第1章マルクスとヴェーバーを比較させることで,経済を考察するときの両者の方法論の共通するところ,その違いを明らかにしています. 第2章「ロビンソンクルーソー漂流記」が,英国の中流階級の生活を描写したものであるというお話し.第3章ヴェーバーの「儒教とピューリタリズム」を用いて,東西の階級における宗教のあり方,人間観の違いについて言及しています.第4章ヴェーバーの社会学における思想と経済
第1章,第4章を読むと,社会学の方法論のポイントがつかめます.ヴェーバーが,宗教を持ち出して経済を語る観念論者だと思っている人は,本書を読んでから,ヴェーバーの著作に当たるとよいでしょう. 意外に軽いので、読みやすいです西洋経済史における功績で文化勲章(1992年)を受章した著者・大塚久雄氏(1907〜1996)の岩波新書青版における代表作。著者は戦後の社会科学分野における代表者の一人。若い人には退屈かもしれないが、日本の学問の歴史を踏まえつつ、志を持って社会科学を勉強したい人には、一度は読んでおきたい本の一冊。(私もこの年齢になるまで敬遠していた。)
本書はタイトルからして、とっつき難いが、私を含めそういう人であっても第2章「経済人ロビンソン・クルーソウ」は、語り口の滑らかさに、すんなり大塚史学の世界に入っていける。第一章の後半のヴェーバーを語る著者の思いの熱さがにじみ出ている。 メソドロジーではない方法論とあるので、調査方法や理論かと思いきや、過去の思想の話である。メソドロジーとして読むととんでもない。方法と言っても、過去の研究の説明方法の話である。講演集かなにかの焼き直しのようなところがあり、真面目に精読するものではない。 社会科学の方法がわかる! 社会科学を学ぼうとする人には是非読んで欲しい本です。いきなりマルクスの「資本論」やウェーバーの「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」を読み始めるより、遥かに有機的な理解が得られると思われます。 類書に岩波新書黄版「社会科学における人間」がありますが、「社会科学の方法」のほうが、詳しく
徹底的。「人間」のほうは「方法」の中の人間性についてさらにわかりやすく解説しています。
そんなどこにでも、ありそうな事柄を、河合さんが、どのような心構えで乗り越えて行けばいいか、具体例で説明してくれてます。臨床心理学を自分の問題解決に生かす、河合さんは実に軽々とやっているように見えるけど、これが難しい。誰でも言えそうなことなんだけど、よく考えられた言葉なんです。 悩める子羊、電車の中でどうぞ人生に悩んでいる人、家庭問題で困っている人、すぐ読めてためになるので通勤電車の中でどうぞ。そんなに簡単に解決できる問題ではありませんが、考えるヒントがいっぱいです。自分の姿を見つめ直すのに絶好の機会です。自分のこともわからないのに、他の人のことなど、わかるはずがありません。でも、考えていそうなことを、河合氏は示唆してくれます。
もしあなたが中年ならば、「中年のときから死に思いを致すべきだ」とユングは主張しているそうです。この本の最後を見てから考えてみてください。
アイヌの人たちは老人の言うことがだんだんわかりにくくなると、老人が神の世界に近づいて「神用語」を話すようになり、そのため一般の人間にはわからなくなると考える、とのこと。「ぼけはじめたな」と受け止めるより「とうとう神用語を話すようになった」と思うのとでは老人に接する態度は随分変わるだろう。「神用語」という言葉を考えたアイヌの人たちの知恵の深さに我々も学ぶべきである。(30−「神用語」を話す)
110あるコラムにはグリムの話や臨死体験の話、ヒンドゥー教の知恵の話など多岐に渡り、実に充実した本であります。
また細かい数字を援用しているにも関わらず出典全く明らかにされていない。
更に文脈上、Fー35戦闘機に関して単に戦闘機と、記述れば事足りるのに単に複数の複数の戦闘機を指して、「戦闘機連隊」と記しているのが不可解。
因みにF−35を採用する米軍も英軍も、「戦闘機連隊」などという部隊単位は使用していない。
読む価値はない。 米軍需産業の構造と兵器拡散米国の軍需産業と政府、議会、軍、CIA等の複雑な関係を明らかにしている。米国内政治のみならず、第2次世界大戦から戦後の国際情勢が関係してくるため、話が大きすぎてまとめるのが大変な内容だが、多くの人物(政治家、軍人、実業家)に焦点を当て、コンパクトだが充実した内容となっている。
しかし「軍需産業を儲けさせ、失業問題を解決するために大統領が戦争を起こした」など、やや客観性を欠く論調もあった。また、第三世界での小火器の拡散が悲惨な紛争を招いているのは事実としても、ソ連等共産圏の大量の兵器輸出・供与にはあまり触れておらず、紙数の都合があったのかと思った。
ただ、先に述べた通り米国の軍需産業と国内政治の根深い関係に関しては鋭い指摘が多く、興味深い本だと思った。 アメリカの産業構造基本的に前作のアメリカの経済支配者と同じである。ロスチャイルドやフェアチャイルドなど、ユダヤ系の資本によって航空会社が買収され、一大コンツェルンを作り上げている。そして、景気が悪くなると正義を振りかざして戦争を起こし、軍需産業による景気浮揚策をとるという一般論にしかすぎない。ベトナム戦争、朝鮮戦争までは冷戦対立構造の中名目が立っていたが、それ以降のボスニア・ヘルツェゴビナ、イラク戦争など、10年以上前から仕込みを入れて、景気が下がり始めたときに始めている。高校生や大学1年生に読ませる分には面白いかもしれないが、英字新聞を読み慣れている人間にとっては、あまり目新しいものはない。 ミリタリーインダストリアルコンプレックス軍需産業の危険性はかつて、アイゼンハワー大統領がその危険性を指摘してから久しい、その意味で先見の明があったといえる、アイゼンハワー自身が肌身をもって感じていたからこそ指摘したのだろう、ケネディ大統領暗殺の際にも見え隠れした彼らの影、すでに合衆国の経済構造にがっちり組み込まれた巨大軍需産業の経済支配システムを瓦解するのは現実的に不可能である、現在その支配構造の影響が日本の自衛隊イラク派遣という事象を導いた主因であることを指摘するメディア、政治家がいるだろうか、知ってか知らずかその罪は大きい、日本は世界は地球はどこへ向かうのかを改めて問いかける名著である
著者の方法は、いわゆる原始共同体における時間の観念、万葉集、古今集、古事記といった古代日本の書物に見られる時間の観念、西欧社会の歴史に沿った時間の観念の変化を見ていくことだ。
万葉、古今のそんな解釈があるのかという驚きだけでもこの本を読んだ価値があると思った。著者独自の解釈だけによるものではないから、もちろんすでに知っている人はいるだろうが、著者は特に時間の観念に絞って解説を加えている。
原始共同体、古代日本、西欧世界と話題が跳んでいくのはアクロバットのようであるが結果としてそれなりの説得性を発揮している。 私の中でニヒリズムが克服されるかどうかはもう少し時間を置かなくてはわからないが、生き方の姿勢としてあらたな指針を得たと思う。 時間について レヴィ=ストロースや万葉集、古今和歌集やヘレニズム・ヘブライズムといったものを素材にして時間の形成を述べる第一章から第三章まではなるほど見事である。しかしルソーやモンテーニュ、プルースト辺りを用いて時間論を展開してくる段になると最初の精彩はない。なぜかといえば、三章までは原始・古代・中世の時間意識を一般論・普遍論的に述べてきて、それを四章以後も同じように述べていることにある。五百年、千年後ならいざ知らず、ルソーもモンテーニュもましてやプルーストなんていまここで社会学的に論じても何の意味もないでしょ。しかし逆の人もいるかもしれない。三章までは難しくてよくわからないが四章・五章は時代が近いこともあって理解しやすいと。僕には著者の論を証明するために都合!のいいものだけを集めてきたようにしか見えないが。