と簡単に考えていると、それこそホラー小説なんぞ足元に及ばない結果になりかねない。単純に人の生死を左右するだけではなく「もう使い物にならないのだから」という価値観で他人に死を与える行為なのだということを認識しなければならないと思う。
移植を待つ立場も書かれているので、その切実さは解かるのだけれど、少なくとも本書から読み取れる「臓器移植法」制定過程は、その切実さと世間の人の良さを盾にとって作られたように取れる。
法は十分時間をかけて設置しました。時間がかかったのでその分現実と乖!離しています。
それでは意味がない。課題を修正しながら育てて行くというベクトルはないのだろうか?なければ怖過ぎると思った。
2004年5月に開催された「ほぼ日刊イトイ新聞」主催のイベント『学問は驚きだ』(http://www.1101.com/event2004/)で松井孝典氏の講演を聞き、そのあまりの面白さに入門編の本書を読んでみました。200ページの新書に、非常に興味深い「ものの見方」がちりばめられており、より深く学んでみたくなります。
「人間圏」以前の1万〜10万倍の時間の進み方(例えば自然の進化に対する遺伝子操作)にまで至り、「右肩上がり」幻想の暴走状態に入ろうとする人類を、科学と哲学を融合させ、導いていくヒントが本書には提示されているように思います。 いろんな歴史。歴史というものを様々なタイムスケールから見られる人というのはそうはいないと思う。宇宙の歴史、地球の歴史、生命の歴史、人間の歴史…。また、二元論と還元主義の限界という哲学テーマにまで掘り下げられた本書は、学問を志す学生はもちろん、文科理科の区別なく物事を見ようとする人には一読をお勧めしたいと思う。