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日本海軍、錨揚ゲ! (PHP文庫) 戦後政治史 (岩波新書) 生物兵器と化学兵器―種類・威力・防御法 (中公新書) アメリカの保守本流 (集英社新書) 世界遺産極める55 (小学館文庫) 丸山眞男の時代―大学・知識人・ジャーナリズム (中公新書) 港区ではベンツがカローラの6倍売れている―データで語る格差社会 (扶桑社新書 26) 沖縄「戦後」ゼロ年 (生活人新書) 地球温暖化を考える (岩波新書) 田中角栄研究―全記録 (上) (講談社文庫)
日本海軍、錨揚ゲ! (PHP文.. 戦後政治史 (岩波新書) 生物兵器と化学兵器―種類・威力.. アメリカの保守本流 (集英社新.. 世界遺産極める55 (小学館文.. 丸山眞男の時代―大学・知識人・.. 港区ではベンツがカローラの6倍.. 沖縄「戦後」ゼロ年 (生活人新.. 地球温暖化を考える (岩波新書.. 田中角栄研究―全記録 (上) ..

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日本海軍、錨揚ゲ! (PHP文庫)

[ 文庫 ]
日本海軍、錨揚ゲ! (PHP文庫)

・阿川 弘之 ・半藤 一利
【PHP研究所】
発売日: 2005-08-02
参考価格: 480 円(税込)
販売価格: 480 円(税込)
日本海軍、錨揚ゲ! (PHP文庫)
阿川 弘之
半藤 一利
カスタマー平均評価:  4.5
帝国海軍を客観的に考証する、快著。
 帝国海軍がいかに戦い、如何に滅んでいったのか、阿川氏、半藤氏の軽妙なやり取りの中にほのぼのと 漂っているものは、寂寞か、諦念か。  かなりの無念さも入っているようだ。  大体、対談というものは読んでいて面白い物ではないが、この対談は数少ない成功例の一つと言えるだろう。  錚々たる提督たちを一介の士官だった阿川氏と当時中学生だった半藤氏があるいは賞賛し、あるいは 切って捨てる。  その月旦が明快だ。  既に鬼籍に入っていらっしゃる皆さまに現実に会っておられるお二人の人物評は今となっては大変貴重だ。  いわゆる大本営発表のイイカゲンさについても、半藤氏は実際に「大本営発表では、駆逐艦は33隻喪失、 実際は131隻喪失、‥」「一方、アメリカの空母は97隻撃沈、実際は10隻‥」などと数値を挙げて 述べておられる。  ウン、こりゃ確かに負けるヮ、と私も思う‥。  情緒的な話に終始していないところがいい。  後の方に載っている、戦後すぐの11月の帝国議会での最後の陸軍大臣・下村定大将の発言がまたいい。 「軍の指導者が間違っておりました。‥陸軍は解体いたします。過去の罪責について、私どもは事実を もって償うことはできません。‥誠に残念でありますが、‥どうか、従来からの国民各位のご同情に 訴えまして‥国を想い、身を挺して戦った純忠なる軍人の功績を抹殺し去らないこと、ことに幾多 戦没の英霊にたいしまして、深きご同情を賜らんことを、この際、切にお願いいたします。」  満場がシーンとなり、次に大拍手が起こった、と書いている。  私も拍手したい。
爆笑必至!海軍こぼれ話の数々
阿川氏と半藤氏という昭和史コンビによる、抱腹絶倒海軍噺といった感じの一冊です。 アクの強い海軍将校たちの横顔、戦後もなお痛快な駆逐艦長たち、阿川氏が実際に出されたという入隊試験の珍問題など、海軍のユーモラスな一面も垣間見えます。 勿論、両氏のざっくばらんな対談からは、敗戦の教訓や歴史の真実を残す難しさなど、切実な課題もにじみ出ています。 気軽に読めて、読んだあとはもっと海軍の事を知りたくなりました。 個人的には駆逐艦「雪風」の台湾でのエピソードに触れていた事に、星一つ追加です。

戦後政治史 (岩波新書)

[ 新書 ]
戦後政治史 (岩波新書)

・石川 真澄
【岩波書店】
発売日: 2004-08
参考価格: 819 円(税込)
販売価格: 819 円(税込)
戦後政治史 (岩波新書)
石川 真澄
カスタマー平均評価:  3.5
手元で参照できる資料として
私が記憶する最も古い政治は中曽根内閣です。といって政治に興味があったわけでもなく、小泉内閣に至ってようやく「政治の動きも注視しなければ」と思った次第。これでは社会人として、田中角栄、佐藤栄作、より詳しくは吉田茂、岸信介が登場するオトナの政治談義についていくことは不可能です。というわけで若輩者にもすぐ読めて、かつ俯瞰的に理解できる政治書が必要となるわけです。 本書はタイトル通り、戦後政治史についてざっと記述されています。冒頭にある「戦後の首相一覧」は理解を促すのに便利です。巻末「国会議員選挙の結果」には、各選挙ごとの議席数、得票数、得票率が一覧表になっているため、特に理系の政治マニアにはたまらない資料として楽しむことができるでしょう。 ただ「すぐ読める」かどうかは難しく、各時代を概説した記述はややストーリーに欠けるため、読み始めると眠くなる類の本と言えるかも知れません(読み終わるまで、すこし時間がかかりました)。また山口二郎氏の補筆は少々熱を帯びているというか、政治「史」というにはやや意見を含んだ印象を受けました。 といわけで、本書は途中で挫折したとしても、資料として手元に置いて必要なときに参照するという使い方がいいような気がしました。
岩波版新喜劇
戦後政治史を学ぶ上での第一の入門書、 学生の必読書として知られる1995年版を2004年に増補した版。 石川氏が闘病中だったために(刊行直前に逝去) 山口二郎北大教授が増補分を担当している。 データを駆使した分析は定評のあるところで読んでいて非常にスリリング、 政界の権力闘争がまるで大河ドラマのように次々と展開して行き、 思わず引き込まれる。 ところが、山口大先生の執筆箇所に差し掛かると状況は激変する。 まるでなんばで新喜劇見てはるような感じですわ、ガクーっときますねん攻撃だ。 とにかく言うこと書くことすべてが的外れ、はずしまくりで脱力すること請け合いである。 圧巻は末尾、〆の箇所、 「小泉ブームは完全に終わった」 「2007年までは国政選挙を行う必要がなく、それまで小泉政権は安泰だが、 自民党にとってつかの間の、そして最後の安定でしかあるまい」 繰り返すが、この増補版が書かれたのは2004年である。 その後の政局は皆さんご存知のとおり。 おそらく石川氏も天国で呆れ返っておられることだろう。 岩波版新喜劇を楽しみたい方にはこの増補版を薦めるが、 真面目に政治を勉強したい方は、面倒でも1995年の旧版を買いましょう。
優しき記者の眼、孤軍奮闘する学者の慨嘆
 本書の評価は一般には高いようだが、少し文句を言ってみる。第一に巻末の60頁にわたるデータは数字だけで判りにくく事実だけで流れが全く追えない、第二に後半の数章を急逝された著者に変わって山口二郎氏が加筆されたようで自民党政治に対する揶揄と野党の不甲斐なさへの憤慨が記事に対し妙に否定的な記述になってしまっている、第三に戦後の政治史の総体を新書に収める以上ある程度記事内容は取捨選択されているはずであるがどの程度偏りがあるのかは判らない。読み比べるべき類書に星浩氏の『自民党と戦後』(講談社現代新書)が出ている。同書よりは本書は内容も濃く充実しているものの、本当に戦後政治史、自民党の戦後史を知るにはこれでは全く不十分だと思う。自民党政治は崩壊した、張り子の虎にすぎない、自民党政治は終わったのだ、・・・散々そういう議論を私たちは聞いてきた。ところが、郵政解散後メール問題に至るまで自民党政治はどっこい健在であり、寧ろそれに対するやるせなさから終わっていないもの(戦後政治)をさも終わったかのように、終わってしまったと思いたいという願望だけが強すぎてあのような非現実的な表現になるのだと思う。自民党以下戦後ずっとあった旧野党を含む旧弊が影も形も無くなって新しい政党、新しい政党政治に生まれ変わるまで、戦後の陥穽からはそう簡単に脱しきれないのだということを示しているような気がしてならない。
戦後日本政治の大まかな流れがつかめます
タイトル通りです。
今の政治を見るにもこういう知識が基盤にあれば、知らない人よりも深く考えれるんじゃないかなと思います。
政治を学びたい人ならこういう本から初めてもアリなんじゃないかな?
本書冒頭は石川真澄氏の絶筆
他のレビュアーの方が指摘されているように、戦後日本政治史の概説書として定評のあった『戦後政治史』の、実質的には三度目の改訂版となるのがこの本だ。(著者は本書出版の直前に逝去)

著者がいかにも新聞記者出身らしく、国政選挙における各党の動向を議席数・得票率などの具体的データを交えつつ比較的詳しく記述しているのが一つの特徴だろうか。
「どんなことがあったかをコンパクトに記録することを少なくとも第一義に」考えて執筆したということだが、新たに加えられた山口二郎北大教授の担当部分には、より書き手の政治的スタンスが記述に反映している、との印象も受けた。特に小渕内閣以降の国政の変容は、冷静に記述するにはまだまだ生々しいものなのかもしれない。

元々この種の本は読んでいて「楽しい」というものではあまりないし、ある程度戦後史の予備知識のある人でないとポイントがわかりにくい部分もあるように思う。
一通り戦後史を勉強した人が知識を整理しながら読むのが一番いいのではないだろうか。


生物兵器と化学兵器―種類・威力・防御法 (中公新書)

[ 新書 ]
生物兵器と化学兵器―種類・威力・防御法 (中公新書)

・井上 尚英
【中央公論新社】
発売日: 2003-12
参考価格: 840 円(税込)
販売価格: 840 円(税込)
生物兵器と化学兵器―種類・威力・防御法 (中公新書)
井上 尚英
カスタマー平均評価:  5
兵器の解説を良くまとています
 本書には、生物・化学兵器開発の歴史的背景や、その運用(実は運用困難を示唆)、化学兵器や生物兵器の種類を主に解説しています。現代の生物兵器(細菌)、化学兵器(毒ガス)は、五感による検知は不可能かつ危険で、体に触れた瞬間には手遅れになっている可能性が高いと云う事です。防御には10ページが費やされていますが、庶民に有用な具体的な方法・手順が書いていません。そんなものは存在しないからです。防御や治療に関しては、『じほう社 化学・生物兵器概論 A.T.Tu著』で詳しく述べられいてますが、やはり我々庶民が日常生活レベルで十分備え得る手段を書いた記事は在りません。不幸にして死亡率80%以上の物質が散布される事態に陥ったとき、何とか"とっさの判断"で死亡率を1%でも下げるべく解説しようと試みたのでしょう・・・と善意の解釈として結ぶ事にします。
身近な化学薬品が兵器になります。
 硫化水素をトイレ用洗剤と入浴剤で発生させてるだけで人は死にいたる。 本当に身近に有る物で、人の命を奪うことが出来ます。  身近な細菌でも人の命を奪うことが出来ます。サルモネラ菌、ボツリヌス菌 オウムでもボツリヌス菌の研究を行って実際に、地下鉄の中で撒いて見たと のレポートもあります。  日本では世界大戦中に731部隊が研究していたことが有名ですが、なんと 行ってもサリンを撒いたオウムで何時化学薬品が撒かれるか恐怖に陥って しまいます。  化学薬品、細菌を取り扱う方に、取扱の注意を促すために必要な一冊です。
化学兵器・生物兵器に関して漠然とした知識を持っている人へ
化学兵器・生物兵器に用いられることの多い化学物質・細菌および毒素について、 化学的かつ医学的な知識を提供している。著者は医者として、産業中毒にあった 患者の治療にあたってきた経験の持ち主である。 化学兵器と生物兵器それぞれの実践使用の歴史や研究の経緯などを踏まえたうえ で、各化学物質・細菌および毒素の化学的な特徴に踏み込んでいる。扱われている のは、サリンやマスタードガス、炭疽菌、天然痘など。これらの化学物質・細菌および 毒素の一般的な特徴、兵器としての使われ方、それを吸入もしくは感染した場合の 症状、診断方法、予防・汚染除去・治療方法について、詳細にまとめられている。 ただ、兵器としての有用性などは、軍事学の視点から見ると必ずしも頷けないとこ ろがある。ここでは、化学兵器・生物兵器の殺傷力に注目がいくあまり、それが通 常兵器に比べてほとんど用いられることがない理由を明確に説明できていない。 そして、それはオウム真理教の事件以来、一度も大規模な化学兵器・生物兵器を 用いたテロが起きていない理由についても同様である。 もっとも、これらの問題は本書の果たすべき役割を超えるものであり、別の本で補 う事柄であろう。本書は構成もすっきりしており、化学・医学の専門用語が羅列さ れていながらも読みやすい。各化学兵器・生物兵器の効果はあやふやな知識を持 ってしまいがちであるが、ここではよく整理されてあることが評価されるべきだろう。
バイオテロはまだ発生していないと言えるのか?
本書を含め2002?03年にかけて『バイオテロと医師たち』最上丈二(集英社新書)、『忍び寄るバイオテロ』山内・三瀬(NHKブックス)が立て続けに出されたのは、米国同時多発テロ直後の炭疽菌テロの発生、生物化学兵器使用のの常習犯でその所有と再使用が疑われていたイラクへの対テロ戦争が開始された事による。  その後、日本では今日の核論議以上に騒がれることはないが、どの書でも戦前・戦中の軍部によるバイオ兵器製造からオウム真理教によるテロ事件まで過去の教訓が概説された上でバイオテロに核テロ以上の危険性と現実性があると最大限の警告がなされている。かてて加えて戦前・戦中の経緯から日本には強毒微生物の研究者が極端に不足しているという。  本書では特に各論として 1.化学兵器  神経剤(サリン、VX)、びらん剤(マスタードガス)、肺剤、暴動鎮圧剤、無能力化剤、血液剤 2.生物兵器  炭疽菌、痘瘡ウィルス、ブルセラ属菌、Q熱リケッチャ、野兎病菌、ペスト菌、ボツリヌス菌毒素、トリコセテン・マイコトキシン、リシン 等が一般的事項、症状、診断、予防・治療・汚染除去、等順々に詳述されている。  十年前からのO157ではカイワレ業者に、最近のノロウィルスではカキ業者という特定業者に疑惑の眼が向けられたが、結局発生源自体は特定されておらないようである。実は十年も前から密かに少しずつ各種のバイオテロに侵されていたのではないか、と訝ってしまうのも私だけではないだろう。これらの最新知識を今後の危機管理に生かしたい。
淡々と描かれた悪魔の申し子たち
先日、著者ご本人の講演を聴講した。これは斯界の泰斗による化学兵器・生物兵器の概説書である。本書もその講演と同様、淡々として恐ろしい事実を語る。学者らしい訥々とした語り口であるが、内容があまりに凄惨であるせいか、あるいはご本人のお人柄か、無味乾燥な印象はない。権力を欲した人間の恐るべき知力と残忍さ、愚かしさが、ひしひしと身に迫る。

本書では総論である第1, 2, 4章、それからコラムがとりわけ興味深い。これに対して各論はまるで医学書の抄出のようであり、アンチョコとしては役立つと思うが、医学書を日常読む立場から見ると、読み物としての新味はない。しかし明らかに本書は興味本位の書ではないのだから、これでまったく構わないと思う。

各国の建前上の正義と、裏でこっそり行っている悪魔の所業。いつ、どこで、何をしでかすかわからないテロリストの恐怖。知恵の林檎を手に入れた野蛮な生物は、有史以来わずか数千年にして、いつ、どの方法で自滅するのだろう。


アメリカの保守本流 (集英社新書)

[ 新書 ]
アメリカの保守本流 (集英社新書)

・広瀬 隆
【集英社】
発売日: 2003-09
参考価格: 735 円(税込)
販売価格: 735 円(税込)
アメリカの保守本流 (集英社新書)
広瀬 隆
カスタマー平均評価:  3.5
保守派への敵意・悪意丸出し
イラク戦争に石油利権は関係ない、とか アメリカ保守は鉄道&石炭という「古い」産業から成り立っている、 などといったことは、他とは違う視点であり、興味深いと思う。 しかし、保守派への敵意・悪意が丸出しで、 しかも内容が飛躍しまくりで読みづらいことこの上ない。 ドキュメンタリー映画監督のマイケル・ムーアの著作は同じく保守派への敵意・悪意が丸出し&感情的な文章だが、しかしこの本と違い、ユーモアに富んでいるので読みやすい。 「新書」といえば、読みやすく「入門書」的な印象を受けるが、 この本に関しては当てはまらない。心して読むべし。
ケリーへの「期待」は如何に?
アメリカの「保守」を著者独自の視点から分析した好著。
……なのだが、著者の「想い」が空回りしているのか、判り難い説明も多い。

基本的には、共和党の人脈と中心に解明していて、イラク戦争は石油利権ではないことや、石炭産業、ひいては“京都議定書”の胡乱さなどもここからは読み取れる。

驚かされるのは、いま行われているアメリカ大統領選で、ほぼ確実に民主党候補となることが決まったジョン・ケリーについて、共和党を分析したこの本で、ほとんど唐突といってよい流れで約10ページにわたり研究・分析し、ある種の期待をもってケリーを見ていることである(まだケリーが4番手くらいの扱いだった去年の夏頃の執筆であると推定されるにもかかわらず――広瀬隆の情報網を久しぶりに凄いと思った)。

このケリーへの「期待」がどう転ぶのか? 
アメリカの新旧保守を刺々しい文体で概観
まず最初に、ネオコン(新保守主義)やイラク戦争の背景となっている利権が石油に絡んでいるのではなく、好戦的シオニズムに拠っているという指摘がなされている。石油利権の追求は経済的にも政治的にも理に適っていないという指摘は確かにその通りだと納得した。また、筆者は何度となく、ネオコン族は利権だけを狙う実務経験のない独善集団だと辛辣な調子で糾弾していますが、政治家とその取り巻きとはベクトルの向きに違いはあれ常にそういう人達ではないでしょうか。

ネオコンや石油利権の話から話題は急転し、アメリカのエネルギー事情へ。アメリカのエネルギーの主要源が石炭であり、アメリカには無尽蔵ともいえる石炭が埋蔵されていて、その石炭利権を(そして石炭を運ぶのに必要な鉄道の利権を)一手に握っているのがアメリカの保守本流であるとの指摘に飛躍。この利権に絡む人脈は幅広く調査されていて興味深い箇所もありましたが、だから結局どうなのかという結論が非常に弱いと感じた。汎イスラエル主義へ結びつけても説得力に欠けていますし、最終章ではなんだか支離滅裂ささえ感じた。
イラク問題は石油問題ではない
広瀬氏おなじみの,「すべてはつながっている」論法で,現在のアメリカ右傾政策への追従のアホらしさを説いた作品。イラク問題は石油利権問題ではなく,鉄道資本こそを背景とした汎イスラエル主義の問題だとの一貫した指摘は,私には目新しくかつ諸事件と辻褄が合うもので意義深い。ただ,さまざまな問題を新書に詰め込んだため,話題は猛スピードで次々と展開するが,おかげで飽きる間もなく読了できる。最後の結論が,「燃料電池があれば幸せになれる」なのは,広瀬氏ならではだが,そんな支離滅裂に訴えねばならないほど,現在の情勢は絶望的ながんじがらめに陥ってるのだとのメッセージだと私は受け取った。
トンデモ本
論外。

明らかに系図にこだわり過ぎ。上流階級が婚姻関係でつながってるのは常識であり、別にアメリカに限った話ではなく、どんな体制の国でも普通のこと。日本でも皇室を中心としたネットワークはできているが、別に彼らが共謀して何か企んでいるわけではない。もし欧米人がこんなに親戚の利益ばかり気にするのなら、親戚だらけであった中世ヨーロッパの王国では一切の戦争が起こらなかったであろう。著者が愛するであろう共産主義社会ならいざしらず、資本主義においては「上流ゆえ成功する」のではなく「成功ゆえに上流へ仲間入りする」のである。確かに上流の子弟は上流であることが多いが、それはただ単にスタート・ラインが有利であるからに過ぎない。いくら大金持ちの家系でも、無能な後継ぎが2代続いたらその家はつぶれるだろう。

はるか遠くの親族の利益のために自分の社会的地位を利用しようという人間などどれほどいるであろうか、私にはそれが理解できない。ド・ヴィルバンを両良心に基づいて私利に反してまで行動したと褒め称えていたが、卑しくも外務大臣を務める者が国家の一大事に自分の養父の利益を国益よりも優先するということなどがありえるのだろうか。ド・ヴィルバンが良心に基づいて行動したのなら、ブッシュやネオコンも自分なりの良心に基づいて行動していたとは言えないのだろうか。ブッシュが無能だからでは説明にならない。

なんでもかんでも陰謀論に結びつけるのは私は関心しない。人間にとって、経済的利益などほんの一側面である。経済的利益よりもプライドや思想や論理が優越することなどいくらでもある。親戚の経済的利益など言わずもがなである。
著者はノブリッシュ・オブリージュ(高貴ゆえの義務)を背負ったエリートを信用しなさ過ぎである。

まだノストラダムスの大予言の方が信憑性がある。


世界遺産極める55 (小学館文庫)

[ 文庫 ]
世界遺産極める55 (小学館文庫)

【小学館】
発売日: 2001-07
参考価格: 670 円(税込)
販売価格: 670 円(税込)
世界遺産極める55 (小学館文庫)
 
カスタマー平均評価:  5
小さなものは間近に、大きなものは壮大に
大きくスペースを割り当てられた数々の肌理細かい写真が美麗です。 図鑑のような説明の合間に、実際に旅した人のエッセイと、 最後付近にコラムがあります。 ぱらぱらと開くだけでもその場所に立って辺りを見渡したり、 近付いて細部を見たりしている気分になれてお得な本です。
単行本サイズでイメージ旅行
数多くの写真、写真 行った事があるところもまだ言った事が無い遺産も きれいな写真が楽しめます。 絶対行くことが無いようなマイナー世界遺産の写真も数多く あってどんなところかがイメージできるのが嬉しいです しかも単行本サイズで低価格。お奨めです
ハンドサイズの旅
このシリーズ大好きです。
ハンドサイズとは言え、大満足の写真ばかりです。
それぞれの世界遺産の紹介文も要点を押さえていてGOOD!
悠久の時の中・・・
地球が創り出した壮大な奇蹟と
人間が創り出した最高の芸術。
手のひらサイズのこの本から、それらすべてを感じることができます。
入門書としてはかなりおすすめです。

量・質ともにこの値段ならGREAT!


丸山眞男の時代―大学・知識人・ジャーナリズム (中公新書)

[ 新書 ]
丸山眞男の時代―大学・知識人・ジャーナリズム (中公新書)

・竹内 洋
【中央公論新社】
発売日: 2005-11
参考価格: 903 円(税込)
販売価格: 903 円(税込)
丸山眞男の時代―大学・知識人・ジャーナリズム (中公新書)
竹内 洋
カスタマー平均評価:  4
アカデミズムとジャーナリズムの間の浮遊点
最初に断わっておくと、この本はタイトルに丸山眞男とあるが彼だけについて論じた本ではな い。もちろん彼について論じる箇所も多いが、それ以上に彼の立場を通して戦中、戦後の日本 の論壇や知識人のあり様、彼が糾弾されることとなる東大全共闘、さらにはブルデューを援用 してのジャーナリズム、経済、権力とアカデミズムの関係性の変容にまで話がおよでいるのだ。 丸山について書いた本といえばそう言えるのだが、ではそれだけなのかといわれると、うなず きがたい。それが本書の不思議なところだ。というのもこの本、特に前半部分では戦前の助手 時代の丸山に負の方向から影響を与えた狂信的な右翼の思想家、蓑田胸喜をめぐる記述にも割 かれているのだ。東大知識人への攻撃に対する彼の異常なまでの執着には、思想的内容にかか わらず、人物像として魅力的にさえ感じてしまうところもある。 このような不思議な体裁になったのも著者が「あとがき」であかしているように、この本の執 筆がそもそも、6月に休刊となる『諸君!』の編集部からの「蓑田胸喜論」を書いてくれとい う原稿依頼がきっかけだったからなのだろう。それが回りまわって、本書のような「丸山と蓑 田」という水と油であり、かつ語るには切っても切り離せない関係をめぐる構成になったのだ。 その点、この本ではあまり丸山の思想内容に焦点を置かれてはいない。この本はアカデミズム に固執するのでもなく、かといってジャーナリズムに迎合するでもない言論界の浮遊点として 独特の位置取りをし続けた知識人、丸山眞男という人物の思想的位置づけをめぐる書だ。
幻想の囚われ人への鎮魂歌
 岩波文化・岩波文化人と呼ばれる人々が、確かに存在した時代があった、のだろう。  岩波文化・岩波文化人と呼ばれる人々が、何がしかの影響力を持っていると思われた時代があった、のだろう。  本書は、その象徴とでも言うべき「丸山眞男」その人の心の襞に刻まれたであるろう過去の事象にまで踏み込み、丸山眞男の精神と処世術形成史を探り、その周辺での事件・事象を解明し、戦中から戦後の一時期の「知識人・似非知識人空間」の総体を描き出そうとする竹内洋の意欲作といったところ。  ある時期、水戸黄門の印籠として利用可能であった「丸山眞男」ブランドの凋落と崩壊を、限界のある肉体と精神を持った人である知識人「丸山眞男」を歴史の中に等価に位置付ける一冊である。  ある側面では、丸山は怨念とルサンチマンの嵐に抗した一生といえる。  竹内は本書により、「丸山眞男」ブランド利用者に引導を渡す。
ポスト学生運動世代が読んでも面白い
戦前戦後の政治状況を踏まえた丸山論なのだが、それだけにとどまらない内容で一気に読んだ。西欧化されたインテリと大衆のギャップこそが日本の暴走を許したとし、大衆のマス・インテリ化を進歩の鍵と考えた丸山は、戦後の政治思想において巨大な存在となる。 戦中は国粋主義者の圧迫に苦しみ、戦後は右派の復活を恐れた丸山だが、彼を引き摺り下ろしたのは、意外にもインテリ化した大衆、革新を叫ぶ新左翼だった。 本編とは直接関係ないが、最終章のメディア・メタ資本化論がとても印象に残った。 大衆の知識人化によって教養は商品化され、質は必ず低下する。そしてメディアの中で影響力をもった人間が、本業でも力を持つというもの。今日、バラエティ番組でトンデモ論をぶって人気を博した元落ちこぼれ官僚が、とってつけたように大学教授になり、知名度をいかしてトンデモ本を売りさばくような時代になってしまった。丸山の目指した日本はこのような国だったのか。そして丸山自身もその元祖だったのか。
丸山真男の出発点1945年8月15日の意味づけを再提起
 既往のレビューはいずれも面白く読ませてもらった。著者も指摘しているが、丸山が8月15日を重視し自分の起点をそこにおいている意味を、本書は多方面から解析している。いわゆる戦後民主主義が60年安保騒動での全学連で開花し、70年に全共闘によって解体する経緯を、丸山政治学の軌跡から捉える仕掛けはいいと思う。逆説として戦後民主主義の虚妄に賭けるとした代表的な論客の破綻を解剖しているから。  70年の全共闘世代が丸山を否定したのは、それほど深い意味ではなかったと思うが、それに激しく反発した丸山は、どこに自分の学説(?)の欠陥があったのかの総括をしていたのだろうか。歴史的古層がそれだとしたら、いささか都合がよすぎる。  最晩年に、彼の師匠であった南原繁の日本史に対する偏見や軽視に思い至っていたのだろうか。病床で口述してまとめた大塚久雄への弔文を見る限り、至っていない。これでは、否定されても仕方ないと感じた。著者がこの弔文を最初にもってきた寓意は巧妙である。
丸山眞男全集と一緒に読みたい
簑田胸喜のような右翼の台頭に反発していた時代から、学生運動に嫌気がさして東大を退官するまでの知識人層の移り変わりを描いている。丸山の思想研究ではなく、戦後の大衆インテリの中で丸山の言説を読み解く知識社会学によって戦後に本論を書いてみるのが目的だったとのこと。 知識資本・経済資本という分け方などピエール・ブルデューの方法を多用しているので、ディスタンクシオンに影響を受けている人が読んでみても楽しめるだろう。 かつて思想が若者の心を捉え、政治に向かわせた時代があった。それを反面教師にして育った世代のほうが多くなっている。今後は思想が力を取り戻すようなことがあるんだろうか。

港区ではベンツがカローラの6倍売れている―データで語る格差社会 (扶桑社新書 26)

[ 新書 ]
港区ではベンツがカローラの6倍売れている―データで語る格差社会 (扶桑社新書 26)

・清水 草一
【扶桑社】
発売日: 2008-02-29
参考価格: 756 円(税込)
販売価格: 756 円(税込)
港区ではベンツがカローラの6倍売れている―データで語る格差社会 (扶桑社新書 26)
清水 草一
カスタマー平均評価:  3.5
残念ながら期待はずれでした
「格差社会」という概念に興味があったので読んでみたが、かなり期待はずれである。表面的な事象のみを並べ立てても「格差社会」の本質は描けないと思う。もっと正確なデータでもあれば、多少は説得力が出たかもしれないが。初版からそれほど時間が経っていないにも拘わらず、中古の値段がこれだけ下がっているのも分かる気がする。
面白かった
本を情報として読むなら、この本には情報満載です。 都市伝説のような、アメックスのチタンカードの勧誘手紙と写真があるだけで、もう得した気分です。 普通に生活していると垣間見ない、色々な情報があったのは、良かったです
内容は浅いが、暇つぶしには良い
本書、内容は面白いですがとても浅く、飲み会のネタで「こんな話しがあるんだよ?」「へぇ?、面白い」と言った感じ。 実証的な研究といえば価格や売上の調査くらいしかしておらず、「データで語る」という題名はちょっと問題アリ。 アメックスクリスタルカードの有無に関する都市伝説についても 「ググってみたところ都市伝説らしい」という粗末な内容。 そもそも、ベンツという「メーカー」とカローラという「車種」を比べること自体が無意味な気もする。 ベンツだって100万円台でカローラより安いくらいのAクラスから、2000万するSクラス、4000万するMaybachまであるのだ。 新幹線や飛行機のヒマ潰しで読むにはとても良いが、格差社会に関する実証研究とはとても呼べない。 大変楽しく読み進めたものの、新書で「面白ければ良い」というわけにもいかないので、☆三つ。
この本のタイトルは「売れている!?」ぐらいの東スポ表現が適切
そもそも題名が正確性に欠ける。 出だしの章で、港区のベンツの台数を自動車検査登録協会の資料からひっぱってきて 対する港区のカローラの台数は資料がないので、東京都全体の5ナンバー車の台数に 東京都全体のカローラのシェアを掛け合わせたものを比較というではないか? これはどう考えてもフェアな比較でない。 実際には著者の推測はほぼ正しいのだろうが、タイトルにもってくるものとしては この正確性はどうだろうか? 東スポ的に「売れている!?」なら許せるが、「売れている」は不適切だろう。 マスコミ的な誇張が多く、特にこの本から学べることはないが エンターテイメントとして、テレビをみる感覚で読むならよいのではないか?
まぁ まぁ
清水草一さんのフェラーリ本は面白いので、期待して購入したが、切り口が特に斬新でもなく、淡々と統計に基づいた話が続く。まぁ 脚色するわけもいかないので、面白さを期待するのがいけないのかもしれないけど。 読んだ後の感想として まぁ まぁ でした。

沖縄「戦後」ゼロ年 (生活人新書)

[ 新書 ]
沖縄「戦後」ゼロ年 (生活人新書)

・目取真 俊
【日本放送出版協会】
発売日: 2005-07
参考価格: 672 円(税込)
販売価格: 672 円(税込)
沖縄「戦後」ゼロ年 (生活人新書)
目取真 俊
カスタマー平均評価:  5
おわらない戦後
一気に読みました。 書き手の情熱が、 そのままぶつけられた本。 情熱と言うよりは、怒りだろうけど。 今年で“戦後61年”となりますが、 はたしてこの“戦後”とは どういうものだったでしょうか。 日本でいわれる“戦後”とは、 もちろん第二次世界大戦のことを言うのですが、 世界的に見れば、 その後も数多くの戦争が起こっています。 その中には、日本が無関係とはいえないものも多い。 朝鮮戦争やベトナム戦争は、 当然ながら日本から米軍が派遣されているし、 最近では、 アフガニスタンやイラクには自衛隊を派兵しています。 “戦後”の歴史は、 戦争で埋められてるとも言えるのではないでしょうか。
沖縄を通して世界を見る
本書の主題は沖縄である。しかし、単に沖縄の特殊な事情を解説した本ではない。ここにはすべてが詰まっていると言っても過言ではない。沖縄戦、基地問題、それを取り巻くポスト・コロニアルな状況、戦争責任と歴史修正主義、戦時性暴力、<癒しの島>という表象に見られるオリエンタリズムなどなど。問題の複合的で有機的な全体像を俯瞰する良書。 「沖縄が好きです」とかほざくんなら、観光ガイドとか癒し本なんか一冊も読まなくていいから、これ読んどけよ、と。一人の県出身者として思う。
誰のための本か
 沖縄戦の現実を伝えるだけの本ではない。
 沖縄に「戦後」は来なかった。そして本土が六十年の「戦後」平和を謳歌する中、基地は沖縄にとって現実に存在し続け、朝鮮、ベトナム、アフガン、そしてイラクに兵員を供給し続けた。そして沖縄人自身も、米軍に協力するという形で戦争協力し続けてきたのだ。それはこの六十年間、沖縄に一手に基地を押し付けてきた大和人の責任でもある・・
 そして著者の怒りは、基地存続に手を貸し続けてきた沖縄人同胞にも向かい、そして沖縄に平和は来なかった、沖縄に「戦後」はなかった、という現実を見ようともしない、単なるエスニック・テイスト、いや、もっとはっきり言えばコロニアリズムの対象として沖縄を愛でる若者や知識人にも向かう。
 一見すべての味方を拒絶しているように見える著者のまなざしは、いったい誰を見ているのだろうか。少なくとも、大和人を弾劾してやまない本書は、小泉自民党政権に空前の大勝を与えてしまったひとびとには受け入れがたいだろう。この本を受け入れたひとびとにとっては、すべきことは、沖縄にラブコールを送ることでも、沖縄支援の市民運動をすることでもなく、票の力によって、日本の安全保障を犠牲にすることなく、日本全土からの米軍撤退を実現する策を本気で考えてくれる政党に勝利を与えることなのだが。

地球温暖化を考える (岩波新書)

[ 新書 ]
地球温暖化を考える (岩波新書)

・宇沢 弘文
【岩波書店】
発売日: 1995-08
参考価格: 735 円(税込)
販売価格: 735 円(税込)
地球温暖化を考える (岩波新書)
宇沢 弘文
カスタマー平均評価:  3.5
弱者に優しく、悪に厳しい経済学者です。
「地球温暖化」を語るには、必須の本です。 科学的な事実に裏付けられた信頼できる本です。 こんなすばらしい経済学者が日本に居たとは、知らなかったです。
炭素税のあり方
 本書はスエーデンが先行して果たした環境税を規範に二酸化炭素排出削減を目的とする「炭素税」の設立と国際的な炭素税基金の設立について知る上でよくまとまっている。しかし本書が出版された1995年にはアメリカ合衆国でも国内産業の二酸化硫黄の排出取引に関する税制が議論されていたと思われるが、その点についての情報が無いのが惜しまれた。

田中角栄研究―全記録 (上) (講談社文庫)

[ 文庫 ]
田中角栄研究―全記録 (上) (講談社文庫)

・立花 隆
【講談社】
発売日: 1982-08
参考価格: 730 円(税込)
販売価格:
田中角栄研究―全記録 (上) (講談社文庫)
立花 隆
カスタマー平均評価:  3.5
調査に基づいた大胆な推論がすごい
田中角栄の人脈、関連会社、金の流れを徹底的に調査して書き上げた「田中角栄研究-その金脈と人脈」他、これに続けて著者が雑誌に発表したものと著者自身による解説が収められている。 立花隆は取材チームの報告をもとに隠された事実を推論し、更なる調査の指示を出していく。20名のチームとはいえ一か月でここまで調査したということにまず驚嘆である。 各記事では会社の登記などの公の事実と関係者からの聞き取りといった情報に加え、著者の大胆な推論が展開されている。例えば越山会へ一回だけ献金したことのある企業をリストアップして、同時期にその業界が有利になる(または不利を免れる)ような政策決定がなされた事実を合わせ、関係者にあたるうちに、田中の集金手法をあぶりだす。それは見返りを期待してなされる自発的なものだけではなく、業界に不利な政策を打ち上げ要求する恐喝型政治献金であった。 金権政治のメカニズムの一端を教えてくれる貴重な書物である。 これを書くことで、身の危険や嫌がらせ、名誉毀損で訴えられることも著者は当然考えた。そのときの腹の括り方もすごい。 「暴力沙汰というのは、要するに、肉体的苦痛を我慢すればすむことだし、(中略)ほかにいくらも食う道はあると思っていたから、さして心配はしなかった。あと名誉棄損の場合は先に述べたようにせいぜい三年の監獄入りですむことなのだ。」
政治を情で捉えない手法に拍手
政治といえばとかく情で語られる事が多いが、田中角栄が行ってきた事を科学的手法を駆使して、証拠を積み上げ、そこから「これ以外に真実はあり得ない」と感じざるを得ない推論へ落とし込む手腕に、若手ジャーナリスト(当時)の躍動感を感じる。田中角栄が政治の世界でどのような活躍をしたのか、その実績はどうだったのか、などはいくらでも他の本から知る事が出来る。それとは正反対の暗部を、これほど論理的にさらけ出したのは本書が最初であろう。
先入観と想像力のたくましい人
ロッキード事件のみならず、この著者は事実無根のものを勝手に想像し、あたかも自分が見つけた真実のように書き散らす。そしてメディアの力で多くの読者を信じさせてしまう。
俎上に上がった者をたたくのは簡単だが、ウソを書いてしまうと、またそのウソをウソでカモフラージュする事になる。
おそらく一生訂正しないんだろう。
当時を知らない読者の方には、身内が書いた 木村 喜助 (著)「田中角栄の真実―弁護人から見たロッキード事件」、早坂 茂三 (著) 「怨念の系譜」などを一通り読んでから、判断してもらいたい。
「田中」と書けばとりあえず売れた時代
本書は佐藤昭子氏による「決定版私の田中角栄日記(新潮)」とあわせてお読み頂きたい。角栄が国政の長として日本国民の生活を少しでも楽に豊かにしようと邁進努力し、ソ連・中国・アメリカ等とも対等関係を構築しつつある中、一人の功名心にはやる自称ジャーナリストの手になるのが本書である。当時は新聞・雑誌等も「田中」と書けば部数が伸びる時代であった。拝金主義者の功名心と、内外の陰謀が見事にタッグを組み、田中は志半ばにして退陣を余儀なくされた。事の真偽はここでは述べないが、それによって日本の国益やアイデンティティがいかに損なわれたかは今の政治を見れば一目瞭然である。田中角栄は確かに清らかな部分ばかりではないが、その事業は必ずや再評価されるであろう。同時に、己の功名心で将来的な国益を損なわせた人物に対する再評価も必ずしなければならない。何を書くのも自由だが、書いた事には一生涯責任を持つことを著者には要求してやまない。そして、ジャーナリストを志す方々には、決して著者がお手本でないことを願ってやまない。
田中角栄を退陣に追いやったニュージャーナリズムの金字塔
田中角栄という今太閤といわれた人気絶頂の総理大臣の金脈を追求し、退陣に追いやった歴史的な書物であり、著者と時の総理との壮絶な戦いの記録でもある。立花隆の田中角栄に関連して書かれた作品は、この作品から出発し、新金脈追求、ロッキード裁判傍聴記、論駁、そして最近の「田中真紀子」研究に至る。一民間人というには恐れ多いが、たった一人で最高権力に立ち向かう立花さんの姿は神々しくさえ映る。金脈を追求してゆく道具は、主に新聞などに書かれた記事を丹念にクロスチェックしてゆく作業だったと語られているのにも驚いた。昭和の出版物の中で、最も重要な作品の1つとしてこれからも読み継がれていく日本のジャーナリズムの最高峰にして金字塔である。

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 更新日 2009年7月8日(水)  ※ 表示価格は更新時のものです!      メール      相互リンク