カスタマー平均評価: 4.5
鋭い切れ味で書く西欧近代思想史 西欧近代思想史がわかりやすくまとまっている良書です。
ホッブス・ルソー・ウェーバー・ニーチェなどを鋭く分析していきます。
倫理の教科書にありがちな、先人の賛美ではなくて、批判的に考察しているのもいいところです。
高校の倫理の教科書の副教材あたりに用いたいぐらいの本です。(あ、これ一般講義か)
佐伯啓思の本を何冊も読んでいるなら、もう似たような感じかもしれませんが、そうでないならオススメです。
思想史も学べます 分析は面白いし勉強になる。現代の問題点への指摘も的を射ていると思う。しかし結論がない。
日本の書籍には、分析はたっぷりするが結論は読者任せというパターンが多い気がする。もちろん軽々しく結論は出せないだろうし、読者にしっかり考えて欲しい気持ちも分かる。自分だって別に、意見をパクろうとか考える事を放棄しようとかそういう気持ちではない。ただ単に、「この点が間違っている。だからこう改善したらどうだろうか」という流れは当然のものだと思うのだ。そうでなければいったい何のために、著者は労力をかけて本を書き、読者はカネと時間をかけて本を読むのか。
現代を生き抜くための、現代思想アンソロジー。 講義調で読みやすく、それでいて内容は極めて豊富で示唆に富む。 本書の議論から、それぞれの読者は、さらなる思索に駆り立てられるだろう。そのための知的発奮材料が詰め込まれた、たいへん刺激的な書に仕上がっているのがうれしい。 著者の専攻は社会思想史。現代社会論は、ともすれば極端なニヒリズムや、無い無いづくしのノスタルジックな呆談で終わってしまうことも少なくないのだが、本書にはそういった心配は無用。同著者の『「欲望」と資本主義』、あるいは本シリーズの下巻『20世紀とは何だったのか』、いずれも明快なロジックで、極めて錯綜した「現代」の思想状況を、あざやかに料理してみせる著者の手腕には、毎回脱帽させられている。 高校生・大学生はもとより、一般人の方にも薦められる、現代人の「必須」教養書。
ニヒリズムに取り組むためのよき入門書 前世紀後半に成立した知の文脈は、ニーチェの哲学に真っ正面から取り組まなくてもよい形になっており(@そこが、わたくしをして「不毛感」を抱かせる最大の原因なのですが)、現在ニーチェの哲学に真っ正面から取り組んでいる人々はわたくしの知る限り在野にしかいないのですが、佐伯先生だけは例外で、現在、京都大学で教鞭をとっていらっしゃいます.佐伯先生は、ニーチェの哲学に、真っ正面から取り組んでいらっしゃると思います. わたくしの知る限り、ニーチェの哲学を否定するのは(頭のいい人には)実にやさしいことのようですが、佐伯先生がおっしゃいますように、ニーチェの提出した問題(ニヒリズムの問題)に取り組み、それを乗り越えることは、どんなに頭のいい人にも、非常に難しいことです. 特にいま、この国で、ニーチェの哲学に取り組むことは、非常に難しいことになっているとわたくしは思います. それと申しますのも、現代は、あまりにも経済の問題(グローバリズムの問題)が強すぎ、それを棚に上げておくということができませんので、哲学だけではなく、同時に経済や、政治についても語らねばならないのですが、そうした「量」の問題のみならず、我が国には、戦後日本の独特の思考土壌というものがあるからです. これをご覧くださっている読者さんのなかには、ひょっとしたら、ニヒリズムを乗り越える手だてを考えつくことのできるかたもいらっしゃるかもしれません. 本日ご紹介いたしました本は、ご思考の一助になるかと存じます.
自分のメールマガジンより抜粋いたします. 前世紀後半に成立した知の文脈は、ニーチェの哲学に真っ正面から取り組まなくてもよい形になっており(@そこが、わたくしをして「不毛感」を抱かせる最大の原因なのですが)、現在ニーチェの哲学に真っ正面から取り組んでいる人々はわたくしの知る限り在野にしかいないのですが、佐伯先生だけは例外で、現在、京都大学で教鞭をとっていらっしゃいます. 佐伯先生は、ニーチェの哲学に、真っ正面から取り組んでいらっしゃると思います. わたくしの知る限り、ニーチェの哲学を否定するのは(頭のいい人には)実にやさしいことのようですが、佐伯先生がおっしゃいますように、ニーチェの提出した問題(ニヒリズムの問題)に取り組み、それを乗り越えることは、どんなに頭のいい人にも、非常に難しいことです. 特にいま、この国で、ニーチェの哲学に取り組むことは、非常に難しいことになっているとわたくしは思います. それと申しますのも、現代は、あまりにも経済の問題(グローバリズムの問題)が強すぎ、それを棚に上げておくということができませんので、哲学だけではなく、同時に経済や、政治についても語らねばならないのですが、そうした「量」の問題のみならず、我が国には、戦後日本の独特の思考土壌というものがあるからです. これをご覧くださっている読者さんのなかには、ひょっとしたら、ニヒリズムを乗り越える手だてを考えつくことのできるかたもいらっしゃるかもしれません. 本日ご紹介いたしました本は、ご思考の一助になるかと存じます.
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