飛行機が離陸したのを見ては涙を流したり、学生達のために早朝ものすごく早い時間に奥さんを起こして大量のお握りを作らせたり、作らされる奥さんの方はたまったものではありませんが、とにかく百關謳カはちょっとした興味感心というレベルではなく、生活を賭けて、この学生航空に取り組んでいたようです。
まさに思いこんだら命がけ、一度いれこんだらとことんまでいく百關謳カの姿が伺えます。
実際に運動にも加わったことのある著者による概説は冒頭4分の1のみ。それでもここまでコンパクトに、平易にシュルレアリスムの全体像をまとめ上げる力量はなかなかのもの。概説を除くと、本書はシュルレアリストたちのテクスト、人名解説や年表などの基礎資料集として使用可能だ。図版は極めて豊富であり、編者の苦労も伺える。そして特筆すべきはこの本こそ、訳書とはいえ、巖谷國士の最初の出版物であるという点だ。この入門書を読んで、もうすこし本格的に原典にあたりたい、と思ったならば、次はブルトンの『シュルレアリスム宣言・溶ける魚』(岩波文庫)を読むべきだ。
旅行前の準備、滞在の仕方、クルマの借り方、ドライブの心得、フラットの借り方、観光バスの乗り方、散歩の仕方、レストランでの食事、自炊での食材調達などなど、相当細かい、旅行ガイド兼見聞記。実用的でもあります。
日本人や英国人、B&Bの主人、家族との交流もふれられており、さらに、人気少女漫画家(たぶん、あとがきで書かれていますが、萩尾先生かと思われます!)とのロンドンでの食事とカンタベリへの観光旅行も書かれています。
ロンドンを中心にした著者の旅行記ですが、後半、近郊(コッツウオルズ、カンタベリー地方ほか)の話も入っていて、本書は、英国に滞在旅行する方にきっと役に立つと思います。 イギリス旅行のもう一つのガイドブックとしてこの本は、アンティークのことだけではなく、著者の体験に基づくイギリスの豆ガイドも載っています。大きさもハンディタイプなのでもう一つのガイドブックとして持って行かれると便利です。アンティークというととても高価な物を想像されますが、本当におこずかいで買える物もあるんです。そんなマーケットもいくつか載っているのでオススメ!イギリスまでの機上で読んでもよろしい一冊です。
教科書的に単なる画家の紹介に終わらず、その思想的な背景や社会的コンテクストまでやさしく紹介している点に好感が持てました。こまごまとした知識ではなく、現代美術の根幹の部分の考え方に興味がある方におすすめの本です。私自身、芸術方面専門ではないので、絵画がどうしたこうしたというようなことよりも、もっと思想的な部分に興味があったこともあり、大変楽しく読むことができました。
「中・高校生のための」とタイトルにあるように、美術の分野に知識のない私などには読みやすい本でした。しかし、決して「中・高校生」の知的レベルに合わせて書かれているわけではありません。文章のスタイルは「中・高校生」フレンドリーですが、内容は大学生、またはそれ以上でも十分満足できるものだと思います。思想には興味があるけど、芸術関係のことは今まであまり読んだことがない、そのような方にお勧めの本です。