本書は戦術書であり、テンポが悪く、難解な部分も多いため読み物としてはお薦めできません。したがって、いまさら読む意味はないと思います。 阿佐田哲也ファンなら・・・必読です!麻雀放浪記が好きな人にはオススメです。語りかけてくるような文体なのでまるであの麻雀放浪記の主人公「哲」が麻雀を教えてくれているようなのです!運や流れ、相手との心理戦に重点を置いているので仲間内で打つときにきっとレベルアップが実感できます!逆にこの本を真にうけた人がフリー雀荘打つとしっぺ返しを食らうおそれがあります!それはご祝儀などの派手なルールが少なかった時代のモノだからで本書はツモよりロンがいいという考え方だからです。本当に現在主流の麻雀観とは相反するものなのでこれから麻雀を始めようと思う人が読むと混乱してしまうかもしれません。しかし阿佐田哲也は読ませるのがホントに上手い!彼の臨場感あふれる文章が好きな私にはたまらない代物で何回読んでも楽しむことができるのです!なので読みモノとしてオススメします。
できれば魔法の線路だけでなく、いろんなバージョンも発売して欲しいというところで★1個減点になりました。
第一にお勧めしたいのはこれから親になる人です。子供の勝負運はその家庭環境,特に家庭の雰囲気により大きな影響を受けます。将棋の名人位を手にしても不幸な人はいるし,将棋に弱くとも幸せな棋士は多くいます。米長氏によれば,この両方を手にする棋士の家庭は,必ず「家の空気が丸くて笑っている(P. 36)」そうです。また,就職に際して,「母親が息子に入ってもらいたい会社はダメ(P. 199)」,「勝負師としての道を閉ざす母親(P. 51)」,先崎学氏が内弟子になる経緯とその際の父親のやりとり(P.47)等,両親がいかに子供の成長にとって重要かが肌で感じられます。
第二にお勧めしたいのはスランプに陥っている人です。本書は思わず大笑いする場面も多く,「勢い」と「笑い」で積極的にスランプを吹き飛ばすのが一番いいと仰る米長氏の姿勢が非常によく反映されています。それにしても過酷な競争原理に晒されるプロ棋士のスランプ脱出方法はなかなかに過激です。米長氏は「一週間という時間がとれれば,ラスベガスに行くに限る(P. 180)」と仰っていますが,その他にも「車を飛ばすのが好きなら,夜中に高速道路をブッ飛ばす。(中略)パトカーが追いかけてくるだろうが,これを振り切るくらいの心意気が必要である(P. 180)」,22歳の女性と南の島に行く等,豪気な事例が挙げられています。私もこの本を手に取った時期は研究上のスランプでしたが,あっという間に読み終えてみると肩の力が抜けました。人生は常に勝負の連続であり,その勝負に勝つエッセンスが詰まった本です。