多少、学会批判めいたところもありますが、井沢元彦さんの「逆説の日本史」ほどあからさまに多いわけではないです。それにしても、自分の見解の正当性を高めるために既存の考え方を批判するという歴史の記述の仕方はどうなのでしょうか。歴史では客観的事実のみを述べるべきではないでしょうか。
本書は、十九世紀汽走化しつつある英海軍について、いろいろな角度から研究した内容である。日本の開国、アヘン戦争などを考える上で、その広い背景についての知識を提供してくれる。また、19世紀という「パックス・ブリタニア」の時代を知る上で、英海軍の存在は避けて通れない。私は本書の文庫化を歓迎する。