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歴史

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兵隊たちの陸軍史 (新潮文庫) NHKその時歴史が動いたコミック版 もしも・決断の瞬間編 (ホーム社漫画文庫) 「攘夷」と「護憲」―幕末が教えてくれた日本人の大欠陥 (徳間文庫) 吉原と島原 (講談社学術文庫) 幕臣たちの明治維新 (講談社現代新書) 誰が太平洋戦争を始めたのか (ちくま文庫) キメラ―満洲国の肖像 (中公新書) 誰か「戦前」を知らないか―夏彦迷惑問答 (文春新書) 内乱記 (講談社学術文庫) 織田信長軍団100人の武将 (新人物文庫)
兵隊たちの陸軍史 (新潮文庫) NHKその時歴史が動いたコミッ.. 「攘夷」と「護憲」―幕末が教え.. 吉原と島原 (講談社学術文庫) 幕臣たちの明治維新 (講談社現.. 誰が太平洋戦争を始めたのか (.. キメラ―満洲国の肖像 (中公新.. 誰か「戦前」を知らないか―夏彦.. 内乱記 (講談社学術文庫) 織田信長軍団100人の武将 (..

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兵隊たちの陸軍史 (新潮文庫)

[ 文庫 ]
兵隊たちの陸軍史 (新潮文庫)

・伊藤 桂一
【新潮社】
発売日: 2008-07-29
参考価格: 660 円(税込)
販売価格: 660 円(税込)
兵隊たちの陸軍史 (新潮文庫)
伊藤 桂一
カスタマー平均評価:  5
彼らはよく戦った、それに比べて…
中国戦線に6年半も従軍した著者が、末端兵士の生活、戦場のあれこれを語る。 どれも当事者でなければ書けないものばかりだ。日本兵は不平不満はあっても、皆、黙々と忠実に懸命に任務を果たした。理不尽な命令にも文句を言いつつも耐えた。そして良く戦った。よくこんな命令に従ったものだ―読みながら何度もそう感じた。 だが、戦争が終わって米軍将校の言葉が印象的だ。 「我々は中国を相手にしない、日本軍を信ずる、君らは南方で実によく戦った、勝敗の問題ではない」 ベストを尽くせば敗れても勝者はそれなりに敬意を表する。 翻って現在の日本人はベストを尽くしているだろうか?我々の先達に恥じない生き方をしているだろうか?大いに反省し教訓となる本だ。 ただ、初出昭和44年と戦後20年ちょっとしか経てないせいか、後の著者の本に比べ旧軍を糾弾する調子がややきついか?
穏健で公平
 冒頭で「穏健で公平」な立場を心がけたとあるように戦争に対してイデオロギーを極力排して実際の軍隊がどのような生活を送っていたかということが書かれてあります。 兵隊たちは天皇のために戦ったのではなく「お国のため」の戦ったということ 内務の私的制裁よりむしろ戦場の方が開放感があった など、何となく心情がわかるような気がしました。 中国に軍隊が駐留していたこと自体、現在の感覚からすれば奇異な感じですが歴史の連続性の中でこのような時代があったことを忘れてはならないと思いました。
「兵隊」というリアリティ
「戦後」も63年目となり、「戦前」はひたすら遠くなるばかりである。 戦前の日本人にとっては、常識であった「兵隊という存在」について、私たちはまったくイメージを持てなくなっている。かつては日本人男性が生涯に必ず一度は経験した兵営の暮らしも、歴史の霞の彼方に消えてしまっている。 本書は、「兵隊」という存在のリアリティを具体的かつ詳細に記述したものだ。 筆者にとってはただひたすら現実でしかない事どもの1つ1つが、実に異様で、実に面白い。まるで良くできたファンタジー小説のように、現代と異質であり、かつリアルなのだ。兵営での暮らしの厳しさと滑稽さは、体験したものにしか書けないリアルさに満ち、かつ今日の暮らしとの懸絶が凄まじい。「兵隊は抑圧に満ちた内務生活よりも戦場に行くことを喜んだ」という記述など、本当に経験者でなければ書けないことである。 戦争を経験し多世代が、このような貴重な記録を書き残してくれたことに感謝したい。 なお、本書は1969年に刊行された同名の書籍の再刊である。文体・表現等、40年を経てなお清新であることにも驚かされる。

NHKその時歴史が動いたコミック版 もしも・決断の瞬間編 (ホーム社漫画文庫)

[ 文庫 ]
NHKその時歴史が動いたコミック版 もしも・決断の瞬間編 (ホーム社漫画文庫)

【ホーム社】
発売日: 2009-05
参考価格: 920 円(税込)
販売価格: 920 円(税込)
NHKその時歴史が動いたコミック版 もしも・決断の瞬間編 (ホーム社漫画文庫)
 
カスタマー平均評価:   0

「攘夷」と「護憲」―幕末が教えてくれた日本人の大欠陥 (徳間文庫)

[ 文庫 ]
「攘夷」と「護憲」―幕末が教えてくれた日本人の大欠陥 (徳間文庫)

・井沢 元彦
【徳間書店】
発売日: 2005-12
参考価格: 600 円(税込)
販売価格: 600 円(税込)
「攘夷」と「護憲」―幕末が教えてくれた日本人の大欠陥 (徳間文庫)
井沢 元彦
カスタマー平均評価:  4.5
攘夷=9条
ペリーが日本に来るより前の1837年と1846年に、アメリカからの友好的なコンタクトがあったのだが、ヒステリックな攘夷論がそれを潰してしまう。そしてペリー来航後、何の準備もない中、急に開国したものだから様々な国益を失う羽目になる。世界情勢を見誤り、何の根拠もなく攘夷を金科玉条としてしまったがためであるが、現在も同じ失敗を犯しつつあると言う著者の指摘には納得するしかない。当時の攘夷は現代の不磨の大典、日本国憲法の9条にぴったり当てはまる。 結局、日本人の思考パターンは今も変わっていない。「歴史から学べ」と叫んでいる人たちほど、歴史の表面的事象にばかり囚われ、その根底にある思考パターンに気付かないのは困ったものである。 アメリカがいきなり黒船によって開国を迫ったのではないことや、実は失敗だらけだった明治維新前後の日本の政治など、当時を改めて見直す点でも本書は有益である。
原因と結果
物事には原因があり、結果を生む。 論理的思考法で、私の気が付かない事を見せてくれる。 著者はそんな作品を書き続けている。 この作品は、今のNHK大河ドラマの背景を知る為の、良いガイドブックでもある。 家康の功績と、300年後の失敗と、それすらも見越してのシステムと…。 穢土と京と長州と薩摩。常識と非常識。戦争と平和。 過去の積み重ねが現在であり、現在の結果が未来である。
今日の護憲(9条)問題を江戸時代の安全保障の経緯から分析する力作
家康が構築した江戸時代の安全保障システムが、蒸気機関(=黒船)の登場という想定外の事態によって万全ではなくなり、そのことにて様々な警告が発せられていたにも関わらずにもかかわらず、その変化に何ら手を打たず問題を先送りし続け、空理空論を振り回し続けた結果、列強との不平等条約の締結という最悪の形で開国せざるを得なかった幕府の姿勢を振り返り、現代日本に通じる危機管理意識にいての問題点を検証する力作。 スラスラ読めてかつ問題提起も鋭く、井沢センセイの著作の中でも屈指の作品だと思う。

吉原と島原 (講談社学術文庫)

[ 文庫 ]
吉原と島原 (講談社学術文庫)

・小野 武雄
【講談社】
発売日: 2002-08
参考価格: 945 円(税込)
販売価格: 945 円(税込)
吉原と島原 (講談社学術文庫)
小野 武雄
カスタマー平均評価:  3.5
教科書のような本
ある程度予備知識のある人向けの本だと思いました。教科書的な本で、楽しい豆知識や言葉の由来などの説明はあまりありません。昔の日本語の文章もいちいち現代文には直されずそのまま載っている場合が多いです(そうでないときもあります)。もう少しつっこんでほしいところもあったので星は4つにしましたが、大変勉強になる本です。
職業として
とかく廓というところに対し、良いイメージをもっていない。どちらかというと女性が抑圧されたようなイメージをもっていたのだが、著書は当時の東西比較し、また華やかさ、状況に置かれた女性のたくましさ・大変さを、淡々とつづられている歴史書的な書と感じた。感傷に浸ることなく淡々と読むことができた。
興味深い内容
「吉原」は割合よく知られていますが、「島原」について詳しく書かれていたのがよかったです。決して「苦界」のみの評価をせず、彼女たちのさまざまな人生にも追及が及び、女性としても大変興味深く読みました。

幕臣たちの明治維新 (講談社現代新書)

[ 新書 ]
幕臣たちの明治維新 (講談社現代新書)

・安藤 優一郎
【講談社】
発売日: 2008-03
参考価格: 735 円(税込)
販売価格: 735 円(税込)
幕臣たちの明治維新 (講談社現代新書)
安藤 優一郎
カスタマー平均評価:  3.5
敗者の行く末
明治維新によって、これまでの江戸幕府から明治政府に変わり、180度日本の価値観が 変わった激変の時代における、歴史の裏側を克明に知る事ができます。教科書で習う歴史観は、 常に勝者の側にスポットライトが当てられ教えられてきますが、この本では、明治維新で 敗れた江戸家臣団のその後の行く末が語られています。 また、幕末の同じ頃、東京上野において、反政府軍(彰義隊)と明治政府軍による大規模な戦争が 行われた事も初めて知りました。 敗れた江戸家臣団は、その後肩身の狭い思いをしながら、何とか生きながらえるわけですが、 世の中の価値観が180度変わることの恐さを知りました。そして歴史は繰り返します。 2008年の現在、まさに幕末当時と同じような状況になりつつあります。これまで デカイ顔して世の中を牛耳ってきた一握りの人種が、敗者になろうとしています。 それは、トップダウン式、かつアメリカ的株価至上主義、成果主義を取り入れている一部の 企業群の崩壊であります。 これから我々に求められるのは、価値観の総入れ替えが起こることを十分に認識できる先見性と 現在世界中で起きている問題(環境、うつ、自殺者増加)を改善しようとする実行力とリーダーシップだと 思います。
江戸末期から明治への歴史に興味がもてた
日本史は特に好きではないのだが、ラジオで面白いと勧めていたので、読んでみた。 徳川側でリストラされた武士たち、ついていった武士たちを軸として、本は進む。 特に山本政恒という下級武士の日記が、頻出する。 その日記の克明さと、リアリティをもとに、明治のはじめという時代を再訪している。 この本を通して、学校で習ったこの頃の歴史が、いかに勝者によって作られたものであるかという事を、考えさせられた。 明治維新が好きな人には、番外編というか、別の見方のひとつとして、とても参考になる本ではないだろうか。
いつの世もリストラは過酷なもの
明治維新により解体の憂き目を見た徳川家臣団のその後を辿った好読み物。新書版という制限から、それほど詳細な叙述がなされている訳ではないが、余り知られていないテーマでもあり、興味深く読んだ。幕臣であった山本政恒(まさひろ)の残した記録などを元ネタとしているが、この人物はかつて天璋院(篤姫)の警衛役を勤めたこともある由(106頁)。筆者はいう、「いわゆる薩長土肥という藩閥政府の国家運営の土台は、実は幕臣が支えていたのである」(93頁)。渋沢栄一や福沢諭吉、前島密、成島柳北、福地源一郎、栗本鋤雲はいうまでもなく、各所にわたる維新後の人材不足の折、各界に人材を供給したのは「旧幕臣団」という人材プールであった。要は、能力があれば食うに困らないというのは、時代を問わず真理であるということか。
第2の人生、人それぞれ
徳川宗家は大政奉還して、領地が10分の1になり、静岡への異動を命じられるのだが、家臣も10分の1にしなければいけないのだが、結局相当な人数が静岡まで随行してしまう。上級家臣は100分の1とか目も当てられない俸禄しかもらえず、多くの家臣も俸禄など当てにできない状況が続く。さらに版籍奉還もすると家臣もへったくれもなく、放り出されてしまう。 渋沢栄一のようにスカウトされた幕臣もいたが、多くは在野で活躍した。ジャーナリストになったり。ジャーナリストは意外と反骨な主張で政府にかみつき、投獄されてしまったり。明治が始まってもしばらくは、幕府への懐古をよりどころに政府批判を繰り返し、それが江戸っ子にも意外と受けた。そんな第2の人生を送った人もいれば、農業を始め静岡のお茶を全国ブランドに育て上げた人たちもいる。 人生ピークを過ぎて意外な事を始めていたりして、面白いのだが、本書もご多分に漏れず、幕臣の第2の人生を古資料に沿いながら、面白く書いている。
敗者たる徳川家家臣たちの明治を概観
本書は、明治政府成立後の徳川家家臣(幕臣)たちのその後を取り扱った本である。勝海舟、榎本武揚、渋沢栄一等の一部幕臣が明治治世下でも活躍したことは知られているが、大多数の旗本・御家人たちが明治以降どのような運命をたどったのか、一般に知っている人は少ないと思う(私もその一人)。そうした敗者の歴史を辿ったものとして興味深い本である。  明治政府の命で静岡に移った徳川家は家臣たちに、明治政府への出仕、自分で農業や商売を始めるという選択肢も与えたが、ほとんどの家臣は、静岡藩が財政逼迫で大幅なリストラが必要だったにもかかわらず無禄覚悟で静岡に移住する途を選び、結果として過酷な生活を強いられた。自分で商売等を始めた家臣もその多くは厳しい生活を送った。明治政府に出仕した者も人々から白眼視された、という。その他、幕臣たちは人材の宝庫で明治政府からのヘッドハントがあったこと、明治政府の中級以下の官僚の多くが旧幕臣だったこと、幕府のお膝元東京では反明治政府の裏返しとして西南戦争での西郷人気が高かったこと、そして明治22年に開催された東京開市(=家康江戸入城)300年祭は幕臣も集まったほか江戸を懐かしむ沢山の市民で大人気を博したこと等が語られている。  我々が知る薩長等の勝者の歴史と異なる、一般に知られない敗者の歴史(加えて当時の東京の人々の幕府への思慕)を要領よく分かりやすく書いており、気軽に読みこなせる。ただ、手軽さを意識したせいか、大まかな点だけが語られている感があり、敗者の歴史として読むには内容にやや物足りなさを覚えた。例えば、一般の旧幕臣たちが明治政府の治世で何を思って生きたのか、彼らの生の声をもう少し取り上げても良かったのではないか(本書の記述からある程度は想像可能だが)。また、本書で一部が取り上げられている山本政恒の自分史の記述も興味深く、これを中心に据えて書いても面白かったのではないかと思う。

誰が太平洋戦争を始めたのか (ちくま文庫)

[ 文庫 ]
誰が太平洋戦争を始めたのか (ちくま文庫)

・別宮 暖朗
【筑摩書房】
発売日: 2008-08-06
参考価格: 714 円(税込)
販売価格: 714 円(税込)
誰が太平洋戦争を始めたのか (ちくま文庫)
別宮 暖朗
カスタマー平均評価:  4
ある意味、歴史のなぜ?に回答している。
今まで、右翼左翼を問わず戦争責任を「陸軍悪玉・海軍善玉」に収斂しているようだが、それが疑わしいことを十分示唆している。惜しむらくは、支那事変のとき停戦を主張したとされる陸軍の意見がもっと具体的にわかるような資料があればよかった。このときは、多田参謀本部次長らが強く戦線の拡大に反対だったことは分かっているが、それが陸軍主流の考えだったのかどうか検証を待ちたい。 筆者が本書の中で何度か触れている陸海軍の官僚優先主義への警句は、現代にもまさに当てはまるものであり、本書の題である「太平洋戦争」を「年金問題」や「公共事業」に当てはめてもそのままストーリーができてしまいそうで、恐ろしい。
そんなに良書でしょうか?
出版早々にこの本を読了し、当レヴューを読んでみて、その評価の高さに正直言って驚いた。結論から言えば、この本を読んでも、少なくとも「誰が始めたのか」に対する納得のいく答えは見出せないと思う。分かったようで分からない、というのが読後感である。「論理が明快」とする向きもあるようだか、果たして本当にそうだろうか。ハワイ作戦の独走が開戦に帰結したというのは、一種の論点先取りではなかろうか。 太平洋戦争は「誰が始めたのか」ではなく「誰も始めなかった」ことにこそ、その開戦の責任に対する真実があるはずである。問題への焦点の当て方とそこから生起する論述の展開は、表題倒れの結果ではないかと思われる。
第一次大戦の本も出して欲しい
別宮氏の過去の著作と一部内容が被っており、黄文雄ほどではないが、 このままでは「どの本を読んでも同じ」状態になる可能性がある。 ただ今回は、内容を「開戦経緯」に絞っており、一次史料からの引用を多くして 自分の説を補強している点、今までの同種の著作より良くなっていると思う。 方向性は鳥居民に近い気もするが、鳥居氏が、自分の推理の部分に関しては、 断ってから語っているのに対して、別宮氏は全て断定口調で語るので、 予備知識がない人は、振り回されてしまう可能性もある。 また、作戦じたいが開戦理由というのは、いまいち納得出来ない。 勝てそうな作戦と時期があれば、理由がなくても戦うのだろうか。 やはり、よく言われている、仏印進駐 → 石油禁輸 → 開戦の方が理解しやすい。 仏印進駐が引き金になっており、この本でももう少し、仏印進駐に触れて欲しかった。 永野修身に注目した点は良い。多くの、太平洋戦争の開戦経緯をテーマにした本が、 永野修身を軽く扱いすぎている。この本で詳しく書かれているが、昭和天皇が 日米戦回避に努力していた時も、永野修身1人が全面的に日米戦を主張している。 永野の扱いに関しては、特に半藤一利がひどく、永野を無能として単純化している。 半藤氏の著作は小説か漫画の様であり、とてもノンフィクションとは思えない。 反対に、鳥居氏の「日米開戦の謎」では永野がかなりフィーチャーされている。
さらに進んだ別宮戦争論
「日本はハル・ノートで最後通牒を突きつけられ、自存自衛のために開戦した」 しばしば保守論壇からはこのような主張がなされる。パールハーバー陰謀論もときに加わって。 対して左翼からは、 「日本は満州事変から一貫して、侵略戦争を企み行った」 という十五年戦争論がある。東京裁判史観がそれを後押しする。 本書は、上記の保守でも左翼でもない、軍事論と戦争史、国際法の観点から「日本の開戦理由」「開戦責任」の在処を突き止めていく。 著者は『大東亜戦争の謎を解く』(兵頭二十八氏と共著)で、支那事変(日中戦争)が蒋介石による先制攻撃だと明快に説いた。 加えて日独伊三国同盟が日本を迷走させたこと。海軍がどうしても米英と開戦しなくてはいけなかった事情なども。 本書ではさらに緻密に論が完成され、太平洋戦争(対米英蘭開戦)に日本が突き進んでいくようすが明確に、スリリングに語られる。 北進論の陸軍。南進論の海軍。三国同盟に反対の山本、米内、井上。決断できない近衛。狂気の松岡。日本に通告なく、勝手に対ソ戦を始めるドイツ。立憲君主国の君主という立場に阻まれながら、必死に戦争回避を模索する昭和天皇。 そしてビンソン計画によって米空母が大幅増強されるまえというタイミング……。 これらが合わさったとき、見えてくる風景とは。 欲を言うなら、この別宮論に、ソ連、中国、国際共産主義者(コミンテルン)という視点が加われば、それは世界史の両輪のように、二十世紀を牽引していったリアリティがぐっと増すと思う。 入門として中西輝政『日本人としてこれだけは知っておきたいこと』を読んでおきたい。
まさに大傑作。日本の常識にすべき名著
Webサイト「第一次大戦」を主催する著者が、かねてからの主張をコンパクトにまとめた本である。実にわかりやすいし、論理的だ。他ではあまりお目にかかったことのない論調であるが、私にはその齟齬が見いだせない。 日中戦争、そして日米戦争の開戦責任国は、この本の著者の論を正とすべきだと思う。後者に関して言えば、批准した国際条約を破っていい理由など、これっぽっちもない。先に手を出した方が負けなのである。 ミステリでもないのに、P208にある太平洋戦争の「責任者」にはふるえた。まさに衝撃的なオチである。こんなすごい本が文庫で、かつ700円ちょっとなのだ。 近代史に興味のあるあなた、この本を買わずして、何を買う?まさに必読の書である。

キメラ―満洲国の肖像 (中公新書)

[ 新書 ]
キメラ―満洲国の肖像 (中公新書)

・山室 信一
【中央公論新社】
発売日: 2004-07
参考価格: 1,008 円(税込)
販売価格: 1,008 円(税込)
キメラ―満洲国の肖像 (中公新書)
山室 信一
カスタマー平均評価:  4.5
満洲を深く理解し考えるには欠かせない一冊
重厚な内容と練り上げられた考察から、もともと満洲本の決定版的新書だったと思うが、増補版となったことで内容がさらに充実した。法制史の視点から満洲の建国から崩壊までを追う著者の視点は終始ブレがなく、大量の資料を読み込みつつも、それらが消化不良になっていないのがすごい。そのおかげで、忽然と姿をあらわし、そして一瞬にして消え去った満洲国の全貌を過不足なく捉えることができる。同じ時代に華北以南に並存した中華民国との対比も、しっかりとした分析がなされていて読み応えがある。最後まで熟読することで、表題のキメラがまさに満洲を形容する上で最適の言葉であったことを実感する。渾身の力作だ。戦後60年以上たった今日、満洲を見つめ考え直す上で絶対に欠かすことのできない本だと思う。
満洲国を知るために
満洲国の歴史的評価はすでに決まった部分もあるだろう。 それは日本の傀儡国家であったという点である。 まさか満州に住む人々が自発的に建国したという話を信ずる人はいないだろう。大陸に勢力を扶植したい日本(それが朝鮮防衛のためか中国進出のためかは横に置く)、その拒絶し得ない政治の流れの成果が満洲国であった。その満洲国の姿は不自然な複合体であるキメラに擬されるものであった。 この本も一貫してそのような立場に立っている。というより「どのように傀儡としての満洲国が建国されたのか」という過程を政治史・法制史の視点から丹念に著述したという点が特長である。建国への過程が主であり、その変遷や崩壊については意外に感ずるくらい淡泊な著述である。 基本的には日本は中国に侵略したという視点からの著作であるが、この書によって満洲国建国に関する概略はほぼ網羅できるといってよいだろう。 今回、増補された補章と増補版のためのあとがきによって本書はさらなる深みを得た。日本人として満洲国をどのように背負っていくかという視点である。 Q&Aで展開される補章により「日本人からの視点」がより強く打ち出されると同時に著者の立場がより明らかになっている。さらに著者の個人的体験もふまえたあとがきは日本人にとっての満洲国の重みを考えさせるよい結文となっている。
情念も
人類史上の一大イベントといえば,一国を新しく作ること。満州国はまさにその一大イベント。 だけあって,そこに渦巻く野望陰謀,魑魅魍魎,ちょっとやそっとじゃ描ききれない底なし沼。しかし,なぜか今日の日本では,そのイベントの名残さえ表立って現れない,語られない。 そこで本書は,満州国の基本的性格を主に政治史・法制史として明快に描いてみせることで,満州国の何たるかを現代の我々に教える。その切れ味は抜群で,一読すれば満州国のイメージを各自形成することができるだろう。初学者にも優しいQ&Aもイイ。 ただ,あまりにもイベントドリブンな歴史ではある。そこに至らしめた個々人の想いまでは描かれていないため,何があったのかの理解はできるが,なぜ起きたのかの深い理解にはたどり着けない。特に満州国こそは,政財軍の要人のみならず,市井の一人一人も含めて,それぞれのとてつもない激しい何か怨念とも呼べそうな想いがあってこそのものだったろうから,もう少し,情念の部分にまで踏み込んでほしかった(この厚さの新書では無理ですが)。 満州知りたきゃこれからどうぞ,と,左右問わずお勧めしたい。
日本人にしては中道左派系
割合淡々と事実を記述しているので、満洲国に興味があり、少し知識をかじっていてもうちょっと勉強してみたいなという人にはおすすめします。ただ満州国を王道楽土、五族協和の理想郷であったという説に立っている人にはお勧めできません。(ために私の評価は必ずしも高くはないのです。)
満洲の叫びを支える骨格となりうる理論的論考
満洲国が、どんな理屈によりできることになったのか、どのように作られたのか、どのようにその13年5ヶ月の運営がなされ、壊滅に至ったか、そして、補章での歴史的意義の追求。 満洲経験者はまだ多く、あれから60年を経て、その声を聞くことも多くなっている。経験談、ドキュメンタリーなどに接すると、その過半は、悲惨、悲劇である。時には、辛いことは思い出したくない、という声、楽しかった思い出も少なくない。それら血の叫びや肉声に理論で骨格を融合できると、満洲とは何だったのか、私たちにとって満洲とはどういう意味を持つのか、などが見えてくる。血肉と骨格とがしっくり噛み合うと、それは真実味を醸すが、特に骨格が好い加減だと血や肉としっくりこなくて簡単にくず折れる。その意味では、扶桑社「新しい歴史教科書」は面白おかしくはあれ、その骨格は血や肉にそぐいにくい。 しっかりした骨格を提供する論考は数多存在するが、本書はその骨格を構成する代表的論考といえるのではないか。「キメラ」というタイトルに背伸びしすぎを感ずるのは、評者の至らぬところかもしれないが、何はともあれ、著者渾身の満州論である。

誰か「戦前」を知らないか―夏彦迷惑問答 (文春新書)

[ 新書 ]
誰か「戦前」を知らないか―夏彦迷惑問答 (文春新書)

・山本 夏彦
【文藝春秋】
発売日: 1999-10
参考価格: 725 円(税込)
販売価格: 725 円(税込)
誰か「戦前」を知らないか―夏彦迷惑問答 (文春新書)
山本 夏彦
カスタマー平均評価:  4.5
では戦前は明るかったのか
戦前と戦後が全くの別世界だったわけではない。 戦前にも色々な人がいて、多様な現実があった。 では戦前が明るかったかというと、やはり違うだろう。 時代の暗部に真剣に向き合った人にとっては、やはり暗いの時代だったのである。 ただ、多くの庶民はあまり深く考えなかった。 だからこそ、戦争に向かう動きを止められなかったのである。 この本から知り得ることは、そういうことだ。 一つ間違えると歴史を読み違えるから、要注意。
コラムよりも言葉がつくされている
今は亡き夏彦氏といえば辛口コラムである。 ただ本人も書いていたようにコラムは言葉を削りすぎてよくわからない場合すらあった。 本書はインタビュー形式でかねてから力説されていた、 戦前は断じて暗黒時代ではなかった、 ということについて、夏彦氏にしては珍しく多くの言葉で語られている。 インタビュアーの方は「室内」の工作社の社員で現代若者の代表という位置づけのようだが、 決して平均的な若者ではなく、むしろかなりの才媛であり、 夏彦翁を向こうにまわして丁々発止とは行かないが、機転の利いた受けがみられる。 戦前というテーマは硬いのだが、中身は民俗的なことであり、 上記のようなやりとりもあることから楽しんで読むことができた。 写真コラムの後に読まれると良いかと思う。
スパイシー山本
戦前暗黒史観を是正するのが目的なのだが、科学と哲学の分離
という現代にとって深刻な問題をあっさりと言ってみたり、
本質的発言が多かった。

雑談形式ということもあり、脱線に次ぐ脱線。
これもまたおもしろいのだが。。。また辛口。
かなりスパイシー。例えば、
戦前も戦後も大衆はイナゴの大群同様、欲してもいない女に参政権は
不要(責任ある壮年がもつべき)、見巧者の不在で映画は滅びた、
現代小説は死んだ、原水爆禁止などは世迷い言など言いたい放題。
しかし納得。

で、著者は大正生まれが原因なのか、昨今の若者の漢字知らずを
浮き彫りにしたいのか(笑)、なかなか意味の捉えにくい漢字が
多かった。例えば陋巷、鼓腹撃壌、嫋々たる、独参湯、粗略、
童蒙、束脩、偉丈夫などである。久々に辞書を何回も引くことに
なり、勉強になった(笑)。
戦後日教組的教育を受けてきた方であろうが、そうでなかろうが
リアルな戦前を知るにはよい本だと思う。
「戦前」を知らないということの意味
人生は細部から成る、とのコンセプトで、著者が若い雑誌編集者を相手に戦中戦前の誰も書かない些事を語る。

戦前は金持ちがいた。中位がいた、貧乏人がいた、乞食がいた。

フェロモンあふれる牛屋の姐さんがいた。

候文は書き手と読み手の間に一定の距離があり、恋文さえ他人が読むに値した。

文語文には千年の歴史があり洗練されているが、口語文はようやく百年でまだ洗練されていない。

西洋の古典を自分のものにすれば西洋人になれると思って以来、日本人は尊敬されなくなった。

氏の話しは知らないことばかりでおもしろく読めたが、同時に恥かしながら理解出来ないことも多い。
「戦前」を知らない自分が愚かしく思えてならない。
戦前と戦後の断絶を埋める良書
面白かった!できれば生きているうちに出会いたかったですね・・・。
戦後に急膨張した左翼勢力が「戦前は暗黒であった」と日本人を洗脳してしまったのですが、山本翁は軽妙洒脱にこれを笑い飛ばします。
私はこの本で『大正デモクラシー』に対しての認識がガラリと変わりました。
今あるもののほとんどは戦前すでに存在した。

明治維新以後、近代化をひた走った日本が取りこぼしてしまったものとは何か。
また相方の女性社員も絶妙。是非読んでください。
なお、この企画の続編に『百年分を一時間で』があります。こちらも読みたいですね。


内乱記 (講談社学術文庫)

[ 文庫 ]
内乱記 (講談社学術文庫)

・ユリウス カエサル
【講談社】
発売日: 1996-06
参考価格: 1,050 円(税込)
販売価格: 1,050 円(税込)
内乱記 (講談社学術文庫)
ユリウス カエサル
カスタマー平均評価:  4.5
少し読みにくいですが内容はいいです。
事実の列挙という内容であるが、非常にまとまっており読みやすい。何を伝えたいかがはっきりしており、できの良いレポートという感じなのだろうか。 小説というような作者の妄想を交えた部分がないので、その辺が読みにくいと感じるところだろうが、歴史小説を望む向きにはお奨めしない。 内容的に人名や地名がいろいろあるので、カエサル時代をこの本でデビューするというのもお奨めしない。一通りローマ内乱時代をほかの書物で学んだ後に読むとよさそうである。 ちなみに同じ翻訳者の「ガリア戦記」もあります。
これは面白い本だ!
カエサルの「内乱記」なんて、固い本だと思っていませんか?実は私もそう思っていました。ところが!読んでみるとこれが実に面白いんです。

何故か?一つはカエサルの文章力(訳文も良いのでしょうが)。簡潔にして正確、流暢でまるで立て板に水なんですね。二つ目は、テーマの壮大さ。カエサルとポンペイウスの両巨頭が、ローマの覇権を賭けて、地中海世界を所狭しと連戦するのですから面白くないわけがない。三つ目は、所々に出てくるカエサルの自己弁護。親切な訳注と本文を見比べると、史実にないことをカエサルが書いている箇所も明らかになって、やはり当時の作品は純粋な文芸作品ではなく、ローマの大衆(市民)に自己の正当性を訴えるための、一つのプロパガンダの手法だったんだな、なんてことも想像できます。文庫という手軽な手段で、ほぼ2000年前に書かれた名文が楽しめるなんて、良い時代に生まれたと思います。ローマが日本人の注目を集めている昨今、基本的な文献としてもっと読まれてよい作品の一つだと思います。


織田信長軍団100人の武将 (新人物文庫)

[ 文庫 ]
織田信長軍団100人の武将 (新人物文庫)

・谷口 克広 ・岡田 正人
【新人物往来社】
発売日: 2009-06-05
参考価格: 700 円(税込)
販売価格: 700 円(税込)
織田信長軍団100人の武将 (新人物文庫)
谷口 克広
岡田 正人
カスタマー平均評価:  3
織田信長の一門・家臣たちのプロフィール集
本書は『別冊歴史読本』「疾風! 織田信長軍団100人の武将」(1990年2月刊)をもとに新編集したもの。しかし、どの程度「新編集」したかは不明。偽書である可能性が高い「武功夜話」からの引用がいくつかあるし、否定説が強い「甲鉄船」での毛利水軍撃破に何の疑問も呈さずに触れる記述があったりするからだ。それはともかく、本書は信長軍団の中で、織田一門衆(信忠等)、柴田勝家、丹波長秀、佐久間信盛、佐々成政、河尻秀隆、荒木村重、森可政、羽柴秀吉、明智光秀、信長の馬廻・小姓衆、信長の吏僚衆(文官=右筆・代官・奉行人)、そしてほとんどの家臣が揃った信長軍団一世一代のデモンストレーションである京都馬揃え、の各々について平均約15頁の章をたてて、谷口克広、小和田哲男氏等が1章ずつ執筆し、最後に織田信長101人の家臣(一族衆・初期の宿老・武将(国持大名)から職人頭・僧侶まで)の略歴が一挙に約70頁を使って紹介される。このパートは岡田正人氏が執筆。全体の監修を谷口氏と岡田氏が担当している。 多士済々な人材がよく集まったものだと改めて感心するが、本書で紹介されているのは文献に依拠した客観的な各人の略歴・事績が中心。勝家、秀吉等の超有名人はともかく、信長のこの戦いには誰が参加したかは知っていても、その人たち(特に本能寺の変以後も生きた人)がいつ生まれて最後はどうなったか知らないことが多いので、その点の知識不足を補ってくれるのは有難い。しかしながら、これだけの軍団を束ねた信長と各家臣との人間的なエピソードの記述は少ない。個人的には信長のマネジメントに各家臣がどう反応したのかをもっと知りたかったのだが。本書は信長軍団構成員のプロフィール集以上でも以下でもないというのが読後の感想だ。

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 更新日 2009年7月8日(水)  ※ 表示価格は更新時のものです!      メール      相互リンク