海戦の直前まで仲間割れで味方同士で兵士の殺し合いがあるなどなかなかオスマントルコを迎え撃つ体制が整わないスペイン、ヴェネチアの連合艦隊。若き司令官の熱意による勝利の経過を時間軸を設定してドキュメント風かつドラマチックに描きます。
最後までなぜか手に汗握ってしまってはらはらしながら読んでいて気付いたら読み終わっていたという感じでした。塩野さんの筆運びで、海戦を真近で見ていて勝利してほっとしたような一船員のような読了感でした。 地中海世界の時代が…長く続いた地中海世界、或いは地中海に展開した、ヴェネツィアなどのイタリア諸都市の隆盛の時代は、16世紀半ばに翳りを見せていた。地中海の制覇を目論むオスマン帝国は、西欧連合艦隊と激突する。文明が交代する時期の歴史絵巻がここに完結する…『コンスタンティノープルの陥落』、『ロードス島攻防記』と併せて愉しみたい!! 海戦東からローラーのごとく浸透してくるオスマントルコに抗すべく、ヨーロッパは一つの旗のもとに大同団結し地中海はギリシャ沖で決戦を挑む。とはいえ、人間の性であろうか危機を前にしても、利害が錯綜して遅々として迎撃態勢は整わない。
あくまで歴史に忠実に、驚嘆するほど細かいデータに基づき躍動感あふれる描写に、
いつの時代も変わらない生々しい人間の姿がリアルさと彩りを与える。
ガイドブックの解説はあまりにもうわべだけ。ドイツに旅する際はぜひこれを読んでから出かけて欲しい。旅行の感想が必ず違うものになるはずです。 ドイツものしり紀行この本を読みながら、2005年8月、ライン川、モーゼル川沿岸の町々を訪ねました。史的知識、教会などの建築学的な解説がとてもくわしく、お陰で、とてもいい旅になりました。
簡潔な文章に拍子抜けする部分もありますが、わかりやすいとも言えるでしょう。 若さの清涼感がたまらないローティーンノベル小学6年生の夏。終業式のあとにある騒動があって、通称桃井こと、「ぼく」は「40日間プールそうじ」という罰を受けてしまったんだ。もうひとりのパートナーは栗田という奴で、よく知らない奴なんだけれど、うわさにやたらと詳しいカバちゃんのハナシを聞くと、なんだか余計わからなくなっちゃう。これまた上手いこといえないけれど、ぼくは栗田の奴を嫌っていた。プールそうじの昼休憩のときも別々に弁当を食べているんだ。あいつは三日ボーズでさぼるかな、と思ったら、約束の時間に遅刻しないで毎日やって来る。変な対抗意識を持っちゃって、あいつより早くプールに行こうと、ぼくも毎日プール通いを続けているんだ。実はさ・・・。この後は読んでのお楽しみ。一夏の間にぐわんぐわん成長する少年を見ていると、思わず笑みがこぼれつつ遠い目で「あの頃」を見つめてしまう・・・そんな(どんな?)傑作小説です。