内容は、一時期話題になった「県民性」を女性に絞って考察してみましょうというもの。こう言えば、興味の湧いた男性の方もいらっしゃるのではないでしょうか。だいたい、県民性なんてのは会社などで話題づくりに使うこともありますが、なんといっても自分の恋人や結婚しようという相手との相性を探るときなどに検討材料にする目的のかたの方が多いと思います。
本書は、まさにそういった目的に特化していますので、読む人によってはこれまでの「県民性」の本よりも実用的かもしれません。
の本質に触れることができるでしょう。初めてこの分野に接する人はもちろんのこと、ある程度複雑系についての知識のある人が読んでも思わぬ発見があると思います。
ちなみに、私の場合、地図を持って旅したり、時々地図を眺めては、行ってみたいなここの国、と楽しんでいる程度。そんな私には、第T部のいわば「地図を持って探し歩く旅の実践編」がおもしろかった。牛久沼のほとりに「〆切」を求める話は、その近くに住んでいることも与って、また歌志内線の廃路跡をたどる旅は、40数年前、その地に友人を訪ねた旅を思い出したなど全く私的な理由で、夢中になって読んだ。能美線跡の探索のしかたのユニークさ、そして第V部の読図演習編は、人工の山を読みとったり(そこに陵を加えるのはチョットこじつけ?)、消えゆく地名からわが国文化の行く末を思ったり、読図の楽しさを教えてくれる。外国の地図も多く引き合いに出され興味深いが、第W部の「地理院地図への批判・提案編」などでは比較対照例として見ることも。
しかし、私の知識・技能が高くないためか、特に第U部以下では、読んでいて理解できないところが時々あり消化不良気味。例えば、「日本の中の『アメリカ合衆国飛び地』・・・それにしても米軍住宅のこの余裕のスペース」と図の説明に書かれても、どれが米軍住宅かが私には読みとれなくて、せっかくのジョークに応えられない;大泉学園の飛び地がどの部分か結局理解できない;「ブラ行灯(あんどん)式時刻表」と書かれても私にはイメージがわかない;等々。でも、それらを割り引いても「地図を読む中・上級向け」と思って読めば教えられるところが多い本です。 著者の博識に感心はするが・・・外国地図の記述に関し、やや事実の羅列に終始している傾向がある。もっと背景にまで入り込んだ論及が欲しい。また、一部は注も付加されているが、国によって現在の状況が変化している事項も多い。著者が示している日本の国土地理院の地形図改善案中、1:50000図の道路区分について、スイスの1990年台ころからの同縮尺図との対比は参考になると思われるが触れられていない。文庫本の「解説」は「仲間褒め」として読めばそれ以上の詮索は無用だろう。