|
[ 新書 ]
|
人生は勉強より「世渡り力」だ! (青春新書インテリジェンス)
・岡野 雅行
【青春出版社】
発売日: 2008-06-03
参考価格: 788 円(税込)
販売価格: 788 円(税込)
|
・岡野 雅行
|
カスタマー平均評価: 4.5
人間関係の機微を感じる技術 生きていく上で必要な能力が何かを考えている。「世渡り力」とはどういうものか気になり購入通読
読んでみると、世界に通用する技術力をもとに成功した、町工場の社長の考えが記載されている本でした。成功するために必要なものを世渡り力と定義して、その能力をどのようにして鍛えていったかなどが記載されている。能力というよりも考え方、発想方法といった方が最適かも知れない。人間の機微を感じる人であり続けて、人との関係をうまく築くことが、この能力の肝になっていると感じた。どのような仕事でも人と付き合う必要があると思う。その時にこの本に書かれたことを意識しながら過ごせるかどうかがこの本を生かせるかどうかのポイントになると感じた。
喰いっぱぐれしない 安売りしない 岡野雅行さんが大企業宛に送った喧嘩FAX。
ドン引きするくらい面白い。
商売の一番のポイントは、なかなかできなさそうな極意。
他人を儲けさせるコト
客人をタダで帰したら江戸っ子の名折れ。
粋なおもてなしの作法、お金の使い方。
運命を決めるような情報と出会う方法。
真面目な人にこそ、読んで欲しい。
強烈なインパクトの『はじめに』に惹き込まれました 岡野さんて、すんごいよなー・・・。
私は岡野さんとはまったく仕事も生き方も違いますが、
見習う点は多々あり、たいへん参考になりました。
現実感のないビジネス書を何冊も読むくらいなら、これ一冊でOK!
リアルな話って面白いですよね。
内容を掻い摘むと、仕事の取り組み方、遊び方、交渉力、
決断力、懲らしめ方(笑)・・・。言葉では書かれていませんが、
オーナーシップ力もありますね。
そしてそれらが集約された時が、いよいよ世渡り力の発揮ですね。
本を読んでいる皆さんと岡野さんは仕事や学歴、生き方は
全然違うかもしれませんが、問題事象や立場を置き換えて考えれば、
絶対に勉強になるはずです!
それにしても上手い構成ですね。最初の『はじめに』で
強烈に惹きこんで、泥臭い話を聴かせてくれたあとに、
最後は『おわりに』がなく、”最後までつきあってくれてありがとう。”
スパっーとキレがある気持ち良い読後でした・・・
「社会にもまれた」良識な人物に出会えます 人物の人格が前面に出ているような本と出合うとまるで本当に人と出会って話を聞いているような気分となる、これが人格が宿った本を読む醍醐味の一つだ。この本は「人は文なり」を地でいくような本で人柄が前面に出ている。日経新聞に「私の履歴書」というサラリーマンに人気の連載があるが実は代筆で言葉も代筆している記者によって標準化されおり、言葉の端々に見られる「その人らしさ」が見えにくいものとなっている。もちろんつまらないというわけではないが、本書ほど人柄が見えてくるものでない。
社会人として重要なこと、それは人付き合い、人間としての愛嬌(スキがある)、専門性(知識と技術)、いかに説得できるかを考え実践できる会話力、とこの辺である。最近のサラリーマンを見ていて「俺はできるサラリーマンだ」という自意識過剰なのがいる。それこそそのナルシストぶりが服装から喋り方に出ているのだ。人付き合いと愛嬌が欠けているのである。
本書は上記の社会人の要諦である四点を中心に、高い技術をもった中小企業の社長である著者が具体的な状況の中でどう振舞っていくかを経験とともに語るというもの。そういう経験に根ざした本なので学生や就職活動を始める学生、若手サラリーマンから管理職、経営幹部と関係なく何かしら学びうる本だと思う。文体も喋り口調であり読みやすい。一読の価値ある本です。
目からうろこ!「知恵」は勉強だけじゃ成果はでない とにかく、おもしろい。誰にもマネできない技術で、大企業をも
日参させる、有名な「仕事人」岡野さんの「生」の人生訓。
岡野さんが他にも本を出されているとは知りませんでしたが、
江戸っ子のしゃべり口調で、大変おもしろかった。
そういえば、今まで身の回りで、こんな人生訓、生き方指南を
ベラベラ(失礼)話して聞かせてくれる、近所の「おっちゃん」は
不幸にも私の場合には、いませんでした。
勉強だけが人生の成功の要素とは思いませんが、しかし、人間関係
とかく言葉では、意味が違ってくるほど、なんというか、世間にもまれて
しぶとくなる、というか。そんな大切なことを学びました。
「世渡りでほんとうに大事なことは、教科書にも参考書にも書いてないぞ」
「どんな本を読んだって、世渡りの役になんか立ちゃしないんだよ」
ちっぽけな「世渡り」ではなく、世間へ貢献し、その対価をきちんと
もらう、という、したたかだけども、潔い生き方と、仕事への自信が
大切であることを思い知ることができる、傑作の本です。
|
|
[ 文庫 ]
|
経営に終わりはない (文春文庫)
・藤沢 武夫
【文藝春秋】
発売日: 1998-07
参考価格: 490 円(税込)
販売価格: 490 円(税込)
|
・藤沢 武夫
|
カスタマー平均評価: 4.5
《冷静》かつ《ロマンティック》。 あのカリスマ経営者、《本田宗一郎》氏の右腕だった人物の著作です。個人的には、こちらの方が、波長が合いました。どこまでも突っ走る《本田宗一郎》氏と、その猛烈なスピードに合わせて、正確な舵を取る《藤沢武夫》氏。この名コンビにして、初めて、初期《ホンダ》は成立したのでしょう。でも大抵の場合、経営者は《一人二役》をこなさなければいけないので、初期《ホンダ》の場合は、《運の良さ》も大きかったのでしょう。藤沢氏の持つ、《冷静》かつ《ロマンティック》な経営理念は、個人的には大好きです。本田宗一郎氏の名著『夢を力に―私の履歴書』と合わせて読みたい一冊です。
書き込み遅くなりました 迅速な対応、商品の質も非常に良く大変満足しています。
ホンダ成長の種あかし 技術者・本田宗一郎を支えた経営者・藤沢武夫が語った経営哲学に関する書籍である.本書を通して,本田と藤沢は,それぞれ車の両輪として機能し,本田技研を世界的な企業へと発展させたことが窺える.世間的には,技術の本田,経営の藤沢と言われているが,それほどお互いの力を認め合い,他方の領域には口出しをしないという方針でいたようだ.そのことによって,本田は技術に,藤沢は経営に専念でき,本田技研から良いモノが生み出され,これほどまでに本田技研が成長したものと思われる.これはあらゆる業種の仕事においても通じるものがある.
短い中に経営のエッセンスが詰まった本 ホンダの黎明期から自身の引退までの間を特徴的なエピソードを中心に語った本。
分量としては、2時間程度で読める。
当人の言葉どおり、今日のビジネス書で語られるようなフレームワークや体系だった記述は全くといっていないのだが、一方で現在経営管理のエッセンスとして語られるようなことが随所に出てくる。
また、本田氏の「本田宗一郎夢を力に―私の履歴書 (日経ビジネス人文庫)」などと一緒に読めば、両輪として活躍してきた2人の軌跡がよくわかる。
非常に生々しく、読み返すほどに新たな気付きを得られる貴重な本の1つ。星5つ。
技術を積み、営業を磨く2輪走行 本田宗一郎と著者の藤沢武夫は昭和24年、人を介して出会います
既に技術屋として頭角をあらわし始めていた本田は、
軍の払い下げのエンジンを扱うのではなく、
自力でエンジンを作りたかった金を出してくれる人を探していました
もう一方の藤沢もまた、疎開先の福島で製材業を行いながら
自分の夢を、一緒になって実現してくれる人を探していたのです
初対面の二人は瞬時でお互いを理解し、
真っ直ぐで大きな方針、技術と金の役割分担、
それぞれの夢の実現を約束しました
「得るものを持って別れよう」
そう藤沢は本田に言ったそうです
その後の25年に渡る2人旅は、ピンチとチャンスを夢に変える旅でした
テストコースの新設し、資本金の2倍以上の設備投資する
売れ行きが止まれば、従業員を鼓舞するために雲の上のレースで優勝すると宣言する
..技術を積み、営業を磨く2輪走行は、
時代を切り開くエネルギーの塊を、感じさせずにはいられません
本田宗一郎という技術の天才を泳がせ続けた
藤沢武夫という経営の天才が、ここにいました
|
|
[ 文庫 ]
|
キャリアショック ―どうすればアナタは自分でキャリアを切り開けるのか? SB文庫
・高橋 俊介
【ソフトバンククリエイティブ】
発売日: 2006-06-28
参考価格: 683 円(税込)
販売価格: 683 円(税込)
|
・高橋 俊介
|
カスタマー平均評価: 5
勝間和代さんが推薦しているだけのことはある! 勝間さんが推薦していたので買ってみました。買って正解。もし学生時代にこの本を読んでいたら、就職先の考え方が大きく違っていたと思います。
若い社会人の方にお薦め 本書は、既に他のレビュワーの方々が高く評価されている通りで、
手に取る価値あり、と思います。
2000年に出版された単行本を文庫化したとあった為、最近のキャリア
形成事情に沿わないかも、と少し心配しましたが、それは杞憂でした。
本書の著者は、合理的な物事の見方を「コンピタンシー」として具え
られている様で、現実に起こっている事態・事実の個別の調査・分析
から抽象化した結論を記述する様にされています。
(ただ、抽象化はサンプリングの母集団に依存する為、各人の条件に
よっては「違う世界の話」となってしまうかも知れません)
勿論、キャリア形成に悩んでいる場合に、「他人の経験から学ぶ」と
言う意味で、また昨今のキャリア事情の情報を得る目的を満たす意味
で、有益だと感じました。
私にとっては、本書の内容から自分の情報空間を書き換え、拡張できた
事が何よりでした。個人の物事の見方には限界があって、他者が人生を
通じて得た経験知がその限界を拡げてくれる、と言う典型でした。
本書は、新社会人から40歳台の社会人の方まで参考になるかと思います。
私としては、仕事人生の見方を広げる参考になるので、特に社会人に
なって日の浅い若い方にお薦めします。
もし転職やキャリアアップをお考えであれば、必読です。 キャリアの展望を描けないでいる人、
転職を悩んでいる人、
そんな方が読めば、読後に自分が何をなすべきか
結論らしきものが見えてくると思います。
自らの決断に背中を押してくれる、
理論武装を与えてくれる、そんな良書でした。
この本で、最終的に選んだ選択・決断は、
間違っていなかったと今でも感じています。
計画的なキャリアチェンジはありえない!! 著者である高橋氏自身、東大⇒国鉄⇒マッキンゼー⇒ワトソンと、文字にすると華やかなキャリアチェンジであるが、実際にはその場その場の偶然と、その時々の自分の動機によってキャリアチェンジを実施してきたことがあとがきに綴られている。
これは、プランド・ハップン・スタンス・セオリーと称されるもので、ビジネススクールで人事系の科目を取れば学べるものではあるが、高橋氏のような経歴の持ち主であってもやはり、計画的なキャリアチェンジではなく、偶然の積み重ねのなかで模索しながら現在に至っているということを知ることができただけでも十分に意義あるものでした。
キャリアチェンジというと、どうしても転職をしたい人向けの本か?と思いがちですが、決して本書はそんなことはなく、主眼は社内人材市場の活性化にあるのでしょう。
偶然を必然化する 10年、20年先を見据えてキャリアを構築しているつもりでも、変化の時代には陳腐化したスキルの蓄積にしかならないものであるから、先の読めない将来に対しての危機管理能力を高め、キャリアを切り開くための積極的な仕掛けをしていこうという提言がなされているのが本書の特徴だ。
そのための方法論を展開する主軸として、プランド・ハップンスタンス・セオリー(Planned Happenstance Theory)「=計画された偶然理論」を中心に、偶然を必然化するための方法が紹介されている。
言い換えれば、会社が用意したキャリアステップの計画に依存するということは、パラダイムが大きく変わってしまう状況には対応できないということを言っている。(※実際、企業の倒産や経営陣の交代によって、そのような事象が起こっている。)
自分にとって好ましい形で偶然を必然化するためには、『好奇心、こだわり、柔軟性、楽観性、リスクを取る』、こういった特徴の思考・行動パターンが必要であり、予定通りにいかない未来を前提としたキャリア作りが必要なのだ。
具体的に、本書では4つの段階に分けた『仕掛け作り』の方法論を紹介している。
・仕事を膨らませる...やりたい仕事の業務割合を増やす
・布石を打つ...社外・社内人脈、上司との関係強化
・キャリアを進める...傍流のビジネスリーダーになる、
・キャリアを振る...リスクをとって打開する
自分の過去の行動も、ほぼこの理論で裏づけられると思っている。今までは取ったリスクの度合いは小さいと思うが。。これから年を重ねるほどに、「リスクをとる決断・行動」が鍵になるのだと思う。その他の行動パターンも、このように理論化されていればより意識して実行していけるだろう。
|
|
[ 文庫 ]
|
松下幸之助 夢を育てる―私の履歴書 (日経ビジネス人文庫)
・松下 幸之助
【日本経済新聞社】
発売日: 2001-11
参考価格: 530 円(税込)
販売価格: 530 円(税込)
|
・松下 幸之助
|
カスタマー平均評価: 4.5
ビジネスという名の《冒険》。 裕福な商家だった、両親の失敗。幼くしての、丁稚奉公。実力が伴わない早過ぎた、独立起業の苦労。など、《経営の神様》とまで言われた人物の、素晴らしい自伝である。正直言って、《松下電器》が安定した営業状態になるまでは、まるで《インディ・ジョーンズ》並みのピンチの連続です。でも、あの《経営の神様》が、常識的な《安全指向》の《ことなかれ主義者》ではなかったという点が、大変、興味深いと思います。基本的には、《ローリスク・ローリターン》こそが、私の主義なのですが、時には、あえて《ハイリスク・ハイリターン》を選択しなくてはいけない状況も、あるようです。単なる《自慢話》とはレベルが違う、冷静かつ客観的な、この《自伝》を読むことは、大変、勉強になりました。やっぱり、《楽な人生》なんて、どこにもないんですね。私も、日々、精進して行きたいと思います。
再読して改めて素晴らしさを知る 最近江口克彦さんの「成功の法則」を読み、本書を以前読んだことを思い出し読んでみた。
最初読んだ時は、それほど感じることもなく、レビューも書かなかった。
しかし、再読して驚いた。
感じることが一度目よりも圧倒的に多いということだ。
自分の感受性の無さを思い知らされると同時に、松下幸之助氏の凄さ、素晴らしさを再認識させられた。
人間は忘れる動物である。
しかし、松下さんの経歴・教えは決して忘れてはいけないことだ。
だから、折にふれ読み返したい。
同シリーズの本田宗一郎さん著「夢を力に」も同じように感じることが少なかった。
同じようなことがきっとあると思うので、本田さんの別著、周りの人が書いた本も読みたいと思う。
スケールの大きい経営者 本書を読んで松下幸之助さんのスケールの大きい経営感覚に驚きました。
自分の会社だけではなく、日本全体の振興を考えているという点に感銘しました。
戦前?戦後?高度経済成長時代という激動の時代の流れの中で、企業がどのような道へ進むべきかについて道を示した人だと思います。
現代の起業家にも必要な精神であると感じました。
謙虚さ、素直さの原典 本人が日経の私の履歴書に書いたものを集めて書籍化されたもの。
大経営者の影の思い(丁稚、財閥指定など)を知り、
ますます尊敬の念を持ちました。
素直さと謙虚さをもつことの大事さに改めて気づかされました。
生い立ちもすごいが人間性もすごい 『夢を育てる?私の履歴書/松下幸之助』
松下幸之助の主に会社創業後の自称伝。
だが内容はそこらの経営指南書を凌駕するぐらい示唆に富んでいる。
巻末の解説でこの本は読み手が自由に解釈すべきだと結んであったので
そうさせてもらうと、松下幸之助が「経営の神様」たる所以は次の3つにあると思った。
1、洞察と気付き→現状に安住しない
2、人情→無駄な敵を作らない
3、理念→判断・行動が一貫している
経営者として必要な能力/人柄/考え全てを松下幸之助のように兼ね備えた人が
今の世の中にどれくらいいるだろうか。
読んでから、経営者でなくとも、自分も松下幸之助のように晩年まで「若く」あり、
成長し続ける人間でありたいと思った。
|
|
[ 新書 ]
|
市場主義のたそがれ―新自由主義の光と影 (中公新書)
・根井 雅弘
【中央公論新社】
発売日: 2009-06
参考価格: 777 円(税込)
販売価格: 777 円(税込)
|
・根井 雅弘
|
カスタマー平均評価: 4
コンパクトでインパクト! 本書はとても楽しく読める本である。現代経済学の主要な学者の論文とか教科書とか様々な発言内容等々を引用する事によって、主としてアメリカ経済学の発展過程を解説しようとするものである。とりわけ、フリードマンを中心とするシカゴ学派とサムエルソンの新古典派総合のせめぎあいが面白い。フリードマン学説の背景の解説にいたってはローズ夫人まで登場して、そのお惚気話まで出てくる始末。
2008年秋以降の金融バブル崩壊を原因とする世界不況が、行き過ぎた新自由主義の考え方に起因すると考えられていないでもないが、本書はその学説の背景等々を相反する学説の紹介をも交え、決して専門的になりすぎず、ヒステリックにならず、現在簡単に入手できる教科書等々の範囲内で解説している。著者は自らの説はほとんど述べていない。これまたいい。むしろ感情的に激しているのは、本書に登場する学者連中である。その言葉使いの激しさはさすが、と思わせる。しかし、このあたりなかなか面白い。
各章末の「コラム」では経済学者の個性的な一面を垣間見る事ができるし、おまけについている「補説」、アカデミックなミクロ・マクロ経済学の基本的重要項目が解説されており、知識の整理にもなる。このなかで「喫煙VS非喫煙」の立場から解説している「コースの定理」、とても面白い。因みに2009年7月1日からJR西日本ではすべての駅のホームでの禁煙が義務付けられた・・・・・。
ナイトにあってフリードマンにないもの・・・本書にないもの・あるもの 本書のエピローグにある著者の願い?「市場メカニズム」の優れた点を殺さないような政府の「経済管理」との絶妙なバランスを取る方策への参考となる?は、ほとんど叶えられていない。いや、まったく叶えられていないといってよかろう。直前に引用されるクルーグマンの施策提言のほうがよほど具体的であり、この点では星ひとつの価値もなかろうと思う。
ケインズの公共投資が、民間投資誘発性を第1とし、自己採算性を重んじ、計画性をもった長期のヴィジョンを必要とすることはわかるが、著者の引用はクルーグマンに対する揶揄以上のものを出ない。
ところが、本書には次の読みどころがあるとは言える。それしも隔靴掻痒の感は免れぬにしても。
それは、宇沢弘文が述べるところのフリードマンが総帥フランク・ナイトに破門されたと言う説、「シカゴ学派」とは「フリードマン学派」とは別のものという説などにまつわる。
根井は言う。
「ナイトにあってフリードマンにないもの」と。それは「言葉遣いの意味を熟考すること」「経済学と倫理学の接点を探る(「経済学の限界を知る」と言い換えてもよい)」ことの2つだと。
評者はそもそも「シカゴ学派」にも「フリードマン学派」にも何らの幻想は抱いていないし、積極的な意味では興味もない。
しかし、ケインジアン根井がナイトの原文を引用しつつ、「ナイトが新古典派に何の疑問も抱かない経済学者では決してなかった」と書いていることには留意せざるを得ない。
とは言え、繰り返しになろうが、フリードマンに対する批判も全然軟弱だ。柔過ぎて批判の名にも値しない。徹底的な批判を期待したのであるが・・・。
市場主義はなぜ世界を席巻したのか?! 本書は、経済思想史を専門とし
現在は京都大学教授である著者が、
いわゆる「市場主義」経済学の盛衰を概説する著作です。
「市場主義」の代表的な論者フリードマンの学説を起点に、
彼に近い立場の学説や反対する学説
さらに彼の先駆者や後継者の学説をコンパクトに紹介しつつ
それらが社会情勢等に応じて
どのように変化していったのかが論じられます。
学説の検討という性質上、
記述も経済学の具体的な理論に及びますが
重要な事項については解説が付されているので、
読み難さを感じることはありません。
個人的には、圧倒的な少数説として主張されたマネタリズムが
徐々に賛同者を増やしていく様子は
「小が大を飲みこむ」的なおもしろさを感じたのですが、
同時に、ある学説がそれ自体の妥当性以外の要因によって、
「通説」になっていく「怖さ」も再認識しました。
本文やコラム等で紹介される経済学者個人のエピソードも興味深く
普段は無味乾燥と感じる経済学の理論も
こうした生きた人間が生み出したものだと思うと
少なからず、身近なものに思えてしまいます。
いわゆる「市場主義」の実態を伝えるとともに
それにまつわるさまざまな議論を平易に紹介する本書。
経済学、とくに、学説史に興味のある方はもちろん
経済に無関心でいられなくなった今日
一人でも多くの方に読んでいただければと思います。
|
|
[ 新書 ]
|
今こそマルクスを読み返す (講談社現代新書)
・廣松 渉
【講談社】
発売日: 1990-06
参考価格: 777 円(税込)
販売価格: 777 円(税込)
|
・廣松 渉
|
カスタマー平均評価: 4
今こそ廣松を読み返そう! 言いたいことは他のレビューアーの皆さんが言ってくれています。かの佐藤優氏は「戦後の日本で歴史に残る思想は?」と聞かれ、彼は「宇野経済学と廣松哲学」と答えていました。非(反)マルクス派の皆さんには異存があるかもしれませんが、マルクス主義という衣装をはずせば、納得できる部分もあるのではないでしょうか?今の若い世代にはわかりにくいかもしれませんが、戦後の日本にとってマルクス主義とは後進国の知識人と国民が世界に対して自己を主張するための唯一といっていいコード(あるいは文法)であったのかもしれません。廣松マルクス主義には、三木、福本の流れに位置する後進国(反近代=反西欧)インテリの最終ランナーという側面と、マルクス主義を時代に適応させようとする超近代の先頭ランナーという側面が奇妙に融合しているのです。ここに広松理論の魅力の一つがあります。もちろん両者の媒介項は「物象化」論ですが・・・。さて、廣松理論の最大の難点は変革主体の問題でしょう。もちろん観想的に「主体なき変革論」も不可能ではありませんが。どうもわれわれは廣松哲学と「ともに、そして抗して」with and against、もう一度変革主体の問題に立ち向かうときが近づいているように思います。「マルティテュード」でも「新しい社会運動」でもまして「市民」でもない新たな変革の主体とは・・・・・。
マルクス主義の言い訳・・・?ではないと思う 社会主義国崩壊と言う最悪の環境下に書いているので、なんとなく言い訳めいていると感じる向きもあるが、著者の気迫に当たると、もう周囲の状況なんか関係ない、堂々たる論考である。資本主義は、原理的に、耐久財の需要サイクルに左右される。放っておけば、耐久財が行き渡って機能している限りは、耐久財の販売は鈍り、結局は購買者たる労働者を逼迫、一般消費財の購買にも支障をきたし、周期的に不況になる。好況を維持するためには、有効需要の捻出しかないが、わけても、奢侈品という、なんら、生産性がなく消えていく商品の需要と供給がサイクルを描いていることが望ましい。旧ソ連がGNPで世界第2位、米国に迫った理由は、強大な軍備維持、という「奢侈品」による「有効需要」の捻出によるもので、資本主義国も、最終的には、奢侈品を「捏造」しながら需要を落とし込まずにいなくてはならない。こういう指摘は、やっぱり資本主義の問題で、要らぬ需要を捻出するために環境破壊を促進してきたことは事実だ。だが、共産主義が回答になるかと言えばそうではない。ここが広松氏の苦しいところだと思う。それと、やっぱり読んでもわからないのが、「剰余価値説」に基づく「搾取理論」だ。経営者の労働がなぜ評価の対象とならず、労働者の搾取の結果だと言えるのか。著者は、そんなのあたりまえだろ、と言わんばかりに説明していない。「資本論」を読んでも良く分からないところだ。資本家の肩を持つ気はないが理に適っていないと思う。個人的にはマルクスの本領は「唯物史観」にあって、「本源的蓄積」の指摘は圧巻だと思う。
やはり、人間の罪悪の原因になった思想 マルクス本人が意図したかどうかは分からない。
しかし、人類の歴史の中で、多数の死者が出た歴史上の事実の中には、イエス=キリスト、ムハメッドそしてマルクスを入れなくてはなるまい。(なぜか、比較の問題だが仏陀は入らない)。マルクスの弟子を名乗る、レーニン、スターリン、毛沢東、金日成、ポル=ポト、チャウシェスクなどの「マルクス」には迷惑だったかもしれないが、人間を人間と思わない独裁者を作り出す理論的市中になったことは責任を取ってもらうしかないだろう。
彼の理論でも思想でも宗教でもかまわないが、それを研究するのはかまわない。
ただ、「なぜ失敗したのか」・・・これにこたえない限りマルクス主義者は、人生の負債に返済したことにならない。
自家用車は必需品か贅沢品か? 最後の数ページが読めなかった。本書に限ったことではありませんが、私の場合、共産主義がバラ色の未来を語りはじめると、どうしても荒唐無稽に思えてしまいます。
共産主義社会は理想郷なのでしょうか? 仮に世界が共産化されたとしても、それによってあらゆる問題が解決するかどうか、私は疑問に思っています。理論上はともかく、共産化しても解消しきれない資本主義からの問題が残るかもしれないし、共産化したことによって新たな問題が発生するかもしれない。そうであるとしても、資本主義体制はもう限界に来ていますので、これまでのような修正を加えるだけでやっていくことは無理でしょう。社会は、資本主義を揚棄しなければ、もう生き残れない。でも、その前に、肝心の<社会>のほうが消滅してしまうかもしれないな。
フロイトは変革は必要だと考えていましたが、共産主義には否定的でした。その結果、彼の世界観は悲観的、絶望的ですが、私は結局フロイトが一番正しいのではないか、と思うことがある。今年はチェルノブイリ20周年に当たります。その脅威は現在も進行形ですが、原発は減るどころか増える傾向にありますから、いずれ世界のどこかで第二第三のチェルノブイリ事故が起こるでしょう。それがもし中国だったら、黄砂のかわりに放射能が日本列島を被い尽くすでしょう。中国よ、高度成長で電力が不足しても、原発はつくるな。日本はまだまだ増やすけど。ーーでも、まあ、エネルギーの浪費なくして資本主義は維持できませんから、現状のままなら、いずれどこかの国が放射能の黄砂をあびることになります。
ニーチェが言っているのとは別の意味で、私たちは本当に<最後の人間>を生きているのかもしれないなあ。<最後の人間>が読むべき本は、カントではなくてフロイト、ニーチェではなくてマルクス。
共産主義を知っていますか? 共産主義というと、何だかネガティブなイメージをお持ちになる方が
多いのではないでしょうか?
確かに、歴史を紐解くとそのようにも感じられます。それがすべてで
あって、現実的には既に破綻した思想だと考えられなくもありません。
実際には、多くの悲劇を生んだのだから・・・。
しかし、これから共産主義革命を起こそうなどという社会・政治運動
のためではなく、純粋に学問的に、又は或る歴史の中で支配的だった
当時のイデオロギーを学ぶことは、必ずしも無意味ではないと思いま
す。現代の資本主義社会の中で、それを批判的に考えるためにも、当
然に知っておいて然るべき思想ではないでしょうか。
本書は、内容は入門として適切かと思いますが、文章が難解です。し
かし、読めないほどでもありません。全くの初学者でも読めました。
学問的雰囲気が漂ってくる書です。
|
|
[ 新書 ]
|
アダム・スミス―『道徳感情論』と『国富論』の世界 (中公新書)
・堂目 卓生
【中央公論新社】
発売日: 2008-03
参考価格: 924 円(税込)
販売価格: 924 円(税込)
|
・堂目 卓生
|
カスタマー平均評価: 4.5
市場原理の前提は、競争に参加している人々にモラルがあることである 「諸個人における財産形成の野心によって、市場は拡大し、資本は増大し、その結果、社会が繁栄するp.271」「文明が進歩し、人間が豊かになるのは、富に対する人間の野心があるからである。・・虚栄心を持つことによって、人間は、勤勉に働き、技能を磨き、収入を節約する。・・このようにして経済が発展し、文明社会が形成されるp.87」しかし「財産形成の野心や競争は正義感によって制御されなければならない。制御されない野心や競争は社会の秩序を乱し、結果として、社会の繁栄を妨げることになる。P.271」「フェア・プレイのルールを守ること、・・・正義感によって御された野心、および、そのもとで行われる競争だけが社会の秩序と繁栄をもたらすp.101」道徳感情論と国富論の内容をそのまま書き出しただけの記述が大半を占める本であるが、なにせこの二つの著作は大部で、展開されている議論もまどろっこしく、我々凡人にはこのような図入りの解説本が無ければ内容を理解することは難しい。内容は地味な本だが、「個人は、社会から切り離された孤立的存在ではなく、・・社会的存在としての個人なのであり、・・胸中の公平な観察者の是認という制約用件のもとで、自分の経済的利益を最大にするように行動するp.272。」つまりスミスは個人はアトム(原子)のような存在ではなくモラル・社会性があることを前提にして市場原理を考えていたことを一般人にも理解できるようにしたという点で画期的な本。つまりモラル無き企業人がはびこる現代にはスミスの市場原理は適用できないということである。
ステレオタイプを抜ける快感 経済学の新参者にとっても良書といえます。
アダム・スミスの著作『道徳感情論』、『国富論』に触れ、人間の本性と豊かさに関する一般原理に迫ろうとします。読破するにはかなり体力を要しますが、とにかくゴールすればさわやかな風が吹くというか、血肉になる本です。
スミスとは別に、ステレオタイプの怖さと、そこを抜けたときの知的快感についても気づかされます。日本人は「サムライ」と同様、スミスは「見えざる手」。この一言で片付けられ、知らされることのなかった内容のいかに深いことか。スミスの論は経済学にとどまらず、道徳・哲学的な考察へと及ぶので、どのような学術分野の人でも一度は読まれるといいかも知れません。このようにスミスへの扉を開いてくれた著者に感謝です。
スミスは幸福について、心の「平静と享楽にある」としています。これは竜安寺の蹲踞(つくばい)に刻まれた「吾唯足知」(われただたるをしる)を想起させます。どの時代にも現代にも光と影があり、そこを我々がどう生きるか、そしてどのような社会を目指していくべきかが問われているのです。
アダム・スミスが考えたこと アダム・スミスと言えば『国富論』と学生時代に記憶した言葉だけ。
「見えざる手」有名な聞いたことのある言葉は『道徳感情論』にて
また、『国富論』にてともに1回ずつしか記述がないとのことで、
アダム・スミスが残した言葉です。それすら知らなかった・・・。
ここでいう「見えざる手」は、市場の価格調整メカニズムを意味する。
スミスは、個人の利己心は、市場の価格調整メカニズムを通じて、
公共の利益を促進するー互恵の質を高め量を拡大するーと考えた。(P.171)
『道徳感情論』が社会秩序から社会の繁栄、富と人口の増大、そして、
『国富論』に繋がり資本論として分業や資本蓄積の自然な姿、さらに
西ヨーロッパのゆがんだ発展に及ぶ。
アダム・スミス自身が言いたかったことに対する解釈の一つの解が
本書であると思う。
本当のアダム・スミス、本当の経済学。 なんか読んだことがあるような気がすると思ったら、これは以前日経新聞の
「やさしい経済学」の欄で掲載されていたものの完全版のようなもののようで、
掲載されていた内容は覚えていませんでしたが、アダム・スミスが通常思われて
いるようなイメージとは本当は違うということを述べてあったような記憶は
ありました。
アダム・スミスといえば経済学の祖としてかなり有名であり、「見えざる手」
という言葉は教科書などで一度は目にしたことがあると思います。
主著は『国富論』で私も読んだことはありませんが、経済において自由放任主義を
主張し、規制はなるべく少なくし競争によって国を豊かにすることを目指すべきと
言ったとか言わないとか。
この本は一般に思われているスミスのイメージが実は単にスミスの主張の一部を
都合よく解釈したものにすぎず、本来のスミスの主張をスミスのもう一つの著作
である『道徳感情論』から読み解くといった内容のものです。
読んでみて感じるのはスミスという人が単なる経済学者ではなく、間違いなく偉大な
思想家なのだということです。スミスの根本にあるのは人間性への深い洞察であり
人間の本当の幸福とは何であるのかを社会の状況を踏まえながら突き詰め、
その上で経済のあり方を考えているということです。
スミスは真の幸福とは心の平静であるといいます。
そして経済を発展させるのは人間の弱さであり、虚栄心こそがより多くのものを
必要とし、競争により文明を進歩させるのだといいます。
これは社会の繁栄をもたらす一方で社会の混乱をも引き起こします。
スミスは真の社会の繁栄のためにはフェアプレイの精神がなくてはならないといいます。
つまり自由な競争には徳が不可欠であるということです。
さらに『国富論』でスミスは国民の幸福のために真にあるべき経済を追求しています。
スミスは重商主義政策を批判しますが、それは本来流通手段である貨幣を富と勘違いし
貿易黒字だけを目的とする政策であり、その最も象徴的な出来事が
アメリカ大陸に対するイギリスの植民地政策でした。
スミスの考えるあるべき経済の姿は政府や利権を持つ権力者の蓄財のために
大きく歪められていきます。スミスが規制を嫌ったのも、そのような権力側の
恣意的利益誘導による市場の歪みを避けたかったというのもあるようです。
政府や地主層の無知無能による野放図な浪費は国の富である資本蓄積を妨げ、
一部の資本家の貪欲による競争の規制は公共の利益を著しく損なうとしてスミスは
厳しく批判しますが、それらの帰結としての戦争が国民の富をいかに食いつぶして
きたかというスミスの強い憤りがあったように思われます。
そしてさらにスミスの偉大なところは、一国の富だけでなくあらゆる国々の
富の増進を企図しているところです。市場は人と人を繋ぎ豊かさを分け合う機能として
捉えており、そのために自由で公正な経済システムの構築が必要だということです。
本書は新書ですがその内容は深く、現代の我々に示唆するところはかなり
大きいと思われますが、一度読んだだけではその全容は掴めません。
じっくりと考えながら何度も読み返す必要のある本だと思います。
もちろんスミスの著作を読むのがいいのでしょうが、それはかなり大変ですし、
この本からでも十分得るところは大きく、またこのような本の存在意義でも
あるわけです。
真の経済学とは何かを考えるためのとても有意義な本だと思います。
勉強会を行いました 1959年生まれの経済学博士が2008年に刊行した本。アダム・スミス(1723?90年)は『国富論』(1776年)を書いた経済学者として知られるが、それ以前に道徳哲学者として『道徳感情論』(1759年)を出版しており、この両者は関連付けて読まれねばならない。その分析の結果、著者はスミスから学ぶべき点として、社会的存在としての人間観、人と人をつなぐ媒体としての富、自由で公正な市場経済を構築する必要、今なすべきこととそうでないことを見分ける必要、の4点を挙げる(著者によるスミス批判は欠如している)。しかし私見では、第一点は同感という道徳的抽象論であり、具体的な歴史的社会の中での衝突と妥協の中で人間が形成されていく、という視点は希薄であり、第二点は富が貧富の格差をももたらし、しかも再チャレンジが実際には困難である点を捨象しており、第三点は公正の基準が曖昧であるため、皆が独自の利害をもっているにもかかわらず、「抵抗勢力」と見なされた特定勢力の倫理的排除を帰結しうるし、第四点は世の中の流れを見極め、対話によって政策の優先順位をつけることなしには、ただの先送りで終わりかねない。人為より自然を重視するスミスは、「自然な」同感は述べても、対話による公共性の構築、各人により異なる利害の政治的調整方法については述べない。著者はこの4点でスミスと新自由主義を区別しているのかもしれないが、私見ではこれらの基準は漠然としすぎており、実際には市場原理の賛美という点で、両者の共通点の方が強く感じられた。無論、市場原理の優れた点は認めなければならないが、社会主義が崩壊した今、それを今さら安易に強調する必要性は特にないはずであり、またたとえ民営化が必要であるとしても、補完性原理を視野に入れて、その具体的な在り方の方が論じられてしかるべきであろう。本書にその観点は無い。
|
|
[ 新書 ]
|
すべての経済はバブルに通じる (光文社新書 363)
・小幡績
【光文社】
発売日: 2008-08-12
参考価格: 798 円(税込)
販売価格: 798 円(税込)
|
・小幡績
|
カスタマー平均評価: 4
当たり前のことが、当たり前に書いてある良書 前書きが素晴らしかった。
その後も、読み進めると多少つっこみたくなる部分もあったが、著者の根底に流れる思想には一貫性には好感が持てる。
頭のよい人たちがバブルと知りながら、バブルにハマらなければならない状況に陥るジレンマがわかる。
自分の頭の中を整理、補充するために、読んでおきたい本である。
バブルよこい リーマンショックから始まる世界大不況を
プロの投資家たちがなぜ予見、回避できなかったのか?
というテーマが巷で語られていますが、
その質問自体が誤りだと著者はいいます。
プロであるほど、
バブルと分かっていてすまし顔で投資するし、
バブルを自ら起こすんだ、と。
いつかは弾ける。そのぎりぎりまで勝負する。
ライバルを出し抜くまで、少しでも儲けようとする。
その様子は、まるでチキンレース。
ウォール街の「強欲」が世界をめちゃめちゃにした、
という説もありますが、「強欲」を増長させるように
制度設計されているのいまの金融資本主義であると。
実体経済を蝕む現行のシステムを、キャンサーキピタリズムと名付け、
このままいけば、これからも第二のサブラムショックが起こるであろうと
予想しています。
この分野にけっこう詳しい人は、物足りないかもしれませんが
素人の自分には、話が整理されており、分かりやすかった。
単純にへぇーという記述もありました。
投資本ではないのですが、
株をやる方も読んでおいていい一冊だと思います。
個人的には
世代的にバブルの恩恵を知らない世代なので
バブルでイッパツ儲けたいなー。
と思ってしまいましたね。
読んで良かった。今後100年間に何度も100年に1度が起こると思う。 たった十数ページからなる前書きが秀逸で、ここだけで定価の何倍もの価値があります。これからの社会は手を変え品を変え、金融資本がたびたび暴走すると思いますが、私達個人投資家は少なくとも、大枠でバブルの構造と市場参加者のそれぞれの意図を知っておく必要があります。単に「貯蓄から投資へ」といった安易な金融商品の購入では、プロに太刀打ちできるはずもなく、身包みはがされて終わりになる。そしてプロであっても、競争の行き着く果てに最終的には、ほぼ全滅になってしまう。本来は実体経済の脇役であるはずの金融が、自己増殖し、実体経済の数倍に膨れ上がり、世界のあらゆる収益機会を食い尽くし破壊していく。むろん個人の努力でこれらを防ぐことはできないが、自分の生活を守るために本書を読んでよかったと思います。以下、心に残った点。
・投資家と運用者は分業されており、運用者は過大なリスクを負わなければ、職を失う。
・リスクを負わなければリターンを得られず、リスクテイクが理論値を越えて高騰する。
・買い手がある限り流動性リスクは、リスクでない。
・上海暴落は世界同時株安の原因ではないが、一旦、真実になってしまうと、それは一人歩きを始める。
・バブルに歯向かってはいけない。
・一度崩れかけ、再び急騰、その後真のバブル崩壊(投資家の入れ替え)
・ファンダメンタルズは無力、群集心理による価格形成
・ヘッジファンドによる群集心理操作(売り浴びせ→投売り誘発→底値買戻し→反転→再度売り浴びせ)
これからの世界は金融資本主義の宿命により、大なり小なりバブルができやすい状況が続く。本書は後半がやや詳細すぎてくどい感じがしましたが、読むべき書籍でした。なぜならバブル発生時、プロは引くに引けないが、個人投資家は適当な時期に利益確定し、1年くらい休めば良い、それを痛感できたからです。
とりあえずわかりやすい とりあえずちょっと前に有名になった本なので買ってみた。250ページほどで、文章も平易で読みやすいので1日で十分読み終わる。
前半部でバブルとは何かについて説明し、それをもとに後半部では時系列にそって昨今の金融危機について解説を入れていく。つまり、サブプライム問題を発端とした金融危機を、投資家の群集心理によるバブルで説明していくというのが大まかな流れである。
というよりかはサブプライム問題を題材として金融資本が持つ本質をあぶりだそうとしていると言った方が正しいのかもしれない。筆者の言うところのそれは自己増殖とそれが生み出す、リスクテイクバブルなのであるが、筆者は我々がバブルについて持つ疑問に答え、常識を否定する。例えば、「なぜバブルとわかっていながらそれを避けないのか」、「なぜ一流の(機関)投資家、ヘッジファンドがバブルに引っかかるのか」といった疑問である。
ここら辺の話題に対する著者の説明の仕方は、非常にすっきりとしたものでわかりやすい。また証券化によって、本来資産のキャッシュフローに対するリスク(それを測るにはファンダメンタルの分析が必要)であるはずの証券の価値が、単なる流動性に対するリスクにすり替えられること、それによって投資家のすそ野が広がること、そして機関投資家やヘッジファンドによって彼らがリスクテイクバブルに飲み込まれていく、というストーリーは多少のデフォルメはあるだろうが興味深い。
初めに書いたとおり、表現は平易で読みやすいので同じ分野の「資本主義は嫌いですか」(竹森俊平著)がとっつきにくいという人にはおすすめ。
ただ、危機の原因をバブルに絞ってしまうのはいかがなものか。「資本主義は嫌いですか」ではこの辺はもっと多角的に分析していた。あと、著者は個人投資家らしいのだが、個人投資家としてここ1,2年の相場でどう動いたかももう少し書いてくれたらおもしろいのに、とも思った。
バブルかな?と思ったら本書 内容は「なぜ株価が落ちたのか?」とか「危機のメカニズム」ではなく、
「バブルの定義」そして「バブル崩壊の兆候」について。
株価下落の兆候の分析はテクニカル分析の本ではよく見かけますが、
市場心理と証券会社の背景を使って説明する本は珍しいなと思いました。
サブプライムショックを時系列に記述し、実況解説のように説明しています。
今回の金融危機のメカニズムを知りたいなら本書は不向き。
経済書なのか株式投資本なのか微妙な本ですが、そこがまた大事なポイント。
自分の保有する証券がバブル化し、対応に悩んだときに読み返したくなる大事な1冊になりそうな気がします。
|
|
[ 新書 ]
|
覚悟のすすめ (角川oneテーマ21 A 87)
・金本 知憲
【角川グループパブリッシング】
発売日: 2008-09-10
参考価格: 740 円(税込)
販売価格: 740 円(税込)
|
・金本 知憲
|
カスタマー平均評価: 4.5
感動+力をもらえる! 金本さんの生き方、考え方がハッキリと描かれていました。現状に満足する事なく、常に先の事を考える。覚悟の気持ちがあるから、どんな状況でも乗り越えていける。自分の記録だけでなく、チームの勝利を考える。叱るべき時はハッキリと叱る。人一倍の努力や練習を欠かさなかった生き方。ありがとうという感謝の気持ち、ファンの期待に応える心持ち。どれも筋が通っていたし、多くの方が尊敬する理由が分かります。阪神の顔でもあり、選手のムードメーカーでもある、金本さんの偉大さを改めて感じました。内容、ページ数もちょうど良く、普段読書をしない人でも、あっという間に読めます。とてもお勧めしたい本です。
本音 20万部突破と書かれた帯を見て買いました。
この本は金本選手の本音が書かれています。
盗塁もしたいということで、トレーニングも俊敏さが失われないように、ウェートトレーニングをやるなどいろいろ工夫しています。
工藤投手の本読みましたが、考え方は同じだと思いました。
遊ぶのは引退してからでもできるから、現役の間はシーズンオフでもトレーニングをかかさないなどは 工藤投手と同じ考え方です。
いい本だと思います。
書き込み遅くなりました 迅速な対応、商品の質も非常に良く大変満足しています。
予言する。今シーズン金本は三冠王になる!!! 2009年プロ野球開幕。WBCの盛り上がり、イチロー効果といろいろ在ろうが、やはりペナント争いと日本シリーズこそが、野球ファンの最大の楽しみだ。
ところで、本日、4月8日、アニキ金本は3連続本塁打を放ち、この5試合で16打点の荒稼ぎだ。いまここで予言しよう。今年金本は三冠王になる!
41歳。リアルあぶさんである。
世の中、とんでもないことばっかりが起こっている。評者の職場でもそうだ。明日にもわが身の過酷な現状がある。しかし、人間は明日も生きていかなければならない。夢なんてなくてもよい。日々を生きていくことこそ、人間としての何事かだ。それは他者を足蹴にしてなされるべきではない。共に生きるのだ。
とはいえ、厳しいプロスポーツの世界は、それがゲームであるゆえに、我々の気持ちを高揚させる。取り敢えず阪神が勝てば、気分のよい評者は、アニキの活躍を願う。
本書をくれた友人の気持ちが分かった 自分の仕事にプライドと覚悟を持って取り組む人が少なくなりました。それは
いろいろな要因が絡み合っていると思いますが、その大きなもののひとつに誤っ
た成果主義の捉え方があると思います。ほんとに管理する方も、管理される方も
成果主義の運用を間違っています。会社での人間関係で自分と直属の上司だけを
考えていれば、余計なことを考えなくていいという風潮は働く人を孤立化させ、
企業が孤立した個の集団になっては組織が大きくなっても適切なスケールメリッ
トを発揮することはできません。おそらくビジネス書は読まないであろう金本氏
は野球を通じてそのことを学んでいたのでしょう。
金本氏の失望したタイガースのような組織は現在履いて捨てるほどあると思わ
れます。そんな組織が崩壊するのか、タイガースのように再生するのかは働く個
人が自分と同時に一緒に働くスタッフの仕事に関心を持ち、必要に応じて援けあ
えるカルチャーを作らなければなりません。崩壊するか、再生するかは組織に覚
悟を持ったプロフェッショナルがいるかどうかが前提になります。企業マネジメ
ントは一刻も早く社内外に問わず上記の人材を登用して組織改革の任を与えるこ
とが急務なのではないでしょうか。そのためにはマネジメント層もそれなりの覚
悟をしなければならないのは言うまでもありません。
|
|
[ 文庫 ]
|
斎藤一人 人生が全部うまくいく話 (知的生きかた文庫)
・斎藤 一人
【三笠書房】
発売日: 2003-12
参考価格: 560 円(税込)
販売価格: 560 円(税込)
|
・斎藤 一人
|
カスタマー平均評価: 4
そうかな? 本書のなかで「なにに役に立つんだ?」という問いを発して、世の中の事物・現象を切っていますが、これって、用の美しか認めない態度、もっと美の美の世界があることも知ってほしい。残念ですね。この方の書物、いろいろありますが、この本が一番本音があって、これから入っていくのが、いいと思います。それで、合わない人は、それでいいのではないでしょうか。
特の語り口に惹き込まれます。 嫌な奴とのつきあい方について斎藤一人さん曰く、
「嫌な奴」には、こっちも「三倍くらい嫌な奴」でいい!!
痛快です。
他にも色々なトピックがあり、目から鱗ものの話ばかりです。
内容もさることながら、斉藤一人さんの話(話し方、展開)がうますぎる!
本物の講演を聞いてみたいと思わせるほどです。
オススメです。面白いですよ。
身勝手な話 斎藤一人さんの本の中で、一番お勧めできない本と感じた。
まず表現が汚い。誰かが書いていたように販売店向けの本なのか?
また一部はうなずけるが、例えば「それがなんなの?」の部分で超能力(透視)を見て、”それがなんなの”感動するなんて馬鹿らしい。そんな時間はもったいない。早くめくって見せろ」とか、商人って「好奇心」が大事でしょ。
この人の本は本人以外に弟子の人が書いているけど、重複するところがずいぶんあります。
3冊も読めば十分かなと思います。(タイトルにつられて買ってしまいます)
為にもなると思いますが、この本だけは”気分を害します”。
合う人と合わない人がわかれるかも なるほど、と思って読ませて頂きました。
ただ内容はともかく、合う人合わない人がハッキリと分かれるんじゃないかな。
私は合わなかったので本屋で少し中身を覗いてみてから買ったほうがいいと思います。
代理店を教育して不平を言わせないための本 ネットワーカーに大人気の斎藤一人さんです。この本の内容は・・・社長の悪口を言うやつはクビにするとか、仕事がきついのは当たり前とか、身の回りの人間から売れとか・・・明らかに代理店へのメッセージで、市販するような本じゃないと思いました。
結果として代理店を教育して不平を言わせないための本になってしまっていて、普遍的な価値のあるアドバイスというものはあまりありませんでした。
|
|