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百姓から見た戦国大名 (ちくま新書) オリエンタリズム〈上〉 (平凡社ライブラリー) 逆説の日本史〈4〉中世鳴動編―ケガレ思想と差別の謎 (小学館文庫) 魔女狩り (岩波新書) 太平記の時代  日本の歴史11 (講談社学術文庫) 大空のサムライ―かえらざる零戦隊 (光人社NF文庫) 民権と憲法―シリーズ日本近現代史〈2〉 (岩波新書) 逆説の日本史〈10〉戦国覇王編 (小学館文庫) お江戸の意外な生活事情―衣食住から商売・教育・遊びまで (PHP文庫) 杉浦日向子の江戸塾 (PHP文庫)
百姓から見た戦国大名 (ちくま.. オリエンタリズム〈上〉 (平凡.. 逆説の日本史〈4〉中世鳴動編―.. 魔女狩り (岩波新書) 太平記の時代 日本の歴史11.. 大空のサムライ―かえらざる零戦.. 民権と憲法―シリーズ日本近現代.. 逆説の日本史〈10〉戦国覇王編.. お江戸の意外な生活事情―衣食住.. 杉浦日向子の江戸塾 (PHP文..

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百姓から見た戦国大名 (ちくま新書)

[ 新書 ]
百姓から見た戦国大名 (ちくま新書)

・黒田 基樹
【筑摩書房】
発売日: 2006-09
参考価格: 735 円(税込)
販売価格: 735 円(税込)
百姓から見た戦国大名 (ちくま新書)
黒田 基樹
カスタマー平均評価:  4.5
小学校の先生に読んでもらい
歴史を教える前に、この本を読んでから教材研究してほしいものです 視聴率や興行収入をねらった歴史ドラマに染まってしまってはいけませんね そんなことを教えられたすばらしい本です
新資料の発掘を
北条氏に多くの資料があったためだろうが、北条氏の統治地域の事情が多く語られている。当時の日本の中心であった近畿?美濃?東海あたりの資料が発掘されればもっと多くの事柄が想像できたと思われる。 このあたりの新資料が発掘・発見された時に改めてこの著者には書いてもらいたいものだ。
戦国時代の見方を一変!!
この本、面白いです!! 戦国時代といえば、戦国大名の群雄割拠の時代ってイメージが強かったのですが、そのイメージが一変します。 例えば、武田信玄の父信虎の追放の話も、単なる親子喧嘩ではなくて、「深刻な飢饉状況のなか、信虎は有効な打開策をこうじていない、と判断され、人々は「世直し」を強く求めた。」(P27)追放であったということに驚きました。 そして、戦国時代の村は領主に脅され無理やり税金を取られた弱い村ではなかった。 村が領主に年貢を納めるのは、領主が村の安全保障を担っていたからであり、「領主失格」となると村側から主従関係を破棄していたとは・・・・。 領主より、村の側に主体性があるとは、びっくりーーー!! 戦国時代に興味がある方、是非お勧めです。 読んだあとに、戦国時代のイメージが一変します!!
明治22年以前の世界
たとえば「あかみち」といのがある。公図といういわば現代の検地みたいな地図に、地番のない土地が縦横無尽に通っている。昔のあぜみちのなごりだ。本書で描かれる時代においては「村」が管理していた貴重な共有地であった。しかし、中央集権が進められる中、これらの村の共有財産は水路とともに国の所有とさせられた。 しかし、村の名残は水利権組合から、市町村の意思決定にまで実によく残っている。現代の民主主義から地方自治が成り立っていると思ったら大間違いだった。 戦国時代というよりも現代の見方が変わる一冊だ。
戦国時代ってそういう時代だったんだなぁ。
「飢饉と戦争の時代。民衆は大名とどう向きあったか?」 本書は、徹底してこのテーマで戦国時代を読み解いていく。 これまで、戦国大名の戦争の様子については多く語られてきたけれど、戦争の本質的な理由や戦国大名の領国支配の実態、さらにはその領国に暮らす人々の生活についてはあまり注目してこなかった。戦国大名の側からではなく、民衆の側から戦国時代あるいは戦国大名をみてみたらどうなるのか?本書は、その視点から、戦国大名とは?、戦国時代とは?、そして民衆とは?、という問に答える新たな試みである。 戦国大名や戦国時代に対するこれまでの認識を覆してくれる一冊であるといえよう。

オリエンタリズム〈上〉 (平凡社ライブラリー)

[ 新書 ]
オリエンタリズム〈上〉 (平凡社ライブラリー)

・エドワード・W. サイード
【平凡社】
発売日: 1993-06
参考価格: 1,631 円(税込)
販売価格: 1,631 円(税込)
オリエンタリズム〈上〉 (平凡社ライブラリー)
エドワード・W. サイード
Edward W. Said
カスタマー平均評価:  4.5
他者・異人への想像力を制御する技術
 1978年に発表された著作。フーコーの方法、特に「監獄の誕生」で用いられたディシプリンという視点と、これも序文で言及されているグラムシのサバルタン概念を立脚点にして作り上げたと思われる「オリエンタリズム」(東洋学)に関わる作業仮説を、多数の例証と読解、解釈で証明しようとした1冊として読める。 オリエンタリズムは一つの学問分野としてナポレオンのエジプト遠征以来明確に形成されたことが示されるが、学問分野としての形成の仕方、研究者団体の組織化と社会化・政治化、研究対象を系統だって把握し、関連する知識の蓄積・精緻化を目指す姿勢は、村上陽一郎氏の著作で示されている自然科学のそれと余り変わらない。オリエンタリズムが他の科学と異なるのは、その対象が一定の地域(オリエント)に実際生活している人々、飯を食い市場を歩き回る人間、心に痛みや喜びを感じ、泣き、笑う人間であることだ。オリエンタリズムがその学問分野・文化の表象で目指すディシプリンは、オリエントの人々がオクシデントの人々と本質的に同じ人間として取り扱うことが出来るしそうすべきであること、オリエントの人々が日々過ごす生活をオクシデントの人々は知ろうとしていないこと、そんなことに思いを至らせるような想像力を働かせないように組織されていることが、この上巻では示されている。上記のディシプリンを要求するのは帝国主義の宗主国としてのイギリス及びフランスが植民地としてのオリエントに対して政治・経済上握っている利害であり、オリエンタリズムも政治・経済上の利害と相互に勢力を強め合い利益を得ていた様子が何度も示される。  この書物はオリエンタリズムという問題領域自体を作り出した1冊といわれているが、私たちの日々の振る舞いにも敷衍して用いることの出来るという意味で、とても身近な内容だと思う。
知と権力
「現実」という言葉を考えてみたことはあるだろうか。 サイードは、言語学、歴史学、哲学などの学問において最高の権威を持つヨーロッパ人を批判する。彼らは東洋という想像の世界に夢を抱き、同時に自らを再発見しようとする。オリエンタリズムとは、単なる東洋の偏った表象ではなく、自らの表象でもあるのだ。 それは、まさに他者という鏡を通して自らを見出す人々を同じだ。 しかし、東洋学者達の労苦は結局、植民地主義や帝国主義へと繋がっていく。それは、自らよりも劣った他者を助けようという美辞麗句に基づくものであり、本当の価値を見失った結果である。 本当の価値を見失い、目の前の美しき現実に振り回されている現代人こそ、この名著を読むべきだと私は思う。
イデオロギーのデタラメさを示す好著
 「非文化的・強欲・性欲過多・狂信・・・etc.」という中東人のイメージが、いかにいい加減な近代欧米人の記述により生まれ、図書館とアカデミズムという制度の発達を背景にした「引用」の網目の中で強固なイメージになっていったかを示す快著。パレスチナ生まれの著者が米国社会で経験し続け我慢できなかったと思われる「オリエンタリズム」への怨念が膨大な引用に結びついているのだが、「テクストと知の蓄積」がいかにオリエンタリズムという錯覚を生んだかという論証のためにも、これだけの引用量が方法論上必要だったのだろう。  なお、著者がどこまで意識的していたかはともかく、オリエンタリズムの成立は(、当初は「文献学」と呼ばれたと思うが)「人文学」の成立と並行しており、この本は奇しくも「人文学」のイデオロギー性にも暗に気づかせてくれる。    この点で、「人文学者」と自らを呼ぶ著者が本著の中で文学研究の重要性を強調さえしているにも関わらず、この本はその立脚点である「人文学」の脱構築としても結果的に機能してしまっている点が面白い。そして、このことは(冒頭でフーコーに言及している)著者が良質のフーコー読者だったことを示している。
壮大な体系のいかがわしさ
参照と引用、それに基づいた観察と記録、さらにその参照といった繰り返しの中で強化され権威づけられていく定説。それに政治、経済的利害と小説などの文化とが絡み合いながら、オリエンタリズムという壮大な虚構が育まれていく様子を、執拗なまでに探り、暴いていく。 しかしこの本の価値は、そうした“オリエンタリズム”だけに限定されるものではありません。学問と文化、政治との絡み合い。それぞれは単独に存在するのではなく、互いに影響し合い、利害関係を持っています。政治的状況から文化は大きな影響と制約を受けます。それは逆についても言えることです。 学問、文化、報道、そして政治的、経済的利害・・・学会の権威や定説を守るための、異論を排斥しようとする力学。それらの土台の上に、参照と引用、観察、そして強化され築かれる定説。支配的な価値観、パラダイムはそれ自体が現実と見なされ、信仰している自覚すらなく、独断的教義として多くの人々の間に浸透し、放っておいても人々はそれを守ろうとする。かくしてそれは人々の間で絶大な力を持つ。そうした力学の存在。私はこの本を読み、そのいかがわしさと複雑さに頭が重くなりました。 学問、文化、報道、いかなる分野にせよ、根本的にものを考えようと思うなら、この厳しく困難な仕組みから目を逸らすことは出来ないでしょう。
二重の共犯関係によるオリエンタリズムの亢進
近代に入り、歴史学・文献学等の知の分野で、オリエント(東洋)に関するテクストが集積された。オリエントについての膨大なテクストの集積がオリエンタリズムだ。オリエントに関する膨大なテクスト達は、西洋にとっての他者であるオリエントの表象を、西洋人たちにもたらした。その表象は、西洋人たちが「オリエント」と指し示す人々の表象だが、重要なのはこれらの人々の多様性・個性が切り捨てられた表象ということだ。独り歩きする表象は、やがて“真理”となり、「オリエント」と呼ばれる人たちがそこに取り込まれていくだろう。 サイードは、膨大なテクストをもとに、西洋=オリエンタリズムがいかに異文化=オリエントを表象してきたか分析し「オリエント」は西洋がかってに作り上げた都合よい他者イメージであることを指摘する。そしてサイードは、西洋とオリエントとの間に、権力・支配関係を見出す。 ここに彼は、フーコーの提起した知と権力の相互作用を見る。オリエンタリズムという知の体系が帝国主義権力によるオリエントの植民地化を促進させ、同時に権力に促されたオリエンタリズムが権威を持っていく。第一の共犯関係。 さらにサイードの議論で重要なポイントは、当のオリエントがオリエンタリズムにとって他者であるという点だ。つまり、皮肉にもオリエント自らが、オリエントのイメージを代表=表象する(represent)資格も能力もないので、西洋にイメージを作ってもらわなければならない状態だ。「オリエントは西洋にとっての局外者(アウトサイダー)であるとともに、西洋に合体させられた弱いパートナーでもあった」((下)、p.26)。オリエントの人々はオリエンタリズムのイメージに沿った「オリエント」へと訓練されていき、オリエンタリズムに寄与するのだ。第二の共犯関係。 このようにオリエンタリズムは二重の共犯関係のもと、文化的優勢を勝ちえた。

逆説の日本史〈4〉中世鳴動編―ケガレ思想と差別の謎 (小学館文庫)

[ 文庫 ]
逆説の日本史〈4〉中世鳴動編―ケガレ思想と差別の謎 (小学館文庫)

・井沢 元彦
【小学館】
発売日: 1998-12
参考価格: 650 円(税込)
販売価格: 650 円(税込)
逆説の日本史〈4〉中世鳴動編―ケガレ思想と差別の謎 (小学館文庫)
井沢 元彦
カスタマー平均評価:  4.5
第四のキイワードが
「和」、「怨霊」、「言霊」に続きキイワードが本書で明らかになります。それが、「ケガレ」と言う概念です。著者はこの思想こそが、武士による社会を作るきっかけとなり、さらには非武装中立という意味不明な政治思想を作った原因にもなっていると喝破しています。 歴史は連綿と続いていると言われますが、1000年以上前の考え方が、現代に於いてもほとんどコンセプトを変えずに生き残っている事に驚きますが、この関連性をこのような簡単なキイワードで表現しきった著者の視点の高さに敬服します。 自衛隊、憲法問題、一般の歴史学者への辛辣な批評スタイルは、「耳タコ」状態ですが、それでもその論理的で、一貫した姿勢については共感をします。
日本史の深層がよくわかった。
 中世の歴史を、言霊・怨霊にこだわって分析している。こだわりすぎの感もあるが、その分、他の書物にはない斬新な解釈が展開されており、興味深く読むことができた。右翼的な傾向があるかなと感じたが、部落差別解消に向けての提言などはもっともなことが述べられており、共感できた。
平安貴族に現代日本人を見た
「逆説シリーズ」第四作。とかく退屈で敬遠されがちな平安時代に綿密な考証を加え、数々の鋭い説を生み出している。 「六歌仙=怨霊」説は話としては面白いが、この件は謎が多過ぎて説得力に欠ける。著者は紀貫之が六歌仙を定めたと書いているが、それでは古今集の序文で貫之が六歌仙を貶している点と矛盾する。褒めないと鎮魂にはならないだろう。「刀伊の入寇」は教科書にも出て来ない話なので大変参考になった。私は井沢氏ほど言霊教を信じていないが、日本人の"平和ボケ"と"事なかれ主義"がこの時代から続いていると思うとゾッとする。普段あまり取り上げられない藤原氏"中興の祖"良房について詳細に解説してあるのも本書の価値を高めている。平将門論は既知のもの。「源氏物語=鎮魂の書」は首骨し難い。むしろ「枕草子=定子(敗者)のための鎮魂の書」と捉えるべきで、「源氏物語」は傲慢な道長の余裕と考えるべきと思う。「院政」の問題は人間のドロドロした怨念を感じさせ、保元・平治の乱の起因を明確化している。武士の登場に関連して、現在の非武装中立論を批判しているが、100%賛成である。阪神大震災の際、村山首相が自衛隊投入を即決していれば、被害は数分の一になったと言うのが定説である。平和(軍隊)論に関しては私もほぼ同意見なのだが、無理にケガレと連動させる必然性はないように思えた。それにしても「令外の官」、「北面の武士」とは懐かしい言葉だ。平清盛論は平凡。 歴史のエア・ポケットのような平安時代に焦点を当てて、現代の日本の諸問題にも通じる論を数多く披瀝したシリーズでも出色の出来の作品。
やはり御霊信仰に絡む話がイザワ節の真骨頂か?
 逆説シリーズの2・3と読んで、私にとってこれがイザワ本3冊目。ポテチについ手が伸びるみたいな状態で、今夏はこのシリーズとお付き合いかな、と半ば覚悟し始めている。  ただ日本史再構築の大事業を週刊誌連載で行うというキツサからか(当然ですね…)、ここへ来て少々息切れも感じる。すでに他のレビューで指摘のある通り、話が憲法9条問題に絡んだ平和主義批判などに度々「脱線」したり、持説の能書きばかり目立ったり。  とは言え、この停滞感には事情もあると思う。一貫して「宗教的要素の重視」を訴えてきた著者だが、古代から中世へと時代が進むにつれて、その力点に変更がある。これまでは御霊信仰を柱に怨霊や鎮魂の視点から歴史を見直してきたのだが、武士の登場を境にして焦点がケガレに移っている。ここで手間どっている印象。  大伴黒主の正体はともかく六歌仙についての考察には説得力があったし、『源氏物語』がなぜ「源」氏の物語なのかという指摘にもハッとさせられた。つまり御霊信仰絡みの議論には相変わらずの冴えが感じられる。他方、武士の登場以降の記述はケガレ論を調味料にして従来の研究成果をなぞっているだけのように思える。やっぱりイザワ節の真骨頂は、怨霊・鎮魂話なのかなァ…  という疑問も感じつつも、第5巻「中世動乱編」に突入するのココロだ!
源氏、古今和歌集も言霊信仰で解説
怨霊というキーワードで日本史を読み解く本。 この本では、本命である菅原道真、平将門が登場。 どこにでもあるような説明では面白くない。 そこはさすが井沢氏、 菅原道真のエピソードと絡めて、世界最初の大長編小説「源氏物語」が 生まれた背景を説明してくれている。 井沢氏にかかると、「古今和歌集」まで怨霊の鎮魂のために編まれたということになる。 理屈が通っていて面白い。 自衛隊が令外官だとは卓見だ。

魔女狩り (岩波新書)

[ 新書 ]
魔女狩り (岩波新書)

・森島 恒雄
【岩波書店】
発売日: 1970-06
参考価格: 735 円(税込)
販売価格: 735 円(税込)
魔女狩り (岩波新書)
森島 恒雄
カスタマー平均評価:  5
不快な歴史をひもとく労作
 魔女狩りは終わっていない。カレーに毒を入れたという証拠がないのに、毒を入れていないという証拠がないだけで死刑にされてしまう社会を生きるわれわれは、中世の魔女裁判を笑うことができるだろうか。対象が異人から罪人へと移っただけで、現代においても処罰への欲求は変わっていない。  本書は13世紀から17世紀にかけてキリスト教社会を吹き荒れ、30万人以上もの犠牲者を出した魔女旋風を分かりやすくまとめた解説書である。魔女は古くからいたが、悪い魔女と善い魔女がいて、それまでは後者が罰せられることはなかったこと、異端審問の対象が減ったために没収財産獲得の目的で魔女がターゲットにされたこと、魔女は女性とは限らず、結局は政治の道具でしかなかったこと等々、魔女狩りに関するあまり知られていない基礎知識を豊富な資料に基づいて教えてくれる。合理主義とヒューマニズムに彩られたルネサンスの最盛期、地動説や万有引力など天文学上の発見が相次いだ科学の時代に、ほかならぬ彼ら知識人を含む上流階級社会において、このような血塗られた歴史が刻まれていたことは驚嘆に値する。  拷問中の犠牲者の肉声の記録や、犠牲者が家族に宛てた手紙等は読むに忍びないものがあるが、著者の穏やかな語り口には救われる思いがする。四十年近く前に書かれたにもかかわらず、数多い類書に埋もれることなく版を重ねている理由もそこにあるのだろう。不快な歴史を語りながらも読者を決して不快にさせない名著である。
歴史の暗部をえぐり出している
歴史には関心の薄い私ですが、それでも中世のどろどろした世界には妙に興味があって、色々と探し回って本書を発見しました。 まさに名著だと思います。なぜ魔女狩りが発生し、そしてそれはどのように推移して行ったのか、どのように悲惨であったのか、とてもわかりやすく書かれています。 魔女狩りはキリスト教国の恥部だと思いますし、現代人は、ユダヤ人迫害や原爆と同じような意味で、もっとその歴史的真実を知らねばならない、という気持ちを強くしました。 ちなみに、錬金術師は異端審問の対象となってもよいように思うのですが、錬金術師が魔女として処刑されたという記述は本書にはありません。また、フリーメーソンとの関係もよくわかりません(同時代に存在した訳ですから、無関係のはずはないと思うのですが)。ここまで触れられていれば、本書は完璧な本といえるでしょう。
「ヒューマニズムと実証主義のルネッサンス時代は、一方では残虐と迷信の時代であった」
中世キリスト教国の異端審問の歴史における「魔女裁判」について記述されている。「世界国家」統轄のために作った異端審問制度により、いつしか魔女は異端者であるものとされ、「魔女裁判」にて残虐な拷問・処刑を執行されるまでになった。衝撃的だったのは、「ヒューマニズムと実証主義のルネッサンス時代は、一方では残虐と迷信の時代であった」との記述である。ルネッサンス時代は近代科学の始まりであり、多くの著名な科学者がいるが、彼らまでもが「魔女裁判」肯定派であったとは信じがたいことであった。また、1)知識はその所有者次第で最高の悪徳となる、2)狂信と政治が結びついたときの恐ろしさを認識すべし、3)科学の敵は宗教でなく神学的ドグマである を歴史的教訓として理解できたことはよかったと思う。
素人にはエログロのキモい世界でした。
中世ヨーロッパにおけるキリスト教を軸に、 異端審問制から魔女狩りへの流れを説明した本。 戦国時代、延暦寺の僧が織田信長に焼き討ちされたけど、 聖職者と言えども権力を持つと堕落してしまうものなのだろうか。 というか聖職者のほうが性質が悪い。 拷問で偽証を促して処刑するという、明らかに自分達が罪を捏造していながら、 これで「神の国」が護られたと自信満々。 いくら「悪魔」の存在を信じていたからとは言え、罪悪感皆無というのが痛い。 魔女裁判の終焉は一商人の抗議が発端らしいが、 彼を駆り立てたのは抽象的なイデオロギーではなく 「絞首の上での火刑を願ったのに対し、聞き入れられず生きながら焼かれる」 という具体的な現実に対する怒りだったと。 真実なんてそんなものなのかもしれない。
あれこれってどこかで同じ事が最近も
発売から30年以上を経過しても色褪せない名著、この方面の古典中の古典、経過時間を考慮すれば本書以上の研究は成されているのだろうとおもいたいところだが、普通の読書家が楽に手に取れる本とすればいまだにこの本となる、

映画「薔薇の名前」の悪役として登場するベルナール・ギーが実際に何をどのようにした人物だったのか記述されています、本書を読んだ後で薔薇の名前を見なおせば、ベルナールの悪役ぶりは更に鬼気迫る見せ場となり面白さ倍増です、エーコの原作小説を読んだ人には副読本として必読かとおもわれる、

魔女狩りの邪悪さがナチスや共産党の圧政に重なって見えてしまうのは評者ひとりではあるまいと思います、


太平記の時代  日本の歴史11 (講談社学術文庫)

[ 文庫 ]
太平記の時代 日本の歴史11 (講談社学術文庫)

・新田 一郎
【講談社】
発売日: 2009-06-10
参考価格: 1,260 円(税込)
販売価格: 1,260 円(税込)
太平記の時代  日本の歴史11 (講談社学術文庫)
新田 一郎
カスタマー平均評価:   0

大空のサムライ―かえらざる零戦隊 (光人社NF文庫)

[ 文庫 ]
大空のサムライ―かえらざる零戦隊 (光人社NF文庫)

・坂井 三郎
【光人社】
発売日: 2003-04
参考価格: 1,000 円(税込)
販売価格: 1,000 円(税込)
大空のサムライ―かえらざる零戦隊 (光人社NF文庫)
坂井 三郎
カスタマー平均評価:  5
世界に誇る日本の戦闘機 零戦
「エースサカイ」と後にその功績を敵国にも称えられた零戦のエースイパイロットの自叙伝。日本の航空史に残る名機「零戦」を巧みに操り敵機を撃墜するくだりからは、当時の世界一を誇ったわが国の航空機開発技術とパイロットの空戦技術、サムライスピリッツを読み取ることができます。「零戦」と聞くと、「特攻機でしょ?」などと誤解をされてしまいますが、そのように思っている方には是非読んでいただきたい本です。 また坂井さんの撃墜数もさることながら、小隊長として上官を敬い部下をかばうその姿勢は「リーダーとは如何にあるべきか」ということを考えさせられます。 「不戦の誓い」を忘れてはいけません。しかし同時に「日本人の誇り」も忘れてはいけないのです。
若い人にも是非読んでもらいたい
200余回にわたる出撃で64機を撃墜したことよりも、200余回の出撃で列機を一機も失わなかったことを誇りに思うという氏の言葉が心を打つ。
若い人たちに是非読んでもらいたい。
空戦の鬼、零戦の鬼
読む者を引き込んで離さない、卓越した文章で、戦闘機空中戦の描写などは豪快で迫真に迫っており、読む者を圧倒するでしょう。このような文章が書けるという事だけでも、著者の類稀なる才能を感じます。
また、海兵出身仕官と下士官・兵の隔たりを痛烈に批判するなど、旧海軍の体質に対する憤りが各所に感じられます。どのような隔たりであったかは実際に味わった人にしかわからないと思うけど、きっと相当悔しかったんだと思います。読んでいて私も海軍の出身、階級による異常なまでの差別化に憤りを感じましたね。さらに空中戦の方法というかノウハウや零戦についての細かい操作なども多数記述されており、零戦ファンにもうれしい一冊です。ちなみに撃墜数は64機となっていますが、海軍では個人戦果を認めない方針(編隊空戦)であった為、実数は定かではない。本書は海外にも翻訳出版され、100万部を超えるベストセラーとなっています。みなさん是非読んでくださいね。
感想
 600ページを超える大作ですが、文章はとても分かりやすく中学生でも読める本だと思います。 戦争に赴き人を殺すという感覚に興味を覚える戦争非経験者も多いのではないでしょうか。 
”潔さ”とは
死と隣り合わせの状況下でも自分の使命を認識し、自らを厳しく律したエース、坂井三郎氏。強い感銘を受けた。

民権と憲法―シリーズ日本近現代史〈2〉 (岩波新書)

[ 新書 ]
民権と憲法―シリーズ日本近現代史〈2〉 (岩波新書)

・牧原 憲夫
【岩波書店】
発売日: 2006-12
参考価格: 777 円(税込)
販売価格: 777 円(税込)
民権と憲法―シリーズ日本近現代史〈2〉 (岩波新書)
牧原 憲夫
カスタマー平均評価:  4
看板に偽りありか?
 西洋化を志した明治政府は、いわゆる「お雇い外国人」を招き入れ、ヨーロッパを視察し、 そして1889年、迎えるべくして欽定憲法の公布、施行に至った。  しかし、その傍らで、己が国家、己が権利、己が憲法の樹立を目指して、地方レヴェルから 「自由民権運動」が立ち上げられていた。  ……と、タイトルから想像される物語が展開されるのははじめの60ページと最終章のみ。  他の部分は、といえば富国政策や内国植民地など、明治政府の陰の部分を炙り出す記述が 続く。おそらく筆者が書きたかったのはそうした暗部であり、その一例として憲法をめぐる やりとりの描写がなされている、というのが位置づけの認識としては正しいのだろう。  各々は極めてよくまとまってはいるし、読むだけ時間の無駄になるような、そのような 粗末な本では決してない。憲法前夜の日本史としては良書の部類には違いない。  ただし、表題との齟齬にどこか肩透かしを食った、との感は否めない。  明治史に興味をお持ちの方は読まれてみたらよろしいのではなかろうか。  ただし、明治憲法をめぐる政府と民権運動の相克の物語を読まれたい方は他を当たられると よろしいのではなかろうか。
帝国憲法体制の成立までの政治・経済・社会の変化
本書は帝国憲法体制の形成過程に主眼を置き、 またこれが五つのテーマのうちの一つです。 第二のテーマは政府と民権派とは異なる要素として民衆を描くというものです。 第一章「自由民権運動と民衆」において政府の重税や徴兵制に反対し、 経済的保護の撤廃を叫ぶ民権派にも支持できない民衆が描かれています。 第三のテーマは近代化による人々の生活や意識の変化です。 第三章「自由主義経済と民衆の生活」と第五章「学校教育と家族」において 自由経済の進行により勤勉と自律が人々の意識の内に植え付けられ、 それを学歴主義が支えることになったとしています。 また女性は「良妻賢母」(特に「賢母」)になることを要求され、 女性が「家」と「家庭」の両挟みになったとしています。 第四のテーマは欧米に文明化を要請された日本が周辺地域に どのように文明化を強制したかについてです。 このテーマは第四章「内国植民地と「脱亜」への道」で展開され、 北海道と沖縄が日本に強制的に編入され、地元住民は「本土」以下の 扱いを受けたと告発しています。 また吉岡弘毅(121‐123頁)と植木枝盛(123頁)の主張を挙げて、 中国や朝鮮の植民地化を正当化した福沢諭吉や民権派の文明論・対外論は 「時代の制約」を理由に免罪できないと強く批判しています。 第五のテーマは「文明的」と「日本化」が相互補完的であるということです。 これは第六章「近代天皇制の確立」において君主の権限の強い憲法でしたが、 政府の「輔弼」と議会の「協賛」がなければ政治運営が不可能であったことを 指摘しています(190‐191頁)。 第二章「「憲法と議会」をめぐる攻防」で松方デフレが豪農層と民権派とを 切り離す極めて政治的な経済政策であった(64頁)と鋭く突きながらも、 全体から見れば印象が弱くなっているのが惜しかったです。 とはいえ、帝国憲法体制が成立するまでの政治・経済・社会の変化を概観できる良い本です。
「国民国家」の建設過程を、運動や社会にも注目しつつ描き出す
日本の近現代史研究はこれまで、明治政府がいかに日本という「近代国民国家」を作り上げて行ったかという過程に焦点を置いてきた観がある。一方、そのような「政府⇒社会」の作用のみならず、「社会⇒政府」の作用に注目する論者は、民権運動に過度に重きをおくあまりに「政府VS運動」の二極の構図に囚われ、必ずしも運動によって代表されてはいなかった民衆を描くことに失敗していた。本書は、「政府・運動」の二極対立ではなく、「政府・運動・民衆」の三極対立こそがもっとも実態に近い視角である、という問題意識のもとに描かれる、岩波新書の日本近現代史シリーズ第二巻である。 他の方のレヴューでも指摘されているように、「民権と憲法」というタイトルからは若干外れるのではないかと思われる部分もなきにしもあらずである。しかし、大日本帝国という近代国民国家の建設過程を描き出すことが本書の主眼目であることを念頭に入れて読むならば、決して失望させられるような内容ではない。単なる政治史に陥らず、民衆の生活や、民権運動までもが一様に抱えていた植民地主義の萌芽、近代的な教育制度の社会におけるインパクト、近代家族の成立など様々な視点が盛り込まれ、非常に興味深いものがある。 特に興味深かったのは、近代的な「国民」の創出の過程では、「愛国心」や「天皇」を掲げつつ政府を批判し民衆の支持を獲得していった民権運動が果たした大きな役割があったとする指摘である。この点、「国民」は権力によって上から創出されたとする従来のナショナリズム論にはない、新しい視点である。 日清日露戦争やその後の戦争の挙国一致体制成立の根源は何だったのか、本書で描かれる「国民」創出過程を足がかりに考えてみたい。
「実に面白い」が・・・。
 興味深く読んだ。その意味で買って損はない。 A)肯定的な側面。明治前期の史実に関するリソースとして価値は高い。というより、大量の、気付きにくい、ただし重要な情報満載である。学界での研究業績への周到な目配りには感心した。読者はこの本のどこかしらに、己の興味関心を惹く話題を眼にすることができる。私にしても、幾つもの再発見をさせてもらった。 B)否定的側面。History なのに story がない。私は、「面白い、面白い。」で読了したあと、「さて、俺は何を読んだのだろう。」と、暫し首を傾げてしまった。これは、史書として少々、致命的。  ただし、この点について、著者はその苦衷を正直に「あとがき」に記している。 「「民権と憲法」というタイトルでこの時代を描くのは気が重かった。」p.207「だが、私自身はそれらを活用してまとまりのある歴史像を描けるまでには至らなかった。」同上  一つ言えることは、著者も漏らしているように、タイトルと内容の齟齬である。タイトルから受けた私の予断は、簡便で最新の「明治憲法成立史」なのかな、であった。それでちょっとワクワクもしていた。その点、結果的に些か失望した。 これは、著者の責任というより、出版社側、ないし編集者側の問題だろう。「民衆と憲法」というタイトル、ないし主題で依頼するなら、近代日本を領分とする法史学系か、政治史学系、ないし思想史系の研究者に任せるべきだった。  逆に、この著者を出版社として選んだなら、タイトル、ないし主題は、「民権から憲法へ」、とか、「臣民の誕生」、「民草から臣民へ」といったものが適切だったろうと思う。そうしたら、著者も生き生きと己が納得する一書をものすることができたかも知れないと推察する。その無理が、せっかくの食材をおいしい料理へと化学変化させられなかった最大の問題と考える。
岩波新書日本近現代史シリーズ第二弾
 第一弾に続いて、明治政府の国民国家化を中心に描く。  国民国家と競争社会が確立した現代の原点ともいえる時代を、政府・民権派・民衆の三極対立という視点からとらえているが、徴兵制、学校教育、フェミニズム、北海道、沖縄、東アジア外交などの現代につながる「日本」という国民国家の成立を憲法や天皇制の成立を中心に見ていく。  ややタイトルと内容に乖離があるという印象がある。  国民国家化の政策には批判的な態度の見え隠れする、やや左よりのオーソドックスな通史といえる。  

逆説の日本史〈10〉戦国覇王編 (小学館文庫)

[ 文庫 ]
逆説の日本史〈10〉戦国覇王編 (小学館文庫)

・井沢 元彦
【小学館】
発売日: 2006-06-06
参考価格: 690 円(税込)
販売価格: 690 円(税込)
逆説の日本史〈10〉戦国覇王編 (小学館文庫)
井沢 元彦
カスタマー平均評価:  4.5
読み物としては面白い
歴史に詳しくないので、どこまで本当か分からないのですが、それでもいい加減だなと思うところが幾つか。 自信のあるところは、わざわざ反対派の意見を出し、それを様々な角度から否定するが、逆に自信のないところは、さらりと流す。酷いのになると、論拠一つ示さず「この様な事態にきっと○○と言っただろう」と、勝手に歴史上の人物の代弁をします。 筆のノリとページの割き方を見ると、どこが弱いかよく分かります。 ただ、読み物としては、中々面白いので、☆3つで。
信長の偏見を取り除くには良い本
非道な虐殺者・・・なんて大嘘に反論していく内容 実際、信長は他の戦国武将と比べると公正で、むしろ生真面目な人間であったのかと思うほどだ。 この巻は日本史というよりは終始信長で全て構成されてるので、最近のゲームで戦国時代に興味を持った人にも読んで欲しい内容である。 ただ、安土城が宗教的儀礼に基づいた建築物だからといって、自身を神としたってわけではないように感じた。 毎回モトヒコさんは論理の飛躍が多いように感じるのだ 卑弥呼は殺された。とか断定してしまったり、この巻であれば信長は安土城で神になった。とか言ってしまったりだ。そこは残念だと思う
400年前の奇跡
現在の日本人の我々が、宗教戦争の中にいない幸せは、信長によってもたらせた。 信長の事業は、20年ほどで天下をほぼ治めることも可能にした。 その生涯は、特筆するものである。それを追うことは、非常におもしろいことである。 「天下人になろう」という意志が、その始まりだからである。
日本史に燦然と輝く英雄
シリーズ10巻目の本書は、そのほとんどを信長の生涯に充てています。 戦国時代と言えば、信長が筆頭に来るわけですが、そんな彼の生涯についても、多くの誤解があった事が本書で明らかとなります。 比叡山の焼き討ちや、一向一揆虐殺、ドクロ杯と、「記録に残っている事実だけをつなぎ合わせれば」彼は残忍で、人間として欠陥があると言う評価になるのでしょう。 私も、同様の印象を信長に持っていましたし、「泣かぬなら殺してしまえホトトギス」などと言う句もそう言った共通認識を元に作られたのだろうと感じていました。 それを著者は、誤解である事をひとつひとつ、事実を丹念に拾い出し、当時の状況及び常識を理解したうえで、「どういう判断が最も合理的なのか」と言う視点で理解しようとしています。ここに、私情が入らないところが著者の優れたところで、だからこそこのシリーズには多くのファンがいるのでしょう。
信長の実像に多角的な方向から深く洞察する秀作
井沢氏は持論として「歴史学は総合科学であり、さまざまな分野を跨いだ総合的な分析が必要」と述べられる。 氏は歴史が人間の営みである以上、資料分析のみならず、たとえば心理学、社会学、宗教的な観点からの多角的照射がその研究には不可欠である、旨主張される。 要は、そのような多角照射的な検証から導き出される事実を、“常識”に従って自分の頭で推察すべきということだろうと思う。 本書でもその姿勢は見事に貫かれており、氏の姿勢には深く感銘を覚える。 また、小生のような一般人にも極めて解りやすく知的好奇心をかき立ててくれる井沢氏の語り口も相変わらず見事である。 言われて今れば当然のことのようながら、今まで全く考えも及ばなかったことである。また、言うは易しとはこのことで小生のような“教えられてきたことに”束縛されているだけの凡人には難しい。 信長を題材とした本書でも、筆者の持論に基づく検討と、従来、信長の常識とされてきた多くの“常識”への慎重かつ大胆な問題提起には舌を巻かれる。 たとえば、 1570年9月に勃発した石山本願寺との開戦。信長が大阪の本拠地を破却するという当主顕如への恫喝がこれを招いたという考え方が多くの小説などでも主張されるところと思う。 小生もこの考え方を信長の旧勢力への徹底した対決姿勢という構図と共に、なんとなく“さもありなん。信長は本願寺をひねりつぶすつもりだったんだろーなー”と軽く、しかし深く信じていた。 しかし、 それは当時の本願寺の実力から甚だしく乖離したものではないか、という疑問が、本書を通じて湧き上がった。 井沢氏の説明するところ、当時無双の堅城といえば小田原ではなく「石山本願寺」であり、信玄や謙信に比肩するかあるいはそれ以上、「大名数個分のパワー」を有する巨大勢力。 「お坊さんは丸腰」という現代の「常識」は通用しない。 この問題について、本書は、果たしてそんな巨大勢力に対し、「宣戦布告」するような無謀な行為に天才信長が出るであろうか、という常識的疑問から発し、戦闘の発端・経緯に深い検討を加える。 気鋭の本願寺研究者、神田千里氏の研究成果なども引用しつつ当時の「実情」を考察しつつ、単純な善悪二元論を排除した客観的で深い研究をぶちかましている内容には、感服する。 千年に一度の天才、信長と彼が生きた時代について、諸兄に必ずや新しい視点と、更なる好奇心をかき立ててくれる書と信ずる。 お勧めです。

お江戸の意外な生活事情―衣食住から商売・教育・遊びまで (PHP文庫)

[ 文庫 ]
お江戸の意外な生活事情―衣食住から商売・教育・遊びまで (PHP文庫)

・中江 克己
【PHP研究所】
発売日: 2001-02
参考価格: 520 円(税込)
販売価格: 520 円(税込)
お江戸の意外な生活事情―衣食住から商売・教育・遊びまで (PHP文庫)
中江 克己
カスタマー平均評価:  5
たくましく、粋に生きていた江戸庶民の実態に触れられる、肩の凝らない格好の雑学辞典
歴史の表面には決して出てくることがない庶民の暮らし振りについては、学校の教科書では、ほとんど語られることがない。しかし、そんな名もない庶民たちが、各々の時代の中で、どのように暮らし、どのように生きていたのかは、幸いにも物質的には豊かな現代社会に生まれ落ちた庶民である我々にとって、どこか人ごととも思えないところがあり、非常に興味をそそられる。 この本は、そんな庶民の暮らしの中でも、現代の我々の暮らしに直結した武士の時代である江戸時代の、江戸市中に生きる庶民らの、衣食住、遊び、仕事などの97項目を、Q&A方式でまとめたものである。 これを読むと、厳しい身分制度と貧しい生活の中でも、おしゃれを楽しみ、居酒屋で一杯やり、芝居見物を楽しんだりと、結構、たくましく、それなりに生活をエンジョイしていた庶民の生活が浮かび上がってくるとともに、こうした江戸時代の庶民の暮らしの中に、現代に生きる我々の生活様式の起源となっているものが結構多いことにも気付かされるのだ。 ここで書かれていることは、いずれも興味深いことばかりなのだが、中でも、私が最も驚いたのが、文化年間の江戸市中には、何と、6,550人もの貸本屋がおり、一人の行商貸本家が、170軒から180軒もの得意先を持っていたということだ。当時の江戸庶民の精神文化が、いかに豊かで、粋であったかを物語る、格好のエピソードではないだろうか。 この本は、通勤・通学電車でのちょっとした時間などに気楽に読める、肩の凝らない格好の雑学辞典として、ぜひ、一読されることをお勧めしたい。
判り易く、簡潔に。
項目を衣食住に加えて金・遊び・犯罪・労働と分けて、様々な江戸の庶民の生活を紐解く一冊。一つ一つの項目について、意外性を持たしつつ、簡潔に書いているので、これ一冊を読んでおけば時代劇などを見るときに楽しみが増加する事間違いなしの一冊。また、サッと読んで江戸の時代を知る事が出来るので、息抜きを交えた歴史の勉強としても対応できると思います。

杉浦日向子の江戸塾 (PHP文庫)

[ 文庫 ]
杉浦日向子の江戸塾 (PHP文庫)

・杉浦 日向子
【PHP研究所】
発売日: 2006-05
参考価格: 620 円(税込)
販売価格: 620 円(税込)
杉浦日向子の江戸塾 (PHP文庫)
杉浦 日向子
カスタマー平均評価:  5
やっぱり日向子はいい!
とても愉快な本だった。作者があまりにも嬉々と江戸を語っているので、こちらまでつられて上機嫌に。「目からウロコの一言に対談者は絶句」なんて言葉が背表紙に書いてあるのだけれど、正にその通り。やっぱり、杉浦日向子はいいな!
「一日江戸人」と併せて読むと面白い
 杉浦氏の著作は、単に物知りというのではなく、 江戸時代の生活に対する哀惜が伝わってくるのが 良い。江戸物は多々あるが、目から鱗的な書は 杉浦氏の右に出る者がいないのではなかろうか。 「一日江戸人」も面白かった。
楽しく江戸の勉強が出来る
杉浦氏と著名な作家達とのテンポ良い対談を楽しみながら、江戸の勉強ができる本。現代人の日常や価値観と比べて江戸時代の人々の暮らしを語ってくれるので、とてもとっつきやすい。 それにしても、この本に限らず、杉浦氏の本を読むたびに思う事であるが、本当に、夭折が惜しまれる方である。
対話になっていて読みやすい
人の勧めで読みましたが、宮部みゆきや北方謙三など著名な作家との対談が一冊にまとまっていて読みやすかった。 言葉の意味が欄外にあるなど、対談では補えない事柄も分かりやすい。 とにかく著者は江戸に詳しすぎる!という驚きと、 江戸というのが、江戸時代のこととだけでなく、江戸時代の「東京」のこととして 詳しく理解できて面白かった。 時代物の小説などを読む前などにこれを読んでおくと 時代背景や、小説に出てくる事柄など理解しやすいと思う、参考書的な一冊。
この本を読んで
生まれ変わっても今の人(夫もしくは妻、恋人でも可)といたいか。 よくある問いかけだと思います。 この本を読んで考えてみてください。 うーん、江戸時代(の江戸)だったらこうだったんだ、わが身に置き換えると、意外な感想が浮かぶかもしれません。 こんな読み方は邪道です。

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 更新日 2009年7月8日(水)  ※ 表示価格は更新時のものです!      メール      相互リンク