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[ 文庫 ]
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斎藤一人の絶対成功する千回の法則 (講談社+α文庫)
【講談社】
発売日: 2006-06-21
参考価格: 620 円(税込)
販売価格: 620 円(税込)
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カスタマー平均評価: 5
いつもながら一人さんの教えにははっとさせられます。 何も持ってない人は、何でもできる人。
「世の中はお金がすべてではない。」これはお金に対する一番の悪口。
いつもながら、はっとするような教えをいただけました。
世の中の一般的な観点とは違った観点から物事を見ることの大切さを改めて感じることができました。
声に 読みやすくてシンプル
声に出せば願いはかなう
先に感謝する
この世はシンプル 多くの人がわかっていない
ついてる 幸せだなあ 豊かだなあ やってやれないことはない
マーフィーの潜在意識の法則のような感じですね。
30歳の時に出会いました。声に出すのが新鮮で、素直に実践しました。
当時は引きこもりだったのが、2か月で、店長にと劇的に変わりました。
・良い本は7回読む
・笑顔
・明るい服を着るとげんきになる
とにかく、書かれてあること、全部実践しました。
そして、斎藤一人さんとも会うことができました。本を書いている人と会うのは初でした。
思い出の本です。
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[ 新書 ]
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経営の大局をつかむ会計 健全な”ドンブリ勘定”のすすめ (光文社新書)
・山根 節
【光文社】
発売日: 2005-03-17
参考価格: 735 円(税込)
販売価格: 735 円(税込)
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・山根 節
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カスタマー平均評価: 4.5
ツールとして会計が使える必要性は分かる
「リーダーに欠かせないのは情報リテラシー」であり、
その一つに、経営の大局をつかむツールの会計があると
本書は主張します。
確かに、財務諸表として表面に現れる結果に基き、裏で
動いている経営を捉えられる力が必要です。
ただ、それを説明するには本書では力不足でしたかね。
メッセージが良いだけに残念です。
会計のアマにお薦め! ビジネスを多少知っている人に向けた内容ですから、とても読みやすい読み物として
構成されています。本書の特徴は、著者が提案する「金額比例縮尺によるパターン
認識」でBSとPLを表現することで、ビジネス・モデルを大まかに読むことができる
という事を、ソニーやトヨタの例をあげ、各社のビジネスを鳥瞰します。
著者と同じように真似すれば、ドンブリ勘定でその会社のビジネス・モデルを読む
ことができます。
また最後の章では、ラフなビジネスプランの描き方を紹介されていて、企画書を
作成するときの参考にもなります。
財務諸表への取っ掛かり本 BS・PLの読み方など、経営者(大企業の社長に限らず、自営業やこれから独立する人も含めて)に必要な財務的な会計の知識を一通りは述べてある。
投資家にも役立つ財務諸表の読み方もかいてあるので、財務諸表を読めない人にもお勧めできる。
評判どおり分かりやすいことは確かであろう。
しかし、「大局」・「どんぶり勘定」と表紙にあるように、本当に概観・とっかかりだけで内容は薄い。
新書にこれ以上の内容を期待するのは酷かもしれないが、財務諸表(PL・BS)を少しでも分析したことのある人には、読む価値はない。
営業マンがよむにはこれもGoodです。 経営の大局がわかる会計」を読んだ。
これは非常にいい。以前読んだ「経営がわかる会計入門」と内容としては似てる
部分がある。B/S P/L キャッシュフロー計算書の読み方が優しく
書いてある。「経営がわかる会計入門」も優しい内容で、損益分岐などについて
も記述があってこちらも非常に良いが、大局がわかる会計は、具体的に業態
の違う企業のB/S P/Lを取り上げて、この企業はどこでもうかっている
のかという解説が非常に面白く読めた。ソフトバンクなどについては、本業
の収益は、ほとんどないのであるが、金融機関が資金調達を行う理由
が良く解説してある。会計の目でみた事業計画の起こし方なども簡易的
ではあるが、記述があり勉強になる。全体としては、具体例が多く
入りやすい本で理解しやすくいい感じである。
会計初心者(以前も)には良いかも。 会計ってどんなものなんだろう?
という疑問が湧いたら読んでみてもよい本。
それにしても書名は酷いと思う。
健全なドンブリ勘定?ってちょっと酷すぎ。
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[ 新書 ]
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日本の「世界商品」力 (集英社新書)
・嶌 信彦
【集英社】
発売日: 2009-06
参考価格: 756 円(税込)
販売価格: 756 円(税込)
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・嶌 信彦
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カスタマー平均評価: 2
文化立国は可能だろうか? 日本が世界に対してこれから何を「売り」にしていくか、という視点からの所謂ジャパンクール論だが、今後への提言としてあまり説得力は感じられない。アニメ・マンガなどへの支援という政府の方針を胡散臭く感じる人は多いと思うが、日本食や工芸品といった文化の領域に属するモノやソフトを、「商品」として海外に売り込むためのノウハウが欠如している点を軽視しているのではないだろうか。元新聞記者という著者の経歴からすると仕方ないのかもしれないが、村上隆はじめ、近年海外で注目を集めた日本文化の事例を列挙しただけの印象が強い。本当に文化の輸出といった方針を国策として推進するなら、元々「個」のレベルで産みだされる物をどうやってまとまった「売り物」とするかが課題だろう。二次産業の競争力に限界の見える現状からすると、この分野の可能性が否定できない部分は確かある。政府や商社が本腰を入れて取り組むなら話は違ってくるだろうが…。
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[ 新書 ]
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テクニカル分析入門―株の売り時、買い時を知る (日経文庫)
・田中 勝博
【日本経済新聞社】
発売日: 2005-01
参考価格: 872 円(税込)
販売価格: 872 円(税込)
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・田中 勝博
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カスタマー平均評価: 4
説明が簡潔すぎる 私は株取引初心者です。テクニカル分析について、ある程度まとまった知識がほしくて購入しました。
さて、この本に対するネガティブな観点からのレビューでは既に指摘されているようですが、私にも「入門」と銘打っている割には、本書は初心者には簡潔すぎて取っ付き辛いと思えます。
著者は「テクニカル分析」を大きく4つに分類した後、計20の代表的な手法を紹介していきます。ここでいう手法とは、著者独自に開発した手法などではなく、「ボリンジャーバンド」や「RSI」、「ストキャスティクス」等、広く知られた代表的なものです。その意味では、本書は入門書と呼ぶにふさわしいのですが、しかしその執筆スタイルは単に羅列するといった程度のものです。テクニカル分析の初心者がどうやって分析に慣れていけばよいのか?また、手法同士の相互関係はどうなっているのだろう、相性の良い(補完関係の強い)分析の組み合わせ、あるいは相性の悪い組み合わせは?…等々といった点にはほとんど触れていないのです。そのくせ、計算式はご丁寧にも頻出します(著者は、「(数式を見て)ため息をつく必要はありません」と断っていますが)。
初心者は迷子になる可能性が高く(断片的な知識の寄せ集め)、ある程度の経験者にはおさらいにしかならない(専門家の慧眼を学ぶことはない)可能性が高いです。新書という体裁を考え合わせると、限られた紙数内に代表的な各分析手法がコンパクトにまとめられていると前向きに評価できる一面はありますが、それにしても読ませる迫力がない。
ただ、私にとって参考になったのは、著者が株価の「トレンド」と「サイクル」を明確に区別している点で、順張りであろうと逆張りであろうと、このトレンドに逆らうことは御法度としていることでした。この観点は、ともすればその乱高下に目を奪われがちな株取引上の心理に冷静さ・客観性を呼びかけるものです。
まじめな本 本書はテクニカル分析をトレンド分析,サイクル分析,需給分析,過去のパターンから将来を予想する手法の4つに分類し,それぞれどのようなアプローチをするか,紹介しています。テクニカル分析の概要を理解,整理するのに役立ちます。株の素人である私は近くの図書館から「株」とタイトルの入った本を手当たり次第読んできましたが,「ポイントフィギュアをやるようになったら損なし」とか「カギ足に開眼したら毎月○○十万」とか威勢のいい本が並んでいますが,どうも一つの指標では全てのパターンを説明しきれない(当たり前ですが)
そういった幻想を捨てさせてくれます。最後の「システム売買と投資家心理」は著者のもっとも言いたいところでしょうが,言わずもがな感じがしました。
勘って・・・ 20のテクニカル分析について紹介はしているが、詳解はしていない。
用語の説明もあまりないため、私のような素人がいきなり読んでも分からないことだらけ。
まあ、こういう分析があるんだ、というような紹介本と考えた方がよろしいかと。
一番呆れたのは、筆者が「勘」を大事にしましょう、と言っていること。
それ自体は否定しないが、色々な経験などに裏打ちされて初めて効果を持つものだと思う。
株の素人には経験がないので勘も当てにならないといえる。
私がこの本に期待したのは、「勘」のような第六感に頼らず、できうる限り客観的に分析し、行動する規範の求め方である。
勘に頼って売買していたらみんな大金持ちになっちゃうね。
最後のあたりのやたらと長い比喩の文章も鬱陶しい。
もう少し説明が欲しい。 初心者対象の本とのことですが、理解できない点が多かった。
だから、この本を読んだだけでテクニカル分析ができることはない。
ただ、ファンダメンタル分析で銘柄を選別し、テクニカル分析で買い時・売り時を決めると言う考え方は、思わず納得。
テクニカル分析というとデイトレーダーの専門分野という認識でしたが、株式投資には必須なことはわかりました。
テクニカル分析ができるようになるには、もう少し丁寧に説明した書籍を読まないとダメだと思います。
この本は、他書籍で勉強しながら、再度読み返すのが一番有効な活用方法だと思います。
いい本です 株の本にはけっこう無駄なことばかり書いているものがあります。
余談のような株の本は真剣な人には向かないです。
本書はそういう余談はないから、いい。
しかもどこにでも持って行けるコンパクトさ。
ただ本書の出てくるものすべてを活用することはしないでください。
自分にあったものを必ず(契約した証券画面で確認して)利用してください。
僕は基本的なチャートしか使っていません。
でも使えるものが本書で見つかればそれでトレードしていいはずです。
本書を納得するくらい読んで実践してほしいですいね。
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[ 新書 ]
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会社のアカスリで利益10倍! 本当は儲かる環境経営 (朝日新書)
・酒巻 久
【朝日新聞出版】
発売日: 2009-01-13
参考価格: 777 円(税込)
販売価格: 777 円(税込)
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・酒巻 久
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カスタマー平均評価: 4
トップが変えられる 今、話題の「オフィスにイスがない会社」のおはなし。
この本の中で一番頷いたのが、「環境経営はトップの意識次第」ということ。トップが「環境はカネにならない」と思っていれば社員は誰も環境に意識を向けないが、トップが「環境は儲かる」ということを理解していれば、社員の意識も必ず変わる。逆に、一平社員がどれだけがんばって環境を意識して、環境は宝の山だと思っていても、上がそれを理解しないと、会社は何も変わらない。ボトムアップも大事だが、やはりトップダウンが最も影響力があるのである。
ただ、イスやゴミ箱をなくすとか、全てを4分の1にするとか、他の会社が真似するのはさすがに無理だろうという箇所もある。ムダが必要になることだってあるのだから、ここまでムダを排除するのは、逆にムダになるのではないだろうか。
景気が良いときに利益を伸ばすのは、どの会社でもできることである。環境経営を実践する会社の業績がこれからどうなっていくか。環境経営が本当に良いものであるか、まだ結果はでていない。今こそ、環境経営の真価が問われる時であるといえる。と、偉そうなことを言ってみる。
本の中にも書いてあったが、「変えることは素晴らしい」のである。実践することが大事なのである。例え、環境経営を実践している会社が赤字になったとしても、もしかしたらその会社は環境経営を実践していなかったらもっと早く赤字になっていたかもしれないし、もっと大きな赤字になっていたかもしれない。
結果は後からついてくるものである。結果がわからないとすれば、とりあえず今できること、「変える」ことをするしかないのではないだろうか。
ルールを守る 当たり前のことのように思えるが、いろんな人がいる会社ではあたりまえにいかず
ただ共有されたルールはきっちり守り、注意しても守れない場合は、強烈な対応をする。
対応方法については衝撃的でとても印象に残るものだったけど、
それを当然のこととして実行しているところに会社としての強さを感じた。
来年度は厳しい現実が待ってるとおもうが、習って実行していきたい。
環境のことを意識しなくても参考になる部分あり さて、環境に配慮した事業運営というのは、コスト削減に繋がり、
かつ環境にも優しい企業になれる。当然、印象が良くなり、企業の
価値も向上する。というのは、この何年かで確立された概念である。
それを実践した社長が著した作品ですから、すごいノウハウが
書いてあるのだろうと思いきや、意外と普通。いや、その普通が
できないから、みんな困っているのではないだろうかと思った。
企業の業種業態によっては参考にならないところもあると思うが、
参考になる部分もしっかりあるはず。今日から実践できることが
あったりもする。
環境には全ての人が興味を持つべき時代とも言えるので、この
書籍は読んだ方が良いと言える。
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[ 新書 ]
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経済学の名著30 (ちくま新書)
・松原 隆一郎
【筑摩書房】
発売日: 2009-05
参考価格: 903 円(税込)
販売価格: 903 円(税込)
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・松原 隆一郎
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カスタマー平均評価: 4.5
数理経済学のサムエルソンについて 史上もっとも多く売れたサムエルソン『経済学』で、現代、多くの大学で講じられているミクロ・マクロ経済学という分析に数学利用が不可欠という脅迫観念を浸透させた。彼が大学院生の頃、アメリカでは実証分析や制度論が絶頂期で、彼の登場以降、経済学は数式で表現されるモデル分析へと急速に傾倒して行く。また多くの数学者や工学者が参入し計量経済学からシュミレーション分析へと巨大コンピュータというハードの進歩とともに研究が大いに進んだ。
それは同じく数量表現の背後にある人々の生活や心情への配慮を経済学から放擲する過程であり、経済思想史に名を残す人々の思考の大半を否定してしまった。というよりそれまでの文学的、社会学的、政治学的なものから、実証科学的、なものへと腑分けされ、より細分化・細密化したものへとなった。その結果、現実世界からの乖離がより大きくなった。自由資本主義経済を世界がめざす以上、勝ち組、負け組、格差社会、南北格差は無くなるはずは無い、それは遅れて参加したロシアや中国をみれば顕著である。そのような矛盾を孕んでいても自由資本主義経済がやはり人間の欲望をより充足してくれるならまだましだと思うしか無いので・・・・
今こそ古典の力を活かす時 社会経済学を専門にする著者が、現代(特に経済危機にあるこの瞬間)においてもその力を発揮しつづけている経済学の古典を幅広く紹介した好著。
著者自らが述べているように、特定の学派の優位性を主張するような構成にはなっておらず、多様な思想から現代に生かせるものを読者に考えさせるための案内書になっているといえる。1冊あたりの紹介は10ページ程度とコンパクトだが、それぞれの古典がどのような歴史的状況の中でどんな思想を体現しているのか、大胆に個性をつかまえて紹介がなされており、印象に残りやすい。
本書は単に各著作のエッセンスを入門的に紹介するだけのものではなく、現代にこれらの古典が読まれる意義について、著者からの明確なメッセージがあるという点は強調しておきたい。自由とは何か、正義とは何か、消費の意味とは何かなどについて経済学の名著は思想を豊富に提供する。しかし、現在進行中の金融危機の背景にある市場原理主義は、このような思想を捨て去った浅薄な経済理論に則っているために、破局的な状況に対して根本的な対策を提示できないでいる。こうした世相や経済学界の思想状況への痛烈な批判が本書全体に散りばめられている。
もっとも、筆者が反新古典派の主張を押し付けようとしているわけではない。主流の経済理論がスタンダードとなり、それ以外を認めない不寛容さが支配的になり、多様性を失っていることが問題なのである。混迷の時代には多様な思想が闘わされることで処方箋が生まれるものである。今こそ古典の力を活かさなければならないというのが本書のメッセージである。
新自由主義派が独占したパーティの後に 著者によると経済学では、原著者の意図を厳密に再現し、歴史的な経緯をふまえて紹介するような学説史というのは滅多にない、といいます。というのも、経済学では、単独学派の独占状態をあえて忌避しない風潮があったから、だとか。ということでついこの間までは独占状態を謳歌していた新自由主義派はケインズの学説を賃金の下方硬直性ゆえに生じる失業を公共投資でなんとかしようとした人とサマライズするようになってしまった、と。
他の人文社会学でも、学説史を読むと、素人なりにもだいたい大きな流れがつかまえられると思うのですが、確かに経済学では、そうした本を読んだ記憶がありません。まあということですが、経済理論はあまり面白くないのに、社会学というか社会批判としての経済書には面白いものが多いな、と感じたのがこの本を読んでの収穫でした。
《流行の衣服から高等学術までが「他人への見せびらかし」にすぎないと断じた》ヴェブレン『有閑階級の理論』、ユダヤ教の世俗内的禁欲によって蓄積されたエネルギーが経済活動において爆発したことがプロテスタンティズム以上に資本主義の生成に機能したというゾンバルト『ユダヤ人と経済生活』とか。neue kombinationen(新結合)というドイツ語が、イノベーションの元となった言葉であり、イノベーションとは古い結合から新たに結びつけなおされることだとか(シュンペーター『経済発展の理論』)も勉強になりました。
松原先生、邦人がひとりも見当たりません ! 本書は3部から成る。第I部はロックに始まり、J.S.ミルに終わる。第II部はマルクスに始まりロビンズに終わる。第III部は所有と経営の分離を指摘して旋風を巻き起こしたバ?リ=ミーンズに始まり、1998年にNobel経済学賞を受賞したインド出身のセンに終わる。著者自身の説明はないが、第I部が勃興期、第II部が展開期、第III部が成熟期ぐらいの感じなのだろうか?著者の好みもあるのだろう、第I部ではスミスが2回、第III部ではケインズが2回取り上げられる。スミスについては1776年に出版された”国富論”を取り上げるのは当然としても、その17年前の1759年に出版された”道徳感情論”がとりあげられる。スミスが道徳哲学の教授として10年くらい過ごしたことを忘れてはなるまい。スミスは1790年に没しているが、その数ヶ月前にほとんど別の書物かと思えるほどの改訂を加えた”道徳感情論”の第6版を出版している。晩年のスミスがGlobal経済は腐敗を免れ得ないと見ていたこと、分業が進んで労働の単純化が極まると人心が荒廃してくると指摘していたことなどは、本書で初めて知った。これらのことは、スミスという人物を、単純に自由主義経済学の祖とだけ理解していては、浅薄の謗りを免れえないことを示しており、道徳哲学の教授の面目躍如たるものがある。
ケインズと言えば、当然のことながら1936年に出版された”一般理論”であるが、著者はスミスの”道徳感情論”にあたるのが、その15年前に出版された”確率論”であるという立場である。この書は分析哲学の祖の一人とされるムーアあたりの影響を受けて著されたものである。しかし、ケインズ自身がその後瑕疵を認めたこともあって、遺言で彼の死後出版された”若き日の信条”をとりあげている。スミスの時代は科学としての経済学が認知されておらず、スミス自身もその道徳哲学の延長上に”国富論”を著したといっても間違いではない。したがって著者が名著30に”道徳感情論”を加えるのは理解できるが、ケインズの時代は科学としての経済学は確固とした地位を占めており、”確率論”にせよ”若き日の信条”にせよ、経済学の書というのは無理があり、どちらも哲学としても数学としてもさして重要な貢献をしたとはとても言えない代物である。ケインズ論を書くなら、取り上げざるを得ないが、なぜ著者が”経済学の名著30”でわざわざ取り上げたのかは理解に苦しむ。どうも著者はケインズのBrandに弱いような気がする。
私自身の好みを言わせていただければ、難解極まりないケインズの”一般理論”をIS-LM理論という形に体系化したヒックスと、女流経済学者としてはじめてNobel経済学賞にNominateされたロビンソン女史の名前のないことが淋しい。キリストをキリスト教の祖たらしめたのはパウロであるが、同じ意味でケインズをケインズ経済学のケインズたらしめたのはヒックスである。たとえそれが通俗化との謗りがあったとしてもである。ヒックスとロビンソン女史との論争も懐かしい。
もうひとつ気になるのは、この”...の名著30”Seriesにはこれまで邦人が必ず取り上げられてきたが、この本にはひとりも取り上げられていない。例えば、”宗教学の名著30”では7冊までが邦人の手になる書物である。数理経済学の旗手であった宇沢弘文やマルクス経済学を数理経済学の手法で取り扱った森嶋通夫あたりの名前があってもいいのではないだろうか? どちらも日本だけでなく、世界で名の通った方である。あるいは経済の倫理という観点から、少し古い話にはなるが、カルヴァンの日本版とも言える石門心学の祖である石田梅岩あたりも取り上げられていてもおかしくないと思われる。日本の近代は明治になって急に始まったものではなく、江戸時代に静かに育まれていたのである。
経済危機の今だからこそ古典を知る!! 本書は、東京大学教授で
社会経済学を専門とする著者が
ロック『統治論』、マルクス『資本論』
シュンペーター『経済発展の理論』、セン『不平等の再検討』
など経済学の古典30冊について、
内容を要約した上で、その思想的・社会的背景を解説する著作です。
新書という形式上、1冊につき10ページ程度なのですが
本来は難解な経済学の古典が、平易かつ密度の濃い文章で紹介されており、
とても読み応えのある内容になっています。
また内容の要約と、著者による評価・解説が節を分け、
それらが混同していません。
そのため、筆者の主張に賛成する方であれば
筆者による評価まで熟読すればいいでしょうし
筆者と立場を異にする人であれば
最終節は軽く読む―ということが可能で、
立場を問わず読める形式になっています。
個別の図書の要約としても
また、それらを統一的に読む試みとしても
興味深く、含蓄に富んだ本書。
個別の著作の選択について
何であの本が(ある・ない)?!!
など疑問も読者によってはあるでしょうが、
そうした点も含めて、楽しんでいただければ―と思います☆
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[ 新書 ]
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仕事の作法
・鍵山 秀三郎
【PHP研究所】
発売日: 2009-02-24
参考価格: 1,000 円(税込)
販売価格: 1,000 円(税込)
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・鍵山 秀三郎
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カスタマー平均評価: 5
仕事に対する 根っこからの取り組み方。 読みながら、涙が出てきました。
もう、どうしようもないぐらい、懺悔したくなる本です。
いまだかつて、そんな本にお目にかかったことはないのです。
仕事の本で。
表面上、仕事をしている人は多いでしょう。
しかし、根っこの部分でどれだけの仕事をしているか。
その根っこに取り組む、正直な姿勢が、
鍵山さんの生き方から伝わってきます。
鍵山さんの生き方は、掃除によって育まれてきたもので、
その掃除道が、さまざまな面で、人生を変え続けているようです。
きちんと掃除をしている人は仕事にごまかしがありません。
掃除を徹底することで、無駄な生き方を全部取り除いてしまうから。
近年、欧米思考が流行っています。
その欧米思考にも勝てる誠実な生き方が
この鍵山さんからは伝わってきます。
いい本に出会いました。
座右の一冊になりました。
実践あるのみ。
忠言耳に逆らう 忠言 耳に逆らう。
鍵山氏の言葉は 流されそうになったり 目先のことだけを考えようとした時
そうじゃ ないんだよ! と 教えてくれる。
その前に 人として やるべきことがあるよ。と教えてくれる。
良い言葉ばかりです。索引と目次を見るだけでも学びになる。
なぜ 掃除が大切なのかも わかりやすく書いています。
今の世の中に 必要な本です。
小さな実践が人を変え、共感し、自分も謙虚になり
こういう人々が増えてくださることを願います。
日本を良い方向に導く経営者 これまで鍵山氏の本はたくさん読んだがどれも素晴らしく本書も例外ではない。
鍵山氏は掃除を通じて平凡な事を熱意を持って継続すれば非凡に繋がるといった哲学を持ち、目先の利益に囚われない経営を続けている経営者。経営者としてだけでなく、人間として尊敬できる人物である。
平凡な人間でも心がけ次第で実践できることのみが書かれているため、読後感は爽快であった。
本書はこれまで氏が述べてきた内容が広く網羅されている感じであり、まだ鍵山氏の本を読んだことがない方には特にお薦め。掃除や経営、生き方などの詳細は他書と併読すればさらに氏の考え(哲学)が理解できると思う。
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[ 新書 ]
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マイコミ新書 お客様は神様か?~売れない時代の新しい接客・サービス~
・中山 マコト
【毎日コミュニケーションズ】
発売日: 2008-12-23
参考価格: 819 円(税込)
販売価格: 819 円(税込)
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・中山 マコト
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カスタマー平均評価: 5
高度経済成長期に作ったマニュアルがお客様を不快にしている 三波春夫さんが高度経済成長期に発した言葉が、なぜ当時の経営者にもてはやされた理由が書いてあります。
物余りの時代。デパートに商品を並べれば売れる時代は終わっています。また、クレーマーに振り回される企業も多い。裏を返せば、お客様は神様ではなく「意思を持った人間である」ということ。
金太郎飴のような「どこを切っても、誰が接客しても同じ」接客をするぐらいなら、自動販売機の方がましです。
時代が変化しているのにマニュアルにしがみ付いていると、売れないばかりか不快感をたれ流してしまうということです。
この本は「プロのお客の視線で書かれた一冊」
WEBショップをなさっている方にも役立つ本です!
すべての人に読んでいただきたい本です!!! サービス業や接客業、営業等お客様相手の仕事を
している方にお勧めなのは勿論ですが、
自分はサービス業や接客業でないから
関係ない!と思っている人にもぜひ読んでいただきたい
一冊です。
お客様に対して、サービスに対して、そして人間関係において
自分の中に凝り固まっている固定観念や一般的ルール
に知らず知らずに捕らわれている自分に気がつくこと
間違い無しです。
中山マコトさんの鋭い切り口・指摘は耳が痛いはず!
ぜひ、自分の行動パターンを見直してみてください。
「神様でないお客様」は、いったい何なのか? 自分も接客業なので、この本の内容には同感するとともに、
自分も気付いていなかった、当たり前と思っていた接客の常識が
見方を変えると、「こんなにおかしな事言ってたの?」
と思えてきて恥かしい。
これで自分が良いと思っていて、お客様が離れていってたとしたら
なんと不幸なことだろう。
この?な習慣を中山氏がひとつひとつ例をあげて、
新たな道筋を提示してくれています。
そして「神様でないお客様」は、いったい何なのか?
納得がいくとともに、実は難しくもある○○との関係。
「そうだよ!」と思いつつ、自分を見つめなおす
とても良い機会になります。
実は毎日体験し、また訓練できる事なのにと。
接客の『心』と『技』を学ぶ実用書です。
お客さま相手のお仕事の方にお奨め どんな時に、お客さまがお店から離れるのか?
また、逆にお店のファンになってくれるのか?
実は、日常の生活の中にヒントがいっぱいあるんだけど、なかなか、気付いてない人が多い。
著者の経験をベースに書かれているが、本書の中には、いつの時代でも通用するビジネスの基本が書かれている。
お客さま相手のお仕事をされている方にお奨めします
おかしなことをおかしいと思わないおかしさ 接客される側として、最近、以前にもまして
・接し方の方法に疑問がある
・腹の立つことが多い
という点が気になっていたのですが、
この中山氏の本を読んで「納得!」
やっぱり日常での接客にはおかしな事がたくさんあったのです。
私が特に感じていたのは、本書にも述べられている
・接客の順番
が、おかしいだろう!
ということだったのですが、この点は私自身の接客に対しても
再考させられることが多く、
すぐにでも実践しなければならないと感じたことがありました。
営業マン、接客業、サービス業など、お客様と接する人「必読の書」だと思います。
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[ 文庫 ]
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ビジネススクールで身につける思考力と対人力―ポケットMBA〈1〉 (日経ビジネス人文庫)
・船川 淳志
【日本経済新聞社】
発売日: 2002-10
参考価格: 840 円(税込)
販売価格: 840 円(税込)
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・船川 淳志
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カスタマー平均評価: 4.5
コストパフォーマンス高い 最近は○○力というのが氾濫しているので、思考力と対人力の二つのみで大きくカテゴライズしているのが明快でよろしい。説明文、ケーススタディ、例話などを駆使して、主な論点はほとんど網羅されている。情報量は多いが、モレダブリがないので、スッキリしていて読みやすい。企業研修を受ける前後にでも読んでおくと、頭の整理ができて良いかもしれない。手元にあって損のない一冊である。
ビジネススクール流 ビジネススクールで行われている思考力をつける視点と、対人力をあげる技術について書かれている本です。仕事をする上で、重要なエッセンスが詰まっています。一度読むととても参考になる本だと思います。ビジネスに限らず役に立つ本だと思います。
ここまで簡潔に MBAと聞くと難しいと身構えてしまうが、この本を読むと
そうでもないと思えるような文章の構成、図表など見事としか言いようがない
分厚い教科書の前にこの本を読破する事が、ビジネススキル獲得の第一歩と思える。
グローバルイングリッシュのススメ 英語はビジネスをする上でも世界共通語です。
英語を使って仕事をする人の人口が増え、ネイティブの人よりそれ以外の人の数の方が多い。
となると、ネイティブの人の方がその他の人の方の使う英語、すなわちシンプルな構文、ローマ字読みのような発音、に合わせなくてはならない時代なのです。
ネイティブ以外の人の使う英語を「グローバルイングリッシュ」と呼ぶのだそうです。
今や、グローバルイングリッシュの方がマジョリティなんですね。
目からウロコが落ちました。
これ一冊を読めば、まず心配ない。 巻末の推薦図書を見るたびに、本書の完成度に酔う。俗説や誤解を排除し、その推薦図書のなかから、実務で役立つ思考方法を解説。豊富な練習問題によって、思考法を腹の底から体得することができる。著者の視点もするどく、例えば『ロジカル思考はクリティカル思考の一部』『MBAを役に立てる人、立てられない人』『コレを英語で言えますか? のワナ』など、最近ビジネスマンを苦しめている資格・キャリアの問題は、秀逸すぎる切り口だ。
個人的にはフレームワークの解説もうれしかった。フレームワークは武道の型みたいなもの。その型は、なぜ作られたのか。どんなときに役に立つのか。欠点は何なのか。型は、これら3つを理解しながら使い続けること。すると、体に染み付いてきて、いずれは自分で作れるようになる、と述べている。いわば『型を学ぶ』→『型に学ぶ』→『型を破る』のである。やはりフレームワークは、姿勢さえ正しければ有効なのだ。
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[ 文庫 ]
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稲盛和夫のガキの自叙伝―私の履歴書 (日経ビジネス人文庫)
・稲盛 和夫
【日本経済新聞社】
発売日: 2004-09
参考価格: 650 円(税込)
販売価格: 650 円(税込)
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・稲盛 和夫
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カスタマー平均評価: 4.5
《二刀流》的な思考法。 ビジネスの世界は、やはり厳しいです。どんなに立派なことを言っても、結果が出なければ、全てが無意味というのが、ビジネスの《ルール》です。では、結果を出すためには、何をしても良いのかというと、それもまた、社会的に許されません。ビジネスの世界で成功するのは、本当に《困難》です。でも、その厳しさを十分、理解した上で、あえて《楽観的》であることも、必要だったりします。世界全体に、経済的な危機が訪れている今、極端に悲観的でありながら、なおかつ、極端に楽観的でもあるという、言わば《二刀流》的な思考法が必要なのだと思います。とにかく、勉強になる良い本でした。
使命感を持った経営者 京セラ、KDDI設立の話があり、非常に興味深く読めました。
1技術者が経営者として大きくなっていく様子も分かりました。特に印象に残ったのは、筆者の社会貢献に対する使命感です。
この使命感が筆者の持っているカリスマ性とともに大きい仕事を成し遂げてこれたのではないかと感じました。
読み進めるうちに「自分にも何か出来るのでは」と思わせてくれる本でした。
いつの時代も変わらないであろう、男としての生き方 著者の貫き続けた信念には圧倒されました。
利他の心で、という経営を追求し続け、それが世の中の役に立つことによって会社も大きくなっていったのだと思います。
特に心に響いた箇所は
人殺しの友人も庇わうのが本当の友情
人のために生きることが最高の幸せ
利他の心
著者の苦労や挫折、また社員を絶対に犠牲にしない思い、
どれをとっても人情味あふれる人だなぁと感じさせ続けてくれる自伝です。
背景を読むべし 最初からまじめに読めば退屈かもしれない。悪く言えば、稲盛氏の波乱万丈人生を通時的に記述してあるだけである。だから私は、巻末の堺屋氏の解説を先に読むことお勧めする。なぜなら、そのほうがこの書を楽しめるから。この書は、履歴書に記述されている個々の事件や事象より、その背景の哲学を読むべきものなのだと思う。
稲盛和夫は努力と才能と好運によって苦境を乗り越え、意想外の大成果を築き上げた人だ。成功者には好運が必要なのだ。好運の基には、その人だけの使命感と情熱と思想がある。世に成功を求め冒険を企てるものは多数いるが、成功するものが少ないのは、明確な使命感と激しい情熱と透徹した思想を併せ持っていないからであろう。
また、
使命感 = 夢
情熱 = 志
思想 = 現状に対する憤り
と言い換えることができる。
成功した創業者に共通しているのは、この夢と志と憤りの絶えざる燃焼である。
稲盛和夫の半生を俯瞰する手引書 稲盛和夫さんの半生の自叙伝を表すには文庫本1冊ではもちろん間に合いませんが、その概略を知るには格好の本だと思います。
もっと稲盛さんの経営思想などを知りたい向きは「実践経営塾」をお勧めします。
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