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秘録・陸軍中野学校 (新潮文庫) 異文化理解 (岩波新書) 愛と癒しのコミュニオン (文春新書 (047)) だれも書かなかった「部落」 (講談社プラスアルファ文庫) 核兵器のしくみ (講談社現代新書) 五感で磨くコミュニケーション (日経文庫) 被差別部落の青春 (講談社文庫) ワーキングプア いくら働いても報われない時代が来る (宝島社新書) 不平等社会日本―さよなら総中流 (中公新書) パレスチナ新版 (岩波新書)
秘録・陸軍中野学校 (新潮文庫.. 異文化理解 (岩波新書) 愛と癒しのコミュニオン (文春.. だれも書かなかった「部落」 (.. 核兵器のしくみ (講談社現代新.. 五感で磨くコミュニケーション .. 被差別部落の青春 (講談社文庫.. ワーキングプア いくら働いても.. 不平等社会日本―さよなら総中流.. パレスチナ新版 (岩波新書)

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秘録・陸軍中野学校 (新潮文庫)

[ 文庫 ]
秘録・陸軍中野学校 (新潮文庫)

・畠山 清行
【新潮社】
発売日: 2003-07
参考価格: 900 円(税込)
販売価格: 900 円(税込)
秘録・陸軍中野学校 (新潮文庫)
畠山 清行
カスタマー平均評価:  4.5
著者の熱意ある取材と努力には心より敬意を表す
著者は「日本の埋蔵金」などの著書のある畠山清行氏で、編集はノンフィクションでは定評のある保阪正康氏です。中野学校は、その昔、小生の親族の一人が在籍していただけあり、興味をもって何度も読ませて頂きました。当然ながら「学校」システムそのものの克明な「足跡」調査は難しく、詳細暴露については有る意味インパクトに欠ける印象も否定できません。が、それはそれとして著者の熱意ある取材と努力には心より敬意を表します。時折小生に言葉少なに話して頂いた当時の状況そのものが、この書の随所に書かれており、深く感銘を覚えました。小生は決して戦争肯定論者ではございません。しかしながら、信念を貫きながら生きながらえるという執念にも似た「合言葉」。公私共につまづいていた小生にとっては、なにか、心の底から力が湧いてきたような気がいたします。
かつて存在した日本の情報機関
太平洋戦争において影ながら活躍し、滅びていった日本の情報機関。 その機関員達を養成し、各戦線に送り出していったのが本書のタイトルにもある陸軍中野学校だ。 本書は昭和46年から49年に番町書房より刊行された「陸軍中野学校」全6巻を底本として一部を抜粋し、再編集したものである。 多少資料としては古いものと思われるかもしれないが、旧日本軍の情報機関。 つまりスパイを取り扱った貴重な本であり、また情報戦においても敗北を喫した旧日本軍の実情を暴いた迫真のドキュメントである。 原本の著者である畠山清行氏の丹念な取材と、客観的な視点による描写はとても読みやすく理解しやすい。 本書は中野学校の工作活動は勿論として、その教育・訓練について詳しい描写があり、中野学校が現代の情報機関でも通用する先進的な工作員養成システムを作り上げていたことが伺える。 中野学校の教育精神の礎となった、日露戦争における明石元次郎大佐の活躍も収録してあり、日本のスパイ史を俯瞰する上でも欠かせない本である。 光人社NF文庫から出版されている「憲兵物語」でもあったように 工作活動においては信頼関係こそが非常に重要であるといった見解は、スパイに対して偏見を持っている人にとって大きな衝撃を受けるものではないだろうか。 謀略は「誠」である、という言葉は非常に重い。 ご一読あれ。
インパクト弱い
中野学校で何が行われていたか、どういう組織だったかという検証本。衝撃的事実の暴露はなくインパクト弱い。

異文化理解 (岩波新書)

[ 新書 ]
異文化理解 (岩波新書)

・青木 保
【岩波書店】
発売日: 2001-07
参考価格: 735 円(税込)
販売価格: 735 円(税込)
異文化理解 (岩波新書)
青木 保
カスタマー平均評価:  4
現代人の必修科目
グローバリゼーションが進み、生活文化の画一化現象が起こっている一方で、文化とか文明の境界は越えられないという主張が非常に大きな影響力を持ち、論争を引き起こしているという現実がある。しかし、「文化のグローバリゼーションと異文化は必ずしも対立関係にはなく、グローバリゼーションも受け入れながら異文化は異文化として存在するというあり方になるのが一番良い」というのが筆者の主張である。本書はそうした望ましい「あり方」のために「異文化理解」がいかに重要であるかを論じ、相互理解を深めるための手がかりを示そうとしたものである。筆者自身の体験など、具体例を織り込みながら、非常にわかりやすく説かれている。「異文化理解」が現代人にとって必修科目であるということを痛感させられた。特に教育関係者にとっては必読の書と言っても良いのではないか。
解決策が見えない(異文化理解は絶望的か?)
世界がどんどん狭くなる中で、異文化同士の軋轢が各地で表面化している。 どうすれば多様な文化をそれぞれが尊重し、共存・共栄できるのか。 その答えが知りたくて、この本を手に取りました。 本書では、その一番重要な「How to 異文化理解」について、 著者自らの体験をもとに、異文化理解の「あるべき姿」について 様々な事例を提示してくれています。 しかし、それを聞けば聞くほど、いかに異文化理解が困難であるか、、、、 最後に絶望が残ってしまった、というのが読後感でした。 なぜ人間には文化なんてものが必要なんだろう、、、、、 本書を読んでいると、文化それ自体が、生命力をもって増殖するウイルスのように 思えてしまったのは私だけでしょうか?
良かった!
どういう本かということは他の方が書いていると思うので・・・ 凄く面白かったです!! たいていの新書は5分読むと燃やしたくなるという、 頭の悪い高校生の私でも最後まで飽きずに読むことができました。 必要以上に難しい言葉は使われておらず、本当に読みやすかったです。 異文化理解につながる知識と興味が深まりました。 もっとこんな風に面白くて分かりやすい新書がたくさん出ればいいのになぁ。最近やたら専門用語だけ使って自己マンな人多いから… 私にも理解できる本を・・・(笑)
「文化の違い」について知見が得られる良書
文化とは、一般的には、人間における共通した価値や行動パターンである、ということができる。このように文化という言葉の定義そのものは理解できるものの、しかし、いざ我々が所属している文化、あるいは我々とは異なる文化、というものを識別しようとなると難しい。本書は、文化が同じである、文化が異なる、というようなことがどういうことなのか、これについて示唆を与えてくれる良書である。

本書は、こうした示唆を与えるために、次のような問題意識を展開する。すなわち、グローバル化が進むほど、異文化を理解することが重要になる、と。現在生じているグローバル化がもたらす帰結はいくつか考えられるが、文化の視点に立つと、おおよそ3つの懸念事項がある、とする。@異文化の人たちと交流を持つことから生じる弊害。A文化の表面的画一化現象をどのように捉えるかという問題。Bグローバル化による自文化と異文化との衝突であり、文化摩擦による戦争の併発、などが指摘されるのである。本書は、こうした問題が、異文化を理解する視点が養われていないために生じるものであり、今後グローバル化が進めば進むほど、異文化を理解する必要があることを説くに至るのである。

異文化を理解する視点は、主として文化人類学の知見を利用して、「境界の時間」「境界の時間を生み出す儀礼の意義」を見ることを提示するが、さらに広くは、その共同体固有に展開されているコミュニケーション、その共同体のみでしか通用しないコミュニケーション(これを「象徴」としている)に注目することで、異文化を理解することが出来ることを提示している。詳しくは本書を参照されたい。

本書は、文化という、実に抽象的な議論が展開されることになるが、これを理解することは、複雑雑多な人間、多様性を持つ人間を理解していこうとする一つの視点を投げかけてくれる、と考えられる。すなわち、こうした文化に関する議論は、個々人が異なるとされる、複雑雑多な人間の共通性を抽出してくれる、と考えられるのである。また、一方で、人間個々人が異なる、ということは、個々人レベルで文化が異なる、ということもできる。すなわち、文化は、共通の価値や行動パターンとはいうものの、個々人レベルでも存在するかもしれない。いや、個人個人が異なるというのは、個人レベルで固有の文化が形成されているから、ということができるのである。こうした視点に立つと、異文化を理解するというのは、他人を理解するということにもつながる、と考えられる。

本書について、もう1点、付け加えるなら、グローバル化という視点から、もう一つの研究課題があると思われる。それは、新しい文化がどのように生まれるか、という問題(本書でいう混成文化に近い考え方)である。人間に学習機能があるとするならば、すなわち、異文化を理解するだけでなく、それをベースに新しい文化を創造する側面があるかもしれない。これは、その文化固有のコミュニケーション様式・象徴論理が変更されることを意味する。これに関連するメカニズムを探ることは、かなり意義があるのではないか。
社会にゆとりもたらす「境界の時間」
 「境界の時間」という概念は、もし日本が今後「文化大国」としての地位を曲がりなりにも追求しようと思うならば、おそらく鍵となる概念だろう。

 文化人類学者の著者は、自分のタイでの僧修行の経験をもとに、そのような制度がタイの文化的な中核になっていると同時に、社会に対してゆとりをもたらしていると考える。近代的な社会からいったん離れて、「空白の時間」を過ごし、そしてまた社会へと戻っていく。これは何も僧修行のような特殊なものばかりを指すのではなく、異文化の世界に入っていくこともまた立派な「境界の時間」を過ごすことになる。留学、海外赴任などもそうだろう。

 日本においては、この「境界の時間」を経験する場がほとんどないと著者は言う。留学や海外旅行をする日本人が???れだけ多いというのは、裏を返せば、国内で「境界の時間」を作り出すことができないことが一つの原因だとも言い得る。「結局、現代の直接的な時間に裂け目を作る装置がないために、日本社会はゆとりのない、緊張ずくめの社会になってしまっている」(73頁)のである。

 近代的な社会から離れて、自分を一時的に全く異質の存在に変えてしまうことの意義は、何も自己実現のためだけではないのである。それが社会にゆとりをもたらし、そのような「逸脱」を社会全体が許容できる(または当然視できる)ようになった時、そこに文化が生まれる余地ができると言い得るだろう。


愛と癒しのコミュニオン (文春新書 (047))

[ 新書 ]
愛と癒しのコミュニオン (文春新書 (047))

・鈴木 秀子
【文芸春秋】
発売日: 1999-06
参考価格: 725 円(税込)
販売価格: 725 円(税込)
愛と癒しのコミュニオン (文春新書 (047))
鈴木 秀子
カスタマー平均評価:  5
傾聴のなんたるかが総合的に分かる本
ひさしぶりに良い本に出合えました。こどもの話を聞くとき、患者さんの話を聞くときどうしてもなにか教えようとしてしまったり、解釈しようとしてしまったりするのですが、傾聴とは自らが気づいていくように深く共感することだということがよくわかり、実際にあった話やフロイト、シュタイナーの話、シッタールタやカラーマゾフの兄弟といった文学作品をとりあげての話とわかりやすく良い本でした。
素晴らしい本
私は人と話をする時、相手へ質問をすることで、関心があると認めてもらえ円満でいられると思っていました。(特にご近所やママ友達など・・・)この本を読んで、それが大きな間違いであると気付かされ大きなことを学びました。 なによりも、子供の話をきちんと聞いていなかった自分に反省です。もっと早く出会いたかった本ですが、今出会えたことに感謝です!
傾聴の大切さ
 人と対話する際に重要なことは、相手の話の内容を、自分の価値観で評価することをひとまず置いて、相手の気持ちに寄り添い、傾聴することだという。  その具体的手法を、さまざまな事例をあげて、わかりやすく語っている。  本書を読んで、いままで私が受容的な態度だとイメージしていたものも、実はそうではないということを気づかされ、目からうろこという場面が何回もあった。  たとえば、本書に例示されているアメリカの心理学者トマス・ゴードンの指摘によると、「賞賛、同意」や「解決策の提案」「抗議、講釈」は、「非受容」の12の型のうちに分類されるという。しかし、一般的にはこれらは相手に対して肯定的な態度だというイメージがあるのではないか。  「相手のため」と思ってしたことが、「相手の存在を無視」した態度の上に成り立っているということもありうる。  本書は、そうしたいままでの自分の他者への接し方、ひいては自分自身についても見直しすることを教えてくれた。    なかなか現実の場面で、自分の主張や価値観を相手に押し付けたいという衝動を抑えることに自覚的になれないものだが、この本には、場面に応じた身体的技法や、相手に寄り添った姿勢がどんなものかを詳しく述べているので、繰り返し読んで身につけたいと思わされた。     余談だが、インターネット上のコミュニケーションでは、なかなか「傾聴」「アクティブリスニング」のニュアンスは、おたがいに伝えづらいのではないか、と感じた。  「顔が見えない」ということ以上に省略されているものが多く、特にこの本で提唱される非言語的なアプローチは、ネットの掲示板などでは伝達不可能のように思われた。
どんな自己啓発本よりも
最初2?30分ほどは、今まで読んだ事のあるコミュニケーションやカウンセリングのテクニックに近いのか、という印象でいたら大間違い!なんと学びの多い本だった事でしょう。 まず、アクティブリスニングが聞き手にも話し手にも豊かな気持ちをもたらしてくれるという例と方法が分かりやすくのっています。しかし、私が特に感動したのはそむしろその他の情報でした。 もり沢山の実例で、コミュニケーション力、幸せ力とでもいいましょうか、を鍛えるための方法が書かれていて、(長い眼で考えた意味での幸せな気持ちの持ち方だけでなく、呼吸法などにも触れています。気功や瞑想の本にも共通する事が多いかと思います)それらの一カ所だけとっても、単一で本一冊になるほどの内容の濃さがあるので、私には一気には読めないほどでした。 何故この本の”あなたは変りなさい”というメッセージが私にこんなにも違和感もなく快く入ってくるかと考えると、筆者の意図が愛情ベースであるほかないと感じられます。 本に繰り返し出てくる”どんな状況においてもあなたは許され愛され価値がある”というメッセージは読んでいるうちに納得させられ本当にきっとそうなのだという気持ちがおこり、有り難く心に響きました。 自分の不完全さを知り、まず自分自身がそれを許し、人も許し、自分の生活を愛情ベースにしたいと感じる本で、私にはどんな自己啓発本や心理学、コミュニケーションの本よりもやる気になって、参考になりました。 ありがとうございました。
肯定も否定もせずに、相手の「声」を聞くこと
神秘思想家であるシュタイナーのことばを借りて アクティブ・リスニング(傾聴)について説明している箇所が、 この本のいい要約になっているので、そのまま引用します。 『<だれかが意見を言う、ほかの人がそれを聞くとき、 ふつうは聞く人の心の中に賛成、反対のどちらかの反応がうごめくものである。 また多くの人たちは、ただちにその賛成や、特に反対の意見を外に表したい気持ちにかられるものでもある。 しかし、この道を志す人はこうした賛成や反対の気分をすべて沈黙させねばならない。> 他人の話を聞き、それに自分なりの明確な意思表示や評価を行うことを、私たちは、知的な態度だと教わってきた。 人から何かの意見を聞いた時に、賛成や反対を示せるだけの知識や知恵を持たねばならないと指導されてきた。 それができるかできないかが、知恵のある者か、ない者かの指標とされることが多いのである。 しかしシュタイナーは、他人の言葉に耳を傾ける際の望ましいあり方は、「自分自身の内なるものが 完全に沈黙するようになる習慣」を身に付けることだと言うのだ。 これも「批判しない」「同情しない」「教えようとしない」「評価しない」「ほめようとしない」アクティブ・リスニングである。』

だれも書かなかった「部落」 (講談社プラスアルファ文庫)

[ 文庫 ]
だれも書かなかった「部落」 (講談社プラスアルファ文庫)

・寺園 敦史
【講談社】
発売日: 2005-04
参考価格: 780 円(税込)
販売価格: 780 円(税込)
だれも書かなかった「部落」 (講談社プラスアルファ文庫)
寺園 敦史
カスタマー平均評価:  4.5
京都市役所の不祥事の源
京都市の闇を描いた本である。同和利権を追ったルポであり、京都市で行われているいわゆる「部落民」への逆差別を問題にした本である。関西方面の方々にとっては、どこにでもある話で、特段珍しいことではないのかもしれない。  しかし、東北以北の、同和問題がほとんどない地域で育った私には新鮮な驚きが多々記載されていた。私の出身地では、部落という言葉が差別用語では無く、普通にすべての地域が○○部落と呼ばれていたからだ。  しかし、京都市の特定地域のみに優先的に施されるインフラ整備・縁故採用・不明朗会計の内容が記された本書を読んで、京都市役所の異常な不祥事や犯罪率、裏金問題、組合問題などの背景が理解できた。差別だと騒ぐことで不当な利益を享受し、既得権と化している。他地区の人間からは余計に反発されるだけだろう。
ただただ難し問題
学生時代、京都でしたので地名などのイメージは出来ましたが、 それ以外は初めて聞くことが多くてただただ衝撃でした。 読後と前後して薬物で逮捕者が続出した等の事件が起こり、 非常に説得力を持って読むことが出来た。 私のような本書で詳しく知った人間がこの情報を100%鵜呑みに 出来ないまでも、大阪などで起こっていることを考えれば非常に複雑で 様々な利権等が絡んでて難しい問題だなとしか思えない。 しっかり学ぶことも大事かも知れませんが、個人的にはこのような概念自体 が風化するまで無くならない問題だと感じました。 非常に重たい内容でしたが大人としてしっかりと考えなければいけない問題 であると再認識させられました。
諸悪の根源は解放同盟か
 「もはや差別は存在しない」という筆者の見解には賛同できない。ただし、解放同盟の傍若無人にして独善的な姿勢には問題ありと感じている。差別は現在もあり、一刻も早くなくしていかなければならない。しかし、本書で暴かれているような、利権漁りをしているような解放同盟の幹部連中には、即刻社会的制裁を加えていかなければならない。差別をなくしたいなら、解放同盟は自らの襟を正せ! 人に厳しく自分に甘い解放同盟には、存在価値なし。
ケース・スタディとしての『同和』
利権のあるところには、闇ができる。闇には魑魅魍魎が跋扈する。これは一般原理であり、具体的な例として、本書を読まれるよう希望します。おもに京都市を舞台に描かれていますが、おそらく現在は、改善されているものと思われます。文庫としては値段が高価なので、星四つにしました。
京都 美しい古都の暗黒の裏側
この本には京都の暗黒面というべき部落解放運動と同和行政の恐ろしいまでの腐敗が極めて緻密な検証に基づき暴露してある。 このようなデタラメな解放運動や同和行政は一刻も早くやめるべきである。 こうしたことが正されない限り差別は絶対になくならない。 そして残念なことに、差別問題を利権とし、差別が無くなると困る人たちも間違いなく存在するのである。 今、一般の人々の心の中に残るのは差別というよりは同和に対する恐怖感だろう。 近代初頭までの差別感の源泉であった「穢れ意識」など多くの現代人は持ち合わせていない。 このような現状が続けば、国際的な観光都市京都にとっても致命傷になりかねないだろう。

核兵器のしくみ (講談社現代新書)

[ 新書 ]
核兵器のしくみ (講談社現代新書)

・山田 克哉
【講談社】
発売日: 2004-01-21
参考価格: 756 円(税込)
販売価格: 756 円(税込)
核兵器のしくみ (講談社現代新書)
山田 克哉
カスタマー平均評価:  4.5
専門知識なしに理解できるほど平易な解説本
理論物理学者の大学教授である筆者が、核兵器(原爆、水爆、中性子爆弾等)と原子力を発電利用した発電のしくみを非常に分かり易く解説したものである。確かに非常にそのエネルギーの発生原理が、専門知識なしに理解できるほど平易な解説である。 昨今、地球温暖化防止のための環境・省エネ・新エネの話題はマスコミ等新聞紙上で尽きない。この二酸化炭素排出量抑制の切り札とも言える原子力発電のしくみについては、ある程度知っているとはいえ、同じ「原子力」を利用する核兵器については、まだまだ知らないことがあったので十分に楽しめた。 ウラン(U235)の核分裂連鎖反応を利用する広島型原爆、プルトニウム(Pu239)の核分裂連鎖反応を利用する長崎型原爆、重水素(H2)の核融合連鎖反応を利用する水爆、それらの科学的原理や爆発のメカニズムや構造上のしくみがよく分かった。昔、なんとなく理解していた原理が、すんなりと腑に落ちた気がする。 核の話は、兵器にしても平和利用の発電にしても多分にどうしても政治的な話と結びつくので、所感は述べません。ただ、どのような立場にたつにせよ、本書の科学的知識は役に立つことは確かです。
なぜだかおもしろいぞー
バリバリの体育会系の私が読んでも面白かった。 1回目読んだときには、何となくわかったような気になって興味がわいた。 2回目読んだら面白くなって、ちゃんと理解したくなって息子の担任に教えを乞う自分がいた。 いかついタイトルに興味本位で飛びついたが、内容は至極平和主義である。中学高校の授業でぜひ使っていただきたい。 20年前にこの本に出会っていたら「核」の平和利用について極めてみたくなっていただろう。 久しぶりにわが子に読ませたい本に出会った。 山田先生 ありがとう。
わかりやすい核兵器の本
今、北朝鮮関連で話題の核兵器。しかし、その細かいメカニズムなんてよくわからない。 この本は、そういう人にオススメです。 核分裂のメカニズム、ウラン型とプルトニウム型の違い、果ては太陽と水素爆弾まで、細かいことまでわかりやすく書かれています。 文型の方でもすいすい読めると思います。これを読めば、北朝鮮のニュースがもっとわかる!?
好書です。
高卒であろうが文系であろうが理系であろうが
学歴に関係なく核兵器や原子力のしくみを平易に理解できる一冊。
北朝鮮問題への理解のためにも必読
 広島・長崎における悲劇の結果、我々日本人にとって原子爆弾は、まことに不幸なことながら、ある意味で身近な存在と言えます。また、最近では北による核開発疑惑が国際的に取り沙汰されており、新聞には、毎日のように「ウランの濃縮」だの「核燃料棒の抽出」だの「黒鉛炉」だの「死の灰」だのという活字が躍っています。しかしながら、これらの言葉の意味を正確に把握し、核兵器のしくみや開発プロセスなどをきちんと理解している人はさほど多くはないのが現実です。
 本書は、在米の物理学者が、核兵器のメカニズムや恐ろしさの秘密、開発に伴う困難、さらには原爆と原発の関係などを、平易な言葉で、一般向きに丁寧に解説したものです。理論的な面についても紹介されていますが、数式や化学式は殆ど使わず、不必要な深入りも避け、我々素人にとって正にちょうど良い塩梅で話をすすめていきます。
 当面の東アジア国際政治にとって北の核開発は極めて大きな問題です。日本の安全保障を考えていく上でも、北の核開発が今どこまで進んでいるのか、何がハードルなのか、コストはどうか、などを念頭に置かねばなりません。イランの問題やNPT体制の動揺といった問題もあります。日本の発電量の実に約35パーセントが原発によって賄われているという現実もあります。そうしたことを踏まえれば、我々国民の一人ひとりが核に対する理解を深めることが求められています。そうした観点から、多くの方たちに本書をおすすめしたいと思います。

五感で磨くコミュニケーション (日経文庫)

[ 新書 ]
五感で磨くコミュニケーション (日経文庫)

・平本 相武
【日本経済新聞社】
発売日: 2006-09
参考価格: 872 円(税込)
販売価格: 872 円(税込)
五感で磨くコミュニケーション (日経文庫)
平本 相武
カスタマー平均評価:  4.5
コミュニケーションスキルを高めよう!
アドラー心理学については、ちらほら聞いたことがあったのだが、NLPに関しては知りませんでした。そこまで大きい存在の概念だとは露知らず。NLPに関する予備知識(枠組み)がなかった私にとっては、次々と出てくる専門用語をどう整理していいのか分かりませんでした。人生の質はコミュニケーションの質によって決まるという言葉はいいですね。
具体的。
NLPの基礎がかなり具体的にまとまっている。 特に五章が最高。 五章の考えを持つことが出来れば、人間関係は上手く行くのではないだろうか。 解釈・批判・同情・支配は絶対に今後やらないと意識かけよう。残酷なことだ。
入門者向けの本です
本書は、NLP+アドラー心理学の交流分析によるコミュニケーション・スキルについて書かれた本です。 最近はNLPを応用してビジネス書が氾濫気味な感じもしますが、 本書はオーソドックスなNLPの内容となっています。 交流分析に関しても、とても分かりやすく書かれています。 初めてNLPや交流分析を知りたい方は、役立つと思います。 しかし既にこういった心理学の本を読まれている方にとっては、物足りないと思います。 入門者向けの本になります。
人生を豊かにするためのコミュニケーション
NLPの勉強を始めたばかりの方には具体例がでていてわかりやすく、 NLPなんて知らない人でも日々の生活に役立つことが満載。 職場、家族、恋人同士、どんな場面にも応用がききます。 どの項目もさらっと読めてしまいますが、実はその内容は 深く、濃い贅沢な内容です。 そして著者が一番伝えたいのはきっと最終章。 より幸せに生きるために、お互いを認め合ってともに幸せに生きるため、 そのための手段のひとつとしてのコミュニケーション。 私も早速実践したいと思います。
この本おすすめです
この本はすさまじいです!! コミュニケーションの技術が分かりやすく書かれています。 NLPというとなじみの無い人もいるかもしれませんが、これを使いこなせるようになると初対面の人でも一瞬にして信頼関係をつくることができます。 コミュニケーションって技術なんだな?と思いました。 自分のコミュニケーションレベルを客観的に知ることができ、これは「五感を高めて磨くしかないでしょ!!」って思いました。 だってそのほうが自分がおもしろい。人生が楽しくなるし、多くの人を助けられる。 医療従事者は特に必読ですな。 体とこころはつながっているし、コミュニケーションがうまいとそれだけで治ってしまう場合だって山ほどありますから こんなにすばらしい本を世に送り出してくれる人達に感謝します

被差別部落の青春 (講談社文庫)

[ 文庫 ]
被差別部落の青春 (講談社文庫)

・角岡 伸彦
【講談社】
発売日: 2003-07
参考価格: 600 円(税込)
販売価格: 600 円(税込)
被差別部落の青春 (講談社文庫)
角岡 伸彦
カスタマー平均評価:  4
逆差別の部落
部落について私が強く意識したのは数年前に大阪に転勤してからです。それまでは地元の学校で部落教育を受けたこともなく(受けたかもしれないが記憶がない)なんとなく昔はそんな差別があったのかなっという感じのものでしかありませんでした。しかし関西では今でも色濃く部落線引きがされています。「あの辺りは部落だ」「あの顔は部落顔」などといった会話をよく聞くことがありました。部落についてほとんど知識のなかった私にとっては、実際にそのような地域があることやその中で暮らす人がいることについてある意味すごく興味を持ちました。実際に京都駅の南側に広がる部落地区を歩いてみて、改良住宅の中から出てきた子供たちをみてなんとなく可哀そうだなと感じたことを覚えています。しかし関西で部落問題が残っているのは明らかに部落を利用した逆差別産業が多いことも理由の一つだと思います。実際に部落団体からそのような圧力が多いことも関西の特徴だと思います。本書では部落についての悲惨な歴史を語るのではなく、部落の今が以前と大きく変わりつつあること、そして逆差別的な優遇措置がいつまでもとられていることに対する危惧も記されており、現在の部落問題を的確に捕えていると思いました。
当たり前ですけど、いろんな人がいろんな風に考えています。
 「青春」という文字に惹かれて買いました。著者もあとがきで述べていますが、「活字にしろ映像にしろ、そこに描かれている部落は、差別の厳しさ、被差別の実態ばかりが強調されていて、(中略)ひとことで言うと「暗い」のだ。」という部落問題を巡る報道のイメージとは異なる世界を教えてくれるかもという期待を感じたからです。  予感は的中しました。本書には差別を受けた経験のない部落民も経験のある非部落民も、同和教育に疑問を感じている部落出身の教師も、同和教育が重要だと力説する調査会社の社長も、さまざまな人たちの部落差別に対する考えが書き留められています。一方的に差別を糾弾するわけではなく、1990年代後半の部落差別の状況を可能な限り正確に記録することを目的としているように思えて感心しました。  著者自身も部落出身であり、実名を公表することで何らかのリスクがあるかもしれないと考えていましたが、迫害や差別を受けることは皆無だったそうです。少しは日本がよい社会になっているのかもしれませんが、何よりもこの本の魅力がそうさせたという気がしてなりません。
こうしたテーマの売り出し方
この文体で、この内容の本を、この出版社が出したところがミソ。 この分野に少しでも関心がある人なら誰でも知ってる内容を、 多くの読者に伝えた功績は大きいと思います。 著者の力量もさることながら、こうやって売り出した編集者サイドの勝利か。
どんなことも知らないのは無知、無知が差別を生むことは多い
部落差別だけじゃなく、人種差別、性差別、障害を持つ人への差別、などなど、色んな本を読んで来ましたが、角岡さんほど色々なバランス感覚がいい人はいないと私は感じます。きれいごともなく、被害者意識が強すぎることもなく。 人も動物も区別や差別をする生き物です。差別しない人なんていません。国籍とか、出身地の差別じゃなくても、自分の好きなルックスをしている異性、有名な高級住宅地が実家の人。などなど、人の中身を知る前に外側で決めるとこあるでしょう。 「部落差別?そんなの関係ないわ」じゃなくて、知っていくことが大事と思うんです。無知のまんま、先入観だけがふくらんで、結局は差別することになっていくんじゃないかな?だから、今の時代の部落のことを知る為に、とてもいい本だと思います。
同和利権の真相 と併せて読みたい。
筆者は宝島社の解放同盟批判本「同和利権の真相」を批判している、とのことでしたので、解放同盟寄りの利権擁護派かと思っておりましたがさにあらず、本書は、冷静・公平に部落の人々を描いた名作だと思います。 「部落にいると(経済的に)得だが、ぬるくて何か違う」という、部落の若者自身の言葉を借りて違和感を表現しているところが出色です。部落の若者のほとんどはただ普通に生き、普通に頑張っているだけなのでしょうが、時代の変化に適応しない一部会派の利権漁りの余得を受ける結果、外部の見る目は冷たい、という現代同和問題の構図をうまく表現していると感じました。 繰り返しますが、同和利権に肩入れするような趣旨の本ではなく、むしろ利権廃止と「早期正常化」を祈るもののようで、好感できます。

ワーキングプア いくら働いても報われない時代が来る (宝島社新書)

[ 新書 ]
ワーキングプア いくら働いても報われない時代が来る (宝島社新書)

・門倉 貴史
【宝島社】
発売日: 2006-11-09
参考価格: 756 円(税込)
販売価格: 756 円(税込)
ワーキングプア いくら働いても報われない時代が来る (宝島社新書)
門倉 貴史
カスタマー平均評価:  4.5
不可抗力
この本を読むまで少なからずワーキングプアに対して偏見を持っていました。 過去から遡って周辺を見渡してみるとワーキングプア=自業自得と言わざるを得ない人たちが多かったからです。 妻子がいるにも関わらず派遣社員に甘んじ、あまつさえ身の程知らずな言動をする男性派遣社員の存在を今でもよく憶えています。 それ以来、ワーキングプア=自業自得という偏見を持ってしまいました。 しかし、この本を読んで不可抗力でワーキングプアを余儀なくされた人たちの存在に気づきました。 就職氷河期で就職に失敗。 よかれと思った行動が上司の逆鱗に触れ職場を解雇。 平成大不況のあおりを受けて事業に失敗。再就職を試みるも年齢でことごとく跳ね返される。 バブル期に花形職で活躍。この先もずっと順風満帆と錯覚してしまった人。 バブル期の怖いところは”一寸先は闇”という発想を奪ってしまうところだ。 時代や社会情勢に翻弄されている感が否めない。 しかし、彼らはそれでも必死に生きている。 更に言うなら誰でもワーキングプアに陥る可能性がある。 あなたも私も。 この本を読み終えて思った事・・・ 「勝って兜の緒を締めよ」 「一寸先は闇」 この気持ちが大切だと思った。 バブル期に翻弄された彼らはこの気持ちを奪われてしまっていた。 そして気がついた時にはワーキングプアを余儀なくされてしまった。 きっと彼らの無言の警告なのかも知れない。
「個人の努力」だけでは解決しない!
全部で5章に分かれ、各章の終わりに「まとめ」と「ワーキングプア」の実例をあげているので、分かりやすく、説得力がある。 「中高年のリストラ」「就職氷河期の若者の非正社員化」がワーキングプア発生の2大要因なのだが、この実例を読むと中高年、若者とも「奇妙な一致点」がある。 日本の企業はバブル崩壊後社員を減らし続けてきたが、景気回復に入っても「新卒採用」が主体で、いわゆる「中途採用」が極めて少ない。 「正社員」の椅子を一度失うことは、一生「ワーキングプア」で終わる危険性が高い。定年まで面倒をみることを放棄したのに、「再チャレンジ」の機会を与えないのは片手落ちも甚だしい。 著者は解決策として「非正社員の正社員化」と「最低賃金の引き上げ」を提案している。これは考え方としては正しい。しかし、「法律を改正」しただけでは必ず「法の網をくぐり抜ける者」が出てくる。 今、政府に求められているのは、賃金の上昇に直結する公的な「スキルアップの場」の提供、過酷な労働環境を緩和するための行き過ぎた「規制緩和」の見直しである。 企業トップに求められているのは、「非正社員と正社員の賃金格差の縮小(非正社員の100%正社員化はあまりに非現実的!)」と人件費アップをカバーできるだけの「自社製品の付加価値の向上」である。 「産業のグローバル化」に踊らされた「人件費削減のみの利益確保策」は短期的には効果はあるが、長期的には「購買意欲の著しい減少=市場の縮小」を招き、自らの首を締めることを忘れてはならない。
ワーキングプアは進行中の深刻な問題!
おおくのインタビューと豊富な統計によって,ミクロとマクロの両面からワーキングプアのすがたをとらえようとしている.従来からよくある統計だけでなく,欠員率完全失業率の統計から独自のグラフを書いて若年層ほど雇用のミスマッチつまり欠員はあるのに失業もおおいことをあきらかにしている.つまり,ワーキングプアの問題が「失われた 10 年」だけでない進行中の深刻な問題だということである.
ワーキングプアの現状と門倉氏の提言
この本では、十人の証言をもとに、ワーキングプアといわれる人々の実態を明らかにする。 その主な人々は (1)企業の人件費削除のため正社員として雇用されなかった若年層。 (2)企業の倒産やリストラで転職を余儀なくされた中高年層。 (3)正社員のうちでも働きすぎによる「心のワーキングプア」となった人々  等々だ。 門倉氏はこれに対し以下の提案している。 (1)非正社員から正社員への道を広く開放すること。 (2)消費税は逆進性が強く、ワーキングプアへの負担をさらに強めるため    支出税等他の税で代替すること。 (3)著しく低く設定されている最低賃金を引き上げていくこと。 以前の日本は、まじめに働きさえすれば贅沢はできなくとも、どうにかやっていける国だった。 昔のことを言っても始まらないが、今後、我々はどのようにこの国の制度を変えていかなけれ ばならないのか。 私たちは現在の、そしておそらくは増えていくであろう将来の貧しい人々のために、真剣に この問題と取り組むべき時が来ている。それは遅すぎるくらいであるのかもしれないが。
計数的分析とインタビューの良いバランス
 計数的にワーキングプアの実態を示しつつ、 具体的なインタビューを適度に交えてこの問題を きちんと語ることに成功していると思う。  年収300万円時代というのも当時は新鮮だったが いまとなっては、それすら牧歌的な印象を受けるほど 厳しい現実が描かれている。

不平等社会日本―さよなら総中流 (中公新書)

[ 新書 ]
不平等社会日本―さよなら総中流 (中公新書)

・佐藤 俊樹
【中央公論新社】
発売日: 2000-06
参考価格: 693 円(税込)
販売価格: 693 円(税込)
不平等社会日本―さよなら総中流 (中公新書)
佐藤 俊樹
カスタマー平均評価:  3.5
統計データから見える日本の階層
社会統計に基づいて、日本の階層を分析した本。日本は社会階層という観点から見たら、どういう社会なのか。階層別に分かれた社会なのか。階層に縛られ、「努力してもしかたない」社会なのか。誰もがそれをどこかで分かっていながら、「努力すれば何とかなる」と考えてやってきた。それが「一億総中流」としての戦後日本だった。 著者はSSM調査という社会調査を用いて、総中流の成立、またその成立の陰で見えにくくなっていた階層差を探る。統計学上の細かな論点は、末尾の解説に回されている。また、階層の流動化ぐあいを見るための様々な統計的指標??オッズ比、ファイ係数などーーについても、その読み方がきちんと語られている。このような統計に接する際のポイントも学ぶことができよう。 さて著者の結論は、W雇上という分類名の「ホワイトカラー専門職・管理職」が閉鎖的になっている、というものだ。この層は収入も社会的名声も相対的に高い。実は、W雇上の再生産、つまり父親がW雇上で子供もW雇上という割合はそんなに変化していない。また、W雇上の他の層との格差もしかり。問題は、他の層からW雇上への流入が減っていることだ。つまり、「努力すれば何とかなって」W雇上になれる可能性、流動性が減っているということが問題とされている。 こうして再生産されるW雇上の層。彼らは生まれたスタートラインからして、W雇上になる可能性が高い。そして同様にW雇上の層の子供たちと一緒に育ち、他の世界を知らない。W雇上が閉鎖的になるにつれ、自分がW雇上であることの自負すら持たなくなる。かくして、「庶民のことが分からない」無責任な知的エリートが増えていく。これが著者の読みだ。 この日本の階層状況に対して、著者は少しの希望を素描している。それは、カリスマ美容師に象徴される。ブルーカラー労働者がその技能でもって独り立ちしていく様である。だがこれは素描に過ぎないし、本書の範囲では語り切れていない。 本書が描いているのは、ある意味では当たり前の風景だ。サラリーマンの子供はサラリーマンになりやすいし、職人の子供は職人になりやすい。地方の農家から立身出世するストーリーは昔こそすれ、現代では少ない。こういった、ある意味では当たり前の風景を、本書は統計に基づき、きちんとした議論で提示する。もちろん、SSM調査が主に使われる統計であり、一面的な議論という側面もある。だが、徐々に日本でも階層格差が気付かれてきた。そのことにある一定の議論を与えた本書は、価値が大きいだろう。実際、ここで著者が指摘・予想したことは、その後いくつも実現している。本書が描いている日本の社会像を、受け止めるべきは我々である。
真の機会平等とは何か
本書の大きな特徴は、近年「格差社会」というキーワードで語られることの多い、格差の固定化・拡大化を2000年の段階ですでにはっきりと示していたということに尽きます。 本書が世に出てからすでに8年が経ちました。現在の状況を見渡してみると、(おそらく既得権益者たちの目論見によって)「不平等社会」は是正されるどころか、ますますその勢いを強めている感があります。 本書では最後の章で「平等社会」へ向けての途を様々な形で示しています。機会平等社会への移行、就業システムの変換、セイフティネットの準備、そしてそれらの成果を20年後に判断するための道しるべ。最後まで盛りだくさんの内容になっています。 この本の中にこそ、真の平等社会への正しい道があるはずです。
中流社会の崩壊とは何か
今までの日本は、ほとんどの人が会社に行き、まじめに働き、給料をもらっていた。 しかし、中流階層がいなくなりつつある現在、努力しても親が所得が低いせいで 報われないとよく言われる。 これは給料の格差が出てきたこともあろうが、今までの日本を支配してきた、「努力すれば、みんなよい学校にいけてお金持ちになれるという幻想」が消えてきたともいえるだろう。 この本では、SSMデータなどを使い、統計的にそれを教えてくれる。 2000年に書かれた、 チャレンジングな階層研究本。
やはり社会科学というものは必要である。
 「努力すればナントカなる/努力してもしかたない」をキーワードとして語られる、世代間階層移動の話。日本社会は西ヨーロッパ型の階級社会にここ20年ほどで急速に近づきつつある、とのこと。  前半部で、SSM調査(「社会階層と社会移動全国調査」)データが示される。その事実に基づいて、後半部ではやや思弁的な議論が展開されている。  正直もっとお堅い本だと思っていた。文章表現はくだけていて読みやすい(全体的にやや冗長な印象をもたないでもなかったが)。やはり社会科学というものは必要だなと思った。
遺伝の影響は?
実力を測るモノサシが無いため、学歴が代理指標になっていると主張している点、「ステータスを守ること自体がエリートの目的になっている」ことを指摘している点が面白い。 エリートに社会を良くする責任感が欠けるという著者の見方には疑問がある。社会を良くする責任は、社会の全員にあるからだ。ペーパーテストが出来る人=社会問題を解決できる人、というのは偏見だと思う。 親と子の学歴に相関関係があるのは、所得だけが原因ではないと思う。遺伝的気質(勉強好き、外で遊ぶのが嫌い、孤独好き、知能指数)も大いに原因になっていると思う。なぜこの本がそれを取り上げないのか、不思議である。 さらに所得が高ければ幸せになれるわけでもない。ブルーカラーの仕事が好きな人なら、ブルーカラーの仕事をすれば本人にとって幸せだと思う。日本では職業選択の自由がどの程度あるかどうかについても、学者の方々に、もっと調査してほしい。

パレスチナ新版 (岩波新書)

[ 新書 ]
パレスチナ新版 (岩波新書)

・広河 隆一
【岩波書店】
発売日: 2002-05
参考価格: 819 円(税込)
販売価格: 819 円(税込)
パレスチナ新版 (岩波新書)
広河 隆一
カスタマー平均評価:  4.5
再読して
ユダヤ人はこの地で、パレスチナ人たちに対し、自分達がヨーロッパやロシアで2000年にわたって痛めつけられてきた、ポグロム、ホロコースト、虐殺による追放といった非道な犯罪行為を、そっくりそのまま再現している。 また、アメリカ人が「インディアン」にした獰悪な凶行と、ユダヤ人がアラブ人に対し今現在やっていることはそっくりだ。 ただ岩波は左翼であり、左翼は未だに、中東問題に関するスターリンのテーゼ(イスラエル=欧米帝国主義の前哨)を引きずっている。 著者が何も知らずにイスラエルに出かけたというのも嘘臭い。 ・イスラエルが社会主義的な経済体制を(すくなくとも60年代は)とっていたとは意外だった。 ・ユダヤ人は対外的には商売上手だが、自分達同士は必ずしもそうだはないらしい。 選民思想というのは、じっさい良くない考え方だ。
現地を知る人間の貴重な論説
イラク戦争の陰に隠れてあまり報道されなくなってしまったパレスチナ問題。 イスラエルとパレスチナの対立はすでに報道の価値もないほどに日常化してしまった。 著者はイスラエル・パレスチナ双方に人脈もあり、訪問経験も豊富なジャーナリストである。 現地の事情も知らず、報道を読み解いただけの文章にはない力強さがある。 聖書時代の歴史から紐解き、第2次大戦、イスラエル建国、中東戦争、インティファーダの時代と丁寧にその紛争の過程を追っていく。イスラエル・パレスチナ紛争の理解には統治の歴史への理解が不可欠であるが、著者は十分に背景を理解し、イスラエル・パレスチナ双方の主張に耳を傾ける態度を持っているのは好感が持てる。 また、イスラエル・パレスチナの政治についても深い造詣を有している。 それは現場を見てきた人間にしか持ち得ない生々しさを持って迫ってくる。 著者は基本的にはパレスチナに理解を有することは本文からも明白である。だからといってイスラエルを全面否定しない。イスラエルの主張にも首肯すべき点はあるし、すでに建国して50年以上たったイスラエルを今更否定しても問題解決になんらの意義も有しない。 これからどのように共存を図っていくか。 その答えはますます見えなくなってきている
パレスチナ問題において「中立」という態度はありえるか?
本書について、パレスチナの側に偏りすぎている、もっと中立であるべきだとの批判がよく聞かれる。そのようにいう人々は、「中立」という態度が、いかなる見えない非対称な権力構造の上に依拠しているかを考えてみるべきではないだろうか。 ハマス等による自爆テロを目の当たりにすると、決まってメディアや各国の政治家はこう言ってきた。「市民を標的とした卑劣な暴力は許されない。」と。確かにそのとおりであるが、しかし彼らは、パレスチナ人が歴史的に置かれてきた絶望的な状況を見ていない。パレスチナの人々は圧倒的な構造的暴力に(直接的な暴力にも)晒されてきた。彼らは、(第一次中東戦争時の難民の場合だと)60年近くも難民キャンプでの暮らしを余儀なくされている。その間劣悪な環境のキャンプで生まれ育った第二・第三世代が自らの境遇に思いを馳せ、欧米のダブルスタンダードの歴史を知ったとき、何を思い、考えるであろうか。ハマスらによるテロは、そのような構造的暴力を打破する抵抗運動に他ならないのである。欧米は、パレスチナ人を抑圧する構造的暴力には目をつぶりながら、ハマスによるテロを糾弾している。そのことが、パレスチナ人の絶望をさらに助長し、イスラム原理主義への回帰を強めさせ、テロに走らせているのではないか。 和解への鍵は、パレスチナ人の置かれている構造的暴力の状況を解くことにある。イスラエルはガザ・西岸占領地より撤退しなければならない。そしてパレスチナ独立国家が認められなければならない。また全てのパレスチナ人には、故郷への帰還権が認められなければならない。とにかくパレスチナ人の絶望を解消すること。構造的暴力という問題の本質から目をそらさないこと。ムスリムが虐殺され続けるという状況を解消するために国際社会が一致して取り組むこと。月並みな結論であると同時に、極めて困難なプロセスだと思うが、それこそが和解への唯一の鍵であろう。
パレスチナ問題を深く知るための良き入門書
 著者は、パレスチナとは地域を指しパレスチナ人とはそこに住む人を指しており、彼らは歴史上数多くの国家に属していたがそこに住んできたと指摘している。また、イスラエルは、歴史上キリスト教圏の国において数々の迫害を受け、近代ではナチスの迫害を受けたユダヤ人が、今度は迫害をする側に回りパレスチナ人を自分たちと同様な流浪の人々にすることで人類の希望を奪う結果をもたらす役割を担った国家として記録されるかもしれない、と述べている。  著者はこう言う。大国は自国の都合に合わせてこの問題を利用して来た、歴史上発生した悲劇は現代でも同様に発生していることを理解すべきである、と。
熱い本であることは認めるが。。。。
著者が若き日からライフワークとして関わってきたパレスチナについてまとめたもの。パレスチナの惨状の歴史と著者の歩みがクロスオーバーしながら書かれている。 著者のパッションがダイレクトに伝わってくる熱い本で、とくにサブラ・シャティーラについてかかれた部分は、読む者に新書とは思えない感動を与える。多くの読者に読まれているのはこの感動があるからだろう。熱い名著だと思う。 ただしこの本の問題は、パレスチナ、アラブに肩入れしすぎていること。イスラエルの悪事はかならず誇張して書かれ、逆にアラブ側、パレスチナ側からしかけられた戦闘については、「怒りが爆発」と理解を示したり、「当然の反応」「自衛行為」などと著者の弁護がつく。多少なりとも現実を知っている人が読めば、著者の不公平な視点には愕然とする。 事実関連にしてもハザール帝国説という「トンデモ」を事実かのように書いていたり、パレスチナ難民には同情しながらも、アラブ諸国からのユダヤ難民の発生については「イスラエル秘密機関の謀略」など、はっきり間違っていたり、陰謀論になっている部分が多い。 全体としてあまりにパレスチナに都合が良い内容となっている。 現実の歴史や現状と懸け離れており、これだけを読むと「パレスチナ問題は何もかもがイスラエルが悪い」という感想しか起きない。熱さは買うが、あまり信頼しないほうがいい。 「著者の熱が伝わってくる名著」というよりは「著者の妄執が感染する熱い名アジ文」というべきか?。読み終わったら誰でも、竹槍でもかついでイスラエルへテロしに行きたくなるだろう。まさかそれが著者の狙いなのか? この本が多くの人に読まれたことが、日本人の中東問題への誤解と偏見の根源のひとつとなってしまったと思う。 

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 更新日 2009年7月8日(水)  ※ 表示価格は更新時のものです!      メール      相互リンク