以上が、著者言うところの歴史を成り立たせる4つの要素であり、このうちの一つでも欠ければ歴史は存在しない。例えば、輪廻・転生の思想を持つインドでは、人間界だけでの因果関係が成立しないので、歴史のない文明だったそうである。
また、国民国家がなかった時代を国民国家的視点から捉えてしまうと言った、犯しやすい過ちも指摘されていて、歴史と言うものを考える上で非常に参考になる著作である。
軽いノリでざっくりとヨーロッパの歴史がおさらいできる本。お茶目な挿絵も楽しい。反面その短さとエンターテイメント性重視のゆえ、今日ヨーロッパが抱えている問題(北アイルランド、バスク地方など)については、通りいっぺんの解説で、事態の本質に至っておらず、物足りなさを感じました。 超ミニ各国史、講談を思わせます おもしろくてためになる傑作欧州各国史です。超ミニであっという間に概略の概略がわかります(逆にミニ過ぎてわかりにくいところもちょっぴりありますが)。文章も翻訳の香りがあまりせず、自然でおもしろいです。各国史であって国同士の横のつながりはつかめませんが、これほどお茶目な「講談」ですから、そこはご勘弁ね。
超入門ですからちょっとでも興味を持たれた方はぜひ「入門書」へどうぞ。受験科目に、嫌いなのに「世界史」がある、なんて言う受験生、ちょっぴり覗いてみて下さい。なんだ、国家って言っても考えてみればみんな同じ人間が経営している共同体なんじゃん、とあらためてわかって「じゃあ、いっちょう勉強、がんばってみるか」なんていうきっかけになったらしめたもの。
ちょっ!!ぴり中身を公開。骨の髄までフランス「太っちょルイ、カムバックを果たす」ドイツ「戦争したい人手をあげて」ギリシア「オリンピックに出たい人手をあげて」イタリア「野蛮人様ご一行到着です」ポルトガル「ムーア人がぞろぞろ」デンマーク「クリスチャン王の悪だくみ」などなど。 ねっ、読みたくなりましたでしょう。
付録:この書に限らず”きっかけ”になって何かを本格的に学んでみよう、と言う時は、早いほうがいいです。思い立ったら吉日、とは言ったものです。熱が冷めないうちに、と私の数々失敗した経験から引き出されました。
「九重幼沖にして知る所なし 姦邪隙を窺いてその和を逞しうす 兵を用いる、もとよりやむを得ざるに非ず それ生霊塗炭の苦しみをいかにせん 反する者反に非ず、賊、賊に非ず
天皇はいまだ幼く世の中のことは何一つ知ってはいない。それをいいことに薩長の姦邪が私意をほしいままにしている。彼らの挙兵はやむを得ない事情があってではない。戦いによって人々は塗炭の苦しみを受けている。どこに正義に反する者がいて、どこに賊がいるというのか。」(小林虎三郎) お勧めの本従来の薩長中心の歴史観を180度回転させてくれる本。奥羽越が必ずしも西国雄藩に比べ思想、文物的に劣っていたのではないことを考えさせられた。教科書的歴史に飽きた人にはお勧め。
『日本の文化は革命否定の上に成り立っている。独裁者を許さない文化』
織田信長はある意味、革命に一番近づいた。(封建制の否定)しかし明智光秀に本能寺で殺された。そうでなくともいづれは誰かに… 歴史の中の海軍ペリー来国以前、日本には海軍がなかった。船を使って回送運送業が諸国の戦に兵士として使役され、利権を得ていたが、開国後に一変した。その成り立ちがこの本には書かれており、日本海戦で世界の大国と、しのぎを削り、海戦するまでのいきさつが面白いく描かれている。