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死の棘 (新潮文庫) 三国志〈13の巻〉極北の星 (ハルキ文庫―時代小説文庫) 惜別 (新潮文庫) ユリウス・カエサル ルビコン以前(上)ローマ人の物語8 (新潮文庫) アクロイド殺し (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) 人生が楽しくなる気持ちのいい日本語 (ゴマ文庫) お母さんという女 (知恵の森文庫) 月を抱いた (竹書房ラヴァーズ文庫) 遠霞ノ峠―居眠り磐音江戸双紙 (双葉文庫) だれも知らない小さな国 (講談社青い鳥文庫 18-1)
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死の棘 (新潮文庫)

[ 文庫 ]
死の棘 (新潮文庫)

・島尾 敏雄
【新潮社】
発売日: 1981-01
参考価格: 820 円(税込)
販売価格: 820 円(税込)
死の棘 (新潮文庫)
島尾 敏雄
カスタマー平均評価:  4.5
夫婦愛を追究した名作
 私は20代で読んだ時あまり面白く感じなかったのですが、40代で再読して心に沁みる作品だと思い直しました。おそらく自分も結婚して子供もいるからわかる世界があるんでしょうね。経済的な苦労の部分も私には身につまされるところがあり、等身大の自分に近い状況設定も惹かれた要因でした。  ミホの純粋さはこの作品の重要な主題です。夫の不義に怒り狂う彼女の姿がいかに醜悪であっても、夫トシオが彼女の狂気に背を向けることができないのも彼女の純粋さゆえです。  浮気そのものをモチーフにする小説はごまんとありますが、それを罪悪と捉えその贖罪の様を真正面から描く小説はあまり見当たりません。「浮気が罪である」というあまりにも当たり前な道徳観を作者は本気で信じているからこそ、この作品は真実の輝きを帯びるのです。この作品の重苦しさは贖罪というものが当然担うべき重苦しさであると理解すべきです。ミホの狂気が全篇にわたって際立ちますが、実は夫トシオがミホの狂気に翻弄され、時に逃げ出したくなり悪戦苦闘しながらも結局受け止め続けているからこそ、この小説は均衡を得ているのです。だからこの作品はやはり夫婦愛を追究した小説だと言ってよいのです。  後年島尾氏はクリスチャンになられていますしご夫婦の関係も改善されたご様子で本当はそこまで描けば分かりやすいのでしょうけど、そこまで含めなかったのは作者のいかなる考えによるのか分かりませんが、贖罪に終わりはないという島尾氏の贖罪への思いが込められているのかもしれません。  映画はつまらなかったと思います。夫の一人称でその内面が綴られる小説のよさがほとんど失われているからです。夫の内面を通じて描かれる内的葛藤の姿がこの作品の命だと私は考えます。ミホも松坂慶子というあまりにもイメージの出来上がった著名な女優が演じているので小説のイメージが全く損なわれています。やはり小説で読むべきですね。
壮絶な夫婦の受難を徹底的に描く実話小説
 先日、奄美大島の下に位置する小島、加計呂麻島を訪ねた際、作者の島尾氏の記念碑が立つ小さな海沿いの公園に寄った。とても静かな海を眺める記念碑を見ているうち、何か感じるものがあり、さっそく本作品をAmazonで注文した。    こんな小説は初めてだった。ほとんどが実話であるようだが、胸が重く締め付けられるような感覚が最後まで続く。特攻隊であった島尾氏(作品中トシオ)が加計呂麻島で知り合った妻ミホと上京し、トシオの浮気のせいでノイローゼになった妻の発作により毎日毎晩なじられ、家を出て親戚の田舎にいくも妻の執拗な夫の過去の不倫行為の詳細に対する尋問は収まる様子を見せない。  起承転結というものではない。最初から最後までが、家庭内のとっくみあいの描写である。 しかし、この作品は、まさしくその苦しみを描き出すところにその目的があるのだ。作品の解説を読んでわかったが、題名「死の棘」は、聖書から来ている。つまり、トシオは、浮気という「罪」を贖うために徹底的に苦しみを生きるという運命を神から与えられたのだ。  美しい海に囲まれる加計呂麻島で生まれ育ったミホは、まるで天使のような存在である。狂気の合間にみせる美しい笑顔にトシオの決意は固くなる。  作品では神経科に通い始める部分で中途半端な印象を残したまま終わっているが、実話では、この後、奄美に移住し、愛する妻の病は回復したという。そのとき、「死の棘」は、勝(かち)に昇華され、真実の夫婦愛が成就されたのではないだろうか。   加計呂麻島や奄美大島には、その美しい珊瑚礁の影に悲壮な戦争の爪あとを残す。潜水艦の特攻部隊で命を散らしていった人たちは、珊瑚礁をどのような気持ちで見たのだろうか。島尾氏にとっての「死」とは、「生」と同じくらいに身近であったに違いない。
「時には傷つけあっても あなたを感じていたい」
 夜間高校講師で糊口をしのぐ売文業の夫トシオによる放縦な生活の果て、篤実な妻ミホが 発狂した。  種々の意味において、狂気というのはしばしばあまりに鋭いもの。一度、妻の発作に火が つけば、夫の後ろ暗い過去の急所が、執拗にそして的確に抉り出されてしまう。  そんな狂気に晒される夫もまた、病みへと引きずり込まれずにはいられない。  塗り替えることのできぬ過去をめぐる責め苛み、夫はひたすらその過ちへの赦しを請い、 妻も一時赦しを与えたかに見せるも、発作の度にそれらはすべて洗い流され、果てなき狂気の 攻防が繰り広げられる。そこにちらつくかつての愛人の影、妻はさらなる闇へと向かう。 「カテイノジジョウ」、不和と呼ぶにはあまりに苛烈な夫婦間のせめぎ合いは、当然に幼い 子供たちを蝕まずにはいない。  過去の影に支配された一家の壮絶な修羅場は収まることを知らず、それでもなお、夫と妻は 互いにすがらずにはいられない。「私からもぎ取られてしまえば、彼女は生きて行くことが できないことに気がついた私は、彼女を手放すことはできない」。  異常といえば、それはあまりに異常な共依存関係。  しかし、島尾の描き出す狂気の軌跡はすべての人格に象徴的な寓話となる。 「耐えがたい妻の発作も、あわれが先に立ち、ひたすら眠りこむそのすがたに、愛着の湧き あがるのがおさえられない」。  誰のことばだったか、愛の対義語は憎悪ではなく無関心、とはまことに至言。  愛なるものがもしあるのだとすれば、それはすべて互いを傷つけ合う代償としてはじめて 見出される。  島尾の文体は時に読む側の胃壁をもただれさせんばかりに真に迫ったもの。  他者を傷つけずには存在しえぬ、この世に生み落とされた人間の不条理をこれでもか、と 生々しく綴ってみせた、問答無用の名作。
無意識下への良薬
文学とはなにかを深く考えさせられた作品。つまりそれは人間とはなにか、という問いそのものなのだろうけれど、愛と狂気、日常と修羅とのあわいをこれほど克明に彫琢されると、人間とはこうも不完全な生き物なのか、と呆然としてしまう。 物語は等身大のリアリティーに支えられながら進んでゆく。ページを繰るごとに息苦しさばかりが募ってゆく。そして最後まで状況に大きな変化は訪れない。にもかかわらず、読後言いようのないカタルシスに見舞われるのはなぜだろう。 無意識下に働きかける良薬とはこうした文学の毒しかないのかもしれない。 そんな根源的な力を感じさせてくれる作品。
かったるいけど
自分は若いので夫婦のありかたとか、よく分からないですが、中々かなあ、と。シリアスな作風で、笑うところじゃないだろと思いつつ、妻に尋問される、病院で発狂するシーンとかはギャグに思えて笑ってしまいました。ただ一気に読み終えるのは辛いと思うので何か軽めの読み物とあわせて読むのがいいかと思います。

三国志〈13の巻〉極北の星 (ハルキ文庫―時代小説文庫)

[ 文庫 ]
三国志〈13の巻〉極北の星 (ハルキ文庫―時代小説文庫)

・北方 謙三
【角川春樹事務所】
発売日: 2002-06
参考価格: 600 円(税込)
販売価格: 600 円(税込)
三国志〈13の巻〉極北の星 (ハルキ文庫―時代小説文庫)
北方 謙三
カスタマー平均評価:  4.5
すべての登場人物が主人公であるということ
通常の歴史小説というのは主人公が決まっているが、三国志には特定の主人公はいない。波乱の時代を駆け抜けていった男も女も、みなそれぞれに生き様があり、個性がある。 そこに、RPGの王様である理由があり、何度も小説や漫画として描かれる理由もあるのだろう。自分がどの登場人物にに感情移入できるか、それこそがこの物語の読み方なのかもしれない。 北方さんの三国志では、そういう意味で公平な書き方がされている。善VS悪の構図はない。 圧倒的な迫力の戦闘シーンに、リアリティ感あふれる心理描写、まるで自分がそこにいるかのような気にさせられる。時には切なく、時には清々しく…。13巻の間に何度もそういった思いを抱かされる。 日本人に向けて問いかけられるかのような、王室の血の問題。400年の漢王室の血は特殊でありそれが1000年続けば神聖なものとなる…、堕落した血は腐っており、覇者によって清められる…。王覇の思想対立にあなたはどのような感想を持つのだろうか。
着地点
三国志モノでは、「どこをもって完結とするか」というのがなかなか重要な課題だったりします。劉備や曹操など、人物に焦点をあてた作品ならばその人の死で完結というのが明白なので予測しやすいし安心感もあると思うのですが、歴史の流れそのものにスポットをあてた、いわゆる正史ベースの作品になるとそうは行きません。 「ああ、あそこで終わっておけば名作だったのに」 と、読み進めるにつれ暗鬱たる気分になる作品も多いです。 他の方もレビューで書いておられますし、ネタばれにもあたらないと思うので書きますが、本書は諸葛孔明の死で完結します。その後の政治戦メインの展開は匂わせる程度で、当然その後に活躍する武将たちは登場せずに終わります。 ここで終わりか、と思う反面、納得もできます。 名医の弟子と、袁術の娘、そして父となった馬超という、平和を求めて山中に生活を移した人物が死した孔明を振り返るシーンは、「三国志」という壮大な物語の着地点として北方謙三が出した答えとしては、ひとつの究極の形であると言えるのではないでしょうか。 名著です。
勝者
もし孔明がいなかったら三国志と言うのは劉備の死で終焉を告げただろう。いや、三国志という名になるのかさえ疑問である。 そもそも一般に語られる三国志は大半が三国以前の時代の事である。群雄割拠の時代184??220年が前半。221年?蜀滅亡までが後半。さてどっちが人気・知名度があるのか。ほぼ前半である。三国志と言うのは、三国時代だけの話ではないと、まず理解して欲しい。 最終巻だが、主に諸葛亮と司馬懿の決戦が描かれている。漢王室復興を共に唱えた、劉備・関羽・張飛・趙雲らの志を一人で背負い、ただただ魏に侵攻していく諸葛亮。今は既に天下統一の意志の亡き魏国の中で、飛躍の時を掴むべく諸葛亮の侵攻を阻止する司馬懿。両者は五丈原の地で決戦を迎える。 北方三国志は諸葛亮の死直後、馬超により壮大な物語の幕が降ろされている。これに対し批判も出ているが、僕は北方先生(敬意を込めて)らしいとおもう。諸葛亮死後の三国時代は、もはや、これぞ漢の生き様と言える者はいない。三国で良しとも思える魏・呉・蜀の静かさ。それが、やがて隙を突き、あっという間に蜀滅亡。魏も司馬懿の子孫に乗っ取られ、呉も攻められチャンチャンと。このような物語を書くような人ではない。最初に言ったように、孔明の死で人々に語られる三国志は終わりなのだと思う。 では、三国志の勝者は誰だったのか?普通の歴史が教えてくれるのは司馬炎だ(たしか)。ただそれは本当の勝者とは言えないと思う。いや、三国志に勝者は要らないと思うようになった。曹操・劉備・孫策・周喩・呂布・袁召等の漢達が戦い、生き様を見せた。皆夢半ばにして散ったが、人々の記憶には1800年を過ぎた今でも残り続けている。それで良いじゃないか。
乱世の星
 孔明にはいつも何かが足りなかった。  それは、兵糧であったり、優れた人材であったり、運であったりした。司馬懿は、紙一重の差で、運に恵まれてきた。その宿運は、五丈原でも変わらない。  五丈原では、今度こそ蜀が魏に勝てるはずであった。長安を奪り、洛陽を突き、その先には確かに天下が見えていた。  足りなかったのは一つだけ。兵糧でも人材でもなく、唯一つだけ。  孔明の命。  それだけだった。  戦場に消えた孔明の命の灯火。同時に志も幽夢となった。天下は魔性の夢。  北方三国志は、魔性の志を抱いた男たちの壮大な叙事詩でした。  曹操、周瑜、関羽、張飛、趙雲、劉備、そして孔明。幾重にもかさなって、乱世に瞬いた星々。今はもう、誰もいない。
哭け!漢たちよ!
ラストです。ここまで頑張ってきた漢たちの夢が散っていく・・・これが哭かずにいられようか!ちなみに他の方がラストで何故蜀滅亡までを書かないのかといってましたが、たしかに読んでみたいですよね。蜀が滅亡するギリギリまで。ただ、五丈原で孔明が死んだことで事実上蜀は滅亡したようなものですからね。あえて蜀滅亡まで書かなかったのかもしれないです。続・三国志とか出ないかなぁ・・・。

惜別 (新潮文庫)

[ 文庫 ]
惜別 (新潮文庫)

・太宰 治
【新潮社】
発売日: 1973-03
参考価格: 540 円(税込)
販売価格: 540 円(税込)
惜別 (新潮文庫)
太宰 治
カスタマー平均評価:  4.5
太宰をそこに見た
右大臣実朝は、他の太宰作品とは文体が全く違って、少々読みにくかったが、”アカルサハ、ホロビノ姿デアロウカ。”のただ一文に、分けも分からず泣きたくなった。作家と作品を混同するような愚かな真似はしないよう心がけているつもりだが、この一文には、太宰そのものが現れているように思えてならなかった。 惜別は、走れメロスと同じように、十代の、それも高校までに読むべき作品だと思った。友情を軽んずる者、特に読むべし。
井上ひさし氏に捧げるレヴューその2。
 「惜別」は私の好きな作品だ。初めて読んだときは、正直、あまり印象に残らなかった。井上ひさし氏の著書『太宰治に聞く』に出会ってから、私の「惜別」に対する思いは一変した。  井上ひさし氏は、創作とは、誰も見ていない事実から、高貴な宝玉を捜し出す行為だ、という太宰の志に触れ、感銘を覚えた。この感銘が、井上氏に「人間合格」を書かせた。井上氏もまた、高貴な宝玉を捜し当てたのである。  では、太宰が探り当てた高貴な宝玉とは、「惜別」において、なんだったのか? それは、直接には、藤野先生が、ほとんど誰にも知られずに、「周さん」(若き日の魯迅)の講義のノートに、朱筆で加筆・訂正していた、という事実だった。いま、「直接には」、と書いたのには、それなりにわけがある。藤野先生の台詞にだいたい、こんなのがある。民族自決、といっては、他人事のようでいけない。民族自発、私はそれを期待しています。これに対し、「周さん」には、だいたい、こんな台詞がある。やっぱり、精神の問題だ。僕は、すぐに帰国して、文学運動を起こし、民族の自覚を促してやりたい。両者の台詞は類似している。さらに踏み込んだことを言えば、「周さん」は藤野先生の「期待」に応えようとしたのではないか。「惜別」には今挙げた藤野先生の発言を「周さん」が耳にした、という記述はない。しかし、だからと言って、「周さん」がこの発言を耳にしなかった、とは言い切れないだろう。それに、この手記の語り手は「周さん」と交流があったから、語り手を通してこの発言を「周さん」は聞いていた可能性もある。先生は教え子を励ます。教え子は、先生の「期待」に応えようとする。師弟愛、というべきだろうか。「師弟愛」。この言葉が太宰にとって、もっとも近しかったのは、『聖書』におけるイエスとその弟子とではなかったか。とすれば、この「惜別」は『聖書』のオマージュではなかったか。――なあんちゃって。 
実朝を忘れず
「右大臣実朝」「惜別」の2作を収録。 右大臣実朝は、東鑑からの引用を主体として日々起こり行く事柄を書き、 側近の人物の独白という形で太宰独自の解釈を加え、実朝という人物を描いてゆく。 この独白調は太宰得意の手法で、さすがに堂に入っており、鬼気迫るような完成度を感じる。 滅びの予感を持ちながらも超脱した姿を見せる実朝に、 太宰は貴族としての理想像を見ていたのだろう。 ”HUMAN LOST”の中に、「実朝を忘れず」という一行があるように、彼の心の中には常に実朝があったのだと思う。 読後感は、どの小説にもない独特のものがある。 「惜別」 こちらは東北の老医師の手記、という形で、若き日の魯迅を語る。 が、この魯迅は、魯迅というより完全に太宰であり、読み進めているうちに魯迅の姿はまったく消えてしまう。 それを許せるか、許せないかでこの作品の評価は大きく変わるだろう。
太宰最高傑作
 「右大臣実朝」は面白いと聞いて読んでみてがっかり,貴族の雅な世界観は私には理解しがたいものがあるようだ.まあついでにと二作目に収録されていた「惜別」を読んでみた.これは・・・素晴らしい!
 中国の大勢の民を救うため,魯迅は日本の東北大学に留学してきて医学を学ぶ.だが祖国の現状を知った彼は,望んでいた救済は医学によっては得られ無いと判断,大学を去り,新たな道を模索することになる.
 時が流れ,本当に多くの人を救うのに必要な「思想」を彼は手にし「狂人日記」「阿Q正伝」「故郷」等で知られる文豪魯迅は誕生する.読み応えは十分だ!
太宰治の最高傑作
この「右大臣実朝」は、個人的に太宰治の最高傑作だと思ってます。高校時代にこれを読んで人生観を動かされるほど感動しました。自らの宿命的な破滅を予感しながらも、現世を超越した雅の中にあえて耽溺する実朝の姿を描きながら、おそらく太宰は自分の理想とする生き方をそこに重ねていたのでしょう。某エッセイでも、(右大臣実朝を)書くのが楽しくてしかたないみたいなことを言っています。これを読まないで太宰は語れません。

ユリウス・カエサル ルビコン以前(上)ローマ人の物語8 (新潮文庫)

[ 文庫 ]
ユリウス・カエサル ルビコン以前(上)ローマ人の物語8 (新潮文庫)

・塩野 七生
【新潮社】
発売日: 2004-08-30
参考価格: 420 円(税込)
販売価格: 420 円(税込)
ユリウス・カエサル ルビコン以前(上)ローマ人の物語8 (新潮文庫)
塩野 七生
カスタマー平均評価:  5
虚栄が悪いわけでもなく、野心が悪いわけでもない。
ユリウス・カエサルの幼年期?青年後期までを描いた上巻。 (誕生?39歳まで。) 紀元前100年?紀元前61年までの出来事。 -- カエサルの話だけで。 8巻?13巻までが占められるローマ人の物語。 余程作者が好きなのか、 はたまた好き嫌い云々の前に書く事が沢山あるのか、 ということになる。 -- 『37歳にして起ちはじめる』とあるように遅咲きの英雄。 遅咲きなだけに上巻では特出した活躍は無し。 -- 『野心とは、何かをなしとげたいと思う意志であり、  虚栄とは、人々からよく思われたいという願望である。』 素晴らしい説明。 けれど、両方とも一長一短ある。 虚栄が悪いわけでもなく、野心が悪いわけでもない。 -- 『カエサルと女』 『カエサルと金』 という章があり、そのまま過ぎておもしろい。 『重ねて言うが、女が何よりも傷つくのは、  男に無下にされた場合である。』 という塩野さんの意見も面白い。 -- イタリアの普通高校で使われている、歴史の教科書の抜粋。 『指導者に求められる資質は、次の五つである。  知性。説得力。肉体上の耐久力、自己制御の能力、持続する意思。  カエサルだけが、このすべてを持っていた。』 カエサル『だけ』がというところが、すごい。 かれこれ2000年以上も前の話である。
英雄譚
 カエサルの活躍に心踊り、カエサルの演説に震え、カエサルの死より始まる「無用の悲劇」に涙せよ。  塩野女史曰く、ユリウス・カエサルの時代の描写が生き生きしているのは、生き生きとした情報を残してくれたキケロとカエサルのおかげであるとのこと。確かにカエサルの著の『ガリア戦記』は後世による推測の余地がないといっていいほど、臨場感と快活さをもった名著でした。  それでも共和制ローマ派のキケロと帝政ローマ派のカエサルを通して、時代の趨勢を相互補完的に書かれている塩野女史の力量もすごいものと思います。  まあ、なにはともあれ読んでカエサルに惚れちゃってください。
カエサルからみたローマ
文庫版第8巻、ようやく誰もが知るシーザー/カエサルの登場である。「ルビコン以前」のさらに上巻であるということで、 本作ではカエサルの少年時代から40歳前くらいまでを取り上げて語っていく。 マリウスとスッラの対立、両者の反対派粛清など、以前に読んだ話があるなと思ったら、この本では、 既に述べた歴史をあらためてカエサルの視点から記述しているとのことであった。そういうわけで、 以前の本で取り扱った歴史を復習しながら、カエサルの生い立ちを、周囲の社会環境を十分に考えながら追うことが出来る。 名門の出ながら権勢をふるう家ではなかったため、しっかりした母の下比較的つつましく生きながら成長するが、 マリウスの甥でキンナの娘を妻にしていたためにスッラに消されかかり、スッラの命令に背いたために国外逃亡し・・・ カエサルは、時代の流れのせいもあってなかなか出世街道に乗れない。歴史の表舞台に登場してこない時代の彼が、 一体どのような人生を送っていたのかが、まるで見てきたように生き生きと描写されている。 また、信じがたい額の借金を重ねた理由(そもそもそれだけ借りられたわけ、何に使ったのか)や、 カエサルが女性にもてまくってしかも恨みを買わなかった理由まで推察されていておもしろく読める。 時代の流れや空気をうまく読みながらも、自分の思うところは貫くカエサルの生き様が印象的である。 のちにカエサル批判をその著作ににじませることになる執政官キケロも登場する。
魅力的な男カエサルの物語
ローマ人の物語もいよいよカエサルが主人公として登場します。 塩野氏は「絶望的な状態にあっても機嫌の良さを失わなかったこと」をカエサルの特徴と論じますが、彼の幼年期から執政官としてローマの実権を握るまでの約40年間をカバーする本巻では、まさに指摘のとおりのカエサルの奔放なキャラクターがいきいきと描かれます。 その人生は、伯父が粛正され自らも処刑されかけた幼年期に始まり、30歳時点ではダンディな生活ぶりと莫大な借金のほうで有名だったほど晩成型。ところが、ようやく40歳にして「起つ」と、とたんにローマが彼を中心にまわり始めるという珍しい男。 本巻後半には、どの歴史家でも解けない謎、「金」と「女」に言及。なぜあれほどモテたのか、なぜあれほど借金をしたのか、について、塩野氏なりの結論を述べています。 本巻での塩野氏の文章は、これまでのローマ人の物語とは明らかに違う印象を受けました。まるで好きな男の子のことを女友達に話すようなうきうきした感じがにじみ出ており、きっと彼女もカエサルに惚れてしまった一人なんだろうなぁと感じました。 カエサルの今後の人生がどうなるのか、期待を抱かせる1冊です。
カエサルの青年期まで
 この巻ではカエサルの誕生から青年期までが描かれる。したがって、時間的には第7巻で扱われたマリウスとスッラの時代と重複する部分もある。けれども、第7巻は時代を動かしていたマリウスとスッラの側に焦点を当てていたのに対し、この巻ではカエサルが主役になるので内容的には重ならない。  読後の感想としては、次の3つが印象に残った。  第一は、著者の塩野さんの物語の運び方が巧みなことである。カエサルの幼少期のことなどは不明なことも多く、その時期に焦点を当てて物語を進めることは大変だったと思う。しかし、著者は、カエサルの生まれた地区の特徴であったり、ローマ貴族における子弟教育のあり方、ローマの住宅の特徴など、他の書物では全く触れられないか、触れられてもぞんざいに扱われてしまうような事柄を丁寧に検証することで、カエサルがどのように育ったのかについての著者なりの推測を巧みに進めている。  第二に、カエサルの人物像がとても活き活きと描かれていることである。「カエサルと女」「カエサルとお金」などは、まるで同時代の新聞記者による「カエサル特集」の記事の一部であるかのように分析に富んでいて面白かった。ここで扱われている内容が2千年以上も前の歴史的人物に関することであるとは思えないくらいだった。カエサルという人物の魅力にも依存するのだと思う。  第三は、カエサルの知性の明晰さである。塩野さんが引用してくれたカエサルの演説の巧みさは筆舌に尽くしがたいものがあった。

アクロイド殺し (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

[ 文庫 ]
アクロイド殺し (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

・アガサ クリスティー
【早川書房】
発売日: 2003-12
参考価格: 777 円(税込)
販売価格: 777 円(税込)
アクロイド殺し (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)
アガサ クリスティー
Agatha Christie
カスタマー平均評価:  4.5
親子で楽しめる
ミステリ好きを自認するも、恥ずかしながら、クリスティの作品を読了するのは『そして誰もいなくなった』と本作だけ。 本作は、一見、名探偵(ポアロ)が、ラストに、もつれた糸をほぐすがごとく謎ときをするくだりは、往年のミステリの王道。しかしながら、犯罪そのものより、本書の全編に隠されたトリック=ミスディレクションが特色であって、フェア、アンフェアの論争がおこったとのこと。発表された当時(1926年)のミステリには疎いのだが、この手法に前例がないのであれば、大きな話題となったのだろうと想像する。近年の、奇をてらったものに慣れているせいか、やられた感は、今ひとつだったけれども。 本作は、子供と一緒に読んだのだが(子供の方は、偕成社文庫版『アクロイド殺人事件』)、犯人探しや、伏線について、途中途中で、ちょっとした議論を楽しませていただいた。他のクリスティの作品も、親子で読んでみようと思う。
フェアだと思う
 この作品は3回読みました。犯人を知っていると、犯人を知らないときとは別の楽しみ方ができます。  この作品には「フェアかアンフェアか」という論争が絶えないようですが、僕はフェアだと思います。
ぜひ読んでみてください
新訳ということで約20年ぶりに読みました。字も大きくなり、非常に読みやすくなっています。また、超有名作品であるが故に、そのトリックについて論争も巻きおこっています。しかし推理小説ファンならこれは読んでおくべきです。似たようなトリックが氾濫する中、この推理小説こそがその旗手なのです。何の予備知識も無く読んで騙されてああ面白かったというのが最高の読み方だと思います。この作品の評価が低い方は、似たような小説を先に読んでしまっていたか、もしくは推理小説の定義が狭い方ではないでしょうか。少なくとも、後世に多大な影響を与えた小説であることは間違いありません。
クリスティーの本格物の最高傑作!
クリスティーなら本書と「そして誰もいなくなった」、この2作を読めば充分だろう。他の作品はこの2作から格段に落ちる。といって、クリスティーの他の作品が悪いのではなく、この2作品が群を抜いて優れているからだが。 後に執筆された作品群の多くが、エラリー・クイーンやディクスン・カーの作品に較べるとどうしても本格推理ものとしては落ちる感じがするのは、読者に与える手がかりが少なく、その一方で(犯人が探偵に対して仕掛けるトリックではなく)作者が読者に対して仕掛けるミス・ディレクションによって誤魔化される感が強いからだが、本書は読者に充分すぎるほどの手がかりを与えながら(アンフェアだという人は、いったいどこを見てアンフェアだと言ってるのだろう?)、最後の最後であっと驚かせる趣向がすごいのだ。 この驚愕のラストに匹敵する作品は、私が知る限りでは、クイーンの「Yの悲劇」と「レーン最後の事件」、カーの「皇帝のかぎ煙草入れ」、それにモーリス・ルブランの「813」だけだ。
ぎりぎりフェア
ミステリー好きな私ですが、アガサ・クリスティーの長編作品を読むのは初めて。 ポアロの引退後の話でしたが、予備知識もいらず楽しめました トリックについては、ぎりぎりフェアなだけに「どうなんだろうか?」と考えてしまいましたが、やはり彼女が書く作品には独特の切れ味があります。 この作品のトリックは日本の作家にも応用されていることが多いので、感動が少なかったですが、原点ともなる作品なので流れの構成、完成度が素晴らしいと感じました。 あと、日本語に翻訳する時点で表現力のクオリティダウンしていることは明らかなので、表現力を感じる点から、英語で読むことが重要なのではないでしょうか

人生が楽しくなる気持ちのいい日本語 (ゴマ文庫)

[ 文庫 ]
人生が楽しくなる気持ちのいい日本語 (ゴマ文庫)

・萩本 欽一
【ゴマブックス】
発売日: 2007-12-05
参考価格: 690 円(税込)
販売価格: 690 円(税込)
人生が楽しくなる気持ちのいい日本語 (ゴマ文庫)
萩本 欽一
カスタマー平均評価:  5
いい言葉はね、人を幸せにするんだって。
暇な時間にさらさらと読める平易な文章でありながら、そこには“欽ちゃん”の処世術である、気持ちのよいことばの使い方が易しく、そして優しく書かれてある。 人を傷つけないように、優しく接する。 というような、単純なことではなく、欽ちゃんならではの、叱責の交わし方、会話のつなぎ方、印象のつけ方について、欽ちゃんの歩いてこられた時間ととみに書かれていて興味深い。 また、欽ちゃんの人生における男らしい決断や、流されているようで流されない自己に感動。 チャップリンとの出会いについて書かれた章では、改めて、報道を含めて、自分で体験しないものを鵜呑みすることの危険性を感じた。
こういう本がみんなを幸せにするんだな?
気持ちのいいタイトルだったので本屋さんで即買いしましたが、まだレビューがないことに正直驚きました。 どんな人にも「気持ちのいい日本語」が話せる自分になりたい。 相手も気持ちよくさせるんだから、こんな素敵なことがいつでもどこでもできたら、ひとりの力でまわりのみんなを幸せにできるんですよ! 欽ちゃんの人間力の奥深さをこの本で体感できてとても幸せです。 本当にありがとう!

お母さんという女 (知恵の森文庫)

[ 文庫 ]
お母さんという女 (知恵の森文庫)

・益田 ミリ
【光文社】
発売日: 2004-12-08
参考価格: 560 円(税込)
販売価格: 560 円(税込)
お母さんという女 (知恵の森文庫)
益田 ミリ
カスタマー平均評価:  4
あなたにとって大事な母という存在
一人一人にとって、母という存在はみな異なるもの・・・そんなあたりまえだけど大事なことを改めて考えることができました。母を看取って早15年が過ぎましたが、私の中の母はこの本に出てくる母とは確かに違っていました。その隔たりに驚きましたが、でもそれぞれに大切な存在であることは変わりません。 著者のあとがきの「愛されて育った人は作家になれないと言われた」という言葉が秀逸でした。愛された子供時代をおくられた著者の笑顔が見える作品です。
私のお母さんはもういない。
歳を重ねると、こういう本がとてもよく心に響いてくる。 私の母が亡くなって、もう10年。 いい本と出合えたなと喜べる内容でした。
ほろり
母とうまくいってなかった時、たまたま読んだのですが、自分の母とかなり似ていて、かなり笑い、かなり泣かされました。特に最後のマンガと、あとがきが追い打ちをかけるように胸にじーんときました。読んだ後、母ともっと話そうと思いました。
遠く離れたお母さんに会いたくなってしまいました。
最近、感動することが少なくなってきたな?、と思っていましたが、不覚にも目頭が熱くなってしまいました。目の前に夫と子どもがいるというのに… 途中声を立てて笑いもしました。でもこの本を読んで最後に残るものは暖かいジーンとしたものです。
くだらなくて笑えて、そしてしんみり暖かい気持ちになりました
作者の益田ミリさんという方をいままで全然知らなくて、 今回はじめて読みました。 電車のなかで読み始めたんですが笑いのつぼにはまってしまい、 ひとりで笑いをこらえるのが大変でした。 でも爆笑本というのではなくて、ふっと笑えてそのあとしんみりするような とっても暖かくてよい本です。 読み終えたあとも大事に本棚においておきたい、 私のお気に入りの本になりました。 益田ミリさんの、ほかの本も読んでみようとおもっています。

月を抱いた (竹書房ラヴァーズ文庫)

[ 文庫 ]
月を抱いた (竹書房ラヴァーズ文庫)

・夜光花
【竹書房】
発売日: 2004-05-22
参考価格: 600 円(税込)
販売価格: 600 円(税込)
月を抱いた (竹書房ラヴァーズ文庫)
夜光花
麻生 海
カスタマー平均評価:  4
ストーリーは面白い
ストーリー自体は面白かったです。所々ちょっと納得がいかなかった部分はありましたが。Hシーンは…余り長々と描かれるのは苦手です。つい流し読みというかナナメ読みみたいになってしまいます。サラッと描かれる方が私的には好きですね。あくまでも個人的な好みの問題ですが。そんなシーンにページを使うのなら、心理描写が丁寧に描かれている作品の方が触手がわきます。夜光さんの場合は…微妙ですね。作品によって違うので…。嫌いな作家さんではないですが。作家さんによってそれぞれの傾向は勿論ありますが、やはり一作品そのもの毎を重視したいです。巻末のマンガ、楽しかったです。
夜光花さんにはまったきっかけ!
この作品で初めて夜光花さんの作品を読みました。今までBLとミステリーが絡み合う作品は苦手だったのですが、夜光さんの造り出す聡明でミステリアスな世界観に最初から引き込まれてしまい夢中になって一気に読んでしまいました。エロも濃厚で文章だけでも腰に来る艶かしさを上手く書けていますし、それに負けない位ストーリー自体も面白いです。私はこの作品を読んで夜光作品全て集めてしまいました。それくらいお薦めです。
どう転んでも危うい関係性
 恋人・了の前から突然姿を消した直樹。再会した二人は未だお互いに相手を想っていることを認識するが、直樹が抱えた秘密が二人を再び引き裂いてしまう。
 
 直樹視点で話は進み、直樹の秘密とは?秘密が暴かれそうになった直樹の運命は?と次々とハラハラさせられるサスペンスの要素が入った物語です。
 

 秘密を知られることを恐れ、一番大事な人の前から消えなくてはいけなかった直樹もですが、突然恋人に失踪されて絶望感を味わい、再会した後も直樹がまたどこかに行ってしまうのではないかという怯えが見え隠れする了が切なかったです。
 

 話が進むにつれて、本当は誰も悪くないのに自分を責めて傷つきながら生きてきた登場人物達が、最後にはそれぞれの形で救われた時には、どのキャラクターも作者に愛されているように思えて感慨深いものがありました。

 
濃縮・夜光花!
独特のどこかほのぼのと優しく、且つさらりと心に染みこんでくる文章と、物語の展開の上手さは、読む者を惹き付けずにはおきません。優しさ、切なさ、哀しみ、愛しさ、いろいろなものが心に呼び覚まされて、すごく満たされるのを感じます。ボーイズラブ系のお話ですが、そういった意味を超えてとても良い作品なので、まだ読んでない方には読んでいただけたらな、と思います。
うーん
なんかしらけるところが、、個人的には好きですが


遠霞ノ峠―居眠り磐音江戸双紙 (双葉文庫)

[ 文庫 ]
遠霞ノ峠―居眠り磐音江戸双紙 (双葉文庫)

・佐伯 泰英
【双葉社】
発売日: 2004-05
参考価格: 680 円(税込)
販売価格: 680 円(税込)
遠霞ノ峠―居眠り磐音江戸双紙 (双葉文庫)
佐伯 泰英
カスタマー平均評価:  3
今回は関前藩財政復興への起死回生策
磐音は浪人なのだけれど、関前藩のために働いている。 お殿様も、「そちは江戸で奉公を続けていると世は思っている」と直々に言ってくれるほどだ。 さて、この時代、どの藩も財政は厳しいそうだが、その起死回生の対策。 関前藩の海産物を千石船で江戸に運び、売りさばいて儲けるという、薩摩藩がサトウキビでやったようなことを磐音が企画発案し、実践するのが、今回の目玉だ。 たまたま嵐で、その直前の船はほうほうの体で江戸湾にたどり着き、磐音は気をもむ。 また、なかなか着かないのだ。 あーやきもきする! もちろん、居眠り剣法も冴え渡る。 今回は、浅草から青梅、そして秩父までの遠出だ。それも借金取りと女衒の用心棒として。 と書いてしまえば、坂崎磐音も変わり果てたかのようだが、まったくそんなことはない。 さわやかに、品良く、武士として、男として、人間として、まったく恥ずかしくない行動のままだ。

だれも知らない小さな国 (講談社青い鳥文庫 18-1)

[ 新書 ]
だれも知らない小さな国 (講談社青い鳥文庫 18-1)

・佐藤 さとる
【講談社】
発売日: 1980-01
参考価格: 651 円(税込)
販売価格: 651 円(税込)
だれも知らない小さな国 (講談社青い鳥文庫 18-1)
佐藤 さとる
村上 勉
カスタマー平均評価:  5
私の小さい頃の思い出の本です♪(^-^)♪♪
大好きでした。せいたかさんと同じ目線でコロボックル達と対話してる気分で読んでました(笑)背景に、昭和の戦後復興と高度経済成長が絡んでたりしてますが、そんなに不自然には感じず読めてました。全シリーズ読みましたが、唯一青い鳥文庫を買って持ってたのは、この話だけでした。再販掛って嬉しく思ってます。
昔なつかしい空気感が心地よいファンタジー
 子どもの時に見た小さな人たち。語り手である「ぼく」が、彼ら小さな人たち、コロボックルの存在を信じ続け、ついに彼らとめぐり会い、コロボックル小国存続のために行動する物語。  人間の「ぼく」と小さな人コロボックルが信頼の絆で結ばれていく様子が、昔なつかしい日本の山村の空気の中で描き出されていて、素晴らしい調べのファンタジーだなあと心を揺さぶられました。  コロボックルを初めて見たその日に、同じ場所で会った「女の子」。心の隅に引っかかっていた彼女の存在が、話の後半で生きてきて、やわらかな光を作品に灯すところもよかったですね。  峠道の奥まったところにある「峯(みね)のうち」の絵。向こうから「ぼく」に挨拶しに出てきた三人のこぼしさま(コロボックル)の絵。小山に建てられた小屋の中に勢ぞろいしたコロボックルたちの絵。村上 勉の挿絵も、雰囲気があって素敵だったなあ。    今からちょうど五十年前の1959年(昭和34年)に出版されて以来、たくさんの子どもたち、大人たちを魅了し続けてきた名作。できれば子どもの時に読んでおきたかったファンタジーだけど、こうして読むことができて、本当によかった!
佐藤先生もまさかシリーズ化するとは予測できなかった
私は鬼が島通信購読してもう4?5年くらいになります 佐藤先生の作品はほとんど読んでますけど、何回読んでも飽きません また、大学生がコロボックルや佐藤さとるファンタジーをテーマに選んでるとかよく聞きます それほど多くの人に愛されてきた作品だからでしょう 本来はコロボックルは短編で終わる話だったのでは?と言う話もあります 続編をせがまれるなんて全くの予想外だったみたいです 読み終わったら 手のひら島はどこにある・おばあさんの飛行機・赤んぼ大将も読んで下さい 佐藤先生は工学系の大学出身者で、文章の組み立て方が建設的で緻密だなんて言った方もおります。読んでるうちに景色が広がってくるような感じがあります。
コロボックルって知ってますか?
アイヌに伝わる伝説で、"ふきの葉の下にいる人"=小人のことなんです。 主人公は、子供時代に秘密の素敵な小山で、 ある夏、小さな小さな人達と出会います。 大人になってもそれは忘れられず・・・。 小学校中学年の頃、夢中になって読んだ本です。 シリーズが全部で6冊あるのですが、 お小遣いを握り締め、毎日本屋さんへ買いに行きました。 いつか私の前にも、コロボックルが姿を見せてくれると期待してました。 (実は、今も。) 小さい人達はもちろんのこと、物語の舞台となる小山もとても魅力的です。 私自身も、この場所で遊んだような気がしてしまいます。
日本生まれの「フェアリーテール」
人間の乱暴な行いや強欲さによって地面の下に住みつき、人前に姿を現さなくなったこぼしさまの姿は、ケルト神話の妖精達によく似ていると思った。妖精の前身、トゥアハ・デ・ダナーン(ダーナ神族)もミレー族(人間の前身とされる種族)に滅ぼされて、地下の国に追いやられて小さな妖精の姿で住んでいる。(と考えられている) また、蜂の毒をつけた針でおまわりさんにチクッ!と食らわせるこぼしさまはいたずらな妖精達を思わせて可愛らしい。 この物語はそんなこぼしさま達が「セイタカサン」と呼ばれる主人公と一緒に、力を合わせて住処の小山を守る話だ。可愛らしいこぼしさまだが、やることはえげつない。人間の夢の中に現れて小山を潰さないように示唆するのだ。小さいけれど、人間の力を超えた能力で小山を守りきってしまうこぼしさまには、正直感服してしまった。 「フェアリー」とはラテン語のファートム、「運命」が語源だ。人間の運命を左右するほどの存在、という意味だ。ある意味、こぼしさまもフェアリーだな、と思う。 佐藤さとるが生み出した日本生まれの「フェアリーテール」 可愛いこぼしさまを見逃すな!

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 更新日 2009年7月8日(水)  ※ 表示価格は更新時のものです!      メール      相互リンク