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[ 文庫 ]
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シュリーマン旅行記清国・日本 (講談社学術文庫 (1325))
・H.シュリーマン
【講談社】
発売日: 1998-04
参考価格: 840 円(税込)
販売価格: 840 円(税込)
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・H.シュリーマン
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カスタマー平均評価: 5
読むと、元気が湧く本です。 不景気だし最近いいことないな、誰かに肯定されたいな、と思ったので「そうだ、日本と日本人を褒めてる本を読もう!」と思い、読んだ1冊。目的達成。シュリーマンに褒め倒され、元気になりました。
でも、今の私たちじゃなくて幕末時の日本人を褒めてるだよな、と思うと反省のほうが多い。この頃の日本人と今の日本人は別ものです。それが何故かはもちろんこの本に書いてないし、この本の感想にはならないのでパスしますが、二十歳以上ならば各々考えてみたほうがいい。
ところで、この本をタイムマシンと書いている方がいますが、その通りです。当時の日本人の生活や風俗をとても生き生きと描いている。
とは言え、観察者が外国人であるため首を傾げる記述もあり、江戸期がかなり遠くなったことから事象のアレコレが少しわかりにくかったりもします。求めるものが「理解」であるなら、幕末期や江戸風俗について書かれた本を並列して読み進めることを勧めます。
翻訳ものとしてはとても読みやすい、平易な文章なので、歴史好きならばオススメです!
驚きと感動 あのシュリーマンが幕末の日本を訪れていたなんて・・・
まず、そのことに素直に感動です。
そして、幕末の日本で見たこと聞いたこと体験したことについて
実に鋭い観察眼で日本を見ていることに感銘すら覚えます。
シュリーマンの見ていた日本は、今の日本には失われたのものば
かりのような気がしてなりません。
日本再発見の本です。
コンキチ&ナターシャの絵本ナビ 貿易などで発掘に必要な資金を用意できると
さっさと事業をたたみ世界旅行に出かけた時の
旅行記がこの作品です。
思い込みや間違いも多いですが、独特の審美眼で
清国と日本の風俗を観察し、イザベラ・バードの
ような西洋の目線で東洋を語るのではなく道具や
生活習慣にまで食い込み描写する様はまるで自分が
その場所にいるような錯覚を覚えるほどで不思議な
感覚になり読ませます、日本の質素で合理的な家や
食器などの道具を絶賛し、風通し良い世間といえる
社会構造がこの国の最大の魅力だと言っています。
あー江戸時代のほうが今の日本よりもしかしたら
幸福だったのかもと思ってしまうほどの褒めようで
恥ずかしくなるほどです。清国の旅行がよほど
合わなかったらしいことからの落差もあるでしょう。
楽しい読書もたまにはいかがでしょうか?
ドイツ語、英語、フランス語、オランダ語
スペイン語、ポルトガル語、スウェーデン語
イタリア語、ギリシア語、ラテン語、ロシア語
アラビア語、トルコ語と文章の丸暗記により
他国語を自由に操り旺盛な好奇心と冒険心で
トロイアの遺跡も彼の功績のひとつです。
幕末日本の庶民の様子を伝える貴重な見聞録 トロイア遺跡の発見で有名なシュリーマンは,その偉業を遂げる前の数年間,世界漫遊をしていた.その際,幕末の日本も訪れており,本書はその時の見聞録.
シュリーマンが当時の日本人に対して受けた印象は,礼儀正しい・親切・高慢不遜さがない・たいへん清潔とのことで,その前に訪れていた清国との違いに,たいへん驚いたらしい.また,西洋との文化の違い,例えば人々が家の中に家具類をほとんど置かない(持たない)ことなどについて,色々と彼なりの解釈・考察を繰り広げ,つぶさに記しているところが面白い.
シュリーマンが見た,今から五世代ほど前の日本人が持っていた習慣,あるいは美徳と言えたかもしれない性質は,今はもう失われてしまったのだろうか?それとも,普段意識しないようなところで生きているのだろうか.私たち自身を知るうえでも,貴重な本かもしれない.
本を開けば、一気に1865年の江戸の町へワープ! 1865年、江戸末期の日本。当時の日本について私がおぼろげに知っていたことは、教科書に書いてある非日常的なことや、時代小説の中の想像の世界に限られていました。しかし、シュリーマンが書いたこの旅行記は、私達を生きた江戸時代へそのまま運んでくれる、まさにタイムマシンです。秀逸な和訳(原文は仏語)による所も大きいのでしょうが、細やかで読みやすい描写が当時の日本人の息づかいや体温まで生き生きと感じさせてくれます。
日本を訪れたことのある知人達から何度もその素晴らしさについて聞かされていた著者は、日本へ行くことを永年夢見ていました。類まれな商才と語学力を生かし、やがて世界をまたにかける貿易商として成功、巨万の富を築きます。そして、その潤沢な資金を元に、43歳の時に世界漫遊の旅へ出発し、ようやく念願の日本へ。今この稀少な見聞録を手にしている私達にとって幸運だったのは、この著者が旺盛な好奇心、執拗な探究心、さらに異文化を暖かく受け入れる広い心の持ち主だったことです。
日本に滞在した期間はほんの1ヶ月程度だったようですが、その取材力と行動力は驚嘆に値します。聞くもの見るもの全てに興味を示し、それらをなるべく克明に記録に残そうとしています(雑貨類の細かい寸法まで!)。そして何より興味が尽きないのは、そんな著者の暖かい目に映った、純粋で愛すべき私達の祖先の姿です。貧しいながらも清潔で配慮の行き届いた生活ぶり、外国人である著者に無邪気な好奇心をあらわにしつつも懇切丁寧に接する町の人々、また決して賄賂を受け取ったりしない高潔な役人たち。銭湯が全て混浴で、性に対して大変おおらかな国民性に著者が新鮮な驚きを感じるあたり、いつしか自分もこの外国人著者と同じ視点に立ち驚きを共有していることに気づかされます。
そして読後に残る、心の痛み。それは、かつて存在したそんな日本と日本人の美徳に対する喪失感に他なりません。
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[ 新書 ]
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フランス革命―歴史における劇薬 (岩波ジュニア新書)
・遅塚 忠躬
【岩波書店】
発売日: 1997-12
参考価格: 819 円(税込)
販売価格: 819 円(税込)
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・遅塚 忠躬
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カスタマー平均評価: 5
人間の情念の巨大な噴出 1932年に生まれた著名なフランス近代史研究者が1997年に刊行した、フランス革命に関する青年向け入門書。18世紀末のフランスは植民地獲得競争と産業革命において、イギリスに後れをとっており、特にブルジョワ層の危機感は強かった。他方で貴族は上層ブルジョワを取り込みながら、根拠をすでに失っていた領主的諸権利を存続させており、旧体制のしわ寄せは都市と農村の大衆に集中していた。このような状況下、財政赤字解消策をめぐってまず貴族が王権に反抗し、議会開催を要求するが、それは貴族の意に反して平民を政治的に目覚めさせ、ブルジョワ主導の国民議会を成立させる。これを倒そうとする貴族の陰謀は、さらにパリ民衆の蜂起と農村の大恐怖を惹起し、ここに複合革命としてのフランス革命が始まった。ブルジョワは最初、自由主義貴族と組んで妥協的改革路線をとるが、貴族と外国の共謀、ヴァレンヌ事件を契機に大衆との同盟による徹底的革命路線=ジャコバン独裁に転換せざるを得なくなる。しかし、それは恐怖政治と表裏一体であり、著者はここに劇薬としてのフランス革命の偉大と悲惨を見るのである。恐怖政治はジャコバン派の支持基盤を狭め、内外の危機の緩和と共に崩壊し、その後ブルジョワは独自の利害を軍事力によって実現するが、それが結局ナポレオンのクーデタを招き、革命は終焉を迎える。著者は以上のように複合革命論にもとづき、諸階層の存在の在り方を具体的に示しながら、劇薬としてのフランス革命の原因、効果、態様について、イギリスや日本と比較しつつ、平易かつコンパクトに論じている。本書の叙述は明晰で具体例も興味深く、結論がやや抽象的ではあるが、歴史学の入門書としても有益である。ただし、環大西洋革命の一環としてフランス革命を見る視点は希薄である。
素晴らしい 歴史とはこのように解釈し、分析するものだと目から鱗の記述。対象が高校生、そして新書という制限された範囲でいかにして複雑なフランス革命を分析するか、から劇薬というコンセプトで鮮やかに説明している傑作。特に王政、貴族、ブルジョア、民衆の関係とその思想ベクトルを図示したのは、とてもわかりやすかった。 ナポレオンの登場まで、なぜ革命が右往左往したのか。またその後のパリコミューンなどの展開までもすっきり頭に入る。 現在、出版中の小説フランス革命を読むにも最適。 優れた入門書は、その後の読書を啓蒙するが、本書はその典型。本書を読んでそして本書を批判すべく勉強を始めた私でした。
歴史の背景と解釈 アンバリットの小銃押収、バスティーユ襲撃から始まるフランス革命と
呼ばれる一連の史実を解説する内容ではない。身分制度の敷かれたフランス
社会にあってなぜ平民の反乱が起きたのか、なぜ次々と様々な闘争に至った
のか、平民同士での争いが生きたのはなぜかなど、歴史から本来学ぶべき
背景や解釈を高校生向けに書いている。
これまでに比べれば生活格差がぐんと広がった日本。暴力という形ではない
にせよ、なんらかなの革命が起きる共通点もあるのかもしれないなあなどと
想いながら読みました。
史学について学ぶのにも適しています フランス革命史のみならず史学の何たるかを知るによい一冊です。
筆者はフランス史研究の第一人者です。これまで積み上げてきた研究をもとに、フランス革命=「劇薬」説をとっています。
フランス革命の偉大さは同時に大きな悲劇でもあったとしています。日本国憲法第25条は恐怖政治が残した遺産であるという主張も、「フランス革命の二面性」を考慮に入れると理解できます。
革命を進行させた者は社会階層である貴族、ブルジョア、平民に分かれるとしています。革命の路線はこの三つのグループの内どのグループが支持したかによって変わるとしています。
筆者の論は明快で、一貫しています。史学を触れるにも適した一冊です。高校生のみならず、幅広い年齢層が読んでも十分に読み応えのある一冊です。
「劇薬」以上のフランス革命 本書は、岩波ジュニア新書屈指の名著であり最高のフランス革命入門書の一つでもある。安易な革命礼賛書と違い、革命の二面性を公平に述べている。また革命構造を貴族、ブルジョア、大衆の三極構造で鮮やかに解いてみせる筆者の筆裁きはさすがである。本書ではフランス革命を「劇薬」として捉えてるが、革命後期の独裁恐怖政治がスターリン主義、ポルポト体制へと、共に生まれたナショナリズムがその後の帝国主義、総力戦体制へといずれも19?20世紀において悲惨な影響を及ぼしたその後の歴史を見るとフランス革命は人類に対して「劇薬」以上の毒薬ではないか?
歴史にifは禁物だがもう少し穏便な別の道はなかったのかと個人的に思った。
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[ 新書 ]
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砂糖の世界史 (岩波ジュニア新書)
・川北 稔
【岩波書店】
発売日: 1996-07
参考価格: 819 円(税込)
販売価格: 819 円(税込)
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・川北 稔
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カスタマー平均評価: 4.5
砂糖は世界を動かした こういう本こそ、長く読み継がれてほしい。すばらしい歴史啓蒙書である。
砂糖が中世にイスラム世界からヨーロッパに伝わったときには、コショウなどと同様に宝石なみのぜいたく品だったらしい。しかし、その純白の魅力と、どんな食品よりも強烈な甘さのために、砂糖の需要の伸びはとどまることを知らず、大量生産の方法が開発され、やがて「世界商品」として流通することになる。本書は、その生産と流通の広がりにいかなる人々が関わっていたかを、わかりやすくも精密に解説していく。
大航海、プランテーション、植民地支配、奴隷売買といった近代ヨーロッパ史の重要事項は、このような魅力ある商品の開発と、それをめぐる人間の果てしなき欲望を横糸として、ダイナミックにつながっていた。そして、もちろんわれわれが現在享受している消費生活も、そのダイナミズムのさなかにある。したがって、資本主義の原点を知るという意味でも、本書は格好の入門書であろう。
このような近現代にまたがるマクロな視点からの解説の巧みさもさることながら、著者はイギリス史の専門家なだけに、紅茶に砂糖を入れて飲む習慣がロンドンのコーヒーハウス(コーヒーだけでなく外来のさまざまな嗜好品を提供していた)を中心として一般家庭にも広がっていった様子など、都市生活に的をしぼった描写も見事である。
あとがきによれば、本書のように歴史から個々の事象を取り出すのではなく、ひとつながりの流れとして捉える手法を「世界システム論」というそうだ。読者に新しい歴史像を見せてくれる点で、世界を民衆生活の様態から捉える「社会史」の手法にも通じている。非常に興味深いジャンルである。
砂糖を通して知る甘いだけではない世界の歴史 「現代の世界はひとつだとは、よくいわれることですが、その意味を正しく理解することはなかなかむずかしいことです。しかし、『世界商品』の生産から消費までをじっくりたどれば、それも十分に達成されるはずなのです」。
タイトル通り、砂糖を中心に世界の歴史をたどる。特に、ヨーロッパとそれ以外の地域との間の結びつきが、砂糖、プランテーションの発展、お茶など関係する様々な物資の交易との関係、文化や政治変化、産業革命と人々の食生活の変化といった様々なポイントとともに包括的に理解できるように書かれている。
適時、白黒写真や、グラフや、地図も入っていて、理解を助けてくれる。高校生向けに書かれていて読みやすい。教科書とはちょっと違う角度から世界史を眺めることができる。もちろん、大人用としてもそれなりに面白く読める。
砂糖は元々高級品だったとか、薬として使われていたとか、紅茶に砂糖を入れることになった経緯も紹介されている。ローマ教皇庁の枢機卿が「チョコレートは液体だから、それを飲んでも断食に違反したことにはならない」という回答を考えたという、ちょっと笑ってしまうエピソードも載っている。砂糖の原料としては長年さとうきびが利用されていだったが、南方に拠点を持たない国々がヨーロッパでも栽培可能なビートも原料にできるように研究開発したという話は興味深かった。もちろん、日本と砂糖のかかわりについても書かれている。
主に西洋史を扱っている以上、主要な人物名や用語については、付録でいいから英語索引もつければよかったと思う。
基礎知識不要でスラスラ読める。 友人の世界史教師が薦め、雑誌『諸君!』の推薦図書にも挙げられていたので、暇な時に少しずつ読んでいった。高校生あたりを読者に想定したらしい、「ですます調」の文章は基礎知識を全く必要とせず、寝転びながらでもスラスラ読める分り易さ!
でもって、「へえ?」と思わせるような歴史上のトリビアが頻出。ただ本書を読んだからといって急に世界史の成績が伸びる事は無いと思う。扱っている事項は世界史のごく狭い範囲です。ただ本書をキッカケに世界史上の出来事の有機的繋がりを意識するようになるのが効用でしょう。
図版の多い点も高ポイント!
難しい話をわかりやすくという困難な課題に挑戦 砂糖を通じて近代史の一側面を語る好著である。
「あとがき」にもあるとおり世界システム論と歴史人類学の手法をもって記されているが、難しい専門用語はほとんど出てこない。平易な言葉で、文字通り高校生にもわかるように記されている。大航海時代、植民地、プランテーション、奴隷制度、三角貿易、産業革命といった高校世界史の教科書や参考書には必ず出てくる重要用語を使い、高校世界史と学問としての世界史の接点を作ろうとする試みに好感が持てた。
本来、「砂糖あるところに奴隷あり」というように生産に集約的な労働を必要とする砂糖はプランテーションや奴隷制度といった近代ヨーロッパの植民地支配の手法と非常に相性がよかったということも新たな発見であったが、イギリスやフランスの植民地支配の主要な手段となっていたことはある種の驚きでもあった。本書に紹介されているような砂糖プランターの膨大な富というものは初めて知ったことである。
また、砂糖が紅茶やコーヒー、チョコレートといった他の世界商品と結びついてヨーロッパ世界に定着していく過程も興味深かった。新世界からの新しい、そして高価な商品の組み合わせは当時の世界では光り輝くような魅力を持ったものと想像できる。大量に輸入した紅茶と組み合わせることによって大量に砂糖を消費するようになったイギリスと植民地で大量に砂糖を生産するも自国であまり消費せずに輸出するフランスといった各国ごとの砂糖の受容が異なることも面白い。
まさに砂糖は近代世界システムの寵児であったといえるだろう。そして近代の終焉とともにその地位を下げたことも印象的である。
ウォーラーステイン的視覚の砂糖的応用 著者は,1940年(大阪府)生まれ。京大文学部卒,同大大学院文学研究科を修了し,阪大助手,同大(87-04年,教授)。定年退職後は,名古屋外国語大学を経て,京都産業大学へと天下り。文化庁文化審議会委員。同文化功労者選考分科会委員。彼の名を知らしめたのは,なんと言っても,『工業化の歴史的前提――帝国とジェントルマン』。これは早々に英訳されて“輸出”さるべき著作だ(なんなら私が請け負いましょうか?)。生産様式ではなく,消費や道徳規範・習慣などから資本主義を説く。『民衆の大英帝国』(90年)や角山栄との共著『路地裏の大英帝国』(82年)からわかるとおり,著者は反東大大塚史学=越智学派=京大反マルキスト歴史学派の領袖。本書は著者56歳の作品。余計な御世話だが,I・ウォーラーステイン『史的システムとしての資本主義』(85年)の翻訳でそうとう印税収入があったに違いない。本訳書が古本屋になかったためしはない。
砂糖という現代ではありふれた日常品に数世紀の世界史を読み込む(説き起こす)というお洒落な視角。羨ましいくらいカッコいい。もっと言うと,「砂糖のあるところに、奴隷あり」(第6章)という題名からわかるとおり,資本主義が歴史段階説的に一国史的に発展するのではなく,世界自体が一国の資本主義を後ろで支えていた,いやこの世界自体がシステムとしてイギリスに資本主義を産み落としたのだというウォーラーステイン的視覚の砂糖的応用(敢えて,シドニー・W・ミンツ『甘さと権力――砂糖が語る近代史』的翻案とは言うまい)。これを砂糖に凝縮しているのだ。じつにお洒落。
じつは,彼の指導教官=角山栄には『茶の世界史』と題する,けっこう売れた著作がある。とうぜん,「砂糖と茶」は「遭遇」する(第3章)。川北は恩師の作品を補完する形で,イギリス庶民の食卓史を描き出したことになる(といっても,モーツアルト=史上初の庶民音楽家という規定が難しいように,貧乏人には砂糖は高嶺の(高値の?)花だったが)。
ただ,私のイギリス人の友人たちに紅茶党はほとんどいない。私と同じで,みんなコーヒーばかり飲んでいる。職場の自称イギリス通(喋る英語は英検3級)が紅茶ばかり飲んでいたのを思い出すが,ありゃいったい何なんだろう。。。(1123字)
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[ 文庫 ]
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12万円で世界を歩く (朝日文庫)
・下川 裕治
【朝日新聞社】
発売日: 1997-02
参考価格: 756 円(税込)
販売価格: 756 円(税込)
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・下川 裕治
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カスタマー平均評価: 4.5
貧乏旅行の参考書。旅のイメージが湧きます。 沢木耕太郎の「深夜特急」が小説として面白いとするならば、「12万円で世界を歩く」は実用本として面白さがある。文中には多数の写真と共に旅の交通手段や費用が詳細に掲載されており具体的な旅のイメージが掴みやすい。
ヒマヤラ・トレッキング、神戸から揚子江への船旅、北京発ベルリン行き列車の旅、神戸からアテネ、シルクロードの旅などなど、こんなことも出来るのか、こんなことも出来るのか、と目から鱗的な面白さあり。
ただし、本作品は、週間朝日の貧乏旅行連載記事を本にまとめたものであり、「電波少年」的なのりでとにかく企画のコースを走破しようというところばかりに力点がおかれ、旅本来の面白みに欠けるところがある。沢木耕太郎だったら100頁くらい費やしたところが、僅か数行で終わっていたりする。さらりと読み流すところに面白さがあるのかもしれない。
笑撃!12万ぽっきり 12万円って積み立てたお年玉でまかなえる金額じゃあ?りませんか!1ヶ月バイトすれば到達できる給料じゃあ?りませんか!時代はこの本から流れていますが、旅行者にとっては勝負しやすい時代じゃあ?りませんか!きりつめた費用じゃないと見れない物もあるはずさ、YOU行っちゃえば、ガムテープを忘れずに。ラディカルなこの本にはプライスレスな価値があるざんす。
赤貧旅行 赤道直下、ヒマラヤ、カリブ海、乏しい予算で訪れた国は数知れず。タバコ一本、ビール一杯もサイフと相談。トラブルに巻き込まれたり、人の親切が身にしみたり…。そんな旅だからこそ見えてきた人々の素顔や生活と旅の喜怒哀楽を語りつくす、これぞビンボー旅行のバイブルだ。12万円の内訳付き。
普通の人間には真似できない、極貧旅行!!
航空運賃が高い 1990年に出た単行本の文庫化。
貧乏旅行作家として知られる下川氏の実質的なデビュー作。12万円で世界各地を旅行するという過酷な企画。本書をきっかけに、下川氏はアジアを題材とした紀行文を発表するようになったという。
1988-89年に『週刊朝日』に連載されたもので、全12篇が収められている。東南アジア、ネパール、ニューヨーク、キューバ、中国などを訪れているのだが、とにかく航空運賃が高い。それで予算のほとんどを使い切ってしまい、後は極貧生活になる。現在ではだいぶ状況が変わっている(航空運賃の値下げ)が、工夫と根性でなんとかなるものだと教えられた。
雑誌連載ということで、各章がずいぶん短いのが残念。
12回の旅で、同行したカメラマンは10人にのぼる。みんな、二度と嫌だと言って逃げ出したんだろうな。
サラリーマンにこそ読んでほしい 本書を初めて読んだのは高校生のときでした。
社会人になった今でも、読み返すと旅に憧れた日々を思い出します。
「よし、お盆に有給ぶつけて、ちょっとでも長い旅に出ようか」
そんな気持ちにさせてくれる一冊です。
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[ 文庫 ]
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沖縄文化論―忘れられた日本 (中公文庫)
・岡本 太郎
【中央公論社】
発売日: 1996-06
参考価格: 720 円(税込)
販売価格: 720 円(税込)
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・岡本 太郎
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カスタマー平均評価: 5
三島、川端も絶賛した沖縄旅行記の大作 岡本太郎にとっての「沖縄」のイメージが、実際の旅を通じて変遷し、確信に変わっていく様子が、易しく、素直な文章で、率直に表現されていて、沖縄に興味のある人もない人も自信を持ってお勧めする本です。
島津・琉球王国による二重の植民地的支配と重税・疫病・津波・台風・戦争によって、常に厳しく痛めつけ続けられた沖縄の人々が、諦観しつつも投げやりにならずに明るく助け合って過ごしてきた結果、形成された独特の文化、それが沖縄の文化である。意識された美、虚飾が一切なく、「生きること」に直結した唄、踊り、宗教、祭に触れた筆者は、その美しさに感激し、そもそも文化とはどういうものであるものなのかを確信しています。沖縄の文化と日本の輸入文化を対比させ、日本のすべての宗教も文化も、そもそも輸入したもので、政治的意図によってゆがめられたものであり、本来の日本人の肌になじまないものである。その結果、現在の日本人は同質化しており、自らの固有の文化を失っている。日本人の根底にある文化とは、忘れられた沖縄の地に皮肉にも残っているのではないだろうか?というのがあらすじである。
沖縄の歴史と文化について大雑把に理解でき、つまりは島唄の旋律が、どうして物悲しくも明るくも聞こえ、人を癒すのか?が、なんとなく分かったような気がしました。
なお、写真集「岡本太郎の沖縄」は、筆者が、「沖縄文化論」を執筆した旅行時に、筆者が撮影したもので、これまた、もはや貴重な返還前の沖縄の姿が切り取られています。いまは古本でしか買えないけど、貴重な一冊で、両方買って読みたいです。この写真集は竹富島の民宿にはどの家にも必ず置いてあります。
沖縄に行く人も行かないひとも、読むべし。 大方の日本人にとって、沖縄は単に海がきれいで果物がおいしい南国の島か。それとも、日本の負の歴史を背負い占領に苦しむ、かわいそうな島なのか。
岡本太郎は、前者の無責任で能天気なだけの沖縄に対する意識ではなく、また後者のような同情を持ってでもなく、沖縄の本質を見抜き、そこに逞しく生きる人々の姿を生き生きと描いている。
沖縄について多面的に考えるには最高の書であり、沖縄を通して日本の歴史や文化をも考えさせてくれる本である。読み出したら、とまらない。
沖縄を考える 丸山真男の「歴史意識の『基層』」という論文がある。
その基層の部分に溢れているのが沖縄だ。
平たくいえば、縄文時代の「原始日本」のものが溢れているのである。
北海道もそうなのだが、アイヌ民族の文化がほぼ途絶えてしまった今、原始日本を探るには沖縄にいくのが一番の方法だ。
岡本太郎の好奇心、行動力、観察力によって、その沖縄の姿がありありと伝わってくる。
買いです。 なにかの本で横尾忠則氏が岡本太郎のことを、認めたこっちの見識が疑われるほど美術界から徹底して嫌われていた、あれほど世間から認知されているにもかかわらず美術界から無視されていた人も珍しいと述べていました。確かに美術全集なんかに岡本太郎が収められていることは皆無で、以前それを不思議に思ったこともあります。ただ、大宅壮一の「売れないポスターみたいだ」の発言の通り、絵についてはキャラクター抜きには鑑賞できないものも中にはあるかと思います(僭越ですが)。すこし話がそれるようですが、二子新地のかの子の実家近くにある「誇り」は、近所に住んでいたこともあり、何度も見に通いました。すばらしいモニュメントです。同様に、岡本太郎の著作と写真にはそのキャラクターから独立した作品がいくつもあり、本書は「美の呪力」と並んで著作の代表と言えると作品だと思います。
何もないことの感動 ご存じ!『芸術は、爆発だーーー!!』のおっさん。
その人が書いた文章です。
オリジナルは絶版となり、文庫で再刊されたもの。
復帰前の沖縄の旅行記です。
芸術家とは、こんなにも感性が鋭く、そして表現が豊かなものかと
感心させられてしまいます。
短いセンテンスで本質をつく鮮やかさは現在でも色あせない。
いや、沖縄ブームのこの時代だからこそ、
余計、再認識すべきなのかもしれない。
有名なフレーズ「何もないことの眩暈(めまい)」は、その当時かなり物議を醸したとか。
沖縄好きを自認するあなた。必読の書です。
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[ 新書 ]
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地球がわかる50話 (岩波ジュニア新書)
・島村 英紀
【岩波書店】
発売日: 1994-07
参考価格: 819 円(税込)
販売価格: 819 円(税込)
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・島村 英紀
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カスタマー平均評価: 5
わかりやすいです! 子どもの(小4)塾の国語の問題に載ってたのを見て、面白そうと思い購入しました。子ども向けみたいですが大人もへーと思うところが多く知識が増えます。南極大陸は氷の重みで沈んでいるとか常識と思っていた”大地は動かざるが如し”が吹っ飛びます!!。ぜひお読みください。
わかりやすい! 地球についての雑学やプレートの動きなどわかり、図や絵などたくさんあるので、理解しやすい本です。学者さんが書いた本なので他の地球に着いての本より詳しく書いてあります。皆さんにお勧めします。
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[ 文庫 ]
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うりひゃー!沖縄 (知恵の森文庫)
・アジア光俊 ・よねやま ゆうこ
【光文社】
発売日: 2004-04-07
参考価格: 780 円(税込)
販売価格: 780 円(税込)
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・アジア光俊 ・よねやま ゆうこ
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カスタマー平均評価: 4.5
お世話になりました この本は四年前に購入しました。この本のおかげで とてもディープな沖縄を旅できました。毎回毎回 沖縄旅行に持って行ってます。買ってまず損はしませんよ。来月も、この本と共に沖縄行きます。よねやまゆうこさんのイラストもおもしろおかしく とても見やすいです!
沖縄へ行きたくなりました こちらのレビューを拝見して購入しました。 沖縄にはまだ行ったことがナイのですが、これを読んで見知らぬ食文化に強く興味をひかれました。
沖縄暴れ旅 沖縄旅行を思い切り楽しみたい人へのガイドブック的な本。
アジア光俊さんが文章を、よねやまゆうこさんがイラストを担当している。
食べ物やお土産を中心に紹介していったもので、沖縄そば、ヤギ、ブルーシールなどの定番のほか、アメリカからの輸入菓子とか、謎の飲料「森永ヨーゴ」だとか、ちょっと変わったものまで取り上げられている。
それ以外にも沖縄の魅力がピックアップされ、珍しいところでは沖縄独自の洗剤、銭湯、写真館なども。
イラストも親しみやすい。
良心的なつくりで、楽しい本であった。構成に難があり、ちょっと読みにくいのが欠点か。
とはいえ、珍しいもの好きの人にはたまらない一冊だろう。
おもしろい! 何度も沖縄には行っていますが、裏事情みたいなものとかいっぱい載っていて次回行くときにはぜひ体験したと思いました。またイラストもすごく楽しくてあっという間に読んでしまいました。
おすすめ!! 文字が半分、写真と絵が半分で、読みやすくていいです。 内容は食べ物に関することが多いかなと思いますが、ちょっとだけディープな沖縄について知ることができます。 すごく取材をして書いているんだなぁと感じます。 次に沖縄にいったらこれを買おうとか、あそこに行ってみようとか、いろいろ楽しみになる感じです。
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[ 文庫 ]
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新版・完全 「東海道五十三次」 ガイド (講談社+α文庫)
・東海道ネットワークの会
【講談社】
発売日: 2005-08-23
参考価格: 780 円(税込)
販売価格: 780 円(税込)
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・東海道ネットワークの会
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カスタマー平均評価: 5
地図の改善を望む 還暦を超えた母がこれを使って京都まで完歩しました。
私も一部同道しましたが、その際の感想として、
・街道筋の名勝・旧跡などの情報は充実しており十分楽しめます。
・おみやげ・名物もよく書かれています。
・厚い(通常の文庫本2?3冊分)ので、無理矢理でないと
ポケットには入りません。
・見た目より重いです。上下巻に自ら加工するといいかも。
そして、
・地図が中途半端に簡略化された感があり見にくい。
文庫本で内容を充実する姿勢はよいのですが、地図で
調整してほしくない・・
これを持って旅に出るときには、事前に一度きちんとした地図で
ルートの確認をした方がよいです(当然ではありますが)。
地図さえよければ★10コでもいいのですが。次の改訂で
ぜひ改善をお願いします。
実際に役に立ちました この夏、実際この本を使って旧東海道を旅しました。
自転車で、しかも京都から東京に向かっての旅でしたので、本来の使い方ではなかったのかもしれませんが、
ルート図を参考に、それぞれの街道沿いの名所等も写真に納めながら楽しく旅ができました。
コンパクトな大きさと、適度な説明で使い便利という点ではとても有効でした。
ただ、上述したように逆から進んでいったためときどき道を間違えることがありました。
特に東京側から見て「つきあたりを右」といった記載箇所ではよくルートをはずれてしまい
旅の後半はそういった箇所では逐一とまって確認して進みました。
とはいえ、旅が終わってぼろぼろになりながらもこの夏の大変よい思い出づくりに貢献してくれました。
きっとこの本を相棒に旅に出られる方がまだまだ出てくるだろうと思います。
(峠越えなどは徒歩で行かれることをおすすめします・・・自転車をかついではとても大変でした)
読んでいたら歩きたくなって来た! NHKの街道てくてく旅を観ていたら段々と東海道に興味を持ってしまいました。東海道についての本を検索していたら、この本を見つけました。コンパクトなわりに豊富な情報量にびっくりしました。この本を持って東海道を歩いてみたいと思いました。
持ち歩きに最適の良書 情報は詳細かつ簡潔。ガイドブックとしてのポイントを押さえた作り。文庫本サイズなので持ち歩くのに便利。また、実際に旧街道を歩いているような臨場感がある。
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[ 文庫 ]
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頭の体操〈第3集〉世界一周旅行をパズルでやろう (光文社文庫)
・多湖 輝
【光文社】
発売日: 1999-09
参考価格: 520 円(税込)
販売価格:
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・多湖 輝
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カスタマー平均評価: 5
いっしょに旅行しましょう 世界一周旅行と題して世界の各地を舞台にした出題がこの本の大きな魅力。世界を一周してもとの場所へ帰ってきたときには、脳みそがやわらかくなっている、と考えると楽しいでしょう。たった数百円で世界旅行ができるわけです。
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[ 新書 ]
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生命と地球の歴史 (岩波新書)
・丸山 茂徳 ・磯崎 行雄
【岩波書店】
発売日: 1998-01
参考価格: 819 円(税込)
販売価格: 819 円(税込)
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・丸山 茂徳 ・磯崎 行雄
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カスタマー平均評価: 4.5
様々な視点から壮大な歴史を追う このテーマの本は何冊か読んでいたので、あまり期待していなかったのですが、他の本で取り上げていない情報も多く、期待以上の内容でした。1998年の発行ですが、当時の最新情報を盛り込んだようで、今でも十分に読む価値はあると思います。
本の全体を通して時代を追う形ではなく、「地球史7大事件」「初期生命の歴史?生命の発展」「大量絶滅の功罪」「地球のテクトニクス」「マントルと核の歴史」などのテーマで章立てし、それぞれの章で歴史を追う形になっています。テーマごとに学ぶにはわかりやすいのですが、歴史の全体像が頭の中に入っていないと、何度も時代を前後するので混乱するかもしれません。その意味では、入門者向けではないかもしれません。
それと、状況証拠だけで推論していると思われる部分があり、そうした部分があることに気を付ける姿勢も必要だと思います(科学はそういうものではありますが)。
情報量も多く、この壮大なテーマについて、広範囲の視点から取り上げているという意味では、価値の高い内容です。
壮大な地球の歴史と生命の誕生 まさに"生命と地球の歴史"についての壮大な内容。地球の誕生から生命の変遷を最新の研究、化石史学的事実、岩石実験などをとおして推測する。かなり具体的な記述になっており、科学技術の進歩に改めて驚かされる。
高校生レベルから理解可能だろうが、基礎的な岩石・鉱物の知識を身につけているとさらに深く読み解くことができるだろう。説明口調の語りでやや硬い文章だが、新書としては内容充実、極めてお得な教養書であり、良書。
岩波新書で久々のヒットでした 学校で習った「プレートテクトニクス」で止まっていたので
啓蒙されるところが多かったせいもあるが、とてもスケールの
大きな読み物としてワクワク感を久しぶりに味わった。
地球のみかたが変わりました。
地球自身の誕生と生命の歴史に対する躍動感溢れる解説書 地球の誕生以来の地球自身と生命の歴史が実にダイナミックに語られている。もちろん近年の観測データに基づいて語られているのだが、それを可能にしたものはプレートテクトニクス、プルームテクトニクス理論及びそれに加えて著者らの魅力的な仮説にあるのだろう。
但し、この本は新書にしては盛り沢山なので面白いと思えるには少し補足して勉強する必要があると思います。素人の小生は、7年前に読んだ時には通読で骨子を理解するのに留まっていました。
生きている地球を研究する、その学問も生きている 地球はどんな風に出来上がり、どんな風に変わってきたか。その地球の成長の波に木の葉のごとくもまれながら、生物はどのように移り変わってきたか。
地球の中で起こっている、長い周期での大規模な変動。「プルーム」と呼ばれる巨大な塊が何億年もの間隔で地球の内部を浮かんだり沈んだり。そのたびに、地表の生物が何度も絶滅しかけてはかろじて生き残り、異なる生態のものが栄えるということが繰り返された。20年以上前に学校教育に区切りをつけてしまった自分にとっては、「ちっとも知らなかった」ということばかり。
それにしても、地球や生物の歴史については、現在まさにどんどん研究が進み、新たな仮説が次々発表され、それが立証されたり反証されたりという状況のようです。これほど活気のある学問分野というのが、他にいったいどれだけあるのだろう。
誰も見てきていないことについてあれやこれやの証拠を見つけ出しては学説を検証していくその展開は、まるで上等の推理小説みたい。そして誰も目撃することなどない何億年何十億年先の地球の姿を描いてみせる想像力はまるで天を翔るよう。そのまじりっけなしの「科学する心」は門外漢をも心ゆくまで楽しませてくれる。
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