鬼平、梅安の料理本はけっこうあって、出てきた料理を解説したもの、エッセイ風に書いたもの、江戸の料理本・・・・趣向はいろいろだが、この本が面白いのは、別に「レシピを読んで、お家で作りましょう」という本ではないところ。料理の写真に、材料とレシピも添えられてはいるが、あくまで参考。
料理を作ったのは、四谷に店を開く料理人の「万作」さんで、「自分の店に御頭が来たら何を出そうか」という考えた結果が、この本、ということだ。 店に行ってもこの料理がメニューにあるというわけではないらしいけどね。店名は「万作」で「五鉄」じゃありません。
「小鍋立て」「貝」・・・と、うまく鬼平の好みを取り入れた料理が並ぶ。これなら、本所の銕も「むむ・・・」なのでは。飲みに行きたくなる1冊。 美味しそう!!!鬼平ファンならずとも楽しめる、目にも楽しい一冊です。四谷の万作さんが作った料理と鬼平犯科帳に出てくる食べ物にまつわる薀蓄の数々。また鬼平を読み返したくなること確実。
「鬼平に食べてもらいたい」そして一言『うまい!』と言ってもらいたい
という一念で作った「お品書き」は、全四十八品目。レシピ付で、もしかしたら自分でも料理が出来るかも・・とつい錯覚しそうな嬉しい一冊でした。
「物質とエネルギーが等価である」とか「光には粒子としての性質と波としての性質がある」ことは高校の物理でも学んだ気がするが、頭で分かった気がしても日常目にするりんごが木から落ちるシーンからはとても理解できない概念である。ましてや、「物質は光の速度を超えられない」「時間は速度に依存する」などは想像も出来ないことだとあらためて思った。しかしながら、これらの結果は、観察された(一見すると矛盾するような)物理的現象を矛盾無く説明するために行われた理想的な思考実験によって導き出された結論である。
また、これらの結果がSF作品に影響を与えたり、人々の哲学的自然観に大きな影響を与えたのだと思うと科学の進歩による影響の大きさを改めて考えさせられる本である。 理系に興味のある中高校生には、ぜひ読んで欲しい本である。 物理学の思考過程を学ぶ本 上巻のラストで登場した場の概念の発展として、特殊相対性理論、一般相対性理論の考え方について解説。さらに最後に量子論に触れている。 上巻同様徹底して数式を用いておらず、あの有名なエネルギーと質量の関係式すら登場しない。そうすることでいっそう結果ではなくこれらの理論の成立にいたる思考の過程に焦点を絞り込んだ内容となっている。そのためたとえばこの当時理論的解明が実験事実に遅れを取っていた核物理の分野は、この本の目的になじまないとして割愛している。 双子のパラドックスなどのわかりやすいたとえ話も全く無いので、平易のようで案外奥が深く、正直なところ全く相対性理論を知らない人には念仏のように感じるかもしれない。相対論の上っ面をなんとなく知っている人が、もう一度初心に帰ってその概念を学びなおそうと思うようなときに、示唆に富むでしょう。 20世紀における物理的自然観場の理論が上巻に続いて語られる。一般相対性理論のはなしである。物質と場のふたつが実在であるが、物質を場のエネルギーの集中した部分と解釈すると、実在は場のみになり理論はすっきりする。しかしまだ成功していない。
最後の章は量子論の初歩的概念のはなし。アインシュタインの発見による光電効果が光の粒子説の復活をもたらしたことが強調されている。いっぽう光には波動として振舞うとしか解釈できないことがある。これらを統一して説明できるのが量子論となる。
量子論はこれまでの物理学の理論と異り、本質的に集団の確率統計的理論である。(統計力学における事情とは異る。)
食べ物の好き嫌い、マナーの存在する意味など、普段何気なく見過ごしていることも、小泉氏の手にかかると、たちまち歴史的・文化的にすぱっと説明されてしまう。人間が食べられるもの、食べられないものを生理学的に解説してくれている点もわかりやすい。
小泉氏が色々な著書で取り上げている体験やさまざまな食物がジグソーパズルのように、あるべき場所に填め込まれていくような一冊であった。 食の歩みがよく分かります!この本を読めば、東京農大の小泉武夫先生の講義を学ぶことができます。ブックカバー挿絵の左側は、原始時代にさかのぼった小泉先生の似顔絵ではないかと思います。難しいお話は抜きにして、気軽にな感じで、原始時代からの食のルーツをたどっていきます。
歴史をたどるには、考古学や民俗学などがありますが、これは衣食住の中で最も大切である「食」を中心としてヒトの文化が発展したきたという論法で書かれています。そういう意味で、歴史をたどる中では、画期的な考え方であるとも思われます。
ヒトは何を食べてきたのか、なぜそのような食の習慣が生まれたのか等ということを民族ごとに考え、食のルーツや歴史を知っていくうちに、現在の食のあり方、21世紀に向けた提言をしています。小泉先生のご専門分野である発酵のお話や発酵にまつわるお酒のお話しなども盛りだくさんで、ざっくばらんな読み物です。
早期発見・早期治療はベストという庶民のもっている先入観は、近藤誠氏の「がんもどき理論」により突き崩された。良心的な医師も動揺していた。そして、ホスピスの登場。更に在宅で死を迎えたいという希望。それにつきあうよと言ってくれる医師たちの登場。 帯津良一氏を頂点とする代替医療の大流行。これでいいのか。疑問であった。 癌告知を受け、「あとどのくらい生きることができるのですか。私にはまだやらないといけないことがあるのです」と問うても、無言で黙りこむホスピスの医師。何らの希望の言葉も出てこない状況。それが現在である。 がん患者は医師たちにわが身をゆだねるのではなく、自らの病を癒す方法を選択しなければならなくなった。 がん患者として闘病しつづけている柳原和子は「長期生存をとげた患者に学ぶ」(原本の副題)という立脚点を見いだした。まさしく、長期生存している患者はいるのだ。今、あらゆるところで「がん告知」をされ絶望している大勢の人たちに勇気をあたえる書である。いや、彼女の生き方そのものが人とがんの関係を新しく見直してくれるかもしれない。講演、テレビ出演、雑誌原稿獅子奮迅の社会的活動。心配しているのは私だけではないだろう。文庫本になって良かった。彼女の生活の経済的心配をしていたのだから。 がんは我が身体のある細胞の遺伝子が何らかの原因で傷つき細胞増殖を止めることができなくなった自然な現象。 それでも、私たちはがんを病と言い、どこかでおりあいをつけようとしている。原因究明は進めどもそれは治療とはつながらない。
また細かい数字を援用しているにも関わらず出典全く明らかにされていない。
更に文脈上、Fー35戦闘機に関して単に戦闘機と、記述れば事足りるのに単に複数の複数の戦闘機を指して、「戦闘機連隊」と記しているのが不可解。
因みにF−35を採用する米軍も英軍も、「戦闘機連隊」などという部隊単位は使用していない。
読む価値はない。 米軍需産業の構造と兵器拡散米国の軍需産業と政府、議会、軍、CIA等の複雑な関係を明らかにしている。米国内政治のみならず、第2次世界大戦から戦後の国際情勢が関係してくるため、話が大きすぎてまとめるのが大変な内容だが、多くの人物(政治家、軍人、実業家)に焦点を当て、コンパクトだが充実した内容となっている。
しかし「軍需産業を儲けさせ、失業問題を解決するために大統領が戦争を起こした」など、やや客観性を欠く論調もあった。また、第三世界での小火器の拡散が悲惨な紛争を招いているのは事実としても、ソ連等共産圏の大量の兵器輸出・供与にはあまり触れておらず、紙数の都合があったのかと思った。
ただ、先に述べた通り米国の軍需産業と国内政治の根深い関係に関しては鋭い指摘が多く、興味深い本だと思った。 アメリカの産業構造基本的に前作のアメリカの経済支配者と同じである。ロスチャイルドやフェアチャイルドなど、ユダヤ系の資本によって航空会社が買収され、一大コンツェルンを作り上げている。そして、景気が悪くなると正義を振りかざして戦争を起こし、軍需産業による景気浮揚策をとるという一般論にしかすぎない。ベトナム戦争、朝鮮戦争までは冷戦対立構造の中名目が立っていたが、それ以降のボスニア・ヘルツェゴビナ、イラク戦争など、10年以上前から仕込みを入れて、景気が下がり始めたときに始めている。高校生や大学1年生に読ませる分には面白いかもしれないが、英字新聞を読み慣れている人間にとっては、あまり目新しいものはない。 ミリタリーインダストリアルコンプレックス軍需産業の危険性はかつて、アイゼンハワー大統領がその危険性を指摘してから久しい、その意味で先見の明があったといえる、アイゼンハワー自身が肌身をもって感じていたからこそ指摘したのだろう、ケネディ大統領暗殺の際にも見え隠れした彼らの影、すでに合衆国の経済構造にがっちり組み込まれた巨大軍需産業の経済支配システムを瓦解するのは現実的に不可能である、現在その支配構造の影響が日本の自衛隊イラク派遣という事象を導いた主因であることを指摘するメディア、政治家がいるだろうか、知ってか知らずかその罪は大きい、日本は世界は地球はどこへ向かうのかを改めて問いかける名著である