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アダム・スミス―自由主義とは何か (講談社学術文庫) 宝島社文庫「同和利権の真相 2」 続・ウィーン愛憎―ヨーロッパ、家族、そして私 (中公新書) 法の精神〈上〉 (岩波文庫) 日本の無思想 (平凡社新書 (003)) 知っていそうで知らない台湾―日本を嫌わない隣人たち (平凡社新書) マクルーハン (ちくま学芸文庫) 北一輝論 (講談社学術文庫) マックス・ウェーバー入門 (平凡社新書) パレスチナ紛争史 (集英社新書)
アダム・スミス―自由主義とは何.. 宝島社文庫「同和利権の真相 2.. 続・ウィーン愛憎―ヨーロッパ、.. 法の精神〈上〉 (岩波文庫) 日本の無思想 (平凡社新書 (.. 知っていそうで知らない台湾―日.. マクルーハン (ちくま学芸文庫.. 北一輝論 (講談社学術文庫) マックス・ウェーバー入門 (平.. パレスチナ紛争史 (集英社新書..

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アダム・スミス―自由主義とは何か (講談社学術文庫)

[ 文庫 ]
アダム・スミス―自由主義とは何か (講談社学術文庫)

・水田 洋
【講談社】
発売日: 1997-05
参考価格: 945 円(税込)
販売価格: 945 円(税込)
アダム・スミス―自由主義とは何か (講談社学術文庫)
水田 洋
カスタマー平均評価:  5
「解説書」の最高傑作
素晴らしいと思うのは、全部読むと、なんとなく、スミスの原典を読んだかのような錯覚に陥るほど見事だからだ。「道徳感情論」と「国富論」の二大主著は無論、その他の著作についても、その位置がわかりやすく書いてあって、スミスの「思想」をものに出来たような気がしてくる。しかも、伝記の部分も良く書けていて、詰まらない些事は飛ばしているものの、要所を豊かに書いているせいか、非常にスミスについて深く知ったような錯覚に陥る。さらに、本書96?97ページに「市民社会」に関する非常に重要な解説が「注」として書かれている。これは、日本の近代思想の齟齬に抵触する重大な指摘だと思う。一般に、哲学・思想の解説書は、原典(翻訳でも良いとして)を読む前には絶対読まないほうが良い。お手軽だと思って、厄介そうな思想家については、つい、先に手をつけたくなるが、読後、妙なものを食わされた消化不良の不快感と、それから原典を読んでも、もう「蹂躙」された後で、新鮮な感覚では受け入れることが出来ない。つまり二重の損を食らうということになる。でも、本書は違う。むしろ先に読んだ方が良いかもしれない。正直、スミスの上記二主著は、私には無闇に退屈で苦痛だったからだ。
さすがです。。
アダムスミス研究者の第一人者である水田洋氏らしく、とてもわかりやすいアダムスミス入門書のなっています。
アダムスミスの著作としての「道徳感情論」と「国富論」のエッセンスがきちんと詰め込まれているところはさすがです。
スミスの理論が今でも様々なところで活用することが可能ではないかと考えさせてくれます。

高校生でも読める程度の文章なのでなおさらgoodです。


宝島社文庫「同和利権の真相 2」

[ 文庫 ]
宝島社文庫「同和利権の真相 2」

・一ノ宮 美成 ・グループK21
【宝島社】
発売日: 2004-04-01
参考価格: 720 円(税込)
販売価格: 720 円(税込)
宝島社文庫「同和利権の真相 2」
一ノ宮 美成
グループK21
カスタマー平均評価:  5
「利権」を手放したほうが良い
私は「道具としての英語」や橘川幸夫さんの「みんなのライフ・ワーク・カタログ」といった懐かしいムック以来の別冊宝島の読者だが、やはりこの「同和利権の真相」シリーズは別宝の最高作といっていいものだろう。 首都圏で育った私にとって同和問題は疎遠なものだった。高校生になるまで殆ど知らなかった。高校時代の数学の家庭教師(京大理系から東大大学院に進んだ秀才。)が、関西の悲惨な状況についていろいろ教えてくれ、心底衝撃を受けた。その時やっと小学校時代、クラスにあった不可解な「苛め」について合点することができた。クラスに何人か「触ると穢れる。」などと酷いいじめの対象になっていた生徒がいたのだ。彼等は動物の名前をグロテスクに捩ったあだ名でよばれていた。暴力も受けていた。親達は彼等について「子供の内は一緒に遊んでもいいけど、大人になったら付き合ってはいけない。」と自分の子ども達に言い聞かせていた。担任教師は「XXさんが苛められるのは自分に責任があるからだ。」と卑劣で惨酷な事をホームルームの時間にクラスの皆に話していたことも覚えている。彼等は部落出身者の子供達だったというのが私と家庭教師の結論だった。そして今から考えてみるとこの家庭教師の先生も同じ出自の人だったと思う。こんな経験があるので同和の人々には同情する。しかし今現在の差別の原因の多くは、ヤクザがらみの暴力に対する反感から来ているのではないか。とすれば、やはり「利権」=カネ、を思い切って手放すべきではなかろうか。カネと無縁になればヤクザはアッというまに離れてゆくはずだ。それでもまだ差別する人間については、どうしようもないのではないか。また教育の場でカム・アウトさせるのも止めたほうがよい。これは弾左衛門支配下の足抜け禁止と同じことを強いているような気がする。
国民は同和教育・行政にもっと関心を持つべき
 関西地方で生活している限りでは、部落差別は現在も明らかに存在すると感じる。決してあってはならない差別である。そして、小中学校・高校でも人権・同和教育が行われている。差別は絶対に許されてはならないが、部落開放同盟のやり方は明らかにえげつない。「差別の現状をしっかり見つめろ」という割りに、自分たちの不祥事・不正には甘い。公教育・行政に対する圧力はものすごい。これでは、解放運動=利権といわれても仕方がない。そう言われるのがいやなら、解放同盟は自ら襟を正せ。でないと、「普通の」被差別部落出身者が肩身の狭い思いをする。
サイン
本書に書かれている「イタリア型マフィア社会の到来」云々も、嫌○流(笑)という新たな言葉が現れた(2007年)ことを考えると、あながち外れていないような気がします。東日本の利権問題についても取り上げられており、特に東京でもそんなことがあったとは意外でした。 このシリーズがムック形式で刊行された2002年頃、パラパラッとめくったことがありましたが、実感がわかず(当時はまだ9・11の余波が大きかった)、また、やたら煽り文句の多いムックシリーズ(笑)なのでにわかには信じられず、読み過ごしてしまいました。あれから5年…食の安全、地方の財政破綻、勝ち組/負け組、格差社会、ワーキングプア、人心の荒廃…身近なところでグサッとくるような問題が次々起き、最近大きくクローズアップされた「地方公務員の腐敗」、そこでこのシリーズと重なる部分があったことに気付き、本シリーズを貪るように読みました。もっと早く読んでおけば…と後悔。 先に書いたような問題の一端が利権に絡んできます。利権問題が現代社会のすべての問題の元凶というわけではないのですが、想像以上に大きく根深い(ということ自体が重要な)問題ということを気付かせてくれる良書です。
現代日本の良書
これまでの部落関連文献は、基本的に差別解消という方向性で書かれたものばかりだった。というのは、戦後の多数決選挙により、被差別者の数は全国的に数百万は存在し、「これまで差別されてきたこと自体」が権力となり、同和事業の悪弊などを批判しようものなら、どんな目に遭うか解らなかったからである。本書はまさに社会の病んだ部分をえぐりだした良書であり、部落問題という1つの話題にとどまらず、現代日本の社会病理の縮図のようなものである。是非、ご一読をお勧めする。

続・ウィーン愛憎―ヨーロッパ、家族、そして私 (中公新書)

[ 新書 ]
続・ウィーン愛憎―ヨーロッパ、家族、そして私 (中公新書)

・中島 義道
【中央公論新社】
発売日: 2004-10
参考価格: 777 円(税込)
販売価格: 777 円(税込)
続・ウィーン愛憎―ヨーロッパ、家族、そして私 (中公新書)
中島 義道
カスタマー平均評価:  3.5
相変わらずだな?
大学時代、三年ほど著者の講義にでて、よい意味でも悪い意味でも甚大な影響を受けた。もう影響を避けたいと思いしばらく読んでいなかったが、あの名著『ウィーン愛憎』の続きとあって読んでみた。 約20年前と現在(2004年)とでのウィーンの変化の描写が興味深かった。「古きよきウィーン」の格式が失われ国際都市化してきている、騒音が増している(著者は騒音反対でも有名)、人が他人を注意しなくなっている(老人に席を譲らなくてもだれも注意しない)、かつての日本への偏見はなくなってきている(向こうではいまや「ヤパノロギー(日本学)」が人気の学科なのだそうで、禅などの授業も盛況らしい。最近はウィーンの人はヨーロッパ中心主義に強く自己批判を行っているそうだ。だが著者は、ヨーロッパ中心主義ではいけないという考えをヨーロッパ外の人にも「強いて」いるのは、皮肉ながらヨーロッパ中心主義の究極の形だと正当にも指摘している)。 『ウィーン愛憎』での苦難の留学記と比較して言えば、本書は大学に職を得た著者の社会的成功後の話だから、随所に幸福感はみられる。しかしながら、家族でさえ自分に踏み込んでくることを拒む姿勢など、著者の強い個性により、家庭は崩壊に近い状態らしく、一面で不幸極まりないようだ。 過去の著書でも虚栄に満ちた母への憎しみなどを赤裸々に書いていたが、今回は家族の不和をまるで包み隠さず書いており、書かれる側としては相当不快であろう。が、これはよほどの「覚悟」がいることである。著者のこうした嘘のない姿勢が、特殊な意味での人気を保っているゆえんであろう。 しかしまあ……。「相変わらずとんでもない人である」という思いを新たにした。
続編だと期待してはいけない
かつて前著「ウィーン愛憎」において西洋と格闘した哲学徒も、時を経て、ついには私小説の世界に堕するのかと同じ日本人として暗澹たる気持ちにさせられてしまう。 その面では読む価値があるも、さて著者の公費でのウィーン漫遊記にわざわざ付き合う必要も無いのではというのが読後の実感。
続編希望!
闘う哲学者一家のその後はどうなっていくのでしょうか。
さらなる続編が楽しみです!
凄まじいヨーロッパ精神
〜 この「ウィーン愛憎ーヨーロッパ精神との格闘ー」を読ませていただいたのですが、私は、一言「唖然」としか言えませんでした。私は海外生活の経験がないので、ヨーロッパについてはほとんど日本で手に入る情報しか知りませんでした。しかし、ことの著書を読んだ後、私のヨーロッパに対する見方が180度変わりました。想像していたウィーンとは違うのであり、〜〜ウィーンの人はかくも頑固なのかと思い知らされました。とにかく、著書に記されている通り、著者は凄まじいウィーン生活をしていたということが具体的に著述されており、非常に理解のしやすいものです。このような具体的な体験が書かれているものは、他の抽象的なイメージの西欧解説の類ではわからないところがあります。さらに、その中にも哲学的な見方や思〜〜考法が含まれており、かなり味わいがあります。日本にいてはわからないヨーロッパ精神を本の中で疑似体験できたので日本人との有様の違いを比較するのに役立つ人間学です。〜
まさに愛憎一体のウィーン論
二度目の留学を果たした著者をまちかまえていたのは、変容した古都、ウィーンだった。もはや、ウィーンは静かな町ではなく、あらかじめ録音されたメッセージが公共交通でもうるさく聞こえるただの大都会に変容していた。ここでは若者が老人に座席を譲ることもなくなったと、実体験をふくまえて著者は述べる。筆者は、ここで古いヨーロッパにモデルを求める親ヨーロッパ派、あるいは進歩主義者にするどい批判を加える。そのようなユーロッパはもはや存在しないと。二度目の留学ということもあり、奥様のことやお子さんの教育のことがたびたび話題になっている。全体としてほろ苦い印象が残る好エッセイ。

法の精神〈上〉 (岩波文庫)

[ 文庫 ]
法の精神〈上〉 (岩波文庫)

・野田 良之 ・モンテスキュー
【岩波書店】
発売日: 1989-08
参考価格: 903 円(税込)
販売価格: 903 円(税込)
法の精神〈上〉 (岩波文庫)
野田 良之
モンテスキュー
カスタマー平均評価:  5
公民状態から国制の形成へと続く契機にはたらくスピリットとしての法
 日本の義務教育の課程で設定されている「公民」という科目の持つ実質については、それを学んだ当時でも、この文庫を読むまでの長い日々でも上手くイメージすることが出来なかった。ジョン・ロック、ルソーと共に人権思想にまつわる三大思想家として中学校で紹介され、人名と書物名を暗記させられる対象として「モンテスキュー」・「法の精神」という一対の言葉に触れてきたのが実際のところだったのは、否めない事実だった。今回この文庫を読んでみると、多くの書物についてと同じように、流通しているイメージとはまったく違う手応えがあった。イメージは流通するが書物は流通しない、という柄谷行人の言葉を思い出す。  原書が1748年に発表された本書は、文庫では上・中・下の三巻に分かれていて、第一巻では全六部のうちの第一部と第二部が収録されている。第一部では法律一般についての導入部から始まって、法律が効果を持つために欠かせない国家形態=政体の三区分とそれぞれの政体内での区分、各政体が持つ本性と原理についての分析、以下、各政体に内在する本性と原理に則った各論が展開していく。教育・実定法・裁判・刑罰・奢侈禁止・婦人の地位・各政体の原理の腐敗について論述が進んでいくが、他のレビュアーさんもおっしゃっている通りその考察は非常に明晰で説得力があり、ある種の殺し文句的な名文句も散見される。著者が常に留意しているのは、事物の本性と発展の原理をまず明らかにし、そこから物事の帰結を考えていくという姿勢で、何かアダム・スミスの「国富論」と非常に似た思考の動かし方を感じる。  そして冒頭の「公民」についていえば、訳者の凡例の部分でcivilの訳語としてここでは用いられているとあり、本文で著者は「公民」を、社会の構成員がそれぞれ自分の計画に従って目標を果たそうと、互いに関わり合いながら生きるために寄り集まる状態、「公民状態」に生きる人のこととして定義している。その際に必ずなくてはいけないのはいずれかの形態による政体で、それは公民状態との係わり合いで国制を形成する。その形成過程で決定的な役割を果たすのが法、法則としても実定法としても表象する法の本性、法の精神である、というのが最初の部分の問題提起で、そのことを具体的に考察していくのが以下の部分になっている。三権分立についての記述は第二部第11章、上巻に収録されているが、その部分でこの書物が語りつくされることは、この書物を矮小化することになると思う。  中巻・下巻を読むのが楽しみ。
未来への警鐘
250年以上もの古典とは思えないほどの本である。訳者が優れているのか、モンテスキューの表記が優れているのか?法律全般の考えを述べているのかと勘違いして読んでみると、当時の歴史から例を挙げて、それらを検証しつつ問題点をズパっと切り込む書き込みに面白ろい。 と同時に、現在の政治状況を考えると古典が警鐘した問題を繰り返しているようにも見える。モンテスキューの定義した例題と、それらを切り込む評価が陳腐化していない事に驚嘆を感じる。と、同時に現在に於いてもモンテスキューのテキストが持つ問題点を克服できない事に、現代人の読者として嘆息せざるおえない。
自然法の系譜
 翻訳は80年代後半であるが、「世界の名著」に比べて、あまりにも直訳、生硬でちょっと読みにくいが、モンテスキューだけあって非常に明晰である。  彼の思想は英国の契約説の影響を受けていず、法の内在的、生得的思想である。その意味では伝統的な中世以来の自然法を受けつぎ、ヘーゲルにつながる系譜を担う。
おもしろい「古典」
本書は、三権分立の起源としてあまりにも有名。また、政体の類型を3つに分けて「君主制」「共和制」「専制」について、そのヴァリエーションを含めて議論を展開するのが比較的最初のところに出てくる。そこで、「政治学」の本だということで高校の世界史や倫理・社会の授業でも習うが、読んでみると実情はだいぶ異なっている。まず、三権分立の話は、それとして気をつけて読んでいないと通り過ぎてしまうほど、主旨としては論じられていない。また長大な全体に比して、政体原理論は限られた紙面でしか論じられない。本書の眼目は、あくまでも社会の本質論と歴史だ。これを、法と政体が一体何によって支えられているか、という形で論じている。その眼目は風土にあるのだが、還元主義的な発想は無く、風土を人間の意識が及ばぬ重要な要因として認めつつ、結果的には、人々の精神のありかたが、法や政体を決めてくることを説いている。そのために動員される情報量は圧倒的で、ローマ史を始めとする古今の歴史、習俗、法の諸事例など、枚挙に暇が無い。法制史、歴史の古典としての位置も当然首肯できるものだ。具体的な諸事例の著者の批評、判断が無双の優秀さで、読者を惹きつける事は間違いない。法哲学、法制史、制度史、社会学などの「古典」としてそのカバーする範囲は広大だが、まずは、「おもしろい」読み物であることが「古典」の中では違例だと思う。
「法」を政体や社会の観察に基づいて考察し、現代に大きな影響を与えた古典
 250年以上も前に著され、現代に直接大きな影響を与えている「法」についての古典。「法」を、政体や社会の観察に基づいて考察している。その概要は下記のようなものである。上中下の分冊なので、上巻にまとめてレビューします。  三つの政体(共和政体、君主政体、専制政体。共和政体は貴族政体と民主政体に分かれる)と法の関係を主として扱った第1部と、国防や貢租と法の関係及び三権分立論を扱った第2部からなっている。専制政体、君主制体、共和政体を動かしている原理は、各々、恐怖、名誉、政治的徳であり、法は君主制以降で必要になり、民主制に至る順番で重要度が増してくる。三権分立について、その思想の目的は公民の政治的自由の獲得であり、方法は立法・行政・司法が国の組織として独立した権力を持つことである、と述べている。  以上のような著者の考えは、フランスを始め当時得られた世界各地の政治・社会情勢や歴史(主にギリシャとローマ。一部ペルシャ・中国等アジアを含む)を、そこに存在した政体ごとに特徴付けられる法との関係において考察することで創られている。因みに日本についての記述もちょっと出ているが、その内容はご愛嬌。  著者が何故そう考えたかを理解するには、当時の西欧社会だけではなく、ギリシャ・ローマの長い歴史を学ぶ必要があるのだろう。また、当時のフランスは君主制であり、著者の発言は当時必要とされたであろう護身の程度に制限されている点の配慮も必要である。

日本の無思想 (平凡社新書 (003))

[ − ]
日本の無思想 (平凡社新書 (003))

・加藤 典洋
【平凡社】
発売日: 1999-05
参考価格: 777 円(税込)
販売価格: 777 円(税込)
日本の無思想 (平凡社新書 (003))
加藤 典洋
カスタマー平均評価:  4.5
「タテマエ」と「ホンネ」の話
タイトルのイメージとは大分異なって、日本における「ホンネ」と「タテマエ」について考察した本である。 最初に投げる問い「なぜ保守的政治家は失言をし、そして苦もなく撤回するのか」という視点はなかなか面白い。 そして、そこに日本的な「ホンネ」と「タテマエ」を見出すのはさすが。 だが、後ろに行くにつれて、やたら哲学めいてきて飽きる。 前半星五つ、後半星三つ、平均4つといったところ。
建前と本音は戦後にできた言葉である、というのは興味深い議論だった
養老孟司氏の『無思想の発見』に引用があったので手にとってみた。 出発点は、あいつぐ閣僚の戦争肯定発言と、批判を受けての前言撤回。 この本音と建前の構図のなかに、日本人の心のねじれを発見する。 本音と建前はしかし、古来日本にあったものではなく、 敗戦の屈折のなかから生れたものだと加藤氏はいう。 議論は更に、信教における精神の内と外、 日本と西洋における公と私の概念の違いへと進み、 ついには、私利私欲を否定する(=建前)のではなく、 私利私欲(=本音)の上に公共性を構築することが、ねじれをとり、 日本の思想を再生させる道であると説く。 前半の「建前と本音は戦後にできた概念である」という議論は はじめてきいたので、興味深く読んだ。 が、信教における日本人の二面性については、 ほとんど阿満利麿氏の『日本人はなぜ無宗教か』からのものであり、 記述内容も阿満氏の原著のほうが、本書よりもよくわかるし面白い。 全体を通して、阿満氏の提起した問題=日本人はなぜ無宗教なのか、 にはリアリティがあったが、 加藤氏が提起した問題=政治家はなぜ前言撤回して恥じないのか、 には、さほど共感は得られなかった。 こういう難しい本を読むと半分くらいしかわからないので、 つい、思想などどちらでもいいじゃないか、と思ってしまう。 本書の善し悪しということではなくて、 筆者は本書には縁がない、ということなのだろう。
保守の仮装を纏ったラディカル
 第一章「戦後の嘘」の話は面白いです。ホンネとタテマエ、というところから、日本の思想についてどういう風に語っていくのかと思いきや、第二章、第三章と進むにつれて面白くなくなります。というのは、読んでいて、「公と私」の話題になると必ずといっていいほど引用されるアレントの読みがアマい、とか、やはりこれはキリスト教圏の議論であり、輸入され変形された疑似民主主義が跋扈跳梁している日本にはカントにせよヘーゲルにせよ適応不能だろう、という感がだんだん強くなってくるからです。
 ところが、第四章になると、その面白くないと感じた理由がはっきりします。それは、著者自身もわたくしと同じようなことを考えていたことがわかるからです。西欧の啓蒙主義の延長上にある議論をそのまま日本で主張しても説得力がない、と著者は言います。そして、その打開策として、伝統文化のひとつにヒントを求めようとします。

 著者の主張は一見保守的に見えて、実は日本の思想をラディカルに変革しようとする意図を秘めています。その意味では、著者を右にカテゴライズするのは誤読というものだと思います。
 議論は面白いのですが、最後に著者年来の主張である「押し付け憲法論」に回帰してしまったのは、どうにかならないか、と思ったりもします。もちろん、著者の言う押し付け論は、保守の方々のように、再軍備や靖国条項を含んだ自主憲法の制定、という議論とは色合いの違うものであることは、著者の名誉のために付け加えておきましょう。しかし、著者の別の著作に親しんでいる方にとっては、「またか・・・」という感想を持たれるのもやむなし、という気がしますが、いかがでしょうか。
著者と共に考えさせてくれる本
公私概念の二項対立からでは思想は生まれないという著者独特のテーマから編み出される日本人論。あくまでも日本に思想が生まれないことを検討し、それを克服するにはどうするかという問題が含まれているものの、プライヴェートな意識から離れた公共性はない、という主張は抽象化すれば日本論を超えて訴えかけるものがある。だからこそハンナ・アーレントは批判されているわけだ。

この本の言っていることは言葉に表せば平易に尽きてしまうが、その結論に至るまでに古今東西の思想家の思想を検討しつつ導かれていて、著者の該博な知識がいきつもどりつしながらも、「一つ」の明確な答え――私情を離れない公共性にどう行き着くかが読者と共に考えることができるように構成されている。だから、結論ははじめに言われているにもかかわらず、読者が読み続けていられるのは、著者が司法の問題を解くように判例を読み上げ、対象となっているモノの検討を重ねていくことと似たような過程が示されているからである。それは確かにスリリングといっていいかもしれない。この検討のスリリングさを味わえるのならば、著者がしおらしく反省している文章の読みにくさなど吹き飛んでしまうに違いない。結論は明確にはじめに提示されているのだから、われわれ読者はそれが真なのかどうかを考えていけばいい。そこに晦渋さがほのみえるのは仕方が無い。小林秀雄が担っていた文芸評論の広範囲な視線がここには尚残っている。新書価格で購入できるのは喜ばしい限りだと思う。
公と私
 「公」と「私」が対立的な概念でないことを非常に分かり易く解き明かしながら、これまでの対立的な公私概念にある種の欺瞞があることを痛烈に指摘している。そして、その欺瞞が思想を「生み出さない」土壌となっていることを主張しながら、この日本にどのようにしたら「思想」を取り戻すことができるか模索する、きわめて切実な思想的探求である。

 公的な自分と、「プライベート」な自己を本当に切り分けることができるのか?

 いわゆる<公人と私人>という政治的まやかしに懐疑的な人のみならず、日常的にやたら「プライベートですから・・・」とのたまっている人は一読したほうがよいだろう。 

同時に『意味とエロス』、『現象学入門』竹田青嗣(著)を読んでみることをお勧めする。結局私たちは主観からしか出発することができないという現象学的立場と、加藤典洋が提出する公私概念には何か共通するものを読むことができるのではないだろうか。そういった意味では、加藤典洋は非常に理知的に社会像を構想しているといえる。加藤典洋を右派的に読んで妙に警戒する読者(団塊世代か?)に時々出会うが、そういう印象を受けているひとにはなおさら併せて読んでもらいたい。
(思想とは、より高次の価値を生み出す原動力なのだから、あまりネガティブな読み方をするのはやめよう)


知っていそうで知らない台湾―日本を嫌わない隣人たち (平凡社新書)

[ 新書 ]
知っていそうで知らない台湾―日本を嫌わない隣人たち (平凡社新書)

・杉江 弘充
【平凡社】
発売日: 2001-08
参考価格: 756 円(税込)
販売価格: 756 円(税込)
知っていそうで知らない台湾―日本を嫌わない隣人たち (平凡社新書)
杉江 弘充
カスタマー平均評価:  4.5
台湾の政治情勢について詳しく記した啓蒙書
台湾旅行をしますので、それの参考にと購入した本でしたが、内容は台湾の置かれている政治情勢に深く言及したもので、目からウロコとでも言うべき示唆に富んでいました。 前の総統李登輝氏の来日にあたって中国政府が相当牽制していましたが、複雑な中台関係を考えますと、深い意味があったのをあらためて感じました。陳水扁総統時代に入り、新たな関係構築へと移っています。本書では李登輝時代と陳水扁時代の違いや継続性についても詳しく述べられています。 中台関係の政治の緊張関係は依然続いていますが、貿易を中心とした経済と文化交流は盛んです。チャイニーズという出自の共通性が政治体制を越えて、ものの考え方と嗜好に影響を与えているのでしょう。 歴史的な背景を考えながら、日本と台湾とのこれからの関係も大切になってきます。本書では過去の歴史にも触れながら、戦前日本の植民地時代の影響力の大きさを丁寧に記しています。 個人的にはもう少し台湾の文化や風俗、社会のエピソードを多く書いてもらうと一般的な興味を惹いたのではないかと思いました。 ハンディな体裁ですが、この分野について詳しい書籍があまりありませんので、その意味においても有用な書だと言えるでしょう。
台湾の政治や現代史を知りたい人には必読の書
台湾の政治や現代史およびその原動力を理解したい人には必読の書。仕事で一ヶ月に一度は台湾を訪れ、台湾人との付き合いも多く、知っていたつもりの台湾のことがよくわかった。歴史や政治の仕組みを書いたテキスト風の本はかなり読み、それはそれなりには価値があると思うが、この本のように、内部からの視点で解説している本はあまり無い。特に政治的に大きな局面を迎えており刻一刻と変化しつつある今、この本はタイムリーであり、時事報道が格段に理解し易くなった。また、中国、日本、米国との関係等の年表があるのもクイックな参考になり大変便利である。

マクルーハン (ちくま学芸文庫)

[ 文庫 ]
マクルーハン (ちくま学芸文庫)

・W.テレンス ゴードン ・W.Terrence Gordon ・宮澤 淳一
【筑摩書房】
発売日: 2001-12
参考価格: 1,050 円(税込)
販売価格: 1,050 円(税込)
マクルーハン (ちくま学芸文庫)
W.テレンス ゴードン
W.Terrence Gordon
宮澤 淳一
カスタマー平均評価:  4
読みやすい&わかりやすい=手軽
メディア論に関心はあるけれど(または、「学校で勉強させられてるけれど」)、難しい専門書にはいきなり手が出ない、そんな人にお勧めできる、読みやすくて取り組みやすい本です。 この手の本というと、活字がびっしり…という印象があるかもしれませんが、この本は真逆の、イラストと自由に組まれた文字で、簡潔に説明してくれます。
軽いけど薄くない、良質の入門書
訳者あとがきでも触れられているように、人口に膾炙した「グローバル・ヴィレッジ」という表現をめぐる誤解(例えば大澤真幸も取り上げていたベネディクト・アンダーソンの「ロング・ディスタンス・ナショナリズム」論)を、ほかならぬマクルーハンの著作からの引用で解いている一節など、90年代に入ってからのマクルーハン論の趨勢をも踏まえた内容になっている。イラストを多用した口当たりの軽い本だけど、上述の通り決して上っ面だけの内容ではないので、メディア論に興味のある人間は目を通しておいて損はない。
遊んじゃおう!
面白いイラスト満載のページを適当にめくりながら、気分にフィットしたところで立ち止まり、またペラペラとページをめくっていく。お気軽にマクルーハンの独自で痛快な理論に触れることができる。何よりいいのは、この本をヒントに遊べること。何も「メディアの形而上学者」だの「ポップカルチャー」などという立場に経っていた彼を認識しなくても、この本で遊べばマクルーハンもお喜びでしょう。例えば「クリシェ(常套句)の変換」が載っている。私は秘かにそれで遊んだ。例えば「貧すれば鈍す」を「貧すればダンス(by大澄賢也)」などとうふうに。言葉遊びの好きな人には、やめられない面白さ。たまたまウッディ・アレンの映画『アニー・ホール』をビデオで観てたら、まだ元気だった頃のマクルーハンが登場していて驚いた。力作ともいえる巻末の年表を見たら1976年に出演したことが載っていた。この取りこぼしのない年表をみるだけでも、いかによく作られた一冊かが伝わってくる。
メディア界の巨匠!?
日本では60年代に竹村健一氏に紹介され一大旋風を巻き起こしたマクルーハンの理論。メディア守護聖人と称された彼のメディア論が、最近のインターネット社会の予見を思わせる考察で再注目されているとか。メディアとはいったい何なのか?さあ「自分が気づいていないことについて考えてみよう」!彼の思想をポップなイラストで紹介するマクルーハン入門書。

北一輝論 (講談社学術文庫)

[ − ]
北一輝論 (講談社学術文庫)

・松本 健一
【講談社】
発売日: 1996-02
参考価格: 1,208 円(税込)
販売価格: 1,208 円(税込)
北一輝論 (講談社学術文庫)
松本 健一
カスタマー平均評価:  5
再評価があっていい
革命は左翼、ナショナリズムは右翼と対立軸を引き易いが北一輝は線引きなどしない、天皇を利用し社会主義革命を執行しようとする。ロマンに酔い恋慕し放浪し革命家の道に、、、。評伝として松本健一著評伝北一輝があるが全5冊はちょっと高いと言う方に。三島由紀夫がなぜ226事件の将校を肯定し昭和天皇に失望したか考察するためにもお薦めします。
若き岸信介に最も影響を与えた人物
東条内閣、商工大臣、戦後首相を勤める岸信介に最大の影響を与えた思想家。彼は回顧録に北一輝にあった時その隻眼に凝視されその革命的カリスマ的大きさに震えたと記す。国賊とみなされ発禁処分になった日本改造法案大綱を入手し全文を筆記し北からの思想的影響が彼の人生を決する事となる。革新官僚時代労組を結成して賃下げ反対。日産を育て、商工次官の時に資本家制限をして半社会主義的な政策を打ち出し資本家代表の小林一三と対立辞任。東条内閣で商工大臣になるも東条打倒。この時の同志は戦後自民党から社会党に広がり社会党入党打診の元となる。自主憲法、再軍備、西ドイツ型二大政党の運動を起こすも挫折。巣鴨プリズンの日記で誰よりアメリカを憎みつつ首相の時日米安保改定に倒れる。元来やりたかった福祉を弟子の福田赳夫にやらせ福祉元年を築く。晩年まで国体という事にはこだわるが私有財産にはこだわらないと言う。かの安部晋三の祖父。全く祖父に及ばぬ祖父が生きていたら今の安部を見て叱り付けたろう。
彼の洞察力と昭和天皇及び側近の罪
彼は伊藤らが人工的に作った皇国なるものの本質をいち早く見抜き戦後も残る岸信介ら官僚体制の中で戦後繁栄の雛形を描き戦前に勝る戦後の日本の繁栄の基本思想を作った人物とも言われる。彼の同志であった安岡正篤は終戦の詔勅、平成の元号を作り、吉田茂、佐藤栄作、大平正芳ら歴代総理の指南役とも言われるが。当時政友会は三井の民政党は三菱の代理人と呼ばれ代議士は大地主しかなれない現状があった。小作人の子で優秀な者は無料で有給の軍の学校にいくしか出世の道は閉ざされていた。彼らは将校となる者も多かったが当時日本一の金持ちであった天皇そして取り巻きの重臣それと結びついた財閥や恐慌の中貧しい農村で
代議士を出す地主に搾取され自らの姉妹や親族の女子が貧しさゆえ身売りしていくのを黙ってみているしかない有様だった。ただ天皇神話を信じた将校(なぜか2.26事件に某宮様と出てくるが北の国家改造法案大綱を実現しようとした皇道派軍人に近かったのがやはり軍人で昭和天皇と仲の悪かった弟の秩父宮なので丁度フランス革命派に援助したのがルイ16世の従兄弟で王位を伺っていたオルレアン公であったのと同じように皇位を伺ったとする説もある。おそらく間違いないだろうが皇室タブーがありあまり言える事でもない。)に天皇大権による莫大な皇室財産の国民への下賜、華族制度廃止、貴族院廃止、治安警察条例、新聞紙条例廃止による自由、財閥解体、農地解放、福利厚生という戦後の先駆けとも言える案は魅力的であった。さらにアジア唯一の強国日本による白人支配からのアジア解放とアジア共同体的構想は古びていない。北の法案を奉じた将校は2.26事件で決起するが既得権益の中心に天皇が存在する事も知らず自らが憎んだ既得権益者をクーデターで殺害した事が昭和天皇の逆鱗に触れる。北はクーデターには消極的だった事も記されている。当時北は法華経三昧の僧侶のようになっていた事も記される。彼は典型的ファシストである。明確にそれは言える。しかし彼のようなパーソナリティなくして戦後日本の繁栄はありえなかったのも確か。ただ2.26の時には股肱の臣を殺した青年将校が許せぬと言いつつ戦後昭和天皇は自らの股肱の臣を切り捨ててアメリカのマッカーサーと共謀して天皇家生き残りを謀る。かくして米属国日本が出来上がるのである。礼儀正しかった日本人の風紀紊乱というがアメリカ映画や音楽の風俗、ガムをかみながらホームランを飛ばす大リーガー、ファーストフードやアメリカンライフスタイルが入ってきてそれが国際化で加速しているだけだと思うが。もし2.26が成功していたら日本は変わってたかもしれない。ただ最早北は過去の人になっていたが。2.26の青年将校であったご老人が18年前今の日本は自分達の目ざしたものだおっしゃられていたのを付記する。それだけ時代を先取りしていた人物である。唯一者というパーソナリティは物事の先駆者や天才には常に付いてまわるもので珍しいわけではない
つかみどころのない男だが…
 社会主義者として出発しながら、右翼、青年将校と深く関わるようになった北一輝。彼は初期の思想を捨てたように見えるが、後年の『日本改造法案大綱』からも社会主義者としての考えは失われていない。そのために北一輝は極めて複雑な思想の持ち主として現れ、彼に迫ろうとする者を困惑させる。その彼に「ロマン主義者」という見事な評価を与えたのが、本書である。徹底した個人主義者として強大な権力を持つ天皇に嫉妬し、その天皇に取って代わって権力を握ろうとした結果が二・二六事件なのだと言う著者の指摘は、彼の矛盾するかのような生涯をうまく表現していると言える。抽象的だとの非難はあろうが、大川周明に「魔王」と言わしめた彼の評価にこれより適切な言葉は浮かばない。
 処女作『国体論及び純正社会主義』の発禁処分を受け、暗殺へとひた走ろうとする可能性に気づき、一度は革命への夢をあきらめる。しかし、辛亥革命へ関わる中であきらめかけた革命への夢に目覚め、日本に帰国する。そしてクーデターという形での革命の実現に向けて動き出す。こうした心理過程を解き明かした本書は、実に読み応えのあるものである。
 ただ、本書における「超国家主義」は、丸山真男流の超国家主義(極端な国家主義)ではなく、橋川文三流の超国家主義(EUの構想に見られるようなもの)なので、読み間違えないように注意して頂きたい。

マックス・ウェーバー入門 (平凡社新書)

[ 新書 ]
マックス・ウェーバー入門 (平凡社新書)

・牧野 雅彦
【平凡社】
発売日: 2006-02-11
参考価格: 777 円(税込)
販売価格: 777 円(税込)
マックス・ウェーバー入門 (平凡社新書)
牧野 雅彦
カスタマー平均評価:  4
ウェーバーの原著を読みたくなる
戦後言論界の一時期をリードしたという丸山真男の「丸山政治学」と大塚久雄の「大塚史学」の論拠の一つがウェーバーであるとのことで前からウェーバーには興味をもっていたが、勉強する機会がなかった。今回、たまたま書店で見つけた本書を手に取った。 入門書とはいうものの社会科学訓練の経験に乏しいものにとっては、結構難解である。おぼろげながら、理解したのはウェーバーの本質は宗教社会学といわれる分野にあり、一つの結論としてプロテスタンティズムが近代ヨーロッパ精神誕生の淵源であるとのようである。 ネットで調べると、日本人のウェーバーに対する関心は未だに強いようである。ウェーバーをどう理解するかということは、今日的課題としての意義を失っていない。本書を読むと知的好奇心に欲求不満が残り、ウェーバーの原著を読んで確かめたくなる。入門書としては成功なのであろう。

パレスチナ紛争史 (集英社新書)

[ 新書 ]
パレスチナ紛争史 (集英社新書)

・横田 勇人
【集英社】
発売日: 2004-05
参考価格: 714 円(税込)
販売価格: 714 円(税込)
パレスチナ紛争史 (集英社新書)
横田 勇人
カスタマー平均評価:  4.5
中東の歴史スペクタル作品
聖書の中に描かれている太古の時代から9.11テロまでエルサレムをめぐる血塗られた歴史を近年の動向を取材してきた新聞記者が書いた本。パレスチナ、イスラエルどちらによるわけでもない中立で客観的な文書は壮大な歴史スペクタクル作品といった感じ。
難しい中東問題を分かりやすく解説
テレビでいつも流れる、中東関係の悲惨なニュース。戦車、廃墟、子どもたちの涙。これは何なんだ?何でこんなことになってるんだ?そういう方にぴったりの本です。右でも左でもない、中立的な視点から、中東紛争の根本的原因から経緯が、初心者にも分かりやすく解説されています。非常に読みやすい文章。 さらに特徴的なのが、さすが新聞記者ならでは、取材を通じたアラブ側・イスラエル側双方の現場の人々の生の声が掲載され、現実感・臨場感にあふれています。(狭い意味での)反戦主義ではなく、どちらにも肩入れしない姿勢が素晴らしい。 「中東問題って難しいけど何か良い本ないかな?」という方に、私は迷わずこの本をおすすめします。
パレスチナ紛争が解決困難なことがわかる
本書は3つの宗教の聖地を抱えるエルサレムを舞台にしたパレスチナ紛争について、イスラエル、パレスチナ、それにアメリカ、その他の国際社会がどのように対処してきたかといった歴史的経緯を中心に描いています。

本書の構成としては、第1章では、第2次世界大戦前の英国支配から第4次中東戦争までの歴史を簡単に述べています。第2章では、第1次インテリファーダとハマスがどのように誕生したのか、第3章では、そのインテリファーダが湾岸戦争の際のPLOの政策に与えた影響とその後の国際政治の力学がオスロ合意へと導いたことについて描いています。また、第4章ではクリントン大統領・バラク首相・アラファト議長の3者によるキャンプデービットでの交渉(2000年)と第2次インテリファーダの発生について、第5章ではその第2次インテリファーダがどのようのものであったかについてジャーナリスティックに記述しています。第6章では、アラファトが第2次インテリファーダを交渉で利用しようとしたがコントロールできなくなってしまい、交渉のカードとして利用できなくなっていった過程、第7章では、その第2次インテリファーダに対するイスラエル国家の対応の背景が描かれています。そして最後に第8章では、現在のブッシュ政権のパレスチナ問題への対応の問題点が描かれ、これからパレスチナ紛争はどのような落としどころをみつけていくのかということが書かれて本書は終わります。

本書の特徴は、筆者がジャーナリストということです。したがって、民衆蜂起やアラファトへのインタビューの記述や、オスロ合意やキャンプデービット交渉について状況を刻々と蘇らせていることは、読者の興味をひきつけると思います。インテリファーダに代表されるように民衆レベルまで対立の構造が浸透してしまいそれが解決を困難にしている状況、第2次世界大戦後イスラエルは国家としての正統性を着々と蓄積してきたが一方パレスチナはそれができなかったことなど、パレスチナ紛争が以下に解決が難しいかということもわかってきます。
複雑な中東問題を分かりやすく
とかく複雑で日本人には分かりにくい中東のパレスチナ紛争。この本はその歴史と構造と問題点を、的確に分かりやすくまとめている。当事者であるイスラエルとパレスチナ人、それに仲裁役をもって自認している大国のアメリカ。それぞれの抱えている立場や問題と責任について、どれかに偏ることなく公平な立場で書いてあるので、この問題について整理して理解するのに大変役立つ本だ。
高橋和夫の「アラブとイスラエル」(講談社現代新書)と合わせて読むと、パレスチナ問題の背景がよくわかる。ただこちらは1992年の本なので、最近の9.11同時多発テロとその後の中東情勢については、やはりこの「パレスチナ紛争史」をお勧めする。
パレスチナ問題こそ現場感覚が必要
9.11以降山のようなパレスチナ問題の関連書籍が出版されましたがどれも実際の体験に基づく迫力ある記載に欠け読んでいても心動かされることが少なくいまひとつでした。おそらくそう思われた方も多いと思います。そもそも「戦争」や「紛争」ということばでくくって語ってしまうところから問題を皮膚感覚からと遠ざけてしまう過ちが起こっていると思います。本著では著者はジャーナリストとして実際に現場を目の当たりにし、アラファトに取材し、自ら感じたことを問題意識の出発点としており迫力があります。新聞記者としてわかりやすい記述の訓練も受けてきたせいか他の類書ではおちいりやすい専門用語の罠にも陥ることなく最後まで読者をひきつけます。


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 更新日 2009年7月8日(水)  ※ 表示価格は更新時のものです!      メール      相互リンク