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歴史

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NHKその時歴史が動いた コミック版 志士たちの幕末編 (ホーム社漫画文庫) フランス絵画史―ルネッサンスから世紀末まで (講談社学術文庫) 将軍たちの金庫番 (新潮文庫) 中国の大盗賊・完全版 (講談社現代新書) 日本とは何か  日本の歴史〈00〉 日本の深層―縄文・蝦夷文化を探る (集英社文庫) 王権誕生 日本の歴史02 (講談社学術文庫) 日本史から見た日本人 古代編―「日本らしさ」の源流 (祥伝社黄金文庫) 歴史を学ぶということ 日中戦争 殲滅戦から消耗戦へ (講談社現代新書)
NHKその時歴史が動いた コミ.. フランス絵画史―ルネッサンスか.. 将軍たちの金庫番 (新潮文庫) 中国の大盗賊・完全版 (講談社.. 日本とは何か 日本の歴史〈0.. 日本の深層―縄文・蝦夷文化を探.. 王権誕生 日本の歴史02 (講.. 日本史から見た日本人 古代編―.. 歴史を学ぶということ 日中戦争 殲滅戦から消耗戦へ ..

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NHKその時歴史が動いた コミック版 志士たちの幕末編 (ホーム社漫画文庫)

[ 文庫 ]
NHKその時歴史が動いた コミック版 志士たちの幕末編 (ホーム社漫画文庫)

【ホーム社】
発売日: 2009-04
参考価格: 920 円(税込)
販売価格: 920 円(税込)
NHKその時歴史が動いた コミック版 志士たちの幕末編 (ホーム社漫画文庫)
 
カスタマー平均評価:   0

フランス絵画史―ルネッサンスから世紀末まで (講談社学術文庫)

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フランス絵画史―ルネッサンスから世紀末まで (講談社学術文庫)

・高階 秀爾
【講談社】
発売日: 1990-04
参考価格: 1,260 円(税込)
販売価格: 1,260 円(税込)
フランス絵画史―ルネッサンスから世紀末まで (講談社学術文庫)
高階 秀爾
カスタマー平均評価:  5
高階秀爾普段着の秀作
高階秀爾は多くの書を世に出しているが、この本は、氏の最も得意とする分野であるだけでなく、肩肘張らず、リラックスして著した一冊といえると思う。若書きの気負いは無く、それまでに蓄積した膨大な知見を、きわめて楽しげに孫に昔話を聞かせるような口調で語りかけてくれる。ページ数は多いが、その気負いの無いリラックスした語り口からつむぎだされる物語に多くの読者は魅了され、一気に読み終えて心地よい読後感を味わうことになるだろう。 氏は中央公論社から「近代美術史?ゴヤからモンドリアンまで」という上下2巻からなる名著を出しており、私もかつてそれで美術史の手ほどきを受けた。その書には作品と向き合い、その作品を徹底的に解剖する病理学者のような鋭いまなざしを感じたが、本書では、少し作品と距離をおいて、歴史的背景を交えながらフランス絵画の辿った道筋を語る余裕を感じる。本書には知的に対象に迫る美術史家の意気込みよりも、美術史という大海の航海をあまた経験した船長が自分の目で見て自分で感じたことを率直に話す視点が多く残されており、とても読みやすい。普段着の氏を垣間見るようなすがすがしさを感じる一冊であり、氏の著作の中でも、書いている氏と書かれた内容の間に何の介在物も無い名著といえる。もちろん、書かれている内容に不満はない。他書を読むにしても本書は割愛することのできない名著であると断言できる。
フランス絵画についての最高の入門書
フランス絵画をルネッサンス(フォンテーヌブロー派)から19世紀末(ナビ派、象徴派)までを、とても読みやすい文章で詳しく解説してある。フランス絵画の本というと印象派、後期印象派の本が圧倒的に多く、それ以外の時代も含んで扱った通史として数少ない貴重な一冊です。 サイズは文庫だが350ページ以上ありドラクロワ、モネ、ルノワール等、誰でもが知っている画家から、美術ファンの間では知られているが、一般の人には知られていないであろうシャンパーニュ、シャルダン等が続々登場します。ルーブル美術館の予習用として読みましたが、おかげで開館から閉館までフランス絵画の展示室にいる羽目になりました。フランス絵画の一冊目、現地に行く人にお勧めです。 巻末の索引、図版目録、参考文献(主に洋書)も文庫としては充実しています。今後もフランス絵画の基準書となる一冊です。
フランス旅のお供に。
フォンテーヌブロー派から始まるフランス絵画史を実に分かりやすく解説している良書。
図版も要所に載せられており、巻末の50音別画家及び作品、所蔵先に関する索引も、後にオンライン・イメージ検索するのに重宝する。
文庫につき、携帯にも便利。お勧めです。

将軍たちの金庫番 (新潮文庫)

[ 文庫 ]
将軍たちの金庫番 (新潮文庫)

・佐藤 雅美
【新潮社】
発売日: 2008-09-30
参考価格: 500 円(税込)
販売価格: 500 円(税込)
将軍たちの金庫番 (新潮文庫)
佐藤 雅美
カスタマー平均評価:  4.5
あまり語られない江戸期財政史
歴史小説家による江戸期財政通史。ただ資料の少ない世界のこと、金銀の通貨史、薩摩藩の財政逼迫、幕末開港に伴う通貨混乱、にフォーカスした経済読本の体裁になっている。 江戸時代は、中世的な封建制を政治的基礎にしながら集権的であり、商工業が発達しながら米穀のみ課税を続け、大型船舶をもちながら限定貿易という、経済史的に特殊で面白い時代だった。武士階級の消費が町民階級を育て、参勤交代が街道往来を活発化させ、金銀の改鋳でマネーサプライを拡大させたのだから、武士の堕落と儒教的な観点から批判される時代性も、マクロ経済で見れば政府部門がポンプ役となり経済成長を促したのだと評価が可能だ。 本書の初版は20年前。昔は江戸時代の歴史を政治史として、儒教的な道徳観から論じるのが主流だったが、時代を経て経済史にも光が当たるようになり、例えば井沢さんなんかも積極的に採り上げている。明治以降の西欧化は江戸時代の蓄積なしには考えられない。内容的には偏っているが、この分野に興味を持たせてくれる一冊。
徳川幕府倒壊の必然性を読む
夏目漱石でしたか「素人と玄人」の中で、「玄人(いわゆる専門家と言われる人たち)は木を見て森を見ない。 森の中の一本一本の木については驚くほど詳細に知ってはいるが、森についてはほとんど無知である。 森については素人と言われる人の方がはるかに良く知っている・・」と言うようなことを書いていた気がします。 江戸時代についても、その時々や特定の分野(享保の改革とか貨幣の改鋳など)についての書物は多いが、 江戸時代を通じての「全体の通史」と言うものは全く少ないのが現状です。 この本は「政治」「経済」「外交」「教育」「官僚制度」「風俗」などを全て込み込みで読ませてくれる誠にユニークな作品です。 これを読めば、なぜ江戸幕府が倒壊したのか、納得できるでしょう。(通説の盲点ですな) と同時に、いわゆる「徳川埋蔵金」の有無についても良く判ると思います。
ガクっ。でも、ま、好いか
いまの歴史教科書に書いてあるかどうか知らないが、江戸幕府が瓦解した大きな理由に、開国のさいの金銀貨幣比価の差があったと、小学校の社会科で習った記憶がある。佐藤雅美氏、久方ぶりの幕末経済小説かと思い手に取ったら、ガックリ。これって20年近く前に読んだアレ(『江戸の税と通貨』)の改題かよと思いながら、結局、また最後まで読んでしまった。文句なく面白い。 すでに実質的に金本位制を採用していた徳川政府が、その貿易政策無策から、銀本位体制下にあった東洋水域での通商経験しか持たないタウンゼント・ハリスの傲慢さに捻じ伏せられてしまったという本書のコンセプトには、原著当時、かなり魅せられた覚えがある。この問題に関する書籍は、他にも折にふれ種々読合わせてみた覚えもあるが、たしかに本書は、この上なく問題の所在を適格に捉えており、現在でも少しも色褪せていない。 ただし、江戸時代経済の通史として見るとなると不満も残る。 元禄時代、あの勘定奉行・荻原重秀の金銀通貨改鋳政策を、馬鹿に持上げる経済学者を今でも見掛けるが、金属の地金に刻印を打って貨幣とする西ユーラシア型通貨史の常識でみるなら、この改鋳政策は新鮮な着想に思えるかも知れないが、東洋史を齧ったおぼえのあるサイドからみると、あらゆる時代に何度も繰返された陳腐な政策というにすぎない。中国史における魏晋南北朝の鵞銭、日本史の皇朝十二銭など、このような恣意的貨幣政策の失敗例を挙げるに暇はいらず、荻原は、たんに東洋史の通例(通弊?)に倣ったというべきだろう。 むしろ、江戸幕府が何故、紙幣を発行しなかったのか、そっちのほうが遥かに不思議ではないだろうか。マルコポーロが驚嘆したように、古くから東洋水域では紙幣が流通していたし、江戸時代、現に信用手形も発行され、藩札という紙幣も使われていて、すでに経験はタップリあったのに、である。この問題に取組んだ研究者も居ないわけではないが、歴史学者は経済を知らず、経済学者は歴史を知らないため、だいたい全部、まとを外してしまっている。 このへん、もうちょっと何とかならないものかしらね。

中国の大盗賊・完全版 (講談社現代新書)

[ 新書 ]
中国の大盗賊・完全版 (講談社現代新書)

・高島 俊男
【講談社】
発売日: 2004-10-19
参考価格: 840 円(税込)
販売価格: 840 円(税込)
中国の大盗賊・完全版 (講談社現代新書)
高島 俊男
カスタマー平均評価:  5
「英雄」と「悪漢」
この本は「盗賊」をキーワードにして中国の歴史を解説した本です。 歴史を描く場合、主人公を美化して英雄物語として描く場合と、欠点のある人間として描き、悪漢物語として描く場合がありますが、この本は後者にあたります。それにより「毛沢東」を美化し、神格化する中国共産党を批判し、中国共産党を盲信する進歩的文化人を皮肉った本になっているのですが、それとは別に単純に歴史の本として読んでも十分に面白い本だと思います。 この本を読めば、よく言われる中国人は国家を信用しない、ということの意味もなんとなく理解できるような気がします。
網羅版希望
正直に告白します。 私、かつて岩波朝日的なものに洗脳されていた者のうちの一人です。 ずいぶん洗脳は解けたつもりでしたが、本書は最後の一撃になりました(笑)。 でも毛沢東が問題じゃないんですな。盗賊の大将に迎合する社会の有り様が強烈。 過去の王朝交代劇が20世紀にも繰り返されている、というのは比喩でもなんでも ないんですなあ。 とりわけ印象に残ったのは、毛沢東の章以外でも、あっちこっちで軽く触れられ る中国における歴史研究。なるほど、これは彼の国の歴史学会のみならずこちら の一時期の論壇も、このようであったかと頷く次第。 ・・・それだけではなく、純粋に中国歴史物としても出色のおもしろさ。 構想段階で泣く泣く削ったという、唐末の黄巣の乱なども追加し、毛沢東以後の 中国にも言及した、この著者による「完全版」ならぬ「網羅版」を希望中です。
現状認識力とバランス感覚。これぞ名著!!!
日本人が中華物を記す時は難しい・・・。深層心理に“文化は海を渡って西から来た。。”というDNAが働くから。 そういう感傷を抜きに多民族、狩猟&耕作混合民族とそこから出た英雄という名の成り上がり物を的確に論じる高島氏の論考はすばらしい。
毛沢東は共産主義者ではなかった!?
 週刊文春で連載コラムをお持ちの高島俊夫氏の本来のご専門分野のどちらかと言えば軽い読み物だ。  中国4千年の歴史の中で数多くの王朝交代がなされたが、その多くは盗賊から成り上がった王朝だ、 とした上で、漢の劉邦、明の朱元璋などを取り上げている。  希代の英雄もかたなしだが、もっとも面白いのは、毛沢東も同様の盗賊手法でのし上がり、 中国を牛耳ったというところだ。  この第5章にあたる部分は当時の日中関係を鑑み、ページ数の関係からも出版にいたらなかった 内容であったとのこと。  検閲はなくとも「進歩的文化人」やらが幅をきかせていた時代、そのような理由をつけて 出版社が自粛したのだろうか。  ともかく、死蔵されていた原稿が日の目を見ることができたのは喜ばしい。  ベストセラーとなっている「マオ?誰も知らなかった毛沢東」でも、毛沢東は数千万の人々を 殺したと言われているが、それが中国の歴史上繰り返されてきたことであり、搾取する国民党に 対抗する農民の味方「人民軍」という図式を取り払ってみれば、確かに理解に苦しむほどの ことでもない。  もともと流亡の盗賊集団だから、土地のしがらみもなく、財物や食料など平気で奪いもするし、 残忍な殺戮も平気で行う。  著者のいうとおり、毛沢東は共産主義に学ぶより多くのことを中国の歴史に学び、それに忠実で あっただけのことだったのだ。  現在また、中国では多くの暴動が起こっているようだ。  その鎮圧の様子も恐らく天安門事件にまさる厳しい武力行使が行われているだろう事は想像に難くない。   中国の本質を語る一冊だといえよう。
リアル戸川万吉達の物語
この本で竹林で文人が文物を愛でながら漢詩を詠んでる中国のイメージが、万民の万民に対する闘争を長年繰り返し続けたすれっ枯らしの成れの果てに変わりました。 男一匹ガキ大将の戸川万吉のホンモノたちが徐々に勢力を広げ、ついには天下を掠め取ってしまう。中国史の一方の主役は間違いなく盗賊たちだ。こんな奴らに2000年も引っ掻き回された中国人がすれっ枯らしになるのはそりゃ当然だよ。 陳勝・呉広、劉邦、朱元璋、李自成、洪秀全のエピソードも面白いが、完全版で復活した毛沢東編はまさに傑作。 "毛沢東はマルクス主義者なんだからマルクスの本は読んだろうと思ったら大まちがいである。せいぜい中国人の書いた「マルクス主義早わかり」といったたぐいのパンフレットをのぞいたことがあるくらいのものだろう。(後略)"このくだりをもしクメールルージュとかセンデロ・ルミノソみたいな毛沢東主義者が目にしたらどんなことになるのか、想像しただけで腹がよじれるくらい笑える。 かといって、毛沢東を罵倒しているわけではない。毛沢東の古典的知識人としての優秀性を披露したり、彼の古典知識が総動員されたからこそ革命が成功したと指摘するといった具合で、マルクス主義の色眼鏡を外して毛沢東を評価している。

日本とは何か  日本の歴史〈00〉

[ 単行本 ]
日本とは何か 日本の歴史〈00〉

・網野 善彦
【講談社】
発売日: 2000-10
参考価格: 2,310 円(税込)
販売価格: 2,310 円(税込)
日本とは何か  日本の歴史〈00〉
網野 善彦
カスタマー平均評価:  4.5
「日本」に住む「日本人」をもう一度じっくり真剣に考えるのに良い一冊
「日本」とは何か 日本の歴史00 網野善彦 講談社 2000年 全26巻 学校で習っている歴史は一体何であったんだろうと思う。網野さんの本は何冊が読んでいるが、おそらく本書がご自身の死を見据えて魂を込めて書かれたのであろう。まさに網野史学集大成なのかな。自分は理系なので、これまで歴史とかにあまり親和性を持っていなかったが、宮本常一さんの民俗学や網野さんの本を読んで日本とはどんな国だったんだろうとふと疑問を持った。そうしたら、日本と名乗ったのは6?7世紀からだと知った訳である。そうする縄文の日本とか、弥生時代の日本とかって文脈的にまったくおかしいわけです。 島国は決して閉鎖的でなく、山国の村は自給自足どころか盛んに他国と交渉があったり。 網野さんの一番の主張は、やはり百姓は必ずしも農民ではない、ということだろう。 多元で多様な人間が生活し、また東と西の違い、さらにアイヌと琉球の民族。 日本という言葉の由来、千三百年続いたこの「日本」の徹底的総括は不可欠だと網野さんは指摘する。 また、女性の地位あるいは共同体の中での位置づけも女性は今よりも実は自由で社会的に平等であったようだ。さらに山村などが決して貧しかった訳で無いことを白水氏の山梨県早川町での調査結果等を引用して指摘してもいる。 「日本」に住む「日本人」をもう一度じっくり真剣に考えるのに良い一冊だと思う。
常識を覆した網野史学の快著
政府のお偉方は、いつも「日本人は単一民族」とか「天皇を中心とした神の国」とか信じられないような大ヘマのスローガンをやって、「既に啓発された国民」の大顰蹙をかっているのだが、まずはこの網野の本を読んで、「多文化(圏)共生型であった日本の古来の姿」という可能性を排除しない、という教養を身につけて欲しいと切に思う。 明治期以降、特に昭和初期からの「支配層の理想とする日本像の実現」への圧力というのはすさまじいもので、一例が標準語の強要による地域言語文化の抹殺である。沖縄では「方言札」「標準語励行の歌」というのまであった。 そして昭和40年代のテレビの普及によって標準語の普及は決定的となり、いまや、廃れかけの方言とよそいきの標準語、というダブルスタンダードとなってしまった。丸谷才一は標準語賛成派だが、私は反対である。関西の言葉ほど美しいものはないと思っている。 今の日本が全国どこにいっても都市構造から食品に至るまで金太郎飴のようで面白くないのは、この均一化の歴史に基づく。 網野はその「裏」を見ていた。巻頭の地図などからして、従来の発想を180度かえてしまうものだが、米作文化に対する偏重思考に古文書から反論を試みるなど、非常に説得力のある展開で飽きさせない。 事実、私達日本人が「伝統文化」と現在称しているものの殆ども、江戸期または少なくともここ400年間の間に形成されたものが殆どで(例えば邦楽)、古代日本のほうが現代よりも様々な文化に満ち溢れていたであろう事はほぼ間違いないと私は思っている。 私自身が日本文化にかかわる仕事をしているので、網野の提唱する日本文化の根源的エートス論には多大な影響を受けている。 にもかかわらず、これが「日本の歴史」シリーズで0巻、つまり外伝のような扱いを受けているのはどういうことなのであろうか。とりもなおさず、網野の学説はあくまで独自のもので、 参考につけましたけど学会の定説じゃありませんよ、と言っているに等しいではないか。 これは多分に政治的な企図であり、既得権益を守ろうとする歴史学会の意思を感じているのは私だけであろうか。杞憂であればそれに越したことはないが・・・・・
国号・日本を多様に
このシリーズは、寺沢薫氏の「王権誕生」など、実に最新研究をうまくとりまとめている印象があるが、トップにもってきたのがアミノ氏というところがまず拍手であった。 古くて根深い律令体制という名の輸入加工ブツをアミノ節が語るとどうなるか……。結果はトータルな読みもの風歴史研究書になり、いちいち腑に落ちた。異端と正統の間をゆれるような位置づけをなされてきた(はずの)網野「史学」が、このあと、さらに保守的な「古代史」にまで切り込んでほしいという願望もふくらむほどだ。 国際―民際的な著者のアプローチが見事に決まった一冊である。若い人、特に過剰に嫌韓・嫌中国をするような人たちにこそ、読んでもらいたい。
歴史の深淵に引きずり込む網野史学の魅力
網野氏の書かれる日本史はなんて多彩でカラフルなのでしょうか? 行間から東アジアの東端の列島で綿々と生き続けてきた多様な庶民たちの暮らしぶりが浮かび上がってきます。 正直言って、今さら日本史なんてもう研究尽くされていて、残されているのは重箱の隅をつつく程度と思っていましたが、どうしてどうして、この網野氏の史学を読むと、まだまだ未知の可能性がいくらでもありそうです。自分の歴史に対する無知を恥じた次第です。 この本を全部読み通すのはしんどいと言う方は、せめて巻頭のカラー口絵だけでも見ましょう。 眼からウロコが落ちます。
さまざまな固定観念がひっくり返ります。
網野氏は、歴史学研究者の中でも少々異端的な存在であったようです。この本でもほかの歴史学者がこれまで自明のこととしてきたこと、たとえば日本はかつて国民の大多数を占める農民によって支えられた「瑞穂の国」であったということなどに真っ向から反対の姿勢をとり、読者に日本という国の歴史の新たな一面を見せてくれます。しかし、この本では、網野氏の論の具体的な物証などは非常に多く取り上げられているものの、網野氏は一つ一つの自論にそこまで丁寧な歴史学的解釈はつけていません。この本を読んだ後、自ら興味を持った分野について研究を深めてみる、というのが一番よい読み方ではないでしょうか。

日本の深層―縄文・蝦夷文化を探る (集英社文庫)

[ 文庫 ]
日本の深層―縄文・蝦夷文化を探る (集英社文庫)

・梅原 猛
【集英社】
発売日: 1994-06
参考価格: 590 円(税込)
販売価格: 590 円(税込)
日本の深層―縄文・蝦夷文化を探る (集英社文庫)
梅原 猛
カスタマー平均評価:  4.5
日本の深層ー縄文文化と蝦夷文化について 梅原猛著
東北地方には今も尚、縄文文化の名残りがあって、それが蝦夷文化と繋がっていることが示されており、大変に興味のある内容です。是非、一読の価値があります。
東北を見る目が変わる本
Amazonレビューを見ると、この本についてのカスタマーレビューが未だないとのこと、実に不思議なことだ。と感ずるほど、この本を読了して無性にその感想を書きたくなった。 著者50歳前後の本で、実に生き生きと全ての事象に哲学者の目をもって対処している。 諸処に多忙なのでよく見られなかったなどと書いたのは余計なことであるが、著者は実際に見る前に対象物に対する考察を十分にして書いているようである。 書斎の外に出る学者の典型的な一書である。

王権誕生 日本の歴史02 (講談社学術文庫)

[ 文庫 ]
王権誕生 日本の歴史02 (講談社学術文庫)

・寺沢 薫
【講談社】
発売日: 2008-12-10
参考価格: 1,260 円(税込)
販売価格: 1,260 円(税込)
王権誕生 日本の歴史02 (講談社学術文庫)
寺沢 薫
カスタマー平均評価:  5
モノは雄弁にかたる。そんなニッポンの古代史
文献史学や民俗学を判断の補助としつつ、考古学的物証に軸足をおき、合理的に日本の古代の風景を描き出す。 学術文庫なので、『難しい内容なのだろうな』と思いつつ購入したのですが、いい意味で期待を裏切られうれしい限りです。 著者の説明は、非常に丁寧で、私のような素人にもわかりやすく、図版や地図などの資料も豊富で、親切です。 取り扱う時代は縄文の末期から古墳時代の初期なのですが、メインは弥生時代になります。 まず、稲作や環壕と環濠を主軸に、縄文から弥生への移行を、東アジア規模のスケールで推理します。 次に、弥生時代です。 後の時代に奴国や伊都国と呼ばれる地域(とその周辺)を、畿内、出雲(山陰)、吉備(瀬戸内)との比較を交えつつ、ほぼ考古学的物証のみで、非常に繊細かつ大胆に描き出します。 これがまたすごい、時代ごとの状況が、定点観測的に、非常に克明に描き出されていて、目に浮かぶようです。 天気のよい休日には、ぶらりと遺跡探索に出かけたくなる気分になりました。 福岡市と糸島半島(とその周辺)に土地勘がない人が、置いてけぼりにならない様に、遺跡の分布状況を記した地図などもあるので、親切です。 銅矛、銅鐸、銅剣といった祭具の出土具合から、民俗学の助けをかりつつ、あくまで考古学的な見地から、各地域(主に筑紫、出雲、吉備、畿内)のマツリとマツリゴトについて、大胆に推論しています。 そこにイデオロギー的偏りはなく、あくまて客観的推論です。 なにかと話題になることもある、倭国大乱についても、考古学的に解明してくれます。 高地性集落の役割が北九州のそれとそれ以東では違う点を指摘した上で、3段階の時代区分を与え、大乱の実像にせまります。 また、北九州でしか見つからない受傷人骨に関しても、なるほどと納得させられました。 感情的な議論になりがちな邪馬台国ですが、現時点の考古学の成果から、ヤマト説をとっています。 しかし、『畿内優越主義』とは、やんわりと決別し、考古学的見地から、もっと緩やかな部族的国家連合ではなかったのか、と推論しています。 また、九州説など、畿内説以外を否定もしていません。 その上で、古墳時代の姿を、駆け足ながら、畿内のみに固執することなく広範な地域について、描き出しています。 考古学的物証をもとに、かつ合理的に推論されているので非常に説得力があります。 また、考古学からは、なかなか判断出来ない場合、素直に『判りません』というか、『大胆な推論ですが』などの断り書きをいれて推論する著者の正直さ、いさぎよさも好感がもてます。
ダイナミックにして明瞭な王権誕生への歴史
 弥生文化が伝来・成立してから日本列島の「文明化」は加速度的に進む。生産力は増大し、社会の階層化が進み、ムラ同士の抗争を経てクニが形成されていく。おもに考古学の知見と中国の文献によってそのストーリーを明確に示していく。  一昔の教科書的な「常識」はバッサバッサと切り捨てられ、最新の知見が次々と提示され、驚く人もあるかもしれない。  そして誰も気になる邪馬台国問題であるが、純粋に考古学に立脚して邪馬台国像が提出されている。現時点(2000及び2008年)での考古学の知見では妥当なところであろうが、今後の発掘・研究の進展に注意が必要なのはもちろんである。  

日本史から見た日本人 古代編―「日本らしさ」の源流 (祥伝社黄金文庫)

[ 文庫 ]
日本史から見た日本人 古代編―「日本らしさ」の源流 (祥伝社黄金文庫)

・渡部 昇一
【祥伝社】
発売日: 2000-04
参考価格: 641 円(税込)
販売価格: 641 円(税込)
日本史から見た日本人 古代編―「日本らしさ」の源流 (祥伝社黄金文庫)
渡部 昇一
カスタマー平均評価:  4.5
歴史の授業では教えてくれなかったこと
私が受けてきた歴史教育は、客観的事実の羅列に終始してしまった感が強い。例えば、鎌倉幕府成立が1192年と言うことを暗記させられても、その頃に起こった日本人の内面の変化と、それがもたらしたものについては触れないのである。しかし、そう言ったことも歴史上の重要な出来事であろう。 また、第二次大戦を境にして歴史の断絶があり、今日の我々は過去の人たちと全く異なった価値観を有しているような印象を持たせてしまう教育だったようにも思う。しかし、聖徳太子の時代から、他国の長所を素直に認めつつ日本独自の文化も育ててきたのであり、また単なる掟ではない憲法も作っていたのである。これらのことからは、日本と言う国の連続性に思いが至る。 本書は、それ以外にも様々な点で新たな視点を提示してくれるので、読めば誰もが日本の歴史を自分の中で再解釈したくなるのではないかと思う。
日本人が国際社会に誇るべきもの
英国で暮らすうち『エホバの証人』の訪問を断るのに「私はジャパニーズ・シントーイストですから(ほんとは大方の日本人と同じくカミと仏とごっちゃの山本七平の所謂『日本教徒』であるが)」といっていたら、「シントーとはどういうものか」と聞き返され、説明しようとするうちに初めて真剣に日本人と神道、そして天皇について考えるようになった。 まず、日本では神様は八百万、つまり森羅万象に宿るものであり、中でも一番偉いのは天照という太陽神、女のカミである。日本研究した外国人は例外なく左翼歴史書で勉強しているので「日本は『男尊女卑』の遅れた封建社会の国」と信じているが、本書にあるように万葉の時代から和歌の前には男女貴賎の差別なく、平安文学の綺羅星の如き女流作家の活躍、北条政子に始まる「武家の女」「日本の母」という男に一目置かれる女の典型をとってみても、それが見当違いであることが判る。 さらに、絶対唯一の創造主が世界と人間を「作った」というキリスト教に対し、日本の神話では人間は男と女の二柱のカミの交接から生まれた。即ち日本人は皆カミの子であり、天皇家は日本人皆の本家である。本家は分家の上に立って家全体の発展に努力する義務があるのであって、分家を搾取する為にあるのではないことは日本人の常識だ。 天皇家を「搾取者」と断じて廃絶を叫んだ共産主義者の煽動に、常識ある日本の庶民は乗せられなかった。 日本には世界一の東大寺や世界最古(770年)の印刷物「百萬塔陀羅尼」、聖徳太子の『三経義疏』など世界に誇れるものが数多くあるが、神武天皇の「八紘一宇」、即ち「世界は一家、人類は皆兄弟」という思想を国体の礎として持っているという事実、そして他国の文化を拒絶するのでなくその良いところを栄養として吸収していくという伝統は、国際紛争の世紀にこそ日本人が誇るべき最たるものではないだろうか。
日本人に生まれたことの歓び - 是非とも読んでください!
こんなに知的で平易で、優しくしかも痛快な文章が書ける人は滅多にいないと思う。とにかく日本古代史に興味のある方は是非とも読んでください。「お勧め!」を通り越してこれはもうお願いです。

「北条泰時ぐらい常識円満にして思慮に富み、思いやりがあり、しかも果断で誠実な日本人は少ない。つまり彼は、理想的な日本男子なのである。そうして、この本物の日本男子は、西洋人から見ると気違いに見えることは、実に面白いことではないだろうか」

僕はたとえ西洋人に訝られようとも本物の日本男子に憧れるし、この精神を世界中の人々に理解して貰えるよう努力しようと思う。
歴史の連続性
 著者は、最初に日本の国体の連続性を説く。この本を読み始めたとき、国体なる言葉の意味も解らなかったが、読み進めていくうちに少しずつ感覚的に解ってきていることに気づいた。歴史感覚とはこんな感じなのだろうか。

 尚、本書で繰り返し述べられている国体なる意味を詳しく知りたい方は里見岸雄の『天皇とは何か』を薦める。憲法・歴史・国体をこれほど精密に論じている本は無いと断言できる。読んで損はしない本である。
歴史と誇り
 この本で著者は、神話から始まる国史を世界史の視点で述べている。皇国史観と批判する向きも在ろうが、この本に其れは当てはまらない。この本を読むと、世界中の神話がそれぞれ共通点を持っている事、古代王朝では神話と歴史が連続している事、そして日本では未だに古代からの繋がりが絶たれていない事が読み易い語り口調で書かれている。2日位で読める本であり、一読をお勧めしたい。
 


歴史を学ぶということ

[ 新書 ]
歴史を学ぶということ

・入江 昭
【講談社】
発売日: 2005-10-19
参考価格: 756 円(税込)
販売価格: 756 円(税込)
歴史を学ぶということ
入江 昭
カスタマー平均評価:  3.5
お薦め
自分の経験を振り返りつつ書かれているため、筆者自身が歴史学とどう向き合ってきたかということがよくわかる。 筆者は国際的にも評価されている歴史学者であり、その語りは説得力を持つ。多少、持論が強い面もあるが、それが決して本書の価値を下げるものになっていない(むしろ良い)のは筆者の力量が人並み以上であることの証左だろう。 歴史学を専門とする人はもちろん、文系学生すべてにお薦めできる好著である。
良書
 長年アメリカの大学で教鞭をとってきた歴史学者の回想と思想の書物です。  前半部分は著者の半生が事細かにつづられており非常に興味深いです。  911にはほとんど触れられていませんが、現代社会についてのさまざまな考察が見られます。  別にEHカーのようなスタイルを目指さしてはいませんがそれで構わないのではないでしょうか。  歴史学を学び始めた人にもおすすめです!
この判型で出すべき本だったか!?
シカゴ大学、ハーヴァード大学で国際関係史の教鞭をとった 研究者による、半自伝的歴史論。ちなみに、その筋では超が つくほど尊敬を集めている研究者である。 もちろん、彼の戦時中の経験や、戦後まもなくの渡米と研究 生活など、興味の尽きないエピソードが散らばってはいる。 しかし、どれも描き具合が浅く、物足りない。レポートのよう な感覚を受ける。 一言でいえば、この本は、残念ながら新書という形態にひきづ られてしまっているのではないか。 せっかくこういった、価値あるテーマの本を書き下ろす のであれば、部数は落ちたとしても、腹をくくって単行 本で出すのが潔いやり方だったのではと思ってしまう。 ツカ、文面の双方での「厚み」が欲しかったなあと。 四六判の単行本サイズで、分量をもっと確保できれば、 今より断然読み応えあって、面白いものになっただろう。 このタイトルと著者で新書で出すならば、カー『歴史とは 何か』(岩波新書)を凌がんことを目指すだけの気概が ほしいと思ったのは、評者だけではあるまい。 以上をふまえつつ、かつ購入前の期待値対読後感を考えると、 辛目の点をつけたくなった。
歴史の新しい見方
名を成した研究者の回想録に目がない私にとって、 戦後まもなく渡米され、国際的に活躍されたという 歴史学者の遍歴はそれだけでも興味深いのですが、 とりわけ恩師との出会いや、受けた指導に対する感謝 の念の記述が印象深かったです。 気軽に読めるサイズであり、特に難しい記述もないのですが、 学問に対する姿勢と、「歴史」というものに対する新しい見方 を教えてくれる本だと思います。
学ぶということ
私は歴史には詳しくなく、よくわからないことも多かったのですが、 この本から学べたことがいくつかあります。 一つは、著者が「歴史」を学ぶにあたり、どのような言葉、どのような考えに影響を受けたか、ということ。 「歴史」に限らず、学問を学んでいる人間にとっては、腑に落ちることが多いと思います。 それと、「歴史」を探求することが、例えば数学で定理を証明するようなことと同じであること。 歴史とは、あくまで後の研究者の解釈がほとんどで、世界中で矛盾のない歴史を打ち立てるために歴史家が研究を進めている。 このことは、数学の定理を矛盾なく証明するようなプロセスに似ていると感じました。 人に「知識」を伝えていく、教えることのすばらしさが伝わってくる体験談を読み、自分の将来の姿を考えさせられました。

日中戦争 殲滅戦から消耗戦へ (講談社現代新書)

[ 新書 ]
日中戦争 殲滅戦から消耗戦へ (講談社現代新書)

・小林 英夫
【講談社】
発売日: 2007-07-19
参考価格: 756 円(税込)
販売価格: 756 円(税込)
日中戦争 殲滅戦から消耗戦へ (講談社現代新書)
小林 英夫
カスタマー平均評価:  4.5
明快・簡便な日中戦争の入門書!
日中戦争に関しては良書がなかなかないために、基礎的知識が曖昧ななままいい加減な本に惑わされている人が多いのが嘆かわしかったが、ついにこういう本も出たかという感がする。 明治期以降の日中の因縁、軍事問題、経済問題、第三国関係を含む 多角的外交問題などなど、日中戦争を語る切り口は多いが、 既刊の新書類はそれらを詰め込みすぎて飽和状態のものが多かった。 本書は「殲滅戦」と「消耗戦」というキーワードに沿って日中戦争を概観し、 しかも軍事・政治両面に関する出来事をバランスよく取り上げている。 そしてわずか新書の半分で、日中戦争の経緯を整理しきっているのだ! 徹底的にキーワードに沿った解釈が提示されているので、 議論にいささか乱暴な点があることも否めないが、 記述内容のバランスの良さは、長年にわたって真摯に探求をしてきた 第一線の研究者ならでは。見事の一言に尽きる。 しかも章末ごとに年表も準備されており、初学者にも親切である。 後半の検閲月報が取り上げられている部分はいささか唐突な感じもするが、 戦争の局面の数々、それも日本の現地当局者が何を隠そうとしたかが読みとれて 非常に興味深い(ただし本書の前半との繋がりは非常に悪い)。 全体的に中国を褒め過ぎかとも思われるが(特にあとがき)、 日中戦争における日本の敗因を鋭く突いている点でも、 特に初学者には必読書ではないだろうか。 惜しむらくは、著者自身が一気に書き上げたと告白しているが、 時間不足のために起きたと思われる瑕疵が確かに散見される。 早期の改訂を切に願う。
戦時中も現代も見た目は変わっても中身は変わっていないと思い知らされる。
 国際社会の潮流を軽視し、トップの下で働くものが優秀であってもそのトップがダメ、そして(この本によれば)朝日新聞といったマスコミが流す情報を鵜呑みして大衆が昂揚すること、これらは、両時代に共通して当てはまる。  いくら軍国一辺倒から経済大国へと外見が変わっても、中身、本質が変わらないのであればまた憂き目を見るのではないかと不安に思える。
わかりにくい日中戦争を理解するためのひとつの見方を提供
日中戦争は著作の数が少ない。その上、日中戦争はわかりにくい戦争でもある。よって、日中戦争については、包括的に詳細まで説明してある書よりも、本書のようにある一定の見方や仮説からたどって説明してある書の方が読みやすく理解しやすい面があり、その点では本書を評価したい。 また、検閲月報の引用は一読の価値がある。あまり他の書では見ないし資料的な価値は大きいと思われるので、ぜひ誰かこれを徹底的に研究して一冊にして出して欲しいと思う。 一方、事実の説明という点ではあまりに物足りない。視点も筆者の主張に沿ったものに単純化されすぎている。新書というサイズを考えると仕方のない面もある。本書で日中戦争に興味を持たれた方は、より詳しく書かれたものをあと数冊、読んでみることをおすすめしたい。
今後の東アジアとあなたを考えるために
著者が言う、今、日中戦争を考える問題意識に同感だ。 世界における中国の存在が非常に大きくなっている。世界の工場としての「ハードパワー」だけでなく、外交や文化といった「ソフトパワー」でも、急激にその影響力を増している。 昨今のビルマの弾圧事件や、昨秋の北朝鮮によるミサイル連続発射から核実験の実施に至った際の中国の対応は、大国としての責任を自覚した「大人の国」の振る舞いとも言えるものだった。一方、その間の日本の政治家による「靖国参拝」や「核武装」発言は、まるで「子供の国」のものだったように思う。 今後、東アジアから軍事を中心に米国のプレゼンスが後退してゆく一方で、中国の存在は益々大きくなるだろう。そのような状況で、日本は、いや私達はどうあるべきかを考える時、70年前の近代日本最長の戦争であった日中戦争の分析が、有益であることを本書は教えてくれる。 分量から物足りない面はある。 しかし、70年前に8年にわたり戦われ、約20万人の日本軍の戦死者を出した日中戦争という事象を、蒋介石の「ソフトパワー重視⇒消耗戦略」VS 旧日本軍の「ハードパワー重視⇒殲滅戦略」という対立概念により、ラフカットに解明することに本書は成功していると思う。 また、終盤、中国で発見された旧軍憲兵隊の検閲資料を最新の研究成果として取り上げつつ、当時の民衆や軍人の生の声を掲載し、上記の概念を裏づけする等、日中戦争を多面的な視点で捉えている点も評価したい。 上記の対立概念を使って、現在の米国によるイラク戦争を考えたとき、それは、まさに旧軍と同じ「殲滅戦略」であり、対テロ戦争という「ソフトパワー」を前面に掲げながら、いつしか軍産資源複合体による「ハードパワー」利権の争奪ばかりが目につく、泥沼化した現代の「日中戦争」となっている。 それは、かつての日本帝国がそうであったように、アメリカの凋落を予感させる。。。  と、そんな事も考えさせてくれる本です。
1つナゾが解けた
日中戦争で国民党政府を倒せなかったのを殲滅戦と消耗戦の違いによるものとすると 書いてあったのは、今まで日中戦争で日本がなぜ勝てなかったのだろうという疑問に 光明を与えてくれた。また通貨戦争の中国側の勝利なども興味深かった。 ただ、三光作戦や殲滅戦争、消耗戦争の具体的事例を書いていなかったのは、 新書だからかもしれないが残念だった。

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 更新日 2009年7月8日(水)  ※ 表示価格は更新時のものです!      メール      相互リンク