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[ 文庫 ]
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涼宮ハルヒの溜息 (角川スニーカー文庫)
・谷川 流 ・いとう のいぢ
【角川書店】
発売日: 2003-09
参考価格: 540 円(税込)
販売価格: 540 円(税込)
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・谷川 流 ・いとう のいぢ
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カスタマー平均評価: 3.5
ハルヒの止まらない暴走 私は「憂鬱」→「退屈」→「溜息」 と時系列順に読んできたのだが、はっきり言って「溜息」には失望した。(「憂鬱」と「退屈」に関しては個人的に満足していたので、そのギャップもあるのだろうか) 第一に、このシリーズの特徴であるキョンの比喩表現が「憂鬱」や「退屈」に比べて非常にくどい。それまで割と好きだった私ですら、煩わしく感じてしまった。(しかし随所に見られる思わず感心したり、笑ったりしてしまう表現は相変わらず健在だ) 次に、ハルヒの自分勝手な振る舞いが愛嬌の程度を越えて不愉快極まりない。それがキョンの心理描写に直に表れており、まさに火に油。SOS団の遣り取りを一層険悪でつまらないものにさせる。因みにキョンが耐えかねてハルヒに激怒したシーンでは正直胸を撫で下ろしたのは言うまでもない。笑・ハルヒの内面的成長・ハルヒとキョンのツンデレカップル。笑・SOS団の絆は果たして今後どう変化していくのだろうか。 「消失」に期待するとしよう。
落ちのうまさに脱帽、才能を感じさせる第2作! 「涼宮ハルヒ」シリーズの2作目。1作目が単体での応募作品であることを考えると、シリーズすることはかなりの冒険だったと思います.学園ものといえば、文化祭。映画作りというフィクションが現実に影響して、本人の知らぬ間に世の中を変えてゆく。映画作りをやめれば、ハルヒの怒りが、負の世界を拡大させる。はてさて、その結末は?おもわず笑っちゃいました.こーキタか!さすが、キョン。ハルヒをよくわかっていらっしゃる。まあ、皆さんのおっしゃるようにキョンのモノローグはやや冗長でうざったいのですが、まあ許してあげましょう。ハルヒのおもりなどという大役を担ってくれているのですからね.また、ハルヒのみくるちゃんへの暴挙が気に入らないファンが多いようですが、あれが女心ってやつです。ああいう形でしか、自分の感情をあらわせないハルヒをゆるしてやってください.
二作目 一作目「憂鬱」が面白かったので二作目も購入。
学園モノとしては定番の「文化祭モノ」を取り扱った作品です。
ハルヒ達SOS団は映画を製作する事となり、それがストーリーの軸となります。
ですので文化祭の準備で物語は終わりますので、祭の賑やかな場面等は期待しない方が良いでしょう。
この巻では暴走気味のハルヒに怒りを露にするキョンのシーンがあり一作目から
ハルヒの「自己中面」が気になってたので少しスッキリしました。(もっと徹底的にぶつかっても良かったと思うけど。)
この巻ではそれぞれの人物の思惑が見え隠れし「どいつもこいつも一筋縄にはいきそうも無いな」と感じました。
前作と異なり微妙にSOS団同士の歯車が噛みあわなくなり、その点は好みが分かれるかも知れませんね。
キョン毒づき過ぎ! アニメ版にはまって、アニメではカットされたシーン(ハルヒとキョンの喧嘩、猫が喋る原因など)が気になって買ってみました。初ハルヒ小説です。まず目についたのはキョンの口のが悪さ。これは結構ショックでした。(常識人と思ってたのにハルヒ並みに毒づきます )期待した喧嘩のシーンは、ほんのちょっとだけ。肩透かしです。喋る猫は、なかなか知的な感じで良かったです。最後の方で古泉、長門、朝比奈の3勢力が牽制しあってるのがわかります。(特に古泉と朝比奈陣営)古泉の発言により朝比奈さんが悪い女に見えてしまう可能 性が有るのでアニメ派、朝比奈ファンは要注意!スルー、若しくは後回しにした方が良いかもしれません。
シリーズを読んでいく上で重要な作品 涼宮ハルヒのシリーズはライトノベルとその一部をアニメ化したTVシリーズ、TVアニメを時系列に再構成したDVDシリーズその他があるわけで、どういう順番に読視聴したかにより、ずいぶん印象が違うのかもしれません。
でも、通常の人間には、1通りの順番しか経験できないので、検証はできないんですよね。
私は、TVシリーズは視ていなかったので、まずDVD1巻を視て、それから「憂鬱」「溜息」「退屈」の本を読み、それからDVD2?7巻と「朝比奈ミクルの冒険」を視て、その後、「消失」「暴走」「動揺」「陰謀」「憤慨」の順に読み進めました。
これは、結果的にうまく作品群を楽しめる順番だったのではないかと思っています。
涼宮ハルヒの本とDVDは、タイムパラドックスと多重世界の要素がうまく取り入れられた青春SFとして、とっくに中高年になってしまっている私でも楽しく読め、視聴できるシリーズとなっています。
この「溜息」は、レビューを見ると、低く評価している方が多いようですが、私はシリーズ中でもかなり重要性の高い巻だと思いますし、面白く読めました。
「溜息」は、自主制作映画?「朝比奈ミクルの冒険」のメイキングストーリーという形をとって進みますが、アニメ放映順の都合なのか、「朝比奈ミクルの冒険」はアニメDVD化されているのに、「溜息」がアニメ化されていないのが残念なところです。
「憂鬱」と「退屈」はけっこう原作に忠実に京都アニメーションがアニメ化しているので、DVDだけしか視ていない方には、むしろこの「溜息」だけでも読んでいただきたいと思うくらいです。
もちろん、このシリーズのファンとしては、せめて「憂鬱」「溜息」「退屈」を経て(この順番が良いと思う)「消失」までは読んでほしいと思っている人が多いと思います。私もその一人です。
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涼宮ハルヒの消失 (角川スニーカー文庫)
・谷川 流 ・いとう のいぢ
【角川書店】
発売日: 2004-07
参考価格: 540 円(税込)
販売価格: 540 円(税込)
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・谷川 流 ・いとう のいぢ
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カスタマー平均評価: 5
面白いけど・・・ ここの圧倒的に高評価のレビューを見て1?4巻を読んでみました。
確かにこの4巻は面白かったですし、個々の人物が魅力的で感情移入します。
それは前提ですが、やはりつじつまが合わないロジックがいくつかあり
「言葉の概念では説明できない」でケリをつけられてしまう。
それは良いとしても「なぜ長門さんの○○は規定事項ではないのか・・」云々、疑問を
沸かせるとキリがなく、作品のご都合主義的な面が多々見られるのが残念。
作者が事前に長いプロットを考えていたのではないようですから、そのせいもあるでしょう。
読んでいてやはり、長い構成のもとに作ったのではなく1巻1巻、作品を単発でひねりだし
てきた感があります。
続きも読んでみようと思うが、「驚愕」?というのが全然出版されず、尻切れトンボ
みたいになってるようですね。それもわかる気がする・・。
タイムトラベル・パラレルワールドなどのロジックを吟味せず、登場人物中心に読む分には
このシリーズは(文体が合えば)とても魅力的で面白いと思う。
長門さん最高 このシリーズの中でも、キーとなる作品です。
以後、キョンが何度も訪れることになる、重要な時空の話です。
そして、長門さんの気持ちがストレートに描かれている、貴重なストーリーです。
前作まで読んで、ちょっと中だるみかなと思うところを、
ハルヒの消失という事件で一気に読者を惹きつけます。
細い糸を手繰るようなキョンの行動は、手に汗握ります。
シリーズ中、最もサスペンス要素の高い作品です。
長門さんが、かわいいです。
俺がキョンだったら、間違いなくこのままこの時空で一生過ごします。(断言)
今更ですが 読んだ後に目眩がします。素直に面白かったと言うしか感想としてはないですね。今更になって初めて読みましたが、完全にハマってしまいました。もう一度いいますが、クラクラしました。
パーフェクト 最高です。この本を越える作品は当分でないでしょう。(多分、作者にも無理。)無駄がなく、テンポの良さ 読者を物語に引き込む文章のセンスはさすがです。一度は必ず読むべきです。
もっとも「涼宮ハルヒ」シリーズで感動した作品 この作品では今までと一味違った楽しみ方ができたと思います。
それはタイトル通り涼宮ハルヒが消失してしまった後のキョンの冒険と言ったところでしょうか。
このハルヒシリーズでは、キョンが彼の目線からいろいろな珍事に出会うものであると私は考えています。
これ以前のハルヒシリーズでは、それはむしろキョンにとって受動的なものであったと思います。
しかし、この作品では今までに遭遇したことのない状況で、彼は自分の意志で未来を決めていくというところが際立ったと思います。
この作品を初めて読んだ時、ネタばれかもしれませんが、キョンが元の世界に戻るチャンスをつかんだ時は感動しました。
アニメ新シリーズではこれが主な題材になるそうなので、もう一度見直そうと思います。
とりあえず言いたいことは、「涼宮ハルヒ」のアニメを見ている人全員に見てほしいということです。
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坂の上の雲〈1〉 (文春文庫)
・司馬 遼太郎
【文藝春秋】
発売日: 1999-01
参考価格: 670 円(税込)
販売価格: 670 円(税込)
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・司馬 遼太郎
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カスタマー平均評価: 5
日本人の魂か、 噂に違わず良書である。
何をいまさらのレビューです。
色々あるけど、この本をよしとする、
日本人の心は、誰しも持っているのではと感じる。
常に各時代には、逆風、嵐、荒波は吹き付けていると思う。
国家の危機を感じ、国を思う若き力は、どのようにその困難を超えてゆくのか。
いつの時代も苦難の道のりは同じである。
また、本書には、江戸の時代を思わせる古風な考えが、
随所にちりばめてあり、いきを感じさせられる。
男子たるもの、そうあるべきか、などと考えさせられてしまう。
右に偏るわけでもないが、
日本という国家は、明治の時代を駆け抜けた主人公たちや、
そのご先祖様、さらにその子供たちにより築かれ、脈々と受け継がれ
現代に至っている。
金融恐慌がおきたせいか、歴史の重みを一層感じつつ、
これから先、日本はどこに向かい、どうなってしまうのか
など憂いてしまう。
現代とは符合しないが、時代の転換期でもある今、
古きよき日本を知る名著である本書は、お勧めです。
歴史を自分の血肉にするための教科書 羅列された事実を記憶しただけでは歴史を学んだことにはならないだろう。その事実を組み込んだ物語を作る作業が必要である。できあがった物語には個人個人のフィルタがかかっているので、100人いれば100通りの物語ができる。ただし、その中には優れたものも劣ったものもある。
本作品は歴史的事実を組み込んだ物語の中の、最も優れたものであると言って間違いない。そのため、当時が現在と断裂したものでなく、今の自分にもつながっていると認識できる。そう言う意味から、歴史を自分の血肉とすることが学べる最高の教科書と言ってもいい。
例えば、佐藤 晃著『帝国海軍が日本を破滅させた』で、本著者とは違った観点からの日露戦争観を知ることができるが、基本を本書に置き、さらに他の著作物などを通して自分なりの歴史を醸成するのがいいのではないかと思う。
そのような御託を並べる前に、理屈抜きにおもしろい。エンタテインメントのみを求めている人にも自信を持ってお奨めできる。
(これは1?8巻を通してのレビューです。)
明治という時代が本当によくわかる作品 もうすぐNHKでもドラマ化しますし、相当認知度の高い作品で、あまり紹介する必要がない気もするのですが・・・しかし!あまりに好きな作品なので少し書かせてください。
当然星5つ。司馬遼太郎の作品で一番有名なのは「竜馬がゆく」かもしれませんが、個人的にはこちらの方が好きです。
明治維新後15年しかたたない弱小国家である日本が世界の一流国の仲間入りをするために(というか不平等条約を改正してもらうために)、涙ぐましい努力で陸海軍を増強し、結果として日清戦争で清を破り、さらにそのたった10年後にはロシア帝国というとんでもない超大国を相手に戦争を起こし、それをも結果的にではありますが戦勝国としてポーツマス講和条約に望むのです。当時としてはまさに奇跡としか言いようのない大番狂わせだったわけです。
明治に生きた3人の主人公を軸にその日清・日露戦争をジャーナリストのような視点で克明に描いているのがこの作品です。3人の主人公とは・・・陸軍初の騎兵隊を率い、当時最強といわれたコサック騎兵を破った『秋山好古』、日露戦争の勝利を決定的なものにした日本海会戦で、その作戦の全てを担った男、『秋山真之』、真之の幼馴染であり、明治期の俳句に革命をおこした『正岡子規』です。ちなみに真之は好古の弟です。
日本人ならば、読めば必ず日本人としてのアイデンティティーをそこに感じることでしょう。とかく第二次世界大戦の敗戦が直近の戦争として、よく取り上げられます。しかしたった100年前の同じ日本で、このような誇り高き戦争(もちろん戦争はよくありませんが)がおこなわれたということは皆が必ず知って欲しいことだと思いました。
日本人なら、とにかく読んでくれ!!!
座右の書 私の人生に無くてはならない本です。東郷平八郎に一歩でも近づけるようがんばります。
日本国の少年時代を象徴的に描く秀作
時代が興奮している。
新しく生まれたばかりの国家が国際社会で一人前になり先進国と認められるために
近代国家は理想的な存在であるということを疑わず、その正義を持ちみんなが
懸命に生きている。
明治になり、多少の才能と努力をもってがんばれば、その生まれついての社会的な
身分にかかわらず、大きな分野をまかされる。
そのまかされた分野に対し、自分のすべてをささげ最大限にがんばれば必ず報われると
信じて疑わない。
太平洋戦争前の昭和のナショナリズムと違い、青年らしい理想主義に基づいた
さわやかながんばりを登場人物は見せる。
青春小説を読むようなさわやかさ、ほろにがさ、気恥ずかしさ、うらやましさ。
そして国家とは何かを考える。
その1冊目。
好古達の今後の活躍が楽しみである。
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涼宮ハルヒの退屈 (角川スニーカー文庫)
・谷川 流 ・いとう のいぢ
【角川書店】
発売日: 2003-12
参考価格: 540 円(税込)
販売価格: 540 円(税込)
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・谷川 流 ・いとう のいぢ
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カスタマー平均評価: 4
笹の葉ラプソディ 「涼宮ハルヒの憂鬱」シリーズの「憂鬱」「溜息」に続く第3弾です。
「涼宮ハルヒの退屈」「笹の葉ラプソディ」「ミステリックサイン」「孤島症候群」の4編からなります。
「涼宮ハルヒの憂鬱」」を読んで分からなかったことのいくつかが、これらの短編で分かります。
特に、「笹の葉ラプソディ」では、
涼宮ハルヒが、なぜこの県立高校に入ったのか。
涼宮ハルヒが、なぜ、キョンを見たことがあると感じたか。
涼宮ハルヒが、なぜ、キョンをSOS団に誘ったのか。
が、ほぼ解明するように思われます。
第2作の、「涼宮ハルヒの溜息」が読んでいるか、
あるいはアニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」を見ていると、理解が進むかもしれません。
ファンとしては買っておきたい いかにも、学園物らしい作品です。
いつもの、ハルヒの思いつきの大胆な行動。つい、笑みがこぼれそうになります。
アニメの原作集。笹の葉ラプソディがおすすめ。 「涼宮ハルヒ」シリーズの3作目。短編集です.ほとんどのエピソードがアニメ化されていますので、おなじみのストーリーでした.そのなかでも「笹の葉ラプソディ」はアニメ化されてはいませんが、ハルヒとキョンので出会いや、中学生時代にハルヒが校庭に書いた謎の文字についてのエピソードが語られていて、興味深いものでした.これだけいろいろな物語が縦横無尽に生み出せる谷川サンの妄想力と、いかにオリジナルの「涼宮ハルヒの憂鬱」がよくできた作品だったかを思い知らされました.残念ながら、その他のエピソードはアニメで見てしまった後だったので、印象が薄くなってしまいました.アニメをご覧になる前に、読まれることをお勧めします.
三巻目 「憂鬱」「溜息」は長編モノだったが「退屈」は短編モノとなっており、
日常の学園生活が描写され
短編1「涼宮ハルヒの退屈」
草野球大会に出場するSOS団。試合の描写に臨場感がある。
ハチャメチャで明るい作風が突き抜け面白い
短編2「笹の葉ラプソディ」
「涼宮ハルヒシリーズ」の設定を生かしている。
短編3「ミステリックサイン」
今作で一番微妙である。終盤の展開が少し荒いといった印象。
短編4「孤島症候群」
孤島で事件に巻き込まれるSOS団...と言う事で異色作
短編集で様々な要素が作品に詰め込まれており、二巻で「ギスギスした団員の関係」
が気になっていたが、その点も解消されており読み易い。
憂鬱(一巻)→退屈(三巻)→溜息(二巻)の順で読んでも問題ないです。
もしも もしハルヒが「野球大会に出るわよ!」なんて言わなければどうなっていた?…そりゃ恐らく、特に変化の無い一日でしたでしょうね。閉鎖空間だの何だのとは無関係に。もしもキョンとみくるが三年前に行かなかったら?…行かなかったら、『ジョン・スミス』もその後の『消失』のシナリオが成り立たないでしょうね。ちなみに、どう考えても、ハルヒが指揮してキョンが書いたあの絵が全ての原因に思えるのですが。もしもキョン、長門、古泉、みくるが部長氏の部屋をもう一度訪れなければ?カマドウマにも遭遇せずに、例の八人は未だ黄土色時空のままでしょうね。ちなみに、キョンは五つもの否定語を連ねたと思います。もしも、本物の殺人事件が起きたら?犯人はやっぱりあの三人?
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涼宮ハルヒの暴走 (角川スニーカー文庫)
・谷川 流
【角川書店】
発売日: 2004-10-01
参考価格: 540 円(税込)
販売価格: 540 円(税込)
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・谷川 流 ・いとう のいぢ
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カスタマー平均評価: 4
オイラーがでてきます。 涼宮ハルヒの憂鬱シリーズの第5弾。「憂鬱」、「溜息」、「退屈」、「消失」の次。
短編構成になっていて、エンドレスエイト、射手座の日、雪山症候群からなる。
エイトがエンドレスなのは、8月の8という文字を横にすると、無限大という記号になることと関係しているかもしれない。
涼宮ハルヒが、オイラーの方程式を知っていることが、雪山症候群での鍵になっている。
ケーニヒスベルグの橋のような、トポロジーの問題もでてくる。
涼宮ハルヒがその後、書いたといわれる時空理論のきっかけとなる論文の内容は、まだシリーズには出てこない。
将来でてくることを期待している。それまでに、数学の世界で進展があることがきっかけになるかもしれない。
涼宮ハルヒに追いつけるようになりたいと思う子供たちが増えると、日本の数学会も期待できるかもしれない。
短編集第2弾。サイドストーリー的な作品集。 涼宮ハルヒシリーズ、第5弾は短編集です.終わらない夏休みを描いた「エンドレスエイト」、コンピ研とのゲーム戦を描いた「射手座の日」、雪山での遭難を描いた「雪山症候群」など、ハルヒシリーズならではの良質のSF作品がそろっています(射手座の日はSFではないですが).私的には押井守の「ビューティフルドリーマー」を彷彿される「エンドレスエイト」が好きですね.落ちはわかりやすかったですが。「雪山症候群」は次元の狭間にとらわれたSOS団が遭遇するミステリですが、オイラーの多面体定理を持ってくるあたり、謎解きパズルっぽくてよかったのですが、有希が仕込んだキーワードが、なぜこの定理でなければならないのか、今ひとつしくり来ない感じがしました.何となく数学的な要素を加えてみたかったみたいな。だからといって、面白くない訳ではありませんので、あくまで個人的な感想ということで。
佳作 短編の中では『エンドレスエイト』 がナカナカの出来。
長門のポーカーフェイスキャラが少し崩れる「射手座の日」も何気に前巻「消失」の伏線になる事に注目。
全体的に消失のテンションを維持したまま、読み応えある秀作が短編で揃いオススメ。
鶴屋さん髪長いなぁ 今回は3話にわたる話でした。『エンドレスエイト』夏休みを終わらせたくないと無意識に思うハルヒにより、8月中盤あたりから夏休みが永遠に続く事に。このエンドレスな二週間ワルツを終わらせるため、キョン達、というか主にキョンが四苦八苦する事に。そしてその答えは…『射手座の日』コンピ研からの挑戦を引き受けたSOS団はゲーム対決を行なう事に。当初はコンピ研が有利かと思われたが、それが思わぬ人物の怒り(?)を買う事となる。『雪山症候群』夏同様に古泉とその関係者によるSOS団冬合宿。スキー場にて、同行していた鶴屋さんとキョンの妹と一旦別れたSOS団だが、いつの間にか猛吹雪に巻き込まれてしまい、歩く先に見えた洋館に避難のため入るものの、そこは…と、大まかな内容はこの通りなのですが、何よりも気になったのは『雪山症候群』でのキョンの謎の既視感ですね。やはりこれも何かの伏線でしょうか?
ハルヒはやっぱり面白い 私が涼宮ハルヒシリーズの短編集では最も好きな巻です。
その中でも雪山症候群がなによりもオススメ。
レジャーから一転雪山で不思議な空間へと迷い込んでしまったSOS団がこの危機的状況をどう打開するか、という話しです。
外界から隔離された空間でどう行動すれば良いのか。この様な環境に置かれてしまった各団員たちの個性が際立ちます。
キャラが立っているだけでは無く、ストーリーの展開や世界観、新たな伏線なども読者をワクワクさせてくれます。
文句なしの5つ星。聞きしに勝る面白さを誇る作品です。
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ねじまき鳥クロニクル〈第1部〉泥棒かささぎ編 (新潮文庫)
・村上 春樹
【新潮社】
発売日: 1997-09
参考価格: 540 円(税込)
販売価格: 540 円(税込)
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・村上 春樹
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カスタマー平均評価: 4.5
これを傑作という今の読者層って・・・(苦笑) 村上春樹、誰もが一度は読んで「わかった気になり」、いっぱしの文学青年を気取る作家の代表ですね。
昔はまったく違う作家がこのような位置にあったのでしょうし、今の読者層が特に知的レベルが下がったともいえないかもしれませんが・・・これを傑作ともてはやす人たち、あまりに読書してなさすぎ。
20代までの若い読書好きたちよ、とりあえずトルストイやバルザック、ディケンズを読んでから、もう一度ここに戻っておいで。30代以上で村上春樹のこの本がいい!と思ってる人は申し訳ないですがそのままでいいです。
この作品は中学生くらいで読んで、「わけわからんけど、なんかおしゃれ!」、で終わっていいと思います。構成、表現、登場人物の作りこみ、すべて浅薄です。あまり読書してない人にはこういうのが深そうに見えるんでしょうね・・・。世の中にはもっともっと優れた本がたくさんありますよ!!!
いい本でした あることで非常に悩んでいたとき、むさぼるように本を読んでいて、この一冊に出会い、ぐいぐいと引き込まれるように読みました。その後、今までの悩みがふっ切れたようになり、また現実に戻ることが出来た。といった、出会えて本当によかったと思える本です。
すまない・・・・・・。 私が馬鹿なのか?それともこの作品が難解すぎるのか?
言いたい事は何と無くわかるのだけれど、抽象的過ぎてついていけない……。
そうかこれが純文学か!
一応三巻全部読破するつもりだが、起承転結がなくて挫けそうになった。なんというかけれんみがないから余計に辛い。森博嗣を初めて読んだときと同じ置いてけぼり感を食らってしまった。
主人公がこの手のにありがちな透明さがあったという以外は……一巻は特に面白みがなかった。ここまで読み手を試す本は初めてだ。
ねじまき鳥の登場と猫の失踪で動き始める、避け得ぬ苦難を迎える夫婦の愛(哀)の物語の序章 「あなたは私と一緒に暮らしていても、本当は私のことなんかほとんど気にとめてもいなかったんじゃないの?あなたは自分のことだけを考えて生きていたのよ。きっと」
この三歳で祖母に預けられた経験を持ち、主人公と出会うまでは絶対的な孤独を背負い生きてきたクミコ(主人公の妻)の言葉に彼女が抱える深き苦悩と夫を心の拠り所としていることが如実に現れています。
最後半、二人がお世話になった預言者である本田さんの第2次大戦時の上官・間宮中尉の外蒙古での諜報活動が独白される中、恐らく陸軍中野学校卒の上級情報将校がソ連の将校・ボリスに全身の皮を剥がれる様が描かれますが、それはまたクミコが抱える苦悩や心の痛みの大きさが比類なきものであることの暗示でもあるのでしょう。
アムステルダムでの最後の英会話でフリージャーナリストの26歳の英国系女性は「ねじまき鳥クロニクル」のsurrealな世界にとても魅かれたと言っていました。ある種の人にとっては限りなく深い意味を持つ、村上さんの幾分かは自伝的な小説です。
個人的に人生のベスト3に入れると思う とある大物芸能人が昔、
「ある女優さんの話なんだけど、その人は『この世界とは別のもうひとつの世界へ行き来することができる』って言ってて。
あっちの世界はこちらの世界とほとんど何も変わらなくて、瓜二つなんだけどあっちの世界では争いがなくてみんな幸せに暮らしてるんだってさ」
とテレビで喋っていた記憶があります。仔細は間違ってるかもしれませんが概ねこういう内容だったはずです。
読まれた方はご存知とは思いますが、この作品の中で主人公は似たような体験をしていきます。
個人的にその話とこの作品を頭の中で並べたとき――
その話は単なる作り話ではなく、
この作品は単なる物語ではないのではないか、という疑問に駆られてしまいます。
作品中ほぼ主人公の一人称で『性質も場所も時代もまったく異なる複数の物事(それ自体が随分と現実実がなく、荒唐無稽な話も少なくない)』聞いたり経験していきます。
全く関連性の無いそれらに対し、主人公は整合性に欠けているのを自覚しながら、説明のつかない、証明しようがないなにかを見出し、あるはずのない共通項を拾い上げ、縫い合わせていく。ある場所に辿り着くために。
他の評価の低い方のレビューを見て、まぁしょうがないかもな、という感覚もあります。
無茶苦茶だし気取りが鼻につくからなぁw
でもこんな表現ができる作家さんってきっと滅多にいないでしょうね。
一部の後半では読んでいて体の震えが止まらなくなりました。本を読んでいてこんな経験は人生初(最後かも)でした。
見えるものだけが、科学で証明されるものだけが全てではない、と思っている方には是非読んでいただきたいです。
ちなみにはじめの大物芸能人は誰かというと『昼メガネ』と再ブレイク芸人にあだ名をつけられていた方ですw
以上、長文失礼しました。
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ねじまき鳥クロニクル〈第2部〉予言する鳥編 (新潮文庫)
・村上 春樹
【新潮社】
発売日: 1997-09
参考価格: 580 円(税込)
販売価格: 580 円(税込)
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・村上 春樹
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カスタマー平均評価: 5
物語は続く この話、全然終らない。
でも実はこの作品、94年に第2巻まで発売され、2巻のエンドロールには「続」ではなく、「完」が記されていた。つまり、2巻完結の長編小説として世に送り出されたわけだ。
ところが翌年の夏に、予期せぬ形で第3部が刊行された。
「予期せぬ形で」とは言っても、第2部を読了した今思うことは「えっ?これで終わり?謎だらけなんですけどー」って感じだし、続編が刊行されてることは何の違和感もない。
この謎だらけの物語がどう収束するのか、僕は期待に胸を膨らませ、第3部に移る。
最後に第2部で印象に残った文章を記して終ろう。
「加納クレタが僕に向かって微笑みかけたのはそれが初めてだった。彼女が笑うと、歴史が少しだけ正しい方向に向けて進み始めたような気がした。」
再読を終えて。
笠原メイ、加納クレタ。この二人の女性との絶妙な距離感での関係を中心に、一部では何がどうなっているのか解らなかった主人公が、自分のすべきことを見つけ出すまでの第二部です。
笠原メイの「あの女の人を抱いたから、もう私には用がなくなったってことなの?」というキビシイ言葉が妙に心に刺さりました。
夏の暑さと何ともいえない倦怠感を感じることのできる一冊です。
不気味な説得力 ここ一ヶ月間、発表年順に村上春樹の作品をほぼ全て読んできたが、これが最高傑作だと思う。これほど面白い小説も珍しい。面白さという点で、東野圭吾の「白夜行」と双璧だ。また、なにげなく書かれているようだが、方法的にも考え抜かれた作品だ。ボルヘスなどラテン・アメリカ文学、ヌーヴォー・ロマンなどで試行されてきた実験的手法が使いこなされているように思える。
中巻はますます荒唐無稽だが、不思議な説得力がある。登場人物達が体験するようなシンクロニシティーや現実のような夢を(勿論、遥かに淡いものだが)私自身何度か経験しているからだ。その度に、宇宙は不可知のカルマと意味に満ち溢れたものであり、心と物、自己と他者はくっきりとは分離できず、別次元では相互に融合しているような感覚に陥るのだ。
そうした神秘感覚を煮詰めたような作品でもある。
クレタという女?が最も謎めいている。クミコの多重人格的無意識が創ったドッペルゲンガーのようにも見えるし、マルタの実在する霊媒の妹、ねじ巻き鳥の化身、宮脇の次女の幽霊のようでもある。
夢と現実とが交差した世界の表現に圧巻 村上作品の中で初めて、主人公が怒り、暴力をふるう場面のある作品でもある。
まるで霧の中に迷い込んだかのような、夢と現実とが交差した世界の中で主人公(岡田)が困惑する。また自らが井戸の中に入り、クミコの失踪の原因について深い瞑想をし探求しようとする。井戸の中での体験が非常にリアルだ。
小さな声で語られる、本当に大切な情報 第2部「予言する鳥編」は妻のクミコの失踪という大きなトラブルより幕を開ける。この2部での主人公のオカダトオルに課せられた使命は、孤独と言うものを受け入れ、情報が明確にされるまでじっと待ち続ける事。それは、とても絶望的で多くの傷みを味わう作業であると思う。時にそのとてつもなく閉鎖されたその状況に辟易し、海外へ逃亡という道を選ぶ事を考えたりもするが、結局そこに居残る事を選択する。そして、この2部でも最もキーとなる場面であるが、謎の女の正体をついに自分で探し当てる事となる。
この「予言する鳥編」では、様々な登場人物の一言一言がとても重要な鍵となっているように思う。そしてそれは現代に生きる人々にとっても本当に重要な事なのではないか?という風に僕は感じている。
「自分にとっていちばん大事なことは何か、もう一度考えてみた方がいい」
「『新しい世界を作ろう』とか『新しい自分を作ろう』とか、誰にもできないんじゃないかな」
「それはお前が自分でみつけて、自分でやるしかない」
「ここは血なまぐさく暴力的な世界です。強くならなくては生き残ってはいけません」
「良いニュースというのは、多くの場合小さな声で語られるのです」
自らの想像力を超えたトラブルは、自分を見失わせてしまう。そして、自分が安心する為に何かに逃亡したり、依存したり出来てしまうシステムが、この世界に多く存在している。オカダトオルの行動は一介、奇怪なものに映るかもしれないし、随分と遠回りしているようにも見える。だが、本当に自分が求めなくてはならない情報は、自分のやり方で細かく時間をかけて追わなければ見つからないのだと思う。疲弊しながらも最終的に「良いニュース」に辿り着いた彼は、3部の「鳥刺し男編」にて自分にとって最も大切なものの為に、行動をしていく。
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涼宮ハルヒの動揺 (角川スニーカー文庫)
・谷川 流
【角川書店】
発売日: 2005-03-31
参考価格: 540 円(税込)
販売価格: 540 円(税込)
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・谷川 流 ・いとう のいぢ
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カスタマー平均評価: 3.5
アニメを見てからでいいのでは このシリーズはアニメの出来が良いので,
そちらを見てからさらに細かな描写などが読みたい方が読むと
楽しめるのではないかと思います.
ちょっと挿絵が少ないように感じます.
物語のサブストーリー集。 ハルヒシリーズ第6弾は、今までのエピソードを補完するような小品集です。「朝比奈みくるの冒険episode00」は、アニメ化されていますが、こんなハチャメチャなストーリーを映像化できるのでしょうか?ぜひみてみたいものです.これらの小品は、今までの中・長編の間に語られるべきストーリーであり、やはり時間軸的にバラバラのため、シリーズを一気読みしないとつかみきれないかもしれません。発表順または時系列でまとめた方がもう少し
わかりやすい気がします.あくまで、シリーズ中にあった「?」の部分を明らかにするためのアイテムでしょう.
キャラ萌え? 今巻の表紙と「憂鬱」の表紙を見比べると「いとういのぢ」氏の画力の向上にニンマリしてしまう。
さてアニメ版を見るならこの巻まで原作を抑えておきたい(アニメ版の出典は1?6巻だからである)
「消失」のテンションのまま読み応えある短編を見せてくれた「暴走」
引き続き短編集の「動揺」であるがこれがイマイチ
物語以上に「キャラ」や「今後の伏線」を魅せようとしているせいかあざとさを感じてしまう。
同様の動揺 ダジャレかよ!!それはともかく。『ライブアライブ』キョンは講堂で吹奏楽部のコンサートを見学し、そこへ思わぬものを目撃し動揺。『朝比奈ミクルの冒険 Episode00』74ページから76ページのアドリブだか演技だかわからない所に動揺。『ヒトメボレLOVER』中河からの伝達ラブレターをキョンが長門へのラブレターと勘違いしたハルヒが動揺。『猫はどこに行った?』ハルヒと鶴屋さんの名推理に古泉が動揺。『朝比奈みくるの憂鬱』時間だか何だかを思索して動揺。とはいえ、こういう時間だの何だのの話は個人的にも興味があるので僕もアレコレ考えてしまいましたが。
これが人気のある文庫なのか 自分は大抵のジャンルなら、何でも問題なく読めるタイプですが、
これは読めませんでした。
何よりもまず、何を言いたいのか分かり辛い・・・
電車乗ることが多いので、その間に読もうとしたのですが、
途中から別の本になりました。
このシリーズが、人気あるらしいのですが、
これを何冊も読める人は、純粋にすごいなぁと、思います。
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[ 文庫 ]
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坂の上の雲〈2〉 (文春文庫)
・司馬 遼太郎
【文藝春秋】
発売日: 1999-01
参考価格: 670 円(税込)
販売価格: 670 円(税込)
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・司馬 遼太郎
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カスタマー平均評価: 4.5
日清戦争を契機に俄然注目される日本 意外な勝利となった日清戦争であるが、この勝利により、日本国民は国家という存在を体感し、諸外国から注目されると同時に、ロシアの壁にぶち当たった。
日清戦争の勝利は、日露戦争へのスタート地点に過ぎなかったのである。
正岡子規のすごみ 日清戦争前後のお話。
こういう時代にあって、秋山真之は留学を重ね軍人として着実に成長しています。
一方、学生時代には移り気で何をやっても物にならない正岡子規ですが、
俳句というものに出会い、文人として一気に大成しました。
特に死を意識してからの彼の行動は鬼気迫るものが感じられます。
人間、熱中できるものを見つけた時の力を思い知った気がしました。
時代のうねりが伝わってきます。 日清戦争以降の時代の大きなうねりの中で、秋山好古、真之、正岡子規がそれぞれの境遇、立場の中で、感じ、行動する様の対比がおもしろい。
滅び行く清や、日本の前に立ちはだかろうとするロシア、そしてそのような状況の中で日本はどこへ行こうとしているのか、時代背景が手に取るように伝ってくる。
子規の実像と明治人気質 この巻では主に、闘病しながら文筆活動を続ける正岡子規と、軍人として活躍を始める秋山真之を中心に描かれています。
正岡子規に関して小学校の教科書レベルでしか知らなかったので、過去の俳句や短歌を検証し、新たな作風を作り上げていった彼の功績を初めて知りました。それにもまして結核を患いながらも壮絶なまでに創作活動を行う彼の執念に胸を打たれます。
一方、秋山真之という人物の資質は、欧米に追いつき追い越そうとする明治日本になくてはならないもののように感じます。「飛ぶが如く」で描かれた大久保利通もそうでしたが、この時代には物事に強烈なこだわりをもった人物が必要だったのでしょう。
なお、この巻の最後の章は、ロシアに関する記述になっていますが、欧米でもなくアジアでもないロシアという国の性格が見事に表現されていて、大変ためになります。先に「菜の花の沖」を読んでおけば更に楽しめると思います。
日清戦争へ 時代は日清戦争へと突入してゆく。
秋山兄弟は戦地へ赴く一方、正岡子規は病と闘いながらも・・・
明治の時代に青年たちが、それぞれの境遇の中で青春を謳歌する話。
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[ 文庫 ]
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そして誰もいなくなった (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)
・アガサ クリスティー
【早川書房】
発売日: 2003-10
参考価格: 714 円(税込)
販売価格: 714 円(税込)
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・アガサ クリスティー ・Agatha Christie
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カスタマー平均評価: 5
訳者が誤訳するほどのミスリード。 このレビュータイトルの所以は本書の『邦訳』の中で訳者の誤訳によって明かされる。これは各々の登場人物の心理描写から読み取れるものだ。最も重要なことは、10人の内に『犯人がいる』のだから、その内の1人は必ず『犯罪者の心理』でなければならない。本書が三人称で書かれている以上これは守られていなければならない絶対条件だ。にも関わらず生存者全員『被害者の心理』で訳されている箇所があるのだ。ゆえにレビュータイトルの『訳者が誤訳するほどのミスリード』となる。これは訳者の力量がどうというよりアガサ女史を素直に讃えたい。それに私も友人に指摘されて初めて気付いた口なのであまり偉そうには出来ないし。一から全てを解説すると異様な長文になるためここでは以上とさせてもらう。詳しくは若島正氏による考察(Wikipediaの同書の項目のリンクから飛べる)を参照されたし。注)ただ新しい版、新装版等では該当箇所が修正されているやもしれぬので悪しからず。
現在でも最高に面白い!! 不朽の名作で古典ですが、古典と言っても馬鹿にできません。非常に描写がうまく、本当に面白いです。とってもスリリングです。やはりアガサクリスティーの中でもオリエント急行と同じくらいはまりましたね。誰が犯人かはわかりませんでした。うまくできた内容ですね。とてもぐいぐいとひきつけられてあっという間にスラスラと読んでしまいましたね。「これが古典!?」と思うほど古典という感じが全くなく、むしろ新しいという感じがしますね。さすが不朽の名作だけあります。ミステリを読むことを始めようと思う方にはお勧めですね。
不朽の名作 ミステリ小説史上もっとも偉大な作品であり、全てのミステリ小説の中で未だに頂点に君臨し続けている大傑作です。世界的な評価でも、勿論日本での評価もこの作品を超える作品はありません。全世界で1億部を超える大ベストセラーでありロングセラーです。
ミステリファンは勿論必読ですが、そうでない方も一度読む事をお勧めします。この作品はミステリファンで無くても感心させるだけの魅力があります。
サスペンス物としては右に出るものなし、の大傑作! 本書は「童謡殺人もの」の代表として、また「孤島もの」代表として知られる、アガサ・クリスティーの最高傑作。
島に集まった10人の男女が童謡の歌詞どおりに順番に殺されていくというのは、今でこそ使い古された設定のように思われるが、当時としては斬新な設定であったばかりでなく、本書に関しては今読んでも少しも古びた感じがしない。
本書の後、雨後のタケノコのように似たような設定の作品が林立するが、結局本書を越える作品は未だかつて登場したことがなく、そしておそらく今後も登場することがないだろう。
知の構築美を感じる 久々に読んでみたが、内容をすっかり忘れていたために、新鮮に読めた。
原題は、「ten littlle niggers」であることからもわかるように、実質的な登場人物は10人である。彼らが島に隔離され、迫り来る恐怖と良心との葛藤の中、独りずつ死んでいき、最後は誰もいなくなる。ただ、最後の一人が死んでも、その後のロンドン警視庁の調査でも真相はわからない。謎は意外な形で解答が示される。
推理小説としての構成は抜群であるが、現実に起こりうるかという点で、リアリティー重視派には不向きであろう。好き嫌いが分かれるかもしれない。
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