番外編なのですが、榎本の素性をかいま見ることが出来る秀作です。オチが榎本の立場らしくそら恐ろしい物ですが…… その2「その1」から続く、「正しい原チャリの盗み方」「十八時四十七分三十二秒(前後編)」「死体を洗え」の4篇を収録。
「正しい原チャリの盗み方」は、浅羽と伊里野のデートと、それを追いかける水前寺と浅羽の妹・夕子の2点で話が展開。伊里野と打ち解けようとする浅羽の(ある意味無駄な)努力と、水前寺&夕子という凸凹コンビの掛け合いによるスピード感あるコメディタッチのストーリー。「十八時四十七分三十二秒」は、浅羽にひそかに心を惹かれる新聞部員・晶穂の心情がストーリーの中心に。学園祭の様子などは、ギャグが含まれているものの、晶穂の思いと伊里野への嫉妬などがメインのとめ、どちらかというとしっとりとした感じのストーリー。ありがちと言えばありがちなキャラクター、展開ではあるものの、こういうのもアリかな、という感じはする。番外編でもある「死体を洗え」は、どちらかと言えばホラーちっくなストーリー。自衛軍の女子隊員の噂話という形で、話が展開。本編に登場(?)する人物らしき人の話を中心に添えているのだが、この後味の悪い締め方が個人的には大好きだ。