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増補 幕末百話 (岩波文庫) 毛沢東の私生活〈下〉 (文春文庫) 春秋左氏伝〈下〉 (岩波文庫) 新選組三部作 新選組遺聞 (中公文庫) 昭和の名将と愚将 (文春新書 618) 日本を創った12人 (PHP文庫) 20世紀とは何だったのか―現代文明論〈下〉「西欧近代」の帰結 (PHP新書) クアトロ・ラガッツィ〈上〉―天正少年使節と世界帝国 (集英社文庫) アジア・太平洋戦争―シリーズ日本近現代史〈6〉 (岩波新書) アンベードカルの生涯 (光文社新書)
増補 幕末百話 (岩波文庫) 毛沢東の私生活〈下〉 (文春文.. 春秋左氏伝〈下〉 (岩波文庫) 新選組三部作 新選組遺聞 (中.. 昭和の名将と愚将 (文春新書 .. 日本を創った12人 (PHP文.. 20世紀とは何だったのか―現代.. クアトロ・ラガッツィ〈上〉―天.. アジア・太平洋戦争―シリーズ日.. アンベードカルの生涯 (光文社..

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増補 幕末百話 (岩波文庫)

[ 文庫 ]
増補 幕末百話 (岩波文庫)

・篠田 鉱造
【岩波書店】
発売日: 1996-04
参考価格: 798 円(税込)
販売価格: 798 円(税込)
増補 幕末百話 (岩波文庫)
篠田 鉱造
カスタマー平均評価:  5
滑稽でいて切実
庶民の口から語った幕末の回顧録。 幕末明治の回顧録というと、公爵様がしかべつらしく語るものという印象がありますが、その点本書は全く別物。 価値観が180°変わった時代、振り返って見れば懐かしくも滑稽であった封建時代を面白おかしく、庶民の口調で描き出します。 交通史に興味を持つ私としては、特に面白かったのが日光例幣使にまつわる話題。 「例幣使」と言えば街道では蛇蝎のように嫌われた大悪役。 例えば島崎藤村の「夜明け前」でも、アーネスト・サトウの紀行文でも「例幣使」と言って、 彼らの横暴に触れずにおくものはないというくらいです。本書では、その手口が滑稽に描き出されます。 沿道の住民に難癖つけては金品を脅し上げていった彼ら。 一度奉幣の旅に出れば、一年は食えるほどの蓄えを作ったといいます。 「私はここでコロリとやりました」 駕籠から故意に転落してカネをせびる公卿の台詞。 なりふり構わぬ「努力」には、思わず吹出してしまいます。 権威に縛られた封建社会は、かくも滑稽な世でありました。 虚勢も芝居も大真面目なだけに笑え、そしてまた切実です。 噴出した社会の矛盾は明治維新に結実し、日本は近代の夜明けを迎えたのでした。 一風変わった視点から時代のうねりを眺めてみるのに、実に面白い一冊です。
幕末のリアリティ
本書を読むと、まるで自分が幕末から明治初期に掛けてタイムトラベル をして、語り手が目の前で話してくれているような感覚になりました。 当時の日本人は、幕末のように社会が混沌としていても、 粗雑だけどエネルギー溢れ人間観察力があり、生きる力という点において 現代人の数枚も上手だったという印象を受けます。 有名な安政の大地震、大名の生活、辻斬りから命からがらで 逃げてきた人の話など本当に面白く、今のように管理された社会ではあり得ない (表に出ないだけなのかもしれないけれど)事件やエピソードがあって 本当に楽しく驚きながら読み終えることができ、 歴史教科書では教えてくれない日本史を知った気持ちになりました。 お勧めです。
江戸の息づかい
 幕末のことを覚えている老人に当時の思い出を語ってもらった聞き書き集。内容も面白いが、語り口が、生き生きとしていていい。
 例えば、 「昔の家督というものは無雑作で、今と違い、面倒なことはありません。御届けさえ済めば故障はないので。先達(せんだって)のお話の通りの大名はイザ知らず、その頃は相続は容易(たやす)いものでした。当今はこの間も孫を養子にするので、区役所へお百度を踏みましたよ。ホイ余計な愚痴を申した。ソコで家督のお礼というのは弁じようか。その御礼の前にこういう御書付が上(かみ)からまいるんだよ。」(177ページ)
 また、明治になってから世相が変わったことを嘆いた言葉にこんなのがある。 「ソレに「徳義」という二字ではなかったが、「義」という一字のためには随分と肩を入れて争ったもので、しかるに当今は「徳義」の二字はサテ置いて、「義」の一字のためにも力を尽す人はない。「利」の一字のために一生懸命で、真(しん)に我々老人株から見ると、行末が案じられます。」(183ページ)

 どんどんどんどん人間が「利」ばかりを追い求めて来て現在に至るわけだ。
 明治になってからは一市井人として暮らしていた人に限って話を聞いており、生活が感じられるのがいい
無名の証言者たちによる歴史の側面
ここに収められた聞き書きは、ほぼ100人の無名の人々による幕末明治の回顧談です。これは明治35年ごろに行われたというから、まさに幕末維新の動乱期を見聞きし、かつ生き延びた市井の人々による歴史証言と言えるでしょう。百話シリーズがまず復活したのが昭和7年、後版を重ねてまた昭和43年に復刻され、今また文庫として出ているのは、このような幕末・明治の側面史が如何に求められているかが反映されていると思います。いわゆる正史として取り上げられない裏話、それがまたノンフィクションとして面白いというのが、百話シリーズの魅力です。かつて明治期に新聞に連載されていた折は、かの森鴎外が参考にしたという話もあり、現在に至るまで歴史小説・時代小説家たちのタネ本として、大いに用いられてきた聞き書きです。平成の世、21世紀に復活した実話集として、一読の価値があります。


毛沢東の私生活〈下〉 (文春文庫)

[ 文庫 ]
毛沢東の私生活〈下〉 (文春文庫)

・李 志綏
【文藝春秋】
発売日: 1996-12
参考価格: 870 円(税込)
販売価格: 870 円(税込)
毛沢東の私生活〈下〉 (文春文庫)
李 志綏
李 志綏
カスタマー平均評価:  5
今の中国を知るには彼を知るに限る
毛沢東、今の中国共産党を作った人間である。 その主治医を22年間勤めた人が、毛沢東のことを詳らかに書いたのが著書である。 毛沢東は人民が死ぬこと、苦しむことを何とも思わない。完全なる自己中心人間である。これは著書を読めば簡単に分かる。こんな愛に著しく欠ける人間が頂点にいる国では、国民は大変である。まず生き残るために自分も自己中心とならなくてはならない。何しろ、愛とか優しさとか正義を優先すれば自分が吊るし上げられ、文字通り抹殺されるのだから。 それが今の中国を形作っている背景にある。毛沢東の時代は完全なる恐怖政治であった。まだその恐れが中国には残っている。中国を批判するには背景を知らなければならない。そのためにはまず著書を一読することをお薦めする。
続李先生版『中国の赤い星』
故毛沢東主席は、湖南省出身の農民出身の偉大な政治家・革命家であると同時に、偉大な詩人でもあった。それは見習うべきことである。彼は文人であり、修行僧という感じもする。自らを戒め、生活をきりつめ、贅沢は決してしなかった。これらのことは、もはや贅沢使い捨て国家となった日本が見習うべきものである。毛沢東主席には誤りもあるが、誤りよりも良い面を見つめ直して、見習い、自らを高めていくことこそ必要だと思う。他人を蹴落とすことをすれば自分も蹴落とされると戒め、他人の良い箇所を見習うと自分を高めることが出来ると認識すべきである。このレビューのタイトルを上巻に引き続き、続李先生版『中国の赤い星』と名付けたい。下巻のみを読んだのでは全体の概要は分からないので、上下巻と???!に読まなければならない。
神秘の裏側を覗く興奮つきず
出だしからして度肝を抜く面白さで、それが最終章までほとんど弛むことなく続くという恐るべき書物。それにしても、出だしのてんやわんやは吉本新喜劇の一番の傑作よりも面白いのではないか。ブラックユーモア横溢の、共産主義独裁政権ならではの、あっと驚く裏話である。あれやこれやとにかく興味深い話が詰まりに詰まっているけれど、権力闘争のメカニズム研究の資料としても十分値打がある。四人組が打倒された場面など実にあっけないいきさつであり、権力移行の仕組みは我々素人が考える以上に単純なものなのかもしれない。権力をめぐる当事者のぐっとふんどしを締めるその気合の差なのではないか。 この書物を嘘っぱちだとする本が出ているけれど、真相はどうなのだろう。本書の記述は、私には十分リ!アリティのあるものでした。読んで絶対損はしない。

春秋左氏伝〈下〉 (岩波文庫)

[ 文庫 ]
春秋左氏伝〈下〉 (岩波文庫)

【岩波書店】
発売日: 1989-05
参考価格: 945 円(税込)
販売価格: 945 円(税込)
春秋左氏伝〈下〉 (岩波文庫)
 
カスタマー平均評価:  5
付箋だらけ(笑)
下巻はあの『臥薪嘗胆』で有名な呉越の戦いで幕を閉じます。そしていよいよ時代は戦国へ…。私は気に入った箇所に付箋を貼るのですが、下巻が一番付箋だらけになりました。幕末維新の志士たちは本書の大きな影響を受けたと言われてますが、現代の政治家にも是非読んで貰いたい本です。
そんなし
 訳本としてこれほど読みやすい本は岩波文庫としては随一。他の本が学者が学者らしく偉そうに書いてあるのに対し、こちらはどうにかして読者に理解させようとする努力がひしひしと伝わってくるとても分かりやすくて楽しい本です。買って損はありません。

新選組三部作 新選組遺聞 (中公文庫)

[ 文庫 ]
新選組三部作 新選組遺聞 (中公文庫)

・子母沢 寛
【中央公論社】
発売日: 1997-01
参考価格: 780 円(税込)
販売価格: 780 円(税込)
新選組三部作 新選組遺聞 (中公文庫)
子母沢 寛
カスタマー平均評価:  4
才子・伊東甲子太郎の和歌が読める
子母澤寛が当時を知る翁達に聞いた遺文集なので、全体的なまとまりのある書では無いが事実という事もあり面白い。だが新選組に興味があるか少しでも知っていないとあまり楽しめないかもしれない。個人的には近藤や土方や生き残った斉藤一や永倉新八など後のメディアで何度も取上げられる様な人よりも殺された清河八郎や伊東甲子太郎(どちらも土方一派の暗殺みたいだけど、二人とも剣の達人であったとは言え何か殺し方が卑怯なのです)などの死ぬには早すぎた惜しむべき才子に肩入れしたい偏向があるので、その伊東甲子太郎兄弟の記述が多い所が気に入りました。またこの中には伊藤甲子太郎が残した和歌が12ページにも渡って収録されている。他の見所は佐久間象山の息子の話や原田左之助の話、近藤の最後と遺族の動向も詳しい。芹沢鴨暗殺を側で立ち会うはめになったその借家の女房の話も生生しい。また、土方と並ぶ実力者だった副長・山南敬助の切腹前の山南に惚れていた島原の女・明里の涙や病で療養中の沖田総司を見舞う姉や兄の兄姉団欒が微笑ましく、また沖田を置いて旅立つ日に訪れた近藤の涙、沖田の涙などにはホロリとさせられる。また近藤の剣「虎徹」に関する記述も面白いですよ(斉藤一が夜店で買ってきたのをもらった説とか)。
リアルさがワクワクさせる。
「八木為三郎老人の壬生ばなし」という段落で、昭和3年11月15日に子母澤寛が八木家の跡取りの八木為三郎氏に思い出話を聞いた話がかなりの頁割かれている。ワクワクしてしまう。それぞれの人物の人となりが思い出として語られているのが不思議な気がする。新選組ワールドの摩訶不思議な魅力は、かなりの遺物が残っていることと関係者が明治になっても生き残り思い出を語っていることから、断片的なジグソウパズルを自分で組み立てているような気になる点ではないかと思う。話は脱線するが、この間、八木家に久しぶりに行った。通るだけでドキドキする。不思議な雰囲気の場所である。(関係ないけれど、饅頭と抹茶を無理強いするのはやめて欲しい)
興味深い
実際に新選組を目の当たりにした者にしか分からない描写が、ここにはある。芹沢鴨の暗殺当夜の様子、その後の処理。池田屋事件、そして近藤勇の最期。墓から遺体を掘り出し故郷へ運ぶさまは、悲壮感が漂う。つかの間の華やかさ。それと対照的な末路。これがわずか百数十年前の出来事なのだ。残された家族などのその後も興味深かった。どんな境遇になっても、家族は決して新選組のことを忘れることはなかったと思う。家族としての悲劇が、そこにはあったのではないだろうか。
素顔の新撰組に近づくために
小説とは違った、新選組隊士の素顔に迫れます。
私のお勧めは、象山の忰です。
といっても、象山の息子に興味があったのではなく、「土方と沖田が2人で碁をうっていた」というところから、
鬼と恐れられた彼等も非番の時には、仲良く遊んでたのだな、とか

「”鈍いのが本当じゃねぇか。何だ。何だ。そのざまは。”と沖田が大口をあいて笑った」などというくだりを読むと、
彼らがどんな言葉遣いで、どんな会話をしていたのかなどが想像できるからです。本当にいつも笑っていたのね。沖田さん。
勇の屍を掘る
 当事者に聞いて書き留めたものなので、
静かな迫力があります。
 私には、「勇の屍を掘る」が印象的でした。
 映画やドラマではとりあげられない場面ですが
肉親達の愛情に涙しました。
 小説とはちがう、淡々とした描写が
「事実はこうだったのか」と思わせます。


昭和の名将と愚将 (文春新書 618)

[ 新書 ]
昭和の名将と愚将 (文春新書 618)

・半藤 一利
【文藝春秋】
発売日: 2008-02-18
参考価格: 777 円(税込)
販売価格: 777 円(税込)
昭和の名将と愚将 (文春新書 618)
半藤 一利
カスタマー平均評価:  4
名将愚将、身近にも
人物を通した日本型組織論としてビジネス書としてよんでも面白い。小沢治三郎、栗林忠道らが適材適所での指揮をとれず、山口多聞の具申は退けられ大敗北を招き、今村均は占領政策が生ぬるいとラバウル司令官を解かれるなど人事の失敗が敗戦を招いた。その一方、跋扈するのは、こすからい辻や服部、瀬島ら頭でっかちなだけで無能かつ狡猾な参謀やら、上層部に媚びるだけで無謀無策な牟田口やら、極めつけは特攻に若者を追いやったという大西、富永ら、と枚挙に暇がない。それにしても、この組織、私やあなたの勤務先に似てはいまいか。あなたの上司、同僚、部下に現代の辻や牟田口がいるかも。この日本人の悪い習性、戦後60余年経ても変わらないのが情けない。
興味深い史実のオンパレード
内容の濃い対談集。個人的には、前半部(名将篇)では、例えば以下の挿話などが目を惹いた。(1)東京裁判の判決後、死刑宣告を受けなかった被告達が入れられた部屋から、嶋田繁太郎のうれしそうな高笑いが聞こえた話(102頁)、(2)敗戦後の小沢治三郎の言葉「開戦の責任は俺にはない。しかし、敗戦の責任は自分にある」(116頁)、(3)大島浩は東條英機と陸大同期で、東條は彼の父親(陸軍大臣大島健一)の副官であった点(142頁)。しかし、本書の圧巻は、何といっても今回新たに語り下ろされた後半部(愚将篇)にある。例えば、(1)シベリア抑留について第三者がまとめた入稿原稿に勝手に手を入れた瀬島龍三の姿(218頁)や(2)正に「文化に対する挑戦」であった神風「特別」攻撃の認可プロセスに皇族も関与していた点(239頁)、等々。幾万もの有為な若人がこれら唾棄すべき愚将たちによって死に追いやられたことを思うと、本当にやるせない思いが尽きなくなる。(また、翻ってみれば、彼らのクローンは、今日の日本社会の各所に数多跋扈しているようにも思える。)
中身よりも冒頭と末尾に注目!
 各将校の評価も良かったけれども、それよりも冒頭に語られる「名将の条件論」や最後の章にある「特攻隊」についての記述の方に力が入っていたように思います。  冒頭の名将論であるが、保阪氏・半藤氏の説は言葉こそ違え、冷静沈着な現場主義の方を挙げています。現代の企業にも通じることだと思います。そういう人たちが実力どおりに評価されないというのも、現代と同じかもしれません。  また、戦争に至った理由として、幕末の尊王攘夷運動に遠因があるという主張は面白かった。確かに、満州事変などにおける国際世論に対する日本側の対応については、冷静にみると理解できない面が多々あります。尊王攘夷運動の残り火が大敗戦でしか決着できなかったというのは、いささか悲しいですね。  最後の特攻隊についての話はもっと深刻です。半藤・保阪両氏ともに、特攻隊は日本文化が短期間に変調した結果であり、その原因はきちんと調査分析すべきであると主張していますが、そのとおりでしょう。  いつ日本人がファナティックになるのかわかりませんので。
涙が大事なことを曇らせているような気がしたこと
名将編には、栗林忠道、山下奉文、小沢治三郎、今村均などおなじみの顔が並びます。 山口多聞。「実際に海軍でこれだけ最後まで勇ましく戦った人も珍しい。」ミッドウェの飛龍で飛行機を見送るとき、必ず私も後に続くからと言って送りだし、船とともに最期を迎える。「やはり他にはない決断力があったという点で一線を画しています」。 伊藤整一。「伊藤の「作戦中止」のおかげで三千人以上が助かった計算になる。」「伊藤が最期のところで見せた人間性でしょうね。」有名な大和特攻の指揮官。途中で作戦中止命令。 一方、愚将編には、例えば瀬島龍三など「公がなく、私の人だと思う」とにべもありません。特攻については、大西中将を引き合いに本当の責任はどこにあったのか、という疑問を呈しています、(大西中将の発案ではないことを示唆)。また、特攻を命じた富永中将や菅原中将(この人は戦後も養鶏業をやって生き延びた)は、命令しながら責任をとらなかった、「自分が責任をとれないことは命令しちゃいかん。」と批判しつつ、やはりその背景にあった大きな力の存在の可能性に言及しています。(しかし、がしかし、抗命罪覚悟で拒否した美濃部少佐のような人もいたわけですから、彼らの責任が逃れられるわけではないと思います。) 特攻のパートで印象的な発言は、「特攻とは文化に対する挑戦」であり、「十死ゼロ生の作戦を遂行したこと」、「責任のとれないことを命じたこと」。このことを、感情を抑えてあらためて問いかけて総括しないと日本は軍隊なんか作ってはいけないし、特攻で死んだ人たちに申し開きもできないではないか、という指摘には頷けるものがあります。確かにこの問題は涙が大事なことを曇らせているような気がします。
私が本書から学んだこと
1 「無責任」という言葉の重さを実感しました。「指揮官は責任の取れない命令を出してはいけない」というのは正に至言であると思います。指揮官は3つのものがとれないといけないと常々思っています。それは指揮をとること、教鞭をとること、そして責任をとることです。人が人を最も蔑み、汚いと感じるのは相手からこの「無責任」を感じるときではないでしょうか。私も大人として、父として、夫として、社会人としての責任から逃げないように心がけたいと思いました。 2 戦術の失敗は戦略でカバーすることができるがその逆はできないということを改めて認識しました。これは国家や企業などあらゆる組織において共通のできごとであると思います。特に戦術面での勝利を戦略面での勝利に結びつけるための方策が最も重要であると思いました。スポーツに例えれば、試合の1試合1試合が戦術で、シーズンを通した成績が戦略であると思います。勝つことよりも勝ち続けることのほうが何倍も難しい。本書から改めて学びました。

日本を創った12人 (PHP文庫)

[ 文庫 ]
日本を創った12人 (PHP文庫)

・堺屋 太一
【PHP研究所】
発売日: 2006-02
参考価格: 760 円(税込)
販売価格: 760 円(税込)
日本を創った12人 (PHP文庫)
堺屋 太一
カスタマー平均評価:  5
「日本」の系譜。
今の日本人が、ひいては今の日本がどのように形成されてきたのかを主に政治と経済の側面から紐解いてくれます。 日本人の思想や社会に大きな影響を与えた偉人たちが創った歴史の流れを理解することで 今の日本人、今の日本社会、今の自分を再認識できました。 歴史の大切さを感じれた一冊でした。
目からうろこがボロボロ落ちます
特に上巻がお勧め。 読み進むにつれ、「へえーそうだったの!!」「確かにそうかもしれない」という自分の中の突っ込みが大変に楽しめました。 大人になると、いろいろ決めつけて考えていることもありますが、これを読むとずいぶんと賢くなった気がします。ためになるんだけど、人に説明しようとすると、大変に難しい。「まあ、読んでくれ」と人に薦めますが、なかなか読んでもらえないのがちょっと悲しい。
うなってしまう読み応え
歴史上に存在した人物、架空の人物などなど、筆者が現代日本に 影響を与えていると考える人物を、独自の視点で解説していきます。 その解説の視点が、会社組織になぞらえている点が特に秀逸ですが、 さまざまな現代日本の根底に流れる考え方や行動様式など、 読むにつれて、改めてわれわれが長い歴史の上にたっていることを 再認識させられます。 それは誇れる部分もあり、反省すべき点もあります。 これからの日本の行く末を考える上で、一度は読んでおきたい 本だと思います。
如何にして現代日本の姿にたどり着いたか
まず、とにかく視点が興味深い。 日本を創った、というタイトルから、国としてのシステムを創ったというようなイメージをまず持ったが、内容はそうではない。 今の日本人が持つ慣習、社会の常識、そして一般的な考え方。これらは遥か昔の時代から現代までの間に生まれた幾つかの統治体制や世間に広まった学問などの積み重ねにより醸成されてきたものだという。 文化や習慣は一朝一夕では形成されず、幾重にも違う文化・習慣が重なり、混ざって出来上がっていくものだということを実感した。 本書で挙げられた12人は、現代日本人の特徴に多大な影響を与え、日本を、というよりも、日本人を創ったと言える人々である。 今後ますます多様化する国際社会で国として発展していくためにも、日本という国の基礎となる部分はどのように形成されたかをまず知ることが重要だと思う。 そのためには本書を読むことをお勧めします。
政治と経済の歴史を創ってきた英雄たち
 堺屋太一さんは、通産省での仕事や大臣の経験をお持ちですから、セレクトが政治・経済を基本になってしまいます。  得てして日本の英雄というと、話としてネタになったり、昔から語り伝えられた人物に脚光が浴びがちでが、この12人は歴史を実際に動かしてきた人物といっていいと思います。  聖徳太子は、日本文化創造のさきがけとなった人。織田信長は武将でありながら、楽市楽座など封建的な経済システムに、商業的な要素を入れて改革をすすめた人物。  大久保利通は、明治に始まる政治を近代的なシステムとするための基礎を作った政治家。  異例のマッカーサーは、理想的な戦後の日本を作ろうとした軍人。松下幸之助は、経済の視点から政治家を育てようとした経営者。    どの方も、その時々に、それぞれの立場から大きく歴史を動かした人物。この書は、ビジネスセンスを磨く一書といってもいいかもしれません。

20世紀とは何だったのか―現代文明論〈下〉「西欧近代」の帰結 (PHP新書)

[ 新書 ]
20世紀とは何だったのか―現代文明論〈下〉「西欧近代」の帰結 (PHP新書)

・佐伯 啓思
【PHP研究所】
発売日: 2004-05
参考価格: 777 円(税込)
販売価格: 777 円(税込)
20世紀とは何だったのか―現代文明論〈下〉「西欧近代」の帰結 (PHP新書)
佐伯 啓思
カスタマー平均評価:  4.5
思想と並行する文明の軌跡の入門編
軽い入門書てきな感じで読みましたが、人にわかりやすく伝える意味でこの本は良書だと感じました。 噛み砕いてどういった思想が社会を連動させているのかを理解する意味では佐伯氏の今までの研究によるものだと思います。佐伯氏は社会経済学、社会思想史、政治思想を主に取り扱っているのでしょうから、当然、言及もバックグラウンドも読むにも面白かったです。 別に、哲学者の言っていることを深く理解しなくとも、彼らが何を言いたいのかを佐伯氏のこの本でも割と簡単にすくうことができる、私自身の一般教養は十分だと感じました。 しかし、彼はどうしても 研究の果てなのか それともアメリカテロによるものなのか 非常に反米姿勢が強い。この本を読む上で別に理にかなっていないことを話しているわけではないが、あまりにも真に受けると少々偏った考えを持つ可能性もあるので注意
タイトルは一般教養書的だが、面白い
大学の講義をまとめた20世紀思想史の入門書的な本なのですが、 ハイデッカー、ニーチェ、オルテガの思想を軸に、現代の人間が 今日直面している社会的課題をスパッと切り出す、非常に考えさ せられる、切れ味のある本でした。 読んでいて、自分がなんとなく日々漠然と考えている、仕事の価値や 生きがいをもつ難しさ、あるいは政治的な関心・無関心という個人的 な現象と、我々の社会が直面している本質的なニヒリズム、という 全体的な問題との関係を捉える視点を与えてくれました。 佐伯先生、実はかなり鋭い、という読後感です(失礼)。
思想史も学べます
上巻の区切りが良かったので、上下巻だとなかなか気付きませんでした。だって、「現代文明論〈上〉」の文字は小さいし、隅っこに書かれているし。 結論は、「現代文明の典型であるアメリカ文明に対して、もっと警戒すべきです」でした。途中の分析がとても勉強になったので文句は言いませんが。
進歩主義への問いかけ
 平易な文章で考えさせる内容が書かれている本。自由、民主主義、資本主義、などの概念を無批判に善と判断している人にとっては強烈な拒否反応が起こるかもしれない。  作者は大まかに言うと次のようなことを述べている。人間は権威からの開放を求め自由を求め続けた結果帰属する故郷を喪失してしまう。故郷を失った人間はもはや具体的な土地や共同体をよりどころとすることが不可能となり、普遍的な貨幣経済によりどころを持つようになった。そして貨幣を獲得するための方法論が自己目的化されマニュアルが反乱するようになった時代が現在社会の特徴であると結論付ける。進歩を求め続けた結果人間は耐えられない孤独を背負い込んでしまったのである。  故郷を喪失した孤独な現代人が目的実現の手段にすぎない貨幣獲得を自己目的化して生きてゆく倒錯した状況が現代の特徴であるとする作者の主張を読んで、自らの生き方を脅かされるような感情を抱く人もいるかもしれない。しかし作者は同時に状況を知ることで、状況を受け流してゆく柔軟性を持つ重要性を説いている。孤立した状況の内部に生きながら飲み込まれることを拒否する可能性を読者に伝えようとしている本に思えた。作者の人間の思考に対する信頼であろう。
「現代」を斬るための「必須教養書」、登場。
講義調で読みやすく、それでいて内容は極めて豊富で示唆に富む。
本書の議論から、それぞれの読者は、さらなる思索に駆り立てられるだろう。そのための知的発奮材料が詰め込まれた、たいへん刺激的な書に仕上がっているのがうれしい。
著者の専攻は社会思想史。現代社会論は、ともすれば極端なニヒリズムや、無い無いづくしのノスタルジックな呆談で終わってしまうことも少なくないのだが、本書にはそういった心配は無用。同著者の『「欲望」と資本主義』、あるいは本シリーズの上巻『人間は進歩してきたのか』、いずれも明快なロジックで、極めて錯綜した「現代」の思想状況を、毎度あざやかに料理してみせる著者の手腕には、脱帽させられる。
高校生・大学生はもとより、一般人の方にも薦められる、「現代人」の必須教養書。上巻も、むろん必読である。

クアトロ・ラガッツィ〈上〉―天正少年使節と世界帝国 (集英社文庫)

[ 文庫 ]
クアトロ・ラガッツィ〈上〉―天正少年使節と世界帝国 (集英社文庫)

・若桑 みどり
【集英社】
発売日: 2008-03-19
参考価格: 980 円(税込)
販売価格: 980 円(税込)
クアトロ・ラガッツィ〈上〉―天正少年使節と世界帝国 (集英社文庫)
若桑 みどり
カスタマー平均評価:  5
若葉先生、良い本を残していただいて本当にありがとうございました。
大仏次郎賞を受賞した折、以前分厚い本書を図書館で借り、前半を飛ばして(四人の子供たちが長崎を出発したとこから)読んだので、文庫(上)を改めて読みました。6年前によんだ時もその内容の濃さに驚いてなんとか頑張って読んだのですが、今回も夢中になって読まされてしまいました。リスボンやバロセロナが好きで、何度かイベリア半島をバスで横断したことがこの本に興味を持ったきっかけです。16cにポルトガル、スペインによる史上初のグローバル世界が作られているころ戦国時代の日本にもその波がキリシタンという形でやってきたころの、世にも不思議な(膨大な資料を使った)史実物語です。この本をきっかけに大友宗麟の始祖、鎌倉時代の大友本家が家の近くにある現小田原市西大友が発祥の地だと言うことも知りました。この本のもう一つの見方としてルネッサンスの大人文者バリニーニャーノ神父をとうして現代につながる日本の歪曲された陳腐な閉鎖社会を鋭く批判していることが良くわかります。若葉先生良い本を残していただいて本当にありがとうございました。
世界史と日本史の交差点に立った少年達
圧倒的。本書を抜きにしてこの時代を論じることは、ほとんど不可能といっていいのではないでしょうか。 「なぜ日本人である自分が、縁もゆかりも無いヨーロッパ美術を勉強してきたのか」という著者個人の問題意識に端を発し、天正少年使節を中心に安土桃山から江戸時代の、世界と日本を縦横無尽に駆け巡ります。 当時のヨーロッパ列強の視点からから日本を論じ、日本からヨーロッパを覗き込む。一方で少年達は東西の掛け橋となり、また数奇な歴史の運命に翻弄される。 人も事件も語り尽くされたように見える時代ですが、まだまだこれほどまでに知的興奮を味あわせてくれる本があることにも感激します。著者がヨーロッパ文明との長い知的格闘の果てにたどり着いた、知識人としての真摯な結論が、この傑作だと思います。簡単に読める本ではないが、畢生の大作といっていい、すばらしい歴史書です。 大部ですが、歴史好きなら、読み終えたときには至福の時間が約束されているでしょう。是非一読を。
さよなら先生
 若桑先生の教え子です。本当に素晴らしい方で、私は真の意味での「賢者」のように感じていました。葬儀にも参列しましたが、集まった方々が本当に美しく、参列する人で、故人がどのように生きてきたのかがわかるのだな、と感じ入りました。  先生の大傑作がこの本です。先生ご自身のスタンスはいつでも変わらなかったように思えます。先生と電話でお話させていただいた時に、「歴史上の人物」が「人」として、一人の人間として立ち上がってくるまで文章にしない、とおっしゃっていました。だから、この本の1ページを書くのに、すさまじい裏付けがあると思うのです。  私個人としては、おおいに織田信長に魅せられました。また、当然4人の少年たちに魅せられました。先生のご専門、イコノロジーでは「少年」は「未来」の象徴ですものね。  先生の横浜での講演の後、この本に一筆入れていただいたのですが、その言葉は「信念」でした。  
四人の少年たちの栄光と苦難
 戦国時代にヨーロッパに派遣された四人の少年使節に焦点を当てて、当時の西洋と日本の関係をダイナミックに、そしてまた繊細に描き出した労作。    膨大な東西の資料を丹念に読み込み、そしてまた美術史家ならではの人間味豊かな血の通った視点や解釈から、当時の社会・文化情勢や個々人の生き方をビビッドに描き出す。本書は小説ではなく学術書なのだが、その手腕があまりに見事なのでさながら小説のように味わえる。 上巻では、当時のヨーロッパ主導によるグローバル化、宗教改革および対抗宗教改革、そして日本の戦国時代の状況が十二分に語られ、少年使節がヨーロッパに派遣されるところまでが描かれる。勇壮・豪華絢爛な時代を背景に、それこそ華やかな旅立ちであった。  (注が多いのだが、上巻のものもみな下巻に収めらていることに注意。)
重厚な歴史書
天正の遣欧少年使節。一般の日本人には史実として知識はあるがその詳細は知られていない。本書は東西の歴史の転換点にある4人の若者とそれを取り巻く人々の一大ページェントである。丹念に一級史料を調査し、戦国時代末期での日本のキリシタンの状況を様々な角度から検証する。当初の派遣の目的は日本での布教拡大のための経済援助と宣伝効果、少年使節自身への教育と伝道者としての育成であった。ローマ法王庁からみれば極東の島国の王族からの使者の到来は、宗教改革後のカソリック側から見ても一大行事であり、プロパガンダとして東方三博士になぞらえて一大儀式にしたであろうことは納得できる。一方日本では出発直後に本能寺の変が送り、使節が帰国する頃にはキリシタンは落日の日々を迎えていた。その後の四人の足跡は、殉教、病死、背教と過酷なものであった。一般には成果をあげれなかったとして評価されない使節について、自己の信念に生きた個人として高い再評価を熱く訴える。文庫上下巻で1000頁近い労作。引用の多い学術書に近いため読破は結構苦しむ。この時勢によく文庫化を決意したものと編集者には敬意を表したい。

アジア・太平洋戦争―シリーズ日本近現代史〈6〉 (岩波新書)

[ 新書 ]
アジア・太平洋戦争―シリーズ日本近現代史〈6〉 (岩波新書)

・吉田 裕
【岩波書店】
発売日: 2007-08
参考価格: 819 円(税込)
販売価格: 819 円(税込)
アジア・太平洋戦争―シリーズ日本近現代史〈6〉 (岩波新書)
吉田 裕
カスタマー平均評価:  4.5
帝国臣民たちの多様な戦争体験
 1954年に生まれ、「戦争の時代と地続きの時代を生きてきた」日本近現代史研究者が、2007年に刊行した本。本書の主な対象時期は1940?45年である。アジア・太平洋戦争は、日中戦争の行き詰りが対英戦争を、更には対米戦争を必然化したことから生じ、開戦時に既に違法行為を犯している。重要戦略資源の獲得方針は一貫しているが、戦争目的は揺れ動いており、国民の間の反米意識も強くはなかった。首相の権限は弱く(東条首相の強さは内相・陸軍大臣の兼任、国民向けパフォーマンス、天皇の信頼に起因する)、天皇のみが最高度の軍事情報を把握し、国務と統帥の分裂は最後まで尾を引いた。初期作戦は成功したものの、予想外の船舶の喪失による輸送の困難は、多くの兵士の餓死・海没死や東南アジア経済の崩壊をもたらし、長期戦に伴う兵士の根こそぎ動員は、兵士の弱体化、さらには軍紀の乱れやリンチの横行、逃亡等を帰結し、かつ労働力動員との間に深刻な競合関係を生んだ。植民地では皇民化政策や強制連行が行われ、国内の民衆生活の悪化は国民の間に反軍感情と闇経済を育んだ。他方、総力戦体制は経営者優位の原則、小作農保護、階層差の平準化、年功序列型の生活給の拡大、女性の社会進出をも帰結し、これらの点に著者は戦後との連続性を見る。天皇と政府は戦争終結をなかなか決意しえず、結局戦後構想を持たないまま、開戦時と同様に閣議を軽視した手続きにより降伏を決め、直ちに公文書を焼却・隠匿したが、その後もソ連・中国共産党との戦闘は続き、東南アジアでは独立運動の抑止が行われた。冷戦下での国家指導者の戦争責任の曖昧化と「寛大な講和」は、日本の「戦後」を長引かせ、多くの問題を残したことを、著者は問題視する。アジア・太平洋戦争を、帝国という空間的広がりの中で、民衆生活に重点を置く形でコンパクトに論じる本。
個性ある太平洋戦史
 今話題の沖縄島民の集団自決を、本書は「日本軍将 兵は、(中略)強要した」と記述しています。その正否は ともかく、ここには「戦争の時代に続く時代を生きてきた」 (あとがき)という著者の強い思い入れが、気合と共に込 められていると思いました。  ただ、「戦争や戦場の現実に対するリアルな想像力の 回復」(はじめに)と言いながら、その面では、例えば学 童疎開という自分史にこだわりながら、冷徹に戦史を綴 った黒羽清隆『太平洋戦争の歴史』上・下(無謀、無定見 なインパール作戦がいかに悲惨な末路を辿ったかの記 述は今でも忘れられません。/ 講談社 1985)に到底及 んでいないと思います。  むしろ、淡々と書かれた銃後の生活のあれこれや戦 時経済の破綻の記述に創見があったと思います。他に も、開戦や終戦の決定にあたっての閣議の形骸化、即 ち明治憲法体制の空洞化や東条独裁の特質の指摘な どを、興味深く読みました。児島襄のもの(中公新書 1965)をはじめとして幾多ある太平洋戦史に、また個 性ある一冊が加わったというべきでしょう。                本書を含めた近現代史シリーズの各書を、興味津々で 読んでいます。中では、視覚素材やチーム研究を活用し て、新しい幕末像を描いた井上勝生『幕末・維新』、世評 高い有馬史学でも十分でなかった「満蒙特殊権益」の歴 史的意義を内側から解明した加藤陽子『満州事変から日 中戦争へ』は、大変意味のあるものだったと思います。
苦悩の上に安堵があるのに・・・
過程の大事さが分からない奴ほど 性質が悪い奴はいないよ。それは子供みたいに無邪気な奴なら 許せるが、エリートの心理みたいな学者野郎ほど過程を 知らない。それは作られた道しか歩いてないからだろ。 泥水を歩いた人間にしか、泥水を歩く気持ちはわからないよ。 人間ってのは落とし穴にはまることで始めて 這い出すことを覚えるものさ。
真の<戦後からの脱却>を考える好著
■本を読むときときどきやるのですが、 「はじめに」と「おわりに」に目を通してから おもむろに第一章から読み始めるんです。 この書は、その読み方をお薦めします。 まず著者の問題意識をきちっとおさえてからというのでしょうか。 ■<すでに60年も経過したにもかかわらず、なぜ「戦後」は終わらないのか。   私たちが過去の歴史にどのような形で向き合うのか、   その向きあい方が問われる時代を、今、私たちは生きている。>  こんな問題意識に対する答えを探るうえでの手がかりを与えてくれる  貴重なしかも手軽な新書の一冊です。  直接の体験に基づかない「戦争の記憶」しか持ち得ない戦後世代の私たちが、 戦争への想像力をしっかりと広げつつ、アジアを中心とした世界の鏡の中に写しだされる、 自らの過去の歴史を冷静に見つめることにより、 世界へとつながる平和意識を共有することができたときこそ、 真の意味で日本が<戦後からの脱却>を果すことができたといえるのでしょうか。
この間の歴史研究の成果を集大成
対英米開戦から終戦までの時期を、出来事(事件)を追いかけつつ、要所要所で戦争をめぐる「論」を整理して叙述されており、事実関係とそれがどんな意味を持っていたかという問題とが分かりやすくなっています。 また、日本の「加害」の問題はもちろん、国民が受けた被害、とくに無数の兵士がこうむった犠牲にも目が向けられています。実際に戦争を体験された世代の方が「あの戦争は何だったんだろう」と思って読まれても、十分期待にこたえるものになっていると思います。 本書を読んで、あらためてこの間の歴史研究が非常に大きな成果を上げ、蓄積してきたことを実感しました。著者は、そうした成果に広く目を配りながら、太い筋でアジア・太平洋戦争とはどんな戦争だったのかをえがきだしています。 ともかく戦争について知りたい、勉強したいと思っている若い世代にも、あの戦争は何だったのかふり返ってみたいと思っている年配の方にも、お薦めの1冊です。

アンベードカルの生涯 (光文社新書)

[ 新書 ]
アンベードカルの生涯 (光文社新書)

・ダナンジャイ・キール
【光文社】
発売日: 2005-02-16
参考価格: 1,050 円(税込)
販売価格: 1,050 円(税込)
アンベードカルの生涯 (光文社新書)
ダナンジャイ・キール
カスタマー平均評価:  5
お師匠さま!
数年前インドに行った時、現地人ガイドの話でアンベードカルという存在を知った。「新仏教の創始者」という紹介だったので、初めは胡散臭く思っていた。 本書を読み進めるうち、その人柄や行動力に引き込まれていき、私は勝手にこの人の弟子になったのであった。 たくさん売れる本とは思えないので、再び絶版となってしまう前に入手しておいた方がいいかも知れない。 訳者の山際素男氏が、まえがきの最後で「本書を世に問うて下さった光文社の小松現氏に心から厚くお礼申し上げたい。」と仰っている。同感!
なぜ日本では無名なのでしょうか?
インドに関する偉人と言えば、ガンジーくらいしか思いつかないのが、ごく普通ですが、インド国内では、ガンジーを凌駕する人気を誇っているのが、アンベードカルです。 彼は不可触民(ヒンズーに於ける最下位のカースト)の生まれながら、大変な努力の末、イギリスとアメリカで博士号を取得し、インドでは初代法務大臣として憲法の起草に従事し、その傍ら、不可触民の地位向上の為に、それこそ粉骨砕身した人物だったのです。 本書ではそんな彼の生き様を余すところ無く伝えていますが、彼の意志の強さ、ねばり強さに大いに共感すると共に、このような人物を全く知らなかった自分の無学さに打ちのめされる思いがしました。
こんなすごい男がいたのか!
不可触民として生まれ、独立インドの初代法務大臣にまで登りつめたアンベードカルの生涯は、とにかく激しいの一言。インドのカースト制に挑み続け、何度も絶望し、最後には仏教徒として生涯を終える彼の姿に、インド社会の複雑さを思い知らされるとともに、それでも戦い続けた彼に賞賛を禁じえない。

特に、ガンジーとの丁々発止の対決は必見。ガンジーを見る目ががらりと変わる。

本書は伝記でありながら、筆致は非常にドラマチックで、ぐんぐん引き込まれる。インド近代史を知るのに欠かせない一冊だと思う。


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 更新日 2009年7月8日(水)  ※ 表示価格は更新時のものです!      メール      相互リンク