敵から隠れての籠城、食料の採取、戦友の死、農園の開墾、原住民との交流、すべてがスリリングで面白く、そして悲しくて涙が出ます。 アウトドア、戦争、原始時代、愛国心・・といったキーワードにピンと来る方すべてに、絶対にお薦めの本です。
金氏の、歴史を語る上での推理・推測の排除を説きながら「日本政府による従軍慰安婦強制連行はあった」、「三国干渉の時にロシアの脅威はなかった」とする論拠、歴史の検証作業を訴えておきながら、日清戦争の豊島の海戦や、広島平和記念講演の在日韓国・朝鮮人慰霊碑の経緯については自ら検証していないこと、戦争責任をナチスのせいにのみしてしまっているドイツへの高い評価、他のアジア諸国も韓国と同じ対日観を抱いているとする前提、などを櫻井氏にもっと突っ込んで訊いて欲しかったのであるが、最後は明るい未来を予感させるような書き方で、うまくまとめられてしまっている。
また金氏は、韓国の恨の文化は日本の植民地政策のせいとしてしまっているが、櫻井氏は、戦後50年以上経っても日本がアメリカ文化に侵略されているとしたら、それは日本人の責任で、アメリカのせいだと言い逃れすることは許されないとしている。こう言った点なども含め、日韓の隔たりは大きく、海峡を越えるのは非常に難しいと認識させられた著作である。 日本人の本音・韓国人の本音マスコミの表面的な浅い内容の報道では分からない、一つ一つのテーマについて細かく議論されていて両者の意見がすごく分かりやすい。今日まで解決されない日韓の戦争問題。個人的には日韓両国にとって中途半端な状態で決着をつけるより、これからもずっと論議していく方が不幸な歴史を忘れられないと思う。
この本のお勧めの読み方は、Part3の「日韓問題の現在を論じ未来を語る」から読み始めるのが良いと思う。最初っから読み出すと正直日本人にはかなりキツイから。