新書と文庫本の専門店です。Amazon売上ランキング順にレビュー付き!

新書☆文庫ランキング

1,500円以上で送料無料! ※一部大型商品を除く     カートをみる |  ヘルプ
文学・評論
思想・人文
政治・社会
歴史
地理 ビジネス・経済 科学・テクノロジー アート エンターテイメント ヤングアダルト ノンフィクション 新書・文庫 全般
 

歴史

アイテム一覧
71 72 73 74 75 76 77 78 79 80
ローマ人の物語〈19〉悪名高き皇帝たち(3) (新潮文庫) ユリウス・カエサル ルビコン以前(中)ローマ人の物語9 (新潮文庫) 日本書紀〈下〉 (講談社学術文庫) 明治・大正人の朝から晩まで (KAWADE夢文庫) 中世ヨーロッパの城の生活 (講談社学術文庫) ローマ人の物語〈15〉パクス・ロマーナ(中) (新潮文庫) ローマ人の物語〈13〉ユリウス・カエサル―ルビコン以後(下) (新潮文庫) 幕末・明治美人帖 (新人物文庫) 漫画版 日本の歴史〈1〉旧石器時代・縄文時代・弥生時代・古墳時代1 (集英社文庫) ローマ人の物語〈18〉悪名高き皇帝たち(2) (新潮文庫)
ローマ人の物語〈19〉悪名高き.. ユリウス・カエサル ルビコン以.. 日本書紀〈下〉 (講談社学術文.. 明治・大正人の朝から晩まで (.. 中世ヨーロッパの城の生活 (講.. ローマ人の物語〈15〉パクス・.. ローマ人の物語〈13〉ユリウス.. 幕末・明治美人帖 (新人物文庫.. 漫画版 日本の歴史〈1〉旧石器.. ローマ人の物語〈18〉悪名高き..

  1  2  3  4  5  6  7  8  9  10  11  12  13  14  15  16  17  18 
8 / 50


ローマ人の物語〈19〉悪名高き皇帝たち(3) (新潮文庫)

[ 文庫 ]
ローマ人の物語〈19〉悪名高き皇帝たち(3) (新潮文庫)

・塩野 七生
【新潮社】
発売日: 2005-08
参考価格: 420 円(税込)
販売価格: 420 円(税込)
ローマ人の物語〈19〉悪名高き皇帝たち(3) (新潮文庫)
塩野 七生
カスタマー平均評価:  4.5
歴史家皇帝クラウディウスの悲喜劇
カリグラの暴挙に呆れ暗殺した近衛軍によって次期皇帝に担がれたのは、市民の人気未だ衰えない亡きゲルマニクスの弟、クラウディウス。本人ですらも予期しなかった皇帝への就任、しかも、政治の世界に身を置かずに50歳まで歴史家として暮らしてきた経緯を考えれば、本書で描かれるクラウディウスの治世はなかなかにして順調で決して悪政というほどのものではありません。 しかしながら、クラウディウスにはある一面で致命的な欠陥がありました。それは家族(特に妻)や市民から畏敬の念をもってもらえないこと、しかも、皇帝になるまでにそのような経験がないだけにそのこと(皇帝という立場には畏敬をもってもらうことが重要であったこと)に無頓着だったことでした。結局、そのことが彼の人生に悲しくも滑稽な最期をもたらしてしまいます。 それにしても、広大なローマ帝国を治める事実上の「皇帝」に求められる能力・人間性のレベルは余りにも高く、この時期の皇帝たちが(確かに悪政であったり、人間的に問題があったにしても)後世からの評価が低いのはやむをえないような気がして、クラウディウスに少し同情してしまいました。
「敬意」を払われることの重要さ
若き皇帝カリグラの死により、突然に皇帝へと押し上げられたクラウディウスだが、歴史家だった知識を生かし地味にも着実に成果をあげていく。 しかし、身体的にも恵まれず溌剌さも無かったクラウディウスは50歳になるまで他人から畏敬の念を持って接せられる重要性を理解できなかった。当たり前であるがその種の感覚は幼少のころから敬意を持って両親や友人に接せられていないと養えない感覚である。軽蔑に慣れた皇帝を誰も尊敬しないのは頷ける。 現在でも、自分の夫をコバカにしていながらそれを見せて育てた息子が嫁に馬鹿にされるのは当たり前なのだ。特に男の子は厳しくも敬意を払いながら育てるのがいかに大切か、夫を立てることがいかに大切かを痛烈に感じる一冊。クラウディウスとアグリッピーナが反面教師となって教えてくれる。
クラウディウスは悪名高き皇帝じゃない。
カエサル編とアウグストゥス編が終わってからすいすい進むローマ人の物語。
こういうのが読みたかった。一人についてあまりに長いと飽きるから。

この巻の主人公は4代皇帝クラウディウス。見た目もパットしない50歳のおじさんがカリグラ暗殺でいきなり皇帝に担ぎ出されてしまった。
歴史の勉強をよくしていたクラウディウスはなかなかうまく治世を行っていくのだが・・・
真骨頂
 やりたいことをやると言ってもやりすぎだったカリグラが暗殺され、皇帝に担ぎ上げられたクラウディウス。背も低くどもる癖のあった第一人者は、それでも実に真面目に帝国を支えることになる。

 決して自分一人ですべてをやろうとしなかった彼は、個人的な使用人たちを秘書官グループとして活用する。当然、元老院としては面白くない。その上、やりたい放題な皇妃が加わる。ついには自分の奥さんに殺されるハメになる。

 帝位の正当性を血に求めるならば、皇帝の重要な仕事の一つは子作りという事になる。中国では後宮を作り、そのいわば皇帝の家庭内の使用人が宦官で、官僚グループたる豪族や外戚との権力争いに終始した事を思い出す。ここまでローマにはそれがほとんど見られなかったのが興味深い。もっとも皇帝が子作りに精を出せばメッサリーナのような女性が多く出る訳で……この先はちょっと控えておこうか。

 それにしても、「人間とは心底では欺されたいと望んでいる」という行には、多くの「ヤラレタ」と思わされたい男たちは手を打って喜んだのではないか。これぞ真骨頂とご多分に漏れず喜んだのだが、うれしいのだから仕方がない。素直に大喜びしておくとしよう。
知識と経験
「悪名高き皇帝たち」の3冊目に登場するクラウディウスは、私たちに「知識が豊富なことに越したことはないけれど、過信してはいけないし、経験から得られるモノも大切なのだ」ということを教えてくれると思います。カリグラの治世の衝撃的でいて呆気ない終焉によって、名門出身者ではあるが、一教養人として生涯を真っ当しようとしていた50歳の地味なおじさんが、緊急リリーフとして帝国の表舞台の中央に立つことになります。それがクラウディウス。本の虫であった彼は社会経験がほぼ皆無にも関わらず、これまで蓄積してきたローマ帝国の歴史という知識をフルに動員して皇帝業に従事します。ある部分までは知識だけで賄えた。だが実践という経験を積まないことには超えられない一線が立ちはだかる。彼が名帝になれなかった所以です。人生において「頭でっかち」ではいけないのだ。静の知識と動の経験の柔軟なバランス感覚が求められるのです。


ユリウス・カエサル ルビコン以前(中)ローマ人の物語9 (新潮文庫)

[ 文庫 ]
ユリウス・カエサル ルビコン以前(中)ローマ人の物語9 (新潮文庫)

・塩野 七生
【新潮社】
発売日: 2004-08-30
参考価格: 500 円(税込)
販売価格: 500 円(税込)
ユリウス・カエサル ルビコン以前(中)ローマ人の物語9 (新潮文庫)
塩野 七生
カスタマー平均評価:  5
退屈を知らない英雄
ユリウス・カエサルの壮年前期(前半)を描いた中巻。 (40?50歳まで。) 紀元前60年?紀元前54年までの出来事。 -- ガリア(現フランス人)戦役。 カエサル大活躍。 ドーヴァー海峡渡ってブリタニア(イギリス)まで 戦線を広げる。 -- フランスの土地を縦横無尽に駆け回り。 あっちゃっこっちゃで勝利・勝利・勝利。 戦場に至っては自らが戦場を駆け回り。 部下の兵士を鼓舞。 -- なんというか、文句のつけ様が無い。 文句のつけ様が無いから。 勝利に次ぐ勝利だから。 なんというか。 英雄であることが。 勝利が。 当たり前になる。 そこがこの巻の欠点と云えば欠点にあたると 思うのだけれど。 当たり前になるということは 退屈するということに繋がると思うのだけれど。 それでもなお、面白い。
読むにつれて塩野氏の考えも見えてきた
通勤電車の中で少しずつ読み続けて4ヵ月、やっと第12巻まで読み終えたが、最初は カエサルだけで何冊もページを割く意味が理解できなかった。 しかし、塩野氏にとって停滞していた政治システムを変えるために出てきたという歴 史的意義と、目標遂行のために硬軟とりまぜた柔軟な対応で進めるカエサルの人間的 魅力が同時に描かれていて、すっかり引き込まれてしまった。 大半がガリア戦記に充てられるこの巻では、淡々とガリアでの戦が描かれているが、 読んでいても決して飽きることはない。繰り返し出てくる記述(たとえば主戦力の非 戦力化)などの戦法の説明も、すっかり私の頭の中に入ってしまっていっぱしの戦史 評論家気取りだ(笑) また、ガリア人の気質とローマ人の気質の違いを考えると、今のヨーロッパ社会の 複雑さの根底を見る思いがする。同じイタリアでも北イタリアと南イタリアが違うと 地理で習った記憶があるが、「ローマ人の物語」を読んでそれがようやく理解できた 気がする。
ガリア戦記を分かりやすく叙述
40歳にしてようやく「起った」カエサルが、ローマ国境をはるかに越え、ガリア人の広大な土地(西はスペイン・イギリスから東はドイツ国境まで)の平定に乗り出します。 本巻のほとんどは、カエサル本人の著になる「ガリア戦記」をもとにしていて、章立ても戦役の1年ごとにまとめられています。私は原典(訳本)を読んでいませんが、毎年の戦役の様子がドラマチックに描写され、一気に読み進みました。 様々な部族で構成されるガリアの土地を、キャラクターの異なる部下を適材適所に使い、同時進行的に多方面で戦いを展開するさまは、まるで日本の戦国時代を思わせ、司馬「国盗り物語」を彷彿とさせます。 塩野氏は、カエサルの文章力を絶賛し、ガリア戦記を忠実に再現しているようですが、そこまで書かれたら「ガリア戦記」を読みたくなってしまいます。 とにかく、わくわくして読める一冊です。
執政官就任からガリア戦役の5年目まで
 この巻では、カエサル・グラックス・ポンペイウスの三頭政治の密約が交わされてカエサルが執政官(コンスル)に就任する1年前の紀元前60年から、前執政官としてガリア属州総督に就任してガリア戦役も5年目となる紀元前54年までの期間が扱われている。  読後の感想として次の4点が印象に残った。  第一に、カエサルは「情報」の重要性を認識し、徹底的にその利用を図ったことである。情報が価値を持つのは「古代」においても同じであった。むしろ、情報入手の手段が限られているだけあって現代以上に重要な意味を持つ場合も多かった。彼は、元老院の会議録を公開して市民の批判に曝すようにしたり、政治や戦場における敵に関するさまざまな情報を集め適切に対応した。  第二に、カエサルの用意が周到で鮮やかであることである。農地法を通すためには執政官となる必要があり、そのためには政治的な足場を固めておく必要がある。その足場を固めるために、仇敵関係にあったポンペイウスとグラックスを秘密裏に味方に引き込むなどはその最たるものであった。この政治上における用意周到さは、戦場においても遺憾なく発揮された。  第三に、カエサルの知的好奇心が非常に高いことである。著者の塩野さんがたびたびに渡って指摘していることだが、カエサルの『ガリア戦記』には敵となったガリアの諸民族やゲルマン、ブリタニアの文化、風俗、宗教、家族、教育、環境などのことに関する記載が豊富だ。これらの情報は、敵方に関する情報収集の一環として集められたものと思われ、その意味では第一の点と関連するが、「どのような」情報を集めるかということについては収集する側の個性が出てくると思う。  第四に、どんな逆境におかれても、カエサルは弱音を吐かなかったことである。意思の力の強さを思わずにはいられなかった。
同業者としてのカエサル
 カエサルのガリア戦記を ゆっくりと塩野がなぞるのが本書である。  戦記としての本巻の白眉は 英国上陸にあると思う。実際にローマ人で 英国まで攻め入ったのは カエサルが初めてだ。わざわざ海を隔てた国を目指したカエサルの覇気というべきか。チャーチルほどの人ですら このカエサルの侵略をもってして英国の歴史が始まったとすら言ったというのだから。  但し 読み物としての本巻の白眉は「ガリア戦記」というカエサル自身の著作への塩野の取り扱いにある。  塩野は キケロと小林秀雄の「ガリア戦記評」を 本巻で紹介している。キケロと小林秀雄にして 絶賛しているカエサルの著作について 塩野はすっぱりと言っている。  「私の書こうと試みているのは カエサルという人間である。そして 人間の肉声は その人のものする文章に表れる」  こういう事を喝破されてしまうと このレビューからして 我ながら読み直してしまうほどだ。  塩野はカエサルへの片思いで本巻を書いている。塩野は カエサルのやったことではなく カエサルという「人間」を書きたいと言っている。これは もはや愛の告白ではないか。そんな 塩野が 著述家としての同業者である ガリア戦記の著者カエサルを見つめている姿が見えてくるようではないか。

日本書紀〈下〉 (講談社学術文庫)

[ 文庫 ]
日本書紀〈下〉 (講談社学術文庫)

・宇治谷 孟
【講談社】
発売日: 1988-08
参考価格: 1,208 円(税込)
販売価格: 1,208 円(税込)
日本書紀〈下〉 (講談社学術文庫)
宇治谷 孟
カスタマー平均評価:  5
読みやすいです。
 『日本書紀』を難しいと感じているすべての人にオススメの1冊。

 本書は『日本書紀』の欽明天皇以降を現代語訳したものである。この時代は、蘇我氏の台頭と物部氏の没落、崇仏と古来の信仰との関係、聖徳太子、推古天皇と馬子、蝦夷暗殺、壬申の乱などなど、今なお古代史研究の源泉となっている問題が目白押し。にもかかわらず、実際に『日本書紀』を読むと、すっごくめんどくさい、…もとい、難解である(ああっ、本音がっ)。しかし本書の場合、そんな煩わしさとは無縁で、すいすい読めてしまう。こんな簡単に読めてしまっていいのだろうか…、と何やら妙な罪悪感を覚える始末…。とほほほほ…。

 無論、このまま読んでもいいと思うけれど、やはり岩波文庫版などと一緒に読み進めるのがベストだろう。現代語訳でどんどん読んでしまうと、本文では「要注意だ」と感じ取れる部分も、一気に読んでしまいかねない。古代史への興味からさらに一歩進んで、自分でもちょっと研究してみようかな、とか考えてる人は、やはり併読でしょう。
講談社学術文庫の宇治谷孟氏による現代語訳『日本書紀』
『日本書紀』『古事記』のいわゆる「記紀」の解説書から、邪馬台国の存在や大和朝廷の成立など古代日本史を扱った本は数多にあるが、とにかく基礎資料たる『日本書紀』を、全部読み通さなくても、せめて参照できるように手元において置かなければ正確な知識の習得はおぼつかない。講談社学術文庫のものは宇治谷孟氏による現代語訳で、文章がこなれて現代人が『日本書紀』を手に触れるのに打ってつけのハンディな文庫サイズの二巻本である。岩波文庫のものは原文版であるが、非常に詳細な注釈がついているので両者を併用すると便利かもしれない。日本古代史に関心がある人で、専門家や歴史愛好家の書いたものを読むだけで満足しているような人がいるが、まさに自分たちの歴史を学ぶのであるから、きちんと『古事記』『日本書紀』の原典に当たり、それから様々な関連書に目を通すという、まっとうな態度を心がけてこそ、正確な歴史認識を期すことができると思う。
古事記にはない日本書紀の面白さ
古事記は読んだことがあっても、日本書紀を読んだ人はなかなかいないのではないだろうか?説話的おもしろさに富んでいる古事記に比べて、いかにも官選歴史書的な日本書紀は確かに初めは非常に取っつきにくい。特に、日本書紀(上)の初めにある神代の記述は、複数の似通った伝承をもれなく記載しようとしていて、ここであきらめてしまう人も多いのではないか?しかしながら、日本書紀は中国・朝鮮との国交などについて詳しい記載があり、古事記とは異なった視点から古代日本を眺めることができる。特に下巻は、古事記に記載のない持統朝までの詳細な記述があり、特に壬申の乱の項では天武側の動勢が生き生きと活写されている。是非一度、通読されることを推奨します。


明治・大正人の朝から晩まで (KAWADE夢文庫)

[ 文庫 ]
明治・大正人の朝から晩まで (KAWADE夢文庫)

【河出書房新社】
発売日: 2008-07-15
参考価格: 540 円(税込)
販売価格: 540 円(税込)
明治・大正人の朝から晩まで (KAWADE夢文庫)
 
カスタマー平均評価:   0

中世ヨーロッパの城の生活 (講談社学術文庫)

[ 文庫 ]
中世ヨーロッパの城の生活 (講談社学術文庫)

・ジョゼフ ギース ・フランシス ギース
【講談社】
発売日: 2005-06
参考価格: 1,050 円(税込)
販売価格: 1,050 円(税込)
中世ヨーロッパの城の生活 (講談社学術文庫)
ジョゼフ ギース
フランシス ギース
Joseph Gies
Frances Gies
カスタマー平均評価:  4
なんといっても翻訳がすばらしい!
文字だけだとわかりにくいであろう部分も、 しっかりとした見取り図を掲載することで 補ってあり、とても親切な解説書だと思います。 もっともすばらしいと思うのは、 翻訳の文体が非常にわかりやすく、 翻訳とはおもえないほど自然な日本語に 仕上がっている点。専門用語が満載のこの手の 本の訳書は、不自然な表現に出くわすことも 覚悟しながら読むのが常ですが、 違和感なく、すいすい読めて、ほんとうに ありがたいです。 もとの英語での言葉を適宜ルビとして 補足するなどの編集上の処理も 適切、翻訳者さんおよび編集者さんの ていねいかつ質の高い仕事に脱帽です。 仕事上、不可欠な参考書として、 常にそばにおいて繰り返し読んでいます。
中世ヨーロッパの貴族の生活
城での生活と言うよりは、中世貴族の生活一般の話。ヨーロッパと言うよりは、イギリスと一部フランスの話。
「城」の盛衰
中世の城の成立と衰退の間に、中世の城の生活を挟み込んだ構成になっています。 封建制度、城の中の間取り、奥方の役割、家令、毎日の暮らしぶり、狩猟生活、ムラの仕組み、騎士、年間行事と書かれている内容は、盛りだくさんで、中世の生活ぶりが良く解ります。 間に挟みこまれている、小話のような挿話が、又楽しいものになっています。 それにしても、ノルマン人の征服から映画で見るような「城」が出来上がったとは、全く知りませんでした。 衰退の要因も、火薬などの武器の変化だけでなく、中央集権化してゆく中で、その役割が終焉を迎えたということも、言われて見れば、なるほどと納得でした。
なかなかの良書。
 歴史に合わせて改築進化していったイギリスのチェプストー城をメインに、中世ヨーロッパの城がどの様に発展して衰退していったのかが解りやすく解説されています。  巻頭には城の大まかな見取り図もあるので、文字だけだと解り辛かっただろう部分もしっかりカバー。(よくをいえば居住区の詳細な見取り図も欲しかったところですが)  そして領主級貴族からその奥方、騎士、召使、領民の生活やしきたり等がなかなか詳らかに書いてあり、これを読めばなんとなく雰囲気で読んでいた向こうの時代小説も、理解を深くして楽しめる様になるかも。    ただ載ってる写真は多いですが、文庫本という事で小さくて白黒。  画質も明暗コントラストも悪く、絵的な資料にはまずならないです。  
非常に読みやすい
ヨーロッパの城についての写真集はよくみかけるが、城の生活がどうであったかをまとめた本はなかなか見あたらない。本書は内容的には極めて真面目などちらかというと学術的な書ではあるが、RPGゲームに親しんだ者にとっては、ゲームの舞台でしかない城について、実際の構造、生活、社会との関わりなどなどのディテールを知ることができ、とても興味深く読むことができた。 なにより翻訳が非常にこなれていて、読みやすい。専門用語も数多いのだが、適切なルビの振り方もあって、自然と対訳語も覚えてしまうという利点もある。翻訳者の仕事に敬意を表したい。

ローマ人の物語〈15〉パクス・ロマーナ(中) (新潮文庫)

[ 文庫 ]
ローマ人の物語〈15〉パクス・ロマーナ(中) (新潮文庫)

・塩野 七生
【新潮社】
発売日: 2004-10
参考価格: 420 円(税込)
販売価格: 420 円(税込)
ローマ人の物語〈15〉パクス・ロマーナ(中) (新潮文庫)
塩野 七生
カスタマー平均評価:  4.5
納得しないかぎり成功はない。
アウグストゥスがローマに平和を齎す迄を描いた中巻。 紀元前18年?紀元前6年までの出来事。 -- 表上、元老院体制による共和制、 寡頭政治を続けつつも。 実際の権力はアウグストゥス一人が握る、 という帝政へ静かに以降するアウグストゥス。 -- 『いかなる事業も、それに参加する全員が、  内容はそれぞれちがったとしても、  いずれも自分にとって利益になると  納得しないかぎり成功できないし、  その成功を永続させることもできない。』 というマキアヴェッリの引用が印象的。 そしてアウグストゥスの政策についての 作者のひとこと。 『アウグストゥスは、妥協したのではなく、  欺いたのである。  共和制しか見ようとしない人々に、  ならば見つづけたら、  という態度で臨んだに過ぎない。』 とても政治的な態度。 妥協ではない。 実際帝政だとしても、表面上、共和制であれば、 それは妥協ではなく納得に繋がる。 たとえそれが欺瞞であったとしても。 いつの時代も変わらないのが政治であり、 大衆なのか。 -- ローマの防衛システムは、 あくまでも陸が「主」であり、 海は「従」であった理由を言及した箇所。 『ローマ人自らが何やら開き直ったかのように言った、  「まっとうなローマ人ならば海を恐れる」に示される  ローマ人の性向。』 海が苦手なローマ人。 開き直りのローマ人。 笑った。
発展的無表情
いよいよアウグストゥスがローマの平和を実現させるべく、 ローマ全土のリストラとインフラ整備に乗り出す激動史。 といっても内政事業が大半を占めているので、 父カエサルのような劇的なドラマトゥルギー性はない。 しかし、内部を固めると言うことはこう言うことなのだなと思わずにはいられない、 深謀遠慮の極みの成せる業。 ローマ帝国初代皇帝の基礎固めから発展への道のりはかくも地味であるが、 地味なだけに組織運営の最も良い参考書。 徳川家康など目ではない。
アウグストゥスの改革と血へのこだわり
本書の大半が、最高権力者の地位と権力を手に入れたアウグストゥスによる改革、とりわけ軍政や税制などの内政改革についての記述となっています。塩野氏が言うとおり、アウグストゥスの改革は慎重かつ巧妙に行われたために、帝政アレルギーをもつ元老院派とのせめぎあいなどが描かれる訳でもなく、正直、退屈に感じられる内容でした。 それでも後半は、アウグストゥスを永年支えてきたアグリッパ、マエケナスの死、有能な後継者ティベリウスと親友アグリッパの子でもある孫への愛情をめぐる血統に対するこだわりなど、アウグストゥスの人間らしさが少しずつにじみ出てきます。アウグストゥスの生涯を、単なる帝政を樹立した歴史ものという視点だけでなく、ヒューマンドラマとしても続きを読みたくなる内容になっています。
天才と秀才
 カエサルの大活躍には 塩野七生も躍動感と熱狂を持って語った。まるで 彼女自身が歌い踊っているかのような。これは 塩野が カエサルに恋をしているからである。恋する男性に対して歌を歌う姿も ある意味で すがすがしい。  一方 アウグストゥスの時代となると 塩野もまた きちんと座り 語り口も冷静になる。まるで 特に事件も無かったニュースのように。  但し そんな「ニュース」を作らず 静かに物事を進めたのがアウグストゥスだったのだと思う。塩野は 彼の用意周到さを じっくり書き出している。本巻の静かな雰囲気は アウグストゥスと塩野自身の共同作業の結果なのだと思う。  僕は思うのだが カエサルよりアウグストゥスの方が参考になる。カエサルは天才であっただけに これを真似することは不可能だ。一方 アウグストゥスは努力する秀才である。これは真似する価値があるのだと思う。  本巻ではアウグストゥスが 共和制という幻想を掲げながら帝政を引いていく姿を描いている。これは 組織論として読んでも 無類の面白さだ。塩野自身も そういう読み方を期待しているのだと思う次第だ。  
時間と人を使って得た改革
若くしてローマを背負ってたつ立場になったアウグストゥスがいかにして広大なローマを改革していったかが刻銘に綴ってある。人にまつわることよりも、制度が云々の話が多いので私などは途中で飛ばし読みに変えてしまいました。 とはいえ、アウグストゥスの生涯の友人であり右腕であったアグリッパやマエケナスの活躍とその二人の相次ぐ死がどう影響しているのかは見もの。 アウグストゥス自身は虚弱な体に生まれついたにも関わらずなぜにそこまで長生きしてしまったのか・・・この人物は自分が死んだ後のことを考えて常に人事や行政を行っていたが故に全ての基盤を作りえたのではないかと思ってしまう。 個人の心には立ち入らなかったカエサルと政治的心理学には長けていても個人の感情には無頓着だったアウグストゥスの比較も面白い。

ローマ人の物語〈13〉ユリウス・カエサル―ルビコン以後(下) (新潮文庫)

[ 文庫 ]
ローマ人の物語〈13〉ユリウス・カエサル―ルビコン以後(下) (新潮文庫)

・塩野 七生
【新潮社】
発売日: 2004-09
参考価格: 460 円(税込)
販売価格: 460 円(税込)
ローマ人の物語〈13〉ユリウス・カエサル―ルビコン以後(下) (新潮文庫)
塩野 七生
カスタマー平均評価:  4.5
夢見るリアリスト
ユリウス・カエサルが暗殺された、紀元前44年3月15日から オクタヴィアヌスがアントニウスとクレオパトラに勝利し、 ローマ世界の元首となる迄を描いた下巻。 紀元前44年3月15日?紀元前30年までの出来事。 -- カエサルの同年代の政治家、キケロの カエサルの暗殺についての台詞。 『何のための殺害であったのか!』 ほんとにその通りで。 読んでいるこちらまで。 そう思ってしまう。 後の帝政ローマの初代皇帝となる、 若干18歳のオクタヴィアヌスが出てくるが。 ローマ市民達と同様に。 『オクタヴィアヌス、WHO?』 と云いたくなる。 これからオクタヴィアヌスの活躍が 描かれていくのだろうけれど。 どうしてもカエサルが生きていた頃の 活躍と比較してしまう。 クレオパトラとアントニウスの章に至っては アントニウスの体たらくっぷりにガッカリ。 クレオパトラの我侭っぷりにガックリ。 まったくもって。 何のための殺害であったのか。 もうちょっとカエサルの活躍が読みたく。 至極残念。 -- カエサルの台詞。 『どれほど悪い結果に終わったことでも、  それがはじめられたそもそもの動機は  善意によるものであった。』 性善説で生きている人なのだろうなと思うと同時に。 現実をよく知っていたのだろうなと思いました。 とあるマンガに。 自らのことを『夢見るリアリスト』と称する 首相が出てきましたが。 同じような感じがしました。 よく、仕事を進める際には、 性悪説で考えろ、等と耳にしますが。 上のカエサルの言葉通り。 失敗しようと思って仕事をする人は、 あまりいないと思うわけで。
身の丈に合わない理想
 この作品では、アントニウスとクレオパトラがダメな人間として描かれている。アントニウスは、軍団長としては有能だが政治センスがない人間として、クレオパトラは、教養はあるが統治者として現実的に行動できない人間として。これは、知らないなりに抱いていたイメージを崩壊させるのに十分だった。  自分で自分を冷静に見ることは難しい。アントニウスも、カエサルの下でとはいえ、十分な軍事的実績を積んだ人間。クレオパトラにしても、自分の美貌で国を取ったという自負がある。カエサル亡き後、ローマ世界を支配できると思ったとしても無理はないだろう。  しかし、現実は残酷だ。オクタヴィアヌスと対比されることで、政治的センスのなさを目の前に突きつけられてしまうのだ。
塩野作品の最高傑作
カエサル暗殺。カエサル好きを自認する塩野氏がこの場面をどのように記述するか関心がありましたが、極めて簡潔にカエサルの死の事実を記述するのみに留めており、意外な印象をもちました。書きたくなかったのかな? 本書の主題はむしろ、カエサルの死が何を引き起こしたか、誰にどのような影響を与えたか、という視点で、アントニウス、クレオパトラ、オクタヴィアヌスを中心に描いていきます。 世界史に暗く、もちろんシェークスピアすら知らない私にとっては、塩野氏が書くクレオパトラ側への記述が適当なのかは分かりませんが、歴史というのは同じ事柄でも勝者・敗者で見方が違うもの。常にローマ側(カエサル側)にたつ塩野氏の表現でも違和感なく楽しめました。 ちなみに、「ユリウス・カエサル」(文庫8?13)は「ローマ人の物語」のなかで最高傑作だと思います。たった50年間の話なのにカエサル自身の波乱に満ちた人生をはじめ、キケロなど多くの名脇役が絡むストーリーはへたな小説を読むより圧倒的に面白いです。その理由を塩野氏自身が巻末の資料紹介で書いていますが、それがまた的確な指摘で説得力があるため、ますます読み返したくなります。
カエサル亡き後の混乱
 ユリウス・カエサルが暗殺されるのが紀元前44年3月15日。オクタヴィアヌスがエジプト遠征を起こしてアントニウスとクレオパトラを自殺に追いやりローマに凱旋したのが紀元前30年8月1日。それが本館の扱う内容である。  カエサルは、カエサル支持者に対しても、反カエサルの人に対しても、圧倒的な存在感を保持していた。輝かしい戦績、戦えば必ず勝つに違いないという信念。この武将がパルティア遠征を行って成功を収めたら王位についてしまうのではないか。そういう疑心暗鬼が高じて暗殺に至ってしまった。その後、ローマの主権は、アントニウスとオクタヴィアヌスの2人の間を行き来する。  アントニウスというカエサル股肱の武将の成れの果てには興味深いものがあったが、家庭では女に篭絡され、戦場では仲間を裏切って信用を失い、挙句の果てに愛した女に先立たれてしまった。自死を選ぶ勇気が残っていたことは不幸中の幸いだった。
カエサルへの挽歌
 本書でカエサルが死ぬ。  カエサルを熱烈に愛しているであろう塩野にして このカエサルの死はあっさり描いている。小説家として いくらでも書きようがあるであろうに。そんなあっさりした書き方にかえって 塩野の「悲しみ」が伺えるように思えてならない。  結局 カエサルは ローマという大版図の「グランドデザイン」を描いたところで この世を去ることになってしまった。カエサルが 後 10年でも生きていたら今の世界も変わっていたのかもしれない。  歴史にIFは禁物とは言うが。  カエサルの死後 オクタヴィアヌスが アントニウスを葬り去るところまでを本巻は語る。つまり そこまでがカエサルの描いたシナリオであったと塩野は言っているわけだ。  オクタヴィアヌスは そんなカエサルのシナリオに従い ローマの皇帝になった。  次からがオクタヴィアヌスが織り始める 物語である。

幕末・明治美人帖 (新人物文庫)

[ 文庫 ]
幕末・明治美人帖 (新人物文庫)

・ポーラ研究所
【新人物往来社】
発売日: 2009-05-11
参考価格: 900 円(税込)
販売価格: 900 円(税込)
幕末・明治美人帖 (新人物文庫)
ポーラ研究所
カスタマー平均評価:  3.5
フォトグラフー集だと思って買うと失望するかも
 印象的な表紙の写真と「美人帖」というタイトルから連想したのは、上質な紙を使った「写真集」だと思って購入したら失望しました。粗い紙に美人の写真は粗末な印象をうけてガッカリしました。けれど、当時の風俗を知りたい方には、文章が多いので読み応えがあると思います。
明治の女性像が分かります。
幕末・明治・江戸と以外に知らない当時の女性像。 これを見ると意外に日本人の美人の本質は、変わらないような気がしました。 当時の美人写真コンテストの写真ですが、中には現代でも通じるほどの美人さんも居て、驚きました。よくよく考えてみると、100年程度で顔や体が大幅に変わるわけ無いんですよね(笑)当時の写真を気軽に見たいのなら、これは買って損は無いと思います! 幕末の印象が変わるかもしれませんね。

漫画版 日本の歴史〈1〉旧石器時代・縄文時代・弥生時代・古墳時代1 (集英社文庫)

[ 文庫 ]
漫画版 日本の歴史〈1〉旧石器時代・縄文時代・弥生時代・古墳時代1 (集英社文庫)

・岡村 道雄 ・岩井 渓
【集英社】
発売日: 2007-07
参考価格: 600 円(税込)
販売価格: 600 円(税込)
漫画版 日本の歴史〈1〉旧石器時代・縄文時代・弥生時代・古墳時代1 (集英社文庫)
岡村 道雄
岩井 渓
カスタマー平均評価:  5
中学受験用/高校受験、大学受験にも
中学受験に歴史漫画がこれほど役に立つとは思いませんでした。 6年生時、唯一許可した漫画がこれです。 夢中になって読み進め、しかも何度も繰り返し読んでいました。 おかげで、歴史に関する興味が圧倒的に高くなり、結果社会の 成績を飛躍的に伸ばす原動力となりました。 家庭に一揃えあるべきの歴史漫画だと思います。 親も読んで勉強できます。子供と一緒に歴史の再確認を。
歴史に興味を持つきっかけの一つ
何年に何があったかを記憶することが歴史の勉強だと思っている人がいるために、歴史が面白くなくなってしまったような気がします。特に、学校の先生や、学校の試験が、何年になにがあったかを問うのは止めて欲しい気がします。 大切なのは、過去にどういうことがあって、人間が何を解決してきたかというような、人間の生き方の宝庫だということではないでしょうか。 同じ過ちを繰り返さないための、教訓をこそ、歴史で教えて欲しいと思います。 本書は、そういう歴史を勉強するきっかけになってもらえると嬉しいかもしれません。
日本史の知識を手っ取り早く身につけたい人へ
私は大学受験で日本史を選択して暗記中心で勉強した程度の知識ですが、その程度のレベルの人が読んで十分面白い内容だと思います。細か過ぎず、大雑把過ぎず、日本史の知識を手っ取り早く身につけたいと思っている人にはとてもお薦めです。漫画の質もかなり高いのではないかと思います。この巻の感想としては、縄文時代って争いがなくていい時代だったんだな、ということですね。以下目次です。 第1章 人類の誕生と進化 第2章 日本の旧石器時代 第3章 縄文時代の始まり 第4章 豊かな狩猟採集民 第5章 縄文人の祭りと祈り 第6章 縄文から弥生時代へ 第7章 イネをつくる暮らし 第8章 ムラからクニへ 第9章 弥生人の祭りと祈り 第10章 邪馬台国の女王卑弥呼 第11章 大王と古墳 第12章 倭の五王の時代
ファンタジーのような時代
日本の歴史と名乗っていますが この本に描かれている時代は 「何年に何が起こった」、ということが描いてあるのではなく 「こんな風に生活していた」ということを中心に描かれています。 もし時代小説のようなものを求めてるのなら この巻を飛ばして2巻から読まれたほうがいいです。 1巻はむしろホームドラマ的なものとして描いてますので 「こんな感じの時代だったんだ・・・」とのんびりした気分で読んでもらいたいです。

ローマ人の物語〈18〉悪名高き皇帝たち(2) (新潮文庫)

[ 文庫 ]
ローマ人の物語〈18〉悪名高き皇帝たち(2) (新潮文庫)

・塩野 七生
【新潮社】
発売日: 2005-08
参考価格: 420 円(税込)
販売価格: 420 円(税込)
ローマ人の物語〈18〉悪名高き皇帝たち(2) (新潮文庫)
塩野 七生
カスタマー平均評価:  5
名君ティベリウスと暗愚なカリグラ
「カエサルが企画しアウグストゥスが構築した」帝政を確固たるものにしたティベリウス。その死後、皇帝の地位を引き継いだカリグラは、後世、愚帝と評されますが、決して賢くなかった訳ではなく、ティベリウス(とその施策)の不人気の理由を正確に理解し、その反対の(つまり人気を得るための)施策を次々と行います。そして幸か不幸か、それを実現するだけの安定した国家体制と健全な国家財政が残されていました。 廃税、剣闘士試合、戦車競争、海上を馬で渡るというパフォーマンス。財政は破綻し、神君アウグストゥスが使った家具調度品まで競りにかける始末。さらにカリグラは暴走し、先帝たちも望まなかった「神」になることを求めます。そして、暗殺。 「政治とは何かがわかっていない若者が政治をせざるを得ない立場に就いてしまった」不幸。 皇帝就任にあたってゲルマニクスの子供というだけで手放しで喜んだ市民、何の実績もない若者に軍事・政治の全権と「国家の父」の称号まで与えた元老院。彼らはたった2年で手のひらを返すようにカリグラを見放します。カリグラ自身が行った政治のポピュリズムと彼をもてはやした衆愚政治。現代日本にも十分あてはまる示唆を与えてくれているように思います。 ちなみに、本書後半で触れられているユダヤ社会とローマ、ギリシャとの関係についての考察は、ユダヤの特性を理解するのに大変役に立ちます。
普通の才覚が権力を握ることの不幸
二代目ティベリウスによる、ストイックなまでの政治と死ぬまで庶民の人気取りや評判を全くもって気にしなかった性格、そして自分がやるべき事を正確すぎるほどに把握していた言動。その後、全てが揃った状態で第三代皇帝となるカリグラのあまりの平凡さが目立つ。 国庫にたまった莫大な貯金をたった一年で空っぽにしてしまう奔放なサービス。先代が市民に不評だったことを自分は避けたいという気持ちが彼を逸らせる。 権力の全てを手中にして自分がいかに振舞えるか・・・自ら築き上げたものと、譲られたものでは権力の使い方が大きく違う。 ユダヤ人に対しての考察も見逃せない。キリストへの対処の仕方で後のローマ帝国の基盤が変わっていく。そしてユダヤ人の特殊性や今まで平穏であった各地の属州からも不穏な空気が流れだす。 権力を使うか溺れるか・・・公人と私人のバランスをいかにとるか・・・考えさせられる巻だ
ちっちゃな軍靴=カリグラを愛した兵士
歴史上、皇帝カリグラは暴虐の果てに近衛軍団に見放され、報奨金目当てに暗殺されたことになっている。
しかし作者は詳細な研究により、暗殺を実行した近衛軍団大隊長ケレアが、カリグラの父ゲルマニクスの忠臣であり、カリグラを幼少期からまじかに見続けていた人物であったことを突き止め、そこから大胆な推理を働かせている。
そしてその推理は、皇帝暗殺という大罪を実行したケレアとその同士サビヌスの以後の行動〜従容とした死罪の甘受と近衛軍団の皇帝への服従〜を説明するのに最も妥当なものであり、ケレアはカリグラを最も愛した者であったからこそ、自らの命を投げ出して暴君と化したカリグラを処断したのだ。
作者自らが述べているように、推測は推測でしかないが、歴史を血の通った人々の営みとして看破する作者の技量に感服せざるを得ない。
現代への警鐘
ただの気の狂った皇帝かと思っていたカリグラですが、塩野七生の手によって頭の良かった、しかし若くして権力を手にしたため人気取りに走ってしまい、失敗した「一人の人間」が鮮やかに描き出されています。

国家のリーダーが民主的な手段によって選ばれるようになった現代、カリグラのような人に国家の舵取りが任せられる危険性が大いにあるのでは、と考えさせられます。
また、もし選挙が行われたとしたらティベリウスは間違いなく落選していただろうという著者の言、民主主義の良し悪しについて改めて考える契機ともなりました。
カリグラ〜
ローマ帝国三代皇帝カリグラ。
カリグラってどこかで聞いたことある響きだと思っていたが、映画だったのか。
かなり過激な映画らしい。
映画の方が気になるぞ。


  1  2  3  4  5  6  7  8  9  10  11  12  13  14  15  16  17  18 
8 / 50

サブカテゴリ
    新書・文庫
   歴史
   歴史学
   日本史
   西洋史
   東洋史
   考古学
   歴史 全般



特集
   恋愛



◇このサイトはAmazon.co.jpと連携しています。ショッピングカートはAmazonのものを利用しています。
◇販売事業者はAmazonとなりますが、商品選定等についてのお問い合わせがありましたら、フッターにありますメールリンクからご連絡下さい。



**お店のPR**
<相互リンク>
AmazonMall0
AmazonMall2
AmazonMall3
AmazonMall4
AmazonMall5
AmazonMall6
AmazonMall7
AmazonMall8
TomatoChips
MensWathch
LadysWatch
ShopResort
PremMarket
PremShop
SavePrice
限定ミッキー腕時計
オイルキャンドル
OMEGA格安
海外ブランド財布格安
グッチ格安
ブルガリ格安
プラダ格安
コーチ格安
お祝いに胡蝶蘭
逸品堂Mens支店
逸品道Ladys支店
羽根布団10点
羽根布団8点
AkiraZon
AmazonMall001
AmazonMall002
AmazonMall003
AyaZon
声優Zon
USBjunky
PC_LIFE
あかちゃんのおもちゃ
エレキギター
電車のおもちゃ
浄水器屋
何でも収納屋
電動工具屋
ラジコン屋
はんこ屋
防災防犯屋
サイエンス屋
ミニカー屋
ケース売り屋
G-SHOCK堂
kinsen.com
usb.kinsen.com
SavePrice

AmazonMall012
AmazonMall013
AmazonMall014
AmazonMall015
AmazonMall016
AmazonMall017
AmazonMall018
オススメ腕時計
オススメ羽根布団
オススメ!ミッキーマウス腕時計
オススメMP3プレーヤー
オススメ美容器具










Copyright © 2009 新書☆文庫ランキング. All rights reserved.    Program by 簡単アマゾンサイト作成ツール 4.1.2

 更新日 2009年7月8日(水)  ※ 表示価格は更新時のものです!      メール      相互リンク