また、次に重要な解説文ですが、必要最低限のことは書いてあります。要は、世界遺産を、概観するのには適切なシリーズとなっています。歴史や地理の勉強にもなりますが、あまり堅苦しいことを考えず、見ているだけでも楽しく、ちょっとした旅に出かけているような気分にさせてくれます。
理系の方が読めば、なるほどと思えるところが多いと思います。例えば、翻訳本に関して読みにくいのに3つ理由がある(英語自身の誤訳、学術用語の誤訳、日本語のまずさ)とのことで、全く同意見です。
さらに謎はあった。それはこの氷河の痕跡を示す地層の上には非常に厚い炭酸塩岩の地層がのっていることである。炭酸塩岩は熱帯の浅い海で形成されるものであることが知られている。氷河があったほどの寒冷な場所が突然に熱帯に変化してしまったとでも言うのか?!
何かが間違っている。氷河の痕跡だという認識が?あるいは炭酸塩岩の形成メカニズムの知識が?古地磁気データの分析が?実際これら全てがあらためて問い直された。しかし結局は氷河の痕跡である事実も、それらが赤道付近で形成された事実も動かなかった。さあ、この謎はいかに理解されるべきか?
カーシュビンク、ホフマンらは当時の地球が未知のメカニズムにより全体くまなく凍りついたと考えた。そして長い時間をかけて大気に蓄積されていった火山ガス中の二酸化炭素がある時点で温室効果をもたらして氷が溶け、大気中の膨大な二酸化炭素が海洋に溶け込み炭酸塩岩として堆積したのではないかと言うのである。これが全球凍結仮説(スノーボールアース仮説)である。
地球全体が凍りつく!そんなことがありえるのか?当然にも強い疑念が噴出し、謎を解く別のアイデアがさまざま提示されることになる。中でも、赤道付近の氷河の謎を、当時の地球の地軸がいまより大きく傾いて極のほうが温暖で赤道のほうが寒冷であったと考えることで解こうとするアイデア(全球凍結仮説に負けず劣らずの奇抜さだ)が手強い。氷河の痕跡には当時激しい周期的な気温変動があったことを示すものもあり、それは地軸説ではごく当然のこととなるが現時点の全球凍結仮説では説明困難な事実だからである。
全球凍結仮説の今後のゆくえは目が離せないものになりそうだ。 かつて地球は雪球だった?およそ7億年前に地球表面が全面的に凍結したのではないかという「全球凍結仮説」について検証していくのだが、そのアプローチが多彩でおもしろい。そして、この仮説が地質学、気候学、地球化学から生物進化まで、様々な学問分野の研究でクローズアップされた幾つもの謎を統一的に説明することができることを示しており、仮説そのものにも魅力を感じた。また、本書では触れていないのだが、固体地球が主役を演じるような長い時間スケールで環境というものを考えてみると、現在問題になっている地球温暖化などに対するものの見方が変わると思う。 「大陸移動説」級のショックをもう一度僕たちが高校生のころ,大陸移動説を実証したプレートテクトニクスは当時最新の地球物理学だった.それを応用した小松左京の「日本沈没」がちょうどベストセラーになったりもした.東大理学部の竹内均教授のわかりやすい解説本を何度も読んでは,大陸移動説という「仮説」がどのように実証されて「プレートテクトニクス」という「事実」に進化したかに感動したものである.
本書はその感動をもう一度味わえると期待して読み始めたのだが,実証はまだまだ道半ばということがすぐにわかる.仮説に対する様々な反論や反対仮説の提案,古い地層の分析による実証,これらのプロセスが現在進行形で語られている.地球全体が凍りついていた時代があったという驚くべき仮説は大変魅力的で,その実証研究を始めた???者のワクワクが伝わってくる楽しい本.通勤電車の中でも楽しく読める.
数年後,実証されるときが来ることを祈る!
子供がアトピーであるかどうかの見分け方や卵や牛乳、ダニなどアレルゲンごとに章を分け、食事の取り方などの対処法を説明しているので、大変分かり易い。本書が治療法にはあまりページを割いていないのは、治療法は主治医と相談して決めるべきものだと著者が考えているからだろう。つまり、本書は子供の診察の前までに親が事前知識を得るために読むべき本であり、そのような用途としては最適なものだと言える。