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新訳 君主論 (中公文庫BIBLIO) 台湾人と日本精神(リップンチェンシン)―日本人よ胸をはりなさい (小学館文庫) 霊と金―スピリチュアル・ビジネスの構造 (新潮新書) 世論〈上〉 (岩波文庫) 「分かりやすい表現」の技術―意図を正しく伝えるための16のルール (ブルーバックス) 男が知りたい女のからだ―なかなか聞けない87の疑問 (ブルーバックス) 拒否できない日本 アメリカの日本改造が進んでいる (文春新書) 「社会調査」のウソ―リサーチ・リテラシーのすすめ (文春新書) 職業としての政治 (岩波文庫) 戦争における「人殺し」の心理学 (ちくま学芸文庫)
新訳 君主論 (中公文庫BIB.. 台湾人と日本精神(リップンチェ.. 霊と金―スピリチュアル・ビジネ.. 世論〈上〉 (岩波文庫) 「分かりやすい表現」の技術―意.. 男が知りたい女のからだ―なかな.. 拒否できない日本 アメリカの日.. 「社会調査」のウソ―リサーチ・.. 職業としての政治 (岩波文庫) 戦争における「人殺し」の心理学..

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新訳 君主論 (中公文庫BIBLIO)

[ 文庫 ]
新訳 君主論 (中公文庫BIBLIO)

・ニッコロ マキアヴェリ
【中央公論新社】
発売日: 2002-04
参考価格: 820 円(税込)
販売価格: 820 円(税込)
新訳 君主論 (中公文庫BIBLIO)
ニッコロ マキアヴェリ
Machiavelli
カスタマー平均評価:  4.5
人間性の本質を抉る、鋭い洞察の書
  〈そもそも人間は、恩知らずで、むら気で、猫かぶりの偽善者で、    身の危険をふりはらおうとし、欲得には目がないものだ〉(第17章) キリスト教的道徳観が支配的だった当時、こんな身もフタもない 人間観を披露すれば、そりゃあ、非難轟々だったと思います。 しかし、現在の視点から本書を読んでみると、書かれているのは、 上記のような、どうしようもない人間という存在をまとめていくリーダーが、 肝に銘じておくべき、ごくごく常識的な心構えに過ぎないように思います。 宗教上の原罪など信じなくとも、人間はもともと堕落している。 それは啓蒙主義が浸透することによって改善し、進歩していく類いのもの ではなく、これまでもこれからも永遠に変わらない普遍的事実に過ぎない。 だから君主は、善悪ではなく人間性をみることで、他人の行動を見極めていくべきだ――。 まったく仰る通り、というしかありません。 また、君主は領民に対し、冷酷に振舞い、恐れられる存在であるべきだ、 と説くマキアヴェリですが、恨みを買うことだけはしてはならないと戒めます。 特に、死刑は〈適当な口実としかるべき動機があるときに〉ならやってもよいが、 決して領民の財産には手を出してならない、と取り立てて注意を促している所に、 マキアヴェリの鋭い人間洞察があらわれているように感じ、興味深かったです。 なぜなら〈人間は、父親の死はじきに忘れてしまっても、 自分の財産の喪失は忘れがたいものだから〉です。
二項対立的に考えるのは誤り
マキャベリズムというと、 冷酷、残虐というイメージがあるが、 それは表層部分のみをすくった解釈であることは 本書を読めば一目瞭然である。 特に、下々の国民に支持されることの重要性を説いたりと、 意外にも平穏無事な、 行き着く先は立憲君主制なのか?といったような いわゆる普通の会社の姿が目に浮かんできます。 しかしそれでも 本書の根底にあるのは 非常さであると私は考えます。 カードを切れない君主は 果たして君主として有能だと言えるでしょうか? 無能な君主は存在自体が罪。 この言葉が重くのしかかります。
後出しじゃんけんの方法論
ルネッサンス期の分裂イタリアで政治家のスタンスはこうあるべきという、ある意味理想論 でもある。但し、マキアヴェリは「後出しじゃんけん」をおおっぴらに推奨した為に、今で も誤解を受けている人物でもある。マキアヴェリ自身は「後出しじゃんけん」は、あくまで も非常の手段であると述べているが、それを理解しないとマキアヴェリ自身も冷たい人物と 解釈される恐れがある。君主論は戦時非常事態化で君主がどう生き残るかという方法論であ ったものが、いつの間にか非情な政治の方法論となってしまっている。 熱く語った理想論が、後世に於いて冷徹な政治論に変貌させたものはマキアヴェリ自身の問題 というよりも、マキアヴェリの方法論を必要とした混沌とした時代の問題でもあろう。
カトリック教会に禁書として扱われた叡智に触れて見ませんか?
「世の大多数の人間は、財産や名誉さえ奪われなければ、けっこう満足して暮らしてゆくものである」「総じて人間は、手にとって触れるよりも、目で見たことだけで判断してしまう」「人間はもって生まれた性質に傾いて、そこから離れられない」。 約500年前に書かれながら、カトリック教会の怒りを買い、一時禁書として扱われ、19世紀にようやくまともに読まれるようになってきた歴史的な名著である。無理もない。「運命は女神だから、彼女を征服しようとすれば、打ちのめし、突き飛ばす必要がある」「領土欲というのは、きわめて自然な当たり前の欲求である」などと平気で書いてある。 時代の変化によって社会的な記述に関しては簡単には適用できない部分もある。ただ、よく見れば、人間の本質は時代が変わっても何も変わっていないことに改めて気づかされる。 その一方で、マキャベリ式の君主論は、なかなか活動的だ。どっちつかずの態度は強く戒め、変化する時勢に自分を一致させ、「大事業はすべて、けちと見られる人物の手によってしか成し遂げられていない」として備えを奨励して、挙句の果てに戦争をやれ、とけしかける。 不愉快な名言も多いのに、ある種痛快な読後感も残るのは、あまりにもはっきり人間の本質を言い当てている点と、世や人のバカらしさを指摘しながらもそれを軽蔑せず、前向きなエネルギーに向けようとする意図がにじんでいる点だろう。時代を超えて一読の価値がある。 解説や訳注が丁寧で、文庫サイズで場所もとらず、1,000円未満で買えるのもありがたい。
多角的視点の妙
 13?14世紀のイタリアを状況をもとに君主とはかくあるべしを示した書物です。かといって君主は人民に慈悲深くあるべしとか厳しくあるべし、などといった抽象的な君主像を示したものではなく、君主はこう振舞うべきである、それは何故か、状況が違えばいかに振舞うべきか、それは何故か、滅びた君主たちは何故滅びたのか、などなどをその時代までの実例、アレクサンドロス大王やチェーザレ・ボルジア等を取り上げて検証しています。  前述したように現代では状況もかなり違いますので、これを鵜呑みにすることはよくありませんが、君主論にある多角的な視点は現在陥っている様々な問題を考察する上で一つの材料になるものかと思います。また他の国の戦記や英雄譚などの物語と合わせて読むと、一つの書物として十分に楽しめます。

台湾人と日本精神(リップンチェンシン)―日本人よ胸をはりなさい (小学館文庫)

[ 文庫 ]
台湾人と日本精神(リップンチェンシン)―日本人よ胸をはりなさい (小学館文庫)

・蔡 焜燦
【小学館】
発売日: 2001-08
参考価格: 650 円(税込)
販売価格: 650 円(税込)
台湾人と日本精神(リップンチェンシン)―日本人よ胸をはりなさい (小学館文庫)
蔡 焜燦
カスタマー平均評価:  5
胸をもう張ってます
愛日家と称する人々がいることは日本人として非常に嬉しい。記述には彼の強い思いが綴られていて、読む人を熱くさせる。ただ実際の台湾には日本教育を受けていない台湾老人も少なくなく、かれが代表でないことを引き算して読む方がいい。 とはいえこの本で元日本人に激励され自信を持つのも少々情けないと思うが・・・。
日本人よ胸を張ろう! そして…
台湾人よ立ち上がれ! 戦争に関しては、 立場や心情、思想などによってとらえ方が異なると思います。 当事者でなければ、 戦争に関する情報が正しいのかという判断は難しいでしょう。 (当事者であっても難しいのかも知れませんが…) この本を読んで私が感じたのは、 「戦後の日本は、良い面や悪い面も含めて歴史を正しく認識する“努力”が必要だ!」 ということです。 単純に「日本が悪い!」と言って、他の情報をシャットアウトするのではなく、 良い面にも目を向け、その上で取捨選択する必要があると思います。 書かれている内容が100%正しいのかどうかは、私にはわかりません。 ですが、この本は色々なことを考えさせてくれます。 日本という国に自信が持てます。 ぜひ読んで、日本と台湾について考えてみてください! 最後に… 「金美麗さん…かっこよすぎです!」 「日本人よ、最も大切にすべき隣国は台湾だ!」 「台湾人よ、立ち上がれ!」 個人的な評価は、文句なしの星5つです。
中国人と台湾人の気質の違いのルーツ
心に残った言葉 p.56 一流の人材を次々と台湾に送り込む →日本政府が台湾を単なる植民地として搾取するつもりではなく、自国の領土として 扱っていたことが分かります。企業の海外進出についても、一線級の人材を送り込む 会社は本気で海外に市場を拡大しようとしています。一部の会社は、なんとなく時代 の流れで社員を駐在させて、成果について厳格でないため、特に董事長・総経理クラ スの人間の天国になっています。トップとしての責任感や自覚を持ってもらいたいと 思います。 p.64 後藤氏は、「金を残す人生は下、事業を残す人生は中、人を残す人生こそが 上なり」後藤新平の座右の銘 p.70 欧米列強諸国の植民地経営は、愚民化政策の下に一方的な搾取を行うばかりで、 現地民の民度向上、教育など考えの及ばぬところであった。 日本の台湾統治は、「同化政策」の下に、外地(台湾)も内地と同じように教育系統を整 備し、その民度を向上させるべく諸制度改革などあらゆる努力が払われたのである。 p.78 台湾人にとって「墓」をまもることは、子孫の大事な務めであり、これを怠るもの は親不孝者としてみなされ、周囲からの信用を失うことにもなりかねない。 p.164 「公」に身をおくものはいかなることがあろうとも高潔であり続け、社会の模範 たるをしっかり認識していたので、日本統治時代には贈賄・収賄などというものは存在 しなかった。 p.218 戦後、台湾では、日本精神なるものが薄れてゆき、自分さえ良ければよいとい う中国式に染まりつつある現状を憂いています。 p.225 中国社会は全てが「金」と「権力」の社会なのだ。 →確かに中国は自己中心的な人が多いです。「内」と「外」の垣根が非常に高い。身内 や友人に対しては非常に親切な人が、ひとたび「外」の人に対して信じられない態度を する。中国の共産主義の時代に、特権階級だけが得をしている姿を見てきた影響かもし れません。 ルールが無ければ、人が見ていなければ何をしてもいいという超合理的な国民が中国人 だと思います。「徳」「倫理」という概念を勉強すべきでしょう。もとは儒教の国なの ですから。
そんなに崇高だった日本人は、今いずこ...。
最近仕事の関係で知り合ったTさんという台湾人の若者がいます。30代前半の彼は大変な日本ファンで、中でも日本のTVドラマに対しては自ら認める「中毒」ぶりです。これまで見た日本製ドラマは数知れず、主演俳優の名前やあらすじなど、私の半端な知識など到底及びもつきません。そして、驚く私を前に微笑みながら彼曰く、「自分のまわりはそんな台湾人だらけです」と。 なぜなんだろう。日本は戦争中に台湾に対しても酷いことをしたのではなかったか!?それがこの本を手にしたきっかけでした。そして自分の考えが根本的に改められました。そうなのか、かつては日本はそうだったのか、と。 Tさんは日本による統治時代を直接知る世代ではありません。むしろ、中国による反日教育に晒された世代のはずです。しかし、かつての統治時代を知る台湾人たちの日本への想いは、そうたやすく中国の偏狭な政策で捻じ曲げられるものではなく、後の世代へ脈々と受け継がれていったのでしょう。 台湾が戦後、中国によって変わっていったように、日本も米国との関わり合いの中で多くのものを失っていったと思います。この本は、他国からの干渉に翻弄される前の純粋な日本と台湾が、戦争という大混乱期にあっても互いに敬い慈しみ合った貴重で驚くべき記録です。また、かつて存在したそのような崇高な日本人は一体どこに行ってしまったのか、大いに考えさせられる本です。
私達は自信を持ってもいいのかも知れない。
私も小林よしのり著「台湾論」とともに読むことをお勧めする。 この二つの本は兄弟である。 内容に関して言えば、非常に簡潔でわかりやすく衝撃的である。 そして圧倒的に面白い。 (面白いという言葉は適切ではないかもしれないが) 映像として映画にでもならないかと期待している。

霊と金―スピリチュアル・ビジネスの構造 (新潮新書)

[ 新書 ]
霊と金―スピリチュアル・ビジネスの構造 (新潮新書)

・櫻井 義秀
【新潮社】
発売日: 2009-05
参考価格: 777 円(税込)
販売価格: 777 円(税込)
霊と金―スピリチュアル・ビジネスの構造 (新潮新書)
櫻井 義秀
カスタマー平均評価:  5
「貧困ビジネス」としてのスピリチュアル
私たち日本人は自分で思っているよりもずいぶんと実際には宗教的である。 私たちは霊魂の不滅はともかく存在は信じているし(特に亡くなった肉親の「魂」の存在を否定できる日本人はほとんどいないであろう)、自然神もなんとなく信じている。このような多神教的宗教観は日本文化に豊穣な物語性を与え、漫画やアニメなどの日本発のソフトパワーの魅力の源泉となっている。 多神教的世界に属する私たちにとっての「神」は人格神であり、独自の文化や論理を持つものの、対話し交渉することが可能なものである。古来日本人は神秘的なる存在に賄賂を使ったり(供物)、お世辞を言ったり(祝詞)、あまつさえ脅迫したり(「てるてる坊主」の歌を想起されたい)してお付き合いをしてきた。先祖霊や妖怪の存在を受け入れている日本人が、スピリチュアルなるものに対して抵抗感が薄いのは自然なことである。 本書第1章で紹介されているスピリチュアル・ビジネスにおいては、「カミサマ」にお金を奉じる「取引」が推奨され、それが「商売」の原理となっているのだが、そういう噴飯モノの商売が受け入れられる素地は伝統的にあるのだといえる。 本書では、スピリチュアル・ビジネスが消費者の「リスク認知」を歪ませることにより「お金を巻き上げる」仕組みが解説されており、極めて説得的である。また、スピリチュアル・ビジネスが社会的経済的に脆弱な人たちのニーズに応え、しばしばそういう人たちを搾取していることを強く警告している。 経済的に困窮した人の切実なニーズに付け込み、経済困窮者からさらに搾取するビジネスを「貧困ビジネス」と呼ぶが、スピリチュアル・ビジネスも同様の構造を持つ。スピリチュアル・ビジネスを「救われている人がいるのだから」と正当化することは、貧困ビジネスが「必要とする人がいるのだから」という理由で正当化されてきた構図と同様である。 ぜひ、多くの人に読まれるべき本と思う。
神様というリスクとどう付き合うか?
本書は北海道大学教授であり 近年は新興宗教やスピリチュアリティの問題について 積極的な発言をしている著者が 新興宗教・スピリチュアリティとビジネスの関係を論じた著作です。 具体例や体験者からの証言を通じ、 「不安」を煽り巧みに人々を誘い込む霊感商法の手法や 救済や世界観にに惹かれる人々と 人々にそうしたものを求めさせる社会の問題点などを検討します。 被害者の方の切実な訴えや リスクを認識した上で、正しい判断をできる能力を身に着けるべき ―という筆者による真摯な提言もさることながら スピリチュアル事業の見本市「すぴこん」 ―に関する記述は大変興味深く 読後、ホームページを見てしまいました。 個人的には、 筆者の主張がやや強いと感じましたが、 同時に、教育者としてそうした発言をせざるを得ない事情があることも 本書の端々から伝わってきます。 霊感商法、強引な勧誘といった危うい側面がある一方で 信教の自由との関係で慎重な配慮を要する スピリチュアリティや新興宗教との距離のとり方。 一般論としてどうか? そして、自分自身や近い人物の問題ならどうなのか? 本書をきっかけに、個々人が考えていただければ―と思います☆☆
笑い事じゃないけど、失笑ものの「神様」
金儲けの手段としての宗教について論じた本。明解な対価がないだけに、いったん心を開いてしまうと、百万でも億でも際限なく金を差し出してしまうスピリチュアルビジネスに、著者は厳しい批判を行う。 はまり込んだ警察幹部が処分されたヒーリング宗教「神世界」。相談をしてきた人の話からその金が第一な内情を報告するのだが、せこい…教典には「神様が一番嫌いなことは損をすること」「支払いが遅れたら取引は解消」と書いてあるそうだ。統一教会も「日帝36年に報いるには日本人女性が韓国人男性と結婚し献身する」なんて与太話が信仰のコアなんだそうだが、信じてしまうとこんな失笑ものの「神様」でも、心理的プレッシャ?をかけ続けられると疑わなくなってしまうのが恐ろしい。神世界も統一教会も巧みに敷居を低くしているのも、怖いと思わせられる。 後半では著者が、指導するゼミ生とともに訪れた「スピリチュアルの見本市」すぴこんの体験記が語られる。こうした出店では「オーラの泉」がよく流されているという。同番組の最後に「VTRを使用した物品の販売は許可してません。悪質なセールスに…」というテロップが出るのはそういう訳か。現代社会に定着した「癒し」・ヒーリングや自分と超越した存在との接触、いわゆる「スピリチュアル」がブームになり、そこから怪しい新興宗教へ、という流れを読み解く。実例と理論で、宗教と金のつながりを探り出している好著といえる。
スピリチュアルの売れる理由、悪い理由。
「スピリチュアル」を駆使して消費者から金銭を収奪する行為の何が問題なのかを明解に説いた啓蒙書。先に出版された編著である『カルトとスピリチュアリティ』(ミネルヴァ書房)で提示されていた著者の論点が、一般向けにより噛み砕いて語られているといった感じもある。「スピリチュアル」が流行する社会的背景を分析しつつ、それが神世界や統一教会のようなカルト集団が跳梁跋扈する悪世相といかなる関係があるのかを考察し、対処法を検討する。 「前世」「霊界」「先祖の因縁」等の「スピリチュアル」を応用したビジネスは、顧客(潜在的な販売者)のリスク認知をゆがませ、利得計算の狂った異常な商品購入(販売活動)を行わせる反倫理的(→犯罪的)な商法である。著者ははっきりとこう断じる。だからメディアがこの種の商法に説得力を与えるような広告を出したり、スピな番組を製作したりするのは自重すべきだし、大学キャンパスなどで詐欺的な布教活動を行っている団体には、「自由」など認めず厳しく取り締まるべきなのだ。 香山リカ氏が、「スピリチュアル」に対し懐疑的な態度をとろうとすると「頭の固い人」「心の貧しい人」と思われてしまい嘆息する、と書いていたが、それでもやはりおかしなものをおかしいと認識するのは大事である。その「おかしさ」の構造を批判的に理解するために、本書は教育者を中心として幅広く読まれてしかるべきだと思う。

世論〈上〉 (岩波文庫)

[ 文庫 ]
世論〈上〉 (岩波文庫)

・W.リップマン
【岩波書店】
発売日: 1987-07
参考価格: 693 円(税込)
販売価格: 693 円(税込)
世論〈上〉 (岩波文庫)
W.リップマン
カスタマー平均評価:  5
翻訳がすばらしく、すいすい読める
皆さんかいていますが、翻訳がとてもうまく、すいすい読めます。 内容は現在にも通じるところがあり、極めて参考になります。 というより、現在に警鐘を鳴らしているのでは、と思わされるような本です。 マスメディア関係に勤める人全員に読んでもらいたいぐらいの本です。古典名著と言われるのも納得です。 そのぐらいいい本です。オススメです。
世論の体系的な分析
民主政治を中心的なテーマとしてコミュニケーション機構の中での世論の重要性について考察されていました。 民主政治を念頭において社会学的な視点から認識・情報・報道を分析する概念装置の立て方とそこから見えてくる課題が秀逸です。自分自身の価値、地位、権利についてわれわれがどう感じているかを現実の世界に投射する「ステレオタイプ」によって捉えられ、複雑な環境に適応するために個人の中に虚構としてつくり出される「擬似環境」を通じ、頭の中に思い描かれる自分自身・他人・要求・目的・関係のイメージが「世論」として定義されています。 民族国家としてではなく民主主義という「理念」によって成り立っているアメリカにおいて世論が果たす基軸的な役割がアメリカ人エリートによって考察されているという点で大変興味深かったです。特に擬似環境という考え方をお互いに理解することが民主政治の上で大変重要であるとの筆者の主張は腹落ちしましたが、裏を返すとアメリカは本書執筆1922年時点において多元的な価値を認めるという点では民主的ではなかったといえるのかもしれません。しかしながら、そうした環境だからこそ、落ち着いた態度で希望を捨てず肯定的に民主政治を論じる筆者の真摯な態度が光っているのかもしれません。
苦労して読む価値がある
英語が古いので読みにくかった。 しかし内容がすばらしい。現代社会にもぴったりあてはまる。 著者の結論としては、一般市民は生活が忙しく、公共のことを知る時間がない。また公共のことを正しく伝える媒体が存在していない。したがって一部の利益集団の好き勝手にされている部分がある。 しかし著者の時代にはインターネットがなかった。それが正しい情報を伝えるとなるだろう。
わかりやすい訳
 私は現在、アメリカの大学院で政治学を勉強しております。

 リップマンの『世論』は古典的名著のようで、こちらの大学の政治学専攻では知らない人はいないようです。

 私はこの本の原書が授業のテキストになったので、購入して読んでみましたが、リップマンの書く英文は一文が長く、また言い回しも古いのか、なかなか理解できませでした。一応通読しましたが、理解度は20%くらいだったでしょうか。ちなみに、彼の英文はアメリカ人にとっても難しいらしく、みんな頭を抱えていました。

 ところが、本翻訳書は本当に分かりやすい名訳でした。リップマン独特の長い文も、読者が咀嚼できるように、適宜、短く切って、いくつかの短文に分けて訳してくれているので、すいすい頭に入ってきます。これは、おそらく原文を読んでいるアメリカ人読者よりも、日本語の訳文を読んでいる日本人読者の方がはるかによく理解しているのではないかと思います。

 私もおかげさまで、無事単位が取れました。この本の訳者にはお礼の言葉がありません。

 ただし、巻末の訳者による解説に、他の岩波文庫の本と違って、内容の要約が出ていないのは、ちょっと残念でした。概して古典の場合は内容が難しいし、言い方もまわりくどいので、要約があれば、事前に読んで全体のイメージがつかめて重宝します。また、大学の授業などで岩波文庫をテキストにしている場合なども、要約があれば、テストの準備に役立ちますものね。(次の改訂版では、ぜひ要約をつけていただきたいです。)
メディアにおける「バカの壁」
まず、わかりやすい。これは特筆すべきことだ。メディアや政治を扱う本にありがちなまわりくどさ、例えになっていない例え、自己満足の論調、難解さは全く無い。けしてくだけた調子で書いているわけではないのだが、無駄も余計なレトリックも排した文章は充分なユーモアと親しみとに満ちている。掛川氏の訳文のリズムは、原文の雰囲気を反映した素晴らしいものだと思える。

情報化社会での不可避的な「情報処理」の方法、つまりステレオタイプの仕組みを説明するくだりは、あらゆるクリエイター、文章表現だけにとどまらず、映像でも洋服でもなにもかもだ。。。何かを世の中に発信することを職とする人間は必読であると思う。
当時、1920年の主流メディアといえば新聞であったかもしれないが、現在において「メディア」という言葉のカバーする幅はとてつもなく広い。ひとつのステレオタイプを製造、もしくはさらに飾り立てる可能性を有する者として、自分が「情報」というかたちのない存在に対して何を行おうとしているのか、それを認識することは必須であろう。

また、そのステレオタイプの不可避性を見つめながらも、理想的になりすぎず、また諦念に流されるわけでもない真摯に理性的な答えを模索していく姿には、この本の奥底に流れる静かな情熱を感じる。チョムスキーによって「観客形民主主義を提唱した」と批判されたこともある本書だが、決して彼はエリートによる支配形の社会をチョムスキーの論じるかたちで望んでいたわけではないだろうと思う。
リップマンの理想とした情報の流通形態、そして社会の仕組みに賛否はあれども、彼がその意見を持つにあたって基本とした「情報社会の枠組み」とそこに生きる「人間の本質」に関する繊細な観察は、100年近く立った今でも充分に通用する。まさに現代の核となる部分を突いた、必読の書。


「分かりやすい表現」の技術―意図を正しく伝えるための16のルール (ブルーバックス)

[ 新書 ]
「分かりやすい表現」の技術―意図を正しく伝えるための16のルール (ブルーバックス)

・藤沢 晃治
【講談社】
発売日: 1999-03
参考価格: 840 円(税込)
販売価格: 840 円(税込)
「分かりやすい表現」の技術―意図を正しく伝えるための16のルール (ブルーバックス)
藤沢 晃治
カスタマー平均評価:  4
「分かりづらくしないための技術」
文章をはじめとした「表現」について仕事やプライベートでも必要で、身の回りの分かりづらい表現が気になっていたので購入しました。 巷に氾濫する分かりづらい表現の実例を挙げ、それらが何故分かりづらいかを紐解き解説しているので、それこそ分かりづらさが分かりやすくなっています。 どちらかというと、分かりやすい表現のために、分かりづらい表現から導き出されたDONTSによってルール化しているので、「分かりやすい表現」の技術というより「分かりづらくならない」ための技術のような気がしました。 とはいえ、自分でも思い当たることが多く、ためになります。 最終章ではチェックポイントを具体的に挙げつつ、ロールプレイ調で説明してくれているとことが一番身につまされて理解できました。 一度読んで、今の自分の表現をチェックしてみるのはいかがでしょうか?
是非
読んでない人は、是非、読んでください。 手軽に読めるサイズですし、お値段もそう高くないです。 「分かりにくい表現をどのように分かりやすい表現に変えるか」を分かりやすく書いてある本です。 ずっと前に読んであったのですが、今日レビューを書いたのは以下のエピソードがあったからです。 会社の同僚が、ある人から来たメールを私に見せました。 一文が3行ぐらい続く読みにくいメールでした。 「このメールの送信者に、読んでもらったらいい本を知らない?」 と私に聞くので、ふと思い出したのがこの本です。 早速、家にあったこの本を、もう一度読み返して、翌日、同僚に見せました。 内容が気に入ったのか、かなり喜んでおりました。
5にちかい4の評価です。目からウロコ的表現についての観察と実践アドバイス。
   世の中にあるオバカな道路標示や駅の案内板の話で    笑いながらニヤニヤしながら読んでいくうちに、    どんどん賢くなるような気がする本です。    話し方や書き方の勉強にもなります。    分かりやすいとはどういうことか?から始まり、     分かりにくい表現の主犯たち    分かりやすい表現のルールブックと構成は流れていく。    この本自体が分かりやすい表現の見本になっています。  
多くの方々にオススメしたい充実の一冊
世の中に氾濫している分かりにくい表現…  ・道路標識や地図  ・案内図  ・パンフレット  ・プレゼン資料など を例に挙げ、 改善例を具体的に示してくれています。 特に高速道路の標識なんて、車は急に止まれないし 分岐点はそこまで来ちゃってるし、 本当に何とかしてくれよ?とか思いますけどね… 会社のプレゼン資料作成の参考に! 標識や案内図の改善などに! 内容充実の一冊かと。
「おもてなしの心」をルールにするのは・・・
インストラクショナルデザインや 行動分析学の書籍を物色していた時に、 関連本で提示されて、 評価が良かった(40人の書評で4点)ので購入した。 残念ながら、新しい学びはなかった。 わかりやすい表現のルール2として 「受け手のプロフィールを設定せよ」 という主張があるが、 この書は、実務経験のない学生さんあたりに 設定したのだと思われる。 ルールの最初に 「おもてなしの心」が来たのには ずっこけた。 私は、接客業をやっていたので、 その重要さは十分に承知しているが、 こういう情緒的な表現を 「ルール」と表記してはいけない。 (書くなら、理念とすべき) それ以外は常識的な内容だが、 根本的には同じ原則が複数のルールに 繰り返し出てくるのが冗長に感じた。 ライティングの書籍で、 以下のような原理原則を学んだほうが、 覚えることが少なくてよいと思う。 ・概要→詳細 ・要約を先頭、 ・パラグラフの使用 ・箇条書きの使用 ・インデントの使用 個人的には「書く技術・伝える技術」がお勧め

男が知りたい女のからだ―なかなか聞けない87の疑問 (ブルーバックス)

[ 新書 ]
男が知りたい女のからだ―なかなか聞けない87の疑問 (ブルーバックス)

・河野 美香
【講談社】
発売日: 1999-07
参考価格: 903 円(税込)
販売価格: 903 円(税込)
男が知りたい女のからだ―なかなか聞けない87の疑問 (ブルーバックス)
河野 美香
カスタマー平均評価:  4.5
男が知りたい事?
陣痛はどのくらい痛いのか色々と言われて来ましたが、男女共通の病気の痛みからたとえてくれれば男にだって推測できて、合理的だと思いました。流石に女医さんならでわの説明だと思いました。 女性は卵子を一生分持って生まれてくるので、年が経つにつれて劣化してくる事、35歳以降になると染色体異常や奇形のある子の生まれる割合がぐっと増加する事など、男性だけでなく女性にもこの情報が欠如している人がいるとしたら大変なことだと思いました。(「SATCのキャリーちゃんは…」と思ってしまいました)。 妊娠・出産適齢期20?35歳までなので、子供が欲しかったなら男性もこの事を理解して、女性に対して接しなければとも思いました。また、不妊治療を考えると奇跡的な大変な挑戦をしていることも推測されました。その半面、流産はリスクを回避していることだとは思いもしない事でした。 中絶が120万件の出産数に対して30数万件の中絶が行われているとなると、妊娠に対して約2割も行われている事にどれだけの人達が知っているのかと…、これって異常事態では?と思ってしまいました。その上、不妊になるリスクがあるとなると。出産してもらい、養子縁組をした方が良いのでは…。命の重要さと社会がその命を育んで行くシステムを作っても良いのではと思いました。政府の少子化対策???…と思ってしまいます。 何となく男性が知っているという状況ではなく、生理的な事は小中学生の時代から、男女共通の知識として正確に教えることで、両方が無駄で馬鹿げた傷つけ合いを避ける事が出来るとも思いました。 これから更年期障害の事を考えると…。お医者さんのも相談できると云う一言がどんなに助けになったか、少し安心した気分です。
重宝しました!
確かに、聞くに聞けない事にしっかりとお答えいただきました。著者が云う『女性に対する誤解から、真実を知る』目的が十分に果たせていると思います。流石に電車の中では読めませんでしたが、お医者さんである著者ならではの、"ツボを押さえた"解説はすばらしいの一言に着きました。できれば、次回は『女性と"男性"の更年期の違い』についてご教示いただければと思います。
最大不倒の産婦人科学入門書!
 まず,この本のタイトルは上手い。実際に読んでみると,男性である私が本気で読みたくなってしまう様な内容になっている。この本は現役の産婦人科医である河野さんが,いろいろな質問に対して答える構成になっているが,過去のブルーバックスと同様に写真やイラストを交えているので,とてもわかり易い。  ただ気になったのは,この本で使われている写真やイラストがかなりリアルなことである。しかしこの本で使われている写真やイラストは,グラビアやアダルト商品の様な,性を売る目的ではないと言える。だから,読む価値は十分にあると思う。  この本は,産婦人科学を扱った本の中ではかなりの秀作なので,医学部の学生でなくても読んで欲しい。(ただしあまり若過ぎる人は読まないで欲しい。)
男性の素朴な疑問に産婦人科のベテラン女医さんが答える。
 女性の身体についての男性の素朴な疑問に、産婦人科のベテラン女医さんが答える、という趣旨の本。1次性徴、2次性徴、月経、セックス、妊娠、出産、更年期、等のトピックが扱われている。  1999年出版の本なので統計資料などが若干古いなと感じるものの、内容が内容だけにそれで全く問題ない。ところどころに感じられる、現在の新書ブーム以前の古き良き新書テイストを楽しむのも、また一興。
疑問が解決!
昔から生理とか男からみるとよくわからないことがたくさんあります。
しかし、性的なことを女の人に聞くのも難しい。
そういうときこの本が役に立ちます。
内容は目次を見てもらうとして、お勧めです。

拒否できない日本 アメリカの日本改造が進んでいる (文春新書)

[ 新書 ]
拒否できない日本 アメリカの日本改造が進んでいる (文春新書)

・関岡 英之
【文藝春秋】
発売日: 2004-04-21
参考価格: 735 円(税込)
販売価格: 735 円(税込)
拒否できない日本 アメリカの日本改造が進んでいる (文春新書)
関岡 英之
カスタマー平均評価:  4.5
今こそこの本を読み直そう
本書が出版されたのは2004年4月、小泉政権により郵政民営化が行われる直前である。当時、この本を読んで大きな驚きを覚えたものだ。それから5年、再読して、改めてこの本の記述の正しさと先見の明に驚かされる。 この本の中心テーマは、以下の詳述である。 (1)グローバリズムと言う名の下に行われた、アメリカの独善的な自国のルールの押し付け(2)それが日本の経済だけでなく文化にまで結びつく体制変化を強要した事(3)「それらアメリカのルールは煎じ詰めると強欲資本主義の要請に基づくものだったこと それらが、「年次改革要望書」と言う名前で、毎年日本政府に突きつけられ、日本は実に従順にそれに従ってきた。 著者が最も大きな問題だとして言いたかったのは、こうした内政干渉そのものの社会的な変革を、大きな疑問も持たず、メディアが中心となって世論形成を行い、唯々諾々として従って来たことだろう。その根底に有るのは、アメリカ発の政治的、経済的、文化的な施策や行動がすべて正しいとする風潮であり、著者は、それこそが最も大きな疑問なのだと言う事を言いたかったのだろう。 この5年で、世界の情景が一変してしまった。 アメリカが絶対の優位を誇り、世界の規範として主導してきた、金融資本主義はあっけなく崩れ去り、グローバリズムと言う名で行われた変革の多くが、実はアメリカの独善的なルールの押し付けに過ぎなかったことが暴露された。 また、投資銀行モデルは完全に破綻してしまった。 「時価会計原則」の破棄に見られるように、今やアメリカは危機に瀕してなりふり構わず、自らの押し進めた国際ルールを勝手に破り始めている。また、過度に押し進めた、強欲資本主義により自らの身を滅ぼそうとしている。 著者の主張の正しさはこの5年の世界の変化を見れば余すところ無く証明されたと言ってよいだろう。 しかし、日本は、郵政民営化をはじめ、裁判員制度など「年次要望書」に従ったアメリカ独善のアメリカのための変革を今だ疑わずに推し進めている。 再度、この本を今の日本人が読み返すことを薦めたい。
星三つ以下つけた人間は脳ドックを受けろ!
若いがこれから楽しみな作者だ。精進してもっと過激にこの国を啓蒙してほしい。
アメリカが犯す内政干渉の一部始終
日本の政治、日本のメディア(テレビ、新聞)がいかにアメリカの言いなりであるか、その理由、構造がよくわかる一冊。全ては日本の持つ巨額のマネーをアメリカ本土へ移転するためにアメリカが壮大な計画の元、飼いならした日本の一部政治家、メディアを利用して世論操作をしていくさまがとてもよく見てとれます。この本を見れば、なぜ今このような報道がなされているのか、裏の裏までわかります。著者がこのことに気付いた年次改革要望書の原版もインターネット上で公開されているのでまずは自分の目で確かめてみるべき。
知っておいてもいいことか
なんだか、微妙な本である。 アメリカ人の「自由」とは、自由競争の意味である。 そのため、きちんと、彼らの意図を汲まないと、 上手く利用されるだけである。 また、彼らの主張には、必ず、 ”米国の国益のため”という前提があることを忘れてはいけない。 その上で、彼らの言い分を本当に、正しいのかを判断しないといけない。 例えば、日本のxxxは公正でない。だから、xxxを正して、自由競争を導入しよう、 などは、従来の方法だと、自国の産業が介入できず、 商売あがったりだから、なんとかしろよという含みがある。 他にも、盛りだくさん、、 本書は、現在のアメリカとの関係での不平等を示し、 マスコミが報道しない(できない?)情報もあるので、読んでおいて損はない本です。 ただ、著者は、国や政府関係の仕事をしていたわけでなく、 銀行員時代の経験、ネット、本の情報を元にしているので、 意見については、主観的と思える箇所も多いです。 しかし、現在は、責任とれよ、米国と叫びたくなり、 金儲けにノーベル賞まで受賞させて、何してるんだ。。 という状況なので、、必読かもしれないです。
日本の政治家は、アメリカのトロイの木馬
衝撃的な本である。阪神大震災後、あれだけの人命を失った日本が、耐震基準を強化するどころか、アメリカの為に、耐震基準を緩和して居た事などを、私は、この本を読んで初めて知った。そうして事を知って、私が、直ちに抱いた疑問は、言ふまでも無い。日本の新聞・テレビは、何故、アメリカによるこうした不当な干渉を報道しないのか?と言ふ疑問である。答えは、明らかである。日本の新聞・テレビは、アメリカの道具なのである。そして、彼らが何も報道しない中、アメリカの要求通りに日本を「改造」しようとする日本の政治家は、アメリカのトロイの木馬に他ならない。彼ら(日本の政治家、マスコミ)が日本国民の敵である事を認識する事が、日本を日本人の手に取り戻す第一歩である。 (西岡昌紀・内科医/7人の「A級戦犯」の50回目の命日(=天皇誕生日)に)

「社会調査」のウソ―リサーチ・リテラシーのすすめ (文春新書)

[ 新書 ]
「社会調査」のウソ―リサーチ・リテラシーのすすめ (文春新書)

・谷岡 一郎
【文藝春秋】
発売日: 2000-06
参考価格: 725 円(税込)
販売価格: 725 円(税込)
「社会調査」のウソ―リサーチ・リテラシーのすすめ (文春新書)
谷岡 一郎
カスタマー平均評価:  4.5
メディアの嘘発見器
一見、科学的、論理的、公平に見える、マスコミや官庁などの統計データの嘘・誤りを見抜く方法を、具体的に、丁寧に解説してある。 「騙されても、何とかなるだろう」という日和見主義者以外は、興味とちょっとした驚きをもって読める本だと思う。 紹介されている方法をひとつでも多く身に付けたい。 この本を読むと、メディアが嘘をつくと頭では分かっていたとしても、知らず知らずのうちに、誤った情報を真実と思いこみ、バイアス(先入観・偏見)をつくりあげてしまっている可能性が非常に高いということに気付くと思う。 少なくとも私は、本書で例として紹介されている記事や統計、グラフ等の、明らかな情報操作を、すべて見抜くことはできなかった。 メディアを疑ってかかるという意識を以前からもっていて、尚且つ、(記事等を読んだ後に)「少なくとも30秒考えてください」というような、本書の指示に副って、わざわざ考えたのにもかかわらず、である。 この本で紹介されいてる注意点や、分析を用い、丁寧に分析すれば、情報を正しく読み取れるようになるだろう。 しかし、常にどんな状況でも、正しく情報を読み取れるようになるとは言い切れない。 身体・精神状態による判断力の低下や、気付かずに影響しているバイアスがある可能性は十分にある。 それでも、メディアの情報に接する際に、少しでも、本書の内容を意識することが、メディアを利用してり件を増やそうとする権力者などから搾取されたり、損害を被る可能性を減らしていくのではないか。
生きる上で知っておくべき情報
 非常におもしろく・エキサイティングな本である。  大学生のときに、一般教養で社会調査の基本の授業があり、そこで学 んだような内容も多かったが、身近な例を豊富にあげて解説されており、 非常に興味深く読める。本書に書いてあるようなことは、誰もがしっか りと認識しておくべきであると思う。  本書に書かれていることのほとんどは極めて正しく、論理的で注意深 く思慮深い人間であれば、本書で指摘されているようなことには気づく はずなのだが、世の中には不適切な結論を導くような記事や学説があふ れている。こういったものに惑わされないような人間を育てることが真 の教育であって、本書のような内容を含め、統計データの適切な捉え方 や、誤った情報(血液型性格判断、ダイエット広告、インチキ健康番組...) を見分けるための授業を高校レベルで行うべきではないかと思う。  また、本書を読む人には、「フロイト先生のウソ」「「心理テスト」 はウソでした」も薦めたい。  筆者の意見には賛同するし、文章は率直でわかりやすく、筆者の怒り も素直に感じられて、個人的には好感を持った。相手が誰であろうと、 きちんと批判する態度は評価に値するし、世の中にウソがあふれかえっ ていて騙される人たちがたくさんいる現状を正したいという気持ちにも 大いに共感を覚える。  が、ところどころ、勢いあまって、批判の論理が若干危うくなってい る(ex. アメリカ村の話は、記事のそもそもの趣旨が、アメリカ村にい るような若者に聞くと...ということではないのか。)ところもある。ま た、取り上げる例にやや偏りがあるように感じられる点で1点だけ減点 した。  しかし、社会調査の結果を見るに当たっては、その記事の内容や導か れる主張の内容に賛成であろうとなかろうと、本書のような視点は常に 持ち続けるべきだし、誤った結論を安易に信じてしまう人が少しでも減 ることを望む点では筆者と全く同意見である。
内容は良いが、偏りがある
本書は社会調査などのデータに潜むウソについて記述されており、分かりやすい言葉や例を用いて解説してくれているため非常に読みやすいが、政治的思想や引用する記事に偏りがあるのが難点。 著者は本書の中で頻繁に朝日・毎日新聞を取り上げ批判している(朝日は自信を持って方法論を開示してくれているため題材にしやすいとのことらしい)が、読者の一部はこれを読むことにより朝日・毎日の記事にはウソが多く、読売・産経の記事ならば問題ないという錯覚に陥ってしまうのではないだろうか? データについて批判する本でありながら、用いるデータに偏りがあるのは非常に残念。 偏りがなければ文句なしで星5つの良書です。
タイトルが気になったら一読されたし・就職前の学生さんにも
 ある方向性を持つ集団(または個人)が何らかの目的を持って発信する情報に発信者の意図が反映されるのは自明の理であり、カメラが効果的なアングルを探すように、受け手を想定した情報は提供者の意思を必ず何らかの形で含んでいる。ドキュメンタリーだろうが報道映像だろうが数字だろうが変わりはない。それを知っている人はこの本の大半を占める社会調査系の報道の実例部分を読む必要は特にない。もし新聞などに初出の時点で目にしていてもこういう”臭う”情報に誘導されてはいなかったはずだからだ。もともとは著者が講義用に収集したもののような感じで、まあ噺としては結構興味深いものもある。各媒体や団体の傾向とか。  問題は数字というのがクセモノで、(一方的に与えられる情報に)免疫のない人にはそれだけでいかにもニュートラルなもの、説得力があるものに感じられるらしいことだ。仕事で企画書のための調査や商品化プレゼン用のアンケート結果だの生産目標・販売目標だのといった数字で上役や取引先の目を眩ました経験のある人は結構いるはずだ。  精度の低い・信用度に欠ける・著しく作成者の意向を含んだ数字が社会性の仮面を被って大手メディアの不用意な(もしくは意図的な)報道によって大量流通することや、さらに二次使用による誤った情報の副産による弊害、それらを防ぐためのチェック機構やインフラの整備、受け手側への教育の必要性についての著者の主張には賛同する。やや理想も入っているが具体的なアイディアもありツッコミとグチだけでは終わっていない。メディアと教育のタコツボと瀕死ぶりは今に始まったことではないが・・  ただこの本はやはり書名からして、提供された数字を額面どおりに受け取る層を啓蒙する姿勢であり、タイトルを見て「そりゃあまあそういうことも・・」と思う人にとっては新しい発見は別になく、あまり必要ない。逆にタイトル(特に「ウソ」という単語あたり)に引っかかりを覚えるような人は読んでみたほうがいいでしょう。たぶん他の方のレビューと同じような感想を持たれると思います。似たタイプの本はあまり多くないのと、良書のうちに入る範疇。興味をもたれたら同じ著者のギャンブル関係の著作も読まれるとよいかと。  あとところどころ独特の毒舌系というか、皮肉な言い回しの表現が散見するがこれは読者によってプラス点かマイナス点かが分かれるところと思われます。
新聞や雑誌を読む楽しみが増えます
この本を読んでから、新聞や雑誌を読む楽しみが増えました。 「その統計データ、どういう計算したのか?」 「そのアンケート、どこでどういう人を対象にしてとったのか?」 などなど、いちいち斜め読みする癖がつきました。 これからは、誰かに 「○○新聞で読んだデータなんだから確かな情報だよ!」と言われても、 頭ごなしには信じられなくなりました。 メディアから垂れ流される情報にうんざり気味の人にはぜひ読んでもらいたいです。

職業としての政治 (岩波文庫)

[ 文庫 ]
職業としての政治 (岩波文庫)

・マックス ヴェーバー
【岩波書店】
発売日: 1980-03-17
参考価格: 483 円(税込)
販売価格: 483 円(税込)
職業としての政治 (岩波文庫)
マックス ヴェーバー
Max Weber
カスタマー平均評価:  4.5
政治にたずさわる者への痛烈な批判
 政治にたずさわる者への痛烈な批判であり、きびしくストレートな提言でもある。  そもそも政治にたずさわろうとする人「政治家」になりたいと思う人・人物をよく とらえている。  そして、そんな政治家をあがめたてまつっている人々への批判の書でもある。
思想書の射程を超えて
「正当な暴力の独占主体」としての国家、とのあまりに有名な定義が披露される講演記録。  しかし、当のヴェーバーはそうした定義もそこそこに、各々の政体の、各々の時代における 種々の「職業」のありようへとその議論を移していく。  それらを極めて丹念に吟味したその後に、テーマは再び政治家たる者の資質の問題、暴力の 問題へと帰着する。 「心情倫理」と「責任倫理」の耐え難き分裂、しかし、そこで立ち尽くすものに政治家たる 資質などあろうはずもない。  成熟の末、双方を併せ持ち、あまりに悲惨な状況を前にして、「それでもなおdennoch」、 この世界に情熱と判断力をもって立ち向かうもののみが「天職 Beruf」として、政治へと挑み 得る、この社会学者は聴衆を前にそう断言する。  第一次世界大戦直後のドイツにおいて放たれたこれらヴェーバーのことばは、単にその 時代において解釈されるべきものではない。暴力の問題、責任の問題はすなわち人類史に 他ならない。ゆえにこそ、彼の熱き意志は今なお、深き洞察を有する生きたことばとして 語り継がれる価値を持つ。
日本の政治家はともかくもこれを読め!
マックス・ヴェーバーの講演録。 薄いが中身は濃いものとなっている。 本書の内容は「職業としての政治とは何であり、またそれがどういう意味をもちうるのか」(p7?8)という問題への答えである。 政治とは権力をもってするものであり、すなわち暴力を用いてしか解決できないような問題を対処しなければならない。 要するに、悪魔との契約をしなければならないのである。 彼の言うところの「道徳的にいかがわしい手段」(p90)を用いる必要があるということだ。 政治家に必要とされるのは、心情倫理(一般的な倫理)ではなく、責任倫理である。 要するに、手段を問題にすべきではなく、政治家に必要なのは、結果への責任をすべて受け入れる倫理なのである。 今日では政治家よりもマスメディアが、このことをしっかりと頭に置くべきだろう。 メディアではしばしば、政治家の「非道徳性」が非難されるが、その多くは手段が倫理的ではないということで、これは場違いな批判である。 一方政治家も、結果について「予見できなかった・こういう事態がおきたために?・目的は正しかった」などと弁解する人がいるが、これもまた政治家の持つべき倫理を間違えている。 個人的に気になったのは、政治と過去との関係である。 彼は、「戦争がすんだ後でその勝利者が、自分の方が正しかったから勝ったのだと、品位を欠いた独善さでぬけぬけと主張する」(p83)のを批判し、敗戦国についても「戦後になって「責任者」を追及する」(p94)などということは「愚痴っぽいこと」と一蹴している。 「戦争の終結によって少なくとも戦争の道義的な埋葬は済んだはずなのに、数十年後、新しい文書が公開されるたびに、品位のない悲鳴や憎悪や憤激が再燃して来る」(同)というのも、今日の日本を示唆しているかのようである。 彼は「政治家にとって大切なのは将来と将来に対する責任である」(同)と断言し、「過去の責任問題の追及」は「解決不可能」で「不毛」だとしている。 さらに、過去の責任追及においては、「勝者は――同義的にも物質的にも――最大限の利益を得ようとし、他方、敗者にも、罪の懺悔を利用して有利な情勢を買い取ろうとする魂胆がある」ために、「問題全体が不可避的に歪曲化されるという事実までが、そこでは見逃されてしまう」(p84?85)と言う。 最後に、彼は「「卑俗」とはまさにこういう態度をこそ指す言葉で、それは「倫理」が「独善」の手段として利用されたことの結果である」(p85)と締めくくっている。 現在の日本への警鐘のようにも思える。
時代の皮肉
ウェーバーの死の1年前、1919年に行われた、次代を担うであろう学生達に向けた講演の記録。 誰もが指摘するように、古典中の古典だが、得るものは多い。 政治の持つ暴力性、現代的な政治を職業とする者の分類、そして政治家に期待される倫理、さらに資質……これらのことに関して論じたところは未だに色あせない。 そして、多くの人が、これらのことについては語ってしまっているので、本書の違う部分に目を向けたいと思う。 ウェーバーはこの当時、ワイマール憲法の起草委員会のメンバーだったと記憶している。 高校の歴史や政治経済の教科書などにも出てくる通り、基本的人権という面において、当時としてはもっとも完成度が高かったとされる憲法だ。 自分の記憶が確かなら、起草に当たって政治社会学、法社会学の泰斗として、ウェーバーの果たした役割もまた大きかったに違いない。 そして、この講演…特に政治家の倫理や資質を語る部分は、当然、この憲法に基づくドイツの政治をこれから担う若者に対して発せられた、政治を職業とする者はかくあるべしという、ウェーバー流のメッセージのはずなのだ。 さらに、彼はロシア革命を「乱痴気騒ぎ(カーニヴァル)」と言って嫌悪感を隠さず、政治的な熱狂によって導かれる政治を否定しさっていた。 また、当時のドイツの政治状況をちくりちくりと批判し、警鐘を鳴らし、こうも学生達に呼びかける。 10年後にもう一度集まって、同じテーマで論じてみたいものだと。 彼ら学生に、危機的状況を乗り越えて、穏健な民主国家としてドイツの未来を形作っていって欲しいと期待していたことが、ありありと窺えるではないか。 彼の講演を生で聞いた学生達は10年後を、さらにその後をどのような思いで眺めていたのだろうか。 10年後には、ワイマール体制は機能不全の態を表し、1933年にはヒトラーが首相に就任するに至る。 ナチ政権はまさに政治的熱狂が生み出した、ワイマール体制の理想の対極に位置するものだった。 その後、ナチの支配はより堅固なものとなり、誰もが知る通り、ドイツは戦争への道をひた走り、戦争の敗北によって瓦解する。 ロシア革命以上の乱痴気騒ぎと言わずして何と言おう。 こうして見ると、この講演も歴史の徒花になりかかったのであり、何とも皮肉を感じてしまう。 それでもなお、時代を超えて生き残り、我々にも訴えかけてくるものがあるのは、さすがに誰もが認める名古典にして名講演と言わざるを得ない。
第1次世界大戦敗戦後のドイツを憂うマックス・ヴェーバーの声を聞け
古典といえども今でも「政治」を考える上では色あせない1冊。 この本は、マックス・ヴェーバーが亡くなる前年に、ミュンヘンの学生団体の公開講演をまとめたものである。当時のドイツは第一次世界大戦に破れ、ロシア革命のあおりを受けて、国内は革命への機運が高まっている不安定な状態だった。そんな状態だからこそ、マックス・ヴェーバーは、ドイツの若者に対して、「政治」をきちんと捉え、国家の指導者たるにふさわしい姿勢と求めて語った。  マックス・ヴェーバーは、政治家の必要な資質として、情熱と責任感と判断力を挙げる。特に、単なる情熱だけでなく、その情熱が責任感と結びついたものであり、冷静な判断力で、自己陶酔を抑制することを求める。それは、政治が、権力獲得のためのものではなく、将来と将来に対する責任であるからである。  なんといっても、最後は思わず読んでいて熱くなる。この最後はぜひ、読者自身の目で見ていただきたい。熱い気持ちになるとともに戒めのようなものを感じるはずだ。最後の言葉は、政治家だけでなく、まちおこし活動をしているものにも通用するし、社会に対して変えようとアクションを起こしているリーダーにも通ずる言葉だ。

戦争における「人殺し」の心理学 (ちくま学芸文庫)

[ 文庫 ]
戦争における「人殺し」の心理学 (ちくま学芸文庫)

・デーヴ グロスマン
【筑摩書房】
発売日: 2004-05
参考価格: 1,575 円(税込)
販売価格: 1,575 円(税込)
戦争における「人殺し」の心理学 (ちくま学芸文庫)
デーヴ グロスマン
Dave Grossman
カスタマー平均評価:  5
戦場の兵士が身近に感じられる一冊
 戦争現場において銃から発射される弾丸の多くは相手を殺していなかった。兵士達は仲間に軽蔑されたくないから、必死に戦う格好をして発砲を続けるものの、実際に敵兵を狙い撃ちして殺せる人間は少数――。  戦争という現場での心理を、退役兵で心理学者の著者が克明に綴った本。極限の場であるはずの戦争の場での心理が、どこか身近に感じられる一冊。  人間は人間を殺すことに抵抗を覚える、しかし単純に距離的な条件を変えたり、抵抗を少なくさせるような訓練を積むことによって、殺害率は上昇する、と筆者は主張している。戦争に限らず、一般社会に転用して考えることもできる本であり、テレビの有識者のコメントよりも、現代社会における殺人者というものの本質に触れている気がする。  ただし主張の核である「本質的に人は人を殺すことに抵抗を覚える」という部分は、それが人間(生物)としての本性ゆえなのか、現代社会の道徳文化の刷り込みゆえなのかの検証がなされておらず、続刊「戦争の心理学」において著者自身、真逆の主張をしていたりとブレている。とりあえず、現代文明社会の人間は人を殺すことに抵抗を覚える、という範囲内で理解しておくのがいいかもしれない。
戦争という大量殺人の深層
これを読んで嫌悪感を感じる方はいるかもしてない。実際に戦場に於いて敵兵を殺した 兵士の証言が生々しく書かれており、もしかしたら読むことすらトラウマになるやもし れない。 無論、そこまでサディステックに書かれているわけではなく、本書の目的は殺人を奨励 するのではなく、殺人を侵す過程における心理状態を探っており、人殺しの心理を解明 するのが目的である。 日本人には会わない論理だというかもしれないが、平和国家日本に於いてサディズム的 殺人事件が幼年化し、その原因について実は本書で後半部に於いて示唆されている。 導入の章で戦場の例が取り上げられているが、他人事と思われずにあえて読み進めて見 ると、本書の問題とする事が、まさに今起きている問題と一致することに驚かれるかも しれない。
戦場で何が起きているのか
映画やドラマで主人公の弾は敵に命中するのになんで敵の弾は味方に当たらないのだ矛盾してる、などと私は思いながら映画やテレビを見ることが多かった。しかしこの本を読み終えた今、ふとそれらのことを考えるとあながち非現実的ではないように思える。ゲリラやテロリストが特殊部隊に急襲され一方的にあっという間に制圧されるのはフィクションのご都合主義ではないようだ。 「訓練と実戦は違う」「彼はプロの訓練を受けている」「人を殺すのは難しい」「何をしてる早く撃て!」よく聞かれるこの台詞の本当の意味が本書を読むことで明快になる。いつ死ぬか知れない戦場で兵士が荒々しいのん気な冗談を言っているのは何故か、鬼軍曹がいつも訓練中に顔を近づけてボロカスに罵るのは何故か、私が勝手に「所詮映画だから(笑)」と思い込んでいたベタなシーンの数々は実はリアルな描写だったのではないだろうか。そこには明確な理由があるのだ。 「何故人は戦争をするのか」という問いは多いが「何故人は殺さないのか」という視点は珍しい。兵士が敵を戦場で殺すのは当たり前だとどこかで思い込んでいた現代人の私には目からうろこである。私も含めてレビューだけでは書けない興味深いエピソードが満載なので是非読んでみて欲しい。「え?戦場って実際はそんな感じだったのか」と衝撃と正しい認識が得られると思う。
人殺しと戦争と平和
アメリカ軍において、第2次世界大戦で敵に向かって実際に発砲した兵士の比率は15?20%であったという。それが、朝鮮戦争時には55%となり、ベトナム戦争時には90?95%にまで劇的な上昇を見せた。 何故そういうことになるのか。自身も軍歴の長い著者は、この大部な本の中でその問題に分け入っていく。その分析は、膨大なインタビューや手記、また数多くの先行研究を引きつつ、戦場に置かれた一人一人の心の動きやそれを規定する諸条件をあぶり出していく。そのような環境や条件の下に置かれたなら、またそのような訓練を経たならば、読み手自身もここに書かれている行動パターンをはみ出すことは難しいのではないか。そう思わせるリアリティがこの本にはある。 繰り返し強調しておきたいが、本書は観念的・皮相的な戦争賛美や反戦論とはまったく趣を異にする。「他者を殺す」とはどういうことなのか。戦場に送られた兵士は何を見て、何に傷ついて帰還してくるのか。もし「戦争と平和の規範」というものが成立するとすれば、それは圧倒的な証拠をもってここに提示されている「人間の現実」を踏まえたものでなければならないと思う。
戦争を行うことの是非を考える前に読まなければならない一冊。
色々なことを考えてしまって、訳がわからなくなってしまうとともに、戦場において「人を殺す」ということに対する兵士の心理を研究する意味は一体どこにあるのだろうと考えずにはいられなかった。 過去に行われた兵士の心理の研究目的は、戦地において兵士が敵を殺すことに抵抗を感じない作戦、武器、配置をどうするか、究極的には抵抗を感じない兵士をつくり上げることにある。そして、アメリカにとって、その研究成果のひとつがベトナム戦争だったのである。 つまり、「兵士は敵を殺す事に非常に強い抵抗を覚える。だから、戦争はやめるべきだ」ということではなく、「だから、このようにやれば敵を殺すことにためらいをもたない兵士をつくることができるはずだ」ということだ。 戦争がこの世からなくなることはないのだろう。そして戦争をやる限りは勝たなければならない。だから、このような研究は有益であり必要悪であるに違いない。 著者は20年以上を職業軍人として生きてきた人物である。しかし、兵士に命令を下す指揮官の立場にある期間が長かったようだ。前線に立ったことはあるのだろうか。更に軍人として人を殺した経験はないという。著者は、経験がなかったからこそ冷静さや客観性を保つことができたと記している。確かにそのとおりだと思し、感情論には走らない説得力のある内容だ。でも、何かが胸につかえたままのような気がしてならない。 この本は、米国ウェストポイント《士官》学校の教科書として使用されているとのことだが、なんだか薄ら寒い感じがしてしまうのは、実際に人を殺すのは、ここを卒業して即指揮官となる彼らに命令を下された前線の《兵士》だからである。

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