先日、リメイク版Shall We Dance?を観に行って、再び本書を読んでみました。 アメリカの映画産業って(映画産業だけではないのでしょうが)、何でも契約、うまくやれば大儲け、一歩間違えればうまく使われるだけなんだなぁ…というのが、今回の感想でした。
このリメイク版を公開するまでも、きっと色々と大変だったんでしょうね。
400ページ以上と、かなり読み応えのある本になっていますが、特にインタビューに関する部分は、内容が重複していて、途中で間延びしてしまう感があります。 読んだら、また観たくなりますよ 映画『Shall we ダンス?』をアメリカで公開するにあたって、彼の地でプロモーションを行った、その顛末記。紀行とも、比較文化論とも、日本映画界への叱咤激励ともとれる内容です。分厚いですが、長さはそんなに気になりませんでした。
アメリカ人は「監督としての成功=ハリウッド進出」と信じ込んでおり、ハリウッドには興味がないそぶりをすると、それは負け犬の遠吠えとしか受け取られない。上映先では何度もアカデミー賞最優秀外国語映画賞の太鼓判を押されるも、日本での配給会社の力関係ゆえか、『Shall we ダンス?』にはノミネート資格がなかった。日系人に、日本語がたどたどしいとか、本当の日本はこうじゃないと言われた……等々、愚痴や恨み節などがあけすけに、かつしつこく書かれており、このしつこさこそ、良質のコメディをつくる原動力なのだと感心しました。三谷さんもしつこいですもんね。大上段に構えず、ひたすら愚痴るところに好感が持てます。
私の場合、図らずも映画『Shall we ダンス?』を見る前に読んでしまい、映画を見る時には既にあらすじを知っていたのですが、そのことで面白さが半減するどころか、逆に監督のこだわった細かいディテールまで十分に楽しんで観ることができました。既に映画をご覧になっている方も、読後に映画を再見すると、新たな面白さが発見できるのではないでしょうか。