一方、十数年後の小倉時代の日記は一気に地味で単調な内容になる。感想等はほとんどなく、むしろ日誌に近い。そのくせ骨董品や古い墓地のこととなるといきなり詳細に書き連ねていたりするのが結構おかしい。
やさしい文章で書いてあります。素人にもわかりやすく、読みやすい本でした。実際の絵画の写真も豊富に掲載されていてます。内容には、賛否両論あるかと思いますが、筆者の主張は、伝わりやすい本でした。
普段、絵画とか美とか、全く無縁の生活を送っています。このような世界もあったのだなぁ、とちょっと視点を変えてくれる1冊でした。
これを見ると、彼女はほんとうに類まれな芸術家だったと思われる。一つ一つの作品が、驚くほど精密に、力強い意志と愛情で貫かれている。色使いは今見ても新鮮で、見るものの心にふっと入り込んでくる気安さと清潔な美しさをかねそろえている。
ほとんど説明はついていないが、高村光太郎の解説だけで十分だと言える。いや、解説さえも要らないかもしれない。見れば分かる。彼女の作品は言葉を超えている。どんなに甘美な詩歌も、すべて、余分に感じる。今一度、彼女の作品を、それ一個のものとして見直すことを可能にした一冊だ。広くお薦めする。 深く、深く。「智恵子の半生」と併せて、とにかく高村光太郎と智恵子の深い深い絆を感じる本。一つ一つの作品を創る智恵子、それを見守り続ける高村光太郎の姿が眼に浮かぶ。