こうした点を強く見れば、この当時のアカデミックな水準から見て、この本の主張にオリジナリティを見るのは、やや過大評価の嫌いがある。
が、ルポタージュとして見ると評価は一変する。特に、研究レベルで為されなかった特殊法人の出資を伴わない互助会や認可法人の驚くべき蛸足的実態、「熟眠法人」を巡るブローカーの告白、互助会を経由した公益性を全く無縁のサラ金貸出等々、今までアンダーグラウンドでしか語られなかった「暗部」を見事に抉り取った。
この本でのクリティカルな主張は、上は事務次官経験者、族議員から、下は認可法人の従業員まで、この国の公共部門に属する存在が、上も下も皆それぞれに腐敗し、その腐敗に一般市民が乗っからざるを得ないという構造を暴いたことそのものであり、これは残念ながら現在でも妥当する部分を強く持っている。その意味で、この本の指摘は未だ色褪せておらず、賛成批判の立場を問わず、現在でも一読に値する書物である。
新装改訂版との異同は、新装改訂版で追加された「はじめに」の一部が省かれていること、ふりがなの修正、副題(妖怪博士ののびのび人生)の削除などですが、ほとんどいっしょといってよいと思います。
文庫化にあたり、新装改訂版で気になったスクリーントーンの黒ずみは解消されており、こちらはきっちりと仕事をしている印象をうけます。
本書の内容は旧版と同じですから、問題ありません。本書は筆者が高等小学校卒業してから、人気マンガ家として大成するまでの悪戦苦闘の道のりがえがかれています。
解説のかわりに呉知英のエッセイ「じっと待てない男」が収録されています。今回の文章には多少なりとも資料的価値があるとはいえ、たまには他の方の解説もよんでみたいものです。たとえば佐野史郎さん、池上遼一先生とか。なんとかならないものでしょうか。
しかし、”事実は小説より奇なり”というが、現実のエド・ゲインの行動に比べれば、映画「サイコ」などコメディーみたいなものだ。
映画「サイコ」は確かに傑作である。だが「オリジナル・サイコ」は余りにもおぞまし過ぎる。スプラッター・ホラーにもこんなものはないのではないか。 サイコホラーの実在人物!彼は20世紀で最も悪名が高い連続殺人鬼として、 「サイコ」や「羊たちの沈黙」に登場する殺人犯のモデルとなった実在の人物です。ホラー好きならチャールズ・マンソンとエド・ゲインはチェックです!!
時代に翻弄された、宗家三姉妹についての話です。
歴史の教科書に彼女たち三人の名前は出てきませんが、三姉妹の次女と三女の夫である、孫文と蒋介石はみんな知っていると思います。長女の夫である孔祥熙は、他の二人に比べると知名度は落ちますが、蒋介石政権の財政担当として、蒋介石を支えていたようです。
彼らの妻となる三人は、アメリカの大学に入り、英語だけでなく、高い教養を身につけます。そして、その語学力と教養を生かして、それぞれの花を、伴侶となった夫のもとで咲かせていきます。でも、この三輪の花は1つところに咲くことができませんでした。このような結果になってしまったのは、彼女たちが元々違う方向を向いていたのか、それとも、選んだ伴侶の影響なのか…。
母国である中国の情勢だけでなく、アメリカやソビエトの大国の思惑に翻弄されながら、果敢に生きる女性たちのお話です。中国の歴史の歴史に興味ある人はもちろん、女性の生き方が描かれた本が好きな人にもお勧めです。 小説よりも壮大なり近代中国に生まれ、孫文、蒋介石、財閥孔祥煕に嫁いだ宋家の3姉妹を描くノンフィクション。戦争、革命、中国の歴史にぴったり重なる彼女たちの人生はとにかく壮大です。そりゃ映画にもなろうというもの。富んだ家に生まれた者同士姻戚関係になることは、欧米でも日本でもよくあることですが、この動乱時期に、3人の姉妹が、この3人の夫にというところは神話的ですらあります。そしてそのうち1人はつい最近迄存命だったわけですから、その歴史の神話にも非常なリアリティがあります。しかし誰がスゴイってこの3人の両親が一番スゴイですよ、この3人を産み、育て、嫁がせたワケですからね。