カスタマー平均評価: 4.5
先週松井さんがテレビ出演しました。 先週(2007/08/17)金曜日、TBSテレビ「R30」に松井計さん本人が出演し、この作品が生まれたエピソード、現代のホームレスの状況をお話されていました。私は本作品を見ながらテレビも拝見しました。見終わって、改めてホームレスになる事の恐ろしさ・社会の冷たさを思い知らされました。特に作品の中では新宿区役所の女性ケースワーカーや品川区役所の福祉課長が発する松井さんに対する一方的な非難や公務員なしからぬ発言を吐く場面がありますがこれを見て、同じ福祉分野で仕事をしている私は大変残念でなりませんでした。そしてまだまだホームレスに対する社会の認識の無さや冷たさや偏見を放ったらかしのまま見て見ぬフリをする日本の現状に、私は本作品を見ながら不安に感じる今日この頃です。それから松井計さんの最新情報は公式ブログ「上北沢レコンキスタ」がありますので、検索エンジンから松井計又は上北沢レコンキスタと打ち込んで検索して見て下さい。
面白かったけど… 出版界の裏を垣間見たようで面白かった。著者に襲い掛かる不幸の連鎖…さすがプロの作家、描写に迫力がある。ただなあ…。なんか信用できないのだ。著者は自分のことを“失格”と断罪しているようで、実は文章力を駆使して巧妙に“不幸”を他人に転嫁している。作品中で市役所の職員を“ベタな悪者”に描いているが、これを読んで鵜呑みにする読者がいるのかな?私には、異様に弁が立つ子供が言葉を駆使して自分の失敗を他人に擦り付けようとしているように思えた。あくまで主観ではあるけど。
自らのホームレス体験をプロ作家の文章力でして一気に読ませる内容 何気ない気持ちで購入した本だが、引き込まれて一気に読んでしまった。
プロの作家の書く文章だけあって、フィクションと言われても分からないような、
単なる体験談に留まらない内容である(もちろん内容はれっきとしたノンフィクション
だから世の中は恐いのだが)。
ちょっとしたきっかけで人生の歯車が狂い始め、それがどうにも取り返しのつかないほどに
なってしまう恐怖は、まるで村上春樹の「ねじまき鳥クロニクル」の世界のようだ。
でも何とかしてそこから逃れようともがく著者の苦闘は、読者である私自身にも
単なる人事ではなく誰にでも平等に起こり得ることに思え、何とか脱出して欲しいと
心から思った(もう数年前の話なので過去形にすべきかも知れませんが)。
結論は単純なハッピーエンドではなく、「脱出の終わりの始まり」みたいな形に
なっている。実際続編も出ているようなので、そちらも読んでみたい。
続編があります 松井永人という小説家が実際にホームレスとなり、その顛末を手記にしたという作品。新宿駅にダンボールハウスの集落があった頃、「明日は我が身」という視線で見ていたホームレスの生活。会社がつぶれてとか、定職を持たない人たちの成れの果てとか、漠然としたイメージしていた「理由」のひとつを小説家らしい整然とした筆致で語っている。
ただ、本書では他のホームレスとの交流はほとんど描かれない。筆者が「地面で横にならない」とか、「残飯を漁らない」とか、自分の中で戒律を決めて、ホームレスの世界に入りきることを踏みとどまっているからだ。それが二冊目の「ホームレス失格」という表題に現れている。だから僕らがイメージするホームレスとは多少ずれる部分もある。それでも公団住宅を追い出されて、家財道具を失い、金も無く、友人に金を借りて生活する様は十分破滅的だ。しかし、このシリーズの核となるのはけして貧乏生活ではない。「家族の絆」がテーマなのだ。後半はホームレス生活をしながら生活保護を受ける妻子を奪還するという話になってく。そして、このお役所とのやりとりが手に汗握る展開を見せる。終いには政治家や弁護士まで登場する。実は続編でも家族の問題は解決していない。続きが待ち遠しい。
貧乏自慢じゃないんですわ それほど売れているわけでもなく、しかしまぁ喰ってはいける、という作家が、ホームレスになってしまって・・・・・というところから始まる、著者のホームレス生活体験談。この本のいいところは、「ホームレス」になってみました、いやー、大変だったよー、という、不幸自慢というか、トラブル自慢というか、興味本位というか、特にたいしたことでもないのに海外旅行先でひったくりに会ったことを嬉しそうに語ったり飲み会で勝手に飲みすぎてみんなに迷惑かけたことを誇らしげに語る学生のようなウザい雰囲気が全くないこと。 著者はほんとに、彼にとってどうしようもなく住処を失った。そして、その生活を味わおうとするのではなく、なんとか脱却したい、という、「ホームレス」になりきらない人間の心情を最後まで保った。シリアスさを維持した。そこが、この本が評価される第一の点だろう。 主に戦争シミュレーションものを執筆している著者なので、書き味は少々、臭いというか、ハードすぎる気がする部分もあるが、本人が味わった苦痛を考えると、ライトエッセイになるはずもないな、と思う。 ホームレス、というが、著者は厳密には私たちが想像する典型的なものホームレスではなく、広義の、というか、「住処がない人」というホームレスに留まった。そのあたりの心境も書き込まれていて、読ませる。 とりあえず、本間(仮名)氏にみんなでムカついて呻きたい。
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