|
[ 文庫 ]
|
ご冗談でしょう、ファインマンさん〈下〉 (岩波現代文庫)
・リチャード P. ファインマン
【岩波書店】
発売日: 2000-01
参考価格: 1,155 円(税込)
販売価格: 1,155 円(税込)
|
・リチャード P. ファインマン ・Richard P. Feynman
|
カスタマー平均評価: 5
面白いなー 物理学者としてではなく、一個人としての逸話集。
好奇心に満ち満ちているファイマンさんの、ユーモアに満ちあふれた体験が綴られている。
そんなエピソードを通じて、ファイマンさんの人柄や、すごさを垣間見ることができる。
物理の話は軽く触れられる程度。わからなくても全く問題ない。
文系の人が読んでも面白いのではないか。
物理学を教わっている身として、「教える」ことに関するエピソードには少し感動した。
センセったら、もう冗談ばっかり! リチャード・ファインマンのこの本は、物理学はもちろんの事、物理を離れた周辺雑記風なことやらを思うままに書き綴った自伝風味のエッセイ集である。
タイトルにもなっている「ご冗談でしょう? "Surely,you're joking,Mr.Feynman!"」というのは、ある茶会でのとあるセレブ婦人の「ホホホホホ!」という冷笑とともに発せられたお言葉だった。
彼はこの前の戦時中ロスアラモスでのマンハッタン計画に参画していた。本人いわく、ファインマン氏は原爆実験の爆発を「肉眼で見た、唯一の人間!」。彼はこのロスアラモス時代に最初の妻を結核で亡くしている。
しかし、原爆に関する記述は(上)(下)を通じてこの部分だけ。自らがその開発に携わったにもかかわらず、むしろ、その成果に満足しているような風なのが気になる。
「サングラスを掛けず、肉眼で原爆を見た唯一の人間」かどうかしらないが、少しは良心の呵責に耐えるということはなかったのか。
同じ日本の風呂を使った湯川博士は、その生涯を通じて原発反対の最先端に立ってきたというのになあ、もう! 「ホホホホホ」と笑われた事を忘れずに・・・・・。
彼の言動はまさに「ご冗談でしょう」と言いたくなるほどだが、読みやすい日本語訳とともに(下)でも我々を飽きさせない。
ファインマンが伝えたかったこと。 物理学者というと「お堅い」イメージがありますが…
・物理学の話になると超お偉いさんにもほぼタメぐちになっちゃう
・友達の部屋の「ドアを隠す」いたずらをしちゃう
・ストリップショー好き
…などなど、エピソードを読んでいくにつれその堅いイメージはスッと消え、時々笑いがこみあげました。ノーベル賞受賞してなかったら、普通のおっちゃんやん。と思うくらい。
とはいっても、やはり「天才」と言われるだけあって随所に見られる『考え方』にとても強いものを感じました。「理解する」ということへの認識、物事をとことんまで知ろうとする好奇心、そして、本質を見抜こうとする姿勢には、ただ「すげーな」と思うばかり。
そして、彼の「伝えたいこと」「想い」をいちばん強く感じられるのが、下巻のラスト「カーゴ・カルト・サイエンス」。1974年のカリフォルニア工大卒業生への祝辞だそうです。
いたずら心やユーモアたっぷりのそれまでのエピソードを読んで、最後にたどりついたこの「想い」には、とても心を揺さぶられました。
サクッと読めるのでおすすめ。
他人にも自分に正直に、そして楽天的に生きていくこと ファインマンのいたずら満載の自伝。
彼の行動の原動力は、好奇心。とにかく何でも自分でやってみる。・・・とここまではいいけれど、読心術を試してみたり、金庫破りに精を出したり、バーで殴り合いまでしたり。誰もが思い描く典型的な「物理学者像」と比較して、「この人、本当に物理学者?」と疑いたくさえなる。それが、ファインマンだ。
この本を読んだとき、私はちょうどプレッシャーやストレスなどを感じ始めて少々ナーバスな時期だった。だが本書から、「他人にも自分に正直に、そして楽天的に生きていくこと」を学び、肩の力が抜けた気がする。憂鬱の悪化を防ぐ即効薬。
自叙伝の最高峰 機知とユーモアの人、ファイマンさん。
他の多くのレビューに私も、たびたび同感。
本書の秀逸性を改めて、述べる必要はありませんね。
特に興味深く読ませていたのが、「二人の金庫破り」の章。
機密文書を保管するあらゆる金庫を開錠しまくり、その安全管理のずさんさを痛烈に批判。
この頭のキレ具合は、痛快。
あなたじゃなきゃ、安全ですって(笑)。
おもしろすぎます、ファイマンさん。
|
|
[ 新書 ]
|
教養としての歴史 日本の近代〈下〉 (新潮新書)
・福田 和也
【新潮社】
発売日: 2009-06
参考価格: 735 円(税込)
販売価格: 735 円(税込)
|
・福田 和也
|
カスタマー平均評価: 0
|
|
[ 文庫 ]
|
読むだけですっきりわかる日本史 (宝島社文庫)
・後藤武士
【宝島社】
発売日: 2008-06-03
参考価格: 500 円(税込)
販売価格: 500 円(税込)
|
・後藤武士
|
カスタマー平均評価: 4
とても分かりやすい 高校時代、日本史を専攻していましたが、すっかり忘れてしまいました。そこで、この本を読んでみました。ああ、そういえばそうだったなあ、などと思いながらあっという間に読み終わりました。まるで日本史の授業を聞いているような、フランクな語り口で書かれています。日本史に興味はあるけど勉強しなおすのは面倒、そんな人にお勧めです。基本的なレベルはこれで十分かと思います。
誤った記述が・・・ 67ページの1行目?2行目に「ちなみに今でも世界でも軍隊をもたない国は日本だけだよ」とありますが、日本だけではありません。
例えば中米のコスタリカ。
Wikipediaで調べたら、「1948年に、憲法の規定によって軍隊を廃止した世界初の国である」とあります。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%82%AB
内容がちょっといい加減なのが気になります。
何度も読み直したい 歴史は苦手なので、自分のために日本史を再確認しようと思い買いました。
まだ明治維新のあたりまでですが、頭の中が整理されていくのを感じます。単に史実だけでなく人物の思いなんかも補足しながら解説されかつ時代の繋がりを読者にわかってもらおうという著者の思いが伝わります。学校で学んだときはそれぞれの出来事を単独で暗記してただけでしたがこの本を読んで点が結ばれ線になっていく感じがします。
先の方のレビューにもありましたが重要事項が太字になってるのが(参考書的ではあるが)メリハリがきいて、これも読みやすい工夫だと思います。たまに取り出して何度も読み直したいと感じてます。
また、これをきっかけに気になる時代の本を読みたくもなってきてます。日本史を見渡すための羅針盤にもいいと思います。
文庫本一冊で小学校から社会人までの常識を、苦痛なく網羅 文庫本一冊で小学校から社会人までの常識を、苦痛なく網羅できる、こんな本を探していました。すっかり日本の歴史は忘れちゃいました、私ですが、子供の受験用に買いましたが、子供に渡す前に私がまず読もうと思っています。
覚えるべきこどばは太字になっている事が教科書じゃないのに、わかりやすい。ああこの言葉は常識なんだあ・・OKOK知ってるって思いながら読んでいると
ああ勘違いしていたという部分が出てきたりして、
楽しく、学べ、日本人としての常識問題を歴史に対してクリアできそうな気持ちになります。
子供のときに歴史嫌いだった大人(私)や今歴史嫌いの学生、生徒が苦痛なく、物語感覚で読めますが、一気に読まないように、ゆっくり電車の中の友として読んでいます。
|
|
[ 文庫 ]
|
横浜今昔散歩 (中経の文庫)
・原島 広至
【中経出版】
発売日: 2009-06-26
参考価格: 690 円(税込)
販売価格: 690 円(税込)
|
・原島 広至
|
カスタマー平均評価: 5
体系的な「横浜史」にもなっており、わかりやすい。 もともと東京や横浜は外国からの玄関であったため、古写真や絵葉書も多く残されており、ゆえに、類書は数多く発売されている。しかし、どれも時間軸があいまいで、明治と昭和初期の写真が並んで掲載されていたり、いまひとつ分かりにくかった。その点、本書は「横浜」の地名の由来や「吉田新田」の成り立ち、また「太田屋新田」の位置関係など、江戸時代中期からの「横浜史」がわかりやすく解説されており、評価できる。以外とこういう説明は別の本を読まないと理解できなかったので。横浜は150年前の開港から発展したのは間違いないが、それ以前の大規模な埋め立てがなければ、今に至るまで「風光明媚な海岸」のままだったかもしれない。整然と区画整理されている中で、中華街だけなぜ「斜め」なのかも、本書を読めば理由がわかる。元町の地名の由来もわかる。横浜開港史は分厚い本と、高い写真集の読み合わせでパズルみたいに組み立てて来たが、本書があればほぼコトが足りる。開国博覧会に行く前に読むと、一層役立つかも。お勧めです。
|
|
[ 文庫 ]
|
大空のサムライ〈上〉死闘の果てに悔いなし (講談社プラスアルファ文庫)
・坂井 三郎
【講談社】
発売日: 2001-04
参考価格: 924 円(税込)
販売価格: 924 円(税込)
|
・坂井 三郎
|
カスタマー平均評価: 5
読みやすい とにかく読みやすい本で、手を出したが最後、睡眠不足を覚悟されたし。
しかしよくもまあ何度も危ない目に遭った人だと思ったが、当時の坂井氏の元気いっぱいの笑顔を見ると、なるほど前向きな性格だからこそ最後まで生き残ったのだなと合点した。私はその対極の、典型的な内向的性格で悲観主義者であるため、おそらく戦争開始直後に味方の流れ弾か何かに当たって、というような展開に見舞われたような気がする(笑)。
下巻を注文したが、3週間ほど経ってまだ届かない。よほどの人気商品なのだろう。前向きに増刷を待とうと思う。
今まで読まなかった後悔 評判は聞いていたが、自慢話を読もうとは思わなかったので手にする事がなかったが、今は何故もっと早く読まなかったのかと後悔している。 自分の与えられた仕事にたいする責任感と努力すべき姿勢、訓練の方法や指導の要領から、その結果までがここに解説されている。 これは戦記ではない。
後世に伝えなければいけない偉大なる手記 数多く存在した撃墜王の中でも、激戦を勝ち抜き終戦を迎え、自身の戦争体験をありのままに赤裸々に綴った坂井氏の手記は、世界中で愛読されている他に類を見ないほどの貴重な戦争記録だと思います。
先の大戦に関しては賛否両論、沢山の異なる意見があると思います。
ですが、実際に祖国日本を守る為、たった一つしかない命を投げ打ってこの国を守ろうとした人達の本音や心の葛藤を知ることにより、平和な時代を生きている私達にできる事がおのずと見えてくるような気がします。
坂井氏は「生き残ってしまった自分の使命」、「散って行った戦友の代わりに俺が書き残す」と自らの使命感により本書を著したとあります。
形式や方法は異なれど、あの大戦について私達も次の世代にしっかりと語り継いでいかなければならない気がします。
そして、人生の困難に道を憚れて前に進めない時や、情熱を失いかけた時、再び本書を手に取る事によって、諦めずに生きる勇気が湧いてくる、そういう力を持った一冊です。
samurai この本は戦記というジャンルを飛び越えてもまさに「名作」だと思う。ただ単に戦闘機の性能や空戦の体験だけではなく、戦友との悪ふざけやら思い出、そして坂井氏自身の精神などもこと細やかに書かれているのでより臨場感があふれている。戦記はちょっと・・・という人にも是非読んでもらいたい。戦争の大局での勝敗に関係なくひとりひとりの兵士がいかに命がけで戦ったかがよくわかるはずだ。
ご存知かもしれないが、これは世界各地で出版されているそうだ。戦後連合国だった国の人はこの本を読んで、日本人は非情だという戦時中のイメージが無くなったとか。
読む人を勇気づける偉大なるサムライの回顧録 坂井三郎氏、サムライ。この偉大な軍人の書いた本に救われました。
たまたま、仕事で行き詰まり精神的にかなり辛いときに手にしました。
戦時中とは違い、会社での命のやりとりではない場面ですが、
現代には現代の、その人にはその人なりの悩みや葛藤があると思います。
そんなときに読んだので、115ページの文章に目が吸い込まれました。
「まず事故(ピンチ)に直面したとき、第一になにをなすべきか。
それは何をさておいても、落ち着くことである。<しまった、しまった>と、
過去を恨み、自分の不運を嘆き、心を乱す考えを起こすことは、
この時点においては、マイナス以外のなにものでもない。
まず落ち着いて処置方法を考え、もっとも良いと思った方法を、
迷わず断行することである。」
これは、坂井三郎氏(サムライ)が念願の単独飛行につく際に
教官にピンチに見舞われた際の心構えとして教え込まれたことです。
サムライは、深呼吸を3回することで、気を落ち着けたそうです。
生理学的にみても、深呼吸は硬直した筋肉、収縮した血管に有効。
私も本当にタイムリーにこの本を読んでいて良かったと思いました。
サムライの置かれた境遇とは比べようもありませんが、
この本に勇気づけられ、自分なりに苦しいと思うことにも立ち向かう
勇気をいただきました。
|
|
[ 新書 ]
|
江戸城を歩く(ヴィジュアル版) (祥伝社新書 161)
・黒田 涼
【祥伝社】
発売日: 2009-05-29
参考価格: 1,050 円(税込)
販売価格: 1,050 円(税込)
|
・黒田 涼
|
カスタマー平均評価: 5
オススメ! 東京の街をぶらぶら歩くのが好きな人には本当にオススメの一冊。
お堀や旧街道、良く知っている偉人?歴史人の名前もごろごろ出てくる。
現在と過去をつなぐ接点がここにあると思う。
持ち歩きもしやすいし、眺めながらの東京散策で新たな一面が発見できると思う。
身近にある江戸城の名残 「江戸城って、今の皇居のことでしょう」と思っている人は、江戸城本来の姿があまりに広大なことに驚かれると思う。そして、大震災や戦争の惨禍、高度成長期の大きな荒波に耐えて、今なおその遺構が断片的ではあれ都会の片隅に残っているという事実。通勤途中、普段何気なく目に入ってくるあの石垣の残骸が本来の江戸城のものだとしたら、見方も変わってくる。
江戸城の遺構を巡ることにより、東京の意外な側面が見えてくる。新書版というサイズも歩きながら見るには好都合。今度の週末は、この本片手に東京歴史探訪というのもいいかもしれない。
オリエンテーリング気分で歩いてみたくなる 今の東京の地図と江戸城の地図がほぼぴったり重なって、びっくり。
今までなんとなく、「なんでこんなところに石垣が?」と
思っていたところが、実は江戸城のやぐら跡だったことに、またびっくり。
知っていたはずの東京の、若かりしころに思いをはせながら
東京のいちばんきれいな場所を歩ける楽しみが味わえる一冊です。
カラー写真もたっぷりついていて、もちろん、見てるだけ?の人でも
遺跡めぐり気分に浸れるし、字も大きいから読みやすい。
コースは、駅を降りて右手にあるのが、という具合で、まるで
はとバスの文字版みたい。おまけに、コース途中のおすすめのランチ場所に、
お勧めランチの値段まで書いてあって、至れり尽くせり。
一歩一歩、足でかせいだ情報は、著者のあたたかみのある人柄を想像させます。
歴史ファンの人にも、お散歩好きな人にも、皇居ジョガーにも
おすすめです!
いつも通る道が江戸城の堀端だった! 飯田橋の近くの会社につとめています。
ラムラのわきに、妙な水場があるなあ、と思っていたら
なんと、「牛込揚場」だったとは。。。
揚場とは、船荷のあげさげをした場所。
このあたりを
髷をゆった裃さんたちが闊歩していたり、おかっぴきが走ったり
していたのだろうかと思うと、時代劇のワンシーンが目に浮かんじゃいます。
字が大きくて読みやすく、地図があったり、写真がたくさんのっていたりして、
読みながら創造が膨らむ楽しさもありました。
1,2時間のウオーキングコースが12コースも紹介されているので、
健康のために歴史散歩を楽しんでみようという気になりました!おもしろかった。
|
|
[ 新書 ]
|
名画で読み解く ハプスブルク家12の物語 (光文社新書 366)
・中野京子
【光文社】
発売日: 2008-08-12
参考価格: 1,029 円(税込)
販売価格: 1,029 円(税込)
|
・中野京子
|
カスタマー平均評価: 5
人にはそれぞれドラマがある――でも、この人達は、ありすぎ!
中野京子氏の作品は、「怖い絵」@、Aから入りました。
あれではまってしまい、徐々に他の作品も読み進めています。
中世ヨーロッパを牛耳った王朝のひとつ、ハプスブルク王朝。血族の大筋としては、スペインとオーストリアに分かれていますが、その2つは近親婚という形でいつもからみあっています。そして、イギリスの王朝とも・・・
美貌で名高いエリザベート皇后、狂女フアナ、16人もの子供を設けて政治でも辣腕をふるったマリア・テレジアと凡才な末娘マリー・アントワネット、"成り上がり"ナポレオンと結婚したマリア・テレーズと、二人の(なぜか美形の)子供ラインシュタット公…
歴史に名高い王族の恋、陰謀、そして生と死…彼らの人生に思いを馳せるとき、人間の生き様の悲喜こもごもについて、考えさせられます。…あと、単純に、面白い!とかびっくりする話で満載です(かなりげんなりする話も有)。
肖像画や王朝画など華やかな絵画とともに彼らの人生を紹介した、歴史絵巻です。興味深いです。
「絵」が語りかけるもの 「ハプスブルク家」に関する本は非常に多くありますが、これほどコンパクトに書かれていて、しかも650年の歴史が理解できる本は珍しいと思います。
それは、「絵」と言うものの力だと言えるかも知れません。
それほどここに登場する「絵」が、私たちに語りかけてくるものが多いと言うことでしょう。
近親結婚を続け「青い血」を守り抜いたが故の悲劇がここにはあります。
又、政略結婚が生んだ悲劇もあります。
「世継」を作らなければならないと言う至上命題もあり、そうした星の下に産まれた運命を彼らがどう捉えて生きたのか、その「声」が聞こえてくるような、そんな本でした。
比重を絵よりも歴史においている本 怖い絵からの流れでこの本を手にしました。
怖い絵が、絵の解説に重きを置いていたのに比べてこちらはあくまで歴史をひもとくのに
絵を使っている感じですモチーフの説明やとか画家のエピソードなどはありません。
西洋画も歴史も素人、というならば 怖い絵で歴史の流れと絵の見方を先に知ってから
こちらを読むとさらに楽しさ倍増です。
ハプスブルグ家というと、マリーアントワネットやエカテリーナなど、華やかで
是非もっと詳しく知りたい!と思うのですが、あまりにも血族結婚などで家計図が
入り組みすぎ、だんだんわからなくなって途中で読むのを放棄、というのを繰り返して
きました。しかし著者のさすが!のたずなさばきで、私もやっとハプスブルグ家の
流れをマスターできた気がします。おもしろかった!!
ユニークな視点 神聖ローマ帝国の皇帝として君臨したハプスブルク家の黎明期から終焉までを、画家によって描かれた絵と関連付けて説明していくユニークな本。物語の主人公は皇帝に限定されず、分家のスペイン王家だったり、嫁いできた皇妃だったり、他国に嫁いだ娘だったりする。普段見慣れた絵でも、思わぬエピソードがあったりしてなかなか面白い。
個人的には、スペインのカルロス2世のグロテスクな絵がなかなか興味深かった。近親婚を繰り返した結果、スペイン王家では死産の比率が高まり、子供が育たなかった。カルロス2世の父は妹(マリア・アナ)の娘(姪)と結婚した。カルロス2世から見れば、マリア・アナは、叔母(父の妹)であり祖母(母の母)であった。マリア・アナの父(叔母の父かつ母の父=曾祖父)はスペイン王フェリペ3世(父の父=祖父)である。気持ち悪さを通り越えた怖さを感じた。
斬新な切り口で読みやすい 絵画を通し、ハプスブルグ家の歴史を俯瞰するという切り口が斬新で良い。また、内容も簡潔でわかりやすい。読了後は、これまで描いていた王族のイメージが大きく変化し、ハプスブルグ家に生まれて幸福だった人が一人もいないことに愕然とするとともに、王族の悲哀を痛切に感じた。とにかく一気に読みとおしてください。
|
|
[ 文庫 ]
|
ローマ人の物語 (1) ― ローマは一日にして成らず(上) 新潮文庫
・塩野 七生
【新潮社】
発売日: 2002-05
参考価格: 420 円(税込)
販売価格: 420 円(税込)
|
・塩野 七生
|
カスタマー平均評価: 4.5
ローマ建国の歴史を知りたい方にお勧めします 学生時代の歴史の教科書では知り得なかったローマ建国の歴史について、懇切丁寧に書かれています。初代王ロムルスから、共和制、帝政と続く、ローマの歴史を一から勉強したい方にお勧めします。
同じヒトという種でこうも違うかと。 なぜローマ人だけが、
あれほどの大を成すことができたのか?
という命題を元に、ローマの歴史が記述される。
ローマの誕生、王政から共和政への移行まで。
+ローマに影響を及ぼしたギリシアの歴史。
印象に残った文章。
変革時には、あらゆることが次々と起る。
変革が変革を呼ぶからだ。
会社でもあるな。
変革が変革を呼ぶ組織変更。
--
ローマの歴史よりも
ギリシアの歴史の方に親近感。
映画『300』のレオニダスも出てきたし。
『スパルターン!』とパンツいっちょで
叫ぶレオニダスの姿を思い出した。
--
共和政ローマの設立者の
ルキウス・ユニウス・ブルータス。
『ブルータス、お前もか』
のブルータスじゃないのね。
「ブルータス」は「阿呆」の意味って
初めて知った。
--
ちなみに
紀元前753年?紀元前503年までのお話。
日本の歴史でいえば縄文時代。
貝塚である。
同じヒトという種でこうも違うかと。
肯定的な人間観がよい 以前から気になっていたシリーズだが、ついにこの「ローマ人の物語」を読みはじめている。もともと、歴史には疎い方で、特に世界史のことはごく基本的なことも知らない。大事だとわかっていても、勉強のようにつまらなく感じてしまうのであった。
ところが、この塩野七生氏の著作は文句なしにおもしろく読める。基礎知識がなくても、わかりやすい。そして、人間や社会の本質を理解する上で実にためになる知恵がつまっているのである。おもしろい理由のひとつは、人間のひとりひとりに焦点をあてて丁寧に描かれていることだろう。そして、その見方が肯定的なのがよい。
現在シリーズの半分ほど読んだところだが、どの巻も粒ぞろいで退屈することなく読みすすめられている。
薄さがいい。独特の文章は段々慣れます。 歴史好きな人は問題ないのでしょうが
装飾が多く、話が飛び、分かりづらかったです
私は歴史の常識がなく
その為の教養書として読んだので、大変でした
でも、今は文章にも慣れて、面白く読めます
歴史の本にしては珍しく、薄い文庫本なのも嬉しい。
クリスチャンの立場から見ても為になります
聖書だと「異教」「異教徒」の一言で片付けられている彼らも、
生活があり、信じるものがあったのだと、当たり前だけど思います
現代に通じる歴史書
紀元前8世紀から始まる、ローマの壮絶な歴史書。その頃、日本では文明が存在していなかった時代。ギリシアのクレタ文明は紀元前20世紀、エジプト新王国時代はしばらく後。中国の殷王朝時代は、紀元前1400年頃。
なぜ、ギリシア文明が潰えて、ローマに引き継がれていったのかを考えると、現代もまた同じ道をたどっているようにも感じます。王制から共和制などの時代を経て、戦争と平和の意味を考えることができます。ローマ人の物語を、歴史書として読むことができます。
|
|
[ 文庫 ]
|
ローマ人の物語 (2) ― ローマは一日にして成らず(下) 新潮文庫
・塩野 七生
【新潮社】
発売日: 2002-05
参考価格: 460 円(税込)
販売価格: 460 円(税込)
|
・塩野 七生
|
カスタマー平均評価: 4.5
ローマ人、その愚直なまでの勝気。 ケルト族の襲来?イタリア半島統一までの
共和政ローマを描いた巻。
おもろい。
蛮族、ケルト族にへこまされるローマ。
ローマ人涙目である。
ゆっくりと着実に立ち上がるローマ。
山岳民族、サムニウム族に
ケンカを売ったのにやり返されるローマ。
それでも、逆にサムニウム族の戦い方を学ぶローマ。
ギリシヤの天才軍人ピュロスと戦って
初めて象を見て負けるローマ。
(パオーン)
でも、しつこく戦ってじわりじわりと兵力を減らして
最終的には勝つローマ。
おもろい。
負けから学ぶ上に、しつこい。
というか。
成長期の大企業のような雰囲気。
何をするのにも時間はかかるけれど、
ゆっくりと着実に進歩する。
着実にPDCAを回すローマ。
あとおもろいのは。
ローマの侵攻の仕方。
侵攻した国に求めるのは兵力なのね。
宗教とか政治とか勝手にやっていいから。
市民権もあげてもいいから。
とりあえずローマのために戦えと。
国籍だって二重国籍だってかまわないし。
役に立ちゃ、ローマで上の役職に
就くこともできるよと。
金がもの云うんじゃなくて。
力がもの云うのね。
一番偉い執政官でさえ戦地に赴くし。
なんならたまに戦死するし。
『ローマ人が最も重視した徳は、
名誉である。』
ローマ人、その愚直なまでの勝気。
おもろい。
疑問。
つか、ローマ人。
おもろいんだけど、
なんで侵攻すんの?
王制から共和制へ ローマによるイタリア統一の過程が分かりやすく説明されている。ローマにとって最初の成分法となる十二表法成立の背後関係とか、ケルト人来襲によるローマ陥落とその後の復興などは、ローマ人の良い特徴が現れていると思う。
ローマが王制から共和制に移ってから、政体について動揺を繰り返していたが、リキニウス法の制定で政治的な安定を見る。共和制ローマを支える政治体制や税制、市民権の概念、インフラ整備についての考え方、他の民族との関係(ローマ連合の特徴)を、同時代の他の都市国家との比較検討することで、ローマの特徴をうまく描きだしていると思う
積み重ねています。 この巻の出来も立派だと思います。複雑な周辺事情をも正しい順序
で説明してくれているのでしょうかね。
お話はギリシアへの派遣視察団が帰国するところから続きます。前
449年十二表法の制定により、共和制ローマとして、ローマ人は歩
み始めます。塩野さんの説明がすごくわかりやすかったのは、この
共和制というのが、現在のフランスの共和制などとはまったく異質
の政体であるこというものでした。翻訳の問題なのだろうが、歴史
を志すものには重要なポイントなので、イメージだけでもしっかり
持ちたいところ。といいつつ私もすこし忘れている。しかし、彼ら
の文明はこの時期に法律が必要なほど高いものだったとも考えられ
るし、日本では成文法は聖徳太子の17条の憲法(604年)まで法律が
なくても、モラルのあった生活をしていたとも考えられる。
■ ともかく政体を変える事により、躍進するかと思った共和制ロ
ーマなのですが、文化レベルでは蛮族と言わざるを得ない、ケルト
人により、壊滅的な敗北をすることになります。これが前390年の出
来事です。このケルト人は去年流行したceltic womanや、有名なenya
もそうですし、もっとも好きなのはThe Chieftains等、他にリバー
ダンスなどの文化の源流たるケルト人ですが、このころは蛮族でしか
なかったんですね。しかし、この時期は森に棲む民族として、広く生
きていました。ドイツにも、スイスにも、フランスにも、スペインに
も。375年にゲルマン人の大移動が始まるまでは、深い森の中でケルト
人は暮らしていたのですね。
さまざまな様子が事細かにかかれていて、非常に読後感も素晴らしい
ものでした。
ギリシャから2000年以上経って 塩野が案内してくれるローマ史学の旅の二冊目。
ローマを語るにおいて 塩野はギリシャが欠かせないという。そんな塩野が 本書では まずギリシャをじっくり描いてくれる。
白眉はやはりぺリクレスであろう。塩野が紹介する彼の演説は 正直読んでいてため息しかでなかった。特に好きな箇所を抜き出す。
「われわれは美を愛する。だが 節度をもって。われわれは知を尊ぶ。しかし 溺れることなしに。われわれは 富を追求する。だが これも 可能性を保持するためであって 愚かにも自慢するためではない。
アテネでは 貧しいことは恥ではない。だが 貧しさから脱出しようと努めないことは 恥とされる。」
かような発言が2000年以上前にあった点で 人間は大したものだと感心する。一方 それから2000年もの間 いったい人間は進化してきたのかと いささか絶望感も覚える。
こんなギリシャを しかし ローマは 学んでも真似はしなかった。それが 滅んでいったギリシャと 版図を広げていったローマの違いである点も 塩野ははっきりと指摘している。
本書で描かれるローマは ギリシャから学び、敗戦から学び、そうしてローマになっていった始まりを描いている。
話は始まったばかりなのだ。
アテネとスパルタとローマ 最近300という映画が公開されていたがまさにあの様子が文章から溢れてくる。
いかにスパルタという都市国家が特殊だったか、いかにアテネが反映を極めていたか、そしてその絶頂期のアテネを視察したローマがアテネの真似を全くしなかったのは何故なのか・・・
2500年経っても人間というのは進化していないのかペルクリスの演説の名文句に唸ってしまう。
そしてペルクリスの「貧しいことは恥ではないが貧しさに安住することは恥だ」の言葉を是非ユルユルの甘えたことを言っている日本人に聞かせてあげたい。
|
|
[ 文庫 ]
|
読むだけですっきりわかる日本地理 (宝島SUGOI文庫)
・後藤 武士
【宝島社】
発売日: 2009-06-05
参考価格: 480 円(税込)
販売価格: 480 円(税込)
|
・後藤 武士
|
カスタマー平均評価: 0
|
|