これでもかという展開に最後まで切れない緊張感。簡単に内容を言ってみれば、人間の理解の範疇を超えた敵が、人間の遺伝子の中に隠されていた。しかし、そうとは知らず新種のタンパク質を発見したと喜ぶ発見者。しかし、それは大量惨殺事件の始まりだった。その敵は、ついに、バイオハザードによって、世界中に繁殖していく。
そして、人類と敵との全!面戦争に発展していく。という、SF的展開をしていく。
これだけ読んで、どれぐらいの人がこの内容を理解しただろうか。たぶん、ほとんどこの小説の良いところが読み取れないと思う。
バイオハザードの原作と噂されるこの作品、読んだ人がどう思うかは分からないが、
ところどころに人間的に作品の登場人物に愛着が湧く一瞬がある。例えば、人造人間として仲間になる兵士に、昔自分が飼っていた犬の名前をつけるとか、戦争で世界がひどい状況のときに、昔とった杵柄というか、科学者として人間を再生するとき(クローン)に、昔の彼女と最近の彼女、どちらを生き返らせるか人間的に悩む主人公とか。
話が良く出来ていて、現実感を持ちながら、非現実な世界をリアルに感じられる作品であると感じました。リアルすぎて怖いくらいです。 実写で見たい。。。人間のDNAにあんなモノが隠されていて、人間の体にもあんな秘密が。。。。そんな発想が、まず面白い。主人公の背景や人間ドラマはたいした深みも面白さも無いけれど、このストーリー展開と圧倒的に強い相手との格闘シーンは文句無く面白い!相当に苦労するだろうけど、この作品を実写(またはアニメ)にしたら面白いだろうに。。。
この本は、そんな番組の中の世界がそのまんま投影されたものと言っても良いと思う。ワーズワースの全てが凝縮された本。読んでいると、あの不思議な感覚に全身が被われ、読後にはアルコールを飲んだ後のような、ほわりとした余韻が残る。この本を読んで、何かを得れるという訳じゃないけれど、読後に感じることの出来るあの心地よい感触は読んだら分かると思う。何かを見失っているとき、行き詰っているときに読みたい。是非、お薦めの一作だ。