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レオナルド・ダ・ヴィンチの手記 上   岩波文庫 青 550-1 オールカラー完全版世界遺産〈第1巻〉ヨーロッパ1 (講談社プラスアルファ文庫) 19世紀の工芸美術 (2) (マールカラー文庫 (6)) オペラの運命―十九世紀を魅了した「一夜の夢」 (中公新書) 中島みゆき最新歌集 1987~2003 (朝日文庫) 母と神童―五嶋節物語 (小学館文庫) マイルス・デイビス自叙伝〈2〉 (宝島社文庫) Jポップとは何か―巨大化する音楽産業 (岩波新書) 20世紀絵画 モダニズム美術史を問い直す (光文社新書) 音と言葉 (新潮文庫)
レオナルド・ダ・ヴィンチの手記.. オールカラー完全版世界遺産〈第.. 19世紀の工芸美術 (2) (.. オペラの運命―十九世紀を魅了し.. 中島みゆき最新歌集 1987~.. 母と神童―五嶋節物語 (小学館.. マイルス・デイビス自叙伝〈2〉.. Jポップとは何か―巨大化する音.. 20世紀絵画 モダニズム美術史.. 音と言葉 (新潮文庫)

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レオナルド・ダ・ヴィンチの手記 上   岩波文庫 青 550-1

[ 文庫 ]
レオナルド・ダ・ヴィンチの手記 上 岩波文庫 青 550-1

・レオナルド ダ・ヴィンチ
【岩波書店】
発売日: 1954-01
参考価格: 735 円(税込)
販売価格: 735 円(税込)
レオナルド・ダ・ヴィンチの手記 上   岩波文庫 青 550-1
レオナルド ダ・ヴィンチ
カスタマー平均評価:  4
必読書によくあげられてる一冊だが
いろんなことを考えているなーと感心する。 手記というかメモ帳みたいな感じで断片的につづってるから取っ掛りがよくない。絵画論のためとか明確な目標がないと読破は苦痛に感じるかも。 本の内容をけなす気はさらさらないが、エライ先生が薦める必読書に挙られ易い一冊だけど、決して万人向きの本ではない。
想像力の訓練にも。
画家レオナルドを知りたければその画を観ればいい。天才レオナルドを知りたければこれらを読むといい。よく天才だの万能の人だなどと言われているがその理由は良く分らない、という方々にお薦めである(かつての私がそうだった)。自らの経験を土台とし、そして思考する。そうした外界への飽くなき探究の態度は、既に与えられた情報に満足しがちな自分には新鮮且つ教訓的だった。この二冊を読むと、自然科学とはこういうものだったのかと教えられる。まず絵画論が目的で購入したのだが(それは上巻に収録されている)、同じ目的の方々には是非とも下巻も読んで欲しい。下巻には水の運動や鳥の飛翔、人体に関する記述等がある。上下共に、みたもの経験したものすべてを書き尽くすという勢いだから自ずとイメージを喚起する記述に溢れている。画家の眼とはかくも激しいものなのかと逆に画家レオナルドに思い至る。ただその描写が難解な部分もあって書き手のせいでなければ、これはもう読解力の限界か、もしくは翻訳の限界か。とにかく経験と知識について考えさせられる点だけでも読む価値は十分ある。

オールカラー完全版世界遺産〈第1巻〉ヨーロッパ1 (講談社プラスアルファ文庫)

[ 文庫 ]
オールカラー完全版世界遺産〈第1巻〉ヨーロッパ1 (講談社プラスアルファ文庫)

・水村 光男 ・PPS通信社
【講談社】
発売日: 2002-06
参考価格: 987 円(税込)
販売価格: 987 円(税込)
オールカラー完全版世界遺産〈第1巻〉ヨーロッパ1 (講談社プラスアルファ文庫)
水村 光男
PPS通信社
カスタマー平均評価:  5
文庫なのに写真豊富
今流行りの世界遺産。これは文庫で手軽に世界遺産について触れられる
ものです。
まず、本格的な、世界遺産の紹介本をフルカラーのもので買うとなると
かなり、値段が張ります。けれどもこれなら、3ケタの価格です。
そして、自分の興味のある地域だけを選んで買うことが出来ます。
さらに、文庫なのにカラー写真が中心で、しかも非常に良い出来の写真
が使われています。美しい教会、宮殿、修道院、大自然などの写真は
通勤電車で見ていても癒されます。
この第一弾は、ヨーロッパ(ローマの遺跡系が多い)のパート1。
ハンガリーやルーマニアなど東欧も出てきます。ローマの石造りの遺跡
や、ヨーロッパの教会・宮殿、見るも不思議な民家や、何かこの世の物
とは思えない、SF/ファンタジー的なロシアの木造教会など、見所
満載です。解説も詳しく、世界史の勉強にもなります。おすすめの
シリーズです。
手ごろな世界遺産データベース
世界遺産のリファレンスとしては、講談社の『ユネスコ世界遺産』シリーズが有名で、
ユネスコ監修で発行当時までの全遺産(440件)が収録されているので資料価値が高い。
(ただし、2002年現在、登録数は700を越えているので網羅性に欠ける)

しかし、このシリーズは1巻5,000円以上するうえに13巻まで出ていて、なかなか
手の出せるものではなかった。

そこへ、同じ講談社から文庫版『世界遺産』が出た。出版社は同じでも『ユネスコ世界遺産』
とは内容は全く別物で、全7巻で約300件前後が紹介されている。
世界遺産に関する本は文庫でもほかにもあるが、選定基準があいまいだったり、
地域別になっていないなど体系性にかけていた。

本シリーズは地域別に分冊になっていて、1冊の中でも文化遺産と登録遺産とに
分かれているので資料として利用できる。全巻そろえても低価格で済むのも魅力。

第1巻のヨーロッパ(1)では、東欧諸国とイタリアが掲載範囲で、ヴァチカン市国
・パルテノン神殿などの有名なものから、キジー島の木造教会(ロシア)など

一般に知られていない名所まで魅力的な遺産が40件弱収録されている。
写真はとても美しく、文庫としては満足できる大きさである。
登録遺産の個々の解説は少々物足りないが、そういう人は『ユネスコ世界遺産』
を参照すればいいだろう。

なお、世界遺産を紹介する映像ソフトに、TBS系列の『世界遺産』という

芸術的なまでにすばらしいテレビ番組があることを紹介しておきます。


19世紀の工芸美術 (2) (マールカラー文庫 (6))

[ 文庫 ]
19世紀の工芸美術 (2) (マールカラー文庫 (6))

・マール社編集部
【マール社】
発売日: 1994-10
参考価格: 306 円(税込)
販売価格: 306 円(税込)
19世紀の工芸美術 (2) (マールカラー文庫 (6))
マール社編集部
カスタマー平均評価:  4
縮小されすぎ
 1862年にロンドンで開催された万国博覧会の図録、Masterpieces of Industrial Art and Sculpture at the International Exhibition 1862から約200点の図版を採録したもの。
 U巻は「織物、家具、壁紙」がテーマとなっているが、キャビネット、テーブル、ピアノ、カーペット、ステンドグラス、タイルなどが含まれている。実物がかなり大きなものが多いので、縮尺がきついのが残念。
 本書は鑑賞用につくられているため、解説が甘い。美しさに見とれていると、万国博覧会が産業技術の見本市であったことを忘れそうになる。美しいけれども、実用品なのである。そのあたりの混淆・共存が19世紀後半のヨーロッパを特徴づけていることを踏まえて見直してみると、また面白いと思う。
 非常に安価なのも嬉しいところ。

オペラの運命―十九世紀を魅了した「一夜の夢」 (中公新書)

[ 新書 ]
オペラの運命―十九世紀を魅了した「一夜の夢」 (中公新書)

・岡田 暁生
【中央公論新社】
発売日: 2001-04
参考価格: 777 円(税込)
販売価格: 777 円(税込)
オペラの運命―十九世紀を魅了した「一夜の夢」 (中公新書)
岡田 暁生
カスタマー平均評価:  4
相対主義のなかの音楽批評
『西洋音楽史』で「おっ!」と思い、『CD&DVD51で語る西洋音楽史』で完全にファンになり、『音楽の聴き方』で大いなる敬意を抱くようになった岡田暁生の初期の新書を遅ればせながらに手に取った。 この他にも『ピアニストになりたい!』は、勿論刊行後すぐに買っていたが、現在は「読まない読書法」(ピエール・バイヤール)で愉しんでいる最中だ(?)。 本書も期待にたがわぬ好著。評者がオペラに詳しくないだけに一層勉強になる。 「音楽など楽しけりゃよい」という大向こうの音楽観に就いて、著者はそうではなかろうと一貫して主張している。これはある意味で孤独な闘いだ。相対主義のなかで一人戦う暖簾に腕押しの闘いなのだから。その理論的マニフェストとも言えるのが、最新刊の『音楽の聴き方』(中公新書)だ。これは本書や音楽史の仕事の方法論を説いたものともいえよう。
オペラを通して娯楽一般の性質を観た気がします。
 多くの現代人が比較的よく馴染んでいると思われるジャンル(バラエティー番組とかハリウッド映画とか)を引き合いに出してオペラを説明していることもあってか、オペラをまったく知らない私でもとても楽しめました。ただしオペラに特別な思い入れがあるかたは、ひとによっては低俗だと考えているかもしれないジャンルと似ているものとしてオペラを捉えられてはたまらない、と思われるかもしれません。  たとえオペラに興味がなくても、娯楽作品の製作過程に興味を持っているかたや、自らの娯楽作品との関わりかたを省みたいかたにもお薦めかな。
現代はオペラの衰退
 個々のオペラを解説するのではなく、通史を眺めることによって、オペラの本質を見事に描き出した快著。特にオペラの衰退について明快な回答が与えられており、一読の価値がある。

 著者はオペラを王侯の娯楽と定義付ける。まず第一に、王侯の莫大な資金がなければオペラは上演することが出来ない。まあ、これは当たり前なのだが、もうひとつのポイントがある。それは宮廷儀礼であるからこそ、次々と新作が必要となったという点である。これに対し、現代のオペラはレパートリーの繰り返しで、新作が上演されることは稀になっている。王侯が富を見せつけるには、新しくてより豪華なものをつくっていくのが一番だが、目の肥えた市民め知識人は「名作」の新たな解釈へと向かっていく。その結果としてオペラは衰退したとされるのである。また現代に生き残ろうとするオペラが抱える様々な矛盾も指摘されている。
 なかなかの達見がちりばめられており、面白かった。
ちょっとシニカルなオペラ通史
オペラについての本というと、ともすればオペラの価値を無条件に認め熱く語ってしまうものが多い。しかし、本書は、時代や社会的背景と絡め、ちょっとシニカルな視点でオペラを考えてみようというものである。このため、全くの初心者には不向きなところがあり、ある程度オペラ芸術に触れたことのある人に向けた通史といえるだろう。

シニカルな視点は例えば「オペラになじめない人のための注釈」なる個所が存在することにもよくあらわれている。また、著者はオペラのこれからの運命について、高級文化産業や郷土芸能として生き残っていくのだろうかという問いかけをしている。

これについては、私などは、これだけテレビやビデオが普及した現在においては、逆に生の舞台の価値が増すことはあれ減じることはないと思うがどうであろうか。歌手と同じ空間にいることができ、拍手やブラボーの掛け声などで舞台上と会話のできる場というものは、一方通行的な各種メディアに過食気味の現代人に大切にされうるのではないか、と希望的に捉えた次第である。


中島みゆき最新歌集 1987~2003 (朝日文庫)

[ 文庫 ]
中島みゆき最新歌集 1987~2003 (朝日文庫)

・中島 みゆき
【朝日新聞社】
発売日: 2003-12-12
参考価格: 798 円(税込)
販売価格: 798 円(税込)
中島みゆき最新歌集 1987~2003 (朝日文庫)
中島 みゆき
カスタマー平均評価:  5
やはり歌は詞
 この文庫本には、いっぱいの言葉が詰まっている。
「中島みゆき」の歌詞、ニューミュージックの唄、など
様々なとらえ方があると思うが、
一人の人間が経験しうることの子細が表現されている。
「このように表現があったのか」と思われるような
心の微妙な変化が、淡々と詞としてつづられている。
 ファンとして、「夜会」での未発表の歌詞などに
興味を覚える見方もあるが、素直に「詞」を独立したものとして
声に出して読んでみたくなる。秀逸な歌詞集である。
本当によく、いくつも作れるものですね。まえがきは必見です。
1987から2003年までの歌詞を載せている本ですが、あえてファンのみなさんに、ここは買いでは!!という部分を書いてみようと思います。@言葉の解釈について、みゆきさんが前書きを書いてあるのですが、これは今後、みゆきさんを聴く方は特に知っておいたほうが良い文章だと思いました。A夜会11&12ウィンターガーデンの全歌詞も入っています。聞き取れなかったと言う方もいるのではないでしょうか。また、詩集にも入っていない夜会12作目の全歌詞が入っているので私は嬉しかったです。ご存知のようにウィンターガーデンは11と12とも完全映像化はされていません。『疑えばきりが無い』や『氷を踏んで』など詳しく歌詞を知りたかったのです。この本を購入して、『あ〜、こういうことを言っていたのかぁ』と満足しました。ただ最新歌集と言う名前はいただけませんね。
好きです、みゆきさん♪
これまた、私の蔵書の中の一冊。
私は詩も創るんですが、みゆきさんみたいなスンゴイ詩は
書けません。
みゆきさんも私の大好きなアーティストのひとりです!
しみじみ、良いなぁ、と思えます。
中島みゆきさんの詞(詩というべきでしょうか?)を収録した本です。
私は聞いたことのない曲も多いのですが、読んでいるだけで詞の世界に入り込めるのは流石だと思います。
もちろん、この人の凄さは、それを歌にして歌いきれるところなのでしょうが…。
しかし、詞のみという形をとることで、歌のときとはまた違った解釈ができる気もします。

とにかく大量の詞が収録されているので、ぱらぱらと読むだけでも十分楽しいのでは。
時代の流れを感じてしまいます…。


母と神童―五嶋節物語 (小学館文庫)

[ 文庫 ]
母と神童―五嶋節物語 (小学館文庫)

・奥田 昭則
【小学館】
発売日: 2001-09
参考価格: 730 円(税込)
販売価格: 730 円(税込)
母と神童―五嶋節物語 (小学館文庫)
奥田 昭則
カスタマー平均評価:  4
Violinを手にする人にはおすすめです。
なにより五嶋節さんのバイタリティに圧倒されます。
いつか2人の子供の生演奏を聴いてみたい、そんな気持ちにもさせてくれます。

インタビューや文献情報も多く記載されており、苦労して完成させた著作であると思います。
とは言え意地悪な言い方をすれば、全体として著者の消化不良も感じられます。
五嶋節さんに興味津々
・すごい
五嶋みどりを育てた彼女には、どれほどのエネルギーがあるのだろう。
自身の才能のほかに、「食べていけるバイオリニスト」を一人育てたのだ。

「おなかがすいて困っているひとに、ある人は魚を与え、ある別の人は魚の釣り方を教えた。」という話がある。節さんは娘に多分、ひとつの方法を教えた。わたしも自分の子供と戦いながら子供に魚を釣る方法を教えたい。

・わたしの反論

節さんの意見に、わたしは異論があるところがある。「本当に苦しんでいる人はクラシックを聞きたくない」というところだ。全てそうではないですよ。心に鳴り響くクラシックで、がんばって生きている人は沢山いますよ。

・わたしの願い
一度でいいから節さんの演奏を聴きたい。好きなクライスラーを演奏してCDを出して欲しい。


ちなみに「絶対音感」という本がありますが、その本の一部は「母と神童」の続編のようになっている。その後の五嶋節さんに会いたい人は読んではいかがでしょうか。
もう一人のみどり
輝かしい五嶋みどりの演奏の裏にはこんな大変な生活の日々、心の病との葛藤があったんだと初めて知りました。神童が故の苦しみなど読んでいて心が痛みました。母、節と歩んできたアメリカでの生活、そして母から自立していくみどりの姿が読み取れました。非常に読みやすく節という人間像もわかりやすいです。音楽をやっている人、そうでない人にも是非皆さんに読んで欲しいです。
A Violin Teacher
普段はヴァイオリニスト五嶋みどり、龍の陰になってしまって語られる事がほとんどないヴァイオリン教師五嶋節。この本はみどり、龍姉弟と母である彼女のストーリー。
本書からは五嶋節さんのヴァイオリン、そして生きる事に対してのひたむきさが感じられます。
母としてヴァイオリンを通しての愛情表現。

姉弟の休む事なく続く練習の日々。ママの愛を感じればこそ耐えれた厳しいレッスン。
みどり、龍姉弟のレッスン風景は”ローマは1日にて成らず”という諺を思い出させます。
自他とも認める厳しい先生の節さんですが、クライスラーを語っている部分で、”やっぱり、人間て、やさしさですよね”との言葉は印象的でした。
文化継承とは?
ショックだった。 愛ある虐待の話である。天才であっても3歳より長時間の厳しい練習を強いられなければならないのだ。音楽界の姫と王子は文化継承の犠牲となった。演奏会に足を運ぶMidoriファンの私もまた、立派な共犯者であると感じた。著者が主人公の知人なのでフェアでないと思わせる箇所は納得できない。『絶対音感』に続き、幼児早期教育が過熱する憂いはみじんもないのが不思議である。よく読んで考えて欲しい。育児の参考になった、という感想が多いのはどういうことなのだろう?


マイルス・デイビス自叙伝〈2〉 (宝島社文庫)

[ 文庫 ]
マイルス・デイビス自叙伝〈2〉 (宝島社文庫)

・マイルス デイビス ・クインシー トループ
【宝島社】
発売日: 1999-12
参考価格: 840 円(税込)
販売価格: 840 円(税込)
マイルス・デイビス自叙伝〈2〉 (宝島社文庫)
マイルス デイビス
クインシー トループ
Miles Davis
Quincy Troup
カスタマー平均評価:  5
ファンの度合いによって評価は分かれる
基本的に回顧録というか記憶のメモみたいな内容で、いつ誰とこういうセッションをした、レコーディングをしたっていう話が大半を占めます。人物描写も結構出てきますが、あまり深くは描かれず、さらっと触れる程度です。 自分はアルバムはカインドオブブルーとあと数枚を聞いたことある程度でこの本を読んだので、最初期の思い出話は退屈でした。もっとマイルスの人生観などに触れたかったのですがその分量は大分少な目に感じました。登場人物それぞれの音楽が聞こえてくるようなコアなファンであるほど楽しめると思います。 ただこれは下巻についても同様なのですが、マイルス自身がアルバムの紹介をしてるので、良質の作品解説としての楽しみ方ができる点は気に入っています。
読み応えのある物語
自叙伝を読む醍醐味は、その書き手の息吹を感じるところにある。この点でマイルズデイビスの自叙伝は秀逸だ。 この本の魅力は、ジャズトランペッターとしてあまりにも有名な彼の人生をなぞることができる、というのはもちろんのこと、その歯に衣を着せぬ語り口を通して見えてくる、彼の音楽交遊録だ。ジュリアード音楽院を卒業しているマイルスは、音楽家としての自分を強く意識していたようだ。その中で音楽を媒介としてさまざまなミュージシャンとの交流のなかで、どういう時代に、何を考えながらトランペットを吹きつづけたのか、という事が活き活きと伝わってくる。音楽、政治、社会など、様々なことに対して「ファイター」という姿勢を保ち、時代の先頭を走りつづけたマイルズの葛藤こそが、この本のその中心であり、最大の魅力ではないかと思う。
Miles Forever !
 マイルスを通してジャズ界の師弟関係、相関関係が良く判りますね。といいますか、マイルスがその中心に鎮座しているという事実が認識できるのですね。  後半は特に黒人としてのアメリカでの扱われ方を克明に説明しているのが、例え世界的なアーティストであっても同じなのだなぁと感じました。読むに連れて未購入のCDを注文していってしまい、かなりの数量になってしまった。  いつの時代も素晴らしいが本人の語る歴史を読みながら聴くと一味も二味も違うものですねぇ。読んで良かったと思います。
自信を持って生きるとはどういうことかを教えてくれた本です。
今から8年くらい前になりますが、私の社会人生活の転機になった本です。どうすれば周りから認められる仕事ができるのか、という私の問いに対して、「他人と違うことをすること。」、そして「周りに認められるというよりも、自分の仕事に自信を持てるようにすること。」ということと、それがどういうことなのかを明確に答えてくれた本です。ここまでハッキリと教えてくれた本もなかったし、会社の先輩もいませんでした。 この答えがどこまで正しいのかは分かりませんが、少なくとも、今でも自分の考え方の基礎になっています。 マイルスのジャズは「平凡」への徹底的な抵抗にあると私は思います。仕事から帰ってきて、そして週末と、マイルスを中心にJAZZばかり聴いていた時期があります。JAZZにのめり込む大きなきっかけになった本です。今、振り返ってみて、それなりに色々な音楽、小説、映画に接しましたが、マイルスのJAZZとこの本ほど、全くパッとしなかった私の生き方を「良い」方向に大きく変えてくれたものもないような気がします。少しでもマイルスに興味のある方は、とりあえず、手に取ってみることをお薦め致します。
JAZZの歴史
全体を通して底辺に絶えず流れている熱い黒人としてのプライド。 ジャズに限らず、真摯に音楽と向き合うその情熱。 その一方で音楽とは切っても切れない関係のドラッグ。 マイルス「でさえ」、人種差別を肌身に感じながら生きなければならなかったアメリカの状況にまず驚く。 それも80年代に入って以降でさえ。 マイルスは余計に音楽に深く没頭していったのだろう。

Jポップとは何か―巨大化する音楽産業 (岩波新書)

[ 新書 ]
Jポップとは何か―巨大化する音楽産業 (岩波新書)

・烏賀陽 弘道
【岩波書店】
発売日: 2005-04
参考価格: 819 円(税込)
販売価格: 819 円(税込)
Jポップとは何か―巨大化する音楽産業 (岩波新書)
烏賀陽 弘道
カスタマー平均評価:  4.5
不思議な言葉、Jポップの解明
Jポップ……私が物心ついたときには既に定着していたので、あまり考えたことがなかったが、言われてみると不思議な言葉だ。 ジャンルではない。邦楽の新しい呼び名、とも単純には言えないようだ。では、いったい何を指しているのか? Jポップは自然にできた言葉ではなく、送り手側が意図をもって名付けたものだ、というのは、本書における重要な指摘の一つだが、そこに答えの一端が見える。 Jポップという言葉には、送り手側のある意志、願いが込められているのだ。 本書では、その秘められた意味を、当時の社会背景と併せて丁寧に分析していく。 Jポップの歴史が、客観的なデータを伴い非常にわかりやすくコンパクトにまとめられており、 その中で指摘される著者独特の視点からの見解はとても面白い。 面白いだけでなく、論理的で、なるほどと思わされる。 異論はあるかもしれないが、それでも自分の考えをまとめるうえで有意味な議論だろう。 最近、本書でも登場する小室哲哉が逮捕された。 なぜJポップの寵児はこんなことになったのか。本書を読むと、その理由の一端が分かる気がする。 そんなこともあって、読み終わった後、日本人にとっての音楽とはなんなんだろう?など、いろいろと考えさせられた。 ポピュラー音楽に興味のある人なら、読んで損は無い。
音楽産業の流れが追える
先日から岩波文庫は2冊目。どちらも、構成やデータの収集、提示の部分はしっかりしている。さすがだ(結論が同意できるかどうかは別問題だが、この本はかなり同意できる方)。 この本は「Jポップを産業として分析する本(あとがきより)」だ。全体に好悪の感情を出来るだけ抑えて、事実とその分析を淡々と書いている。内容はきわめて信頼できると感じた。音楽のような感性に訴えかけるテーマでこのように書くのは至難の業だったろうと推測する。 現状分析の面ではレコード売上げは90年代に大きなピークがあって、最近の売り上げ減はその前の驚異的な売上げ増の反動という側面が強いとか、最近の音楽業界の収入源の変遷とか、日本のポップスの海外での稼ぎはほとんどアニメ関連であるとか、面白い指摘があちらこちらにあって、「へ?」を何回も言わされた。 私もJポップと言う言葉には多少の違和感を感じながらも、そこに分類されている音楽が結構気に入っていた。本書は音楽の方にはあまり踏み込んではないのが少しもの足らないと言えば無い物ねだりになるだろうから、例えば「宇多田ヒカルの作り方」などと併読すると面白いだろう。
外国に対する「モノマネ意識」や「コンプレックス」がないことの問題
 「モノから文化へ」っていう資本主義の進展、それと呼応するかのような若者たちの「自己表現ブーム」って文脈の中にJポップ現象を位置づけた分析は的を射ていると思う。レコード→CD→カラオケ→着メロっていうハードの変遷や女子高生マーケティング、90年代のJポップ・バブルと新世紀に入ってからの凋落の兆しまで、この10数年のJポップに纏わる重要な事象、問題点はほぼ抜かりなく網羅している。「これ一冊で1つのテーマを概観」って新書のニーズには120%応えている内容だ。  ひとつ違和感を覚えたのは、“「日本のポピュラー音楽が外国と肩を並べた」というファンタジー”ってやつ。思うにそんなファンタジーは、Jポップの出現と軸を一にして消滅したのであって、今の状況って「外国」が意識の中に無いことこそが問題なんじゃないだろうか。つまり、Jポップが洋楽の代用品って感覚を持ってるのは30代以上のおじさん、おばさんであってさ。今や音楽に「洋楽」「邦楽」は無くて、極端に言えば、音楽=「Jポップ」なのであり。こうした傾向って音楽だけではなく、2006年は20数年ぶりに邦画の興行収入が洋画を上回った、なんて話題もあった。タカアンドトシに「欧米か!」ってツッこまれてはじめて、それが欧米由来のモノだって気づくくらい、今って一見、外国に対する「モノマネ意識」や「コンプレックス」ってないよね。本書でも、あまり厳密に捉えていないのが、「J-WAVE」vs「TOKYO-FM」や、「渋谷系」vs「ビーイング系」の対立構図で、前者には外国に対するコンプレックスの自覚があるのに対し、後者はある種の開き直りなんだよね。結局、Jポップ現象って言うのは「外国」を無いものとしてごまかした後者の開き直り組が中心に居た訳でさ。まぁ日本人は「外国には一切無関心。頭には自国しかない」って姿勢を何十年もかけてアメリカから学んだのかもしれないね。
構造は良く分かったが...
 日本の音楽産業の構造とその問題点は非常によく分かるが、構造には必ず問題がくっつくものだ。  本書に「タイアップなどなくとも、人々の心に響くうたをつくろう」と書かれてあるが(P.228)、たぶん一般的にミュージシャンは人々の心に響くうたをつくったからタイアップをしてでも人に聴いてもらいたいと考えるのだと思う。  洋楽だけを聴いてプロになった‘渋谷系’と呼ばれるミュージシャンは日本どころか海外においてもそれほど売れていないのは何故なのか。海外のミュージシャンとのコラボレーションの多いコーネリアスはポップミュージックより現代音楽に接近しつつあるのは何故なのか。英語に流暢な宇多田ヒカルは間違いなく箔を付けるためではなく本気で全米ヒットを目指して「EXODUS」を制作したと思うが、結果が惨敗だった理由は何なのか。「ULTRABLUE」を聴くかぎり才能が枯れたとは思えない。日本のミュージシャンの英語歌詞に問題があると書かれている(P.158)。私は未だに「I can't get no satisfaction」というフレーズを聞く度に違和感を持つが、それはミック・ジャガーではなく私が悪いのか。著者に今後求められるものは、本書で展開したような構造から外れる部分に関する考察だろう。  正月のテレビのバラエティー番組を見ていて、日本人は本当に‘モノマネ’が好きで、‘モノマネ’こそが日本人にとって共感のツールなのではないかと私は思った。
もしかしてこれは、留学経験者の日本回帰の一形式ではないか?
 すでに指摘がある通り、技術革新が音楽の世界をどう変えたかを多様なファクターを考慮しつつ分析した内容で、「Jポップ」はその一挿話でしかない。その意味でタイトルの適切性は疑問だが、非常に興味深い本であるのは間違いない。  ただ根っこの部分で、私はこの本に物足りなさを感じる。  例えば第3章で、広告とのタイアップにより音楽は「その表現の自由のかなりのレンジを放棄しなくてはならない。広告が持つ表現上の制限を受け入れることを覚悟しなくてはならない」(p103)と論じられる。しかしその直前で「筆者は『音楽が企業の営利活動と手を結ぶことそのものが商業主義で許されない』というような原理主義的な芸術至上主義には、賛同しない」と留保を忘れていないし、直後のシメの言葉も「これは、広告が表現の自由に敵対するという意味ではない」「広告表現と音楽表現は、そもそも最終目的がまったく違う、というにすぎない」…しかし、これだけ言った後で「すぎない」はヌルすぎないか?  他にも「日本人が英語で歌うことの是非はここでは問わない」(p160)、「音楽家が政府行事に協力することの是非については、本稿では立ち入らない」(p218)などの言葉に、私は慎重さより、むしろ主題に対する熱のなさを感じる。  あとがきで著者は、Jポップは日本人である自分とは何者かを考えるための「ごくささやかな入り口」と述べている。これだけ広汎な分析を繰り広げながら、著者の視線は自分自身に向かっている。それが主題に対する切実さの欠如につながっているのではないか、と思う。

20世紀絵画 モダニズム美術史を問い直す (光文社新書)

[ 新書 ]
20世紀絵画 モダニズム美術史を問い直す (光文社新書)

・宮下 誠
【光文社】
発売日: 2005-12-13
参考価格: 998 円(税込)
販売価格: 998 円(税込)
20世紀絵画 モダニズム美術史を問い直す (光文社新書)
宮下 誠
カスタマー平均評価:  4.5
近代・現代の西洋絵画に興味を持ったら、チャレンジしたい本ですね
わざわざ大変な苦労をしてまで絵を描く(あるいは描かせる)には 訳がある、、、 訳もなく わざわざ大変な苦労をしてまで絵を描く(あるいは描かせる)はずがない、、、 20世紀に入ってからの絵画は、例えば  グロテスクなもの  訳のわからないもの  誰にでも描けそうなもの という風に 一見理解しがたいものも多いように思えます。 しかし、 これらが生まれる必然性 生み出される必然性があればこそ これらの絵画は 現在も生き残っている、と言えるのだと思います。 一つ一つの話は短いので 最初は拾い読みでもよいと思います。 これらの絵が生み出された背景に迫る、 新鮮な切り口に満ちた内容と思いました。
宮下芸術論に開眼
その名の通り、現代絵画の美学・美術史的論考。 とはいえ、ちょっと昔の話にも触れてある。 特に、遠近法と人間中心主義の関係は広く歴史を考える上で重要だと思われる。 初心者には不向きとの声もあるが、初心者の自分でもとてもわかりやすく勉強になった。 時間芸術である音楽と違って絵画には言うまでもなく時間軸がないのが特徴だが、それに挑戦しようとしたのがクレーであり、ピカソであったという。あるいはデュシャンもそうだ(特に『大ガラス』)。 ビジネスパーソンには、「前提を疑う」という重要な作業においてルネサンス画家やピカソやデュシャンの仕事から得るものは大きいのではないかと思う。
20世紀絵画を理解するのに必要な考え方の提示
本書の帯に書かれている「『わかる/わからない』『好き/嫌い』だけでは、永遠に『わからない』」という言葉が中心テーマだと言えるでしょう。 私は、年間約30回美術展に行くほど、絵画が大好きですが、それでも現代芸術となると少し躊躇する場合があります。「分からない」という先入観は受け入れる体制に歯止めをかけてしまう状況をもたらします。 もっとも、昔から好きなジャンルはシュルレアリスムで、第2章の11項の「具象という暴力」で取り上げられているダリは、そのジャンルにおいて一番好きな画家で「茹でた隠元豆のある柔らかい構造(内乱の予感)」などは、その書かれている強烈なイメージとタイトルによって、何が書かれているのかは「分かる」が、その意味するところは「分からない」絵画の典型かもしれません。マグリットの「恥辱」も同様で、具象的形象での観念性の高度化によって芸術性が高められているのがよく分かります。 それ以外にピカソの「ゲルニカ」、ムンクの「叫び」、デ・キリコの「街の神秘と憂鬱」など、20世紀の絵画を俯瞰して眺める際に外せない作品に対しての著者の見解も確かめられ、有用な考え方を得た思いです。 305頁以下は、ナショナリズムと聖像忌避として藤田嗣治「アッツ島玉砕」が取り上げられています。藤田への戦争責任論を問うた問題を果敢に取り上げています。私はこの作品を美術館で対面しています。その悲惨な局面からは、宗教画のような高貴な香りすら漂い、画家の心情と力量が伺える作品でした。不思議なことに、本書の図103には絵が消えています。著作権の関係でしょうか。本文の理解には絵画が必需品ですので惜しいですね。 なお、口絵で取り上げられている旧東ドイツの一連の作品には驚かされました。筆者の「間奏」で書かれたのと同様の印象を持ちましたし、類書にない取り上げ方だったと思います。
分からない
芸術はもともと「分からない」ものなので、「分かるように」解説するのは不本意だが、「分からない」と言われてばかりは悲しいので……と言うようなことが序に書いてある。この内容でも十分に「分からない」ので、著者の心配は無用である。ただし、「分かるように」書こうという努力は感じられ、分かる(というか、共感する)部分と、そういうことだったのか!という新鮮な部分と、やっぱり分からん、という部分が混在する。面白い本。必ず何かしら新しいことを教えてくれる、新しい見方や考え方を教えてくれる本。
全然素人です。こんな世界があったのか!という感じです
絵画の背後にある、考え方、思想の流れが、19世紀の印象派から、現代まで、代表的な画家の代表作を上げ、紹介してある本です。なぜ、何を目指して、この絵画が描かれてたのか?他の画家や歴史上、どのような関連があるのか、が説明されています。一人の画家に10ページ弱ぐらいで、40人弱の画家が紹介されています。素人でも知っている有名な人も、大勢紹介されていました。「現代絵画がわかる」をテーマに、抽象絵画と具象絵画などを中心に、いろいろな画家をテーマに解説する、という形です。 ボリューム、内容とも濃い本でした。正直、難しい本でしたが、これまで知らなかった世界を、たくさん知ることができ、興味深さで、読み進めることができました。文章も、なかなか、おしゃれです。 白黒の絵画が多く、解説が書いてあっても、その実際が見えにくく、残念な部分が、多くございました。

音と言葉 (新潮文庫)

[ 文庫 ]
音と言葉 (新潮文庫)

・フルトヴェングラー
【新潮社】
発売日: 1981-03
参考価格: 500 円(税込)
販売価格: 500 円(税込)
音と言葉 (新潮文庫)
フルトヴェングラー
Wilhelm Furtw¨angler
カスタマー平均評価:  4.5
フルトヴェングラーの音楽理論
フルトヴェングラーは、戦前・戦中・戦後のドイツ・ヨーロッパを中心に活躍した指揮者であり、作曲家である。彼の戦後の復帰公演のベートーヴェン交響曲第5番「運命」にしても、感動的なフィナーレを迎えるが、その楽曲の解釈を示している論考も収録されている。特に、ベートーヴェン作曲作品を高く評価し、その道の達人として、成功した著者の論調は、音楽家としてのスタンスとして、理解し易い。特に、ワーグナーやニーチェ・ゲーテに対する引用や、論考は、彼がベートーヴェン交響曲第9番「合唱付き」を指揮したバイロイトの録音の解釈に続く示唆を与える。楽曲は、「おお!友よ!こんな音ではない。」に続く、楽章の表題の演奏は、第4楽章最後の天に召されるゲーテ作「ファウスト」の作構成と類似性を示す。音楽は、孔子が指摘するように言葉を持たないが、その音理論を言葉で示した数少ない邦訳のひ一つ。以上
フルトヴェングラーの思想
フルトヴェングラーの音楽に対する思想を知る上で参考になる本です。抄訳ですが、エッセンスを絞って書かれていると思います。 フルトヴェングラーは自身はむしろ作曲家として大成することを望んでおり、指揮は余技にすぎないと考えていた様ですが、音楽に対する思想を語っています。 その音楽の精神性を知る上で参考になる本だと思います。 このような考えがあっての、あの指揮振りがあるのだと思うとより演奏が楽しめると思います。
新潮社文庫版の「音と言葉」
 この新潮社文庫の「音と言葉」は抄訳であり、多くの評論が割愛されている。文庫本なので持ち歩きには便利であるが、誤訳もあるとのこと。フルトヴェングラーのこの世紀の著作をきちんと読みたければ、白水社版の「音と言葉」(芦津丈夫 訳)を読んだ方が良い。
偉大な創造活動は時代や分野を超えて普遍的ですわな
〜ええもんを読ませていただきました。数十年前に読んだ本ですけども、昔を想い出してまた読ませていただきましたが、フルトヴェングラーのレコードよりも楽しめるかもしれませんなあ。私の覚えとるフルベンはんの演奏は、自在にテンポを設定してロマンや感傷の極みのなすがままに、ベルリンやウィーンで演奏されたベートーヴェンやブラームスのレコードですが〜〜、これをフルベンはんは「曲をいったん解体して、有機的な生命体を構成する作業」とおっしゃる。レコードでの解釈とこうして書きはっとるエッセイ(実際には、講演抄録のように読めます)とが矛盾しとらん点が真摯ですわな。「全て偉大なものは単純である」「いい演奏は、たった一つしかない」とか、科学者にも嬉しいようなことをいうてくれはりますが、彼の〜〜音楽解釈が「単純」なものであったんかどうかは私にはちと疑問やけどもなあ。もし全て「単純」になるのなら、どなたの音楽解釈も極まるところ(いいものならば)ひとつに収斂するのなら、演奏は究極の純音楽的なものになって行くと思いますけど・・・、たとえばカルロ・マリア・ジュリーニの晩年の演奏のように。

とはいえ内容は解釈の話だけでなく、バッ〜〜ハの偉大さ、ニーチェのワーグナー攻撃についての文学史家的考察(ほとんど学者的な記述)、ベートーヴェンの第5交響曲の単純な偉大さの音楽史的、音楽語法的論述、ブルックナー・ヒンデミットのよさの紹介と、文学的な立場からも大変興味深い本ですわな。意外とマーラーが出てこんけども、まだマーラーは今ほど注目されていなかったんでしょうか。上述のよう〜〜に、科学者の立場からみても(ナチの時代という極限下の創造的作業ということもあるんやろうが)大変興味深い。「偉大な創造活動は時代や分野を超えて普遍的」と私は本作を読んで感じました〜
お宝発見!
訳が古い(1957年)ので少し読みにくいが、去年文字を大きくした改版になったことと漢字のルビが多いことで大分改善している。収録されている講演・論考の表題は「すべて偉大なものは単純である」「バッハ」「ベートーベンの音楽」「ベートーベンと私たち」「『フィデリオ』の序曲」「ロマン派について」「ブラームスと今日の危機」「ワグナーの場合」「アントン・ブルックナーについて」「ヒンデミットの場合」「作品解釈の問題」「ヴィーン・フィルハーモニーについて」「音と言葉」である。これらの表題を見ただけで買ってしまったが、正解だった。音楽に関しては素人である私でも、著者の言う芸術の精神みたいなものはよく分かった。クラシックの道案内にも使える。


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 更新日 2009年7月8日(水)  ※ 表示価格は更新時のものです!      メール      相互リンク