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ローマ人の物語〈21〉危機と克服〈上〉 (新潮文庫) 逆説の日本史(11)戦国乱世編 朝鮮出兵と秀吉の謎 (小学館文庫) ローマ人の物語〈16〉パクス・ロマーナ(下) (新潮文庫) 漫画版 日本の歴史〈4〉鎌倉時代・南北朝時代・室町時代1 (集英社文庫) 黒田官兵衛―秀吉も一目おいた天下人の器 (PHP文庫) 皇軍兵士の日常生活 (講談社現代新書) 日清・日露戦争―シリーズ日本近現代史〈3〉 (岩波新書) 英語対訳で読む日本の歴史 (じっぴコンパクト) ドイツ史10講 (岩波新書) 日本的霊性 (岩波文庫)
ローマ人の物語〈21〉危機と克.. 逆説の日本史(11)戦国乱世編.. ローマ人の物語〈16〉パクス・.. 漫画版 日本の歴史〈4〉鎌倉時.. 黒田官兵衛―秀吉も一目おいた天.. 皇軍兵士の日常生活 (講談社現.. 日清・日露戦争―シリーズ日本近.. 英語対訳で読む日本の歴史 (じ.. ドイツ史10講 (岩波新書) 日本的霊性 (岩波文庫)

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ローマ人の物語〈21〉危機と克服〈上〉 (新潮文庫)

[ 文庫 ]
ローマ人の物語〈21〉危機と克服〈上〉 (新潮文庫)

・塩野 七生
【新潮社】
発売日: 2005-09
参考価格: 420 円(税込)
販売価格: 420 円(税込)
ローマ人の物語〈21〉危機と克服〈上〉 (新潮文庫)
塩野 七生
カスタマー平均評価:  5
皇帝の資格
ネロ帝ののち、混迷を極めるローマ帝国。 現れては消える皇帝、1年間になんと3人。 一般的にイメージされる神のごとく君臨する皇帝とは違い、ローマでは皇帝であっても力量が足りなければ殺されてしまうのだ。 この1年を語るタキトゥスの筆の乗りが悪いとのことですが、塩野先生の乗りもやはり悪いように思えます。そしてろくでもないことばかりやる人物の物語を読んでいる側の乗りも悪くなるのは致し方ないような。 中下巻では、ヴェスパシアヌス、ティトゥス、ドミティアヌスの親子皇帝が帝国の再建に乗り出します。『パクス・ロマーナ』『悪名高き皇帝たち』を読みきったので政治の話もスイスイ読める。 しかしローマ帝国再建にかかわった皇帝たちを読んでいて思うことは、日本の江戸時代の徳川幕府のこと。治世の長さや地理上の範囲は比較になりませんが、多くの為政者がバトンタッチすることで治世を引き継いだ点は似通っています。『徳川の物語』なんて誰か書いていないものだろうか。
頭をすげかえ続けた1年間の混乱
ネロ自死後に皇帝に名乗りを上げた(というよりも成り行きで手を上げた観が強い)ガルバ。それ以降、たった1年間でローマは3回も皇帝を変えることになります。この間、事態は、それぞれ国境警備を任されていた「ライン軍団」と「ドナウ軍団」の戦闘、そのことに起因して発生する怨恨と報復(これは皇帝ヴィテリウスの愚かな施策による)、そしてローマ市街戦へと発展していきます。 それにしても印象的なのは、平凡な、否、その地位にふさわしい能力をもたない人間が帝政のトップにつくことの恐ろしさ。そして、逆に、帝政という、いわば皇帝の能力によって国の行く末が左右される仕組みでありながら、皇帝にその能力がないなら頭をすげかえればいいと冷静に見極めていた市民たちの反応です。ローマで市街戦が勃発しても、殺し合いが行われるなかで、市民たちは居酒屋で盛り上がり、娼婦も客をとっていたといいます。 混乱の極みであった1年間はまさに「危機」。これに対し、新皇帝ヴェシパスアヌスがいかなる施政を行うのか。次巻での「克服」の部分に興味をそそられます。
トップの大切さ
一年間で3人もの皇帝が死んで入れ替わる、ローマ帝国としては異質の時代。 皇帝ガルバを評して、タキトゥスが「よき資質に恵まれなかったというよりは、悪しき資質が全くなかったというにすぎず、要するに平凡な出来の人物」といっているのが面白い。要するにまともなだけじゃ政治はやっていけないですよ、とそういうことか・・・ 平凡な才能のトップが次々と出てくるだけに著者の指摘も凄みを増す。「裏切りは恐怖よりも軽蔑から」「トップというのは、勝負がかかっている場には必ず自らが出向く必要がある」という言葉に、勝手に我が身を振りかえざるをえなくなってしまう。
感情による時代の動き
皇帝ネロの死の直後、1年間で3人の皇帝が代わる混乱期を描く。 当書はその混乱期の人の心の動きと時代の動きをうまく掴み、描き出している。 読んでいていて面白いのは、名誉、意地、懐柔策など、人の感情に関することで混乱の羅針盤が大きく左右に振られていくことだ。たとえ巨大な帝国であっても、人が作ったモノは人の感情で動く。それは人が感情の生き物だからだろう。結果、感情の機微を知らなかった者は、権力や権威でより優位でありながらも倒れていく。そして、最後に残ったのは感情の機微をわきまえた常識人ヴェスパニアヌスであった。これは現代社会、とくに企業にも当てはまることかもしれず、興味深い。
ローマ帝国の骨格
 ローマの歴史も 久しぶりに 大混乱の時期を迎える。一年間に皇帝が3名も変るというのもたいした話。塩野七生自身が 久しぶりのローマの混乱を 幾分苦笑しながらも 何となく楽しんでいるかのような書きぶりである。

 但し、これが大事なのだと思うのだが、それでも結果的にローマ帝国はその巨大な版図を維持していったという歴史の事実の重さも大したものである。カエサルが構想し アウグストゥスが構築し ティベリウスが 徹底した ローマ帝国の骨太な構造の強さ。それに いかに塩野七生が感動しているかも 彼女の闊達な文から滲み出てきている。また 組織を考える際にも大変勉強になる。我々サラリーマンが日々直面している問題でもあるのだ。誠に 人間のやることは変わりない。

 それにしてもローマ帝国は2000年後に 塩野七生というカリスマ的な語り部が登場したことに感謝すべきである。彼女がいなかったら 我々はローマ帝国なぞは 一部の歪曲された映画で見る程度だったと思う。こんな面白い歴史を知らずに終わったら 本当に勿体無かった。


逆説の日本史(11)戦国乱世編 朝鮮出兵と秀吉の謎 (小学館文庫)

[ 文庫 ]
逆説の日本史(11)戦国乱世編 朝鮮出兵と秀吉の謎 (小学館文庫)

・井沢 元彦
【小学館】
発売日: 2007-06-06
参考価格: 690 円(税込)
販売価格: 690 円(税込)
逆説の日本史(11)戦国乱世編 朝鮮出兵と秀吉の謎 (小学館文庫)
井沢 元彦
カスタマー平均評価:  5
文禄慶長の役に対する無知
シリーズ11巻は秀吉にフォーカスされます。この人は太閤記を通じ、日本で最も立身出世を成し遂げた人として有名であり、「これ以上何か新しい事実なんてそんなに無いだろう」と思っていましたが、これが大きな間違いでした。 そもそも秀吉に6本の指があったと言う事実が、なぜここまで知られていなかったんでしょうか?羽柴秀吉と言う名前にも、これだけの裏の意味があったとは、予想も出来ませんでした。 最も驚いたのが、文禄慶長の役に対する見方です。これを日本と朝鮮の当事者同士と言う枠組みで見ていたら、いつまで経っても真実は見えてこない、と言う事を説明されるまで疑問にも思いませんでした。 こういう目鱗を、秀吉と言う日本人にとってポピュラーな人に対しても出来てしまうところが、著者のスゴいところだと感じました。
気宇壮大な唐入りの謎
"怨霊史観"に基づき、歴史の通説に対する鋭い「逆説」を放つ本シリーズも、いわゆる一級史料が多く現存する鎌倉時代あたりから、読者を驚かせる程の「逆説」の輝きが感じられず、苦しい印象が強かった。まして、本作のテーマは豊臣秀吉である。通説以上の論が出るとは正直期待していなかった。そして、朝鮮出兵(唐入り)までは、その通りとなった。著者が新説と力説する論は、本能寺の変以降の秀吉の権謀術策、大仏建立の謎、有名な太閤検地の意義など個人的な見解を越えるものでは無かった。 そして、5章の朝鮮出兵である。これは通説でも、私の見解でも、西郷隆盛の征韓論と同じく武士の不満を抑えるため(平和になると武士の出番が無くなる)と解釈していた。一部の秀吉の耄碌説は私も信じていなかった。しかし、著者の気宇壮大な主張が正しいとなると、同時に秀吉(信長)の東アジア経営の雄大な構想が明らかとなって興味深い。著者はこの立証のため、当時の朝鮮半島の状況は勿論、現在の東アジア情勢も交え、綿密に考証して行く。全500頁のうち、約150頁をこの朝鮮出兵論に割いている程である。この5章だけでも読む価値があると思う。 シリーズの中でも、歴史を点ではなく線で捉える事の重要性を感じさせる一作。
ヒデヨシの謎に迫る良書
当たり前だと思っていたことですが、よくよく考えてみると秀吉時代は謎が多い時代です。 なぜ秀吉は織田家の家臣だったのに織田家の人間を差し置いて天下人になれたのか? なぜ豊臣性に名前を変えたのか? 秀吉は大坂で政治を行ったが、なぜ大坂時代が無いのか? なぜ秀吉は刀狩に成功したのか? なぜ秀吉は海外派兵を行ったのか? なぜ朝鮮「征伐」なのか? これらの疑問に次々と快刀乱麻を断ちます。 次々に解説がなされていて、どれもすごく論理的です。 まるで推理小説を読んでいるかの様な爽快感があります。
天下人の光と影
本書が扱うのは信長の死から「朝鮮征伐」の終結に至るまでの時代の主人公である秀吉の出自から天下人に上り詰めるまでの悪人、いや天才ぶり、そして天下人としての内政・外交である。いつもながら、本書で初めて知る事実、視点の斬新さ、史実の真否の判断・推論の鮮やかさ(特に信長・秀吉・家康をセットにした流れの中で考える手法)には感嘆する。500頁を越す内容だが一気に読める。 まず、秀吉の右手の指は6本だった、という導入部から引き込まれる。改姓の繰り返しに込められた意図の推理は読んでのお楽しみ。一番面白かったのは、いくら主君の仇討ちをしたとは言え、主君の家の臣下に過ぎない秀吉が、第二の光秀にならないように権力を奪取していくプロセスの解析で、秀吉は凄いアイデアを続々繰り出す。秀吉が一番冴えていたのはこの時期ではなかろうか。 最後1/3はセンシティブな「朝鮮征伐」にあてられているが、日韓双方の歴史認識の問題点に触れつつ、歴史の真相に肉薄し、当時の日韓双方の問題点、特に日本については昭和の戦争にも共通する欠点を指摘する。ここでも公平な視点で埋もれた史実を発掘し、教訓を汲み取ろうとする著者の姿勢にぶれはない。是非一読を薦める。

ローマ人の物語〈16〉パクス・ロマーナ(下) (新潮文庫)

[ 文庫 ]
ローマ人の物語〈16〉パクス・ロマーナ(下) (新潮文庫)

・塩野 七生
【新潮社】
発売日: 2004-10
参考価格: 380 円(税込)
販売価格: 380 円(税込)
ローマ人の物語〈16〉パクス・ロマーナ(下) (新潮文庫)
塩野 七生
カスタマー平均評価:  4
選択することの困難さ
アウグストゥスがローマに平和を齎す迄を描いた下巻。 紀元前5年?紀元後14年までの出来事。 -- 下巻は特筆すべきことはそこまで起きない。 娘のスキャンダルやゲルマン戦役に失敗。 どちらかというと、アウグストゥスにとっては マイナス要因が多い晩年。 -- 『アウグストゥスが巧妙に、嘘さえもつきながら 確立に努めた帝政とは、効率よく機能する 世界国家の実現であった』 『六百人(元老院議員)に不評でも、  六千万人(ローマ市民)には好評であった。』 というアウグストゥスによるパクス・ロマーナ。 『われわれ人間は、常に選択を迫られる。  なぜなら、絶対の善も悪も存在せず、  人間のやれるのは、その中間で  バランスをとりつづける  ことでしかないのだから。  カエサルも選択したが、  アウグストゥスも選択したのだ。』 という塩野さんの文章が印象的。 『選択』というのは。 本当に。 常に難しい。 -- 戦時の英雄と、戦後の英雄では、 努力の質も異なる。 戦後の英雄であった当事者、 アウグストゥスの戦場 = 政治の場は、 カエサルに比べれば地味な場ではあった のだろうけれど、 決して楽な道ではなかったのだろうなと。 アウグストゥスの最期を読んで思いました。
拡大するローマ国家を導く名指導者像
アウグストゥスの晩年を描く下巻。 冷静かつ巧妙に帝政への手を打ち続けていた青・壮年期と比較して、失政(というほどの失敗でもないが若いころのアウグストゥスの周到さからみれば粗が目立つ)や一族の不祥事が続き、そのことが却ってアウグストゥスの人間らしさを気づかせてくれているような印象を受けました。人間誰しも歳をとると弱気になり、身内を可愛く思うようになるのでしょうが、身内の不祥事にはことのほか心を痛めたのではないでしょうか。 「アウグストゥスが…確立に努めた帝政とは、効率よく機能する世界国家の実現であった」と塩野氏は述べていますが、カエサルにしろアウグストゥスにしろ、私欲というものを全く感じさせず、適確な国家観とそれを実現するグランドデザインをもっていったという2点において、極めて有能な政治家であったと思います。 2000年経った現代でも学ぶことの多い時代であり、それを分かりやすく読みやすく紹介する塩野氏の功績は評価されてしかるべきと思います。
アウグストゥスという「同僚」
 アウグストゥスが死を迎え ティベリウスへの帝位委譲が本巻の内容だ。  塩野は カエサルには感動し その後継者であるアウグストゥスには感心している。その癖カエサルの死の場面は 案外淡々と描いたのに対し アウグストゥスの最後は 案外とウェットな雰囲気を読んだ。普通なら カエサルの死に際して大泣きし アウグストゥスに対してはクールで居ても良いとおもうのだが。  こういうのを女心の妙と言うのかもしれない。塩野さんという稀代の歴史小説家は ご自身が女性であることを骨の髄からご理解し かつ 最大限にそれを活かしていらっしゃる方だ というのが このところの5年間の「塩野さんとのローマの旅」で感じる点だ。もちろん これは塩野の才に感嘆しているということだ。  アウグストゥスは カエサルが作った ローマ帝国の「グランドデザイン」を忠実に実現したというのが塩野の基本線である。従い 例えば ライン河ではなくエルベ河を防衛線としようという カエサルのデザイン以外の アウグストゥスの「独創」に関しては 冷ややかに書いているし その「失敗」に関しても めずらしく アウグストゥスを批判的に書いている。  そんな部分に 塩野のアウグストゥスへの思いも感じる。  おそらく塩野はアウグストゥスに 深く同情していたのだと思う。「ローマ人の物語」の 少なくとも前半部分は カエサルをどう書くかに尽きたのだと思う。天才カエサルを仰ぎ見て その行状を追っかけるという点で 塩野とアウグストゥスとは同じ地点に立っていると 塩野自身が思っているのではないか。そんな「同僚意識」も 今回感じたところだ。
アウグストゥスにはカエサルの構想が理解できていなかったのではないか?
シェークスピアの傑作・「シーザー」と、それを題材に何度も映画化したハリウッドとによって、カエサルと言えば、「エジプトの女王・クレオパトラと浮き名を流し、共和制ローマの乗っ取りを計ろうとして共和制支持者に暗殺された人物・・・」というイメージが定着しているようだが、では、カエサルは果たして王になろうとしていたのだろうか? 私見を述べさせて頂くなら、彼が目指そうとしたのは、「王」でも「皇帝」ではなく、むしろ、現在の「大統領」的なものではなかったかと。 では、「大統領」と「皇帝」、そのもっとも大きな違いは何かといえば、それは、言うまでもなく世襲の有無であり、そう考えたならカエサルの死後、遺書により後継者に任じられたのはクレオパトラとの間に出来た一子・カエサリアンではなく、遠縁に当たるオクタビアヌスだったわけで・・・。 もっとも、古代ローマの「皇帝」とは、プリンチェプス・・・、(塩野七生女史に言わせると、「第一人者」という訳が適当だとのことだが、イタリア語やラテン語はおろか、標準語さえも満足にしゃべれない私が敢えて言わせて頂くとしたなら、むしろ、「筆頭市民」と言う訳が適当ではなかったかと。)つまり、元老院により特権を付与されたローマ市民という扱いであり、後世の絶対権力者「皇帝」よりは、やはり、今の大統領に性格は近いように思える。 「大統領」というものを理解できたのは、同時代人ではカエサルだけだったことに彼の悲劇があったのではないか? (彼の後継者であり、彼の思想を一番的確に理解していたと思われるオクタビアヌスでも、完全には理解し切れてなかった・・・、伝える間がなかったのではないかと。) そして、後の世まで、それを誰も理解しきれなかったことが、後のローマ帝国崩壊の最大の原因だったと思う。
家族の不祥事
アウグストゥス自ら成立させた倫理観を大事にする法律であったが、娘や孫娘の男関係の奔放さにアウグストゥス自身が恥じ入り一時期は家の外に出ることも自粛していたというのが面白い。更に自ら家父として厳しく実の娘や孫娘を罰しているから流石だと思うが、自らの血をより多く残したいがために有力な男の間をたらいまわしにされる女の身になればたまったものではない。政略結婚と不倫はワンセットでようやくバランス取れる気がしないでもない。 アウグストゥスの死に際しての遺言の内容は詳細を極め、この緻密さが帝国の基盤を作ったのかと驚嘆させられる。

漫画版 日本の歴史〈4〉鎌倉時代・南北朝時代・室町時代1 (集英社文庫)

[ 文庫 ]
漫画版 日本の歴史〈4〉鎌倉時代・南北朝時代・室町時代1 (集英社文庫)

・入間田 宣夫 ・森藤 よしひろ
【集英社】
発売日: 2007-08
参考価格: 600 円(税込)
販売価格: 600 円(税込)
漫画版 日本の歴史〈4〉鎌倉時代・南北朝時代・室町時代1 (集英社文庫)
入間田 宣夫
森藤 よしひろ
カスタマー平均評価:  5
日本史の知識を手っ取り早く身につけたい人へ
私が知っている限り、日本史を手っ取り早く通して学べる本としては、岩波新書の『日本の歴史』(上・中・下全3巻、井上清著)があります。しかし、活字ばかりだとどうしてもイメージが湧かない箇所があり、それを補ってくれるものとして本シリーズが挙げられると思います。やはり漫画の方がイメージが湧きやすいということがあるものです。また、全20巻以上もあると気持ちがめげてしまいますが、全10巻程度であれば気軽に全部読めそうな気になります。漫画の質も良く、お薦めです。以下第4巻の目次です。 第1章 源氏と平氏の決戦 第2章 源頼朝と鎌倉幕府 第3章 北条政子と承久の合戦 第4章 北条泰時と御成敗式目 第5章 北条時宗と元寇 第6章 親鸞と新しい仏教 第7章 後醍醐天皇の倒幕計画 第8章 建武の新政始まる 第9章 足利尊氏の幕府設立 第10章 尊氏・直義兄弟の戦い 第11章 足利義満の金閣造営 第12章 東アジアのなかの日本

黒田官兵衛―秀吉も一目おいた天下人の器 (PHP文庫)

[ 文庫 ]
黒田官兵衛―秀吉も一目おいた天下人の器 (PHP文庫)

・浜野 卓也
【PHP研究所】
発売日: 1996-06
参考価格: 670 円(税込)
販売価格: 670 円(税込)
黒田官兵衛―秀吉も一目おいた天下人の器 (PHP文庫)
浜野 卓也
カスタマー平均評価:  4.5
人間・黒田官兵衛
 信長、秀吉、そして家康という戦国時代のクライマックスを駆け抜けた一人の大名の人生をダイナミックに描く。  戦乱の見通しのない中で、先見性をもち、またヒューマニズムあふれる精神をもった生きざまが浮かび上がる。筆者の言うところの関ヶ原の「稚気」がずっしりと重く響く。キリシタン大名としての側面がよく研究され、取り込んである。
関ヶ原が一日で決しなかったら…
非常に読みやすい一冊です。黒田官兵衛という人物を知るにはうってつけだと思います。官兵衛の謀略の緻密さや秀吉を始めとした主要人物との絡みは「面白い」の一言に尽きます。官兵衛のキリシタンとしての側面や清廉な人物像については史料をよく研究された(であろう)上で描かれているように感じました。圧巻なのは関ヶ原の戦に嫡男の長政を送り込み家康の目をごまかし、隠居の身でありながら自ら私財をなげうって九州を手中にしていく様です。秀吉から危険視されたことで自分が「補佐役」としてだけではなく、「天下人としての可能性があるのではないか」と気付き、その芽を育み、機が熟したと見るや最後の最後で天下取りに挑む姿には心踊らされました。しかし、長政の調略で小早川秀秋が家康側に付き一日で勝敗が決したと知るや、未練たらしく引きずらずきっぱりと身を引く姿もまた潔い。本書の流れから如水が長政言ったとされる有名な台詞、「お前の左手は何をしていたのだ」がより一層説得力が増すのが実感できる作品です。

皇軍兵士の日常生活 (講談社現代新書)

[ 新書 ]
皇軍兵士の日常生活 (講談社現代新書)

・一ノ瀬 俊也
【講談社】
発売日: 2009-02-19
参考価格: 798 円(税込)
販売価格: 798 円(税込)
皇軍兵士の日常生活 (講談社現代新書)
一ノ瀬 俊也
カスタマー平均評価:  3
皇軍の内実と格差社会
本書において明らかにされているのは以下の三点であると考えられる。 ・規律正しく勇敢だと謳われる皇軍の秩序は、実際には兵士達が相互監視することによってやっと成立していた。 ・軍隊は平等社会であり、戦争が社会を公平化する、というように世間でいわれることがあるが、実際には軍隊内部では相当の格差があり、その格差が人々の生死を決めることすらあった。 ・銃後の民衆或いは遺族たちは、軍隊に対してどう向き合っていたのか?そして軍隊はそれをどう処理しようとしたのか?特に、戦死の知らせに注目して論じられている。 この著者の作品はわかりやすくてかつ、現代にも問いかける所があって興味深い。使われている資料がどのような取捨選択の結果、掲載されているのかがあまり記されていないのは残念であるが、その一方で、筆者がかなり努力して資料を探しているであろうことも文中から察せられ、その点は評価するべきだろう。
たとえ兵士でも生物学の掟をやぶることはできません
生物は自分の遺伝子をできるだけばらまくことだけを基準に進化してきました。ところが軍隊はそうした基本的事項を無視して兵士を過酷な生活、さらには死へと追いやります。そういう日常の中であればこそ余計に、兵士たちはどうやって生き残り、子孫を残すかに熱中するようになります。兵士たちの世界は功利思想に満ちていたと指摘する著者の指摘はいつの時代にもあてはまるものであり、だからこそ略奪、強姦なども、単に「あってはならないもの」ですませるのではなく、必然的に起こりうるものとして受け止める必要があります。「戦争の時代を考えるとき一番大切なのは、その時自分だったらどうしたかを思うことではないだろうか。それができていない発言や思考法がいまの日本にはあまりにも多い」という著者の言葉は、今日の世の中がいかにきれいごとだけで語られているかという真実をみごとに突いています。
興味深い内容ではありますが、、、
読み物と言うよりは、学術的・歴史的資料と言う印象。 文章が少々読みづらいかも。
感情論でいえば、誰だって兵隊になんか行きたくないさ‥。
徴兵検査から入営、徴兵中の家族の暮らしなど、豊富な資料を使って 描き出す皇軍兵士とその家族たちの実態。 しかしながら、著者自身が本書の第二の課題として「戦時下の日本社会には 徴兵制がもたらした人びとの生と死をめぐる「不平等」「不公平」‥を再確認 することである」と述べているように、徴兵制を客観的に論評する立場から 本書が書かれているわけではないことを、読者は念頭に置いておくべきであろう。 ちなみに、第一の課題は「徴兵され、兵士になってゆく過程を‥制度と心情の 両面から、戦後書かれた「従軍体験記」やさまざまな史料にもとづき明らかに すること」である。 従って、いろいろバイアスがかかっている部分を考慮に入れつつ、 統計数字だけを見てゆくと、面白いことに気がつく。 たとえば徴兵検査にいっても、平時には4人に1人しか実際には徴兵 されていない。 韓国などのように、現代でも全員徴兵にゆく国ではなかったというところに、 まだノンビリした時代性を感じる。  それが支那事変が起こり、徐々に時局が切迫し、働き手を失った家族たちの 悲しみがあり、戦後は敗残の苦しみを乗り越えて帰国した兵士たちの鬱憤がある。 「戦争はもう嫌だ」という声は拾えば幾らでも出てくるのは当たり前のことだ。  物資に溢れた現代に暮らす我々の物差しで、往時を測るのはそのような バイアスを排除した客観的な視線が必要であろう。  力作なだけに、残念なところだ。
兵士たちの真の姿に迫る
 戦争の長期化によって兵士たちの質は低下していった。過去の日本軍が誇った『鉄の軍紀』は地に堕ちた。しかしそれは、いつ故郷に帰れるかわからないという殺伐とした空気の中ではやむをえなかった。兵士たちは愛国精神から戦っていたのではなく、相互に監視しながらどちらが勇敢なのか(または臆病なのか)という世俗的な論理に従って戦っていた。  本書の指摘は新鮮だ。ただ、資料の引用が多くて読みづらく感じるかもしれない。

日清・日露戦争―シリーズ日本近現代史〈3〉 (岩波新書)

[ 新書 ]
日清・日露戦争―シリーズ日本近現代史〈3〉 (岩波新書)

・原田 敬一
【岩波書店】
発売日: 2007-02
参考価格: 819 円(税込)
販売価格: 819 円(税込)
日清・日露戦争―シリーズ日本近現代史〈3〉 (岩波新書)
原田 敬一
カスタマー平均評価:  3.5
日本が列強の一員になるまで
明治維新後から太平洋戦争敗戦までというのは、司馬遼太郎が日本の歴史のなかで前後の時代と断絶してしまっていると評した時期。本来なら、学校教育(特に義務教育)で戦後とならんで子供たちに最も教えなければならない時代だと思います。議会や政党、内閣のあり方や靖国問題など、現代の課題に通じる事柄も多く、学ぶべきことが多い時代。それゆえに、新書形式でシリーズ化して取り上げた企画そのものを評価したいと思います。 さて、第3巻である本書。 本の範囲は、帝国議会発足から韓国併合までの約20年です。日本が国のカタチを整えつつ、外交(もちろん戦争も含めた)によって列強の一員になっていくプロセスを淡々と解説します。 歴史上重要な事柄(絶対に抑えておくべき事件)とそうでもないものの表現のメリハリがあまり利いてなく、予備知識なしで読んでいくのはかなりしんどいと思います。また、文章も客観的な(冷静な)表現に終始しており、歴史的事実と筆者の主観的意見が見極めにくい点には注意が必要です。それだけに、単純にこの頃の歴史をなんとなく知りたい、という人には情報が多すぎ、偏った歴史観をもたないよう、読者にそれなりの知識と読解力が求められると思います。(著者が語る歴史観が至極偏っているという訳ではないので、気にすることもないとは思いますが) 本書の内容については、タイトルの割に「日清・日露戦争とは(日本にとって)なんだったのか」という点について掘り下げが足りないように思いましたが、新書という限られた紙幅と近現代史を一気に振り返るというシリーズのコンセプトからすればやむなしといえましょう。 本シリーズで関心事を見つけて、類書で掘り下げていく、という読み方がいいのだろうと思います。
研究書の一種?
このシリーズは、幕末から現在に至る日本の歩みをたどる通史で、政治・経済・社会・文化にとどまらず、家族や軍隊のあり方にも目配りをする、と宣伝されている。しかし、各巻の記述に一貫性はなく、各著者が「持ち味を生かし」自由に書いている。従って、趣旨に合いかつ興味深い指摘を含む巻、また独自の関心事に集中した巻もある。後者では、歴史的事実(実際には歴史的事実は一定でないはずだが)の記述は少なく、それ(?)を前提に著者の整理の仕方を示す研究書の感じがする。本巻の日露戦争には、戦争の経過の記述無く、日本海海戦もバルチック艦隊もない。政治家・外交家・軍参謀の思惑・国際的駆け引きの記述が多く国民は不在の感(それが歴史?)。歴史に詳しい人はともかく、現代史を学ばなかったので読んでみようという人にはこのシリーズハ向かないのでないか? 全巻、索引があるのは良い。
興味深かった
岩波新書のシリーズ日本近現代史の第三作である本書が描き出すものは、1890年の第一回帝国議会から1910年の韓国併合に至る20年間である。「日清から日露戦争へ」のこの時期を、単なる政治・外交・軍事史の枠組みに止まることなく、経済や社会の変容までをも射程に捉えて描く見事な通史である。 本書において特に興味深い視点は、「狭義の日清戦争」に加え、朝鮮との「7月23日戦争」及び、下関講和条約後の台湾征服戦争までをも含めた「広義の日清戦争」という枠組みを設定しているところにある。そのような視点の設定により、日清戦争を、「大日本帝国VS清」という大国間戦争としてのみならず、日本が朝鮮・台湾の植民地化を進めていった帝国主義戦争として把握させてくれる。 そのような視点は日露戦争についても一貫している。著者はポーツマス条約で筆を下ろさずに1910年の韓国併合までを検討対象にしているがそのことは、息せき切って先進国に追いつこうとした日本が超大国ロシアの侵略に懸命に対抗し、打ち破ったとする「司馬史観」に対するアンチテーゼを提供してくれるものである。 本書で描き出されているように、戦争という外圧、軍隊という内圧は着実に日本社会を変容させていった。また、戦争に伴った人々の移動は、各地に「外地」社会を成立させ、外部の中国人、朝鮮人社会を従えるヒエラルキー構造が徐々に形成されていった。その結果、「民衆の帝国意識」が醸成されていったのだと著者は指摘している。後に日本がアジア太平洋戦争へと突き進んでいく過程では、民衆が熱狂的に戦争を支持するという構図が見られたが、その原点が、まさにこの「日清・日露戦争」の時期に準備されていたといえるのではないだろうか。であるとするならば、やはりこの時代は「輝かしい明治」としてではなく、批判的に再検討されるべきものではないだろうか。そんなことを改めて確認させてくれる良書だった。
研究者としての限界か?はたまた...
手堅くまとめられた本だと思う。また、帝国議会・軍後方・近代文学・労働運動・帝国憲法の成立当初の動性がいかに連動していたかを簡明に書かれてあるし、日本固有の植民地の問題(内外格差)も扱っており興味深い。 ただし、いくつか疑問点がある。 1.日本の植民地開発によって、植民地の経済・文化面における水準が上昇したことについて肯定的な意見があるが、これは現在の研究水準では一笑に付されると書いてあるのだが、その根拠について詳しい出典がない。 2. 日本側の功利主義的な考えで主導されたものでたとしても、日本が意図していなかったような植民地側での内発的発展を促進した例は無いのだろうか(実際、朝鮮台湾における民族資本の発達や度重なる弾圧にもかかわらず発禁→出版を繰り返す民族系新聞社の興隆という事象はどう捉えるのか) 3.石橋湛山の如きは朝鮮・台湾のような植民地に対する帝国の投資はその支出に比して利益があまりにも薄い、と、大正時代には既に認識していたわけだが、にもかかわらず朝鮮・台湾を保持しつづけたことを、功利主義のみで果たして説明できるのか。 4. 日露戦争は起きずにすんだ戦争と総括しているが、紛争当事者が完全情報を持ちあわせるなどというナンセンスなフィクションを仮定しなければそのような総括は不可能ではないか(それを言うなら第一次世界大戦など絶対に起きるはずの無い戦争であろう、というか非対称情報についてのゲーム理論ってご存知ではないよね) これらの疑問点にはほかの書籍にあたるしかないのだろうが、これが研究者の専門的限界なのかどうか、少し意地悪く思ったりするのは私だけだろうか? あ、それと日露戦争が対大韓帝国侵略戦争であるとの認識は、盧武鉉大統領が2006/4/20の演説で竹島の領有権について述べた(韓国大統領が公式に日露戦と竹島と対大韓帝国侵略戦争を結びつけたのは初めてだそうだが)それと類似しているのだが、もちろんこれは偶然だと信じたい。
シリーズ3冊目はなかなか面白いし、読ませてくれます
 「はじめに」での《1894年からの10年間で戦争を三回経験する日本近代は、戦争という外圧と軍隊という内圧で国家と社会を変える経過を当然視するようになる》《近代日本が、欧米文化の学習で優等生だったことが、1945年の破滅を呼ぶことになる》というあたりが問題意識か。本文ではあまり触れられてないが、江戸時代から《日本が、世界を把握できたのは、まずヨーロッパ語を中国で漢訳したものを通じてであった》として『世界地理書』や『職方外紀』の地球、地中海、紅海、熱帯、病院、大学、文科、理科、幾何、代数、方程式、微分、積分、摂氏、華氏などの言葉を今でも使われているとして、維新後に日本製新造漢語が大量につくられ輸出されたことばかりが語られすぎていると批判しています。ここを読んでも、司馬史観に代表される「輝かしい明治」というテーゼを学術的に壊しておこう、という明確な意図が感じられます。  日清戦争の始まった1894年の朝鮮の夏は暑かったそうです。猛暑の中を18kgもの背嚢と武器・弾薬を装備して行軍した日本の兵士たちについて《日本の軍隊は、日清戦争からアジア・太平洋戦争終了まで50年間、アジアを歩き続けたと言っても過言ではない。その始まりである。アジアを歩き続けて私たちは何を見てきたのか、歴史を問う意味がここにもある》(pp.74-75)と書いてあるあたりは名文。また、食糧・衣類・弾薬・病人を運ぶために臨時採用された軍夫たちが軍人の数の10?20%もいたとは知りませんでした。彼らは笠をかぶり、浅黄木綿の筒袖の上に、○○組と染められた法被と股引を着、草鞋履きだったそうです。

英語対訳で読む日本の歴史 (じっぴコンパクト)

[ 新書 ]
英語対訳で読む日本の歴史 (じっぴコンパクト)

【実業之日本社】
発売日: 2008-08-29
参考価格: 800 円(税込)
販売価格: 800 円(税込)
英語対訳で読む日本の歴史 (じっぴコンパクト)
 
カスタマー平均評価:  4
悪意に満ちていると言わざるを得ない
「外国人に日本の歴史を紹介する為のツール」にしようと思ったが、 「日本人女性に反日教育を施す為のツール」であることが分かった。 英語は好きだが歴史は苦手、という女性を狙った本である。 明治以降はまさに「中国共産党史観」であり これでもかと言わんばかりに反日記述が目に付く。 故に間違っても外国人に紹介できる本ではありえない。
英語学習と歴史の学習に最適
英語の学習と、日本史の学習が同時にできる、すぐれものです。おすすめです。
定着しているかどうかはともかく、すんなり頭に入り、とてもいいです。
「はじめに」にも書かれている通り、既に知っていることを中学レベルの英語(と紹介されています)で読むことは、無理なく英語を学ぶいい手段だと思いました。 「あれ、何て言うんだったっけ。」、「(何とか自分流では伝えられるけど)正しくは何と表現するのかな。」と、今ひとつスマートに口をついて出てこない症状を治療するのに役立つと思いました。 私の生活では専門的な用語は必要ないので、必要な時に本を取り出して参照することにして、とりあえず内容は日本史でも、文章に繰り返し触れることで日常の会話表現のブラッシュアップにも使えるように思います。
これはすばらしい。
 表紙に「中学レベルの英語で、日本の歴史がここまで説明できます。」とある。  たしかに、文法的には中学レベルであるようだ。  しかし、単語レベルを見るとassassinate、aliance、give in など、これは英字新聞には常識的によく出てくるレベルの高さである。  となると、つまりは、この本は、大学受験を終えたあたりの学生か、英語をやりなおしたい社会人向けである。  熟語力はないし、英米の習慣がよくわからない、口語表現が苦手だ。けれども、単語だけなら・・・けっこうたくさん丸暗記した。いや、暗記だけしてしまったので、単語を文章のなかで読みこなしていきたいし、あわよくば日本史を勉強したい。そういう私みたいな人にはベストの本である。  文章に高校時、教科書にやったようにこまめにアンダーラインを引いては単語の意味を併記していあるのには助かる。  そして、身近に対訳があるので、無駄な動きをせずにすむ。  つまり、辞書を引く手間はいらない。また、対訳のおかげで文法に悩むことなくよめる。おかげで、ストレスが少ない。  単語だけは楽に発音できるように訓練をしてきている方なら、たぶんスラスラ音読できる。 音読を繰り返すうちに文章の中で意味がすんなり入ってきて、それが心地よく感じると思う。  これはすばらしい本である。ほかに、同じようなタイプの本はないだろうか。    
歴史を知ってる日本人が英語を勉強するための本
外国人にいかに英語で日本の歴史を説明するか、という観点で書かれた本ではない。 例えば日本史独特の用語がそのままローマ字で表されており、何の説明もない。 また、所々で挿入されている漫画が、日本史の概要を知っていて、かつ日本語を 読める人でないと理解できない。 歴史を勉強した日本人が読む用でなく、外国人に説明する用に興味が あったので、評価が低くなった。 (英文で無理のない説明をしている本はとしてはこちらの方がお勧め。  英語で読む日本史 【増補改訂第2版】 (講談社バイリンガル・ブックス)) どちらかといえば、日本史を忘れかけている人が、日本通史をざっと読める という意味で役に立つ本。歴史の初学者だと日本人でも理解できないと 思われるところがたくさんあり、歴史が初めての日本人向けでもない。

ドイツ史10講 (岩波新書)

[ 新書 ]
ドイツ史10講 (岩波新書)

・坂井 栄八郎
【岩波書店】
発売日: 2003-02
参考価格: 777 円(税込)
販売価格: 777 円(税込)
ドイツ史10講 (岩波新書)
坂井 栄八郎
カスタマー平均評価:  4
政治史としてはこれで十分だが
 ドイツとは何だろうか。宗教ではエックハルトやルター、哲学ではカントやショーペンハウアー、文学ではゲーテやハイネやヘッセ、他にもマルクスやベートーベンなど偉人達が生まれている。科学と工業も19世紀から世界の先端を走っている。その一方、ナチス時代の第二次大戦では、世界史に邪悪な国の代表として名を残した。もっとも、ドイツ人はルターに「まったく豚よりも劣っている」と言われているし、ショーペンハウアーにもその愚鈍さを批判されている。  このドイツの光と影はどこから来たのだろうかと、歴史を知ろうとするのは当然のことだろう。そこでこの本を読むと、古代から現代までの政治史については高校の世界史よりも詳しく書かれ、10のテーマにまとまっていて読みやすい。特に、強大なドイツ帝国を支えたテクノクラートが、ヒトラー政権にも従うだけだったとのオルテガの批判は興味深い。  しかし、私が知りたかったドイツ人の長所と短所については、政治史からは解明できないようだ。宗教や民族といった視点から、「ドイツとは何か」を追求しないといけないだろう。しかし、それに成功した人はいるのだろうか。やはり、ドイツはまだまだ大きな謎であり続けることを確認したような一冊となった。
良い感じ
小著ながら、良い感じ。 わずかなページ数のなかに 重要な情報が織り込まれて、 かつ読み物としてメリハリがあって 面白く読める。 文中に著者の師匠として、 堀米庸三や林健太郎など懐かしい名前があがっていた。 そこから著者自身の視点も、おおよそわかるような気がした。 徳川幕藩体制は300諸侯だったか・・・。 ゲルマンの諸部族(6つほど挙げてある)が、 金印勅書の選帝侯は7に、 ナポレオンによって、300の大小領邦国家が 40ほどに整理される。 ビスマルクの頃、25に そして2008年現在、ドイツは16州。 ザクセン、バイエルンなどの王国と、 ケルン、ブレーメンなどの都市は 古くから顔を出す老舗なんだと思った。
ドイツ史の流れを知るのに好適
本書は「あとがき」にあるように柴田三千雄氏の『フランス史10講』とセットになった叙述である。「フランス史」の方が先に出るのが望ましいが、出版の事情で本書(「ドイツ史」)の方が先に出たそうである。さいわい、小生は「フランス史」の方を先に読んだので好都合であった。西ローマ帝国滅亡後の混沌としたヨーロッパにどのようにしてフランス、ドイツ、イタリアといった国民国家が生まれてきたか、そして夫々の国民のアイデンティティはどのようなものなのか、といったところに知的好奇心がくすぐられていた。 本書はローマ帝国時代のドイツから始まり、二千数百年の歴史を大きな概説書の縮刷版ではなく、著者の捉え方により10講に分けて記述されている。コンパクトながらドイツ史を知るよい入門書であり、また自ずから著者のドイツ史となっている。 ドイツの歴史は異教徒であるゲルマンがキリスト教を受け入れ、またローマ教会の権威を統治に利用してきた歴史でもある。その神聖ローマ帝国が崩壊し、近世に入って普仏戦争の結果、ドイツ帝国が誕生する。しかし、ドイツ史上、中央集権国家となったのはナチスによる一党国家になったときであったという指摘にはなるほどと思った。 8講以降(第一次世界大戦?)の現代史は評価が定まらない面がある。ゲーテやシラーを生んだドイツがどうしてナチスのようなものを生み出してしまったのか? 第二次大戦の総括は同じ敗戦国である日本以上に時間がかかりそうである。東西分割統治の産物である「ベルリンの壁」開放からはまだ20年に満たない。ナチズムを糾弾し続けたG・グラスがナチの親衛隊にいたことを告白したのはつい最近のことである。 著者は10章でいまのドイツの政治社会は「緑の党」のようなプロテスト政党をも包摂し、これをもって民主主義の成熟であるというが、この点についてはやや違和感がある。
著者のストイックな態度が心地よい読書体験を生む
本書は複雑なドイツ史の流れをコンパクトに整理して、新書サイズにまとめた本です。 歴史の本をそれなりに読んだ人は経験があると思うのですが、 通史を描いた概説的な本の場合、表面をなぞった無味乾燥な記述になりがちです。 また、それなりに詳しく記述した本の場合は、それぞれの時代の専門家が章ごとに分担して執筆するのがふつうです。 そういった本の場合は各章がおもしろくても、前後のつながりがなく、通史がスッキリ頭に入るとは言えません。 その点、本書はドイツ近代史の大家が一人で通史を書いているのが特長です。 しかも専門外の部分の元ネタも明かしています。こういったストイックは本は貴重です。 ドイツ史は複雑です。そもそも「ドイツ」領域がどこまでを指すのかも一定していません。 しかし、本書では神聖ローマ帝国のころの領邦国家の分裂状態が近代ドイツの統一後も影響を及ぼし続けたことや、「ドイツ」領域への強いアイデンティティと、一方で分裂状態が解消しがたいこととの天秤状態が、新しい「ヨーロッパ」モデルを提示していることが理解できます。 高校時代に暗記したキーワードが点から線へとつながる感覚を味わうことができました。
コンパクトで要領を得たドイツ民族の歴史
 本書は、ローマ帝国期以来のドイツ民族の歩みについて、「ヨーロッパの中のドイツ」といった観点を縦糸としつつ、極めてコンパクトな形で分かり易く解説するものです。二千数百年の歴史を10講に分け、その後のドイツの運命に大きな影響を及ぼした場面に注目しつつ、各時代における政治的・社会的な発展状況や欧州国際社会との関わり合いなどを、メリハリを十分に利かせながらテンポ良く説明しています。
 一国の通史をこうした形で一冊にまとめるのは大変なことだと思います。そうした作業の過程では、どういった時代や出来事を重視しているか、その国の歴史の流れをどういった視点から捉えているかがストレートに問われます。そうした意味で本書は、そのコンパクトさや平易さにかかわらず、坂井ドイツ史学の集大成であり、また坂井教授によるドイツ認識そのものを語るものと言えます。
 「ドイツというものに対する捉え方」という意味で本書が成功しているか否かについては、もとより西洋史ファン諸兄の評価に俟つしかありません。しかしながら、小生としては、この本を読んでみて、現代ドイツの国としての姿の由縁や欧州におけるドイツの存在感の背景といったものが、おぼろげながらもイメージできたように思いました。

日本的霊性 (岩波文庫)

[ 文庫 ]
日本的霊性 (岩波文庫)

・鈴木 大拙
【岩波書店】
発売日: 1972-01
参考価格: 693 円(税込)
販売価格: 693 円(税込)
日本的霊性 (岩波文庫)
鈴木 大拙
カスタマー平均評価:  4.5
霊性というより精神
霊性というと、幽霊のようなイメージを持ってしまうが、ここでいうところはスピリットあるいは精神、主義というようなものであり、無意識の中にある日本人の特性を浄土思想から問うものである。 この浄土は、本来的に仏教が最初に求めた思想であるが、インドでは廃れてしまい、中国では子孫繁栄の思想から形式のみの受け入れにすぎず、日本の風土と歴史から初めて定着したと説く。 若干強引な気もしなくもないが、日本人の精神構造を説明する一つのツールとして読んでおくことを勧める。
霊性といえば物々しいけれどほんとうはもっと素朴なかそけき居ずまいなのだ。
 親鸞が鎌倉時代に「発見」したものは大地であると、鈴木大拙氏は言う。それは平安時代における天上性の対置である。大地性と天上性が交わるところに地平の中心なき中心を有する「無限大円環性」(P133)のパラドクスがある。「個己」と「超個己」の矛盾的自己同一(あらゆるところに中心があって中心はない)がある。こうしたパラドクスが宿す大地と天上の、いわば連続性と断絶性の無分別知こそが日本的霊性の骨格かなと、評者は見る。禅が地平に特化した意識化であるとすれば浄土思想は大地に特化した意識化なのかもしれない(もっと大拙氏の思想に踏み込んでみないとわからないし、たまたま読んだ井筒俊彦氏の『意識と本質』の禅についての言及で「地平」についてのインスピレーションをちらっと評者は得たのだが)。そして親鸞こそが、あるいは親鸞と法然によってこの円環構造あるいは大地のパラドクスを個己へ内面化することに成功したのではないか? 鎌倉時代という厭世的時代背景、個己の死の自覚、大地での具体的生の営み、そして法然と親鸞の出現を待って渡来の仏教がはじめて日本的霊性へと高まることができたのではないか? 「彼(親鸞)の念仏は実念仏であった。即ち大地に接触した念仏であった。」(P94) 否定性のベクトルと肯定性のベクトルが同時に逆向きに働いているため、肯定が即否定になり、また否定が即肯定になって、それが「あるがまま」のものになって再び還ってくる。そうした根源的霊性というものがあるのだと大拙氏は言う。  しかし念仏は必ずしも知性的なものではない。「妙好人(みょうこうじん)」のように知性の回路を経ずに,天然無垢のままに阿弥陀仏を直覚した、赤尾の道宗の行状や浅原才市という市井人の素朴な歌に大拙氏はありったけの賛辞を送る。彼ら妙好人たちは日本的霊性の具現者なのだ。こう言ってよければ霊性とは天と地を繋ぐ人間存在の根本的逆説の洞察にほかならない。
「霊性」という言葉でこの本を敬遠しないで…
本書の存在は前から知っていたが、「霊性」という言葉になぜか拒否感があり、敬遠していた。図書館で手に取り、大地性という概念が重要な意味をなしているようなので借りて読みだした。読みだしてすぐ、これは手元に持っているべき本と気づいた。 今はやりのスピリチュアルとは全く関係ありません。宗教、宗派を超えて訴えてくる、共感できる何かがある。日本文化、日本人、日本を語る上でも必読の書と言えるだろう。 かつての私のように、「霊性」という言葉で本書を敬遠しているひとは是非読んでみてください。
「不合理ゆえに我信ず」
まずは、万葉の世界を「幼稚」、平安の世界を「繊弱」と、言いたい放題。表現はやや過激ながらその指摘はなかなか正鵠を得ており、そこは小気味よくさえある。 もっとも評者は個人的には、大地性から離れた繊弱な世界と言われるものこそに、日本人的な情緒を感じるのだが、そんなことを言うと、大和男児として情けない、などと一喝されそうである。(なにしろ戦時中に書かれた本なのだ。) そして、主題は鎌倉仏教なのだが、ここでとりあげられるのは禅というより、もっぱら念仏である。 瞑想によって悟りを得るというオーソドックスな方法論からすれば、ただ念仏によって救われるというのは、一見、まったく仏教的ではないようにさえ思われる。しかし、そこに敢えて「不合理ゆえに我信ず」というキリスト教神学の概念を持ち出してくるあたりが、なかなか鋭い。
日本的なものとは何かを知るために
「日本的なものは何か」と問われたとき、これにすぐに答えられる者はどれほどいるだろうか。少なくとも、本書を読む前までの評者はこの問いに沈黙するほかなかったと言わざるを得ない。著者は本書において「日本的霊性」というものを読者に提示し、日本人にこの日本的霊性に自覚的になることを促す。

著者によれば、日本的霊性が最も顕現するのは浄土系思想と禅であるという。両者は外来のもののように見えるが、これらは日本的霊性による能動的な受容により日本に定着したというのだ。大拙はこう述べている。
「明き心、清き心というものが、意識の表面に動かないでその最も深き処に沈潜していって、そこで無意識に無分別に莫妄想に動くとき、日本的霊性が認識せられるのである。」
これに共鳴したのが禅と浄土系思想だったのだ。

本書の魅力は、上のことを丁寧に説得的に読者に説くことだけにあるのではない。
「宗教は上天からくるともいえるが、その実質性は大地に在る。霊性は、大地を根として生きている。萌え出る芽は天を指すが、根は深く深く大地に食い込んでいる」
「単にこの身の気持が良いだけでは、天日の有難さは普遍性をもち得ぬ。大地と共にその恵みを受ける時に、天日はこの身、この一個の人間の外に出て、その愛の平等性を肯定する。・・・ここに宗教がある、霊性の生活がある」
と、宗教の本質を大地性にあることを明らかにした箇所で評者は目から鱗を落とされた。宗教とは何かを考えるときにも本書は極めて有益であろう。

仏教用語が、特に後半においてたくさん出てくるために、読み進めるのはいささか骨が折れるが、本書はそれだけの苦労をする価値がある。篠田英雄氏の解説も大変わかりやすかった。「現代仏教学の頂点をなす著作」という紹介は全く誇張ではあるまい。


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 更新日 2009年7月8日(水)  ※ 表示価格は更新時のものです!      メール      相互リンク