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[ 文庫 ]
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ラプンツェルの翼 (電撃文庫)
・土橋 真二郎
【アスキーメディアワークス】
発売日: 2009-02
参考価格: 599 円(税込)
販売価格: 599 円(税込)
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・土橋 真二郎
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カスタマー平均評価: 3
ライトノベル 私は比較的王道のラノベしか読んだ事がありませんでしたが表紙の絵に惹かれて初めてこの作者のものを買ってみました。正直話の起承あたりは説明は多いし、主人公はさめてて無感情だったりで不満でしたが転結は比較的スピード感もあり、「あっ」と思う話の展開があったりでなかなか良かったです。細かいことですがヒロインの微妙なギャグも個人的には好きですね。ただちょっとライトノベルというのにどこかグロテスクでホラーを見ている居心地にもなり、ぞっとする描写もあったりで恐さも感じました
肩のこらない娯楽作品 2時間限りの現実逃避として読むには、なかなか楽しめる作品でした。
他のかたの意見が辛口なのは、作者の前々作・前作と比べて今回はどうも、ということのようです。満点の答案を見た後では、70点の答案は、物足りないのでしょう。
幸か不幸か、私はどちらも読んでいないので、先入観なしで評価できます。
美少女・格闘・ゲームなど、男子好みの食材を、手早く調理して、軽いスナックに仕立て上げる手腕はなかなかのものと思います。娯楽小説としての合格点は楽々とクリアしてします。
欲を言えば、クライマックスからラストにかけて、ちと腰砕けになっているのを改善してほしい気がしました。
いつものアレ、ではあるが 定められたルールがあり、危険を伴うゲーム(今回は「プログラム」)の様子を描くというところは、他の設定の違いはあれ、土橋さんの著作に共通するところです。
こういう作風をしたときの土橋作品の一番の魅力はプレイヤー同士の駆け引きだと感じているのですが、今作は終盤の展開が駆け足で、駆け引きの要素が今までのシリーズに比べると薄めなのが残念でした。
危険なゲームという強烈な「らしさ」は残っているものの、その最大の魅力である駆け引き部分が薄いため、作品としての魅力は今までより少し落ちてしまったように感じました。
また土橋さんの今までの著作はすべてこういった雰囲気を持つ作品のため、既存のシリーズでないならいっそのこともっと大胆に毛色を変えても良かったのでは、とも思います。
この作品を読む前から「階段」シリーズのファンであったため少し辛口なレビューになりましたが、数多くあるライトノベルの中のひとつとしてみれば出来は決して悪くないです。
特にラストシーンは(ややご都合的な匂いがする部分もありますが)爽やかで、読後感は良いです。
オマージュ?パロディ? 今から20年近く前になると思いますが、当時アフタヌーンに連載されていた『寄生獣』という漫画に
モチーフ、テーマ、世界観、ストーリー、キャラ設定、セリフ等、非常に似通った部分が多く感じられました。
どこかで聞いたような話、ありがちな設定、お約束の展開等があったとしても
自分は抵抗が無く読めるというかむしろ好物な方ですが、
ここまで1つの作品に似ている部分が多いと正直さすがにどうかと思いました…
少しがっかり 「扉の外」や「ツァラトゥストラへの階段」の土橋氏の新刊ということで購入しましたが、何だかどうも二番煎じというか、それしかないのか!!というのが素直な感想です。 というのも、お題はまた"命懸けのゲーム"です。それは構わないんですが、主人公の設定も既刊で見たのと同じ感じ… ゲームはお馴染みで争いを誘発させるような設定ですが、女の子の入ったトランクを渡されたりとか、女の子が街中で剣や斧を使って戦ったりとかしてしまいます。 (自分はそういう要素は入れてほしくなかった)と、今までの作品より突っ込み処が凄く多くなったこと、また少し作品自体の毛色が違っていたと思います。 文章は淡々としながらもユーモラスな感じで、すらすら読むことができました。 が、読了感や主題は相変わらずでやっぱり自分はどうも過去の作品との変化に乏しいわりにうまくまとまっていないと思いました。
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マリア様がみてる―キラキラまわる (コバルト文庫)
・今野 緒雪
【集英社】
発売日: 2007-12-26
参考価格: 460 円(税込)
販売価格: 460 円(税込)
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・今野 緒雪
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カスタマー平均評価: 5
せっかくスールになったのに 今回は遊園地のリベンジの話でしたね。
いろいろな細かいエピソードは面白かったけど
せっかく前回プティスールができたので
そこの話が読みたかったなぁ、と思いました。
この作品は祥子様が卒業した後はどうなるんだろ?とふと思いました。
というのも、今回はなんとなく別れを背景に置いていたような
さびしい印象を受けたので・・・・
仲間たちとの素敵な時間 素敵な物語で、サブタイトルのキラキラまわるの通り、私もキラキラと素敵な時間を過ごしました。展開も飽きさせないし、テンポも良く、一気に読めます。個人的に令ちゃん、かっこ良すぎ。しびれました。今回はコメディー要素あり、しんみりしたり、癒されたり、いろんな気持ちになれる巻です。次も楽しみです。
“マリみて”は、ふぁんたじーだったのか! 今野さんがあとがきで、「この世界、現実とちょっとちがう」と思ったらファンタジー小説でいいんじゃ
ないかな、とか書いているのでビックリした。
さすがに、自分で“乱暴だけど”と続けているが‥。
今までそんな風にかんがえていなかったので、本当に、しつこいがビックリした。
でも、最近の若いひとにはあまりに現実と違いすぎるのかも知れないと、納得するとともに、過ぎた
時代への一抹の郷愁が胸にひろがる。
さて、今回は三薔薇姉妹と蔦子さんに笙子、瞳子に加奈子、そして柏木さんと祐麒という12人に及ぶ
大デレゲーションで遊園地に突入、大パノラマ劇が展開する。
それぞれのペアが持つそれぞれの事情が浮き彫りにされる、本当に舞台演劇を見るような楽しい物語
(ファンタジー)になっている。
それぞれのストーリーにそれぞれの味。
いつもながら読ませてくれるが、今回は蔦子さんが良い。
あ、そうか。
舞台が遊園地だったから、あとがきがファンタジーなんて話になったのかな?
キラキラせつない時間 キャラクターが沢山でてきて、今回の話はよかったです。
エピソードなどもバランスが良かったです。
そして最後はしみじみと感動です。
キラキラひかる花火をみながら・・・。
今日の日を、皆ずっと忘れないだろう・・・、と。
キラキラひかる十代はあっという間ですね、儚くも美しいです。
そして今回は卒業直前の祥子様との思い出作り、という感じがします。
寂しいです。グスン(';ω;`)
ちなみにサイン会に行きました。
今野緒雪先生は黒のベリーショートで、
すごく上品な方で感激しました!素敵でした!
「ごきげんよう」とおっしゃられても
なんの違和感もありませんでした!
ひびき玲音先生は茶髪のセミロングで、
気さくそうなきれいな方でした!
お二人はけっこう歳の差があるようでした。
最近メル友になったのもなんとなく?納得です。
とにかく今野先生のオーラに感激ですwww
伏線多数?お楽しみは後の巻で 遊園地に到着した各メンバーは、それぞれの理由で陰鬱な表情を浮かべていた。しかしそれもつかの間、一行はひたすら楽しい遊園地を堪能し、夜の花火で幕を閉じる。
…とだけ書くと、他愛のない物語が淡々と進んでいるように聞こえるが、実際、その通りである。発売当時は駄作のように思えた『子羊たちの休暇』が実は壮大な伏線だったように、この巻でどんな伏線が隠されているのか、続刊を期待したい。
P.S.
この巻の大きな見所のひとつは、祐麒が途中停車に頑に抵抗する場面の種明かしだろう。免許持ちの私でも見抜けなかった。免許取りたてのときって、とにかく一人で運転したくてしょうがないんですよね…。でもかわいそうなことに、祐麒は高校卒業までに普通免許は取れないのです(笑)
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乃木坂春香の秘密〈8〉 (電撃文庫)
・五十嵐 雄策
【アスキーメディアワークス】
発売日: 2008-07-10
参考価格: 620 円(税込)
販売価格: 620 円(税込)
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・五十嵐 雄策 ・しゃあ
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カスタマー平均評価: 4
普段通りのユルさの最後に新展開の予感 相変わらずである。いつも通り、普段通りの展開である。むしろ最近では「良くも悪くも」と頭に付けた方が良いくらいである。ハンバーガーの食べ方すら知らない世間知らず振りはさすがに微笑ましさを通り越して少々アウトでは?それでも8巻まで来てようやく春香の想いに変化、というか無自覚だった想いを自覚し始めたようである。今まで何してたの?というスローペースである。これもまた本作の良さなので致し方ないのだが、さすがにテコ入れが必要かと次巻より芸能界ネタが入って来る様相。第6巻のラストで前振りがあったので、これまたようやく訪れたイベントである。ツンデレ女王のアノ作品も似た展開になっていたが、同様に今後の展開は気になるものになった。この間隙を縫って椎菜の反撃はあるのか?
最後がひどい 今回は次回へ向けての幕間的な扱いのため、特に目立って大きな進展らしい進展はありませんが、それでもこのシリーズの良さは随所に盛り込まれており、その点はよかったように思います。
が、主人公の最後の最後のセリフ、作者のセンスがなさ過ぎます。
次回への引きとしてのセリフなのでしょうが、あまりのセンスのなさにひどくがっかりしました。
それまでがよかっただけに、最後で台無しになった気分です。
もうそろそろ。 もう、なんだかんだで8巻目ですがもう、そろそろお腹イッパイになってきました・・・
それに、話的にもそろそろキリがつくっぽいですし、まあ読むのであれば、軽い気持ちでどうぞ!!
ハーレム短編集 短編集っぽい4本のお話は、繋がっているのだけれど場面がしっかり分かれているのでそれぞれじっくり堪能できました。ハーレム状態の主人公ですが、想像以上に冷めているので脱線しすぎず、落ち着いて読めますね。全体的に細かいネタが仕込まれていて、比喩も遊び心全開なのは相変わらずです。ストーリーの進展はいつもにも増してのんびりですが、次巻に向けてのネタ振り的には丁度いい感じでした。
合格しちゃいました 『乃木坂春香の秘密 8』です。
あとがきにあるように、今回は短編小説四本という感じです。それぞれ、春香、メイドたち、美夏、椎菜メインの話となります。
全体としては、冒頭に書いてあるようにおとなしめ、前巻と後巻のつなぎ的役割です。
新キャラ相変わらず多いです。
比喩は動物系が多かったです。
普段も連作短編ですが、今回は特に全体のつながりとしては弱く、それぞれの話は普通ということで、インパクトは弱かったかと。つなぎの巻ですから。
イラストもおとなしめでした。いつもの無駄なエロさ、という意味では……。
個人的にはサブヒロイン椎菜がどうなるのかが楽しみです。
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さよならピアノソナタ〈3〉 (電撃文庫)
・杉井 光
【アスキー・メディアワークス】
発売日: 2008-08-10
参考価格: 641 円(税込)
販売価格: 641 円(税込)
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・杉井 光 ・植田 亮
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カスタマー平均評価: 4.5
本当の気持ち フランスから美形天才ヴァイオリニストが来日するのですが、その少年はどうやら
真冬とはずいぶん昔から仲が良いようで……。
彼の真っ直ぐな偽りの無い言葉は、主人公の心にダイレクトに響き、「真冬は自分
にとってどういう存在なのだろうという」という問いの答えをやっと今巻で見つけます。
合唱コンクール、文化祭、体育祭などイベント盛りだくさんで、読んでいるこっちまで
疲れそうなほど濃密な内容です!
まぁ、面白いんだけど。 感想としては、とても面白かったし、なんか無性に音楽がやりたくなりました。
ただ、主人公が鈍感すぎる。
ラブコメ要素もいれるとなると仕方がないのかもしれませんが、あまりに鈍すぎて、逆にイライラします。
なんか「はぁ?ここまで言われて何で気づかないの?つーか鈍感というか人の気持ちが分からんないんじゃないの?よくこんな奴好きになるな」とか思う場面が…
そこだけが減点ポイントかな。
青春小説の醍醐味 思春期の情熱で接することができる作品に、ひさしぶりに出遭えた気がします。ナオと真冬がお互いのことを素直に「好き」と告げられる、その瞬間を迎えるために、彼らのロックンロール・アドベンチャーは続いてゆくのでしょう。青春小説の醍醐味が詰まった、すばらしいシリーズです。「萌え」の部分もあざとくなく、説得力があります。
待望の続編。 相変わらず文章には引き込まれました。
この作者さんの文章はなんというか自分にとっては本当に心地よいもの。
まぁ,そういった信仰的な思いがあるという事を前提にレビューを参考にしてください。
今回は大きく合唱・体育祭・文化祭の3部構成(といっても文化祭は未完。4巻では終了後から始まると思う。)で成り立っています。
前半2つは大きくはない,という訳ではありませんが,文化祭よりは軽い感じです。
色々考えた末に練習に取り組み始めたかと思うと,すぐ本番。
過程がそれほど描かれていないので,「あぁ,そんな風になったんだ。」という感想が大きかったですし,心の在り方がそんなに変わっていない。
そういった意味で少し期待外れな面もありました。
後半の文化祭は,御約束通り色々衝突があり最終的に何らかの形にまとまっていくオチ。
これが好きだから読んでいるのでね。まぁ当たり前と言っては当たり前。
今回は内部だけでなくて,外側からも色々絡んできたりします。
それが,本当にムカつく。
だけど,ただの文章にムカつけるのって,文章がよほどできていないと出来ないことですよね。
そこでも新たに著者のすごさに気づいたりもしました。
全体的には,前半2つのイベントは文化祭を盛り上げるための過程であって,単独ではないのです。
しかしながら,少し文章を省略しすぎたかな,という印象を今回受けました。
もう少し膨らませて書いてくれたら,それはそれで長くなりますが面白かっただろうな,と思えました。
今回新たにユーリが参戦していますが,あまり新鮮さは感じませんでした。
というより,物語を傾ける為の…なんていいますか,要素?みたいな印象が強かったです。
鈍感もようやく解消しますが,持っていきかたが美少女ゲーム。不自然にも程がある。
でも,面白くてついつい読んでしまうんですよね…いやはや。
挿絵,表紙,扉絵ともに相変わらずの高レベル。
本当,これほどまでに絵と文章が釣り合っているのはすごい気がします。
とりあえず4巻には期待してます。
という訳で,そろそろ終わりが見え始めてきた3巻です。
内容が多少薄かった点で減点して★4にしておきました。
なんらかの参考になれば幸いです。
とりあえず進んでみる もどかしいっ!とにかく色々もどかしい!
自分が望む姿と他人から見た姿は、検証は不能だけれど、大分違うのだと思う。他の誰かがすごいと思うことだって、自分の理想からズレていれば、コンプレックスのもとにもなってしまう。ナオミの音楽の才能というヤツも、おそらくそういう種類のモノなのだろう。しかし、こういうモノは、ある瞬間突然に、自分を支えるモノになることもある。やはり、そういうものを持っているヤツは偉大だ。
それなのに。それなのに!自分の足で大地に立てる能力を持っているのに、うじうじ悩んで閉じこもってしまうなんてもったいな過ぎる!この本を読みながら、ナオミが現実にいたら背中を蹴飛ばして進ませたいと思ってしまった。お前は何を悩んでいるっ!
そんな感じで、後半の文化祭ネタはちょっと間延びしすぎな感じがしました。逆に、合唱コンクールネタはエネルギーを感じてよかった。イラストにも力が入っていました。
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ガンパレード・マーチ 九州奪還〈0〉萩 幽霊戦線 (電撃文庫)
・榊 涼介
【アスキーメディアワークス】
発売日: 2009-02
参考価格: 630 円(税込)
販売価格: 630 円(税込)
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・榊 涼介
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カスタマー平均評価: 4
遅れてきた佳作 山口防衛戦と九州奪還を繋ぐストーリーを描いた作品。
内容自体はいつものクォリティなのですが、残念なことが一つあります。
それは九州奪還を読んだ後では本当に面白い部分が削ぎ落とされてしまう点です。
この物語を下地に九州奪還シリーズが描かれているため、5121のみならず他のキャラクターに関してもほぼどうなるかわかってしまうからです。
ミステリーを結末の種明かしから読むようなタイプであれば何も問題なく楽しめるでしょうが、そうでない人で、シリーズを読んでる人にとってはもっと早くに読みたかった一冊といえるでしょう。
九州奪還の前日譚 電撃マ王に連載されていた小説+α、マ王を毎月買っていた人にはちょっとコストパフォーマンスが悪いかも……でもとても面白い作品です。
内容は善行が新たに海兵旅団長に付く前後に起こった事件を描いたもので、既刊の九州奪還1?5巻の展開にも深く関係して来ます。
まだ九州奪還シリーズを読んでいない方はこれから読み始めたほうが良いかも。
善行大佐の大冒険 5121小隊による奇跡的な勝利により敗走を始めた幻獣軍を各部隊が追撃していた頃、最初に幻獣軍が上陸した萩市には、カーミラに率いられた幻獣軍が、戦略的、戦術的に無意味であるにもかかわらず奇妙な抵抗を続けていた。
山口防衛戦に参加できず、戦功を焦る海兵第一旅団の司令部は、善行の着任を前に、西部方面軍司令部の命令もないまま、現地に展開する兵士達が「幽霊戦線」と名付けた萩攻戦線に部隊を派遣する。
やっと出ました萩攻略戦!九州奪還シリーズの中で不明だったいくつかのBGSがようやく明かされました。
ストーリーのメインは海兵旅団の立て直しなので萌路線は控え気味で、それでも十分楽しめましたが、ただ、青木少尉の印象が随分違っているような気がしたのは私だけでしょうか?
今後はどうなるのだろう?ガンオケみたいな短編が出るのだろうか?それとも戦功をあげた5121小隊がハワイ旅行中に攻撃を受けてアメリカ軍との共同作戦とか?
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[ 文庫 ]
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もて?モテ!〈3〉ある日おさわりオッケーなの! (MF文庫J)
・長野 聖樹
【メディアファクトリー】
発売日: 2009-04
参考価格: 609 円(税込)
販売価格: 609 円(税込)
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・長野 聖樹
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カスタマー平均評価: 0
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[ 文庫 ]
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恋の話を、しようか (ガガガ文庫)
・三上 康明
【小学館】
発売日: 2009-06-18
参考価格: 620 円(税込)
販売価格: 620 円(税込)
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・三上 康明 ・オトウフ
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カスタマー平均評価: 0
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[ 新書 ]
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サイコロジカル〈上〉兎吊木垓輔の戯言殺し (講談社ノベルス)
・西尾 維新 ・take
【講談社】
発売日: 2002-11
参考価格: 882 円(税込)
販売価格: 882 円(税込)
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・西尾 維新 ・take
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カスタマー平均評価: 4
主人公の内面をえぐる巻 戯言シリーズの4作目。
今回は主人公の内面を掘り下げていくような、否、えぐり出していくような作風で、
戯言シリーズの展開の予兆となるような、そんな期待感が読んでいて感じられた。
主人公、玖渚友、斜道卿壱郎、兎吊木垓輔の
4者4様の思惑が物語の中で複雑な拮抗状態を作り上げ、
それを破壊するような衝撃のラストが下巻へのプロローグになっている。
上巻であるためか大きな展開は見られないが、
会話の内容やキャラの個性は深く面白く読み応えがある。
これからどのようにこの矛盾回路の物語が展開していくのか。
どのようにして主人公の内面や過去が暴かれ描かれていくのか。
とても楽しみ。
ジャックバウアー風にいーちゃんが活躍! 戯れ言シリーズ第4弾。私設研究所にとらわれた玖渚友の「チーム」仲間、兎吊木垓輔を救出に向かったいーちゃん、友、鈴無。ところが兎吊木垓輔は殺されてしまい、玖渚友にその疑いがかけられ、とらわれの身になった3人。いかにこの窮地を乗り越えて、真犯人をあげるか?限られた時間の中でいーちゃんがまたまた捨て身で活躍します.ただ、いーちゃんの推理は成果こそあげますが、正解ではなく、またまた人類最強が謎明かしします。結局、いーちゃんの答えも、真実もこんなのありかー?ってかんじですが、そこはそれエンタメですから。戯れ言の楽しめた作品でした.
上下セットで 「いーちゃん」は、玖渚のかつての仲間の一人である兎吊木垓輔(うつりぎがいすけ)を救出するため、
斜道卿壱郎(しゃどう きょういちろう)博士の研究施設に向かうのだが...
今回は、俗世から隔離された研究施設の中、三人の天才・玖渚友、兎吊木、斜道卿壱郎による駆け引きが繰り広げられます。いろいろな意味で利用するために兎吊木を手放そうとしない斜道博士、捨てたはずの仲間を取り戻したい友、囚われているはずなのに、友の救出を拒む兎吊木。謎めいた研究員たち。意味深な設定盛りだくさんです。サブタイトルの「戯言殺し」が示すように、兎吊木は、「いーちゃん」の胸中深く切り込んでいくのですが...というところでとある事件が起こり、話は下巻に持ち込まれます。いつもより追い詰められ、内面が少しずつ内面をさらされていく「いーちゃん」の下巻の活躍に期待です!
と、ここまでが、上巻を読んでの想いでしたが、この本は、下巻を読んでこそ、面白さがわかります。上下巻セットにして手元においてから読み始めることをお勧めします。
会話の奥 「戯言シリーズ」の第4作。本作以降は、ミステリとしては書かれていないという。
といいつつも、ちゃんと殺人とかは起きる。謎も色々と散りばめてある。
上巻は死体が出てくるところまで。伏線を張りまくって終わっているので、出来れば下巻も続けて読んだ方がいいだろう。
下巻を読んでもう一度上巻を読む 上巻はわけがわからない!
ただただ会話だけでつまんない!
そんな方は下巻を読んだ後にもう一度上巻を読んでみましょう。
おいおい、こんなことを今言っていいのか?っていう表現がポンっとでてきてます。
繰り返し読みが作為的に置いてあることに賛否両論はあるかもしれません。
私の場合は二度美味しいと思って得した気になりました。
理由はクビシメロマンチストを二度読みすれば、この感じがわかると思います。
ニヤリとする感覚、味わってみてください。
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[ 文庫 ]
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乃木坂春香の秘密〈3〉 (電撃文庫)
・五十嵐 雄策
【メディアワークス】
発売日: 2005-12
参考価格: 599 円(税込)
販売価格: 599 円(税込)
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・五十嵐 雄策 ・しゃあ
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カスタマー平均評価: 4
どこかで見た描写のオンパレード どうもこの作者は、
想像力の展開に難があるようですね。
学校内でのストーリー描写は
ビックリするくらい平坦で得るものがありません。
校外になるとハメが外せるのか、
ラノベらしい過剰な表現が出てきます。
それでも全て「どこかで見た・読んだ描写」ばかりですが。
「サルまん」で武熊健太郎が分析した通り
「童貞の妄想力」が決め手。
あんまりブッとんだら読者がついてこないのです。
しかし今巻、最後の南の島編は
校内から遠く離れたのでそこそこ楽しめました。
相変わらず「どこかで見た描写」ですが。
まず滅多に確実に読者の予想を外れない展開、
これが「乃木坂春香の秘密」の魅力です。
お嬢様のハッピーバースデー 『乃木坂春香の秘密〈3〉』です。
前の巻は夏休みのエピソードで、でもその割には海に行くという話が無かったのがちょっとどうなのよという感じでしたが、本書で海へ行きます。なんと表紙イラストは春香の白ビキニ姿ではありませんか。
内容は相変わらず。連作短編。ベタベタなラブコメ。文章の特徴はヘンテコな比喩表現です。
乃木坂家の濃い人たちの新キャラも登場します。
また、ラストでは春香にとって恋のライバルとなりそうな人物も登場します。ライバルというより当て馬かもしれませんが……
主人公にとっては今後ハーレム度がアップしそうな予感です。
例によって無駄にエッチなイラストも全開でグッドです。
潔いべたべた感 お話は一本道で、先の展開が読めてしまいますが、それでも思った通りに進んでいくので、心地よいですね。妙な比喩にくすりとして、関係は進まず時間ばかりが経過してしまうもどかしさは、一冊を一気に読ませてしまう、そんな雰囲気です。
オタクによるオタクのための…? 何故か時間の無い中でも読んでしまう魅力はあります。ですが
人物表現が地に足がついていない感も相変わらずです。
さくっと読めるので、時間の無い方にもどうぞ
今回も新キャラ登場ですw 前回で乃木坂家のほとんどのお方が出揃いましたが、今回はなんと祖父がでてきちゃいます。おまけに最後のほうで転校生の出現により春香さんのピンチ!?という次回がとても楽しくなりそうな布石があったりしちゃいます。
内容のほうもすっごい可愛く仕上がっていまして、つい顔が緩んでしまいました。夏休みも終わって初登校日に起きたイベント「お昼休みでのツーショット」 妹の美夏ちゃんと共にアキバへ行く「お買い物」 戦闘機に揺られて行っちゃった「ハッピースプリング島でのパーティー」 島の砂浜にての隠しイベント「春香ちゃんへの贈り物」 とまた意味不明なタイトルをつけてみましたが、4話に分けられています。
どれも裕人くんと春香ちゃんは家族やメイドさん達にからかわれていて、楽しく読めました。しかし、最後にでてきた子が次回どうのように絡んでくるのかが気になってしまったので、期待しているということで☆4つとさせていただきます。
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[ 文庫 ]
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”文学少女”と飢え渇く幽霊 (ファミ通文庫)
・野村 美月
【エンターブレイン】
発売日: 2006-08-30
参考価格: 630 円(税込)
販売価格: 630 円(税込)
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・野村 美月 ・竹岡 美穂
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カスタマー平均評価: 4.5
文学少女2 今回は嵐が丘です。 なぜ嵐が丘をチョイスしたのかがわからなかった。しかし琴吹さんがかわいいのでそれだけで素晴らしいです。
これはとても苦いお話です。 “謎の美少女作家”だった井上心葉(このは・♂)と、自称“本を食べちゃう程すべての物語を深く愛している「文学少女」”の天野遠子をメインに、文学作品を彷彿とさせる事件を描いた作品の第2巻です。
ある日文芸部設置のポストに謎の紙片が入っていた事から、「私はもう死んでいるの」と語る少女・蛍と遠子のバックアップとして活躍する姫倉麻貴の二人を中心に「嵐が丘」の様な事件が展開されて行きます。
これは、荒れ狂う嵐のような激しい「愛情」と表裏一体の「憎しみ」、そして「後悔」に彩られた悲しい物語です。
「失われた時間は新たに歩んで取り返せる」と語り事件の全容を“想像した”遠子先輩。
「時間がない、戻すことも取り返すことも出来ない」事に気付いてしまった心葉。
激しい感情を剥き出しにして、想いを告白する蛍。
すべてを知った上で、記録し物語を紡ごうとした麻貴。
この一連のシーンは非常に衝撃を受けます。
そしてすべてが終わった後のラストシーン。事件の発端となった紙片を味わう遠子先輩が一番印象的。恐怖、悲しみ、切なさ、希望、愛が綴られた紙片がどんな味だったのかは書かれておりませんが、最後の挿絵がすべてを物語っています。
一読の価値がある、とても熱くて苦いお話です。
“文学少女”と、「嵐ヶ丘」。すれ違いの悲劇。 実は、この巻から読んでも問題なかったりします。前作の重要人物が登場せず、前作の伏線を全く回収せず、かつ前作の脇役にすぎなかった生徒が、また登場人物紹介気味に脇役として登場するので、上記の書き方をしました。個人的見解なので、もし間違っていたらすみません。他の方のレビュー通り、今回はメロドラマです。交錯しあう誤解が生んだ、遅すぎた救い。後半がかなり悲劇すぎですが――どこぞのキャッチフレーズを借りますけど――「渇いた救いの物語」として、話が動き始めた気がします。 あと、「道化」よりもミステリー寄りになっています(暗号とかあります)。今回の太字の語りが「彼女」だったとは、意外でした。ついでに言うとこの巻、長さが「巡礼者」とほぼ同じ長さです。追記:今回の「嵐ヶ丘」については、野村先生も「十分に魅力を伝えきれなかったのが残念」とおっしゃっているみたいです。推奨BGM:スキマスイッチ「雨待ち風」「アカツキの詩」「マリンスノウ」
物語を軽やかにする一手 シリーズ第1巻では太宰治の「人間失格」を念頭においた様なストーリー構成がなされていましたが、シリーズ第2巻に当たる本作品でも同様に、過去の文芸作品をオマージュしたストーリー構成になっていますね。文学少女にふさわしく、今後もこの方針で進むのでしょう。
今回、天野遠子と井上心葉が事件に巻き込まれるきっかけは、妖怪ポストのように設置された、文芸部の恋の相談ポストに投函された、幽霊を暗示する手紙と数字の暗号。変な想像を迷走させ突っ走る遠子と、遠子と同居する櫻井流人に誘われ別ルートから事件に関わってしまう心葉。死んだはずの九條夏夜乃を名乗る雨宮蛍と、姫倉麻貴の登場を以って、事件は歪んだ人間関係を白日の下に晒す結果となる。
設定自体はとても暗く、愛憎渦巻く物語なのだけれど、作品全体として見たときには明るく、コメディのような軽さも感じるのは、天野遠子の存在なのだろう。彼女の手にかかれば、どんな作品でも美点を見出され、輝き始める気がする。
元になった作品を先に読んだ方がいいのかどうかには諸説あると思うが、読んだことがないのであれば、後で読んだ方が純粋にこの作品を楽しめるのではないかとボクは思う。
深い… 深くて、重くて、心に浸みます。普通の恋愛小説やラノベ、ミステリものとは一線を超えた、世界があると思った。一巻もそうでしたが…稀に見る良作シリーズです。ラノベと思って侮るなかれです。気持ちに響いて、刻まれる。何気ない、ささやかな幸せを願わずにはいられません。
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