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歴史

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日米潜水艦戦―第三の原爆搭載艦撃沈艦長の遺稿 (光人社NF文庫) アジア史概説 (中公文庫) 日清戦争─「国民」の誕生 (講談社現代新書) 史記〈1〉本紀 (ちくま学芸文庫) 一冊でつかむ天皇と古代信仰 (平凡社新書 462) 神々の流竄(ルザン) (集英社文庫) 聖断 昭和天皇と鈴木貫太郎 (PHP文庫) 東と西の語る日本の歴史 (講談社学術文庫) 五輪書 (ちくま学芸文庫) 平城京と木簡の世紀 日本の歴史04 (講談社学術文庫)
日米潜水艦戦―第三の原爆搭載艦.. アジア史概説 (中公文庫) 日清戦争─「国民」の誕生 (講.. 史記〈1〉本紀 (ちくま学芸文.. 一冊でつかむ天皇と古代信仰 (.. 神々の流竄(ルザン) (集英社.. 聖断 昭和天皇と鈴木貫太郎 (.. 東と西の語る日本の歴史 (講談.. 五輪書 (ちくま学芸文庫) 平城京と木簡の世紀 日本の歴史..

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日米潜水艦戦―第三の原爆搭載艦撃沈艦長の遺稿 (光人社NF文庫)

[ 文庫 ]
日米潜水艦戦―第三の原爆搭載艦撃沈艦長の遺稿 (光人社NF文庫)

・橋本 以行
【光人社】
発売日: 2003-12
参考価格: 970 円(税込)
販売価格: 970 円(税込)
日米潜水艦戦―第三の原爆搭載艦撃沈艦長の遺稿 (光人社NF文庫)
橋本 以行
カスタマー平均評価:  3
電探の必要性を叫んだ潜水艦長
橋本艦長の体験、危機に直面した場合の決断などを期待していたが、本書紙面の半分以上を占めて潜水艦戦の史実を淡々と語られているのに閉口した。もちろん史実を語るのは必要なことであるが、さすがにず?っと史実では読者も飽きてしまう。そろそろ限界なので読むのを止めようかな?と考えましたが後半には貴重な体験談があったので、最後まで読んで正解でした。 その装備の有無によって、盲目の人間と目の利く人間との戦いとまで言われた新兵器「電波探信儀」の必要性を叫ぶ記述が非常に多いのが印象的でした。我が方の電探装備が著しく遅れたために歴戦の艦長(中佐級)のその殆どが、いち早く電探を装備した敵によって艦を特定され、一方的な戦闘で撃沈の憂き目に遭っているのは周知の事実です。 彼の最後の乗艦である伊五八潜には八木式アンテナを備えた高性能電探が装備され、その威力は本文途中から劇的な違いとなって発揮される。敵機、敵艦よりも一歩早く探知して急速潜航、避退出来るようになっているのである。これが生き残れた理由の一つであるとも語っておられ、いかに電探がこの戦争の帰趨を決するものであったかを再認識した。 原爆を運んだ米重巡「インディアナポリス」を雷撃、撃沈するまでの一部始終と、回天による1万5千トン級の大型水上機母艦撃沈の模様など大戦果で最後を飾る。通称マルダイこと人間魚雷の「回天」。これを搭載し、悲壮な覚悟で一撃必沈に燃える若者たちを送り出した橋本艦長の心の内は察するに余りある。彼らの遺書もいくつか紹介されており、この時代の若者の強靭な精神、清純で濁りのない心に改めて感動します。
同じでは??
別物かと思って買ったら、「伊58潜帰投せり」と殆ど(巻末に
追加されている1章のみ変化)同じです。
朝日ソノラマが大元、学研M文庫でも復刊されているのと合わせると
殆ど同じモノが3冊市場に出ている事になります。

アジア史概説 (中公文庫)

[ 文庫 ]
アジア史概説 (中公文庫)

・宮崎 市定
【中央公論社】
発売日: 1987-02
参考価格: 1,200 円(税込)
販売価格: 1,200 円(税込)
アジア史概説 (中公文庫)
宮崎 市定
カスタマー平均評価:  4.5
西アジアと東アジア
古代,中世,近世,最近世という発展的な歴史観に基づいていること,民族を主体にした記述であることから,やや古めかしいところもあるが,理論偏重ではなく史実を丁寧に追っているので,説得力がある。
宮崎史学の総決算的著作
宮崎市定博士は中国学の権威であるが、アジア史のみならずヨーロッパ史にも深い知識を持っておられる。扱われる地域は中国のみならず、わが日本、インド、イスラーム圏とほぼアジア全域に渡り、古代の文明発祥から近世のヨーロッパからの影響まで筆が及んでいる。分厚い本であり、話題も多岐に渡るが、宮崎博士の文章は理路整然として読みやすい。一日本人が到達したアジア歴史研究の頂点を見極めたい方には、ぜひお勧めしたい一冊である。
学校教育に取り入れるべき
私は「歴史」という科目が大嫌いだった。
学校で習う「歴史」というものは、単に過去の出来事が羅列してあって、歴史上の事件や人物を暗記するようなひどくつまらないものだったからだ。
でもこの本を読んで「歴史」って実はおもしろいんだということに気付いた。

異文化が交通によって結ばれてそれぞれが発展していったということを軸にして、「日本史」「中国史」といった単体のものとしてではなく、アジア全体の歴史が述べられている。
一時期問題となった某教科書のように偏った思想的なものも入っていないし、ぜひとも学校教育に取り入れるべきだと思う。


日清戦争─「国民」の誕生 (講談社現代新書)

[ 新書 ]
日清戦争─「国民」の誕生 (講談社現代新書)

・佐谷 眞木人
【講談社】
発売日: 2009-03-19
参考価格: 777 円(税込)
販売価格: 777 円(税込)
日清戦争─「国民」の誕生 (講談社現代新書)
佐谷 眞木人
カスタマー平均評価:  3.5
現代に通じるメディアの誕生
センセーショナルなルポと祝勝イベントという日本人を興奮させる仕組みというのが、日清戦争で確立されたんだなあということが印象深かった。「無知・怯懦で烏合の衆たる満州人」に優位に立つ日本人という思い込みもまた新聞にすり込まれる過程を読むと、メディアは時代を通じて一貫した「倫理」を持っているのではないのだと改めて思った。国木田独歩、松原岩五郎、岡本綺堂という当代一流の文芸家・ジャーナリストが各紙の特派員として従軍し、その文章を読むと、やはりジャーナリズムの原点は戦争にあるのかな、とも。是非はともかく、面白いものが見られるからメディアは発達したのだろう。 4章の、歌舞伎を完全に古典劇のカテゴリーに押し込んだ、日清戦争を好機に、オッペケペから近代演劇を確立していく川上音次郎の動きも読んでいて楽しかった。
司馬史観の否定
池田信夫ブログで紹介されているので興味を持って読みました。 本書の低層に流れるテーマは、本書の最後に書いてある通り「日清戦争は巨大な祝祭だった」ということ。政治家もメディアも国民も全く同じベクトルでお祭り騒ぎに興じ、祝勝気分に酔った特権意識と西欧への対抗意識が昂じて泥沼の太平洋戦争に突っ込んでいく、その端緒を紛れもなく作ったのは日清戦争だった、ということが様々な角度から語られており、「日露戦争までは日本は健全だった」という司馬史観に反論しています。面白く読めました。
お祭り騒ぎの日清戦争―『坂の上の雲』前奏曲
本書は中世文学?!を専門とし、恵泉学園大学准教授である筆者が 日清戦争を日本で近代的な国民国家が誕生した契機と捉え、 当時の新聞や芝居、流行歌、教科書など様々な言説を眺めることで 日本における国民国家概念について検討する著作です。 思想家や政治家たちの著作・日記などを下にするのではなく 川上音二郎とその壮士芝居、それに触発された歌舞伎一門 あるいは、小学生までもが行った募金など あくまで市井の人々の生活と、彼らが触れたであろう言説をもとに 国民が形成されていく過程が描かれており、 とても興味深く読むことができました。 また、三国干渉に対するナイーブな反応についても、 本書で描かれたような日清戦争当時のお祭り的な雰囲気を踏まえると さもありなん?という感じです。 しかし、本書の中でなによりも心に残ったのは 6章で描かれた小学生による日清戦争ごっこや中国人への投石。 言葉にならない、ひたすら悲しい気持ちを抱き 戦争や紛争、社会が醸成する感情の罪深さ・醜悪さを再認識しました。 ナショナリズムや近代史に興味のある方はもちろんのこと、 『坂の上の雲』ブームに乗りたい人などにもおススメの著作です☆☆
煙も見えず雲もなく風も起らず波立たず、鏡の如き黄海は……
僕のような団塊の世代だと、どうしても「アラカン」こと「嵐勘十郎」主演映画、『明治天皇と日露大戦争』とか、『天皇、皇后と日清戦争』を通したイメージが、日清、日露の戦いには付いて廻る。 なお、本書は日清戦争の顛末を起承転結的に祖述したものではなく、著者自身、「あとがき」で述べているように、「日清戦争という歴史的事実そのものよりむしろ、事実の手触りであり、事実が不可避的にともなう感興」を材料に、共通の歴史的経験を持つことによって、日本人が、「日本国民」としてのアイデンティティーを獲得する端緒となった初めての対外戦争と、「日清戦争」を捉えている。 一つ一つの章・節について言えば、すでに先学に紹介されているところをコンパクトにまとめたものという位置づけになるが、日本史の教科書が、とかく語りたがらない歴史の一コマを副読本的に肉付けするものと見て好いだろう。はっきり言って、日本史を勉強中の中学、高校生諸君向きやねん。でも、歴史の勉強が面白くなること必定だと思うよ。 しかし、日本人にとって「日清戦争」は、まだ多くの人間が観客席に座っていた戦争といえる体験だった。 戦争の狂騒といっても、庶民には、プロ野球やサッカーの試合でフランチャイズチームに声援を送るのと、そう大きく異なるものではなかったのが実感であって、日本国民としてのアイデンティティーは、このあとの三国干渉によるショック、戦費調達のための重税、日本国中ほとんどの市町村が甚大な人数の戦死者を背負うことになった「日露戦争」によるほうが、遥かに影響したところは深刻で、かつ「国民の形成」に与えた陰影も複雑だったといえる。 その意味で、「日本型ナショナリズムの成立」をテーマとするなら、本書と同様な視点からの「日露戦争」探求と一対にすべき仕事ではないかと思う。 そういう意味の次を著者に期待したい。
日清戦争周辺史
日露戦争に比して書物の少ない日清戦争だけに、それなりに期待して読んだが失望した。 筆者は、何を言いたかったのだろうか?メディア論?文化論? 日清戦争にまつわるエピソードは、手際よくまとめられているが、それだけである。 本書は、全体を貫く屋台骨がないので、読みやすいが何も残らない感じである。 日清戦争そのものについての記載、清国側に関する記載がないのも不満である。 各トピックがつまみ食いのような感じで、全体に突っ込みが不足している。「国民」の誕生をテーマとして掲げているが、薄っぺらである。 日清戦争は、日本が清国に勝利したことによって「華夷秩序」は崩れて、欧米列強の清国への進出が進められていく、正に世界情勢の転機となった戦争である。 この著者には、大局的にこの戦争をどのように捉えているかが不明である。もう少し真摯な、歴史に迫る研究書の登場に期待したい。

史記〈1〉本紀 (ちくま学芸文庫)

[ 文庫 ]
史記〈1〉本紀 (ちくま学芸文庫)

・司馬 遷
【筑摩書房】
発売日: 1995-04
参考価格: 1,470 円(税込)
販売価格: 1,470 円(税込)
史記〈1〉本紀 (ちくま学芸文庫)
司馬 遷
カスタマー平均評価:  4.5
やっぱり読んでおいた方が良いかな。
 誰かが「史記と十八史略を読めば中国史は分かる!」と宣っていました。それが本当かどうか分かりませんが、小生も東洋史ファンを自認しながら史記をきちんと読んでいないことに思い当たり、この際一念発起して読み始めることにしました。
 さて、史記の邦訳にも様々なものがあるようですが、ちくま学芸文庫の本シリーズは、ほぼ完訳に近い内容であり、訳文も東亜同文書院系の小竹兄弟によるもので比較的読みやすいと言えると思います。
 本書は、歴代皇帝等の事績を紹介する「本紀」の部分です。五帝から漢の武帝に至るまで、大まかな政治史の流れを概括しています。いろいろな見せ場が登場しますが、やはり項羽と劉邦の楚漢相争の物語は中国史上の一大クライマックスと言え、「鴻門の会」のくだりなどは手に汗握る迫真の描写です。
 他方、致し方ないことながら、マイナーな地名・人名がやたらたくさん出てきますので、一気呵成に読み進む、というわけにはいかないようです。
 史記は言わずと知れた天下の名書であり、評価を下すのは畏れ多い限りですが、一般の歴史ファンが読んだ方が良いか否かという観点から、星を4つ付けることとします。
エンターテインメントになるのでは?
史記は列伝にあり、と良く言うけど本紀や世家も充分楽しいです。
東周時代を題材にしたものを読むなら、
どの姓の一族はどの聖王(賢人)の末裔なのか知っていた方が楽しめるし
西周くらいまでは神話のようなものなので、気楽に読めるでしょう。
それでいて、周の興業のとき、譜代の功臣は燕や斉とかの遠方に配されたこととかから、そこはかとないリアリティを
感じるのもおもしろいです。
列伝に比べて古代中国の封建制がどんなものなのか、当時の
(もしかすると漢代のかもしれないけど)常識や信条についても
細かく述べてありとくに東周期を知る上での基礎知識を養うこともできます。
秦漢期については、これは楽しむためにあるようなものです。項羽のくだりは本当に物語のようです。

これは列伝にも言えることですが、太史公曰く、で司馬遷の意見を
知ることができるのも良いです。
どこか厭世的な空気を感じるコメントが彼自身の人生を反映しているようで
史記自体が司馬遷という人物の人間性をよく伝えており
そこがまた興味深い点です。


一冊でつかむ天皇と古代信仰 (平凡社新書 462)

[ 新書 ]
一冊でつかむ天皇と古代信仰 (平凡社新書 462)

・武光 誠
【平凡社】
発売日: 2009-05-16
参考価格: 756 円(税込)
販売価格: 756 円(税込)
一冊でつかむ天皇と古代信仰 (平凡社新書 462)
武光 誠
カスタマー平均評価:  4
日本古来の信仰と天皇との関係
古来、日本にはやおよろずの神が住むという。 この、万物に神が宿るという古代からの精霊信仰が、一段進み天皇家の祭祀に取り込まれていく。 その過程をしめし、さらに神話との関係、三種の神器との関係をも絡めながら分かりやすく解説してある。 自分としては、三種の神器にまつわる話、特に、三種の神器にも優劣がある話や、なぜ剣が熱田神宮、鏡が伊勢神宮に祭られているのかなどが面白かった。

神々の流竄(ルザン) (集英社文庫)

[ 文庫 ]
神々の流竄(ルザン) (集英社文庫)

・梅原 猛
【集英社】
発売日: 1985-12
参考価格: 780 円(税込)
販売価格: 780 円(税込)
神々の流竄(ルザン) (集英社文庫)
梅原 猛
カスタマー平均評価:  4
"怨霊史観"の原点
著者は哲学者として名を成していながら、歴史上の謎に次々と挑戦する変り種。"怨霊史観"の提唱者として名高い。本書はその歴史観を完成させる前の作品で、代表作「隠された十字架」、「水底の歌」以前に発表された論文を纏めたもの。著者自身、この時点の思想は未完成と語っており、それだけ荒削りな部分も多いが、逆にその分勢いと情熱に溢れている。 基本的には記紀等の神話の研究を土台にしているが、メインとなる主張は出雲神話が出雲に元々伝わる神話ではなく、出雲は「神々の流竄」の場所であったという点である。つまり、神々が大和あるいは九州から出雲に追い出されたという主張である。そして、記紀の神代巻は「神々の流竄」を伴う宗教革命であり、この革命の推進役は藤原不比等だったという興味深い問題提起をする。この論点のうち、記紀の実質的作成者が不比等であった事は今や定説と言っても良いだろう。 この他、前半では「ヤマタノオロチ=三輪山」説、「イナバのシロウサギ=宗像神」説等、相変わらずユニークな論を展開してくれる。本書の発想がその後"怨霊史観"に結び付き、冒頭の2つの画期的代表作を産み出すキッカケとなった。著者の古代史研究の原点となった活力溢れる良書。
推理小説よりも面白い
<推理小説よりも面白い>
というのが読後の率直な感想です。

古事記の真の著者は誰なのか?
古事記と日本書紀の記述内容に食い違いがあるは何故なのか?
日本の正史である日本書紀に古事記の存在そのものが無視されたかの
ように一切の記述がないのは何故なのか?

学説的な正しさを云々する素養を私は持ち合わせていませんが、
筆者の疑問・謎を追いかけていく迫力に惹き込まれて、
一気に読んでしまいました。

面白かった!
梅原ワールド!
ヤマタノオロチや、因幡の白ウサギといった、我々にはなじみ深い古事記のの一説に対して、独自の解釈を試みている。あとがきの中で、著者自身その説の「誤り」を認めてはいるが、説のユニークさとその検証の説得力から、ついつい引き込まれてしまった。また、タイトルにもなっている「出雲神」の 流竄の話や、古事記・日本書紀の真の作者を解き明かす話の中で展開される、著者のダイナミックかつ繊細な自説には、古代へのロマンを膨らませてくれる楽しさが満ちあふれていた。


聖断 昭和天皇と鈴木貫太郎 (PHP文庫)

[ 文庫 ]
聖断 昭和天皇と鈴木貫太郎 (PHP文庫)

・半藤 一利
【PHP研究所】
発売日: 2006-08-02
参考価格: 860 円(税込)
販売価格:
聖断 昭和天皇と鈴木貫太郎 (PHP文庫)
半藤 一利
カスタマー平均評価:  3
私の大好きな著者ではあるが、初期の作品のためか、全体的に硬い印象を与えるのが残念である。
天皇による終戦という”聖断”がくだり、そして戦争は終わった。 連合艦隊の消滅、沖縄の陥落、広島・長崎への原爆投下、ソ連の満洲侵攻など、刻一刻と破局へと突き進んでいった戦争末期の日本。本土決戦が当然のように叫ばれ“一億玉砕論”が渦巻く中、平和を希求する昭和天皇と心を通い合わせ、二人三脚で戦争を終結に導いた一人の老宰相がいた。その名は鈴木貫太郎。 本書の主人公は天皇が終戦断行を実務的に行うため、心許せる老人鈴木貫太郎であろう。 そのような老人に天皇は敗戦という大事を託さざるを得ない程、その時の日本に人材は払底していたのかと本書を読むにつれ天皇が気の毒で、これが人生最後の務めとの覚悟を持つ鈴木首相も痛いたしく感じる程である。 運命の昭和二十年八月十四日、鈴木は御前会議ですっくと立つと、原稿はおろかメモひとつなく、語りはじめた。八月九日の第一回の聖断以来の全ての出来事をよどみなく報告するのである。そして最後に言った。 「ここに重ねて、聖断をわずらわし奉るのは、罪軽からざるをお詫び申し上げます。しかし意見はついに一致いたしませんでした。重ねて何分のご聖断を仰ぎたく存じます」 不気味な静寂がしばし流れた。やがて天皇裕仁が静かに口を開いた。 昭和史最大のドラマである“日本敗戦”の「その時」を描いた作品である。 ただし、私の大好きな著者ではあるが、初期の作品のためか、全体的に硬い印象を与えるのが残念である。

東と西の語る日本の歴史 (講談社学術文庫)

[ 文庫 ]
東と西の語る日本の歴史 (講談社学術文庫)

・網野 善彦
【講談社】
発売日: 1998-09
参考価格: 1,155 円(税込)
販売価格: 1,155 円(税込)
東と西の語る日本の歴史 (講談社学術文庫)
網野 善彦
カスタマー平均評価:  4.5
東西分断を生んだ中世日本と東アジア状勢
元寇時、忻都、金方慶らに率いられ、モンゴル人・漢人・女真人・高麗人など非戦闘員を含む3万人が動員されたといわれる。モンゴル帝国の侵攻は急ピッチで、10月5日に対馬、14日には壱岐を攻略し、19日には博多湾、20日に東進し、百道原つづいて博多、箱崎へ上陸(以上、日付は太陰暦による)。なお、この戦争については、網野善彦の本書で展開されている考え方が現代のアジア状勢を考えるうえで重要である。
ナショナリスティックな文化観を再考
 学術書というよりは一般向けのわかりやすい内容で読んでいて楽しめる。もともとの発想は著者の独創というわけではなく、先人により示唆された東日本と西日本の違いをさまざまな観点から見たものだ。もともと日本はおおきくフォッサ・マグナでふたつに分かれており、吉本興行文化圏(西)と吉本漫才で笑えない圏(東)、あるいは心付け先渡し圏(西)と後渡し圏(東)に分類して考えていたわたくしにはとても納得のゆく内容であった。特に著者の指摘で面白かったのは、文化的にも軍事的にも、関東は九州と、近畿は東北と、それぞれ結びついていたという内容である。そして、日本はもともと一国文化圏というよりは、日本海を挟んだ環日本海文化圏という環状の文化圏に属する、という著者の主張からは、国家の切断点とは別の文化の切れ目が見えてくる。そしてハンチントン的な「文明の衝突」では割り切れない、文化間の混交がこの列島上でなされてきたことになろう。そう考えると、ナショナリスティックな日本文化論にも一石を投じている本だといえる
日本人のルーツに迫る提起
 この本において、故網野氏は自身と過去の碩学達の業績を俯瞰・集合し、そこから導かれ得る考え方を提示している。その矛先は明確な日本人のルーツへの解明に向かっていると思う。極論かも知れないが、「古代の西国人と東国人は爾来、民族が異なると入っていいほどの差がある」ということが、結論であると思う。しかし今、これを有機的に認識する風潮にないことが残念だ。
 思うに、異なる民族とはいかなるものだという問いにはこの本は答えていない。しかし、日本人が海外に旅行したとき、そこに出会う、中国系、朝鮮系、南アジア系の人を判別できないという事実の重要性を感じる。反対に彼らは我々を日本人と認識できるという。我々の顔には種々の民族の顔があるからだ。
 柳田国男が講演で恐れず言い放った「日本人は混合された民族であります」という認識が、全くの真理であることをこの本は提示していると思う。
 今世界各地で起こっている民族の対立は実は我々の祖先もずっと経験していることだとこの本は説く。そしてその解決案に至る前に物故されたのは誠に無念と言える。
関東の人間には心地良すぎるところもあるが
新鮮だったのは西国(朝廷)が東国(武士)と対抗する上で東北地方と結びつこうとし、関東は九州と結んで朝廷を挟撃しようとした、という構図が見えるという指摘。特に、足利尊氏が権力を掌握する過程で、いったん九州に逃れてから建武朝廷を打倒する課程は、その構図が見事にあてはまる。確かに尊氏の「東北から九州をまたにかけた、日本史上まれにみるといっても決して過言でない、大きなスケールをもつこの軍勢の大移動は、まさしくさきの地域間の連合・対立の全面展開以外のなにものでもない」(p.261)という主張にはワクワクさせられる。そして東北と関東の対立は、俘囚の長といわれた安倍氏の乱を関東の武士が抑えることによって生まれたという指摘も納得的だ。

東と西の違いは東日本が家父長制的なイエ社会であり、西日本では母系的なムラ社会であることに起因するという宮本常一さんの説も紹介されている(p.46)。名主(東)と庄屋(西)という呼び方、交通手段における馬と船、やくざと忍者、宗教における曹洞宗と一向宗の広がりなど学問的に解明されていないものも含めて、思った以上に深いものだな、と改めて感じた(pp.307-308)。

「人の心のまかれるをはすて、なおしきをば賞して、おのすから土民安堵の計り事」をなしてきたという武士たちがつくった御成敗式目に対する「前近代の合議体の規範としてはおそらく最高水準に属する」という石母田正氏の評価は(p.217)、ぼく自身も関東の産だし心地よすぎる。
辺境から見た日本史
 日本を東西の懸隔から考察した興味深い書物です。

確かに著者の主張には首肯できる箇所も多々あるとはいえ、著者自身がいわゆる「東国人」である所為かいささか東国に肩入れし過ぎている点が若干気に懸かります。かつて「鶏が鳴く東路の果ての僻地」でしかなかった関東が、事実上の首都および首都圏となった今日でさえ、和風文化においては王朝以来の京都文化の、そして外来文化においては欧米西洋文明の「植民地」でしかない事実が、何よりも関東地方が長い時代にわたる洗練された優美典雅な社会を培って来なかったことを証明しております。明治以降の日本が、どことなく野暮ったい社会になってしまったのも、このことと無関係ではないかも知れませんね。


五輪書 (ちくま学芸文庫)

[ 文庫 ]
五輪書 (ちくま学芸文庫)

・宮本 武蔵
【筑摩書房】
発売日: 2009-01-07
参考価格: 903 円(税込)
販売価格: 903 円(税込)
五輪書 (ちくま学芸文庫)
宮本 武蔵
カスタマー平均評価:  4
新訳「五輪書」は読み易いです
表紙に宮本武蔵が描いた「枯木鳴鵙図」とは実に素敵です。 内容は、「本文?注釈?訳文」という構成で、 それぞれの巻ごとに分かれて掲載されています。 「兵法三十五か条の書」「独行道」も同様に収められており、 それぞれ読み易い心配りがされていて、好感が持てます。 ビジネス書という側面の「五輪書」ではなく、 素の「五輪書」を求めていたので、とても良かった。

平城京と木簡の世紀 日本の歴史04 (講談社学術文庫)

[ 文庫 ]
平城京と木簡の世紀 日本の歴史04 (講談社学術文庫)

・渡辺 晃宏
【講談社】
発売日: 2009-01-08
参考価格: 1,260 円(税込)
販売価格: 1,260 円(税込)
平城京と木簡の世紀 日本の歴史04 (講談社学術文庫)
渡辺 晃宏
カスタマー平均評価:   0

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