世界的な冒険家として名を馳せている植村さんが、各地から奥様に送られたお手紙をまとめた本です。 過酷な冒険を成すその裏側で、奥様だけに見せる人間らしい弱さ、そして強さに裏づけされた優しさが、随所に滲んでいます。
その純粋で素直なお手紙の内容は、読んでいて、時に微笑みをさそいます。 そして最後には、女性としてこのように愛された奥様は、やはりお幸せであったのではないかと思いました。 数々の植村作品を読まれている方にも、ほかの著書ではみられない氏の一面にふれられる素敵な一冊だと思います。
○ 2004年にイチローが破るまで大リーグの年間最多安打記録を持っていた往年の名選手シスラーの息子は、終戦直後日本にいて、日本の野球復興にかかわった。○ 川上時代のジャイアンツは優勝するたびに読売本社内を隈なく優勝旗をもって練り歩かされ、その時、監督選手を冷ややかな目で見ていたのは、誰あろう、あのナベツネであった。 善悪の彼岸 「巨怪伝」とは よくつけたもので 正力は まさしく その異名にふさわしい怪物である。
怪物ともなると 善や悪を超えてしまう部分があることを この本を読みながら 思い知らされる。正力は 自分のやりたいことをただやっただけなのだろうが 後で辿る我々としても なんどかため息をつかざるを得ない。
この正力を読んでいると どこか北大路魯山人を思い出してしまうから不思議である。どちらも とびっきりの我儘で とびきりの俗物であった。但し やった事を振り返って見ると 余人にはまねが出来ないものばかりである。二人共に善悪を超えた感じがあるのも似ている。
まあ しかし あの世の北大路が小生のコメントを聞いたら 怒るだろうな。
まるで音楽のような文体で幻想的な雰囲気のこの物語は、おそらく著者である彼女の目からみた世界そのものだ。次はぜひ、原書で読んでみたいと思う。 自分を知ること、人を愛すること 自閉症のことについて知りたいと思い読み始めたこのシリーズですが、一人の女性の生き方として共感を覚えます。 特に、恋愛と結婚について語っているこの3冊目の著書は、苦しみながら本当の自分を探していくとともに、愛することへの恐れを克服していくドナの強さに感動しました。人とのコミュニケーションを阻む「防衛心」との戦いは、自閉症という障害を持たない者でも難しいものだし、むしろ「防衛心」と「本当の自分」について考えることなく、鈍感に生きている可能性もあるのかなと思いました。 深い恋愛小説を読んだような気持ちになりました。そして、あとがきを読んでまたびっくり。ドナの人生はドラマティックです。
日本が富国強兵殖産興業というスロウガンのもとに、世界の一等国といなるまでのあいだ、他方でどのような実態が浮き彫りにされていったのか…いまは学校でも教えない(昔も教えなかったかも)忘れ去られた歴史です。つい百年ほどまえの話なのですが、近代百年の意味も中身も、考え方が変わります。
これが現実にあった事件だとしたら、被害者やその家族の心情をおもんぱかると、このような本が出版されることが許されるべきではないと思う。