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文学・評論

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ためらいの倫理学―戦争・性・物.. 機動戦士ガンダム 閃光のハサウ.. ロミオとジュリエット (新潮文.. 僕秩プレミアム! (アフタヌー.. 終わりのクロニクル1〈上〉 .. 国富論〈1〉 (岩波文庫) 破戒 (新潮文庫) こどもの瞳 (幻冬舎ルチル文庫.. ユリウス・カエサル ルビコン以.. かけがえのないもの (新潮文庫..

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ためらいの倫理学―戦争・性・物語 (角川文庫)

[ 文庫 ]
ためらいの倫理学―戦争・性・物語 (角川文庫)

・内田 樹
【角川書店】
発売日: 2003-08
参考価格: 660 円(税込)
販売価格: 660 円(税込)
ためらいの倫理学―戦争・性・物語 (角川文庫)
内田 樹
カスタマー平均評価:  4.5
内田樹はスゴイぞ。
一読して「ヒデぇな、コリャ」とちょっとがっかり。この人の書くものは読みやすく、読む人を惹きつける力はある。おもしろい。前々からそう思っていたから、読んでみたのだけれど、その「おもしろい」の次元が「笑える」という程度に過ぎないな、というのが一読しての印象。部分々々には「一理あるな」と納得させられるところがあるのだけれど、肝心の結論のところで――フェミニズムへの批判にしても、宮台真司に対する批判にしても――完全に敗北している。「あぁ、上野千鶴子なら??と言って事も無げに反駁するだろうなぁ」「宮台ならこういう反論であっさり覆してしまうだろうなぁ」ということが、あまりに容易に想像がついてしまう。そういう意味で「内田樹は意外にもあまり知的レベルが高くないぞ」と思いかけてしまった。しかし、時間をかけて考えるうちにこれがこの人の作戦なのではないか? と思い始めた。内田樹の伝えようとしていることは結論にあるのではなく、部分々々の「一理あるな」と納得させられるところの方じゃないかと……。つまり。「これはシロート向けの駄文ですから」というエクスキューズを表面的なスタイルにとっておいて、しかも結論ではあたかも無自覚に馬鹿なことを言っているかのように見せ、「ハナシにならんな」と鼻で笑わせておく。しかし、内田が一番やりたいことは、その結論の馬鹿馬鹿しさ(失敬!)にすら気づかない層もふくめた幅広い読者たちが、結論以外の「一理あるな」と思わされる部分等をもとに疑問や想像を膨張させて「既に決着済み」とされていることにも再考を始める、そういう「揺さぶり」に狙いがあるのではないか。たとえそれが完全に自覚的ではないにしても、それこそ筆者が繰り返し引いているレヴィストロース言うところの「野生の思考」に通じるではないか。内田樹、おそるべし。しかし、それでも結局この人のしていることは「ネガティヴ・キャンペーン」の域を出ない現状批判であって、具体的な対案は何一つ示されない。それで星1つ減らして、4つです。
キレがいいというより、見かけだけ重そうな感じ
内田の本はこれで2冊目だけど、正直言って今回はダメ。 古いので、今は彼も変身しているかもしれないが、なんといっても鈍牛のようなキレの悪さ。かといってずっしりとした重厚な論理展開もない。 上野千鶴子は別格としても、フェミニズムなんて、論破したり解説するのではなく、無視すればいいのではないか。 他の論文も、「よくいろいろと読んでますね」という感じだけで、別段これといったキレはない。 でも、もう少し彼のことは見守っていきたい、というところか。
ちょっとした「不満」
この人はいつもチクチクとフェミニズムに対する嫌悪感を表しますが あまり賢明とは思えません。 正義を御旗にし応答しない不正を声だかに糾弾するというイメージがあるようですが、 フェミニズム理論からすれば貧困なイメージだといわざるを得ない。 そういう人もいることは否定しませんが(よくメディアに出るし) 彼がそういうイメージを再生産する言説を吐き続けることで かえってそういう貧困なフェミニズム像を本当のフェミニズムだと勘違いする人が 増えてしまうように思えます。 フェミ倫理学のひとつ「ケアの倫理」などは 彼の好きなレヴィナスのそれにだいぶ近いと思いますが。
右から来たものを左に受け流す思想家のその身体技法を味わえ
内田樹という思想家は 「固執しないことに固執する」あるいは「立場をとらないという立場をとる」思想家ではないだろうか。 彼がプチブレークした「九条どうでしょう?」ではその独特な切り口で「九条このままで何か問題でも?」という論を展開し一躍脚光を浴びた。 日本の外患内憂という、内政と外交の統合できない、矛盾した状況。 矛盾を矛盾のまま維持しておいたことに戦後約60年の日本の平和があったというのが彼の結論だ。 この「矛盾を矛盾のまま維持しておく」こと。 これは彼の初期の作品、この『ためらいの倫理学』から通じる彼の思想のエッセンスである。 例えば、売春の是非について。 売春という性の商品化から少女を守ろうという反対派の意見もありながら、 現に売春で飯を食っているセックスワーカーの人権はどうすればいいのか?という肯定派からの反問も出てくる。 この問題への彼の提言はいたってシンプル。 つまり「セックスワークで生計を立てている女性の人権を保障しつつも、少女たちを売春から守る」ということである。 いっけんこれは「何も言っていないではないか!」という気がしないでもない。現にそういっている知り合いもいる。 しかし矛盾した状況の矛盾した様をかみ締めること、それが彼の思想の根幹であるのではないだろうか。 そしてさらに突き詰めていけばそれは、彼が「世界は変えられない(変える必要がない?)」という経験的認識と 「確定事項の状況下でいかにましにふるまうか」という倫理をあわせもっているからではないだろうか。 ペシミスティックに聞こえるがそれらの源流にあるのは、 前者は彼自身あまり語らない(語りたがらない?)学生運動へのコミット、 後者は彼自身が師匠と仰ぐユダヤ人哲学者レヴィナスの思想ではないだろうか。 卵が先か鶏が先か。両者がどのように結びついているのかはわからないが、今後も注目の思想家であることには間違いない。
自己の正義の無謬性を疑え
著者には失礼ながら、この本の内容を一言に圧縮するなら「自己の論・正義を無謬だと思うな」ということだろう。 そうした点から、「審問の方法で正義を語り、他人を糾弾する人」「自分を社会の外側において、ある種の超越者の立場から正義を語り糾弾する人」がびしびし批判される。 さらに具体的には、アメリカの正義の戦争を認める人(ソンタグ)や逆に戦争責任を追及する人、フェミニストなどが批判されている。 そうした「審問の語法」の裏に、レヴィナスの思想とその問題点、さらにその思想の(意図的?)誤読があるというのは興味深い。 最後のカミュの分析はわりと面白かった。 要するに正義を信じ込みすぎてはダメということですね。常に正義を疑い続けないと

機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ〈上〉 (角川文庫)

[ 文庫 ]
機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ〈上〉 (角川文庫)

・富野 由悠季
【角川書店】
発売日: 1989-02
参考価格: 580 円(税込)
販売価格: 580 円(税込)
機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ〈上〉 (角川文庫)
富野 由悠季
カスタマー平均評価:  4
シャアの意思を継いで…
この作品は富野さんの作品の中でもすば抜けて戦争の悲しさ、そして儚さを如実に物語っている。ハサウェイが掲げた大義は間違いなのか、それとも正しいのか。しかしまぁこれ程支持されるテロリストは珍しいですね。笑
戦場を舞台にした青春小説
一人はテロリスト 一人は娼婦 一人は軍人 この全然接点の無い三人が地球行きのスペースシャトルに乗ることによって 出会い運命が変わっていきます。 三人とも自分の今の現状に不満を持ちながらも生きていたのが 互い互いに影響しあい相手の立場に気付かず惹かれていくのですが・・・。 初めて出会った人間の何気ない言葉で運命が変わるということを この小説で痛感した。 三人が出会わなければ三人とも傷つかずに済んだのか 三人が出会わなければそのまま自分の道に歩み続けていたのか しかし三人は出会ってしまったのである。 機動戦士ガンダム逆襲のシャア「ベルトーチカ・チルドレン」の続編です。 他人に対する微妙な心理描写も緊迫する戦闘シーンも上手くかみ合い さしずめガンダム世界の青春群像劇になっています。 大戦が終わり差別とテロリストが闊歩する世界は差し詰め今の世界そのもの。 その中であがきながら生きていくハサウェイ、ギギ、ケネスの三人は 戦いに巻き込まれるには純情すぎるほど善人です。 しかし美しい若い理想も人を殺す道具にされてしまうのです。 昔見た、海辺の青空を彷彿とさせるような小説です。 50年代のアメリカの青春映画にも似た青春ドラマです。
今更だけど映像化したら、かなり面白くなるでしょ、コレは
この作品は戦争というか、あくまでテロなので、他の富野ガンダムとなんとなく空気観が違って感じます。もちろん常人には理解しがたい世界観は健在ですが。主人公のハサウェイは、ラスト以外はそんなに目立たず、むしろギギとケネスがこの物語を形成してるように思えました。搭乗機のクスイーは、正直初めは、これってガンダム?って感じだったけど、読み終わる頃には、なんか渋くて、カッコいい。ミノフスキークラフトを噴かす姿を是非動画で見てみたい。
単調な展開に飽きる
文庫3冊もいらないんじゃないかとおもう。
冒頭のシャトルの部分、『青年』が何の脈絡もなく『ハサウェイ』になっちゃってるし、そしてまた『青年』にもどってるし。
『ポケットの中の戦争』のようにコンパクトにならなかったのかな。
微妙な作品。
…出来るならこの本のレビューは書きたくなかったのですが、テロと争いの本質という今の世界情勢から避けては通れない主題を真正面から描いた小説というのは無いので然るべく…

…本来、アースノイドの弾圧に対抗する抵抗と自由のシンボルだったガンダムをテロリストが乗りそして駆る。色々な宇宙世紀のガンダムを見納めて来た私にとって非常に複雑な心境。…彼はガンダム乗りの中で連邦政府の中核に一番ダメージを与えた人物なんじゃないだろうか>マフティー ナビーユ
何故彼をそこまで駆り立てるのか。答えはこの小説の中にある。

星五つ。


ロミオとジュリエット (新潮文庫)

[ 文庫 ]
ロミオとジュリエット (新潮文庫)

・シェイクスピア
【新潮社】
発売日: 2000
参考価格: 460 円(税込)
販売価格: 460 円(税込)
ロミオとジュリエット (新潮文庫)
シェイクスピア
カスタマー平均評価:  4.5
引き込まれます。
ロミオとジュリエットの悲劇的な恋愛が描かれています。 「ロミオ」がモンタギュー家の「ロミオ」でいなければ・・・。 訳(文章)に関しては、とても読みやすく、 読んでいて、どんどん引き込まれていくものでした。 あくまで個人的な感想ですが、 ストーリー展開は、 ありきたりなものでしたし、 ロミオとジュリエットの恋愛は、 青臭く、子どもっぽい印象をうけました。 おもしろさはわかりますが、 私の趣味には合いませんでした。 趣味が合えば、繰り返し読みたくなると思いますが、 評価としては、星4つとさせていただきました。
劇としての魅力
仲の悪い二つの家のひとり娘とひとり息子が恋に落ちたら。 シェイクスピアの時代よりも古代からある物語のテーマを、シェイクスピアがテンポ良く演劇用に構成しなおしている。 分かりやすい象徴的な性格設定の人物を配して、テンポのいいセリフ回しで、劇的効果を狙っている。ロミオとジュリエットが出会ってたった5日間の短期間の物語に時間設定を変更している。 ここのところは翻訳者である中野好夫氏が解説しているので読んでみるとおもしろい。 現代風の小説を読むようにして読むと、型にはまりすぎているようで、面白みがなさそうに感じてしまうが、劇を見ているような気持で読むと、はしばしの演出がなるほど舞台映えしそうだなと感心してしまう。 この翻訳版では、こみいった地口、シャレの部分は、直訳ではなく、日本語を使ったシャレの形で翻訳者が雰囲気の再現を狙っている。これはこれで、変な直訳の文章を読まされるより良かった。
喜劇
これは喜劇の要素が強いと思う。  シェイクスピアには4大悲劇がある。ハムレット、リア王、オセロ、マクベスだ。この4つも各々味わいは違うが 一応 人間の愚かさを見据えている点が共通している。シェイクスピアの悲劇とは 「登場人物が可哀想」という事ではなく「人間が不毛である」という突き放した視線にある。彼の悲劇くらい 泣けないものはなく 暗澹とするだけである。  それに比べると シェイクスピアの中でも人気の高い本作は 喜劇である。簡単に言い切ってしまうと 誤解したカップルが頓死するどたばた劇ではないか。この話であれば 人間の不毛性というよりは「登場人物が 間抜けだけど まあ 可哀想」ということかと思う。人によっては泣けるでしょう。  すくなくとも 書いているシェイクスピアが 冷笑しているような気がしてならない。
恋多きシェイクスピア
少年時代、この作品を読んだところ、全く面白くなく、なぜこんなにまで人々にもてはやされるのか理解できなかった。ロミオとジュリエットの悲恋話は典型的な、陳腐なものであると感じられたからだ(実はその典型を確立したのが当のこの作品なのだが)。 しかし、今あれからもう少し年をとり、この作品の凄さが解ったように思う。この戯曲の凄さ、それはセリフの一つ一つが、熱烈な恋愛に陥っている人間に特有の心理を鮮やかに描写していることだ。情熱的な恋愛をしている人間ほど、読んで「真理ナリ!」ハタと膝を打つに違いない。流石は恋多きシェイクスピアである。これは然るべき時、然るべき状態のシェイクスピアによって作られた作品である。
恋愛の本質をついた作品
ロミオはジュリエットに会う直前まで他の女性を熱烈に愛していたが、ジュリエットに会った途端に彼女のことはきれいさっぱり忘れてしまう。恋愛の本質をついた、「ロミオとジュリエット効果」という恋愛の方程式を作ってしまった二人の愛は、障害に満ちているからこそ盛り上がるわけで、ロミオがジュリエットにいうセリフと前の女性に語りかける言葉は似通ってしまっている。二人は結局最後に死んでしまうが、生き続ければ愛が冷めてしまうこともあっただろうから、むしろそのほうがよかったのかもしれない。全力で愛に生きたという意味で、ハッピーエンドだとも言える。

僕秩プレミアム! (アフタヌーン新書 004)

[ 新書 ]
僕秩プレミアム! (アフタヌーン新書 004)

・ヨシナガ
【講談社】
発売日: 2009-04-09
参考価格: 870 円(税込)
販売価格: 870 円(税込)
僕秩プレミアム! (アフタヌーン新書 004)
ヨシナガ
カスタマー平均評価:   0

終わりのクロニクル1〈上〉   電撃文庫 AHEADシリーズ

[ 文庫 ]
終わりのクロニクル1〈上〉 電撃文庫 AHEADシリーズ

・川上 稔
【メディアワークス】
発売日: 2003-06
参考価格: 704 円(税込)
販売価格: 704 円(税込)
終わりのクロニクル1〈上〉   電撃文庫 AHEADシリーズ
川上 稔
カスタマー平均評価:  3.5
濃いキャラ、濃い内容、緻密な世界観
1巻(上)を読み終えた時点で面白ければ、鉄板! 駄目な人はそれ以上読んでも不毛です。 レビューで判断しにくい小説です。 ただ世界観は必要以上に作りこまれているので一度 入れば一気に完結まで読み進んじゃいます。
中学3年の学生です。
中学3年の学生です。 終わりのクロニクルは一本杉さんという方のMADを見て購入させてもらいました。 皆さんのレビューにも書いてある通り、内容は難しいです。 ですが、哲学が好きな中2病の私にとっては最高の作品といっていいでしょう。 読めない漢字や意味が分からない言語などがたくさん飛び出しますが、国語辞典で調べたりすると 相当、勉強になると思います。 まだ1巻は300ページくらいしか読んでいませんが、読んでいるだけでその世界観に引き込まれます。 読んで損はないと思いますが、人を選ぶとは思います。哲学好きな方は楽しめます。
真剣にラノベを読みたい人にはお勧めです
個人的に感じた事を以下に箇条書きします。 参考にして貰えるとありがたいです。 悪い点 ・主人公が変態 ・”ライト”ノベルではない(ノリはそれだが他の内容がライトじゃない) ・2回読んでも理解できないところがある ・上記の理由で仕事帰り等、疲れた時に読むと内容が頭に入ってこない 良い点 ・主人公が変態 ・登場人物のほとんどに強い個性がある ・世界観が面白い ・読み応えがある 主人公が変態すぎるあまり、引いちゃった人もいるかと思いますが 読み進めれば大好きになれます。というか好きになれなかったら 最後までこのノリが続くので、読むのを止める事をお勧めします。 この作品は他の方も書いている通り、世界観が特徴的で面白いです。 分かりやすく例えると、国ごとにSF、時代劇、ロボット物、怪獣物と特徴が分かれており それぞれの人が戦ったり話し合ったりする設定です。 今考えると、よく話が破綻しなかったなと思います。 話を戻しますが、場面場面を想像しながら読むと凄く楽しめます。 特に戦闘場面は、アニメーションで想像できれば 面白さ5割増と言っていいほど、躍動感がある内容です。 是非とも右脳フル回転で読んでほしい作品です。
読みにくい
こんなに読みにくい本は初めてです。 これは文章じゃありません。箇条書きです。 私は途中で読むのを諦めました。
とりあえず・・・
意味わかんね!と言う前に全巻読みましょうw 読めばわかります。まだ1巻なんですからわからなくて当然です。

国富論〈1〉 (岩波文庫)

[ 文庫 ]
国富論〈1〉 (岩波文庫)

・アダム スミス
【岩波書店】
発売日: 2000-05
参考価格: 945 円(税込)
販売価格: 945 円(税込)
国富論〈1〉 (岩波文庫)
アダム スミス
Adam Smith
カスタマー平均評価:  4.5
資本主義の意義と限界を見極めるために
近代経済思想のおおもと、アダム・スミス。経済学はもちろん、政治学、哲学などの分野の人は読んでみるといいでしょう。市場原理や自由競争、また分業のすばらしさ(というか利点)が分かります。本書は一般的に「神の見えざる手」という言葉で有名ですね。ただしこの言葉は(岩波文庫の)二巻などの一部でしか使われていません。 貨幣の流通を見る際の思考の幅が確実に広がります。4巻までは長いですが、がんばってみて損はありません。市場原理や自由競争に疑問が投げかけられているいまだからこそ、またそれらに疑問を投げかける際に内在的批判ができるようになるためにも、読んで損はないと思います。 個人的には、訳が難しかったという印象はありませんでした。
政治経済の難しさ
政治経済学の先駆者Adam Smithが1776年アメリカ独立の年に記した「国富論」は現在でも古臭さを感じさせない。分業の経済効果、市場の機能、通貨の役割、ものの価値など経済の基本となる考え方を具体例を交えて安易に説明してくれます。需要と供給に影響を及ぼす様々な条件への洞察力と経済の非効率、無駄に対する正義感にも近い信念には温かい人間味を感じます。また、ここまで明確に指摘、非難されている経済の非効率、無駄が現代社会にも時に形を変え根強く残っていることを見るにつれて、政治経済の重要性と難しさを感じます。徒弟制度が如何に既得権益を守るために維持され人材の流動性を妨げ、結果として経済に悪影響を及ぼすか。不用意な銀行の貸付、破綻を避けるための偽善的追加融資が如何にバブルをつくり最終的には経済の負担となるか。大きな政府による公共事業が如何に不正の温床となり非経済的になり得るか。株式会社の経営者が如何に株主の資産である会社の経営を等閑にするリスクがあるか。これらの議題に関するSmithの議論は現在の政治経済問題の理解にも十分寄与します。福祉大国にならんとする日本においては、「富の蓄積」についての議論が警笛のように聞こえ気になります。資本投資となる「富」と富の再配分となる「歳入」が社会に与えるインセンティブの違いとSmithの観察するその結果。「富は節約により増やせるが、浪費と不正により失われる。」日本はこれから今まで以上に浪費と不正を防ぎ、節約を実践することができるのか。それを実現できる仕組みがあるのか。そのための議論がなされているのか。経済の専門書としてではなく一般大衆向けに書かれているため、英語は少し古いですが、経済学部出身者でなくても原文で読むこと可能です。迷訳の多い翻訳より分かり易いかもしれません。
富の総量は決まっている
 経済学の本でなく、これを地球の資源とそれを浪費する人間と 置き換えて考えてみると非常に面白い本である。 アダム氏は文中、富の総量は決まっているという類の主張をして いる。それを地球の総資源と考えれば、環境を学ぶ古典として。 コンサルティングの世界で考えれば、リーダー、フォロアー、 ニッチャーがそれぞれ生きていく上で、基礎知識として有効な 古典となりえる。古典は書いてある内容から、本質を読み取る事で 初めて応用が可能となる。応用の余地をあまりに多く秘めている 良書といっても過言ではないと僕は思います。
経済学ここからはじまる
社会主義経済学者も資本主義のマネタリストおよびケイジアンの原点がここにある。彼が,水とダイヤモンドの価値をうまく説明できなかったので,労働価値説と限界効用学派に分かれたこと有名。読むべき本である。原書で読めたら言うことなし。
訳文が難渋
一見原文に忠実な訳で信頼が置けるように見えるが,中公文庫版に比べて難渋なことは否めない。しかも監訳者水田氏と英文学者・別宮貞則氏との間で論争された訳文の適否の箇所については,相変わらず改められていない部分も見られる(訳者の見解と言えばそれまでだが…)。

破戒 (新潮文庫)

[ 文庫 ]
破戒 (新潮文庫)

・島崎 藤村
【新潮社】
発売日: 1954-12
参考価格: 660 円(税込)
販売価格: 660 円(税込)
破戒 (新潮文庫)
島崎 藤村
カスタマー平均評価:  4
反理想郷
開高健によると『1984年』や『素晴らしい新世界』等の反理想郷小説は自然の美しさを必ず描写すると言う。生命を脅かすが人の生き方なぞ問わない自然と、存在だけしか許さず、自らを理想郷と名乗る社会との対比という事だろう。穢多を新平民と改名した明治時代は、新平民にとっては未だに反理想郷であった。丑松にとって文明のある場所は決して心休まる時間は無く、進歩を称讃するものもない。丑松が猪子蓮太郎と市村弁護士と連立って愛でるのが、やはり信州の山々なのだ。アメリカには「奇妙な果実」がたわわに実っていたのを藤村は知らなかったのだろうか?、と言うのは酷だとは分かるが、この小説の欠点は丑松の流亡先をアメリカとした点。アメリカを理想郷と捉えるのは100年後の人間の目には無理があり過ぎる。(→蛇足:この小説が自費出版されたのが1906年。ビリー・ホリデイが生まれたのが1915年、『奇妙な果実』がヒットしたのが1939年。更に「怒りの葡萄」も丑松を待っている。)藤村にはアメリカに渡ってからの丑松も書いて欲しかった。被差別部落の方が実際に丑松の様に出自を隠す態度を取る事は『竹田の子守唄 名曲に隠された真実』(藤田正著 解放出版社刊)に書かれている。また生活環境や人生も書かれているこの本は『破戒』以上の力がある。『破戒』と『竹田の子守唄』には奇妙な偶然がある。丑松が生まれたのが小諸の向町(むかいまち)。『竹田の子守唄』が生まれたのが京都市伏見区竹田で西隣りが京都府向日市(むこうし)。100年後の人間が読めば欠点が目に付くのは当然だが、100年後も続く被差別部落差別の不条理を訴える小説を自費出版した事は画期的であり称讃に値する。筆者没後50年以上経っているのにこの定価は高過ぎないか?
人間存在の宿命を論ず
 すべての生は寓意に帰する。  藤村によって達成された告白文学の頂点。この小説を現在なお続く同和問題と結びつけて しまっては、悲しいかな、その本質は何一つ理解されることがない。  人にはどうにも抗うことのできぬ宿命がある、先天的にせよ、後天的にせよ。あるいは人は 運命を変えることはできるかもしれない、しかし、宿命を変えることはできない。担う宿命 こそ違え、この一点において人はみな等しい。その悲しい屈服を論じた一冊。 「生まれてすみません」  太宰のけだるきナルシシズムにこのことばは似合わぬ、藤村の告白にこそふさわしい。  部落如何にかかわらず、すべての生に象徴的な作品。
藤村の真摯な姿勢に脱帽
部落出身の教員丑松を巡り、その出自を隠蔽する忍耐の生活、盟友の死をキッカケに出自を告白する勇断、そしてその結果による社会からの追放を描いて、差別が存在する社会への糾弾を行なった勇気ある告発書。 本書で扱われる差別問題は現在でも存在する。しかし、明治時代には恐らく今よりもタブー視されていた(あるいは意図的に無視されていた)問題を正面から扱った藤村の真摯な姿勢には感嘆する。丑松が告白を止められたように、藤村も本作の発表を周りから止められたのではないか。結末で、丑松が海外へ旅立つという設定は、当時としては他に選択肢のない止むを得ないものだったのでないか。安易に話を収束させるより現実味があると共に、差別のない国への旅立ちと言う夢を丑松と読者に与えていると思う。 現在でも出自による差別の他、国籍による差別など色々な謂れの無い差別問題が存在する。そうした問題に目を背けずに対処して行くためにも、藤村が遺した本書のような貴重な告発が重要な意味を持っていると思う。
力強く、生きる
 自然主義文学、と言えば、人間の醜い面までをそのままに描くと言う印象が強いです。僕もまた、そう思っていました。露骨な描写で、泥沼化しているとばかり考えていました。しかし、この作品はそういったイメージとは無縁な様です。  作品全体に部落の差別問題が絡んできます。学校の教師である主人公は部落の出身。父親に絶対に自分の身の上を明らかにしてはいけない、という戒めを堅く守って生きていました。しかし、そのために同じ出身でありながら、自分の身の回りで部落出身者が虐げられているのを見ても、社会の流れに逆らえず、助けることも出来ません。  同じ場所、同じところで、自分はまるで部落出身者でないような顔をしている。なぜ部落の出だからと言う理由で、そういった目に遭わなければならないのか?  そういった感に主人公は悩まされ続けます。  そして対照的な生活を送る部落出身者、猪子蓮太郎。自らを部落出身者として世間に恥じることなく、赤裸になって活動する壮士。生い立ちを恥じずに生き、問題を解決しようと必死な彼の姿に、主人公は心動かされます。  最終的に、主人公は、自らを部落出身者だと、生徒に打ち明け、海外に旅立ちます。ここで、てっきり主人公の事を軽蔑するかと見えた生徒達が、主人公を部落出身者であっても、世話になった先生として慕い続ける姿勢にとても感動しました。  けっして泥沼でなく、感動させられるストーリーだと言えるでしょう。  他にも、貧困にあえぐ、家族や思いを寄せる女性、金のために動く弁士など様々な伏線があり、非常に物語性の強い作品になっています。  自然主義だから、と敬遠せずに読んで頂きたいです。
差別と区別は違うのか
 今もなお色濃く存在する差別問題。確かに私の周囲でも部落にかかわる噂話があります。「公的な仕事は部落出身者が有利」だの「県営住宅は部落者優遇」など。何の根拠があってか私にはわかりません。単なる言いがかりとしか思えませんが。  私は「人類みな平等」と学校教育では教わりました。道徳の授業で人が人として扱われなかった悲しい歴史を学びました。ですが、一歩学校の外ではそうではないようです。主観による偏見によって人は公平な判断がされません。より具体的な例はここでは書けませんが・・・(大勢の眼に触れますので。すみません)  人を区別することと差別することは似ているようで違うのでしょうか?社会の秩序のためにはあいまいな概念‘平等’という看板を掲げていれば事足りるのでしょうか?私には解りません。 それとも傍観こそが生活レベルで有効なのでしょうか・・・  私が世間知らずのお利口さんなのでしょうか。教科書レベルの解釈の範囲を超えた思考ができません・・・

こどもの瞳 (幻冬舎ルチル文庫)

[ 文庫 ]
こどもの瞳 (幻冬舎ルチル文庫)

・木原 音瀬
【幻冬舎コミックス】
発売日: 2005-09-15
参考価格: 560 円(税込)
販売価格: 560 円(税込)
こどもの瞳 (幻冬舎ルチル文庫)
木原 音瀬
街子 マドカ
カスタマー平均評価:  3.5
木原作品らしい…
相変わらず、この作家さんの話の展開は面白いです。文章も構成も非常にしっかりしているし。不思議なんですが、この方にかかると、何かフィクションとは言え話が非常に現実味を帯びるんですよね。6歳くらいの仁は大変愛らしかった。どちらかと言うと実質6歳の城太郎の方がしっかりしているように思えてしまうくらい。居候と言う気兼ねがあったからなんでしょうね。ちょっと可哀相だった。岬は案外子供っぽく感じましたけど。仁のいじらしさに時々ホロリとさせられてしまいました。大人に戻った仁がどちらかと言うと無表情なのは、きっと祖父の家で感情を押さえ込まねば生きて行けなかったからなんだと考えると、心が痛む思いがします。でも人を愛するって、結局はその人の過去も現在も全てひっくるめて愛するってことなんじゃないでしょうか?甘い理想かも知れませんが…。堂本先生はちょっと性急過ぎたんでしょうね。もっと自分を制御して気長に愛を育てるスタンスをとれば長く一緒にいられたんじゃないのかなァ。ただ、どちらの作品も最後が性急過ぎた感があり、少し物足りなかったなァ…。出来ればもう少し後日談のようなところまで書いて欲しかったです。堂本先生の話も、何もお話全てがハッピーエンドでなくとも良いんですけど…やはりちょっと淋しかったかな、と…。出来れば続編を読みたいです。よく考えれば、近親相姦、ショタコンと言う2編でしたが、普段そういった類の話が本当に苦手な私なんですが、今回は余りイヤな読後感がなかったなァ…と。こんな事は珍しいのですが、木原作品のマジックにやられたのかなァ。イヤ、6歳仁のあどけなさ、可愛さに目を眩まされたのかも知れません。
求めていたのはこういうの!!何度も読む本!
私的兄弟モノランク殿堂入り。実兄弟で兄x弟 いやー良かった。文章も秀逸。 3人称、弟(受け)視点。登場人物の性格・生活背景が 書き込まれていて生活しているリアリティがある。 弟に結婚暦と子供がいることもすんなり受け入れられる。 会話がいい。どこにでもあるような言葉を羅列したツマラ ナイ会話が少ない。ちゃんと会話で感情の行き来をさせる ので、なんか真剣に生きてるな?この人達。って思える。 だからこそ、そんな事が起こったらお金が!とか体壊し ちゃう!とか感情移入がすごく強くできる。そうやって 引き込まれてから、6歳に戻ってしまった本当は30歳の兄 にほだされてゆく弟の感情の傾きを読んでゆくので、 兄弟の気持ちがすっごく分かる! 最初、弟は兄を憎んでいるところから始まるので、どう なっちゃうの!?って思うんだけど、6歳の兄が弟をいか に好きか、憎む原因になった出来事は兄の「弟を守る為 の手段」だったなどがどんどん分かってきて、弟は兄の 「慕う気持ち」を受け入れてゆくんだ。 この過程が非常にいい。 速度といい、エピソードといい、気持ちいい。 6歳の子がもにょもにょするのかしらとか、疑問は浮か ぶ事もあるけど、ここまで引き込まれちゃったら「それ もありだよ!」って思う文章です。 他のレビューで最後があっけなくて。というのを良く見 ます。確かにそう!だけど、だけど、3回読んでみて! するとあの最後の兄の行動が良く判るの!なんて深い愛 を兄が持っていたか分かるの!記憶を失ったといっても 記憶が壊れたわけじゃない。だから6歳に戻っていても、 弟に長い間抱いていた感情は兄の中にちゃんとある。 素直に表現できる体と環境がある、兄が6歳の精神で弟 を求めたのは、同居してから芽生えたものではなくて、 30年の積み重ねの気持ち。 だから同居生活でのやりとりは成長した兄の望んでいた 事なんだと思う。 何度も読む本だと思う。4回目読む時は体中ジンジン するくらい萌えます??お勧め。続編求む・・・
もう少し続きの方が読みたかった!!
木原さんの初ルチル文庫。そして街子マドカさんの挿絵に惹かれて購入。 正直「もう少し後日談で萠が欲しかったーっ!!」という所で星3つ。 記憶障害の兄仁と全く疎遠だったやもめの青年岬、その息子城太郎が、辿々しくも小さな家族を作っていき、 しかしやはり仁の記憶は戻り、岬との別れが。引き裂かれる程に傷付いた岬だが、二人を黒く支配していた 独裁者の祖父の死で、また三人は新しい同居生活を始める日々を取り戻す。 ストーリー的には本当に素晴らしいドラマでした。何より主人公である岬の男っぷりが良い。 祖父に強いられたとはいえ、自分の妻が危篤の時、情け容赦なく切り捨てて去った兄を、こんなにも 親身に護り癒し愛していくというのは、やはり彼の強さと、そして愛妻を無くした孤独からの ものなのでしょうが、私が特に惹かれたのは、常識人である岬が、幼児化した兄にどんどん心も体も 許していってしまう過程の描写。 ああやはり、岬はこんなにも兄をずっとずっと求めていたんだ、どんな形であれ、一つになりたかったんだなと。 ですので、記憶を取り戻した仁が岬に「子供でない私を見て欲しい。欲しいのなら今の私を見なさい」 と突きつけて来た時、迷いつつも兄の寝室に足を踏み入れ、力強く抱かれた岬が幸福そうで、 もっともっと同居してからの二人を読みたかったんですよ!! 城太郎と堂本先生のストーリーよりも、そちらの方を入れて欲しかったのが正直な所ですね。 また、仁がどんなに岬を思い続けて来たのか。祖母の口からしか語られてないので、それも残念。 もっともっと仁本人の台詞で、弟への思慕と、異常な愛情を伝えて欲しかったです。
続編希望
ある日疎縁だった兄の記憶が、幼児期へ退化してしまう。それをきっかけに、主人公とその息子を交えた3人の共同生活が始まる。ちょっと変わった設定ですが、文章がしっかりしているのでわりとすんなり読み進められました。ただ、ラストがなんとも性急な印象でした。展開的には悪くないと思いますが、ページの都合なんでしょうか。個人的には番外編の主人公の息子の話も好きだったので、それも含め続編でのフォローが欲しいです。
微妙!!
2話入ってます。 1話目は6歳城太郎の父である岬とその兄仁の話。 事故で6歳以降のことについて記憶喪失となった仁が子供の頃両親を失くし、別々に引き取られ疎遠になっていた弟、岬の元に転がり込むことになります。大人の姿でも中身は6歳の仁が岬に邪険にされたり、きつい言葉を受けるところは胸が痛みます。つらく当たる岬にもそうしてしまう理由があります。 読み進めていくと、いろんな事情が明らかになるのですが、彼ら二人の展開ついてはだんだん違和感を覚え、それが拭えないまま終わってしまった!どうしてそうなっちゃう? で、これは☆1つ。 2話目は岬の息子城太郎と副担任の堂本先生の話。 先生の視点からです。 城太郎の言葉に驚き、その真っ直ぐさに右往左往する先生、彼の心の変化、苦悩がうまく文章に表われています。 戸惑いつつも城太郎に惹かれていく彼はつらく苦しい決断をします。 逃げたようにも取られる決断ですが、そうせざるおえなかった葛藤が伝わってきます。 こちらは短めですが読ませてくれる話で☆4つ。 総合すると☆2つです。

ユリウス・カエサル ルビコン以前(下)ローマ人の物語10 (新潮文庫)

[ 文庫 ]
ユリウス・カエサル ルビコン以前(下)ローマ人の物語10 (新潮文庫)

・塩野 七生
【新潮社】
発売日: 2004-08-30
参考価格: 460 円(税込)
販売価格: 460 円(税込)
ユリウス・カエサル ルビコン以前(下)ローマ人の物語10 (新潮文庫)
塩野 七生
カスタマー平均評価:  5
あまりにもドラマチックな『ルビコン以前』
ユリウス・カエサルの壮年前期(後半)を描いた下巻。 (40?50歳まで。) 紀元前53年?紀元前51年までの出来事。 -- 『ルビコン以前』という単語の意味が。 下巻の後半に来るまで よく理解できなかったのだけれど。 下巻の後半でようやく理解できる。 というか。 『ルビコン以前』という章があまりにも ドラマチックなため、 ガリア戦役が霞む。 ルビコンという分水嶺を渡るための序章として。 ガリア戦役がある、といっても良いくらいに。 ドラマチックな『ルビコン以前』。 -- カエサルがルビコンを渡ってから五日後に。 荷物も持たずに、 カエサルの元から身一つで離反した副将ラビエヌス。 ラビエヌスの荷のすべてを本人に返した、 副将の離反を知ったカエサル。 賽は投げられた!という後世に残る言葉よりも この『ふたりの男のドラマ』の方に感銘を覚える。
ルビコンを前に固める決意
『The die is cast!!』 有名過ぎることわざの発端となったルビコン河の渡河は、 カエサルにとって自己に忠実ならしめんとする決意と、 従事する多くの部下を勇気付ける一つの表れ。 著者の情景描写がこれまた素晴らしい。 ルビコンを前に悩めるカエサルの高貴な後姿。 その向こうには打倒すべき同胞ローマがある。 地面を見続け悩むカエサル。 その後姿を黙って見つめるしかない多くの部下。 息詰まるほどの無音を破るカエサルの静かな一言。 まるで映画のワンシーンかのように素晴らしい情景描写に、私は感嘆するしかなかった。 一連のカエサル関連書の中でも絶品である。 シリーズを通さずとも、 本書を読むだけで著者の力量や思い入れ、 ローマが内包する素晴らしさがわかる。
ガリア平定、そしてルビコン川をわたる
前半部分は「ガリア戦記」にもとづいたガリア戦役の記述が続きます。ようやく平定したかに見えたガリアも、聡明なヴェルチンジェトリクスという人物の先導により反カエサルとして一斉に蜂起。これまでガリアではほぼ一方的に勝利を得てきたカエサルにとっては、初めて出てきた敵側の戦略家。そのヴェルチンジェトリクスとの戦い・駆け引きは固唾を飲んで読み進みました。また、印象的だったのは、戦いの節目節目に発せられる、カエサルの部下兵士たちに対する言葉。その表現力のうまさだけでなく、本心から出た言葉だったからこそ、「この人のためなら」と思わせたのだろう。素晴らしいリーダー像です。 本書後半は、カエサルを内乱蜂起へと向わせた、元老院派との緊迫した状況が描かれます。「ルビコン川を渡る」…世界史オンチの私は、言葉の意味は知っていても誰のどのようなエピソードかは知らずにいましたが、まさのその意味のとおり、決断に際してのカエサルの苦悩がよく伝わってきます。 塩野氏の筆もますます冴え渡る一冊です。
緊迫感がすごい
 ガリア戦役の6年目からルビコン川を渡るまで、すなわち、紀元前53年から紀元前49年の1月までの4年余りがこの巻の舞台である。  すでに5年に及ぶガリア戦役によってローマの覇権がガリア全域に及びつつあったが、そんな状況において、クラックスがパルティアで敗死して三頭政治の一角が崩れて政治の均衡が崩れてしまった(前53年)。さらにガリア民族の大蜂起が起きてカエサルが窮地に立たされるなど、今までの順調な展開とは違った動きがある。ガリア戦役は、カエサルがアレシア攻防戦に勝利することによってその後の帰趨を決定したが、その勝利に至るまでの過程は実に危険に満ちたものであった。  政治的にも、クラックスが死に、ポンペイウスが元老院派に取り込まれたことにより、カエサルの政治的基盤が崩されていく。元老院の意地の悪い姦策が次々に功を奏することで、カエサルは窮地に追いやられていく。国外において他民族と戦いつつ、背後にいる国内の勢力とも戦わなければならぬ緊張関係が続いた結果、運命のルビコン川に至る。  カエサルや彼に関わるさまざまな人々の人間的な悩み、苦しみ、思惑が緊迫感とともに赤裸々に描かれていて、あっという間に読み終わってしまった。
ルビコン川という小さな川
 カエサルのガリア戦は 最大のライバル ヴェルチンジェトリクスを得て これを打倒した時点で終わる。本書では その最後のガリアでの戦いを前半部分で描き出す。  外征が終わると 内乱が始まることは歴史の常である。カエサルもそんな歴史の一例だ。外を制した彼の目の前に 「内部」が 敵対していくのが 本書の後半である。  ルビコン川とは実際には小さな川だと聞く。ラインやドナウなど 欧州史を彩る大河に比べると小川のようなものという。  そんな小さな川が 世界でも有数の有名な川になった場面を本書は描く。この部分は 塩野の歴史家としてではなく「作家」としての 筆致が冴え渡る場面だ。一頁程度の部分ながら 歴史が転換する瞬間を きらめかせている。  カエサルの物語も いよいよ後半戦に入っていく。

かけがえのないもの (新潮文庫)

[ 文庫 ]
かけがえのないもの (新潮文庫)

・養老 孟司
【新潮社】
発売日: 2008-12-20
参考価格: 420 円(税込)
販売価格: 420 円(税込)
かけがえのないもの (新潮文庫)
養老 孟司
カスタマー平均評価:  5
やはり、養老孟司は読める。
一気に読める。引き込まれる。子供の教育に考えさせられるものはもちろんだが、自分の人生、生き方についても・・・考える時間を与えてくれる。
初出の不明の講演集
養老孟司先生の講演集を白日社のまとめたものとあとがきに有りますが、初出一覧が有りません。9章各章が一つ一つの講演のようですが、おっしゃっていることが同じようなことの繰り返しで、それこそ講演会を端から聴きに行っているようです。こういう本は有りなのか?お忙しい方なので編集者がまとめてくれたものを校正して、はい、オーケーです。という感じは、本(著作)ではなく、週刊誌的ですね。そういえば、「バカの壁」も口述筆記したものだったようで、何処かで御自分でおっしゃっていらしたように、一所懸命書いたものは売れなくて、こんなものが売れると。多くの方に届けたいからこのような本を出されたのでしょう。それならいっそうのこと小林秀雄のCD講演集みたいな出し方は、如何でしょうか?高すぎて売れないかな?と思ったら「養老孟司が語る「わかる」ということ (新潮CD講演) (CD)」がなんと1260円で出ていた。
養老孟司入門書
これまでに出版された数々の本で主張してきた考え方が1冊で簡潔にまとまっています。 過去に養老さんの本を読んだことがある人は「また同じこと」言っていると思うことでしょう。この話はあの本で出てきたな、と回想しながら読むとおもしろいです。 複数の本で同じ主張をしていると言うことは軸がぶれていないということにもなり、より説得力があります。
頭だけではなく、体も使い物事を身につけていくことの大切さを学ぶ
 養老先生のエッセー集を読むと、よく考えると当たり前なのだが何か盲点になってしまっていることを気付かされる。「かけがえのないもの」それは自然であり子供、そして自分の身体であるという。  エッセー始めに長嶋選手が大切な場面でホームランを打つが、長嶋選手が物理学にたけているとは思えないというお話しがあった。確かに理論で理解したものだけが体に身に付いている分ではなく、頭では理解していなくても体がそのことを覚えていてできるということがある。頭だけではなく、体も使い物事を身につけていくことの大切さを学んだ。

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 更新日 2009年7月8日(水)  ※ 表示価格は更新時のものです!      メール      相互リンク