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[ 文庫 ]
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ダンタリアンの書架3 (角川スニーカー文庫)
・三雲 岳斗
【角川グループパブリッシング】
発売日: 2009-05-01
参考価格: 600 円(税込)
販売価格: 600 円(税込)
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・三雲 岳斗
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カスタマー平均評価: 4.5
ダリアン可愛いよダリアン、危ない趣味はないはずなのに……(笑) 4月末に発売したザ・スニーカーの最新号で三雲岳斗の小説「ダンタリアンの書架」の連載が再開したのはライトノベルファンにとって記憶に新しいですが、ほぼ時を同じくして単行本の第3巻も発売されまして、先日読み終えましたので紹介と感想を書こうと思います。
例によってザ・スニーカーの連載に加えて、短編と断章の書き下ろしが収録されてますが、今回は書き下ろしの短編が最初に出てきます。
そこで本編が始まるや、王都で人気の流行小説全3巻のうち2巻まで読み終えたけれど、最終巻がないのでダリアンが怒ってわめいて暴れるのですが、その様が本当に可愛らしいなぁとか思ったり。ダリアンの(特にヒューイに対する)悪口雑言ぶり、甘い物(特に揚げパン)への執着ぶりは、当事者にしてみればうんざりするでしょうけど、私達読者の側からすれば外見とのギャップも相まって、可愛らしい、微笑ましいと感じるのは私だけではないはずです。
その作品を含めて、様々な人々の欲望(主に黒い方で)が幻書を絡めて展開されるわけですが、私的には上で紹介した「換魂の書」と、裏社交界の高級娼婦との結婚条件としてそれぞれ違った幻書を求められた5人の男たちの話をかぐや姫の話も絡んで繰り広げられる「魔術師の娘」が、ラストまで「そう来るか!?」という展開でお勧めです。あと作品世界の展開的には焚書官ハルとフランベルジュのコンビとダリアンたちが行きがかり上共闘することになる「償いの書」も必読といったところでしょうか。
まあ難しく考えるのが嫌でしたら、ダリアンの言動を愛でるだけでも読む価値はあるかと思います。
セオリーを捻じ曲げてしまえる力 世の中の出来事すべてが自分の思い通りになるなんて、都合の良いことは滅多に起きない。
選挙に出馬した人が全員当選するわけではないし、新たなお金持ちが生まれる以上に多くの貧乏人が誕生する。それに、自分が好きだからといって相手も好きになってくれるわけではない。そういった、自分の願望と他人の認識のずれと上手く付き合うのが、社会で生きるためのセオリーなのだと思う。
しかし、幻書という、人間に人間を超越した能力を与える本の存在は、そんなセオリーを全く無視できるようにしてしまう。自分の能力を上げようとか、センスを磨こうとか、自分を良い方向に変えるための努力をしなくても、他人を自分に合わせて変えることができてしまうからだ。今回は、そんな自分に都合の良い世界を望む幻書の読み手が多く登場する。
罵倒するダリアンとそれをいなすヒューイ。ピンチになっても何となく切り抜けてしまう冒険。そういった変わらないものもありつつ、最終章では黒と銀の読姫が邂逅するという新たな展開もみられる。
ユルい冒険!? ダンタリアンの書架3巻です。 今回で一区切りの予定だったこの作品は、大好評だったようで、スニーカー本誌でも連載が再開されたそうです。喜ばしいかぎりですね。内容ですが、ちょっとネタが切れてきたかな?少し薄くなった気がします。し・か・し、十分に面白いので読む価値アリです。1、2巻のレビューでも書きましたが、ダリアンがますます薔薇乙女第3ドールです。可愛いっすねw今後も楽しみです。三雲先生が著者紹介にユルい冒険とこの作品を紹介してますが、決してユルくはないですよねw
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[ 文庫 ]
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ラブ&セレブ ~幽霊城の花嫁~ (ルルル文庫)
・あまね 翠
【小学館】
発売日: 2009-07-01
参考価格: 500 円(税込)
販売価格: 500 円(税込)
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・あまね 翠
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カスタマー平均評価: 4
幽霊城にすむ異母兄との恋☆ ラブ&セレブシリーズ、第2作。
シリーズとはいえ、主人公たちは全員違います。
「セレブとの甘い恋」がテーマのシリーズのようです。
今回は、ごく普通の女子高生・美桜と
イギリスの古城に住む貴族の跡取りアルヴィンとの恋。
病気の母のため、母が若い時に生み別れたきりの異母兄アルヴィンを
訪ねてイギリスの古城へ向かう美桜。
けれどアルヴィンは、母に会うことを拒否する。
困った美桜は説得のため、兄が住むお城にすまわせてもらうことになるが
そのお城には兄妹の禁断の恋のすえ死んだ幽霊が出て。。
幽霊とかでても、ぜんぜんオカルト的でなく、あまーい雰囲気。
日本のヤングアダルト向けハーレクインな感じです。
さくっと軽く読め、あまく楽しめます。
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[ 文庫 ]
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半分の月がのぼる空〈2〉waiting for the half‐moon (電撃文庫)
・橋本 紡
【アスキー・メディアワークス】
発売日: 2004-02
参考価格: 536 円(税込)
販売価格: 536 円(税込)
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・橋本 紡 ・山本 ケイジ
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カスタマー平均評価: 4.5
どこに行ってしまったんだ、僕たちの月は―。 一巻を読んだ方なら誰でも知ってる【多田コレクション】!いや、あえてエザキコレクションと呼びましょう。
これをめぐってひと悶着ありますw
この巻を読んでいるときっと「夏目うぜー」とか思う方がいらっしゃると思うんですが、巻を読み進めていくと夏目のかわいらしい部分が垣間見えます。その時まで夏目のする数々の行動の意味をご自身で考えてください。
こういうハプニングはまぁ所謂「ラヴコメ」にはありがちですが、里香の対応はそんな企画を度外視しまくってて読んでて苦笑が漏れてきました。
多田さんの遺産の終焉は何処に!?
PS.多田さんの遺産も行動も意外と裕一に影響を与えていると思うため彼を批判しないであげてくださいw
物語はいいのですが… 重大なコレクションを里香に見つかってしまった?!
そして戎崎祐一の甘酸っぱい日々は突如終わりを告げてしまいます。
どうにか里香に謝ろうと必死な祐一。
しかし、ショックのためなかなか許すことの出来ない里香。
何ともいえない空気が漂います。
そしてよりを戻そうとする時、「ある者」の邪魔が入るのです。
ただし、残念なのが
「暴力シーン」の描写がえげつないこと。
いい大人が病人を痛めつけるなんて医者として論外だと思います。
物語の土台がいいだけに、このシーンで不快になってしまいました。
そのため星は残念ながら3つにしました。
可愛いv 里香に見つかった戎崎コレクションとは・・・病院の中で育った純粋な里香にとって、それはとんでもないものでした。
物語の結末を知らない裕一は、脳天気に幸せを感じていて、それを眺める里香も楽しそうで、儚さがやるせないです。
ハッピーエンドになるといいなぁと、切に祈ります。
飽きずに読める一冊 今回は、裕一と里香の関係がぎくしゃくするお話です。私はこの作品を初めて読むとき分けあり2巻から読み始めたのですが
読んでいるうちにどんどん夢中になり、内容も飲み込みやすく肩の力を抜いて
楽に読め、次の展開が気になりどんどんページが進み、あっという間に読み終わりました。
最初の方は、ギャグ系(?)で裕一が里香と仲直りしようと必死になりながらも上手くいかず…
ですが、この巻の最後の方になっていくとちょっとシリアスな部分もあり、いろんなジャンルが混ざってて、楽しいです。
ですが、やっぱり最初から読んだほうが設定が分かるので、この作品を読み始めるとしたら
1巻から読んでみてください。きっとハマると思いますよ。
裕一に訪れた波乱に苦笑 この巻では、前巻のラストで裕一が相続(?)した「多田コレクション」が中心の話にな
ります。読む楽しみがなくなるのでこれ以上書きませんが、ギャグあり笑いあり、シリアス
ありの内容で飽きが来ませんでした。
これからもっと深まっていくだろう二人の絆に、ニヤリとさせられます。
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[ 文庫 ]
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本日の騎士ミロク1 (富士見ファンタジア文庫)
・田口 仙年堂
【富士見書房】
発売日: 2009-04-20
参考価格: 630 円(税込)
販売価格: 630 円(税込)
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・田口 仙年堂
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カスタマー平均評価: 3.5
終止明るめの気軽に読める作品 主人公・ミロクの所属する赤目隊は全員が剣を持たない部隊なのですが、武器を持たないわけではなく、体術や弓など隊員それぞれに剣以外に秀でた能力があって、その能力を駆使した彩り豊かな戦い方をします。
というか戦闘では「赤目隊は敵なしかっ!」というぐらいの強さを発揮します。
戦闘シーンはほぼ一騎当千な活躍っぷりの描写です。
重厚なお話が好きな人には不向きなお話ですが、ライトなファンタジーで私は楽しく読めました。
次巻以降も期待してます。
ライトファンタジー ライトノベル
ライトファンタジー
ライトラブコメ(ツンデレ風)
ライトだらけの軽いノリの作品です。
どうにも新しさを感じないですが、ベーシックな作品が好きな人にはお勧めできます。
それから、はみ出し部隊モノ(←そんなジャンルがあるのか?)が好きな人にもお勧めできるかも。
しかし、こう書いては申し訳ないんですが、
このままだと一山幾らのB級ラノベ群に埋もれて消えかねません。
それくらい、他との差別化が薄い作品です。
作者には頑張って欲しいですね。
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[ 新書 ]
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吸血鬼と愉快な仲間たち Vol.4 (Holly NOVELS)
・木原 音瀬
【蒼竜社】
発売日: 2009-04-24
参考価格: 900 円(税込)
販売価格: 900 円(税込)
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・木原 音瀬 ・下村 富美
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カスタマー平均評価: 4.5
暁の孤独は救われるのか? ホラーのようなファンタジーのようなコメディのような、ジャンル分け不可能なカオスな状態はそのまま。それに今度は新興宗教とハイジャックという、いかにもアメリカが舞台の要素が加わった。アメリカのテレビドラマとか、ジュブナイルの探偵小説みたいなノリが楽しい。この巻を読んで、話の根っこが意外と深いかもしれないと思い始めた。暁がエンバーマーになったのは、母の死がきっかけかもしれない。美しい母の姿をとどめておきたいと考えたのかもしれない。暁の義父は映画監督だ。映画は女優の一番美しい時をフィルムに残すことができる。そしてアルは吸血鬼だ。できそこないだけれど死ぬことはない。暁がとどめておきたいと思うものをアルは体現している。それなのに、暁は誰よりもまっとうな対応をする。アルのためを思い、アルと自分の違いを思い、一番よいと思う方法で別れを告げる。
暁の孤独をアルに救うことができるのか?できそこないを言い訳にせずに、暁のそばにいることができるのか?これからが正念場かも。
え?そんなあ? すごく楽しみにしてたのに少しは進展?はあったかと思うのですが、なんで話が途切れてしまうのでしょうか。暁のアルに対する気持ちがあふれて来るようででもせつな過ぎますよ!なんか読んでいて涙が出てきちゃいました。中途半端な展開で終わってしまうなんて?早く続きを出して下さい、木原先生!アルにとってはアメリカでキエフと一緒にいることが幸せなんでと思いましたが、それじゃあ今までの話はなんだったんだろう?この後があるのでしょうか?あの二人には幸せになってほしいです。
感動 凄い泣いたと思ったら、凄い笑えた。でも、最後にはやっぱり泣きました。暁とアルの気持ちが凄く伝わってきます(^^)
?1の理由 ?1にしたのは、前半部分がごっそりハイジャックの話だからです。
後半もこんな調子なのかと思うと、
正直読んでいるのがきつかったです。
木原さんは大大大好きなのに、何度読むの止めようと思ったことか。
でも後半は期待を裏切らず、息を吹き返します。
そして、最後!!!
以外でした。ちょっと悲しいけど、
話は確実に前進しているので、私的には全然大丈夫でしたけど。
(話が停滞しているのが一番イヤ)
5巻はアメリカから始まるのか日本から始まるのか、
どっちつかずの状態です。
個人的には、忽滑谷が好きなのでたくさん出てきて欲しいです^^
すみません…面白いです。 食わず嫌いなんてするもんじゃないですね。この巻を気まぐれに読んでハマり、何かの間違いかしらと三巻も読み、念のため現在一巻二巻本屋で取り寄せ中です。つまり面白かった!木原さんの他の本と違い、心情の表現は少なめかな?とも思うのですが、その分動きがあって楽しいです。それに切なさも織り交ぜられたら…ハマるしかないでしょう!キャラも魅力的です。私の中の一番は暁です。こんなお兄ちゃん欲しいです!普段厳しくて恐いけど、本当はすごく優しい人。ただゴロゴロ甘やかすだけの優しさじゃなく、本当の優しさ。これにアルが気付いてくれるといいな。そこからどうなっていくのか…楽しみです。
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[ 文庫 ]
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鋼殻のレギオスX コンプレックス・デイズ (富士見ファンタジア文庫)
・雨木 シュウスケ
【富士見書房】
発売日: 2008-09-20
参考価格: 609 円(税込)
販売価格: 609 円(税込)
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・雨木 シュウスケ
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カスタマー平均評価: 3
恐れていたインフレ ただでさえ強い天剣授受者が二人いる上にそれと互角に戦える狼面衆とか、それを上回る炎の女神だとか天剣授受者より強いグレンダンの女王とか、読者を引きつけようとする努力でしょうが、このままだと強さのインフレーションを起こしてまとめきれなくなりそうです。
昔スニーカー文庫から出ていたラグナロクと同じ運命をたどらなければいいんですがね。
待ってた短編 ドラゴンマガジンを読んでなかったことで
いまいち話の流れがつかめてなかったところがありましたが
今回の短編を読むことで ニーナとディックの関係も分かり
どんな展開があるのか 予測し楽しめる知識が揃いました
読んでの感想は 少し話がレジェンドの方と関わり過ぎかなと。
そちらも読んだ自分としては 繋がりが見えて一層楽しいものでありますが
そうでない人には 混乱をあたえて 話が楽しめないんじゃ…とも。
二つの作品に直接的なリンクがないのなら
謎かけみたいな感じより もっと分かりやすくした方が
話のテンポは良くなってくる気がします。
以上のことは もしかしたらそれほど気にするべき点ではないかもしれませんし、
逆にそこを味わって次に期待すべきなのかも知れませんね。
また ニーナ好きな私としては ディックの登場が新鮮で嬉しいかったです
読んでみるとまた今までの伏線の見方が変わって面白いと思いますよ
なので 不満な点と嬉しかった点 期待も含めて☆は4つにします*
タイミングとか、伏線とか、 第10巻。短編集。8巻の、本編中での過去の回想という形式ではなく、完全なる短編集。ドラゴンマガジンに掲載された短編「ア・デイ・フォウ・ユウ」と、書き下ろし中編「槍衾を征く」の4話収録。ア・デイ・フォウ・ユウは5巻以前の出来事で、6巻から9巻にはア・デイ・フォウ・ユウありきの展開が多々あるので、5巻まで持ってて6巻以降の購入を検討している方はまず10巻から読むことをお勧めします。書き下ろし中編は7巻以降の出来事なので、それはそれで注意が必要ですが。
やっと、やっとディックとニーナが初めて接触したア・デイ・フォウ・ユウが文庫本化されました。ドラゴンマガジンを読んでいない方々はさぞ理解に苦労したことでしょう。正直ここまで引っ張った意味が全く分からん。上記の通り、本編中の回想と言う形式ではなく、収録されている話は全て9巻以前の時間軸なので、このタイミングである必要性が全く感じられない。9巻を出す前にこっちを出せばよかったんじゃないか?もっと言うと、8巻の短編3つをすっとばしてこっちを先に文庫化しても良かったんじゃないか?更に言うなら、6巻の前にこの短編集を…。
と、文庫本化のタイミングに関する愚痴はこの辺にしておいて、取り敢えず中編についての感想。サヴァリスとゴルネオの再会とか、ニーナの幼少時の話とかを交えつつも、主にディック視点の話になっております。ア・デイ・フォウ・ユウがバリバリ伏線になっており、ア・デイ・フォウ・ユウからの流れで無理なく読み進められました。ところで、レジェンド・オブ・レギオスとの係わりを匂わせる台詞や描写のオンパレードになっておりますが、これ等の伏線をちゃんと鋼殻のレギオスの方で回収してくれるのか、少し心配になってきました。「鋼殻のレギオスとレジェンド・オブ・レギオスのどちらか片方だけでも楽しめる」と銘打ってる以上、レジェンド・オブ・レギオスの方に丸投げとかはやめてほしいです。
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[ 文庫 ]
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“文学少女”と繋がれた愚者 (ファミ通文庫)
・野村 美月
【エンターブレイン】
発売日: 2006-12-25
参考価格: 630 円(税込)
販売価格: 630 円(税込)
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・野村 美月 ・竹岡 美穂
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カスタマー平均評価: 5
過去と幻想と痛み、未来と夢と希望 “謎の美少女作家”だった井上心葉(このは・♂)と、自称“本を食べちゃう程すべての物語を深く愛している「文学少女」”の天野遠子をメインに、文学作品を彷彿とさせる事件を描いた作品の第3巻です。
ある日、遠子先輩が図書館の本のページが切り取られていた事に気付いた事から物語が始まります。
本巻では、「“文学少女”と死にたがりの道化 」で脇役だった芥川くんが中心になり、「友情」をお題目としたストーリーが綴られて行きます。
芥川くんを取り巻く環境、過去と現在の「友情」をなぞらえた様な二つの出来事が、なぜ彼が頑なに誠実であろうとするのかを明らかにし、彼の苦悩が浮き彫りにされます。
繋がりある過去と現在の「友情」の真相を遠子先輩が“想像”する事で、芥川くんも彼女もそれぞれの新たな道を進もうとする、爽やかな苦味を感じさせる物語です。
余談ですが、このシリーズは物語本文と、物語の中心にいる人物の独白(太字の文)の2つのパートで成り立っています。
読み終わった後に改めて独白部分を読み返して見ると、ストーリーの伏線が実に多く隠れている事に気が付くでしょう。
未来(つまり、今後の展開)の伏線もある様で、どうやら芥川くんの「友情」をなぞらえた物語は未来にも起こりそうです。
それがどんな結末を迎えるのか、どうぞ手に取って堪能して下さい。
“文学少女”と、「友情」。ただ、まっすぐな愚者達 あまりにもシリアスで容赦ない心理描写が多くて、途中読み飛ばしかねないシーンも多々ありました。しかし、それに耐えて読み進めれば、予想外な展開に驚愕し、クライマックスの遠子の“想像”を語るシーンでボロボロと……泣けます。あと、竹田さんがまた本音をチラッ、と語りました。あれは、かなりキツイですよ(人によりますけど)。後に残るは微笑ましさ。そして、「え?え!」と読み直す事(特に太字)必然な、まさかのラスト1ページ。戦慄しました。一体どうなるんだ。
向かい合う決意 シリーズ第1巻、第2巻と、サブキャラクター達の物語を深掘りして来たが、今回は井上心葉のクラスメートである芥川一詩に焦点を当てる。
天野遠子のオケ部への対抗心から、文化祭で劇の上演をすることになった文芸部。演目は武者小路実篤の「友情」。文芸部だけでは人数が足りないので、琴吹ななせ、竹田千愛、芥川一詩が助っ人として借り出されることになる。ところが、練習が始まると、芥川は携帯で誰かに呼び出され、抜け出していく。不審に思った心葉たちが後をつけると、事件に遭遇してしまう。
劇中人物に己の姿を見出し、立ちすくむ芥川。そしてこれまでも渦中の人物と出会い一人傷ついてきた心葉は、今回も傷だらけになりながら、芥川と向かい合い、過去と向かい合う決心をし始める。しかし、芥川が出す独白的手紙の宛名が二転三転するとき、過去の亡霊が現れる…。
次巻では波乱の展開になりそうな予感。
非常にシリアス 登場人物のキャラは一人一人、考え方は違うのだけど深く見ると何処か似ている。
その矛盾に考えさせられる所があるし、展開も読めず読んでいて心地いい。
文学少女特有の文学作品とクロスさせての話運び、そこが非常に輝いていたし、終始グダグダになる事もなかったように感じられます。
ついに心葉のものがたりが動き出した! これまで思っていた周囲の風景が変わってしまうところはさすがです。相変わらず見事な名作とのシンクロさせ方ですし,それが文脈の意味をすげ替えていく様は読み応えがあります。家族療法で言うリフレーミングという手法と同じように思えます。それにより物の見方が変わり,よりよい落ち着きを得ていく様子は素晴らしい。
それらはもちろんですが,この巻の最後についに本筋の物語が不気味に動き始めます。是非,最後まで読んだ後に,もう一度,太字の手紙を読み返してください。あの人が実は最初の方から登場していたことに気付き,手紙から感じるものが最初とがらっと変わり,背筋に寒いものを感じてしまいます。みんなどうなってしまうんだろうと。
そんな,2重,3重構造になっている,読み返すことを想定している小説は多くはないし,その意味でも実に見事な作品です。もうやめられません!
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[ 文庫 ]
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新・特捜司法官S-A 8 (ウィングス文庫)
・麻城 ゆう
【新書館】
発売日: 2009-04-30
参考価格: 630 円(税込)
販売価格: 630 円(税込)
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・麻城 ゆう ・道原 かつみ
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カスタマー平均評価: 4
カバーが変わっていてビックリ タイトルに司法とついているとおり、卑属とか尊属殺人罪とか難しい用語がでてくるので、疲れている時は読めない内容になっています。
今回収録されているのは、小説ウイングス誌上で連載されていた「卑属殺人」に加えて、「バーリー警部の事件簿」が書き下ろしで入っています。
漫画『JOKER』でおなじみのあのバーリーさんです。今回、なんとフルネームでの登場です(決まっていなかったとのこと)。
本編(誌上連載のもの)も事態に動きがあり、読み逃せない(?)内容になっています。
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[ 文庫 ]
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とある魔術の禁書目録(インデックス)〈3〉 (電撃文庫)
・鎌池 和馬 ・灰村 キヨタカ
【メディアワークス】
発売日: 2004-09
参考価格: 578 円(税込)
販売価格: 578 円(税込)
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・鎌池 和馬 ・灰村 キヨタカ
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カスタマー平均評価: 4
科学側 学園都市最強のアクセラレータが登場するこの巻。アクセラレータの悪役っぷりが、良い味だしてる。美琴の弱い部分を上手く表現してて最高です。
以前より良い主人公(話等、全体的にも) 今回の主人公上条はかっこいいです。僕は正直上条がどちらかというと嫌いでした。
1巻じゃ偉そうな口叩くし、2巻は話自体がちょっとね・・
ですが今回はテーマのある話だったし、登場キャラもよかったです。
ただ、盛り上がって迎えた決戦が物足りないというか・・勢いで終わってしまった気が。
それでもそんなの僕はあまり気になりませんでしたよ。
なにより上条当麻が初めて好きになれました。これ以降も良くなっていきますし。
毎度危険な体験をしている彼ですが、今回はちょっと違います。決意の強さが伝わりました。
いつもほどベラベラしゃべらずにただ、ある人達の為に「命を懸けて頑張ります」。
禁書には悪いけど記憶喪失になった後の彼の方が絶対「良い」です(笑)。
御坂妹のキャラクターで読ませた本 実験動物として、戦って死ぬ事を目的に生み出された女の子。彼女と主人公の風変わりなやり取りを中心に物語は進んで行きます。よくある戦う少女の血と銃弾飛び交うアクション活劇というよりも、感情がないに等しいアンドロイド少女と主人公との交流と言ったほうがイメージし易いと思います。オリジナル(ドナー)である御坂美琴とクローンの妹たちのキャラクターのギャップが面白く描かれています。
無敵無敗の超能力者とぼの戦いに赴く御坂妹を主人公たちは救うことができるのか、終盤はその顛末よりも、御坂妹の心情のカタルシスが印象に残りました。
ただ作者が筋ジスとおそらくALSの病理を誤認している点は、現実に多数の障害者がいるだけに、軽々しく扱うべきではなかったのではと残念でなりません。
とにかく熱かった。 アニメを視聴してから、小説に興味を持ち、購読しました。
音や、動く絵という情報をあらかじめ持っていたせいか
小説の文章から、場を想像するのが容易で、世界にすぐ没頭することができました。
第3巻とのことですが、1,2巻と基本的に根本的な芯のところは変わりません。
この先の巻でも、あまり変わりません。
よくある主人公成長型の物語ではなく、主人公が狂った世界をぶち壊していくタイプのお話です。
主人公の在り方に、共感できるか否かで、この小説に対する評価が大きく変わってくると思います。
(私は好きです。)
3巻では、ある少女の決死(必死?)の覚悟をメインテーマに据えています。
その状況設定と、それに対する主人公の答えに「燃えられるか否か」
そこが全てです。
細かい設定、矛盾点、確かに、目に付くところもあります。
ただ、そういったところに余りこだわらず
作者が意図した設定を汲み取り、登場人物の動きを追っていける人間になら
とても楽しめる物語ではないかと思います。
読み進めてきて良かった…と思わせる巻 1、2巻と読んで、話は理解できたのですがいかんせん文が読みづらい。
設定はいいのに、もったいない作家さんだなあと思っていました。
ネットでの評判はいいようなので(影響されやすい)とりあえず手に取ってみましたが、
文も明らかに読みやすくなっており、中盤からラストにかけての盛り上がりは秀逸です。
これからの作者の成長を期待して☆5つとさせていただきます。
ちなみに今のところ10巻まで読み進めています。
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[ 文庫 ]
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ラプンツェルの翼〈2〉 (電撃文庫)
・土橋 真二郎
【アスキーメディアワークス】
発売日: 2009-05-10
参考価格: 578 円(税込)
販売価格: 578 円(税込)
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・土橋 真二郎
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カスタマー平均評価: 3.5
カタルシスがたまらない 勝手にゲーム理論系作家さんと認定している土橋真二郎さんの新作です。
内容は、アマゾンドットコムを見てもらうこととして、ここでは興奮したシーンを述べていきます。
-全裸や下着の口絵にもえー。絵がキレイで、さまざまなタイプ(体型)のお嬢さんがいます。全員もれなく不幸な目(土橋作品ではデフォルト)に合ってしまうのだけど。
ここからは、内容紹介にあるゲームで興奮したことです。
-魔王倒し。条件文をよく読むことで、必須条件と十分条件を見極めましょう。思い込みはいけません。解決方法をよんだとき、目からうろこでした。
-ロシアンルーレット。初めは小さな違和感。なんで髪型を変更させるのだろう。そこから一つずつ一つずつ死ぬかもしれないドアを開けていくときの緊張感の高まりがタマリマセン。最後の結果がわかった時のカタルシスはサイコーでした。
最後のゲームは、男女のすれ違い有りのバトルモノでした。
一冊通じて、大変面白かったので、続きが出るといいなぁと思います。
「フィルター」の有無で評価が変わる 前巻ではひとつの大きなゲームの様子を描いていましたが、今回は大きく三部(というより二つのゲームとひとつの戦闘)に分かれており、それぞれ違った緊張感があります。
中では以前に出した設定を利用しているし、ご都合的な部分もあるものの、納得できる展開になっています。
このあたりは最後に駆け足になってしまった前作よりも良く、私がこのシリーズから土橋氏の作品を読み始めていたら、もっと高い評価をしていたと思います。
しかし実際の私はこのレビューで星3つを付けます。
「扉の外」と「ツァラトゥストラへの階段」の両シリーズを以前に読んでいたから、というのがその理由です。
私は本書の中ではロシアンルーレットの件がお気に入りなのですが、このパートのような緊張感と文章の持つパワーが、土橋氏のこれまでのシリーズでは文庫の全編から感じられました。
しかしこのシリーズはそこまでではないというのが正直なところです。
面白い。
けど今までのシリーズと比べると物足りない。
それが「土橋氏の著作のファンである」というフィルターを通した感想です。
氏の著作をこのシリーズから読み始めるかたであれば、私のようなひねた感想を持つことなく楽しめると思います。
感想等 全部読んでみましたが言葉の真理を探っていくって感じですね
ただ終わり方に「?」があるかも
続くのか続かないのか・・・
前回のから続くってのもあるから良く分からないです
ただ表紙の絵は良いです
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