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[ 新書 ]
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ベルギービールという芸術 (光文社新書)
・田村 功
【光文社】
発売日: 2002-09
参考価格: 1,050 円(税込)
販売価格: 1,050 円(税込)
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・田村 功
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カスタマー平均評価: 5
コストパフォーマンスのよい本 ベルギービールの歴史的背景、各ビールの解説、ベルギーでのビール事情といった、
「ベルギービールに興味を持った人」がまず最初に知りたいと思うことを
丁寧に説明してくれている解説書。
新書なので視覚には全く訴えない本なんだろう、という心配は無用。
カラー写真のページが入っており、そこでビールやグラスが紹介されています。
必要な情報は詰まっているし、読んでいてためになるだけではなく楽しめました。
力作 前半はベルギービール概説。他の国のビールと歴史、工法、味などの点でどう違うか説明があり、著者の知識と情熱が伝わってくる。続いてベルギービールのカタログ的内容をカラー写真付きで紹介。酒屋へビールを買うときに持っていきたくなります。また、ベルギー内のパブの紹介もあり、こちらはベルギーへ旅行するときに重宝しそう。ビールそのものの話以外にも、ベルギーという国の歴史やなりたちも簡単に説明されており、ベルギーについてほとんど何も知らない私には役立った。例えば、ベルギー北部と南部の亀裂がどう産まれてたのか等々。折しもベルギーが無政府状態になっている時に本書を読んだこともあって印象的な一冊。
美味いベルギービールを飲むには この本を読むにあたって、一言忠告したいことがある。
どんな銘柄でもいいから、必ずベルギービールを2・3本用意しておくことだ。なるべくならば、銘柄をすべてたがえたほうがいい。
外れたってかまわない。
なるほど、こういう味が自分にとっての外れなのだと、この本を読みながらその理由まで理解していけばよい。しかし、たいていの場合、通常以上に美味いビールが味わえるはずだ。
私はこの本を読み終えた後、ビールが冷蔵庫に無く、すでに深夜だったので、酷く辛い思いをしてしまった。
前半はベルギービールの全体概要、後半は個別の銘柄の写真つきの解説となっている。
ベルギービールのガイドブックといって過言ではないだろう。
ビール好きの座右の書に 前半は著者のベルギービールへの熱い思いが伝わるエッセイとでもいうべき趣。後半はベルギービール図鑑となっている。特に素晴らしいのが後半。ぼぼ全てのベルギービールを網羅したリスト。そのリストだけでアルコール度数とカテゴリーが一目瞭然。さらに代表的な約180銘柄についてはカラー写真と味わいなどのコラムがリンクしているという大変なスグレモノ。ビール好きのすべての人の座右の書としておすすめである。
コクの有る味わい深いベルギービール 〜コクの有る味わい深いベルギービールをより深く知る事の出来る参考書。 初めてベルギービールに出逢ったのは晴美の(国際見本市)だから,もう30年以上も前で有る。独特のマラカイトグリーンの瓶でキャップもワンタッチ密封栓,中のビールも其れまでには味わった事の無いコクと苦みの利いたややフルーティーな感じのする味わい深いもので有る。 その後ドイツ〜〜ビール,オランダビール色々とのみ比べて来て其の独特の味に似た物がドイツのモーゼル河流域で作られるリースニング種の白ワインだと気づいたのは何十年も経ったごく最近の事である。〜
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[ 文庫 ]
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物理と数学の不思議な関係―遠くて近い二つの「科学」 (ハヤカワ文庫NF―数理を愉しむシリーズ)
・マルコム・E. ラインズ
【早川書房】
発売日: 2004-12
参考価格: 1,050 円(税込)
販売価格: 1,050 円(税込)
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・マルコム・E. ラインズ ・Malcolm E. Lines
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カスタマー平均評価: 4
非常に面白いがかなり手強いので注意 数学の理論が物理の様々な分野でどのように関係に
なっているかを解説した本。
単なる物理数学の解説ではなく、純粋な数学理論と思われていたものが、
実は物理に深く関係していたことが後で判ったという話も多い。
結晶学や幾何学の話が多いのは著者の趣味かもしれないが...
各章で扱っている話題は以下のとおり。
第2章 空間充填問題と結晶学
第3章 リーマン幾何と一般相対性理論
第4章 フーリエ変換と固体物理学
第5章 虚数/4元数/行列
第6章 タイル張り問題/準結晶
第7章 カオス
第8章 対象性と量子力学
第9章 確率と統計力学
第10章 トポロジーと結晶学
第11章 フラクタクル
第12章 微積分と解析力学
この本は、啓蒙書なのだが教科書的な要素も多い。
数式や定理の証明が結構遠慮なくでてくるので、
結構気合を入れて読まないと理解できない。しかし、
それだけに、数学と物理の広範な
関係を結構具体的に理解できるので内容はかなり面白い。
読むには結構しんどい本だが、読破する価値は十分に
あると思う。
科学的好奇心の深み 数式なし本の限界越え希望者へ かつてスティーブン・ワインバーグは、「科学における数学の、不思議なほどの有用性」という概念を提出しました。かつては、全く役にたたないことが美徳ですらあった純粋数学ですが、一般相対性理論とリーマン幾何学のように、新しい物理学に必要な数学的構造が、物理と無関係に発展した数学に、既に存在していたというケースがたくさんあります。
そのあたりの面白い話では、1910年にプリンストンの応用す学教授だったジェイムズ・ジーンズ卿が、同大学のカリキュラム委員会に「群論ははずしていいでしょう。物理学にはまったく役にたちませんから」というアドバイスをしていたそうです。
どの教科も優秀だった学生マックス・プランクに「物理学だけはやめなさい」という進路指導をした指導教官(史上もっとも間違いだった進路指導として有名)と張るんではないかと思います。
ともあれ、本書は、この意味での数学的エレガントと、物理学の世界を結ぶ不思議な魅力の世界を、数式をすっとばさずに、できるだけちゃんと説明しようとして書かれた良書です。
「数式なしの説明」も非常によいですが、それだとどうしても限界があります。
本書は、そういった限界よりもきっちりと、物理と数学の深遠さを感じることができます。
数式なしの一般書が限界というレベルだと、読むことは不可能ですが、興味がある人ならば、がんばれば読めると思います。私は勉強しながら読んだ甲斐があったと、つくづく思いました。
巨人たちの肩の上 原著の題名は"ON THE SHOULDERS OF GIANTS"。ニュートンの言葉です。 偉大な物理学者も先人の研究を背景として研究していると言っています。それを聞いて私は巨人のピラミッド(組み体操)をイメージしました。ニュートンの頃、以上に今は高くなってさらに遠くが見える。 数学というのは他の分野の研究者には宝箱です。この本は数学の発展と物理への応用がメインテーマ。量も多く重い一冊ですが、現代物理の背景が垣間見えます。
大学物理入門 大学初年級程度の物理の数学的な扱いを知らないとちょっと難しいかもしれない。物理の話題は学部レベルではあるが、ポイントとなる数学は丁寧に解説してあるので、大学一年生には背伸びしてみるのにちょうど良い本かもしれない。 固体物理におけるフーリエ解析の効用(個々の原子に着目するのではなく、固体に伝わる波に着目する方法)や、統計力学の解説は簡潔でいて分かりやすい(一般の教科書では未定乗数法で導入したエネルギーと対の乗数(温度に関係する)の解釈をうまく説明していないが、きちんと説明している)。そのほかもとても面白い。 数学好きよりは物理をこれからちゃんと学びたい人向けの本ですね。むかし物理をやっていた人にも面白い。一般向けとは言えないので星4つ。
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[ 文庫 ]
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しつけの知恵―手遅れにならないための100の必須講座 (PHP文庫)
・多湖 輝
【PHP研究所】
発売日: 2003-10-02
参考価格: 620 円(税込)
販売価格: 620 円(税込)
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・多湖 輝
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カスタマー平均評価: 4
小さな子供へのしつけ100のコツ 子育てで苦労しがちなしつけに対する、「ちょっとした工夫」で随分と効果があがり、親も楽になるコツが紹介されています。100項目もあるので、目次をみて、興味をもったものについて読んで、実際に使って見る、というのがいいかもしれません。私も2歳、4歳の子供たちに実際に使って、とても効果のあるコツがあり助かりました。
例えば、「さっさとしなさい」「早くしなさい」ではなく「あと5分でしなさい」のように具体的にいつまでにするように言ったほうが、子供は驚くほど素直にやります。また「一度しかいわないよ」と言ってから子供に話したときのほうが、ずっとしっかり聞くようになります。こんなちょっとした工夫がもりだくさん(100項目)です。
小さな子供の子育て中の方が、時々サッと目を通して、これはと思った項目を読んで、試して見るといった使い方をするといいのではないでしょうか。
あくまでも知恵 「長女のための相談室」などで知られる著者のしつけ本ということで読んだ。中にはなるほどと思わせる項もあったが、全体としては現代ではこんなことをわざわざ書かなければいけないほどしつけに迷っている親が多いのかと心配になった。しつけの対象としてる子どもの年令もはっきりしないので、学齢期には適していても、幼児期にはどうかと思えるようなこともあり、しつけにかかわる大人全体への子どもへのまなざしをエッセンスとして凝縮した本として読むべきかも。「手遅れないならないために」との副題があるが、そう思って読む親にとっては参考になるかどうかあやぶまれる。
コメンテーターの秋山チエコさんも推薦していた通りGOODです。 100の項目で、色々な躾の仕方の方法が書いてあるのですが、全てが実行可能とは思えなくても、育児中のお母さんには得に太鼓判が押せるぐらい、参考にできる本だと思います。堅苦しく、まわりくどい表現もなく、困った時の知恵助けと、言うべきでしょうか、勉強になります。読みやすいのですぐに読み終えます。あとは、実践のみです。書籍を参考に実践してみようかと思える内容がたくさん詰まってます。
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[ 新書 ]
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カラー版 細胞紳士録 (岩波新書)
・藤田 恒夫 ・牛木 辰男
【岩波書店】
発売日: 2004-02-22
参考価格: 1,050 円(税込)
販売価格: 1,050 円(税込)
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・藤田 恒夫 ・牛木 辰男
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カスタマー平均評価: 4.5
素朴な感動 近年科学の進歩目覚しく、人間の設計図たる「ヒトゲノム」が解読されてしまうこのご時世。
僕自らが塩基の配列によって高度にプログラムされた存在であるならば、
その実体、そのミクロの構成要素、その営みはどうなっているのかしらん?
と興味を持って手にとったのがこの一冊。
電子顕微鏡に捉えられた各器官の細胞の姿。
タコ足のようなもの、無数に並ぶイソギンチャクのようなもの、一言に細胞といっても多種多様。
時にその姿は美しく映え、時に恐ろしく胸に迫るようであり、改めて生命の神秘に驚かされる。
著者のあとがきの一節
「人生で一番うれしいのは出会いであろう。<中略>
この本は、美しい細胞たちとの出会いである」
多様な細胞一つ一つに擬人的なフレーズをつけ、あたかもそれに「出会う」かのように紹介してくれる、その洒脱な編集に感謝したい。
もとより科学の門外漢たる僕ですが、眼に映るこのミクロの営みの美しさに、素朴な感動を禁じえないのです。
自らの意識とは別に、僕のカラダでは数十兆もの細胞がこの生命を維持すべく奮闘している。
改めて生命とは、遺伝子とは、そして主体的な自我とは何か?
そんな思惟に浸ってしまうのです。
とても面白かった とても面白かっだけど、これは医学、歯学、薬学、理学部生物学系の人の感想だと思う。 新しい知見も入っていたし、一つ一つが短いし、電車の中で読むには最適。ただし本文と写真が連動していないので、ページをめくりながら読んでください。
・∀・)ふんふん 「カラー版 細胞紳士録」読みました。 この本は組織学の本です。 でも、ここにでてくる組織、細胞はお堅い組織学の参考書にでてくる細胞と違って生き生きとしています。この本の特徴は細胞を著者独特のユーモアを用いて具体的なイメージにして読者に提供していることだといえる。 例えば、線維芽細胞から膠原線維を分泌している様子を鳥が糸を拭いているようだと表現している。 日常的にこのようなミクロの世界に携わらない小生としては、経験に裏打ちされたこのようなイメージを喚起させてくれる表現は大変ありがたいものだ。 また、細胞の名前の由来も少なからず掲載してあった。組織学の先人達の業績を垣間見ることもできる。(ゴルジやシュワンなどが写真付きで載っている) 私は学者というとお堅いイメージしかなかった。 しかし、この本を読んでみると其れが誤りであることが分かる。 学者はユーモアに満ちていた。
細胞紳士録 長年組織学の研究と教育に熱意を注いできた著者達の集大成と言える書籍である。何よりも嚆矢となった観察・研究をていねいに述べていることが、授業で頭を悩ます我々にとって助けになる。 特に電子顕微鏡が実用化される前に腎糸球体にタコ足細胞を見事にスケッチしていたエピソード(当時信用されなかったのは当然かもしれない)と挿図には感銘を覚える。 高校時代の教科書の冒頭には、必ず動物・植物細胞の図があり、平均的な細胞(そのようなものはあり得ない事が少し勉強を深めるとわかる)が示されている。しかしそれだけで終わってしまっては、多細胞生物の細胞が多様な仕事をこなすために、いかに千変万化とも言える姿と機能を持っているかという、いわば生物学の醍醐味に触れないで先に進んでしまうのだから、実に残念な事と日頃考えている。 余りにコンパクトに深い内容を限られたページでまとめているためか(特に電子顕微鏡の写真)文章の内容を図から読みとるには、相当の予備知識が必要であるから、本当にこの本の価値を読みとるためには、初歩的な本も併わせて読む必要があるかも知れない。
細胞に対する溢れんばかりの愛情 まず感じるのは、筆者らの細胞に対する溢れんばかりの愛情、まさにオタクの世界です。感情を持たない細胞に感情を抱かせんばかりの思い込みたるや、圧倒するものがあります。少しでも素人にその熱い思いを伝えたい、というのが自らの挿絵に表れています。医学というとなんかはったりをかましているのが大手を振っているように思いがちですが、こういう地味なところから発しているということを知ることができます。科学の叙情、オタクのロマン、細胞の呟き、すべてが相俟って身近な広大な宇宙を体験することができます。これが臨床医学へのちょっとしたヒントまで敷衍できればもっとアピールできたのに、とも思いますが。
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[ 文庫 ]
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宇宙船地球号操縦マニュアル (ちくま学芸文庫)
・バックミンスター フラー
【筑摩書房】
発売日: 2000-10
参考価格: 945 円(税込)
販売価格: 945 円(税込)
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・バックミンスター フラー ・Richard Buckminster Fuller
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カスタマー平均評価: 4.5
★システム思考の原点について学べる一冊 本書は、要素還元論的な部分思考に対する批判の意味も込めて、システム論的な包括思考の重要性をフラーの思想であるシナジェテックスをベースに熱く説いた1969年発行の『Operating Manual for Spaceship Earth』の芹沢氏翻訳版(2000年)である。
著者の主張は、偏狭な専門家(人間以外の動物も含む)に対して本来人間は汎用的な思考能力が備わった特異な存在であること、人間は道具の発明により自らの機能を拡張・分散させて環境に適応してきたこと、一般的に言われる適者生存や人口制約等のマルサス・ダーウィン・エントロピー思考とは異なった発展思考があり得ること、宇宙は物質的なものと超物質的なもので構成されており制約要因を取り除いて発展させていくプロセスこそが富であること等々、極めて哲学的示唆に満ちている。(この富を引き出す手法をデザイン・サイエンスと呼ぶのだろう)
これらのなかでも今日的視点から特筆すべきは、有限な化石・核燃料は「宇宙船地球号」にとってスタータに相当する貴重なバッテリであり、本来のメインエンジンは太陽から供給される無限の放射エネルギーや風力・潮汐力・水力等であるべきという主張である。持続可能な社会に向けて再生可能エネルギーの重要性を40年も前に提言していたと言える。1972年にローマクラブのレポートとして発行された『成長の限界』ではエネルギー以外の「物質としての資源」の有限性や「環境汚染」等も人類発展の制約条件としてあげられているが、フラーの主張からはエネルギー面では開放系としての地球の恵まれた位置づけを再認識・評価すべきだろう。(遠い将来に人類が資源獲得も含めて地球外宇宙に進出すれば、状況はさらに変わってくるだろう)
私は本書を読む前に前述『成長の限界』を読み、有限・保存則的な世界における幾何級数的成長の非実現性をある意味悲観的に強く認識した。しかし本書を読み、これらは「物質的」な世界での話であり、フラーのいう「超物質的」(メタフィジカル:人間の知識・経験・ノウハウの総体)な世界における、積分関数としての人類の無限な成長可能性を感じ取ることができた点は大きな収穫であった。
最後に、宇宙的・全地球的な視点から物事を発想するバックミンスター・フラーには将に感服であるが、「宇宙船地球号」の操縦マニュアルを構築・整備していくのは我々乗船メンバーの任務である。
シナジー的 前半で語られた「包括的思考」「シナジー」については、
「そうだよな?」と感じ入ってしまいました。
現代ではフラーの時代より人間の活動の専門化・細分化がさらに進み、
自分の役割・権利を守ることに注力しがちで、
包括的に物事を判断することが難しくなっていますよね。
シナジー理論が行き着くところの「宇宙の法則」まで辿らずとも、
自分の仕事や活動をもう少し包括的に、シナジー的に見ることが大事なのではないか、と思わされました。
役所的な縦割り社会や自由経済社会を見るにつけ、それがいかに難しいかということも理解できますが、
まずは自分から、シナジー的思考を始めてみようと思いました。
齢34にして。
「宇宙船地球号(spaceship earth)」はもはや普通の言葉(household word)! エコロジーの基礎は閉じた生態系としての地球という考え方ですが、このことを端的に表すのが「宇宙船地球号」という言葉です。バックミンスター・フラーの言葉ですが、彼のことを知らなくても「宇宙船地球号」という言葉はどこかで聞いたことがあると思います。何も知らなくても、すぐに理解できる言葉ですね。うまいネーミングです。
本書はエコロジーがブームになる数十年前にかかれたものです。今読むと著者の個性とともにちょっと時代を感じさせますが、読んでおく価値はあるかもしれません。
バックミンスター・フラーって多才な人で、さまざまな発明があります。もっとも実用化されたものは少ないです。ダイマキシオン・カーは今見るとほとんどレトロ・フューチャーですし、今も身近にあるものとしてはジオデシック・ドームぐらいですかね。これは三角形で構成されたドーム状の構造体のことですが、建築のみならずノース・フェース等のアウトドア用のテントにも応用されています。マーシャル・マクルーハンはフラーのことを現代のレオナルド・ダ・ヴィンチと言っていますが、そういえばダ・ヴィンチも実用化されたものよりアイデアスケッチの方が有名ですね。
”Think global, act local ”は、フラーの言葉ではない。 この原書の初版と、宇宙船地球号という概念の登場は、1969年ではなく、1961年である。この訳者のフラーの解説にはいくつかの誤りがある。フラーに関する驚くべき誤解の一つに”Think global, act local”がある。これはフラーの言葉ではない。と指摘したのは幾何学大全『シナジェティクス』の最初の抄訳が含まれる『宇宙エコロジー』(美術出版社)であり、さらにこれらを検証できる重要な文献に、『クリティカル・パス』(白揚社)とその巻末にあるフラー自ら編集した年譜(クロノファイル)があることに気づいた。フラーのクロノファイルは、これ以上短く編集できないことがわかる。
新訳版に期待 本の内容は非常に面白かったのだが、 翻訳のせいか、(大変申し訳ないが)ものすごく読みにくかった。 新訳が出ることを期待している。
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[ 文庫 ]
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免疫学個人授業 (新潮文庫)
・多田 富雄 ・南 伸坊
【新潮社】
発売日: 2000-12
参考価格: 380 円(税込)
販売価格: 380 円(税込)
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・多田 富雄 ・南 伸坊
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カスタマー平均評価: 4.5
生命活動の不思議さを考えさせられる 平成9年出版の本に、文庫版おまけの講義「自己って何?」(約15ページ)が加えられている。全体で200ページの薄い本。
多田先生の講義を受けて、生徒役の南伸坊がコメントを加えつつ自分の言葉で免疫学を記している。
学校時代に習った「抗原・抗体反応」のような視点だけでなく、「免疫は自己と非自己をみわける仕組み」という視点、そしてその仕組みはたいへんに興味深い。
ただ、このような知識は、多田先生が書いた「文庫版おまけの講義」のわずか15ページを読めば極めて簡潔かつ的確に記述されている。
私の場合は、むしろ伸坊さんの記述は「寄り道ばかりでうるさい」と感じ、これだけのページを使うのであれば、もっときちんと解説して欲しいと感じた。
全体を通じていえば、先生がとてもいいので、読む価値は十分にあると思います。
格好の入門書です! 『個人授業』シリーズ第2弾ですが、本当に出来が素晴らしい!
シリーズ自体のコンセプトが、全くのドシロートである(が、しかしユニークな発想を持つ)シンボーさんでもわかるような講義を、ということなので、私のような免疫学の初心者でもスラスラ読めるぐらいにわかりやすい本に仕上がっています。
下手に難しい本を読むよりもおそらく免疫学の「本質」はこの本を読む方がわかりやすく、且つ、十分なのではないかなあと思います。
もちろんこの本を読んだからといって細かい知識がつくわけではありませんが、免疫学の入門書としての資格を完全に備えているということは、私だけではなく、読者全員が感じることではないでしょうか。
そして驚くことに、こんなに素晴らしい本が380円とは・・・
牛丼を一度食べるの我慢して、是非この本を読んでみて欲しいなあと思います。
湯川先生の名著にも通ずる観点 いまをときめく免疫学のさきがけとなる、IgEやT細胞の発見を世界的免疫学者ご本人が語る、といった風情で、勉強になるのと同時に、多田先生の研究生活に羨望を覚えてしまう名著。名物編集者である南さんの、一般の読者に分かりやすく噛み砕く、意図も功奏しとりますが、この本は何と云っても先生がごつい。おそらく多田先生が直接講義されても、このように分かりやすく、かつ示唆的で建設的な講義をされたんでしょうなあ。
先生の「免疫の意味論」(青土社)という本も本著中で紹介されとりますから、ぜひあとで読ませていただきますが、本著は、南さんの「・・・個人授業」シリーズ中でも特に名著かと思います。先生の発見の軌跡を辿る楽しさと同時に、学問が体系化されていく様子も体感でき、その点、湯川先生の「目に見えないもの」に通じるゴツさがあります。ほいで、免疫系は高度化・精密化しているうちに本来の意味からずれて自己目的化してしまったのではないか、と(執筆当時からみて)未来をみる視点も書かれとるところも、湯川先生が量子の世界から生物システムの複雑さへ解明への発展を俯瞰されたのと通じる点があると思いました。普段なら難しくて敬遠してしまいそうな内容なのに、一気に読ましていただきました
生徒のよさが先生のよさを引き出して。 免疫について分かりやすく書いてある。免疫とは、自己と非自己を認識するシステムで、それ自体変化しつづけるスーパーシステムであるというとらえ方は、おもしろい。また、非自己を寛容したり、厳格に殺してしまったり、とかなり柔軟に侵入物に対応しているということも面白く感じた。この手の本では、「海馬」があるけど、こっちのシリーズのほうがはっきりいって、いい!
新しい視点を獲得できるかも? やさしく書かれていて、非常に読みやすい本です。頭の中に「免疫学」という語彙すらなかった私でさえ、するする理解できました。 そして読んでいると、免疫学というのは学問単体として面白いだけでなく、いろいろな示唆に 富んだ興味深い学問であることが、素人目にも感じられました。 読みながら(あるいは読み終わったあとに)、様々な「免疫学的なもの」に考えを巡らせて みるのも、この本の楽しみ方と言えるでしょう。 誰にでもわかりやすく、「やさしく」書かれている分、もう少し突っ込んで聞きたいのに聞けない もどかしさを感じる部分もあるかもしれません。 とはいえ、「免疫学をちょっと齧ってみよう」というこの本の存在目的は、「ちょっと齧っただけ」 でも今までとは違った別の認識の扉をちらりと開いてくれるという意味で、十二分に達成されている と思います。
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[ 文庫 ]
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10代の子どもが育つ魔法の言葉 (PHP文庫)
・ドロシー・ロー ノルト ・レイチャル ハリス
【PHP研究所】
発売日: 2004-09
参考価格: 630 円(税込)
販売価格: 630 円(税込)
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・ドロシー・ロー ノルト ・レイチャル ハリス ・Dorothy Law Nolte ・Rachel Harris
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カスタマー平均評価: 4.5
特に北米に住む10代の子を持つ親にお勧めです。 ここカナダにもこういった種類の本はたくさんありますが英語力が今ひとつの私は読んでも完全に意味を理解できないものがほとんどでした。 ですがこの本は日本語に訳されているのでとてもよく理解でき心に響く多くの言葉をこの本から得ることができました。また翻訳本にありがちな不自然な言葉の流れのようなものもなく文章がとても分かりやすく滑らかに書かれています。 この本は10代の子を持つ親のための育児書でしかも例としてあげている事柄が北米の生活環境のなかで起こる事なので特に北米に住んでいる方々にはとても実践的です。私自身北米で10代を過ごしていないので10代の子供を通して受けるカルチャーショックに戸惑いながら、子供にはどう接すれはいいのかのわからなくて悩んでいました。もっとも、難しい年頃の子育てはボーダーレスで何処の国に住んでいる人でも大変なはず。そういう年頃の子供を上手く支えながら親自身が子離れをしていく。この本はそのためのとてもよい手引書です。 この本を読んで肩の力を抜いて、以前よりもリラックスした態度で子供に接することができるようになりました。つい子供にかっとなってしまうときがあっても反省の意味でこの本を読み返し 今しかできない10代の子供の子育てを楽しんで行きたいと思います。この本に出会えて本当によかったと思います。
背をむけてはいけません! 皇太子様が記者会見でドロシーさんの言葉を紹介されたとき、どこかで聞いたことが・・・と思いました。2年前子育てのことで私も含めてお母さんたちと悩んでいたときに、たまたまパソコンを開いて同じ言葉に出会い、気持ち的にたくさん助けられました。今、子供が10代に突入して、この本を購入しました。知らないふりをしたくなるくらい子供の気持ちが読めない時が幾度となくありますが、この本を読んで心が楽になりました。向き合う自信がつきました。
「10代になったのだから」と、あせることはない 自立、将来、責任、大人に向かって行く大切な時だからと、親の方があせってしまう。反抗しながらも、まだまだ子供で親を必要としてくれていること、子供だからと決めつけてしまい親の気持ちを押し付けてしまう、たくさんの事例のなかに自分が子供だった頃の思いもよみがえり、10代の子育てのヒントがたくさんありました。 親子だからこそ人と人のつながりを築く必要があることをわかりやすくおしえてくれました。
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[ 文庫 ]
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やせないのには理由(わけ)がある―医師が教える!「体重日記」ダイエット (祥伝社黄金文庫)
・大川 隆裕
【祥伝社】
発売日: 2005-06
参考価格: 530 円(税込)
販売価格: 530 円(税込)
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・大川 隆裕
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カスタマー平均評価: 4
ダイエット注意事項 お医者さんの見地から、4、5章にまちがいだらけのダイエットというテーマで、
注意事項が書かれていて、本当に勉強になりました。
この本で、注意成分として書かれていた「センナ」が、
自分の飲んでいるサプリメントに使われていて、ひやりとしました。
サプリメントも、もっと成分をよく確認してから飲むべきだと反省させられました。
また、1944年戦時下の飢餓状況を把握するための実験のことが書かれています(p.188)。
低カロリーダイエット(1日1000カロリー以下)は同等とみなせるとして、
身体的な影響‥基礎代謝40%、浮腫、脱毛、性的能力の低下等。
精神的な影響‥無感動、うつ、自己中心的というネガティブな変化、孤独感や虚無感に襲われる等がみられたそうです。
「ある調査では、極端なカロリー制限により一気にやせるというダイエット法で、五年後に体重を維持できている確率は、三?八パーセントというデータが出ています(p.68)。」とも書かれています。
私は高校生の頃、ダイエットの経験があります。痩せたいときは、すぐにでも痩せたく、
結果を焦りがちで、やや極端なこともしましたが、最終的には、
食生活を見直すこと(和食中心にすること)が効果的でした。
ダイエットを場当たり的に試すのではなく、このような注意を全般的に知った上で
取り組むとよかったなあ、つくづく感じました。。
岡田斗司夫『いつデブ』の正規版? 2007年後半のベストセラー入りした岡田斗司夫の『いつまでもデブと思うなよ』。
岡田氏は、自分が考案したダイエット法を「レコーディングダイエット」と名づけています。
ただ、この「レコーディングダイエット」は別に岡田氏がイチから考案したものではないようです。
現に本書『やせないのには理由(わけ)がある』における「体重日記」というのは、まさにレコーディングダイエットと類似しています。
内容的には、さすが医者が書いてあるだけあって、説得力があります。岡田斗司夫の『いつデブ』を読んでダイエットを決意した方にはこの本もお勧めです。
この本の著者は、リバウンドなきダイエットを提唱されています。
リバウンドしたくなければ、健康的にゆっくり痩せろということです。数週間から数ヶ月で痩せようと考えている人向きではないです。
ただ、私は★★★★★をつけます。
結局。。 この本を読んで後、結局ダイエットには食事制限と運動しかないってこと、また自覚を促すために日々日記をつけろってことだ。「そんな事、この本なんか読まなくっても分かっとるわい!!」ってついツッコミを入れてしまいたくなった。
分かっちゃいるけど継続できない。 体重日記ダイエットって何でしょう。
それは、日々の体重測定値、3食の食事内容、その日あったこと、を日記に書いて、
生活習慣を見直そうといういたってシンプルなものです。
日記を書くぞーと思っても3日で止めちゃう人には不向きなダイエット法です。
私もそうですが「痩せたい」と思っている人は面倒くさがりが多く、
「えー毎日日記書くのー?」と思っただけでやる気が無くなります。
「食事をしたらその分運動しましょう」
という言われなくても分かっている事を言われるとますますやる気が失せます。
性格により向き不向きがあるダイエット方法です。
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[ 新書 ]
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ポケット版 学研の図鑑〈8〉飼育・栽培 (学研の図鑑 (8))
・中山 周平 ・平井 博
【学習研究社】
発売日: 2002-04
参考価格: 1,008 円(税込)
販売価格: 1,008 円(税込)
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・中山 周平 ・平井 博
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カスタマー平均評価: 5
1冊で、かなり使えます。 我が家もカタツムリ飼育のために購入しました。コンパクトな本の中に、様々な動植物の飼育栽培にとりあえず必要な知識が詰まっています。ページをめくっていると、親も子も「これ、栽培してみようかな?」とか「こんなものも飼えるんや!?」とか、世界が広がります。巻末には標本の作り方、動物の調子が悪くなったときの対処方法などまで親切に書いています。ポケット判ですが、情報量は通常の子ども向けの図鑑に負けておらず、かえってどこでも持ち歩けますので重宝しています。
ポケット版 学研の図鑑〈8〉飼育・栽培 カタツムリを飼育したくて購入しましたが、実際に飼育している様子や、ふんや産卵の情報などカラー写真やイラストがふんだんに用いられておりとにかく分かりやすいです。植物についても花が終わったあとの種の採取・保存法など一歩踏み込んだ情報が盛り沢山。読者を飽きさせない構成は秀逸で、ついつい次のページをめくってしまいますよ。なんとダンゴムシの飼育まで、スゴイです!!
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[ 新書 ]
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品質管理のための統計手法 (日経文庫)
・永田 靖
【日本経済新聞社】
発売日: 2006-01
参考価格: 872 円(税込)
販売価格: 872 円(税込)
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・永田 靖
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カスタマー平均評価: 4
コンパクトにまとまっています 統計を勉強するものとして、永田先生の本はほとんど持っている。ともかく、簡潔で歯切れがよくて判りやすい。この本は入門書として品質管理に必要な統計的手法の概要を知るには最適。これを読み終えたら、同著者の「統計解析入門」などに進むといいだろう。先生には是非「品質工学」についての本を書いてもらいたい。現存の「品質工学」の本は判りにくい。斬新な切り口を期待する。
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