カスタマー平均評価: 4
オートバイの旅 1999年に出た単行本の文庫化。
『上海の西、デリーの東』で有名な著者だが、本書は、それ以前の旅、国内をオートバイでさすらっていた頃のことが書かれている。
高速道路、怪談、食べ物、旅先で出会った小説家などテーマごとに思い出やエピソードを語っていき、その合間に日記が挿入される。ちょっと面白い構成となっている。
非常に感覚的な文章であり、孤独と哀愁と悔恨に満ちている。読んでいて引き込まれてしまうような雰囲気がある。自由だけれど哀しい。オートバイはそんな乗り物なのだ。
印象深いのは、怪談と事故の話。
いまいち・・・ 題名につられて購入しましたが、 久々に最後まで読むのが苦痛な本にあいました。 (それでも最後までよみましたが・・・)私ももう十数年バイクに乗って一人旅をしてきましたが、 なんでしょう、バイク乗りって、一人で旅することって、 そんなにかっこいいことなのか? と思ってしまいました。 自分のために旅するのであって、 それを文章にすることの、羞恥心が感じられない・・・ 精米機の前で待ち伏せして、 精米に来た小学生から、ほとんど脅しとも取れる方法で、 米をもらうとか、そんなことはワイルドでもなんでもないでしょう。 大抵、バイク旅関連の本を読むと他の本を読みたくなるもんですが、 この著者の本はもう二度と読まないでしょう。
片岡さんの次男坊? 甲本ヒロトが何かのインタビューで、オートバイに乗るきっかけになった著書として浮谷東次郎の「がむしゃら1500キロ」を挙げているけど、そのときのコメントが面白い。「こいつ(浮谷)は好きになれそうにないけど、バイクは面白そうだなって」。 うまいこといいます。自分もこの著者に同じ感想を持ちました。すこし上を向いているような目線。多分友達にはなれないタイプですが、オートバイの旅本としては近年の中でのヒット作です。 会社をやめ、オートバイでの日本一周にでた彼の旅に関する日記(かなり乱雑。本当にそのまま転載したとおもうほど)と、旅に関するエッセイとのサンドイッチで、読んでいても飽きません。 本を書く人は多かれ少なかれうそを書いて読者をさらに楽しませてくれるとおもうが、この人も文章の中にそういった技巧性が感じられますね。たぶん、最終的にスタイリッシュなものをものすごく志向する人なのでしょう。まあ、自分の文体をきちんと確保しているので、読んでいて安心感はあります。 余談ですが、1983年より前の角川文庫の片岡義男に影響を受けた作家は多いですね。かれもその一人だとおもいますが、、、。
オートバイの旅とはこれだったんだ! オートバイの旅に生活臭は似合わない。行く先々の土地に溶け込み、その生活を吸収しながら移動して行く。そこにはそれぞれの「生命」があり、いやおうなしにかかわりあってゆく。オートバイの旅は、楽しくもあり孤独でもある。それは、自分を見つめる旅なのかもしれない。読書中、自分も一緒に旅をしているような感じが抜けなかった。
斬新なオートバイによる日本一周の記録 著者自らのオートバイでの日本一周の旅日記からなる、紀行エッセイである。しかし、日記の記録の間に著者のオートバイ以外での旅、そしてその他の様々な回想がおり込まれ、あたかも映画を観ているようである。オートバイによる旅のエッセイ、紀行の本は本当に数多く出版されているがこの本のような構成になっているのはちょっと珍しいと思う。ただ日本という国をぐるりと回って終わり、といった作品ではない。好き嫌いはあると思うが私は面白く読ませて頂いた。
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