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鬼平舌つづみ (文春文庫) 物理学はいかに創られたか―初期の観念から相対性理論及び量子論への思想の発展 (上巻) (岩波新書 赤版 (50)) 錯乱のニューヨーク (ちくま学芸文庫) 物理学はいかに創られたか―初期の観念から相対性理論及び量子論への思想の発展 (下巻) (岩波新書 赤版 (51)) 時間と自己 (中公新書 (674)) 人間はこんなものを食べてきた 小泉武夫の食文化ワンダーランド (日経ビジネス人文庫) 男子厨房学(メンズ・クッキング)入門 (中公文庫) がん患者学〈2〉専門家との対話・闘病の記録 (中公文庫) アメリカの巨大軍需産業 (集英社新書) 生物進化を考える (岩波新書)
鬼平舌つづみ (文春文庫) 物理学はいかに創られたか―初期.. 錯乱のニューヨーク (ちくま学.. 物理学はいかに創られたか―初期.. 時間と自己 (中公新書 (67.. 人間はこんなものを食べてきた .. 男子厨房学(メンズ・クッキング.. がん患者学〈2〉専門家との対話.. アメリカの巨大軍需産業 (集英.. 生物進化を考える (岩波新書)

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鬼平舌つづみ (文春文庫)

[ 文庫 ]
鬼平舌つづみ (文春文庫)

【文藝春秋】
発売日: 2004-06
参考価格: 650 円(税込)
販売価格: 650 円(税込)
鬼平舌つづみ (文春文庫)
 
カスタマー平均評価:  5
鬼平に浸って
鬼平犯科帳シリーズを読んでいると、無性に日本酒が飲みたくなる。 小説に出てくる、鬼平が食べている、酒の肴や食事を写真入りで紹介。 自分で簡単に作れるものも、多数あります。 写真とレシピを参考に、自分で肴を作り、日本酒を飲みながら、鬼平を読む。 最高です。
うまそう!
「御頭に、ひとこと「うまい!」と言わせたい!」の帯、鬼平なら「うめえ」なんだけどなあ、などと思いつつ購入。

鬼平、梅安の料理本はけっこうあって、出てきた料理を解説したもの、エッセイ風に書いたもの、江戸の料理本・・・・趣向はいろいろだが、この本が面白いのは、別に「レシピを読んで、お家で作りましょう」という本ではないところ。料理の写真に、材料とレシピも添えられてはいるが、あくまで参考。

料理を作ったのは、四谷に店を開く料理人の「万作」さんで、「自分の店に御頭が来たら何を出そうか」という考えた結果が、この本、ということだ。 店に行ってもこの料理がメニューにあるというわけではないらしいけどね。店名は「万作」で「五鉄」じゃありません。

「小鍋立て」「貝」・・・と、うまく鬼平の好みを取り入れた料理が並ぶ。これなら、本所の銕も「むむ・・・」なのでは。
飲みに行きたくなる1冊。
美味しそう!!!
鬼平ファンならずとも楽しめる、目にも楽しい一冊です。四谷の万作さんが作った料理と鬼平犯科帳に出てくる食べ物にまつわる薀蓄の数々。また鬼平を読み返したくなること確実。

「鬼平に食べてもらいたい」そして一言『うまい!』と言ってもらいたい

という一念で作った「お品書き」は、全四十八品目。レシピ付で、もしかしたら自分でも料理が出来るかも・・とつい錯覚しそうな嬉しい一冊でした。


物理学はいかに創られたか―初期の観念から相対性理論及び量子論への思想の発展 (上巻) (岩波新書 赤版 (50))

[ 新書 ]
物理学はいかに創られたか―初期の観念から相対性理論及び量子論への思想の発展 (上巻) (岩波新書 赤版 (50))

・アインシュタイン ・インフェルト
【岩波書店】
発売日: 1963-09
参考価格: 735 円(税込)
販売価格: 735 円(税込)
物理学はいかに創られたか―初期の観念から相対性理論及び量子論への思想の発展 (上巻) (岩波新書 赤版 (50))
アインシュタイン
インフェルト
カスタマー平均評価:  4.5
物理が好きな人向け
題名通り、今の物理学がいかに創られたかが書かれている。 一般に、大学の講義では、すでに創造された物理学を学ぶ。 しかし、この本ではその「創造の経緯」が描かれている。 特になにか新しい発見があったとき、どのように発想の転換があったのか が丁寧に描写されている。 このような経緯に興味がある人にはたまらなく面白いだろう。 しかしこの本の特徴として数式を使わずに文章で説明しているのだが、それがかえってわかりにくい。 しかも思いきり理系の文章で書かれていて、はっきり言って読みにくい。 これは万人のための物理学の入門書ではない。 物理学に多大な興味を持ち、ある程度の知識がある人のための入門書であると思う。
高校時代に出会いたかった本
相対性理論までの物理学の入門書として未だに最高作であろう。説明は簡潔だが、不親切ではない。物理だけではなく、例えば高校数学に出てくる「ベクトル」というものの存在意味も理解させてくれる。ただ量子論の部分は少し分かりにくいと思う。アインシュタイン自身が、量子力学にいくらか懐疑的なところがあったからだろうか。それでも講談社ブルーバックスの存在意義をこの一冊で半減させてしまうほど素晴らしい本であることは間違いない。
観念の世界と現象の世界との関係
あのアインシュタイン博士とインフェルト博士が、「人間の心が観念の世界と現象の世界との関係を見つけ出そうと企てたこと(世界の実在に対応するような観念を科学の名で案出してゆくところの原動力)」について述べたもの。上巻では古典物理学の概要、下巻では現代物理学(相対論、量子論)の概要が示されていた。物理を専門としていない自分にとっても、わかりやすい記述となっていた。「世界の実在に対応するような観念を科学の名で案出してゆくところの原動力」を「科学の上で大きな進歩の見られるのは、殆どいつも理論に対していろいろな困難が起り、危機が出遭った際にこれを脱却しようとする努力を通じてなされる」さまを見ることによって実感できたと思う。
物理学はいかに創られたか知る一冊!
アルベルト・アインシュタイン…この名前を聞いたことのない人はいないであろう。アインシュタイン博士は、相対性理論を筆頭に物理学における数多くの理論を築いた天才である。そんなアインシュタイン博士が書いた本が本書である。 さて、“物理学はいかに創られたか”は上下巻に分かれており、本書は上巻である。上巻の内容は、ニュートンの方程式や万有引力の法則の発見から始まり、電気および磁気における物理現象を語り、最終的にマックスウェルの方程式で締めくくられる。下巻の内容は、相対性理論が生まれてきた歴史を振り返ることから始まり、量子論の初歩的な部分を解説して終わる。 本書の良いところは、単に物理法則を語るだけではなく、物理学の歴史を振り返りつつ、その当時起こった論争がどのように解決されてきたかということが記述されているところである。今日では当たり前と思われている法則が先人の知恵と努力により築かれたことを実感できるであろう。 …というように内容には満足なのだが、難点もある。その難点とは以下の3つである。 ・ 訳が自然な日本語になっていない箇所が多々あること ・ 今では使わないような日本語表記が多々あること ・ 図を使えば簡単に解説できるようなことを延々と文字で解説していること 上記の難点より、物理を学んだことのない人が本書を読むというのは難しいと思う。とはいえ、本書が名著であることには変わりはない。本書の初版を見ると1939年10月30日となっている。1939年といえば、日米開戦の前である。これほどまでの長い月日を経てなお本書が読み続けられていることに驚きを感じずにはいられない。物理学を志すなら読むべき一冊である。それは、文学を志す者が古典の代表作である源氏物語などを読むのと同じようなものかもしれない。
ノーベル物理学賞・小柴昌俊氏が物理学に目覚める契機を与えた好著(上巻)
他のレビューで本書の素晴らしさが語れているので、別の話を。 小柴昌俊少年は小学校時代いたずらっ子でした。しかし、あだ名は「兎ちゃん」。本の読みすぎで目が充血していたからで、それ程の「読書の虫」でした。 中学に進んでまもなく、小柴少年は小児麻痺で長期入院します。そんな折、担任の先生が持ってきてくれた本が「物理学はいかに創られたか」でした。小柴少年は2日で読みきり「物理学っておもしろいんだなー」と感動したそうです。この時のこの感動が、小柴先生の研究人生に好影響を与えていたのでしょう。全ては感動から始まるのですね。 小柴少年が受けた感動を、貴方もこの本で追体験してみませんか?(^-^) 幸いなことに、この本の以前の版は旧字体だったのですが、最新版では新字体になっているので、読みやすくなっています。小柴少年がフォロー出来るくらい、数式も意外なほど出てこないので、文系な方も比較的取っ付きやすいと思います。詩的表現や哲学的内容に驚かれることと思いますょ。寺田寅彦先生の言うところである「研究者的態度」「科学魂」が学べます。「創られた物理学を学ぶだけでは試験勉強と同じ、新しい物理学を創るのとは違う」と主旨を仰った湯川秀樹先生の真意も良く分かります。

錯乱のニューヨーク (ちくま学芸文庫)

[ 文庫 ]
錯乱のニューヨーク (ちくま学芸文庫)

・レム コールハース
【筑摩書房】
発売日: 1999-12
参考価格: 1,575 円(税込)
販売価格: 1,575 円(税込)
錯乱のニューヨーク (ちくま学芸文庫)
レム コールハース
Rem Koolhaas
カスタマー平均評価:  5
エコノミック建築/都市のエコロジー
マンハッタンの歴史書というよりもマンハッタンの生態学と考えてみるのも、この本を捉える上で重要だと感じた。本書では「過密の文化」「ロボトミー」という言葉が出て来るが、都市/メトロポリスが持っている密度のポテンシャルがどのようにシステムとしてカスタムされて、ロボトミーとしての側面が構成されているかを見せてくれる。 平面方向に展開されるグリッドが作り出す冗長性と区画されて作られる各セルに流入する過剰なエネルギーが都市を形成する基盤と原動力となる。各セルは実験室となり、成果はその冗長性ゆえに他の全てのセルへと伝播していく。垂直方向では水平断絶されたスラブの積層によってあらゆる要素が隣り合う可能性を獲得する。複合化の流れはセルそのものを一つの都市へと仕立て上げていく。そこでの主役は「大衆」である、彼らはその「量」によって過密を達成し、新たな「質」を作り出す。 都市に住む大衆は単身者である。複合化された機能はたくさんの都市の住民が共有するダイニングであり、キッチンであり、シアターである。資本主義が行き着いた先が共産主義であったとはそのようなことである。より効率的に、合理的に、より経済的にと考えた結果が相反するものと繋がった。それはプロテスタントの禁欲が経済と繋がったように。 終わりなき変遷の連続を続けるマンハッタンの姿は、一回性の反復を繰り返し続ける永劫回帰の姿そのものである。資本主義に分裂症、ドゥルーズとガタリが紡ぎ出した世界観はレム・コールハウスによって建築化されていく。本書を読んで、改めてS,M,L,XLに出て来るベルリンの壁の文章におけるvoid,solidがなにかを考えさせられた。solidとは理性と知識そのものであり、voidとはまだ人間が制御し切れていない自然の領域であり、同時に人の動物的な側面に訴えかけて人を制御する非常に人工的なものでもある、本書を読んでそのように思われた。
ニューヨーク建築のイデオロギー分析
オランダ人建築家コールハースは、本書でマンハッタンの発展形態をまるで「主体」の自己成長のように描写していく。自らをニューヨークの「ゴーストライター」と称するコールハースの叙述の方法に、「建築史」あるいはその語り口を知らない僕などは、終始とまどいを覚える。しかしそうした叙述手法が、ニューヨーク内在的なその発展の可能性と限界を語るうえで、有効であるということも読み進めていくと明らかになっていくのだ。彼の言うマンハッタンとは、欧州的な「歴史ブロック」を顧みない。格子状の街路構成は、置き換えと「過密化」による、無限とも思える開発自己運動を可能にしたのである。つまるところその資本主義的開発は、ニューヨークにおいてもっとも「自然」な空間布置を獲得したのだ。「摩天楼」の発生はその必然であり、そのものが「空想性/理想性/イデオロギー性」を体現していくのだ。(本書のコルビジェがそうであるように)あらゆる批評・批判はそれとして自然的傾向に充填されていく。そしてその限界は、「全否定」によってしか全面露呈されないということは、本書が書かれたよりもずっと後におきた、「九・一一」によって明らかになった、のかもしれない。 こうしたコールハースの叙述は、資本蓄積に純化されたニューヨークという都市を論じたからこそ、可能だったのかもしれない。しかし、グローバル化が席巻する今日、こうした「建築」のイデオロギー性に着目した世界都市の叙述の方法は、例えば上海、そして東京などを考察するうえでも、有意義ではないだろうか。 でも、あまりにも博識なコールハースの物語を、全面的に理解することは、僕にはできなかった。「ゴーストライター」についていくのは難しい。
『過密』への欲望
 ニューヨークのマンハッタンというメトロポリスをその成り立ちの歴史を辿りつつ、可能性から限界まで、独自の視点から斬る。世界を代表する建築家である著者は、かつてハリウッドでシナリオライターを経験したこともあり、その文章による表現力は見事で、まるで小説を読むように楽しめる。ル・コルビュジェによる著書『建築をめざして』に並ぶ名著とも言われおり、「この書を読まずして、現代建築を語るなかれ」と磯崎新氏も指摘するように、建築に携わる者のみならず、広く読まれることが期待される。採用されている写真や図版も非常に印象的なものばかりである。
 文章自体はそれほど難解ではないが、その独特の言い回しを読み解く努力は必要である。著者の言葉を借りると「マンハッタンがそれ自身のメトロポリス的アーバニズム−過密の文化なるもの−を創造したという事実を明らかにするために書かれた」ものである。人間によって作り上げられ、自然に取って代わるまでに至ったメトロポリスの特殊性を、それに関わる多くの人間の欲望や意志を通じて生々しく描いている。決して望ましいとは思えない『過密』を望んで止まない人間の強い欲望が鮮明に描かれている。自分が何気なく住んでいる街のことを改めて考えさせられる経験である。
マンハッタン自身の物語
オランダの建築家コールハースによる、ニューヨークマンハッタンの成り立ちを暴いた名著。それまで誰も語ろうとしなかったマンハッタンという場所について、独特の建築的、歴史的見地からその成り立ちを紐解いている。もう二十年以上前の書ではあるが、史実を追うだけでも十分に楽しめる。当然のことだが文庫版よりも図版が大きく分かりやすい。
ジャーナリスティックな建築家の意欲作。
分析で、哲学的で、しかし、作ったものはかっこいいコールハース。この本は、ニューヨーク好きの私にとって、また、コルビュジェがなんでそんなに尊敬されるのかよくわからない(ていうか嫌いな)私にとって、きわめて興味深く読めました。

物理学はいかに創られたか―初期の観念から相対性理論及び量子論への思想の発展 (下巻) (岩波新書 赤版 (51))

[ 新書 ]
物理学はいかに創られたか―初期の観念から相対性理論及び量子論への思想の発展 (下巻) (岩波新書 赤版 (51))

・アインシュタイン ・インフェルト
【岩波書店】
発売日: 1963-10
参考価格: 777 円(税込)
販売価格: 777 円(税込)
物理学はいかに創られたか―初期の観念から相対性理論及び量子論への思想の発展 (下巻) (岩波新書 赤版 (51))
アインシュタイン
インフェルト
カスタマー平均評価:  4
同上巻
同上巻(物理学はいかに創られたか―初期の観念から相対性理論及び量子論への思想の発展 (上巻) (岩波新書 赤版 (50)))。 理解している人がさらに理解を深めるための本。 読みずらさはさらに磨きがかかっている。 個人的には上巻よりためになった。
物理学はいかに創られたか知る一冊
アルベルト・アインシュタイン…この名前を聞いたことのない人はいないであろう。アインシュタイン博士は、相対性理論を筆頭に物理学における数多くの理論を築いた天才である。そんなアインシュタイン博士が書いた本が本書である。 さて、“物理学はいかに創られたかは”は上下巻に分かれており、本書は下巻である。上巻の内容は、ニュートンの方程式や万有引力の法則の発見から始まり、電気および磁気における物理現象を語り、最終的にマックスウェルの方程式で締めくくられる。下巻の内容は、相対性理論が生まれてきた歴史を振り返ることから始まり、量子論の初歩的な部分を解説して終わる。 本書の良いところは、単に物理法則を語るだけではなく、物理学の歴史を振り返りつつ、その当時起こった論争がどのように解決されてきたかということが記述されているところである。今日では当たり前と思われている法則が先人の知恵と努力により築かれたことを実感できるであろう。 …というように内容には満足なのだが、難点もある。その難点とは以下の3つである。 ・ 訳が自然な日本語になっていない箇所が多々あること ・ 今では使わないような日本語表記が多々あること ・ 図を使えば簡単に解説できるようなことを延々と文字で解説していること 上記の難点より、物理を学んだことのない人が本書を読むというのは難しいと思う。とはいえ、本書が名著であることには変わりはない。本書の初版を見ると1939年10月30日となっている。1939年といえば、日米開戦の前である。これほどまでの長い月日を経てなお、本書が読み続けられていることに驚きを感じずにはいられない。物理学を志すなら読むべき一冊である。それは、文学を志す者が古典の代表作である源氏物語や徒然草などを読むのと同じようなものかもしれない。
物理学の思考実験(推論)がおもしろい
 上巻に続いて、相対性理論から確率波の量子論までを総説している。

 「物質とエネルギーが等価である」とか「光には粒子としての性質と波としての性質がある」ことは高校の物理でも学んだ気がするが、頭で分かった気がしても日常目にするりんごが木から落ちるシーンからはとても理解できない概念である。ましてや、「物質は光の速度を超えられない」「時間は速度に依存する」などは想像も出来ないことだとあらためて思った。しかしながら、これらの結果は、観察された(一見すると矛盾するような)物理的現象を矛盾無く説明するために行われた理想的な思考実験によって導き出された結論である。

 また、これらの結果がSF作品に影響を与えたり、人々の哲学的自然観に大きな影響を与えたのだと思うと科学の進歩による影響の大きさを改めて考えさせられる本である。
 理系に興味のある中高校生には、ぜひ読んで欲しい本である。
物理学の思考過程を学ぶ本
 上巻のラストで登場した場の概念の発展として、特殊相対性理論、一
般相対性理論の考え方について解説。さらに最後に量子論に触れてい
る。

 上巻同様徹底して数式を用いておらず、あの有名なエネルギーと質量
の関係式すら登場しない。そうすることでいっそう結果ではなくこれらの
理論の成立にいたる思考の過程に焦点を絞り込んだ内容となっている。
そのためたとえばこの当時理論的解明が実験事実に遅れを取っていた
核物理の分野は、この本の目的になじまないとして割愛している。

 双子のパラドックスなどのわかりやすいたとえ話も全く無いので、平
易のようで案外奥が深く、正直なところ全く相対性理論を知らない人に
は念仏のように感じるかもしれない。相対論の上っ面をなんとなく知っ
ている人が、もう一度初心に帰ってその概念を学びなおそうと思うよう
なときに、示唆に富むでしょう。
20世紀における物理的自然観
場の理論が上巻に続いて語られる。一般相対性理論のはなしである。物質と場のふたつが実在であるが、物質を場のエネルギーの集中した部分と解釈すると、実在は場のみになり理論はすっきりする。しかしまだ成功していない。

最後の章は量子論の初歩的概念のはなし。アインシュタインの発見による光電効果が光の粒子説の復活をもたらしたことが強調されている。いっぽう光には波動として振舞うとしか解釈できないことがある。これらを統一して説明できるのが量子論となる。

量子論はこれまでの物理学の理論と異り、本質的に集団の確率統計的理論である。(統計力学における事情とは異る。)


時間と自己 (中公新書 (674))

[ 新書 ]
時間と自己 (中公新書 (674))

・木村 敏
【中央公論新社】
発売日: 1982-01
参考価格: 693 円(税込)
販売価格: 693 円(税込)
時間と自己 (中公新書 (674))
木村 敏
カスタマー平均評価:  4
時間は幻想
患者を通して、時間を捉える感覚が心の病によって変わることを発見したのは大変な業績である。これはそもそも我々が考えている時間という難物が絶対的ではなく人間の意識と表裏一体であることの証明でもある。そうなると物理的に存在していると思っている空間のアナロジーとしての時間はどこに行くのであろうか? 最近では宇宙には時間がそもそもないという学説もあるくらいだから、こころと時間の問題は根源的な哲学の命題「我々はどこからきてどこに行こうとしているのか」を解決するきっかけになるかもしれない。ユングと同様に患者を観察することで得られる帰納法的なアプローチは最先端科学でもわからない多くの問題を解決する糸口になっていくだろう。もっと注目されても良いと思う。
苦手な距離感
大地に立ったとき、あらゆるベクトルの向きを知ることになる。 人はどこかでそのベクトルを操ろうとしてきたのではないだろうか。 「あいだ」「距離感」は高校のときからずっと考えてきた。 まさか、こんなにわかりやすく説明している人がいるとは。 もっと早く読んでいれば、傷つけずにすんだ人がたくさんいる。 無理やりなベクトルを、受け流すくらいはできたはずだった。
「存在と時間(ハイデッカー)」に続く、木村氏による「時間と自己」。「時間と自己」に迫る思考力、筆力が凄い。
「もの」と「こと」の差異から、「回顧的に見出される自己」=「差異化し続ける自己」=「自己の自己性」を解き明かす。 自己の成立が「いま」を成立させ、未来と過去を析出するという時間構造。 そこから、分裂病者のアンチ・フェストゥム(前夜祭)、鬱病者のポスト・フェストゥム(後の祭り)、第三の狂気のイントラ・フェストゥム(祭のさなか)を展開する。ただし、それらは未来志向、過去志向、現在志向として同一軸に配置されるものではなく質的に全く異なるとする。 「もの」を見るという距離感に対して、「こと」はことばを派生し、ことばは「私たち自身から限りなく近いところで聞かれる」。「見る」と「聴く、話す」の決定的な差異。幻声はここにおいて捉えられないだろうか。自己の自己性として「一方の私はもう一方の私にとって他者の立場に立ちうる」とは、自己の自己性が自己の他者性でもあり得ることを示唆する。幻声とは、自己の他者性が、認知における間主観性とのつながりをとれなくなっているとは考えられないか。 さらに、自己の自己性が自己の他者性であれば、自と他の関係性が反転あるいは入換え可能な構造と考えられる。反転あるいは入換えによって二重人格、多重人格が現れるとは考えられないだろうか。それは著者の説く「役割同一性と自己同一性」にも関わっている。
精神の宇宙へ
木村敏氏の業績はなんといっても「こと」の世界(厳密には世界でさえないのだが)を明らかにしたことでしょう。広い視野に立った見晴るかしは精神医学のみならず、哲学、文学までをも深い奥行のなかで見据えている。惜しむらくは新書の制約のなかで書かれているため、やや資料に不足がある点だ。
メチャクチャ
私は、統合失調症(精神分裂病)を患っています。そんな私からみると、でたらめを書き連ねてあるとしか、思えません。

人間はこんなものを食べてきた 小泉武夫の食文化ワンダーランド (日経ビジネス人文庫)

[ 文庫 ]
人間はこんなものを食べてきた 小泉武夫の食文化ワンダーランド (日経ビジネス人文庫)

・小泉 武夫
【日本経済新聞社】
発売日: 2004-02-03
参考価格: 600 円(税込)
販売価格: 600 円(税込)
人間はこんなものを食べてきた 小泉武夫の食文化ワンダーランド (日経ビジネス人文庫)
小泉 武夫
カスタマー平均評価:  4.5
わかりやすい食文化論
塩はどうして殺菌効果があるのでしょうか? 乳酸発酵するとどうして腐らなくなるのでしょうか? 酒はそもそも人類がどうやって作るようになったのでしょうか? どの民族も一日三回食事をするのでしょうか? どれも素朴な疑問ですが、この本を読むまでは正しく答えられないことばかりでした。 特に「どうして塩に殺菌効果があるのか?」こんな単純なことに答えられない自分に気が付いて愕然としてしまいした。 単なる蘊蓄だけにとどまらず、体系的にかつ分かりやすく「食文化」を学ぶことができます。 そして、「オモシロ食べもの話」も満載です!
入門書
 1997年に時事通信社から出版された『「味覚人」飛行物体 食の世界を行く』を文庫化したもの。
 東京農業大学で小泉氏の担当している講義「食文化論」の内容をまとめたものであり、初心者向けのきちんとした内容・構成となっている。人類の食の歴史と、民族と食文化の問題が系統的に説明されており、入門書として貴重だろう。

 食べ物の好き嫌い、マナーの存在する意味など、普段何気なく見過ごしていることも、小泉氏の手にかかると、たちまち歴史的・文化的にすぱっと説明されてしまう。人間が食べられるもの、食べられないものを生理学的に解説してくれている点もわかりやすい。

 小泉氏が色々な著書で取り上げている体験やさまざまな食物がジグソーパズルのように、あるべき場所に填め込まれていくような一冊であった。
食の歩みがよく分かります!
この本を読めば、東京農大の小泉武夫先生の講義を学ぶことができます。
ブックカバー挿絵の左側は、原始時代にさかのぼった小泉先生の似顔絵ではないかと思います。
難しいお話は抜きにして、気軽にな感じで、原始時代からの食のルーツをたどっていきます。

歴史をたどるには、考古学や民俗学などがありますが、これは衣食住の中で最も大切である「食」を中心としてヒトの文化が発展したきたという論法で書かれています。そういう意味で、歴史をたどる中では、画期的な考え方であるとも思われます。

ヒトは何を食べてきたのか、なぜそのような食の習慣が生まれたのか等ということを民族ごとに考え、食のルーツや歴史を知っていくうちに、現在の食のあり方、21世紀に向けた提言をしています。
小泉先生のご専門分野である発酵のお話や発酵にまつわるお酒のお話しなども盛りだくさんで、ざっくばらんな読み物です。


男子厨房学(メンズ・クッキング)入門 (中公文庫)

[ 文庫 ]
男子厨房学(メンズ・クッキング)入門 (中公文庫)

・玉村 豊男
【中央公論新社】
発売日: 1999-10
参考価格: 660 円(税込)
販売価格: 660 円(税込)
男子厨房学(メンズ・クッキング)入門 (中公文庫)
玉村 豊男
カスタマー平均評価:  4.5
実は簡単な料理
男は料理と聞くと身構えがちで、あまり料理する人は多くない。 でも、ちょっとやってみたい、という人は本書を読んでみるといいのではないだろうか。実は基本となる味付けの構造が簡単であることがわかる。そうしてわかってしまえばしめたものだ。 料理を実際にやってみるために、最低限必要な知識がつくことは間違いない。あとは挑戦してみていただきたい。
読み物として
 1981年にKKベストセラーズから出た単行本『男の旅立ち、いざ厨房へ』の文庫化。
 男性を対象として書かれた料理への入門書。食のエッセイストである玉村氏の本ということで、読み物としても楽しむことが出来る。
 まずは奥さんがいないときに何を食べれば良いのか、というところから。古いパンを使ってフレンチトーストをつくることになるのだが、卵の割り方などもきちんと説明されており、微笑ましい。まあ、そんな感じで話が進んでいって、読み終わる頃にはいっぱしの料理人になっているはず。かどうかはわからないが、身近な男性に読ませるには良い本だろう。
 男の料理とか気取った料理とは一線を画している点にも好感を覚える。
ものすごく納得
日本料理はコンブとかつお節で作ったダシ(リキッドA)と醤油と味醂(または日本酒プラス砂糖)を熱処理した液(リキッドB)の組み合わせで決まる。P.126に図解あり。これは必見。
読んで楽しくて作りたくなる
読んでいるだけでとても楽しいですが、実はロジカルに考えるタイプの人に最適の料理テキスト。女子の私でも役立ちます。料理が苦手なお友達へのプレゼントにも最適!
尚、さらにロジックを極めたい人は著者の"料理の四面体"がオススメ。
ゆで卵もフレンチの立派な前菜だ…
10年前この本と出会ってからビョーキともいえる私の料理人生が始まった。センスの良いくだらなさにニヤニヤしているうちにたまらなくハラが減ってくる、自分の手料理がたまらなく食いたい!

がん患者学〈2〉専門家との対話・闘病の記録 (中公文庫)

[ 文庫 ]
がん患者学〈2〉専門家との対話・闘病の記録 (中公文庫)

・柳原 和子
【中央公論新社】
発売日: 2004-04
参考価格: 1,200 円(税込)
販売価格: 1,200 円(税込)
がん患者学〈2〉専門家との対話・闘病の記録 (中公文庫)
柳原 和子
カスタマー平均評価:  5
患者による患者学のはじまり。
 ちょうど、2000年7月、この書の原本(600頁で2400円)が晶文社から登場したときに私は喝采を送った。
 「患者による患者学のはじまり」
 第3部の「再生−私とがん」には特に注目した。この人の母が四十七歳の時に卵巣癌と診断され闘病生活の末亡くなったこと。ノンフィクションライターとしてひたむきに仕事しつづけながら、母と同じ運命をたどるのではないかという不安をもっていたこと。更に、幼いときより母のいとこで「癌には個性がある」と主張していた医学者佐藤博氏の影響を受けていたこと。私は、彼女の過去の書物をすべて入手し読んだ。家族のきずなの強さを感じた。

 早期発見・早期治療はベストという庶民のもっている先入観は、近藤誠氏の「がんもどき理論」により突き崩された。良心的な医師も動揺していた。そして、ホスピスの登場。更に在宅で死を迎えたいという希望。それにつきあうよと言ってくれる医師たちの登場。
 帯津良一氏を頂点とする代替医療の大流行。これでいいのか。疑問であった。
 癌告知を受け、「あとどのくらい生きることができるのですか。私にはまだやらないといけないことがあるのです」と問うても、無言で黙りこむホスピスの医師。何らの希望の言葉も出てこない状況。それが現在である。
 
 がん患者は医師たちにわが身をゆだねるのではなく、自らの病を癒す方法を選択しなければならなくなった。
 がん患者として闘病しつづけている柳原和子は「長期生存をとげた患者に学ぶ」(原本の副題)という立脚点を見いだした。まさしく、長期生存している患者はいるのだ。今、あらゆるところで「がん告知」をされ絶望している大勢の人たちに勇気をあたえる書である。いや、彼女の生き方そのものが人とがんの関係を新しく見直してくれるかもしれない。講演、テレビ出演、雑誌原稿獅子奮迅の社会的活動。心配しているのは私だけではないだろう。文庫本になって良かった。彼女の生活の経済的心配をしていたのだから。
 がんは我が身体のある細胞の遺伝子が何らかの原因で傷つき細胞増殖を止めることができなくなった自然な現象。
 それでも、私たちはがんを病と言い、どこかでおりあいをつけようとしている。
原因究明は進めどもそれは治療とはつながらない。


アメリカの巨大軍需産業 (集英社新書)

[ 新書 ]
アメリカの巨大軍需産業 (集英社新書)

・広瀬 隆
【集英社】
発売日: 2001-04
参考価格: 840 円(税込)
販売価格: 840 円(税込)
アメリカの巨大軍需産業 (集英社新書)
広瀬 隆
カスタマー平均評価:  3.5
広瀬節
アメリカの軍需産業と政府との癒着関係を,上司部下,血縁,婚姻,友人,商売,ありとあらゆる角度で,つなげてつなげてつなぎまくった一冊。
広瀬節炸裂。「AはBの上司で,BはCの兄,CはDの妻で,DはEとF社を共同経営している」みたいな文が大半を埋め尽くしている。一つ一つは,知ってる人は知ってることだが,日本のメディアではほとんど出てこない事項であるし,また,ここまでつなげまくって見せられると,さすがに呆然としています。
数字の解釈には不思議なところもあるが,話の大筋の出典は元をたどればパブリックなもので決して嘘偽りの話ではない(が,可能な限り出典は書いて欲しい。自分の取材と新聞・雑誌・公文書からの情報とが明確に区別されないのは,広瀬本に共通した胡散臭さの元になっている)。
情報を整理せず大量に公開することで問題の本質を見えなくする,アメリカ式戦法には,こうして時々話をつないでくれる人がいるのはとてもうれしい。
はっきり言って電波です。
日本人は世界で最低の民族であり、自分は恥ずかしいなどと、主観的、かつ
情緒的な部分が多い。

また細かい数字を援用しているにも関わらず出典全く明らかにされていない。

更に文脈上、Fー35戦闘機に関して単に戦闘機と、記述れば事足りるのに
単に複数の複数の戦闘機を指して、「戦闘機連隊」と記しているのが不可解。

因みにF−35を採用する米軍も英軍も、「戦闘機連隊」などという部隊単
位は使用していない。

読む価値はない。
米軍需産業の構造と兵器拡散
米国の軍需産業と政府、議会、軍、CIA等の複雑な関係を明らかにしている。米国内政治のみならず、第2次世界大戦から戦後の国際情勢が関係してくるため、話が大きすぎてまとめるのが大変な内容だが、多くの人物(政治家、軍人、実業家)に焦点を当て、コンパクトだが充実した内容となっている。

しかし「軍需産業を儲けさせ、失業問題を解決するために大統領が戦争を起こした」など、やや客観性を欠く論調もあった。また、第三世界での小火器の拡散が悲惨な紛争を招いているのは事実としても、ソ連等共産圏の大量の兵器輸出・供与にはあまり触れておらず、紙数の都合があったのかと思った。

ただ、先に述べた通り米国の軍需産業と国内政治の根深い関係に関しては鋭い指摘が多く、興味深い本だと思った。
アメリカの産業構造
基本的に前作のアメリカの経済支配者と同じである。ロスチャイルドやフェアチャイルドなど、ユダヤ系の資本によって航空会社が買収され、一大コンツェルンを作り上げている。そして、景気が悪くなると正義を振りかざして戦争を起こし、軍需産業による景気浮揚策をとるという一般論にしかすぎない。ベトナム戦争、朝鮮戦争までは冷戦対立構造の中名目が立っていたが、それ以降のボスニア・ヘルツェゴビナ、イラク戦争など、10年以上前から仕込みを入れて、景気が下がり始めたときに始めている。
高校生や大学1年生に読ませる分には面白いかもしれないが、英字新聞を読み慣れている人間にとっては、あまり目新しいものはない。
ミリタリーインダストリアルコンプレックス
軍需産業の危険性はかつて、アイゼンハワー大統領がその危険性を指摘してから久しい、その意味で先見の明があったといえる、アイゼンハワー自身が肌身をもって感じていたからこそ指摘したのだろう、ケネディ大統領暗殺の際にも見え隠れした彼らの影、すでに合衆国の経済構造にがっちり組み込まれた巨大軍需産業の経済支配システムを瓦解するのは現実的に不可能である、現在その支配構造の影響が日本の自衛隊イラク派遣という事象を導いた主因であることを指摘するメディア、政治家がいるだろうか、知ってか知らずかその罪は大きい、日本は世界は地球はどこへ向かうのかを改めて問いかける名著である


生物進化を考える (岩波新書)

[ 新書 ]
生物進化を考える (岩波新書)

・木村 資生
【岩波書店】
発売日: 1988-04
参考価格: 819 円(税込)
販売価格: 819 円(税込)
生物進化を考える (岩波新書)
木村 資生
カスタマー平均評価:  5
すばらしい
ラマルク、ダーウィン、メンデルの進化説から、フィッシャー、ホールデン、ライト、マラーらによって開拓された集団遺伝学、そして進化の総合説を概説するのが本書前半の内容。続いて、自然淘汰、突然変異、適応といった話題が続き、分子進化学と中立説の説明へ。進化論の歴史が非常によく理解できた。集団遺伝学と分子進化学、中立説の箇所は数式も随所にでてくるが、重要な概念や定数がどう定式化されているのかが具体的に分かるという意味でよかった。数式の持つ意味も言葉で説明されていることが多く、分かりやすさへの配慮も豊富。世界的かつ重要な仕事をした著者ならではの視点で、この説は重要だが、あの説は喧伝されているほどでもないなど、フランクな意見が散りばめられているのも面白い。科学ジャーナリストによる本とは一線を画す本格的内容。出版されて20年たっても本書の重要性は変化していないのではないか。
木村博士の中立説解説
進化の中立説が初めて一般人の目に付いたのは、「科学朝日」1968年8月号だったか?今となっては良く憶えていない。確かその年に遺伝学の国際会議が有り、その時の木村先生の講演が分子進化の「中立説」であった様に思う。高校生であった投稿者は、科学朝日を読みながら、「中立説」てなんだ?と思った。ダーウインの適者生存に洗脳されていた私を初め、多くの人々は、事に寄ったら今でさえも、その様な刷り込みに毒されて居るのではないでしょうか? でも、そのような「目的」的、に遺伝子は変異するのではなく、遺伝子は、形態的な影響の無い部分が定時間に自動的に変異するのだという。「進化は強者が弱者を喰らい」、「強者は益々凶暴さを備えるようになって行く」のだというのが、巷に於いて理解されている、ダーウインの適者生存であると理解している。だが、そんな物は皆、曖昧な偏見か嘘に他ならない。確かに、ある一種の中での適者生存ならば、強者が弱者を追いやる、事は確かなのだが。 木村資生博士が、中立説を思いついたのは、集団変異の統計分析の手法なのだ、数学が得意であった木村博士だが、生物学に理論物理学の方法を持ち込むというのが願望であった。 静岡県三島の国立遺伝学研究所で長らく、その理論をつむぎだした。 遺伝子変異は無作為に不可避に起る、それは、分子時計と言う風にも説明されている。しかも、それは時間的に定期的に、遺伝子の分子それ自身で自律的に起りうる。何故、遺伝子の分子は、頻繁に変異が起きるのか?それは外的な要因か?それとも内的な要因か?四つの塩基は水素結合で結びついているが、それは、この地球にある微量の放射線による変異なのか?比較的弱い結び付きであるから、この結合が自律的変異のメカニズムを導き出しているので在るとしたら面白い。本当に解明できたら素晴らしい。 統計数学を駆使した、この理論遺伝学は、木村の理論を越えて、様々に伸び連なっていく分野であろうし、今後、更なる生命の進化の未来を予知する、定量的理論に変貌するに違いない。
正しく理解する難しさ
生物進化に関する入門書ではあるが,内容は高度・本格的で,私のようなアマチュアは本気で取り組まなくてはきちんと理解できない。 進化学に関する現代の科学の知見を,研究の歴史を踏まえつつ偏りなく記述した本で,名著と言える。現代の知識人はこのレベルを把握することを目標としたい。 それにしても,この本を読んで考えさせられるのは,生物進化を正しく理解する事の難しさだ。 何となく突然変異と自然淘汰で分かった気になっているのが大方のアマチュアだと思うが,これが事実かどうかを検証するには数学的・統計的な扱いがどうしても必要になってくる。 「分子進化速度」の概念も正確に理解するのはかなり大変だ。 口当たりの良い表現でアマチュアに迎合するのではなく,読みにくくなるリスクを冒しても学問的に厳密に記述しようとした一流学者の気骨を感ずる。
不朽の啓蒙書
「分子進化の中立説」は分子レベルの進化に関する現代の定説として確立しています。高校の教科書なんかには「進化に関する多数の仮説の1つ」というニュアンスで紹介されていますが、とんでもない話で、その正しさはとっくの昔に確立しており、現代分子生物学の指導原理です。 本書は、中立説の提唱者ご本人が、進化学全体を展望したものです。豊富な学識を新書版1冊に圧縮しているため、読みやすくはありません。最初は前後を行きつ戻りつ読む必要があります。一度理解してから通読すると、何気ない記述にも重要な意味が込められている、その含蓄の深さに感銘を受けます。新書版だからということか、反対学派に対する歯に衣着せぬ批判も楽しいところで、こういう学者の本音は論文では読むことが出来ませんから。なお、進化学全体の展望であるため、中立説についての詳細な解説ではありませんのでご注意下さい。 この本を読めば生物学の見方が変わると思います。名著です。
名著…でも難しい
世界最高の進化生物学者に贈られるダーウィンメダルを受賞し(アジア人で唯一ではなかろうか)、日本が世界に誇る遺伝学者のたぶん唯一の一般向け著書。数式が多用される章もあり全編にわたって分かりやすいとは言えないが、かいつまんででも読む価値はある。ただ残念なのは、他の進化学分野と同じようにまだ本説に誤解が根強く残っていること。ストレートに言えば、本説が自然選択説と反すると考えるのは全くの誤解であり、中立説を攻撃した60、70年代の研究者と同じ誤解をしている。中立説は自然選択の選択圧をうけず、自然選択の是非についてなにも言っていないからこそ「中立」なのである。今では「中立進化説」とよばず「分子進化の中立説」と呼ぶのもそのため。そして進化に方向性を与えるメカニズムはただ自然選択のみであると生前の木村も認めていた。ゴリゴリの自然選択擁護者であるドーキンスもたびたび中立説を称賛しているが(彼は必ず木村に言及するとき「日本の偉大な遺伝学者」という)、これは中立説が分子時計発見のきっかけを与えたからだ。もちろん中立説の功績はそれだけではない。木村によって進化学説全体が大きく前進した。結果的に21世紀の進化学における比重は分子生物学側によったが、それが自然選択に対する誤解を(しかも30年まえと逆の形で)引き起こしていると知ったら木村はなんと言うだろう。是非とも正しく理解したいものだ。

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 更新日 2009年7月8日(水)  ※ 表示価格は更新時のものです!      メール      相互リンク