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君主論 (講談社学術文庫) 人は見た目が9割 (新潮新書) 偽善エコロジー―「環境生活」が.. ル・オタク―フランスおたく物語.. 職業としての学問 (岩波文庫) 人間の安全保障 (集英社新書) 地政学入門―外交戦略の政治学 .. 格差社会―何が問題なのか (岩.. 文明論之概略 (岩波文庫) 日本を変える「知」 (SYNO..

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君主論 (講談社学術文庫)

[ 文庫 ]
君主論 (講談社学術文庫)

・マキアヴェリ
【講談社】
発売日: 2004-12-11
参考価格: 798 円(税込)
販売価格: 798 円(税込)
君主論 (講談社学術文庫)
マキアヴェリ
カスタマー平均評価:  4.5
動かない城のハウル達
『君主論』は「王」の為に書かれた本であり、 実務家の「大臣」達が、本書を読む場合は 「王」の考え方を理解する目的で読むべきであろう。 「王」の仕事は人事が7割とか8割、と考えるならば 「人間観察」と「人間理解」の為の必読書でもある。 しかし、塩野七見『マキャベリ語録』に あるように、ニコロの『戦略論』は、「戦い方」が テクノロジーに依拠しすぎている為に、直ぐに時代遅れに 為りそう、と彼自身も言っている。この the art of war に関しては、孫子の『兵法』の勝ち。
人間の凶暴性
マキャヴェッリがメディチ家に書いた贈り物 15世紀後半イタリアの歴史を知っていたり、 これから、どこかの国を乗っ取ろうとしている方には 大変面白い書籍。 佐々木 毅さんが翻訳した やつだと画像や図があって、多少読みやすい。 日本の戦国時代や、現代の業務環境にあてはめようと 試みましたが島国には、そぐわないのか。 ひねくれながらも、好きなコトバ (両方の書籍から抽出してミックス) 「そもそも人間は、恩知らずで、気が変わりやすく、 猫かぶりの偽善者で、身の危険をふりはらおうとし、 臆病で、欲得には目がないものだ」 見渡すと、このような人間ばかり・・・ その中に、鏡に映った自分の姿も紛れていたりして
名著の名に恥じぬ読み応え
文字が大きく、ひとつの章が数ページと短いので、読みやすい。 (19章が20ページ弱で少し長いくらい。) また、まえがきにマキアヴェッリの時代と生涯、「君主論」そのものについてのおおまかな説明があり、章の終わりにも簡単な解説がつけられている。非常に親切だと思う。 君主権の種類について、 被征服地の種類について、 君主権の獲得のしかたについて、 軍隊の種類について、 君主のあり方について、 イタリアの君主の今までとこれからについて、 全26章で語られる。 古代ギリシャ・ローマの英雄、皇帝や、マキアヴェッリの時代の人物、エピソードを交えつつ論じられているので、歴史小説という読み方もできるように思う。 また、マキアヴェッリの辛らつで容赦ない人間観は、とても潔く爽快で、エッセイとしてとらえてもおもしろい。 歴史に残る近代政治学の古典、とか言うと、かたく難しくとっつきにくい印象を持つが、政治学に興味はなくても、読み応えのある著作だと思う。
君主論からはマキアヴェリの危機感と愛国心が伝わる
岩波版のレビューで指摘された箇所について、講談社版では次のように訳されている。 >もし、シャルルの軍制が強化され、あるいは維持されていたならば、 これなら読みやすいだろう。あとはボルジアを取り上げるとき、主語として"公"と"彼"が混同されているのが気になるが、もし原文がそうなら批判しても仕方がない。 君主論は日本でも知名度が高く、多くの訳本が出ている。一冊あればいいものだから失敗はしたくないものだ。
人間に対する犀利な観察と分析
 〈人間は、恩知らずで、気が変わり易く、偽善的で、自らを偽り、 臆病で貪欲である〉(第17章) キリスト教的道徳観が支配的だった当時、こんな身もフタもない 人間観を披露すれば、そりゃあ、非難轟々だったと思います。 しかし、現在の視点から本書を読んでみると、書かれているのは、 上記のような、どうしようもない人間という存在をまとめていくリーダーが、 肝に銘じておくべき、ごくごく常識的な心構えに過ぎないように思います。 宗教上の原罪など信じなくとも、人間はもともと堕落している。 それは啓蒙主義が浸透することによって改善し、進歩していく類いのもの ではなく、これまでもこれからも永遠に変わらない普遍的事実に過ぎない。 だから君主は、善悪ではなく人間性をみることで、他人の行動を見極めていくべきだ――。 まったく仰る通り、というしかありません。 また、君主は領民に対し、冷酷に振舞い、恐れられる存在であるべきだ、 と説くマキアヴェッリですが、恨みを買うことだけはしてはならないと戒めます。 特に、死刑は〈適切な正当化と明確な理由の下〉でなら行ってもよいが、 決して領民の財産には手を出してならない、と取り立てて注意を促している所に、 マキアヴェリの鋭い人間洞察があらわれているように感じ、興味深かったです。 なぜなら〈人間は財産の喪失よりも、父親の死の方をより速やかに忘れるものだから〉です。

人は見た目が9割 (新潮新書)

[ 新書 ]
人は見た目が9割 (新潮新書)

・竹内 一郎
【新潮社】
発売日: 2005-10
参考価格: 714 円(税込)
販売価格: 714 円(税込)
人は見た目が9割 (新潮新書)
竹内 一郎
カスタマー平均評価:  2.5
タイトルと中身が違う
ような気がしました。人の評価が見た目が重要だという部分は前段にでてきます、参考になりましたが、その部分を除けば、何をいいたいのかよく分からないまとまりのない文章になっている感じでした 本自体は見た目は地味なのが、印象的でした
期待しちゃいましたが・・・
この本のタイトルに惹かれてしまう人は、 「なんとなく背徳感あるけど?、なんだかんだで見た目で判断しちゃうよね」 っていう自覚がある人だと思います。・・・僕もその一人です(汗)。 この非道徳的な考え方を許してくれるような、 見た目で判断するのは合理的で理にかなっていると示してくれるのを、 期待して読んでみましたが、完全に肩透かしを喰らってしまいました。 まず冒頭で、人間のコミュニケーションを バーバルコミュニケーション(言葉による伝達)と ノンバーバルコミュニケーション(言葉以外の伝達)に2分化し、 これらの内容について、心理学的には前者が大体1割、後者が残り9割を占める。 と説明があるんですが、この時点で私が求める『見た目』と 『ノンバーバルコミュニケーション』がかなり乖離してしまいました。 あとは、漫画と演劇を中心軸に据えて、 いちいち納得できる説明が進められていきますが、消化不良感たっぷりです。 最近の新書はタイトルの挑発が激しすぎます。
情報の寄せ集め
ノンバーバル・コミュニケーションには興味があったので、様々な情報に触れることができましたし、おもしろく読み進めることができました。 荷物の色を変えるだけで重さが違って感じることなどは実生活でも応用できそうです。 けれどもマンガと演劇以外の情報の多くは他の書物や研究からの引用と思われました。 本書は研究書ではなく読みやすさを優先させているので、引用の仕方も適切とは言えません。 その点、著者や編集者の姿勢には首を傾げざるを得ません。
羊頭狗肉(ようとうくにく)の見本
ひたすらタイトルに魅かれて読んだ。 しかし、ページが進むにつれて、読む気がなくなった。 最後まで読みとおしてわかったのは、本は本でも、こういうのが羊頭狗肉(ようとうくにく)の見本だということ。 こんなに面白いタイトルで、こんなにどうでもいい本を、よく書けると思う。 代金の9割をタイトルに払う本。
タイトルの内容はどこに?
 タイトルに惹かれて読んだが、「見た目」についての新情報がなく、9割という数字の論拠も示されていなかったと思う。  どこから面白くなるのだろうかと期待していたが、どこまでいっても驚きがないまま、読み終わってしまった。  女の内股と男の外股の話とか、どこかできいた話ばかり。自分で買わなくて借りてよかった。途中で投げ出したくなるような難しい本ではないし、笑いが止まらないこともないから、歯医者の待ち時間に読むのには良い本かもしれない。  

偽善エコロジー―「環境生活」が地球を破壊する (幻冬舎新書)

[ 新書 ]
偽善エコロジー―「環境生活」が地球を破壊する (幻冬舎新書)

・武田 邦彦
【幻冬舎】
発売日: 2008-05
参考価格: 777 円(税込)
販売価格: 777 円(税込)
偽善エコロジー―「環境生活」が地球を破壊する (幻冬舎新書)
武田 邦彦
カスタマー平均評価:  3.5
目が覚めました
他人に勧められて読みましたが、自分の常識とのあまりの隔たりに驚いてしまいました。 しかし、他の方のレビューを見ると必ずしも、著者お見解が正しいものでもないようです。 本と新聞・テレビの世界は、まるで違っているということがよくわかりました。
本書は、いわゆる「トンデモ本」ではない
 著者は、東京大学教養学部卒・名古屋大学大学院教授を経て、現在、中部大学総合工学研究所教授の先生である。”レジ袋を使わないのはただのエゴ”であり、”温暖化は日本人のCO2削減努力で防げない”し、”ダイオキシンは危なくない”し、”ゴミの分別は意味がない”と断言し、その他エコロジーに関する神話を歯切れよく弾劾している。  確かに「エコロジー」という言葉の響きには、どこか胡散臭さがあることは事実であろう。その中身を明示し書籍として出版することに対して、この世の中の「何でも環境保全・CO2削減」という風潮の中で、とても勇気のある行動だと思う。中身のほとんどに対しては同意するものではあるが、いくつかの説明ロジックにおいて「ほとんど無視できるほど小さい(少ない)ので、することは意味がない」という表現が散見されるが、これではエコロジーの信念に凝り固まった人々の説得はできないと感じた。
別の偽善者を生み出していないか
 武田氏にとっての「不都合な真実」はペットボトルリサイクルのデータや「レジ袋は石油の有効利用」論、割り箸擁護論、森林の炭酸ガス吸収の役割についての主張ほか、さまざまな面で明らかになりつつあり、批判精神を持った読者なら氏の言説をそのまま信じる人は確実に減っていると思います。  氏の主張の科学的問題点については他の方の評に譲るとしても、武田氏の言説姿勢は、別の意味で問題が多々あります。もともと環境問題に深い関心があるわけでもないのに、バッシングができる機会ともなれば加担する。ほとんど武田氏の本だけを読んでエコ・バッシングを行う人たちが周囲でも、またWEB上でもたくさん見られる事情を考えると、そもそも武田氏の言説というのはそのプロパガンダ色の強い姿勢ゆえに、そういう「偽善者」を生み出す役割を果たしてきた、という負の面があります。氏自身の提示する「事実」に間違いが多すぎる分、それ自体は大切な論点である「正確な事実認識を踏まえた環境問題への取り組みの大切さ」ということも、メッセージとしては説得力を欠きかねません。
エコに対する風潮を見直すよい本
結構厳しい書評が書かれているが 私にとってはエコに対する風潮を見直すよい本だった。 全面的に盲目的に是認するわけではなく、ロジカルな気付きを与えてくれる。 ごみの再利用(あえてリサイクルといわない)にはそれ相応のコストが掛かるということ、 それを仕分けるということは消費者には困難だということ、 使い終わったペットボトルに水を入れて飲んでいるおっさんを見てセコイ! なんて思わずにそれをしたほうが余程いい、成る程。 最近は私も実践している。 さすがにコーラのペットボトルに水を入れるのは出来ないが。 家電のリサイクル、そもそも日本で作っていないじゃん、も納得。 紙だって再利用の大変さは一度工場見学すれば分かるし、 裏紙を使うようにしたほうが、いいんだろうな、と。ベストではないけど。
真のエコロジーとは何か?真実と向き合って考えさせられる作品です。
近頃世間はエコブームです。 温暖化が世界的に問題となる今、自分たちも少しでも協力できればと考えて行動している人が増えつつあると思いますが、現在、国内で取り組んでいることが、全く無駄なことであるなどと言うことを誰が考えているでしょうか? その間違ったエコについて書かれているのがこの1冊。著者は『環境問題はなぜウソがまかり通るのか』で知られる武田邦彦さん。この著者のすごいところは、「温暖化は止められない」と言ってしまうところです。 リサイクルなどの環境関連に加えBSEやダイオキシンについても驚くべき解説がたくさん出てきます。 現在のエコはエコにあらずエゴ。この本を読んで頂ければ言っていることが理解していただけると思います。 真のエコロジーとは何か?温暖化が止められないのであれば、改善するために本来どのようにしていくべきなのかを、真実と向き合って考えさせられる作品です。

ル・オタク―フランスおたく物語 (講談社文庫)

[ 文庫 ]
ル・オタク―フランスおたく物語 (講談社文庫)

・清谷 信一
【講談社】
発売日: 2009-01-15
参考価格: 500 円(税込)
販売価格: 500 円(税込)
ル・オタク―フランスおたく物語 (講談社文庫)
清谷 信一
カスタマー平均評価:  5
海外での日本のマンガ・アニメ等についてよく調べられた傑作です!
この本は98年に単行本として一度出版されたものに今回加筆し、文庫化したものです。前の本はタイトルがちょっと当時は文字通りオタク向けみたいに思えましたが、中身を読んでみると日本のアニメやマンガが海外、特にヨーロッパ各国に流通していく過程や文化的な摩擦、番組の一方的な改変放送の問題などを非常にきちんと調べ、現地で日本のアニメやマンガを扱う店を開いている人の実情を詳しく紹介してくれるとても真面目な、中身のある本だという印象を受けました。「文化」というものについても作者が自らの主張するところをはっきりと述べており、また、日本では一方的に美化されることの多いヨーロッパの「格差社会」の実情についてもそれらの実態がこの本を読んでいくうちに感じ取れるようになっています。  あれから10年が経ち、日本のマンガやアニメが海外で絶大な人気を博し、ニッポン文化の代表として評価されることは今やさして珍しくないほどになり、現在ならこのタイトルでも以前ほど違和感は感じない時代になったかもしれません。今回の文庫化で一章を追記し、フランスをはじめとしたヨーロッパのそれらの人たちがその後どうなったかを改めて紹介し、今後日本や海外でオタク文化がどうなっていくかについても予測を述べています。  繰り返しますが、この本はオタクという「特殊な」人について述べただけの本ではありません。日本から海外へと発信される「文化」とその過程でのさまざまな事情について真面目に調べて書かれたとても価値ある本です。今改めて読んでみてもとても面白い本なので前の本を読んだことのない人も、ヨーロッパ各国の社会や実情について興味のある人にもおすすめします。

職業としての学問 (岩波文庫)

[ 文庫 ]
職業としての学問 (岩波文庫)

・マックス ウェーバー
【岩波書店】
発売日: 1980-01
参考価格: 420 円(税込)
販売価格: 420 円(税込)
職業としての学問 (岩波文庫)
マックス ウェーバー
Max Weber
カスタマー平均評価:  4.5
ウェーバーのいた場所
P65?66、「学問がこんにち専門的に従事されるべき「職業」としてもろもろの事実的関連の自覚および認識を役目とするものであり、したがってそれは救いや啓示をもたらす占術者や預言者の贈り物や世界の意味に関する賢人や哲学者の瞑想の産物でないということは、もとよりこんにちの歴史的情況の不可避的事実であって、われわれは自己に忠実である限りこれを否定することが出来ない。」 このあくまで客観的な、学問で生活をする立場は宗教的預言者の立場にはなりえないという記述に、かえってウェーバーの個人として社会に救いをもたらしたいという願望が読めないだろうか(プロ倫でルターに憧れていたようにも感じる)。 ウェーバー自身、「なかんずく魔法からの世界開放を特徴とする時代」の近代人には難しそうなことであるがおそらく、古代ギリシアのヘレニズムとユダヤのヘブライズムまでも時代を遡ってその内面を主体化出来ていたのだろう。その自らの延長を存在しないと言い切るかのようにあくまで客観的な視点からのみ学問という客観的な枠を語るウェーバーの痛みこそが、彼が学問に捧げたものではないかと思う。主観と客観の無限の距離にセム一神教の絶対神(ユダヤ、キリスト共通)の存在の実感が現れ、一方多神教例えば古代ギリシア的な立場で自身のデーモン(守護霊)にその内面を通わす。そこに絶対的に内在する矛盾に現れる自分の限界を通してこそ、ウェーバーは自分の生きる立場を探し、もがいていたのであろう。
アフォリズム集としてのヴェーバー
 本書は、ヴェーバーの死の前年、1919年1月のミュンヘンにおける講演記録、 原題はWissenschaft als Beruf。 「経済的意味の職業、つまり生計の資を得る道としての学問はいまいかなる状態に あるか」との問い立てを導入に、「100人の教師のなかのすくなくとも99人は人生に おけるフットボールの先生ではないということ、いな、およそいかなる人生問題についても 『指導者』であることを許されていない」との強烈な宣誓に象徴されるように、 道徳と学問の分別、「教室のなかではなんといっても率直な知的廉直以外の徳は 通用しない」ことを滔々と説く。  結論ありきでの捏造は許されない、その限りで公平性、中立性が要請されるのは当然、 しかし例えば報道のあり様が示す通り、言説はすべからく政治性を帯びずにはいない。 無論、教育や学問とてその例外ではいられない。「われわれはいったいなにをなすべきか、 またわれわれはいかに生きるべきか」とのトルストイの問いは学問の範疇のないものと ヴェーバーは喝破するが、この点については残念ながら疑問を呈さざるを得ない。  ただし、その一方で、各々の学問におけるパラダイムにひたすら愚直であれ、との 見解――平たく言えば専門バカのすすめ――に批判すべき点は何ら見出すことができない。  開いてみれば分かるのだが、全体に明瞭なテキストとは決して言い難い一冊。  他のレヴューにおける多様な感想が示しているように、何らかの一貫したメッセージを 読み解こうとするよりも、各人の心に残るような何らかのアフォリズムをひとつでも 見つけることができれば、それでよろしいのではなかろうか。
「個性」という隘路
  〈とにかく、自己を滅して専心すべき仕事を、逆になにか自分の名を売るための手段の    ように考え、自分がどんな人間であるかを「体験」で示してやろうと思っているような人、    つまり、どうだ俺はただの「専門家」じゃないだろうとか、どうだ俺のいったようなことは    まだだれもいわないだろうとか、そういうことばかり考えている人、こうした人々は、    学問の世界では間違いなくなんら「個性」のある人ではない〉 以上は、ウェーバーが「個性」について述べた一節。 ここ数十年、日本人はこの「個性」という言葉に呪縛され続けてきたように思います。 単に、他人と違う振舞いをすることが「個性」だと考える人、 他人を見下し、嗤うことで自分の特別な「個性」を誇示しようとする人……。 自戒も込めてですが、そんな「勘違いさん」を見ることが少なくありません。 もちろん、「個性的であれ」というのは社会からの要請という側面もあるのですが、 それを意訳すると、「社会に有用な歯車たる能力を持て」ということになります。 言うまでもなく、非社会的・反社会的な「個性」などはお呼びではないのです。 今の時代、学者の世界(特に文系)でも、ウェーバーの主張通りに 自分の研究だけをやっていても成果は望めないのかもしれません。 しかし、小手先のスタンドプレーでは、本当の意味での 「個性」を構築できないのもまた、真理なのです。
学者の心得
本書にはヴェーバー流の学者の心得が提示されており、職業として学問に携わるとは如何なることか、ということが示されます。 学者ないし研究者とは、学問に対する情熱が不可欠であり、そのうえで生じる霊的な「ひらめき」こそが重要だと主張します。 また、大学における教授職とは、いわゆる人気があるか否か、すなわち満席に出来るか否か、で判断されるということが言われていますが、何というか水商売にも少し近いのかなと思いました。 文中にトルストイやプラトンの思想が引用されていますが、それらを見て知的興奮を感じない人は学問なんてやる必要はないのではないでしょうか。
痘痕(あばた)もエクボ
Max Weber は、20世紀最高の人文学系の学者だ。彼の書いたものに悉くハズレがない。ただし、この書は例外。Weber がものした他の著作のレベルが高すぎるため、どうしても見劣りがする。凡百の学者なら良書なのだろうが。 私から見て面白かったのは二点だけ。 1)p.58 アメリカのdemocracyとは、meritocracyの別名に過ぎない、と喝破しているところ。 2)p.62 学問にできることは、「If?, then?」構造を、可能な限り明確にすることだけだ、と断定しているところ。 読んでも読まなくてもよい。Weber の真骨頂は別にある。以上。 〔追記〕下記のトピック「趣味としての学問」もご参照戴きたい。

人間の安全保障 (集英社新書)

[ 新書 ]
人間の安全保障 (集英社新書)

・アマルティア セン
【集英社】
発売日: 2006-01
参考価格: 714 円(税込)
販売価格: 714 円(税込)
人間の安全保障 (集英社新書)
アマルティア セン
Amartya Sen
カスタマー平均評価:  4.5
人は人として人に何をするべきなのか
「人間の安全保障」について、アジアで初めてのノーベル経済学賞受賞者である筆者が、その概念を明らかにしようとしている、小論集。タイトルにもなっている「人間の安全保障」に関する話の他にも、グローバル化や民主化、インドと核兵器などに関するセンの考察が収録されている。 本書では、「人間の安全保障」の概念を、人間的発展や人権の概念と対比させながら、それぞれの違いを示すことで、その概念を深めている。その差異を認めた上で、それぞれの概念を補完的に用いることを提唱している。 三年ぶりに再読してみたが、背景知識が増えたためか、新たな発見もあって面白かった。本書に収録されている「人権を定義づける理論」と「民主化が西洋化と同じではない理由」は、今日の人道問題や人道的介入の是非を考えるときに、大きな示唆を与えてくれるだろう。 セン自身の語り口と訳者の技術によって、柔らかい文体となっており平易で読みやすい。全体を通して、筆者のヒューマニズムが溢れる一冊となっている。
訳のせいか・・?
セン博士の『貧困の克服』も読んだが、翻訳がまどろっこしい言い回しをしているせいなのか、今回の『人間の安全保障』も、読んでいても文が理解しにくかった。セン博士の思想や研究には敬意を抱いているが、日本語に訳された文を読むと、非常にがっかりする。日本語に訳されたものではなく、原文で読んだほうがよっぽどわかりやすいと思う…。
未来の生のために
 あるいは、この本を読む中で、例示の妥当性等々に突っ込みのひとつも入れたくなること くらいはあるかもしれない。しかし、本書においてこのノーベル経済学賞受賞者の示す 「人間の安全保障human security」にかける悲壮なまでの熱意を笑うもの誰ひとりとしては いないだろう。  教育、医療、核、貧困、民主主義……ここでなされる問題提起の数々は、今日の「人間の 安全保障」議論を形づくるものともなる。 「理論と実践とのあいだの貿易収支に、さほど大きな赤字はありません」のひとことは 感動的。  表現も比較的平易な本書は、他のレビューが言及するように、まさに中高生に手に取って 欲しい一冊。
知性の深み、道徳哲学の復権
 ひとことで言えば、素晴らしい本です。もちろん、細部を読み込んで、批判をすることはいくらでも可能でしょう。賞賛するにも批判するにも、しがいのあるものだという意味で、素晴らしいと言いたいと思います。  経済学を越えてさまざまな分野に影響を及ぼしているセンですが、個人的には道徳哲学・倫理学的なグランドセオリーの復権という観点から、評価したい。「人権を定義づける理論」の章は、圧巻です。とりわけ、ドグマチックな理想主義として敬遠されがちなカントの義務論が、人権の基礎づけにおいて、「理論と実践」の両方にわたって果しうる役割の可能性を、きちんと評価し、扱っています。実はこれ、カントの専門家でもできていない人が少なくないのです。倫理は法が機能するための広い土壌を形成するものである、という実りあるセンの議論を、近代法の法と倫理の峻別に固執している方々には、ぜひお読みいただきたい。  知識量の多さと目配りの広さは確かにすごいですが、学の本質は、その多さと広さを言い立てることではなく、どれほどの深さで対象を熟考し、吟味し、批判的に検討する思考の作業ができるかだと思います。その意味ではセンには、感嘆のため息しかないのですが、遠く及ばなくとも、その姿勢に学びたいものです。
これぞ知識の源泉 世界が待ち望んでいた知識人が彼です。
 アマルティア・セン、彼はインドが生んだアジア初のノーベル経済学受賞者です。最近高校の「現代社会」や「倫理」の教科書にも彼の名前およびその思想が記載されるようになってきました。インドがここの所絶大な経済発展を成し遂げていることは有名ですが、近い将来それを象徴する世界史上の人物として評価されるはずです。日本でも川本隆史を中心として熱心な紹介がなされ、「現代を代表する知識人」として定着しつつあります。  本書は各方面で出された小論を集めたものですが、我々がセンに望んでいる論考がまとまっていて値ある一冊になっています。特に「グローバル化」について述べた2つの章が抜群です。西洋中心主義的な狭量の歴史観をやすやすと、しかも高校の世界史でも習うような容易な実例を用いて打破します。そしてその視野の広さ。西洋と東洋の「知の大系」を十二分に理解した上で展開される、まさにグローバルな思考。彼は新しいタイプの、そして世界が望んでいた知識人なのです。 訳も素晴らしい。知人が代表作『自由と経済開発』(日経新聞社刊行)の訳のダメさを批判していましたが、実際訳出技術の拙劣さのために台無しになったり真価が曇ってしまった学術書の何と多いことか(これは映画の字幕にも言えることですが)。しかし本書は見事でかつ読みやすく、その意味でも多くの人に薦められる一冊です。「人間の安全保障」の第一は読み書き計算の基礎教育にあるとセンも主張しています。我々はすでにその潜在能力(ケイパビリティ)を得ています。ではそれを発揮して、これだけの好著ですから是非読んでみてください。 〈追伸〉平成18年度政経センター試験の大問1問目にこの「人間の安全保障」という概念が大々的に取り上げられました。このリード文は抽象論的・概括的ではありますが極めて良くまとまっています。本書を読む前にさらに手っ取り早く、という方にはお勧めです。

地政学入門―外交戦略の政治学 (中公新書 (721))

[ − ]
地政学入門―外交戦略の政治学 (中公新書 (721))

・曽村 保信
【中央公論社】
発売日: 1984-01
参考価格: 735 円(税込)
販売価格: 735 円(税込)
地政学入門―外交戦略の政治学 (中公新書 (721))
曽村 保信
カスタマー平均評価:  4.5
地政学とは何かを知るのに役に立つ
「地政学」という学問分野があるのを知らない人が、地政学とは何かを知るのに良いテキスト。 しかしながら、著者の本を何冊か読んだものの、首尾一貫した学問的な“思想”を感じとれず、また短絡的で断片的なものの見方が目について、あまり高くは評価できない。 大学内の関係にたとえていえば「入門講義はうまい先生だけど、研究室に入ってついていこうとは思わない先生」という感じだろうか。
地政学の入門書として適度な難易度。色あせない古典。
 地政学の発展を英国のマッキンダー、ドイツのハウスホーファー、アメリカのモンロー主義及びスパイクマンを題材に記述している。  ハウスホーファーが日本から受けた影響について初めて知って興味深く読むことができた。ナチスの政策に利用されて非業な最後を遂げるのがいたたまれないが。  最終章の核宇宙時代の地政学においては、世界島の東西を結ぶ中近東の宗教・石油・麻薬の問題を挙げている。また、日本やアメリカは言うに及ばず、ランドパワーのソ連(現在はロシアだが)であっても資源獲得についてはインド洋を経由せざるを得ない。中近東の不安定さを抑える役目として、インド洋こそが世界の地中海であるという指摘は現在でも意味を失っていない。  1984年の発行ながら、入門書としては十分な内容と分かりやすさを備えている。学校で習った地理を現実世界と結びつけることができるというだけで、この本は読む価値がある。
基礎知識
現代日本人にかけている地政学という分野。 歴史と地理を関連付けて学ぶことがいかに大切かを教えてくれる。 この本はとても解りやすいのでテキストとしても最適。 すこし古い字体なので、新らしくして出して欲しいなあ。
タイトル通り、地政学入門
 日本では戦後タブーとされてきた「学問」、地政学。よって地政学の本は日本では数少ないのだが、この本はそんな数少ない中でも最も分かりやすく、さらに簡単に手に入る本の一つ。  地政学は字のごとく「地理」と「政治学」が合わさってできた学問で、国を一つの単位に、周辺地域との地理関係から政治を論じていく学問である。政治だけでなく地理が好きな人(例えば地図を眺めるのが好きな人なども)にとっても興味深いものであろう。  ただしその歴史的背景からドイツ、ソ連、そして日本では戦後タブー視されてきた。しかし、21世紀に入り地政学は再び重要になりつつあるという見方もある。そんな中で地政学という分野に触れるだけでも意味があるだろう。  この本が書かれたのは1984年、もう20年以上も前のことである。地政学のあらましや概論を学ぶには問題ないが、それをそのまま今の現状に当てはめようとするとかなり時代遅れになることは否めない。現状にあわせた「新版」が著されることを願い、ここでは星3つとした。
国際関係を理解する上での必読書
 「地政学」の本を読みたくて、初めて手に取った本ですが、良いです。 入門書としては最適では、地政学の開祖 マッキンダー(英国)の海洋国の外交戦略の基礎としての大陸との関係の捉え方、彼の考え方が後の国際連盟、 NATOに繋がっていたとは・・・、ドイツのハウスホーファーの地政学、アメリカのモンロー主義にいたる変遷が わかり易く纏められています。  日露戦争に到るロシアの満州進出がドイツに後押しされていた事、シベリア鉄道がフランス資本の資金協力で建設 されていた事はこの本を読むまで知りませんでした。 日本は歴史上、大陸の中国との関係で捉えがちですが、より 広い世界観で捉えていく必要を感じました。  日本は海洋国家であり、海上貿易によって成り立っていることは英国と同じで、第二次大戦までの大陸進出やドイツ との同盟等が、地政学的に考えて間違いだったといえるので・・・、  この本を読んだことによって国際関係の記事の読み方が変わりました。 国際関係を理解する上での必要な基礎知識だと思います。

格差社会―何が問題なのか (岩波新書)

[ 新書 ]
格差社会―何が問題なのか (岩波新書)

・橘木 俊詔
【岩波書店】
発売日: 2006-09
参考価格: 735 円(税込)
販売価格: 735 円(税込)
格差社会―何が問題なのか (岩波新書)
橘木 俊詔
カスタマー平均評価:  3.5
総論賛成、各論はところどころ「?」
総論賛成、である。 多分、基本的な考え方は、私もこの著者と同じ。 ただ、各論部分にややトンデモめいた部分が散見された気がする。 例えば p. 140で挙げられているスウェーデン人のプロ・テニスプレーヤー、ビヨン・ボルグの話に関する以下のくだり: 「現役でプレイをしている頃、所得税率が高過ぎるとして、節税のために税率の非常に低いモナコに住居を移しました。しかし、現役引退後しばらくしてから、再び母国のスウェーデンに戻ったのです。その理由は、確かにスウェーデンは税や社会保険料の負担は重いが、恵まれた社会保障制度は老後の生活に安心感があるので、自分はそれを求めてスウェーデンに住む、というものでした。この逸話をどう評価するのか、それは人によって異なると予想しますが、海外逃避する日本人の富裕者の答えも聞いてみたいものです」 ここなんて、日本は国の規模も世代人口構成もスウェーデンとはまるっきり違うので、スウェーデンと日本を比較するのは見当違いなのでは…と首を傾げてしまった。 その他にもところどころ、細部で気になる部分が。読み終えてから考えていたのだが、どうもこの著者は「超高齢社会」時代へと突入しようとしているというこの国最大の問題に関する認識が不足しているんじゃないか、そのせいで読んでいて違和感を覚えてしまったんじゃないかと思う。 朝日新聞社の「ロスト・ジェネレーション」論と重なるが、以下のくだりについては全く同意。25歳?35歳世代の若年非正規雇用者・フリーターの多さは大問題で、国には早急に、もっと実効性のある支援策を打ち出す義務があると思っている。 「フリーターしかなりえなかった世代の人々は、いわば機会の不平等のデメリットを直接受けた、と解釈することも可能です。就職先を探す時期にたまたま日本経済が大不況だったので、やむをえずフリーターになったのであれば、機会が与えられていなかったと言えます。このことを償うのは、国民の代表である政府の仕事ではないでしょうか」(p. 170)
二極化する社会と新たな貧困の発生
 1943年に生まれ、欧米の研究機関に在籍し、経済企画庁の研究官、日本銀行客員研究員、経済産業省ファカルティーフェロー、日本経済学会会長等を歴任した研究者が、2006年に刊行した本。日本では1980年代以降、セーフティネットの縮小の下で、所得分配の不平等化が進み、貧困者(母子家庭、高齢単身者、失業給付を受けられない若年層)の増加とその所得の低下の深刻化が見られ、OECD加盟国の中でも不平等度が高い国となっている。その原因としては、第一に長期不況による失業者の増大、第二に主として企業側のコスト削減要求による非正規労働者の急増(過当競争やサービス残業の増加も影響)、第三に賃金決定の分権化と成果主義賃金の導入、生活保護給付額以下の最低賃金設定、第四に累進課税の緩和、社会保険料の増額と給付の削減、第五にそれらの背景にある新自由主義的構造改革(経済効率は上がるが、分配は不平等化)が挙げられる。他方、富裕層は経営者・医者等から成るが、彼らには手軽な金稼ぎや節税への志向が見られ、人材配置の歪みも顕在化しつつある。教育予算削減の下で、親の所得格差が子の教育格差につながり、ひいては希望格差、健康格差につながる傾向も強まりつつあり(階層の固定化)、また無駄の多い公共事業に代わる地域支援策もないまま、地域間格差も深刻化している。小泉首相のように、開き直って格差拡大を容認する発言も目立つが、行き過ぎた格差は資源のロスや犯罪の増加等を帰結するという立場から、著者は特に貧困対策の必要性(職務給制度、最低賃金の改善、公的な職業教育、医療・介護・教育の充実、中央による地方の自立支援、生活保護基準の緩和、失業保険改革、税金の累進度の回復など)を強調する。説明不足に感じられる箇所もあるが、データに基づき格差社会論の基本をコンパクトに論じた本として、お勧めしたい。
「格差」論の決定版…とまでは言えないか…
小泉構造改革の負の側面をひときわ批判する論調で代表的なものが「格差拡大」。 関心はあったものの、「じゃあ、格差はなくなった(減った)ほうがいいの?(それって社会主義国家じゃん)」「本当に改革で格差が広がったの?因果関係はあったの?(そうは思えないけど)」「そもそも格差ってなに?(ジニ係数って言われたって…)」という素朴な疑問に答えてくれる報道はなく…今頃(2008年)になって本書を手にとりました。 著者は10年ほど前から経済格差に関する著作を書いてきたこの分野での第一人者とのこと。それだけに客観的、多面的な格差論を期待しましたが、残念ながら著者本人の主義主張が語られているだけで、私の素朴な疑問に答えてくれるものではありませんでした。 著者はとにかく「格差は縮小すべき」とのスタンスであり、貧困者を救うためには高賃金の人は減給になってもやむなく、所得税も累進性を高めよ、年金給付を維持するために消費税を上げよ、などと言いますが…。こんなことしたら、格差は減るかもしれませんが日本経済の(少なくとも企業セクターの)成長力や活力は衰えていき、結果的に日本全体が貧困になってしまうのでは?と心配になってしまいました。 うがった見方ですが、第3章2で触れている富裕者層への言及は半分ねたみとか逆恨みも入っているような気が…。確かに貧困者を減らす努力はすべきですが、一方で有能な人が人一倍働いて結果を出したらそれなりの見返りを得るのが本当の公平な社会と思いますけど。 まぁ、新書の性格上、データの掘り下げなどには限界があるので、その点を物足りなく感じる方は著者が紹介する別の本も読まれるとよいと思います。
自分でエモーショナルなと書いちゃいかん
出だしからジニ係数が出て来るのだが、ジニ係数の定義が書いてない。ジニ係数は社会の所得格差の一つのメジャーであるに過ぎないのだから、定義を書かないとその意義は明らかではない。まじめに議論する気はないのではないかとここで疑った。 その後も、生煮えの議論が続いて、所々に著者自ら「やや、エモーショナルな」という事例が挟まれる。結局、真の問題点は全然浮かび上がらなかった。岩波新書は議論は賛成できなくても、問題点のレビューはしっかりしていると言うものが多いのだが、本書は一方的な視点で参考にならなかった。
勉強になりました
格差とは・・?言葉だけが走っているような気がしていましたが、読みやすく、うまくまとめてある本だなと思いました。しかし、問題点はまだまだ山積み、定義だけではなく今後を考えていかないといけないなと言う感じを強くうけました。これからの現代人の課題になりそうです。

文明論之概略 (岩波文庫)

[ 文庫 ]
文明論之概略 (岩波文庫)

・福沢 諭吉 ・松沢 弘陽
【岩波書店】
発売日: 1962-11
参考価格: 840 円(税込)
販売価格: 840 円(税込)
文明論之概略 (岩波文庫)
福沢 諭吉
松沢 弘陽
カスタマー平均評価:  4.5
非文明と文明
福沢の文明の定義はギゾーの文明論を下敷きにして成立している。文明は相対的であるが、それは野蛮あるいは非文明に対するものとして文明を考える点で構造的であると子安はいう。野蛮や非文明がなければ、文明もない。これがギゾーと共有する文明の定義である。また、家族は市民社会と対立し、家族は否定的前提として市民社会に対立する自然的結合体である。家族から国家へという人倫体の展開過程として捉えられる和辻倫理学とも違う。 文明は文明的な社会であり、国家である。それはつねに野蛮や未開、非文明と対置される文明である。ここで言われている非文明、反文明はなによりもまず東洋の文明である。西洋文明の成立は後進アジアとともにはじまる。だからその叙述も東洋をもってはじまる。その東洋とは、インドであり、中国であった。
真価を問われる
読みやすく工夫されたようですが、読みにくかったです。たぶん、自分が慣れてないと思います。全体を通して、時代の変化を感じつつ、その中を抗うことなく、古くの文化を、再考し、新しい文化を筆者自身の感じたことを書かれており、その中で、決してぶれない目線は、読んだ人間を感銘させる。西洋文化が押し寄せ、制度を変えるとともに、その変化を、早急に文明の破棄と考えたりせず、世界の中で日本の確固たる自立した国になるべく変わったことと信じる。 時代の変化をうまく表現した作品である。
平成の日本人に対する警鐘
まだ封建時代が終わったばかりの明治の始まりにおいてすでに、一般大衆による民主主義は人と違う意見を持つ人を許さない暴力であることを示唆している。「今日の奇説妄論も亦、かならず後年の通論常論なる可し」という。平成のマスコミが朝青龍や亀田一家など生意気な人たちを集団で虐めるのをみると、そのことを明治6年にすでに指摘する本書は現代人必読の最高の名著である。
すべての「学者」に捧ぐ
この本の内容については、他の素晴らしいレビューに譲りたい。ただ、自分の思う所を述べさせて頂く。この本は、内容もさることながら、福沢諭吉の生きざまが描かれている。福沢の深い教養がいかんなく発揮されているのだ。学者たる者の目指すべき姿の一つのが示されていると言ってよい。是非、大学生に読んでもらいたい。尚、読むのに困難を感じたら、丸山真男の『「文明論之概略」を読む』をお薦めしたい。
日本の歴史を喝破!
福沢諭吉の最高峰の1つ。彼の眼力の鋭さは、日本の歴史を「支配者」の交代の歴史と捉えたこと。「人々」は未だ歴史の主役になっていないことを喝破したことである。福沢はこれを遺憾としている。彼は、「支配者」を批判的に見ていた思想家であり、日本の歴史が「支配者」から解放された時、文明は訪れると説いている。

日本を変える「知」 (SYNODOS READINGS)

[ 新書 ]
日本を変える「知」 (SYNODOS READINGS)

・芹沢 一也 ・荻上 チキ ・飯田 泰之 ・鈴木 謙介 ・橋本 努 ・本田 由紀 ・吉田 徹
【光文社】
発売日: 2009-05-22
参考価格: 1,050 円(税込)
販売価格: 1,050 円(税込)
日本を変える「知」 (SYNODOS READINGS)
芹沢 一也
荻上 チキ
飯田 泰之
鈴木 謙介
橋本 努
本田 由紀
吉田 徹
カスタマー平均評価:  3.5
ウィキペディアめいた要領のよさ
ネットにおける言論のやり取りに疎い評者は、本書の拠って立つ「シノドス」なるサークルも全然知らなかった。本書に集う様々な立ち位置の論者たちが、互いに質問しあって議論を深めていくというのはよいことではあろうが、それを本にしてみたとき、ネット空間における双方向性はどのように担保されるのか? 話題性のあるネットメディアのコンテンツを本にすれば売れるだろうという安易なものを感じる。とは言え、評者のようなネットに疎いものにはありがたいとは言えるのだろう。 経済学の飯田泰之、政治学の吉田徹の章がそれなりに参考にはなった。それでも、セミナーでの講義を一定分量に収める必要性からも、端折ったものという感じは否めない。各論者のもっと詳しい論議を読みたかった。 中身は現在の日本社会の問題点が、概ね勢揃いし、それぞれの若手学者が簡潔にそのポイントを解説してくれているということになるのだろうが、どこかウィキペディアの解説めいて見えるのは評者の偏見やらひがみ根性の故だけだろうか? 『帝国の条件』とか『経済倫理=あなたは、なに主義?』の橋本努の「誰もネオリベラリズムを全面否定できない』という一文は巧妙だけれど、首肯できない議論だ。お坊ちゃまネオリベ論者の頭のよすぎるナイーブさが全開している。本人はお坊ちゃまお嬢ちゃまを不良の道へ唆す傾向があると、自身の言論活動を捉えてもいるようであるが。 多くの人々がネオリベ批判をすることで、己を経済体制に売りはしないというプライドを育んでいるとのたまうが、そんなもんか?  現実的には人身売買が進行しているのではないのですか?  アフリカとかアジアではそうであり(近現代史ではいつもそうだが、アフリカの人々が今次大不況の最大の被害者だ)、我が邦の仕事が無くなったら家も同時になくなるというのは、自己責任による致し方ないことなのですかね? 「批評によるガス抜き」などという悠長な次元は、疾うの昔に過ぎているのじゃあないだろうか?
「方法」の見本市
 この本の論者たちは皆、方法意識が明確な人たちばかりである。それぞれの専門分野の方法の有効性・有用性と適用範囲、およびその限界についても熟知している  専門家として鍛えられていることとともに、わからないこと、自分の専門分野の「方法」があまり有効でないかも知れない領域については、他分野の専門家に率直な質問をぶつけることができることも彼らの武器である。それぞれの章末についているクロスインタビューにおいて、それぞれが「素人」としての素朴な疑問、好奇心を提示することで、読者との距離を縮める効果をもたらしている。  大学進学を目指す人たちに現代文の読解や小論文の指導をしている私にとって、彼らに自信を持って薦めることのできる一冊が出たことの喜びは大きい。学部、学科の選択について、学問の「方法」という観点でガイドできる、しかも一冊だけで。これは稀有なことだ。だって、他にはそんな一冊の本、思いつかないから。  荻上チキが、文字通り「メディア」(単数だからミディアムか)として機能している。まさにインターディシプリナリーに個々の論者の間を動き回ることで、それぞれの論が有機的につながり、全体の見通しが開けてくる。  一見、ハッタリ感があるこの書名だが、読み終えてみるとこれはどうやらハッタリではないようだ。いま日本が、そして世界がどうなっているのか知りたい、これからどうなるのかを考える手がかりを得たい、と思っているが何から読んだらよいのかわからない人たちに、直接、手に取ってほしいがゆえのこのタイトルなのであろう。膨大なコンテンツを独占しながら、内部の横の連係すらとることができず、「知」の成果を社会へ還元してゆくことができていない「大学」に対する挑発であると同時に、「大学」を越える新たな「知」の拠点づくりへの野望もほの見える。シノドスの次の動きにも注目したい。
月並みですが、目からウロコ
書名と著者に惹かれて購入。期待に違わぬ内容でした。政治不信や経済の停滞、教育をめぐる諸問題、新自由主義に対する評価、漠然とした不安感等々、現在の諸問題に対する見方が反転するような感覚を得ました。新聞やテレビでいわれていることは、いったい何なんだ、という気持ちになります。セミナーが元になっているためか、文章が平易で、理解しやすいのもいいです。できるだけ、多くの人に読んでもらいたい一冊です。
非常に期待したのですが。
大変期待したのですが、看板倒れ、企画倒れと言う感じです。少人数で様々な分野のプライベート・セミナー。その内容が一冊の本になったと言うことで早速買ったのですが。一言で言うと、全体的に「本」として素人っぽく、読むのが疲れました。まずい同人誌と言うのか。逆に、読者を疲れさせないプロの作った他の本には、様々な目に見えない工夫がなされているのだろうと再認識させられました。 理由としては、まず、ラインナップされた講義内容が玉石混合。質が一定ではない。また、それぞれの講義の中でも、感覚的な箇所があったり、例示と理論がちぐはぐだったり、何が言いたいのか分かない、一定ではないものがあるのです。 加えて、一般にまだ広まっていない新鮮な意見や情報があまりない。既に知れ渡っている事が分かっていないと言う意味でも、素人っぽいのです。 芹沢の序章は、まるでさわやかな「宣言」。荻上の各講義の紹介も力強いのですが、それぞれの講義内容がついて行っていない。(ふたりの文章には星を) こういう企画は応援したくて5冊買い、意識の高い人に配ろうと思ったのですが、配ると私の評価が下がってしまいそうで、家に積まれています。発売を本当に楽しみにしていたので、残念です。
現代社会を読み解く「知」!
まさに現代社会を読みとく一冊だと思います! 決してメディア情報では得られない、日本社会の「いま」を政治、経済、教育、文化、思想と 分け、各ジャンルの論者達によって過去からの背景や様々なデータ分析などを参考に、 一般ユーザーでも分かりやすく鮮明に解き明かされています。 特にいま話題の「教育・労働・家族をめぐる問題」はより身近で起きている出来事であり、 子供を持つ親としても労働者としてもとても考えさせられる内容でした。 また専門を異にする筆者達が質問を投げかけ合うクロスインタビューは面白かったです。 未来への展望を切り開くために必要な「知」の交流を、シノドスの活動に期待しています。

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 更新日 2009年7月8日(水)  ※ 表示価格は更新時のものです!      メール      相互リンク