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[ 文庫 ]
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“文学少女”と月花を孕く水妖 (ファミ通文庫)
・野村 美月
【エンターブレイン】
発売日: 2007-12-25
参考価格: 630 円(税込)
販売価格: 630 円(税込)
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・野村 美月 ・竹岡 美穂
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カスタマー平均評価: 4.5
“あなたは、私を知りますまい―。 「―忘れません」” “謎の美少女作家”だった井上心葉(このは・♂)と、自称“本を食べちゃう程すべての物語を深く愛している「文学少女」”の天野遠子をメインに、文学作品を彷彿とさせる事件を描いた作品の第6巻です。
夏休みのある日、心葉と遠子が麻貴の滞在する別荘に招待(?)された事から「夜叉ヶ池」の様な物語は始まります。
ホラー映画の様な奇っ怪な現象も起こり始め、やがて80年前に起こった事件と悲恋が根幹にある事が判明しますが、ホラーや妖怪が苦手な遠子は無事に事件の全容を“想像”できるのでしょうか?
今回は番外編的な物語で、第2巻「?飢え渇く幽霊」の続きに当たります。
第2巻を復習しておくと、物語中盤、雨宮蛍に憧れいた麻貴と、想いを寄せていた流人の2人の慟哭が特に胸に染みます。
苦みの要素は比較的少なく(少ない分濃いですが)、むしろ遠子先輩の様々な表情が楽しめます。
本や“ごはん”をねだったり、妖怪に怯えて部屋に押し掛けて来たり、座敷童になってみたり、籠城してみたり、いきいきと動き回る遠子先輩と困り顔でついて行く心葉が微笑ましいです。
縦横無尽に活躍する遠子先輩を是非堪能して下さい。
むしろ気になるのは、次回への引きである独白部分。
何と言うかもう、切なさが溢れそう。
特別編。遠子先輩は、いつもと違っていた 時系列上「幽霊」の次辺りのエピソードですが、野村美月先生のおっしゃる通り、「巡礼者」まで読んでからの方が楽しめます。遠子先輩らしさ全開!!と期待していたら、意外と、「あれ?あれれ??」と思うこと間違い無し。なんか、泣い(以下ネタバレにつき、略)麻貴のエピソード、そのほんの一部がプロローグに描かれています。ああいう家系は本当に大変でしょうね……ところが、他人の前では(特に友人達の前では)あんなに気丈なんですから。……彼女もまた、“文学少女”なくして存在しなかったのでしょうね。さて、最後の一ページ「――忘れません」……なんですかこれ。色々気になる―――――――――――――――――――――――――――!! って感じで終わっています。既に本編全部読んだ自分としては、もう苦笑。さて、レモンパイを焼いているのは誰なのか。遠子先輩はどうなってしまったのか。結末はもう、すぐそこにいます。推奨BGM:スキマスイッチ「雨待ち風」ゆず「超特急(麻貴)」コブクロ「時の足音」今回はさらに、「雨待ち風」が似合いました。
希望の種から芽吹いた巨木 雨宮蛍の事件以後、姫倉麻貴の出番が少なかったのも意図的だったのではないかと思えてきた。朝倉美羽の件が落ち着くまでは、表面上の人間関係を少しでも簡潔にしようという配慮で。この作品を読んだあとでは、人間関係の線が何本か追加された気がする。
冒頭で張った伏線を終盤で綺麗に回収しており、美しい構成だなあと思うのですが、若干美しすぎる気もする。姫倉光圀の立場で考えると、これまで描かれている情報で判断するならば、敵になるかもしれない人物に弱みを握られる可能性を与えないと思う。試験のつもりだったのかな?
エピローグで後年の心葉の述懐がありますが、色々と思わせ振りでもあり、次の作品との関連性を匂わせるところもあります。果たしてどうなるのか楽しみです。
今回の文学少女は少々ぶっ飛びすぎ まずは序盤の巫女、妖怪という類の単語の連発。
今までの文学少女シリーズと違って読む気が若干失せた。
幼いユリと尋子の二人で使用人を殺したことも度外れ過ぎるように感じる。
一番違和感を覚えたのはメイドの魚谷。
彼女は祖母の尋子から話を聞いていただけで、事件が起きた80年前の人間ではない。
それにしてはユリとアキラに感情移入をしすぎ。
結局本編では猟銃持ち出して姫倉麻貴を襲う程の理由と言えるようなモノはなかった。
姫倉麻貴もまたなぜこの屋敷の問題にこれ程まで取り組むのか謎だ。
あと読みづらかったので、心葉には幽霊など怪奇現象は信じていない心情で話を進めて欲しかった。
終盤の急展開は今までの文学少女シリーズ通りに読んでいて爽快さがある。
エピローグが無ければ☆2だけども、エピローグが秀逸なので☆3
よし、寝ようと思ってたけれども、神に臨む作家を読もう。
私服文学少女 帯に特別編とか書いてあったので、番外編っぽい物かなーなどと思って読んでいましたが、あとがきにも書かれているとおり時系列的に本編からはじき出されてしまっているだけの、がっつり本編に絡みついている6冊目です。しかもエピローグが7話目終了後を語ってしまっているような。文学少女の魅力たっぷりな、そしてころころ変わるキャラクタの関係は相変わらずで、これはなかなか忘れられません。
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[ 文庫 ]
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マリア様がみてる―卒業前小景 (コバルト文庫)
・今野 緒雪
【集英社】
発売日: 2008-10-01
参考価格: 460 円(税込)
販売価格: 460 円(税込)
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・今野 緒雪
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カスタマー平均評価: 4.5
ゆっくりと、確実に 終わりに近づいている感じがするが、基本的にはよくも悪くもいつものマリみてだった。特に内容について言えば、今作は短編集であるが、その実、大きな一つの流れを様々な側面から見ただけのものである。具体的には、短編ごとに語り部が変わるが、時間軸は一貫していると言える。その、珠玉の短編が絡まって、一つの流れが見えていく過程がここちよい。うれしくも、寂しい。そんな卒業前の風景の妙をきれいに描きだせていると感じた。引き延ばしすぎとの声もあるが、いやしくも主人公に大きく関わる祥子さまとのお話である。前薔薇のときとはかける比重が違って当たり前だ。むしろ、何気ない風景をきっちり描いていき、キャラクターへの思い入れを深める意味が強いため、よくあるような「引き延ばし」と揶揄されるものとは、マリみては決定的に異なると思っている。
のばしすぎです 作者が現薔薇様の卒業を先に延ばしたい意図がみえみえです。
初期のあのスピード感のある話の展開に戻してもらいたいと
皆さんがおっしゃるのがわかるような気がします。
いつもの、巧みで、読ませる、入り組んだパズルのオムニバス それはそれは、読んでいてとても気持ちのいいものなのです。
ですが、今度こそ卒業か!? と、焦らされて待っている身としては
「また時間稼ぎですか」的なちょっとガックリな部分も。
これだけ待たされたのだから、さぞ素晴らしい卒業物語のはず、いや、そうでなきゃ許さない!
という想いがどんどん積み重なって期待と不安が裏腹なのです。ヤキモキヤキモキ。
瞳子のが期待を裏切らない出来だったので大丈夫とは思いますけど。
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個人的に考えちゃうこと・・・
すでにステージとして完成されていて、どんな物語でも書ける舞台と小道具が揃っています。
次代でも、これまでの過去の別視点でも、ずっと過去でも、山百合会以外でも、
どんなストーリーも書けるはず。リリアンとスールがあるかぎり。
だから、本編の方をさっさと完結してしまって、他のストーリーを2とか外伝やなにかとして
どんどん出して行く選択肢もあったはずーと思ったりもします。
それはそれは、作者と編集者にとって勇気のいることでしょうけども。
別れは人を成長させる、って言いますね。 いよいよ明日は卒業式。
準備に余念のない祐巳たち在校生に対して、卒業生は手持ち無沙汰な一日な
はずなのだが、いよいよ最後となると思い出やら未練やらやり残したこと、
やらねばならないことなどが一挙に押し寄せて、結局なんとなく気忙しい。
写真部の蔦子さん、新聞部の三奈子さん、美術部の美礼さんなどの
(蔦子さんは在校生だけど)、卒業前のささやかな儀式の点描。
それは、それぞれがこころを残さないため。
そして、クールなはずの祥子さまも祐巳との別れを前にして思わず激情が
ほとばしる。
春まだ早い陽だまりに、ぽつんと咲くタンポポのような掌編。
季節は違えど、寂しい卒業。 すっかり秋になったこのシーズンに読むには、少し早い
卒業式前日のエピソードですが、物寂しい今にピッタリ。
いよいよ、ついに祥子様・令様の「卒業」です。
間に「お釈迦様」が入った為か、かなり久し振りの間隔な気が。
とにかくこれ程長くずっと読み貯めてきた小説作品は、十代以来
無かったもので、既刊を本棚に眺めて、「ここまで来たか…」と
感慨深い気持ちでいっぱい。
いつもながら時間軸を絶妙に操りながら読者を引きずりこむ
文章力の卓越さには圧倒されます。
卒業する薔薇様、見送る蕾、その妹達…それぞれの色彩違う花を
最後までどう魅せてくれるか…楽しみでありながら、切ない。
そんな新刊です。
意外な組み合わせの薔薇達の会話や、相変わらず美味なところ独占の
先代白薔薇様の登場も本当に嬉しい。表紙の祐己が、とても大人びて見えます。
とにかく、マリみファンならば今更買うほか無いでしょう。
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[ 文庫 ]
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彩雲国物語 黒蝶は檻にとらわれる (角川ビーンズ文庫)
・雪乃 紗衣
【角川グループパブリッシング】
発売日: 2008-11-29
参考価格: 540 円(税込)
販売価格: 540 円(税込)
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・雪乃 紗衣
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カスタマー平均評価: 4.5
よくわからん 旺季が戦をしてまで「王位につく」ことにこだわっている理由がわかりません。王にそんなになりたいのなら王位争いの時に何故動かなかったのかな?あの時動いてたら国が荒れて死人の山ができたっていうのは回避出来たんでないかな。やっと落ち着いて一息いれられるかなっていう今の時期に戦を起こしてまで王位にこだわる理由を知りたいです。だって王にならなくても政治の実権は握れますよね。直系をしいして王位についたら旺季が「死んだあと」また凄く揉めると思うのですが。私が彩雲国の国民だったら「もういい加減にしてくれ」って感じ。戦になって一番迷惑をうけるのは一般庶民なわけだし。若手三人組とかそこらへんどう考えてんですかねえ。「王が誰であっても困らない」枠組とか考えるべきなんじゃないかな?せこいクーデターなんかじやなくて。たとえば悠しゅんの狙っているのが王制廃止とかだったら納得するけどね。自分の理想の為なら全てを裏切る男というのは彼に似合ってると思う。まあクーデターは失敗すると決まっているわけだから首謀者たちは全員死刑?死刑にならないとおかしいですよね、状況的に。そこらへん最終章でどうするのかな。最上治の王劉輝と名官吏秀麗が読者に納得できる道を選ぶ展開を希望します。
問題は次の章 今回のこの章はなんとなく結末がわかり。まあそれはそれで面白いので問題ないです。
この巻では今までの「?」が一気に解ける部分が多いですが、やっぱりかーという答えが多いですね。
問題はこの後の展開はどうするのか。というところにあるとおもいます。ほんとこの章終わったあとどう展開をつないで行くのか作者に期待ということで★5
ティーンズ文庫ではもったいない おもしろいです。娘の本ですが 私が夢中になりました。主人公もですが登場人物が全て魅力あるものに描きわけられていてストーリーに引き込まれます。作者の多彩な才能に惚れ惚れします。もっといろんな世代の人に読んでもらいたい本です。「テンペスト」より彩雲国‥の方が私は満足できました。国や時代の設定違うといえばそれまでですが個人的にはこっちの方がおススメ。彩雲国大好きです。
娘が認めた、ただ一人の我が君へ・・・ あまりにも面白すぎて読んでることを忘れ、いつのまにか彩雲国の住人の一人になっていました!!いやほんとに!!
あの紅家が、劉輝の目の前で膝をついた・・・「忠誠を誓う」と。
『余にか…』
『はい。娘が認めた、ただ一人の我が君へ』
映画を見ているような気分というよりは、
彩雲国住民の一人として歴史的な瞬間を、目の前で見ていることに興奮しました。
レビューを読むなんてことをせず、今すぐこの本を読んでください!!レビューだけではこの感動と期待を伝えきれません!!!
文章テクは文句なしですが なんだろう、今までのキャライメージを一気に覆す巻に感じました。
来ましたね、御史大獄。もう終わってる気がしてたわ。にしても、刑部尚書は未出だったんですね。忘れてました。にしても、あの尚書の突き抜けすぎたキャラがどうやって出来上がったのかすごく気になります。一体どんな生い立ちが・・・?
で、本題。
なんか、本当に劉輝がただのボンボンに見えてきた・・・。王でいたいってあがいてるのも、子供がおもちゃを取られるのを嫌がるような感じに思えたのは私だけでしょうか?挙句に、自分が無理通して官吏にした秀麗を、結局は後宮入りにするような雰囲気・・・秀麗の苦難はなんだったのかと思ってしまいます。というか、「秀麗を後宮に入れるぐらいなら余が頑張る!」とかって一念発起ぐらいして欲しい。秀麗も、そこに関してはただの物分りのいいお嬢様に見えます。
そして、ついに過去が明かされた悠舜さん・・・前々から不穏な気はしてたけど、不気味な気さえしてきました(というか、当主なら顔ぐらい知ってようよ&天才のくせに思い出すの遅すぎ黎深さん)。
自分でも何かと憶測してたんですが、未出の家だったら当たるわけないわ(涙)
でも、あそこまで怪しい雰囲気出してた人がズバリ敵だと、逆につまらないので彼は最終的には味方だろうと思ってたら、最後の方で独白してますよね・・・。
あの「最後まで」の台詞が、前巻だっけ?で孫尚書がしゅう瑛に言った「最後まで」と同じ意味なら、やっぱり彼は敵なんだろうかと思ったり。
そして、「仙」のことを誰も秀麗に話してくれないのね。最後に泣くのはしょーか父さんと劉輝と静蘭だろうなぁ・・・。
話の構成や伏線の回収、文章は文句なしですが、展開が気に入らないので星4つにしました。
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神様のメモ帳〈2〉 (電撃文庫)
・杉井 光
【メディアワークス】
発売日: 2007-06
参考価格: 641 円(税込)
販売価格: 641 円(税込)
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・杉井 光
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カスタマー平均評価: 4
前半は停滞感があるので、多少我慢。後半は鳴海が格好いい 今回は、2億円の現金を残し雲隠れした父親を助けてほしいというタイ人の少女による依頼から物語が始まる。
調査を進めていくにつれ、事態はNEET探偵事務所の手に負えない規模へと膨らんでいく。
岸和田会、田原組、平坂組、ハローコーポレーション…いくつもの組織を巻き込んだ大事に発展した時、鳴海がとる行動とは…。
今回は鳴海が予想外の活躍を見せてくれる。
彼の成長は感じられないところが残念ではあるけども、閃いてからの彼はなかなかに格好良かった。
テツ先輩、ヒロさん、少佐は相変わらず自分の領域で活躍、アリスは若干大人しめ。
平坂組の人達は、相変わらずPCネタで鳴海の鋭い突っ込みを呼び起こしていてGJ
平坂組のファンとしては、ネタ以外で四代目以外の人の活躍をもう少し見たかったところ。
2巻 1巻が面白く、期待して読んだ2巻。ストーリーの評価は…他のレビュー様と同様かな?(苦笑)ただ、前作のキャラ達はしっかり活躍。特に四代目は今回イラスト付き♪四代目ファンは是非!?追記?前作に比べると、アリスが余り目立ってない気が…。ちょっと残念。
安定した面白さ。ただ1巻に比べるとインパクト不足? まるっきりのイロモノと思いきや、しっかりした内容だったニート探偵第二弾。
高校生のニート予備軍な主人公・鳴海が、読者視点のツッコミを入れつつ、自分の無力を噛みしめながらも、
頑張るというコンセプトは変わらないので、読了感は1巻同様良かったかと。
加えて、ニート探偵アリスが思考、助手である鳴海が行動、ニートな面々が実働と、バランス的にも丁度良く、2巻にして安定感が出てきた感じ。
アリスと鳴海の会話も小気味よいので、その面でも愉しめました。
ただ1巻に比べると、インパクトに欠けるのは確か。
ニート探偵とその他ニートな面々がやりたい放題するという根幹の部分があまり感じられなかったかな?
ニート達との関わりが若干薄目で、ニート山手線ゲームみたいな弾けたネタもなかったし、もう少しおふざけな割合が多めでも良かったように思えます。
ニート探偵 神様のメモ帳の続編
ニート探偵今回の依頼人は2億円をもった少女
おもしろいです
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神曲奏界ポリフォニカ エイディング・クリムゾン 神曲奏界ポリフォニカシリーズ (GA文庫)
・榊 一郎
【ソフトバンククリエイティブ】
発売日: 2008-09-16
参考価格: 735 円(税込)
販売価格: 735 円(税込)
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・榊 一郎 ・神奈月 昇
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カスタマー平均評価: 4
群像劇 ジェラス・クリムゾンから続く「ホライズン事件」の後編。
前編の様子から後編は大激闘を予想していたのですが、ストラグル・クリムゾンを凌ぐ総力戦、とまではいかなかった様です。
先の戦いで深刻な被害を被ったホライズンの中、行方不明者を捜すフォロン達。
しかし敵の罠により通路が塞がれメンバーはバラバラに。
閉ざされた空間で人と精霊、それぞれの想いが交錯します。
文章からも暗がりの中狭い通路をさまよう閉塞感をヒシヒシと感じます。
ジェラス・クリムゾンのあとがきで榊先生がこの物語は白と青がなければ生まれなかったと書いておられ、その時はリーマ&グレイス・カンパニーが出てくるくらいでそんな大げさなと思っていたのですが、今作でその意味が明らかになります。
確かにこれは青があったから出来る展開。
もちろん青を読んでいない人でも今回で重要な点は説明されているのでご安心を。
派手な立ち回りを期待していただけに肩すかしを食らいましたが、今作もボリュームは満点。
ただ、各メンバーでいろいろ書こうとし過ぎてそれぞれのエピソードが薄くなってしまったような感じ。
榊先生的にはまだまだ書きたかったところがあるんじゃないかと思いました。
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[ 文庫 ]
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とある飛空士への恋歌 (ガガガ文庫)
・犬村 小六
【小学館】
発売日: 2009-02-19
参考価格: 620 円(税込)
販売価格: 620 円(税込)
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・犬村 小六 ・森沢 晴行
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カスタマー平均評価: 4
相変わらず、作者の独り言は蛇足・・・ 前作の終章も非常に蛇足だったが、今回の作者の挨拶も非常にいただけない。
物語の定義や主人公の性格は読者に解釈を委ねるべきで、作者がとやかく決め付けるべきではない。
ネタバレなどもってのほか・・・
まあそれはおいといて、物語としては、丁寧な描写と、前作とは打って変わり非常に軽いノリの会話がメインです。
カルがとことん落ちていく様を現実的に、無残に描いておいて、アルバス家の温かさとの対比で見せる手法は見事。
カルがヘタレでマザコンで魅力がないとか、ちゃんと話を読んでる?
彼は母親を侮辱した相手に、年上だろうが構わず立ち向かったし、しっかりと現実に向き合って生きている。
マザコンなのは、当時9歳であったことを考えると母親に依存するのは当然で、また思い出の時間がそこで止まっていることから、仕方ないと思える。
と好意的に読み解くものの、作者自身からヘタレの烙印を押されては・・・(苦笑
物語に引き込む文章力も、設定も文句はない。
時にいい物語というのは、キャラが独り立ちし、作者すら予想しなかった方向へ進んでいく場合があるが、
続きでは是非、そういったサプライズを期待したい。
主人公がGood 個人的に、前作よりこちらの方が好きになりました。
というのも、この主人公が実に好感が持てるんです。
未熟で欠点だらけな少年なのですが。
ラノベ業界では『情けない主人公』というのは珍しくありませんが、
『情けなくても主人公』というキャラは、実は少数だと思っています。
両者の違いがどこにあるかというと、自分の足で立った視座を持っているかどうかです。
情けない主人公というのは、情けなさが単に読者のコンプレックスへのエクスキューズとしてのみあり、
その後に『でもやるときはやる』とか『変な力を持っている(手に入れる)』や『女の子にもてる(出会う)』という展開でカタルシスを出す役に立てるためだけの設定なのですが、
この作品のように、情けなくても主人公、というのは、その欠点を抱えた人間性そのものがドラマであり、物語の原動力となります。
主人公とは物語の視座であり、
ヒーローとは、世界の危機を救わなくても、ただ欠点を抱えた少年1人が勇気ある一歩を踏み出しただけでも、立派に物語たりえ、ヒーローたりうる。
そんな、物語の原点というべきものを久しぶりに見た気がしました。
どれだけ欠点があろうと、この物語の主人公は、まぎれもなく主人公としてふさわしい少年だと思います。
で、ここから先は極めて個人的な意見なのですが……
仇は討つべきですよ。
たとえそれが間違っていても、やるべきです。
間違っていようとも主人公は主人公です。
彼には是非、初志を貫徹してもらいたいところです。
評判ほど悪くはない このとある飛行士の恋歌に関しては辛い評価多いようだが
実際に読んでみるとそれほど気にはならない
最初の何十ページかがいらないという意見に関しては
私も賛同するがそれ以外の部分は十分許容範囲だと思う。
前作を読んで気に入ったのならこの作品を購入しても
それほど損はないのではないかと私は考える。
個性的キャラ=魅力的キャラではないような・・・(ネタバレごめんです) レビューで高評価ゆえ、期待したのですが肩すかしを喰らいました。マザコンで元王子、ぶっつけ本番に弱いという主人公にまるで魅力を感じない。
飛行士として卓絶した技術や能力もなく、ただの自己中心的な頭のちょっと悪いどこにでもいる少年では、読んでていてイライラします。
サブヒロイン?の少女の主人公に対するツンツン口調は萌えるというより、萎えます。
主人公、情けなさすぎる…。
続きが楽しみだなぁ? 前作みたいなストーリーライン(時間軸がスッパリ変わる)なので、「追憶」読んだ方ならすんなり読めるのではないでしょうか。
「恋歌」は序章ですが今後に期待できる内容であったと思います。
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[ 文庫 ]
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彼女は戦争妖精 3 (ファミ通文庫)
・嬉野 秋彦
【エンターブレイン】
発売日: 2009-05-30
参考価格: 609 円(税込)
販売価格: 609 円(税込)
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・嬉野 秋彦 ・フルーツパンチ
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カスタマー平均評価: 0
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[ 単行本 ]
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おいしいコーヒーのいれ方 Second Season I(1) 蜂蜜色の瞳 (ジャンプ ジェイ ブックス)
・村山 由佳
【集英社】
発売日: 2007-05-25
参考価格: 780 円(税込)
販売価格: 780 円(税込)
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・村山 由佳 ・志田 光郷
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カスタマー平均評価: 4
相変わらずの2人 偶然書店で並んでるの見つけて
おぉーーーーって、買って読んだんだけど
前半は勝利の回想による今までのあらすじで
中盤からようやく話は本題に。
ここまで読むのがしんどかったなぁ。
その後は、ふんふん、というか
やっぱりというか
そんな展開
でも、あいかわらず、読みやすくって
一気に最後まで読めたかな
信頼 前巻でついに結ばれた勝利とかれん!だけど二度目が上手く出来ない。初めての時はいけたのに。二人ともそのことで少し悩んでしまう。勝利は焦らなくても大丈夫というがかれんは申し訳ない気持ちがあって。かれんも勝利ともっと一つになりたいと思っているから。そんなとき、かれんが勝利のアパートに泊まることになって勝利は嬉しさで一杯。たとえただ一つの布団で眠るだけも構わない。かれんに無理させたくないからと思っている勝利。当日。とあることから星野のことで気まずくなってしまった二人。少しそういう気分を薄れさせてアパートに向かう途中に駅で当の星野とばったり。気が滅入ってしまう勝利、ぎこちないかれん、挑発的な星野、それを嗜めようとする原田先輩。やっぱり苦難続きの二人だけど今回はタイトルにもあるとおり比較的甘い話かなと。少なくとも前巻みたいに切羽詰まった二人ではないです。かれんが勝利に自分の感情を言葉にして話しているのが良かった!
かれんの本音 今回は3年ちょっと前、勝利とかれんが再会した時から前回までを振り返るところから始まります。そしてあの夜から一夜明けて。
勝利とかれんは二度目になかなか苦労します。かれんはキスも勝利が始めての相手で、Hも勝利がもちろん初めて、つまり処女だったから。
それ以外にも今回は星野とばったり遭遇したり、あいかわらず結構苦難続きです(苦笑)。
でも、そういうことがあったから久しぶりにかれんの心が描かれてます。本当はすごくやきもちを焼いていたことや、私以外に誰も勝利に触れてほしくない、とか勝利にとってとても嬉しい本音が。普段、あまりそういった直球的なことを言わないかれんが勝利のことをどれだけ好きでいるかとかを話してくれてます。
最初はまだまだ苦難続きな感じですけど、最終的には今回は蜂蜜色の話です。これからは結婚とかそういった話になっていくのかな。なっていってほしいな。
瑞々しい恋愛、してますか? 村山さんにとってほとんどライフワークと言ってもいいほど定番のシリーズです。
「おいコー」シリーズの合間に、それ以外の長編小説を書いていると言っても過言でないかもしれません。
そう言う僕も、3月までその存在さえ知りませんでした。今思うと凄くもったいないことをしていたと思います。(もちろん、その後Amazonで1?10巻までを「大人買い」しました。)
このシリーズを読み進めると、村山さんの作家としての変化や変遷も窺い知ることが出来るので、小説自身の面白さとは一味違った楽しみ方も出来ます。
村山ワールド未体験のかた、ぜひお勧めです。流行人気作家の作品をリアルタイムで読みましょう。こんなチャンス、そうはないと思いますよ。
「おいコー」シリーズ シーズン2突入 「おいコー」シリーズ、セカンド・シーズンに入りました。
このネーミングは向こうのドラマを意識されてるのかな?
20巻目まではセカンド・シーズンとしてその時かれんは何歳になってるのか・・・なんて。
新作の前半はP38まで10巻までのあらすじ解説。
全P200の中でかれんが登場するのがP98。
ずいぶん前振りが長い。
ただ前巻より今回の方がショーリが多少成長していて読んでいて気が楽です。
しかしP130、今回はないのかなと思っていたところでわざわざ原田先輩と星野りつ子登場。
いちいち波を立てるかと思いつつやっぱりねと笑ってしまった。
今後は後半のクライマックスはこの必殺のラブラブのパターンになるのかなと。
でも恋愛小説は村山さんしか読まないし村山さんのああいう表現・・(「BAD KIDS」なんかもそうですが)絶品というか芸術の域に達してるしファンも期待してるんですよね。
でも展開としては新しい恋敵が登場したり星野以外の女性が登場してショーリの心が揺れたりかれんがまた転職してしまったりとか二転三転しても面白いと思います。
既に10年経ってるわけだしストレート直球ど真ん中の恋愛小説から技巧派の大人の恋になり結婚、出産、浮気(あと10年はない?)もあっていい。
今回も村山さんのサイン会に参加して少しだけ話をしました。
来年もぜひ。
あとがきにラジオドラマのことを書いてます。
サイン会の時に村山さんにCD化をお願いしますよと言ったんですが
「いろいろ難しいみたいなんですよ」
映画化された「天使の卵」の小西真奈美さんもいいんですがやっぱり「おいコー」は長谷川真弓さん。
去年の再放送は全部録音しましたがでもCDで聴きたい。
今回はラストの一文がとても美しい。
「すっかり見通しのよくなった街路樹の影と、色とりどりの落ち葉とを踏んで、かれんが遠ざかっていく。
僕はそこに立ち、ただじっと見守り続けた。この世でいちばん愛しい後ろ姿が、角を曲がって見えなくなるまで、まばたきもせずに見守り続けていた。」
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[ 文庫 ]
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イリヤの空、UFOの夏〈その4〉 (電撃文庫)
・秋山 瑞人
【アスキー・メディアワークス】
発売日: 2003-08
参考価格: 599 円(税込)
販売価格: 599 円(税込)
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・秋山 瑞人 ・駒都 えーじ
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カスタマー平均評価: 5
人間の愚かさと愛おしさ 読み終わっての感想は、「夏は終わったんだなあ」そんな感慨深いものでした。明らかになっていく、世界の醜さ、延いては人間の愚かさ。だからこそ、一際美しく輝く人間への愛おしさと切なさ。「最後の道」の先に夢見た、最も幸福な「平穏」とその儚さ。近くにいたいと、傍らに居続けたいと、ただそれだけなのに、それすらもどうしようもなく遠い彼方にある。読んでみれば分かると思います。最初のページの挿し絵はとても大切な1ページです
夏の季節になると… この本を読み終えたのは4?5年ほど前になるが、今でもその時の胸が締め付けられた気持ちを覚えている。
表紙の絵からオタクの読み物などと決して思わないでください。
中身も見ないでこの表紙だけから嫌悪感を抱き、読まない人がいることを残念に思う。
最近流行りのケータイ小説を読むなら、こちらの本を代わりに読んで欲しい。
読み終えた後に『やっぱり私はケータイ小説が良い』と思うのは個人の自由だ。
そう思う人がいるかは疑問であるが。
読み終えた後にはどうしようもないせつなさと、イリヤの空があなたを迎えてくれます。
世界を裏切って、人類を見捨ててイリヤと逃げよう。 世界を裏切って、人類を見捨ててイリヤと逃げよう。
主人公のその気持ちは、作者の巧みな文章によって深い共感を呼びます。
壊れるイリヤ。世界ではなく、ただ彼女だけを守りたい。
いよいよ、イリヤの空クライマックスです。
願わくは、イリヤは今もあの空を飛んでいると信じたい。
イリヤの幸せ イリヤはある形で幸せを手にしてそれは本当に幸せだったのかと考えさせられる作品。
主人公も幸せなのか?誰が本当の幸せを手に入れたのか、それとも皆が幸せなのか、その逆か、自分の身近な幸せは本当に尊いものとも思わさせる作品でした。ぜひとも読むことをおすすめします。
悲しい最後… 最後の巻だなぁ…と思いつつ読みました。
シリアス路線を前巻から継いでいるため、
内容がかなり重かったです。
読み終わって、やっぱりイリヤは…
ということ。
正直、かなりむごいな、とも思いました。
でも物語の流れからすれば、それが妥当だったのかもしれません。
それでもやはり
伊里野には幸せになってもらいたかったです。
でも物語的には文句なしでした。
不覚にも泣きそうになった本です。
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[ 文庫 ]
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紅の勾玉 姫君の幼馴染は陰陽師 (ティアラ文庫)
・大槻 はぢめ
【フランス書院】
発売日: 2009-07-03
参考価格: 580 円(税込)
販売価格: 580 円(税込)
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・大槻 はぢめ ・ひだか なみ
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カスタマー平均評価: 0
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