旅とは日常を離れたもの。その旅でのトラブルとツアー参加者の様々な人生模様が絡み合い、とても面白おかしい内容に仕上がっている。
ただ面白いだけでなく、筆者はしばらくトルコに住んでいたというだけあって、観光名所や歴史に関して的確かつ簡潔な説明をしてくれる。楽しみながらトルコについて学べる1冊である。
添乗員や現地ガイドのウラ話的なものもあって、とても参考になった。 小説仕立ての旅ガイド著者自身のツアコン体験をもとに書かれている(と思われる)、海外パックツアーのトラブルを面白おかしく小説仕立てにしている。ただ、大部分のトラブルのネタが一癖も二癖もある参加者が原因によるもので、これが本当なら日本人の身内に対する甘えも相当なものだなと変なところで感心した。
所々に写真もあるところが小説らしくないが、楽しんで読めることに間違いはない。
本の構成としては、各国を代表する列車(例 ユーロスター等)の体験記を約10ページくらいで綴っていくというオーソドックスなものだが、特筆すべきはこの種の本にありがちな、欧米等の列車の紹介のみにとどまらず、アジア・アフリカの鉄道についてもかなりのページが割かれている(278ページ中アフリカ28ページ、アジア76ページ)ことだ。アジアの鉄道については、初めて知る内容がほとんどで、興味深く読み進めることができた。 さらに、この本が親切なのは、各国ごとの政府観光局の案内、ホームページ、レールパス等の情報についても記載があることである。 新書とはいえ、これだけの内容で1000円札1枚でおつりが帰ってくるのだからお得だと思う。