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[ 新書 ]
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明日の広告 変化した消費者とコミュニケーションする方法 (アスキー新書 045)
・佐藤 尚之
【アスキー】
発売日: 2008-01-10
参考価格: 780 円(税込)
販売価格: 780 円(税込)
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・佐藤 尚之
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カスタマー平均評価: 4.5
ポジティブに変化に対応 変化した消費者にあわせて広告も変わらなければいけない。
しかも、ポジティブに明るく前向きに。
というのが本書のコアメッセージ。
変化を楽しんでいる姿勢がとてもいい感じ。
ネットの出現でパワーバランスが逆転してきた消費者との関係に、マス広告にとらわれすぎていた広告業界は、過剰ともいえる反応を示してきました。
しかも、やや悲観的で悲壮感漂う反応だったわけですが、「いやいやむしろ楽しくなってきたじゃん!」と言い放っています。
消費者本位を愚直に貫き通しつつ、あらゆるメディアやツールをニュートラルに扱っていくと、マス広告以外をいかに扱うかということに結局はなるのですが、マス広告の力を過小評価はしていません。
むしろ、認知という本来得意とすることにマス広告は注力することが可能となるので、本来の力が発揮でき、他のメディアと組み合わせることでよりパワフルでエキサイティングなコミュニケーションが可能になると言っています。
また、消費者とのコミュニケーションを広告だけでなく、商品そのものやアフターサービスに至るまで広く捉えており、くちこみなどにより商品を丸裸にされてしまう時代においては「ありのままの自分(商品)をだすこと」「買ってくれた人をもてなすこと」といったことも重要視している点も、とても共感がもてました。
時代の変化と広告コミュニケーションの対応の方向性について、こんなにコンパクトに、しかもこんなにポジティブに楽しく読める本は他にないような気がします。
とくに第一章の、好きな人にラブレターを渡して口説く行為に例えた広告コミュニケーションの説明は秀逸!
おすすめです。
売り手に関わるすべての人に捧げたい一冊 現役のみならずこれから広告やプロモーションに携わりたい人をはじめ、
商品やWEB開発者、経営者も読んで損はしないであろう本書。
平成17年度現在、その10年前と比べ情報量は410倍にもなり、消費者は広告を完全スルー。
しかも商品の優劣を消費者が丸裸にできる時代となった今、
売りたい相手と良好なコミュニケーションをとるためには
まず売り手側の広告の表現を変えるべきと唱える。
一方的な「この商品、ここがいいよ」という謳い文句ではなく、
消費者のアイデア、口コミを巻き込んで
“コミュニケーション・デザイン”することが大切だと言う。
そして何より、そのモノを買ってくれそうな消費者のことをリアルに想像し、
行動を調査することが効果的な広告へと導く。
それを知れば自ずと手法が決まってくるからだとも。
そもそもコミュニケーションとは“相手の立場になって”が重要である。
そんな基本的なことを多くの人が望んでいることを忘れてはならない。
それを基盤に“感動”させるサービスや提案、モノ作りができたら……。
そして消費者がターゲットからパートナーとなればこの上なく幸せじゃないだろうか。
読んだ後にそんなことをふと思わせてくれる一冊。
広告は消費者のソリューション・・・ ・・・は、正に至言、ですね。
広告が簡単に効かない時代。いかに目に留まる・読んでもらえる・興味をもってもらえる
広告をつくるか、という問いの答えは勿論そう簡単に見つかるものではありません。
消費者の嗜好の変化に合わせること。「垂れ流し」はやるだけ無駄、と。
著者が携わったプロジェクトの実例豊富で読みやすいです。
広告 =ラブレター 広告は、ユーザーを口説き落とす行為だ!
佐藤尚之さんによる、前向きな語りかけが読みやすい。
2008年1月に出版された本書ですが、
著者のポジティブさは、2009年の今読むと、より心強いです。
「メディアミックス」と「クロスメディア」は、どう違うのか? など。
増え続ける広告用語を、わかりやすく解説している点も優しい。
佐藤尚之さんが経験した
「スラムダンク1億冊 感謝キャンペーン」
この贈り物から、広告の未来が予測できます。
ネットを活用すると、無限に広がっていくような拡散イメージですが、
今は、収縮するタイミングに差し掛かっているのだ。
ということが、ぼんやりと掴めました。
ポイントは下記。 モノ創り全般に活用できる心構えです。
1. 初動に時間をかける
2. 伝えたい相手になりきる
3. 商品は消費者のもの
4. おもてなし
5. 伝えたい相手にだけ伝える
6. 相手を捲き込む
メディアの種類が、増加し続けることを考えると、
やはり職域侵犯するのが、効果的。
消費者を騙そうとする嘘は、簡単に見破られます。
ヤラセが発覚した事例の死骸だらけなのは、ココで言うまでもありません。
クライアントの方ばかり向いていたり、数字が気になっていると、
結局は信用もガタ落ちで、大損することになるが
何故進めてしまうのか? そのあたり事情も気になります。
あっという間に読めますが 新書なのであっという間に読めますが、電通の佐藤さん著の、これからの広告について語られている本。ネットが登場する前と後で、消費者の購買行動がまったく変わってきた、というのは、初めてネットマーケティングを学ぶ人にとってはとてもわかりやすい内容です。逆にある程度現場にいる人や、同じような本を読んだことのある人にとってはちょっともの足りない。大まかな流れをつかむのにはよい入門書かと思います。
http://next.24live.jp/2009/04/books_march09/
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[ 新書 ]
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コーチング入門 (日経文庫)
・本間 正人 ・松瀬 理保
【日本経済新聞社】
発売日: 2006-02
参考価格: 872 円(税込)
販売価格: 872 円(税込)
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・本間 正人 ・松瀬 理保
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カスタマー平均評価: 4.5
概念的入門から始まるが実践的な面も多々ある コーチングへの概念的入門から始まるが、その後「傾聴」、「質問」、「承認」という3つの側面から実践的な面も含めて解説。薄い本でありながら、有益な箇所があちこちに散りばめられていて、自分で実践したいと思わされるものがたくさんあり大変有益だった。
コーチングの目指すゴールは、経営力に通じる究極の営業力ではないか 【そんなあなたに本書お奨めします】
・所属部署、職制の区別なく傾聴、質問という一連のサイクルを通してコニュニケーション力を再構築したい方
・指導を受ける側として、上長や周囲からの指導をどのように聞くべきか、何を感じるべきかを学びたい方。
・部下、後輩などの話をいかに聞くべきか、そしていかに導くべきかを学びたい方
【thekankichiの書評】
コーチングとは、「傾聴」「質問」「承認」という3つの重要なステップを通して、組織の構成メンバーを自律行動型の人材に変えていくことなんだと思います。それは、「解決できない問題はない」及び「不要な人材はいない」ということを前提にしないと、そもそもコーチング自体が成立しえないのではないかと思います。そういう意味では、コーチングとは、メンバーと自分との相互の信頼関係を構築しながら、各個人の本来は内面にある「モチベーション、自律性」を最大限に引き出す一連の過程とその結果全体をさしていうことなんだと思いました。
この本では、コーチングスキルとは一部の上長や、それを職業にしているプロのコーチだけではなく、全てのビジネスパーソンに求められる基本スキルだと位置付けています。以前から私もそう思っていたのですが、やはりその考えは正しかった。いわゆる「社内営業力」から、客先向けの本来の「営業力」、仕入先、支払先との「関係強化力」に至るまで、先天的にソツなくこなせる人間も多くいると思うが、コーチングにオーソドックスな知識修得とその実践を通して、後天的にそれらの力を身につけることができるのではないかと思えました。
先天的な素養、素質だけの自己流で、飯を食うことはできるか否か、答えはイエスでしょう。しかし、先天的素養、素質だけでは不十分ではないかと思います。そこには普遍性がないからです。コーチングにしてもコミュニケーション能力には誰にでも先天的な能力はあります。しかし、それがいつでもどんな時でも発揮できる能力として、先天的能力及び後天的能力が本人に蓄積されるか否かとは別だからです。先天的能力はもちろん重要ですが、それと同党に、いや場合によってはそれ以上の重要性を持つコーチングをぜひ一緒に学びませんか。本書を読んで私はそんなことを感じました。
題名どおり入門書です 題名の通りで、「コーチングとは何であるか」を理解するための入門書です。
ですので、「コーチングってよく聞くけどなんだろう?部下とのコミュニケーション改善の第一歩としてまずはそこから知りたい」というような方には合うと思います。
わかりやすい会話例が多く読みやすいです。
「コーチングのマインドを理解する」という点で非常に有意義ですが、実戦するためには更なる実例や手法を学ぶことがが必要だと感じます。
とはいえ題名に偽り無しなので★4つです。
人と関わるどんな場面でも使える 会社での部下の扱い方としてのコーチングの手法を述べた本ということになっていますが、
実際には部下に限らず、相手がどんな関係の人であれ、
使うことのできるコミュニケーションの手法を分かりやすく述べてくれている本であると思います。
実際、私はまだ社会に出ていない大学生ですが、
どんな人と関わる際にもこの本で学んだ知識を活かせると常々感じている次第です。
この本を読んで、多くの人がいかにコミュニケーションについて普段考えていないのかがよく分かるようになりました。
人と会話をするときに相手のことを考えないで、
自分だけ気持ちよくなっている人がいかに多いことか。
かくいう自分も昔はそうだったんだなと思うと赤面の至りですが、
人生死ぬまで常に有効である手法をたった一冊の本で習得できたことに
今では大変感謝しています。
残念なのは、この本のカテゴリーがそうなのだから仕方ないことなのですが、
やはり部下を相手とした例しかない点ですかね。
あと、コーチングの歴史とかも載っていますが、
実践的な目的で読む人はそういった箇所はどんどん飛ばしちゃっていいと思います。
わかりやすい! コーチングの歴史から実用までを、実にわかりやすい文章で書かれている。
本間先生のほかの著書も読みたくなりました。
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[ 新書 ]
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コンサルタントの習慣術 頭を鍛える「仕組み」をつくれ (朝日新書)
・野口 吉昭
【朝日新聞出版】
発売日: 2009-03-13
参考価格: 777 円(税込)
販売価格: 777 円(税込)
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・野口 吉昭
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カスタマー平均評価: 4
二宮尊徳の話がとても印象深かった。 自己啓発の本というのは,読んで読み足りるということはない。人間は,気を抜いてしまうと,すぐに怠惰な方向へ進んでしまう。だから,自分を戒める意味も込めて本書を読んだ。最も感銘を受けたのが二宮尊徳(通称:金次郎)の話だ。彼の「積小為大」の精神には深く感銘した。16歳で伯父に預けられ,「油代がもったいないから」と夜に書物を読むことを禁じられた尊徳は,自分で荒れ地に菜種をまいて種を育て,種を菜種油と交換し,その油を燃やして伯父に隠れて読書を続けたという。このハングリー精神に僕はとても感動した。普通なら,誰かに自分のやりたいことを禁じられたら,文句の一つも言いながら我慢するものである。しかし,尊徳は,自分のやっていることは決して間違っていないという自信があったからこそ,それを成し遂げるための方法論を構築したのだろう。その発想の豊かさと,何事も諦めないという精神は本当に尊敬する。
それから,「守破離」の精神もなるほどと思った。「守」は,決められた型をしっかりと守ること。「破」は,「守」で身につけた基本をベースにしながら,自分なりのオリジナルを取り入れていく段階,「離」は型から離れて独創的な個性を発揮することだ。確かに,世間で成功している人というのは,この精神を忠実に実行している人のように思える。また,一つのことを身につけるには,1万時間は必要とのこと。それだけやれば,自分なりの工夫というのが見えてくるのだろう。「離」の段階というのは,僕自身経験したことがないが,是非到達してみたいものだ。
この本の後半部分は,それらの精神を元にした具体的な内容が書かれている。読んで確かに面白いが,僕自身は二宮尊徳の話がとても印象深かった。
基本の徹底と、目標の見える化、進化のプロセスを楽しむ習慣化こそが名人への道 本書は、野口吉昭さんが、キャリアの長期的形成のための道筋を、「習慣化」をキーワードにして解説したものだ。読んでみると、改めて、「独創的なキャリア」や「プロの技」といったものは、
1) 徹底的に基本を忠実に学び
2) そこに独創性を臨機応変に織り交ぜ
3) 自分自身の完全なオリジナルモデルとして確立
というプロセスが基礎だと再認識できる。野口吉昭さんは、これを守破離という流れで説明している。重要なことは、上記の3プロセスは互いに独立したものではなく、連結している。その道の名人であっても、基本を徹底的に反復すること、また、ビギナーであっても、名人の域に達するまでの自分の姿を意識しながらスキルの習熟に励むということだ。
また、言い古されたことだが、大きな目的を持ちながら、途中に小さな目標を立て、日々の小さな進歩を続けていくことが、やはり王道であって、その間を何らかの形でPDCAすることだ。
日々の小さな進歩の継続自体に面白さを見出せれば、当初は意図的に「習慣化」したことが、やがて「無意識」に「日常化」できるという、野口吉昭さんの指摘は正しい。これがPDCAの一つの到達点で、ここに至るまで1万時間かかるという。毎日3時間で9年1月2週間だ。この数字が全てではないが、その道のプロとして名乗るにはそのくらいの修行が必要ということだ。
最近はプロという言葉が流行だが、プロになるための具体的な道筋を示した書物は、あまり多くないと思う。 私自身の信条として常に持っているものは、
「どんな仕事にも必ず面白さはある。その面白さを発見し、そこを起点に取り組むとものすごい速さで実力が身に着く」
ということだ。本書は、私の信条について「正しい」と教えてくれているところもあり、満足しながら読むことができた。迷っている人にはまずは何よりも「好きなことがあればガンガンにハマっていけ」それを習慣にしろという言葉を贈りたい。
「良い習慣は良い人生をつくる」 「良い習慣」を身に付けるための方法論を解説したビジネス本。
コンサルタントである著者が、習慣化の重要性を語ります。
習慣化の第一歩は、習慣化する必要性を痛感し「目的」「目標」
「手段(何をいつまでにやる?)」を明確化すること。そして、
見える化をはかる→ランドセルサイクル(早く着手し余裕を持っ
て終わらせる)→愚直に実行する。単純です。
本書のもう一つの要点は、「問題意識を持つ」ことの大事さ。
『問題意識のない人は、情報の整理もしないし、 分析もしないし、
判断もしない。そうセンスがないのだ。でも仕方がない。問題意識
がないのだから。考えないのだから。』
問題意識こそが考える習慣につながると説きます。問題意識を持つ
為には、自分の姿や環境を日頃から見える化すること(“人が見る
のは見ようとしている世界のみ”)、自分の視野及び視点のレベル
を客観視することが必要と説明します。この際、本書の“幽体離脱
(自分の立場を離れて、相手の立場や外野の立場で見ること)”
のテクニックは使えそうです。
単純だけど、ちょっとやってみようかという気にさせてくれる本です。
トレーニングを見える化して習慣に!!まずは手帳を改良することに とにかく、習慣=それをやらないと気持ちが悪い状態、を作り出す為に、
1)目的を明確にし、
2)目標を設定し、
3)手段を実行する。
そして、苦行して努力して続けるのではなく、「手段自体を好きになる」こと。
そういえば、
学校時代に、毎日素振りしたり、ドリルの進捗を連絡帳で報告したりしたっけ。
もう良い歳になったし、そういう小さい成功体験を自分でマネジメントすることで、
能力向上につなげないといけない。
まずは自分の手帳にチェックリストを作って毎日更新する事にしました。
自分をレベルアップしたい人に勧めたい本です 自分をレベルアップする上で必要となる要素が、やさしく書かれてあります。キーワードとしては、ランドセルサイクル、問題意識の顕在化、愚直な継続、プライマリーデータの重視、論理思考、コンセプト思考(本質)、ロードマップ、リーダーシップ…と、著者独特のものもありますが、私が共感できるものが多いです。若手の社員に一読を進めたい本です。
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[ 文庫 ]
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カンブリア宮殿 村上龍×経済人 社長の金言 (日経ビジネス人文庫)
・村上 龍
【日本経済新聞出版社】
発売日: 2009-02
参考価格: 800 円(税込)
販売価格: 800 円(税込)
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・村上 龍
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カスタマー平均評価: 3.5
TV放送の副読本としてはいいかもしれませんが。 一人ひとりのページが少ないためかなり要約された感があります。
TV放送を見た上で読むのなら良いのですが、私の住む地域では放送されていないので本だけでは物足りないですね。
内容がとても深く読んでいてワクワクするのにもう終り??といった感じです。
1人あたりのページ数が短すぎて物足りなさを感じるが、手元に置いておく価値あり 何かに迷った時、ぱらっと開いたページに
なんらかの解決のヒントを見つけられるかもしれない。
普段手元に置いておいて、たまにめくりたくなる一冊。
経営者68人との対談を、トップの責任、人を育てる、時代の先を読む力、逆境からの決断、
未来への戦略、信念の経営、という章立てにわけまとめられている。
社長1人あたり文章は3ページ分なので
物足りなさを感じもっともっと詳細を読みたくなる。
それが残念なところ。
コンパクトで物足りないが、社長の語る言葉はそれぞれ重い。
今をときめく名経営者の成功のエッセンスを読み取るのに適している。
リブウェル 牧野谷 輝(まきのや あきら)
メルマガ『1日2秒で1冊!究極の成功法則365冊』 発行人
1日1冊ビジネス書を読み、その書評と名言を毎日1冊分紹介
http://www.mag2.com/m/0000265234.html
村上龍のまえがきがいい 最も心に響いたのは、著者である村上龍の「まえがき」である。
企業の成功をただ賛美するのではなく、その人ならではの物語を導き出そうとする作家ならではの視点がそこにある。こうした製作側の思いを知ることで放送の見る目も変わる。
各社長の言葉はそれぞれ印象深いが、より多くの言葉を集めるため一人当たりのページ数は少なく、断片的な感は否めない。それでも語られる言葉の中に、多くの努力の跡があることを思わずにいられない。
放送で見たものは、そういうシーンがあったなと思いながら読んだ。番組のオープニング曲を頭の中にイメージしながら。
寸言は 身に沁みる
寸言は 身に沁みる 時として 志を援助してくれる!
読んでいて 小池女史が羨ましいと思わせる本。
言葉好きな人には タマラナイ本だと思う。
優れた経営者は 志が高いということを 寸言でもわからせる本です。
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[ 新書 ]
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新しい資本主義 (PHP新書)
・原 丈人
【PHP研究所】
発売日: 2009-04-16
参考価格: 735 円(税込)
販売価格: 735 円(税込)
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・原 丈人
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カスタマー平均評価: 4
理想には賛同するが、上から目線がちょっと気になる 金融資本主義の誤りを指摘したり、公益資本主義の提唱という部分には、
大いに賛同するものがある。だが、途上国援助の部分については、
地に足がついていないような、また、上から物を言うような印象が
残る。
最貧国に対して、ワイヤレスブロードバンドを活用して、高精細画像の
双方向通信で医療や教育をする、というのは、基本的な食料や治安が
確保されていない国で、果たして有効に機能するのか、と思ってしまう。
タンパク質の含有量が高く、生産効率が高いからといって、
牛肉にかえて、スピルリナという藻からつくった粉末食料を
人々が食べるだろうか?
日本の若者が貧困国に行ってマイクロクレジットを展開する活動なんて
本当に機能するだろうか?
もう少し、これらの部分について、理念的なことだけではなくて、
具体的な中身、実現する手段、実現可能性を説明してもらいたかったと
思う。
世の中への貢献こそが価値 先が見えなくて自信を失いかねない日本人に、将来の明るさを示してくれます。ただしその想定のように物事が進めばという仮定が入りますが。
最初は資本主義の問題点の捉え方と対処法に「なるほど」と思いながら、具体性がないと感じていたら、途中からは思い切り具体的な自伝が開陳され、少しうんざり。でもアフリカの貧困のための行動を読んで、「うんざり」は吹き飛びました。
第5章の「エネルギーと食糧はマーケットに任せるな」「ストックオプションは毒」など、「世の中への貢献こそが価値」という明快な理念は、米国のデファクトスタンダードよりも日本人にあったわかりやすく素晴らしい考え方だと思います。
蛇足:米国もGMの救済などにうつつをぬかすべきではないでしょう。例えば音楽の世界でCD→iPODの流れの中であだ花はMDでした(私も持ってます)。自動車ではエンジンには難しい技術が必要で、ハイブリッドもその延長にありますが、性能のいい電池が出回ればモーターを廻すだけ。自動車メーカーの存在意義はなくなります。本書の主幹産業の衰退を読んでいるときに感じました。
行動力、実践力に裏打ちされた小気味良さ 金融資本主義を批判する本は巷にあふれていますが、著者自身がベンチャーキャピタリストとしてアメリカで長いキャリアを持っていることが、著者の論点・主張をとても説得力あるものにしています。「世の中への貢献こそが価値」という考え方が日本には昔からあり、それを著者は「公益資本主義」と名付けます。そしてその実現に向かって著者は多彩な活動を行ってます。活動の内容の一部はこの本に出てきますし、さらに興味のある人は『ほぼ日刊イトイ新聞』の『とんでもない原丈人さん』シリーズを読むことをお勧めします。
『21世紀の国富論』と内容的に重複する部分も少なくないものの、改めてこの著者の行動力・実践力に敬服させられました。自分的には、バングラデシュでのワイヤレスブロードバンド・インフラ整備プロジェクト(教育や医療の遠隔サービス)とボツワナ等でのスピルリナ・プロジェクト(飢餓対策)の話に特に感銘を受けました。この本を通じて多くの人に知って欲しいと思いました。
Thought Leaderとしての原さんに触れられる一冊 端的に非常に感銘を受けた。精緻な理論、膨大な例証、多様な分析、諸説の参照といった”立派で””賢く””スマートな”内容とは言えず、突っ込みどころも満載かもしれない。経済学者やアナリストやコンサルタントの多くが、それぞれに理論武装された論を展開し、しばしば政府や企業や団体に何かを実行させる。結果としてうまく行くことはない。失敗してから「懺悔の書」を出したり、昔の経済学を懲りずに引っ張り出したり、神のように崇めていたリーダーを一転して批判する。右を向けという者もいれば、左が正しいという者も居る。経済学もマーケティングも所詮その程度の浅知恵と思うべきなのだ。自然科学ですら永遠に仮説でしかないのに、例外だらけの社会科学に正解を求めるべきではない。世の中を良くして行くための創造活動に求められるのは、浅知恵を超えた理念であり理想であり、それを未来の蓋然にまでするという揺ぎ無い意思と実行力である。そう考えている私としては、筆者の思想と行動そのものが評価に値するのであって、まさに自らが世界をよくしていこうと行動する”Thought Leader”たる原さんの強い意志を感じることの出来る一冊だ。麻生総理が外相時代に”Thought Leader”を「実践的先駆者」と訳したが言い得て妙だと思う。
ディジタルコミュニケーションに対する根本的な誤解? そもそもサーバクライアント環境、RDB、コンピュータは人間同士の通信に開発されたものではないので、「パソコンはe-mailに向いていない」とする著者の批判は「カーオーディオの音質はいま一つ」と言うに等しく、当たり前に過ぎる。インデックスファブリックによって検索に要する計算量を軽減したXML-DB、「PUC」なるマルチメディアパーソナル通信機器、PeerToPeer環境の発展、が著者のいう「次世代IT産業」の3本柱のようだが、言い換えれば個人情報.xmlをiPhoneのような個人端末間でやり取りする仕組みを作れ、ということ。PtoPにつきもののWinny騒ぎに代表される技術的問題にも、ケータイ依存症等IT時代の社会的問題の側面にも全く触れていないが、そのような問題のほうが大切なのではないだろうか。そもそも著者が斜陽と切って捨てる「コンピュータ産業」とは何か?WWW閲覧はコミュニケーションになるのか?最新のプロセッサ開発に演算速度の向上が従前どおり求められているのか?
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[ 文庫 ]
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ユダヤ人大富豪の教え〈2〉さらに幸せな金持ちになる12のレッスン (だいわ文庫)
・本田 健
【大和書房】
発売日: 2006-06
参考価格: 680 円(税込)
販売価格: 680 円(税込)
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・本田 健
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カスタマー平均評価: 4.5
将来起業を考えの方やお金とは何か?を教えてくれる本です 前作同様お金の意味・価値観などを違った目線で書いていて、
大変興味深い本でした。
将来起業を目指す人にはぴったりの1冊ではないでしょうか?
トーンは変わらず、楽しく学ぶ 全体のトーンは、前作『ユダヤ人大富豪の教え』を踏襲しつつ、著者創作の物語に乗せて、お金の EQ・IQ について楽しげに説明が展開していく。ラブストーリーも絡んで読み物としても楽しめる。
心温まる物語です。 正直に言うと、読むかどうか迷ってました。
というのも、タイトルに少し抵抗を感じていましたので。
著者はあとがきでこう〆ています
「私の夢は、世界中の人が、日常的にお金から解放されることです。」
そんな世の中になるといいな、自分もそうなりたいな、と感じます。
と同時に、この本を読んで、
お金に対するイメージが変わったような気がします。
私のように抵抗を感じる人に読んで欲しいな、
と思いレビューを書いています。
お金の話と思いきや、心温まる物語です。
任せる天才になる 本田健の本、ユダヤ人の?の続編。こっちは彼がメンターに言われてきた内容を元にしているが、状況設定などはフィクション。
お金も身体と同じで体重を増やして大きくなればよいのでなく、健康って軸もある。
だが、ことお金になるとお金があるか無いかだけを考えがちになる。
考えかたらを知り不幸な大金持ちでなく、幸せなお金持ちになるための本。単純に小説としても面白い。
特に印象に残ったのは
「人生で最も時間を効率良く使いたければ、自分の一番得意で好きなこと以外は他の人にやってもらう。任せる天才になる。」
こんなフレーズ。
これはこれでよい。 前作、『ユダヤ人大富豪の教え』を読んでからこちらを読みました。
2冊を読んでみての感想ですが、前作はストーリーが映画のように過ぎていき、その流れ
にのるとスルスルと読めてしまうほど読みやすく、楽しく、感動的な内容でした。
本書はその点では、少し違和感と言うか、流れに不自然な部分を感じられ心にストンと前作よりも落ちませんでした。
前作の舞台がアメリカで、今回はスイスだったので、その舞台背景の雰囲気の違いもあるのかもしれません。
内容に関しては、本書は前作の補足的な感じをうけました。
もちろん、本書にしか書いていない内容もあり、前作よりも、より実践的な部分もありました。
本書は前作に比べて、一連の流れを見ると、著者の伝えたかった大きなテーマがあるように思います。
その部分が著者の本書における大きな目的ではなかったのかと思います。
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[ 新書 ]
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ファシリテーション入門 (日経文庫)
・堀 公俊
【日本経済新聞社】
発売日: 2004-07
参考価格: 872 円(税込)
販売価格: 872 円(税込)
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・堀 公俊
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カスタマー平均評価: 4.5
正しく入門書 タイトルの通り、「ファシリテーション」とは何かを学ぶには最適な入門書。初心者向としては、価格・ボリューム共に申し分ない。多少なりとも「ファシリテーション」に関しての知識をお持ちの方には物足りないと思います。技法やツールは紹介程度しか記載されていませんので、そちらをお探しの方にも不向きです。
ファシリテーションとは何ぞや??を知るには最適の一冊。コンパクトにまとまっています 【そんなあなたに本書をお奨めします】
・ファシリテーションをザックリで良いから知りたいヒト
・所属部門のメンバー間相互のコミュニケーション能力を高めたいと思っているヒト
・ファシリテーションのポテンシャルを学びたいホト
【thekankichiの書評】
本書はファシリテーションとはそもそも何だろう??から始まります。ファシリテーションとは、簡単に言うと、個々の自律性を尊重しながら、組織の持つ実力を最大限発揮させ最大の効果を生み出させる、触媒のような存在である。本書では、このファシリテーション能力は、組織変革、プロジェクト管理、会議運営などの幅広い分野に生かされることを著者の堀公俊さんは力説しています、
ではこうしたファシリテーションを行うための能力とは何であろうか。その点については、
1:「場」のデザインスキル(場を作りつなげる)
2:対人関係スキル(受け止め、引き出す)
3:構造化のスキル(かみ合わせ、整理する)
4:合意形成のスキル(まとめて、分かち合う)
の4つを基本スキルとし、各論で解説しています。
どの能力を身につけるにも、やはり基本は自律性を絶対的に信じ、「解決できない問題は存在しなし」「不要な人材はいない」という信念がベースにあってコトだろう。
入門書として 題名にもあるとおり、入門書なのでしょう。
少しだけ使用している単語が分かりずらいと感じますが、
内容的には、非常に分かりやすかったです。
表や事例などが豊富なので、実行する上で役立つと思います。
導入書として、非常に良いのではないでしょうか。
ファシリテーションスキルの全体構造を丁寧にまとめた本 入門書として、ファシリテーションスキルの全体構造を丁寧にまとめた本。
わかりやすく書かれているし、これから身につけたい人は、ファシリテーションの全体像をつかむのにさらっと読んだら良いと思います。
ファシリテーションは、会議に限らず非常に適応範囲の広いスキルです。この内容をすべて習得しようとは思わずに、自分の現場にあわせて、できるところからやってみましょう。
ある程度ファシリテーションに通じている人にとっては、考えの整理にはもってこいじゃないでしょうか。
私も今読んでみると、発見がたくさんありました。
* 場のデザインのスキル
* 対人関係のスキル
* 構造化のスキル
* 合意形成のスキル
というファシリテーションスキル分類は、ファシリテーションに取り組む人の基本だろう。
コミュニケーション系のスキルに重点が置かれた入門書 日本におけるファシリテーションの第一人者の堀さんの書籍の1つです。
著者の「ファシリテーションの技術」より本書の方が良いです。
やや、コミュニケーション系のスキルの比重が大きいように感じましたが
主に以下のスキルについて語られており、それぞれ右側のような観点に
ついて概要を学べることができると思います。
・場のデザインスキル: どんなシナリオにするか?
・対人関係スキル : どうやって意見を引き出すか?
・構造化スキル : どう整理するか?
・合意形成スキル : どうまとめるか?
文字通り入門書として、ファシリテーターに求められるスキルの概要を
知るためには良い1冊であると思います。
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[ 文庫 ]
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心の操縦術 (PHP文庫)
・苫米地 英人
【PHP研究所】
発売日: 2009-03-02
参考価格: 520 円(税込)
販売価格: 520 円(税込)
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・苫米地 英人
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カスタマー平均評価: 5
至高のリーダー論である バーチャルドクター苫米地ワークスDVDシリーズで洗脳理論の普及を始めた苫米地英人博士が抽象度を高め、実社会でいかに影響を与えるかを徹底的に解説している画期的な書籍です。
部分しか見えていなかったことの責任を問われる立場であるリーダーは抽象度をいかに高めきちんと観ることを本書から学べる。
自己責任という概念を認識するであろうリーダーには必読の書です。
ドクター苫米地ワークスの内部表現書き換え技術は単なるメンタルトレーニングでなく自分だけでなく相手まで変えてしまう強力な技術であることはDVDシリーズで実証済みである。
技術、理論の背景を理解するために格好である。
520円でこの文庫本を出された苫米地英人博士に深く感謝の意を表す。
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[ 新書 ]
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ギャンブルにはビジネスの知恵が詰まっている (講談社プラスアルファ新書)
・松井 政就
【講談社】
発売日: 2009-05-21
参考価格: 880 円(税込)
販売価格: 880 円(税込)
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・松井 政就
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カスタマー平均評価: 5
勝機の流れをつかむ発想がギュッと詰まっている 人生とはギャンブルである」とよく耳にする。
たしかに岐路に立った時、人は賭けに出るといってもいい。
「この設備投資は正解だろうか」
「いま転職するべきだろうか」
「この人と結婚しても大丈夫かしら」
・・・・・・
いつも一か八かでは、はなはだ危なっかしい。ギャンブルに臨むにも法則がある。
本書には、ギャンブルにおける心理、勝負の流れ、そしてビジネスとしてのギャンブルについての諸要素がギュッと詰まっている。
単純な確率論では推し量れない、勝機の流れのつかむ発想とは!?
本書を読むべし。
戦いの極意 本書は、戦いの極意を、筆者の経験談を交えながら分かりやすく伝授する。
その極意はあらゆる場面で役に立ちそうだ。
「二度あることは三度ある」
流れに逆らうな
「配当の構造を見極めろ」
戦いの構造を冷静に分析し最適な戦略がなにかを常に判断しながら戦うことが大切
「まずは現場を観察すべし」
不思議な出来事を単なる偶然として切り捨てる前に自分の足で現場を見れば、事実はあっさり見えてくる
「深追いはするな」
チャンスとは過信した瞬間に落とし穴に変わるもの
日本人にはないビジネス感覚が! ギャンブルというと日本人は、どうしても、
身を滅ぼす「悪」のようにとらえる人が多いような気がします。
しかし、本書を読めば、ワールドワイドにおいて、
「ギャンブル」=「ビジネス」の「本質」は一緒であり、
それを知らずしてビジネスの世界にいること自体、
おかしいと気づかせてくれる貴重な一冊だと思います。
自分を信じていれば、成功イメージさえできれば大成功!する。
といったビジネス本が氾濫する中、辟易していたのですが、
一筋の光明をみた気がしました。
本気でビジネスを成功させたいなら、必読の一冊だと思います。
ただし、前提がいろいろ必要だと思うのですが、
そこは誌面の都合上割愛されているのが少し残念かも?
ポーカーって楽しそうですね…(笑)
著者の数々の実践ギャンブル経験談を
都度都度、仕事の話やコツに置き換えて解説してくれている。
お見事!
特に面白かった箇所ですが、
・社内研修の愚を説き、個性発揮セミナーがあったら
『サボるのがいちばんの個性発揮!』には笑いました。
・アリの中でも、実は働かないアリが2割いる話で、
「働きアリは、決まった仕事は得意だが、そこまで…
しかし、サボるアリは遠くまで遊びに行くので、
新しいエサを見つける可能性が高い!」、成程です。
・負けたら倍掛けしていく、『マーチンゲールの方法』が
実はハイリスクローリターン……とか
・負けや失敗を認めるということの大切さ
・逃げることも作戦のひとつ
・インターネットアクセス追跡やメールを監視することは
企業の過剰管理…弊害を生む
後半、
・マカオのカジノ営業権を外資に開放した後の困った事情と
・秋葉原駅前再開発後の大規模量販店の治水戦略
の2例を挙げ、『ライバルは叩き潰してはいけない』と
フェアプレイの大切さを解説してくれたが、
とても重要なことだと感じた。
あとがきで、
『生きるとは、自分の判断で、確実でもなんでもない
自分の未来に賭けていくことである』と!
格好いいですね!久々しびれたな?
読むと元気になります!! 仕事や人生、恋愛、結婚、すべてギャンブルだといえます。
そして勝負にはどうしようもない「流れ」があります。
本書には、「勝ちの流れ」に乗ったときはそのままいけばいいけど、
勝ち続けることなんてあり得ないから、どこで引き際を見極めるか。
更に「負けの流れ」に乗ったときはどうすれば良いか。
豊富なギャンブル経験を通して鮮やかに説明がなされています。
周りに、負け続けている人がいたら、それは、実は「勝ち」の数は多いけれど、
1つ1つの「勝ち」が小さいために、
負け続けているように見えるだけかもしれません。
周りに、勝ち続けている人がいたら、それは1つの「勝ち」がとても大きいために、
勝ち続けているように見えるだけかもしれません。
「たったひとつの勝利が、今までの負けを
大逆転できるようなことが人生ではいくらでも起きる」のです。
負け続けていると思っている方、負けから脱出したいと思ってる方、
いままさに勝負に出ている方、勝ち続けたいと思っている方におすすめです!!
読み終わった後は、
さらに人生がワクワクしてたまらないものに感じます☆☆
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[ 新書 ]
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経済成長って何で必要なんだろう? (SYNODOS READINGS)
・芹沢 一也 ・荻上 チキ ・飯田 泰之 ・岡田 靖 ・赤木 智弘 ・湯浅 誠
【光文社】
発売日: 2009-06-25
参考価格: 1,050 円(税込)
販売価格: 1,050 円(税込)
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・芹沢 一也 ・荻上 チキ ・飯田 泰之 ・岡田 靖 ・赤木 智弘 ・湯浅 誠
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カスタマー平均評価: 3.5
「思考技術としての経済学」を知る本 経済学者の飯田泰之さんが行ったエコノミストの岡田靖さん、評論家の赤木智弘さん、活動家の湯浅誠さんとの対談3本を中核とし、芹沢一也さん、荻上チキさんとの対談・鼎談を前後に配して序論とまとめとした「思考技術としての経済学」入門です。
「入門」といっても、対称読者は論壇に造詣が深い(しかし経済学には疎い)方々としていますので要注意。とくに説明なしにケインズ、ハイエク、フリードマンといった人名が登場、彼らの主張について読者が多少の知識・イメージを持っていることを前提に話が進みます。ですから「ケインズって誰?」という方には勧めません。
対談録ならではの読みやすさ、面白さでスイスイ読めるのが本書の美点です。ただ、前書きと後書き以外全て対談録のみとなっており、各章のポイントまとめや議論の図解などはありません。ややもすると瑣末な部分ばかり印象に残って根幹の論旨が頭から零れ落ちてしまいがちなので、ていねいに読んでください。
本書は「経済成長の必要性を説く」ことを一応のテーマとしていますが、それ以外の様々な話題に多くのページが割かれています。そのため取り留めのない本のようにも見えますが、飯田さんのスタンスには一貫性があり、それが本書の真のテーマを示していると私は思いました。
【経済学は問題・状況を分析し論者に判断材料を提供する学問なので、政策を決める価値判断とは分離できる。したがって、飯田さん個人とは価値観を異にする赤木さんや湯浅さんにも「思考技術としての経済学」は有用だ。】
論壇に登場する経済学者がみな分析と価値判断をセットで提示するため、論壇で目立つ経済学者の価値判断への反発が経済学自体への忌避感となる現状に一石を投じ、経済学のツールとしての有用性を啓蒙する意欲的な1冊。……が、ここでも多くの読者の関心を集めるのは飯田さん個人の価値判断。難しいですね。
つめこみすぎ。 経済学を現実のなかにとらえる試みはよかったのですが、
飯田氏の本はいつも詰めがあまい。
結局、いまさらのインタゲをやれという話と、
「そんな土地にしがみつくな、さっさと移住しろ」と
東京などの政令指定都市への移住を勧める内容になってしまっています。
田園都市線がこれ以上混んだら、駒大に行くのも一苦労ではないかと、
心配してしまいます。
結局、経済学なんてしょせん役に立たないと思わせてしまう逆効果を招きかねない
編集者のセンスが問われる一冊ですね。
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