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[ 新書 ]
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「脳」整理法 (ちくま新書)
・茂木 健一郎
【筑摩書房】
発売日: 2005-09-05
参考価格: 735 円(税込)
販売価格: 735 円(税込)
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・茂木 健一郎
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カスタマー平均評価: 4
弱い人間としての一個人への温かい目線、視点も感じます。 もっと賢明に、清々しく生きるヒント。と帯には歌っています。
「遇有性」の存在であるこの人間、この人生の自分とどう向き合うか?
冷たい知性の「世界知」と暖かい知性の「生活知」のバランスはどうとるか?
不確実性に満ちた人間=自分の生をどう捉えどう人と接していくべきか?
読んでて結構難しかった。正直な感想です。しかし脳にはとても刺激的な本
であることも確かです。茂木先生の科学者としての悩みと哲学も感じられる
のです。弱い人間としての一個人への温かい目線、視点も感じます。
難しいけれどまた読みたくなる茂木先生の本の魅力はここかもしれません。
印象深い言葉として、
「自分が生きるという文脈をいったん離れて世界を見なければ、科学の最良
の部分に到達することはできないのです。」奥深いいい言葉ですねえ。
概念をどう解釈するか?がテーマ。かなり難解な文章。 「脳」整理法というタイトルはふさわしくないです。整理術に関心のあるひとが手に取るべき本ではありません。人がどうやって「概念を理解していくのか」ということに焦点をあてて、宗教的、哲学的な側面からアプローチしたものと感じました。
脳科学者としてのアプローチはどこに?という疑問が多少残ります。本書を難解と感じる理由には「エラン・ヴィタール」とか「セレンディピティ」とかなじみの無い言葉が多数出てくることにあります。それらはその都度理解していけば、わかるのですが、言葉の定義がたくさん出てくるので読むのに苦労しました。
良かった点としては、「整理法」というタイトルを忘れて、人がどう概念を解釈していくのか?あるいは、どう解釈すれば前向きに生きられるのか?といった内容としてはとても価値あるものと感じます。
脳科学者の言葉としてインパクトがあったものは「偶然素敵な恋人に出会う能力と、偉大な科学的発見をする能力は同じ」というところです。セレンディプティとは偶然を必然にする能力(行動、気づき、受容)と説明がありますが、この能力があってこそ、素敵な恋人に出会い、偉大な科学的発見を起こせるとあります。ただし、それらは「行動」なくしては得られないもの。
意外な組み合わせの言葉ですが、さすが納得させられる根拠です。偶然の出会いは向こうからやってくるものではなく、自ら行動し、獲得するものなのだ。という新たな解釈を学びました。
「絶対的なもの」は存在しない この本で一気に茂木氏を好きになってしまった。
今まで 不明瞭な形でしか説明できなかった「人や出来事との出会いによる成長」、「その人にしかできなかった体験で磨かれる人間性とそれによって豊かになる人生」、それらが茂木氏の理論で明確に証明された感じがある。
脳は『世界知』と『生活知』を身につけて、様々な体験の中で偶有性を整理し世界に適応する。そしてその偶有性が脳を鍛えていくのだ、と。
この本は様々な思考の場に連れて行ってくれる。
自分とは、他者とは何か、人間らしさとは何か、言葉とは何か、世界とは何か、戦争とは何か、宗教や神とは何か、社会と人の関係などなど。
そして、大きな概念に惑わされて『世界知』に偶有性がないと考えてはいけないと教えてくれた。固まった概念が危険であることを教えてくれた。世の中に絶対なものなど存在しないと改めて強く認識させてくれた。
様々な偶有性に出会い、成長していきたい。そして世の偶有性に逆に働きかけていくというのも面白いのかもしれない。
内容とは全く関係ありませんが 帯には最近の著者の顔がのっています。テレビでみるように年より若々しい感じです。
カバーの裏面にB/Wの著者の写真がのっていますが野口英世似なみょーな髪型をして中国人風の鬚を生やしています。如何にも学者然とした風貌です。
この二つの画像を見比べるだけでもなんだか人間の売り込み方がみえてきます。
脳を考えることは、ワタクシを考えること、生きることを考えること。 ?「私」とは、偶有的な存在であること。
これほど大切な自己認識は、この世に存在しません。(p.188)
無から新たなものを生み出したり、「発見」することより、
既に在るものを「整理」することが大事だ
という出発点のもと、そのための視点が紹介されている。
その中の一番のキーワードが冒頭にも引用した「偶有性」。
それは
「必然と偶然の間」
「完全な規則性に支配されているわけではないが、完全なランダムでもない」、
グレーゾーン。
この概念が自分の中に加わったことで、
未来や将来のことについて考える時に幅が出るかなと思う。
必ずうまくいくことなんてないけど、絶対失敗するわけでもない。
結局は、全てをコントロールすることはできない不確実性を
どれだけ受容できるかが、果敢なチャレンジにつながる。
また、「セレンディピティ」=偶然の幸運に出会う能力
という概念も新鮮だった。
具体的な行動、気づき、受容が条件だそうだ。
全体を通して、語彙の難しさや抽象的な話もあり、
若干とっつきにくいところもあるが「科学」に裏付けられた
著者の語り口はとても説得力があった。
「偶有性に満ちた私」としっかり向き合っていこう。
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[ 新書 ]
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皮膚感覚の不思議 (ブルーバックス)
・山口 創
【講談社】
発売日: 2006-10-21
参考価格: 924 円(税込)
販売価格: 924 円(税込)
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・山口 創
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カスタマー平均評価: 5
アクティブタッチ 臨床心理学の視点から、触覚に
ついて書かれています。
触覚の記述だけでなく触れられる皮膚の
感覚受容器の説明が面白い。
あと過去の哲学者の触覚に関する
言葉がところどころに紹介されており、
内容に深みを加えています。
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[ 文庫 ]
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嘘つき男と泣き虫女
・アラン ピーズ ・バーバラ ピーズ
【主婦の友社】
発売日: 2004-03-01
参考価格: 700 円(税込)
販売価格: 700 円(税込)
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・アラン ピーズ ・バーバラ ピーズ ・Allan Pease ・Barbara Pease
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カスタマー平均評価: 3.5
理解してなんて言っても無駄です すぐ離婚破局することになりますよ多くの場合女性が男の価値観に乗っかって上げないと幸福で永久的結婚生活なんて築けませんこの本読んでよく分かったこうゆう悩みと無縁な人は本当に羨ましい
昔の方がずっと平等だった? 自由平等とか欧米の価値観が入ってきてからおかしくなって来たような昔はどっちも良かったよなー今はどっちも悪いと思うよ一番いい人は中性型異性型の人かな?
生粋の男女が分かり合うのは不可能 配慮が無さすぎるけど事実でもある二・三割の中性異性脳の人を除くと分かり合うのは無理ですそういう人に出会えた人は幸運ですがそれ意外はどっちかがどっちかの価値観に乗っかり合わせるしかないでしょう。あしからず
相変わらず 適当なデータだけでまとめられていますね『そうじゃない』人への配慮がまるでない根本的に違うと言われても困りますそれなら見なきゃ良いと言われても周りがこれを鵜呑みしたら何か気まずいしねえ
しっておいて損はない 遺伝(男:猟 女:家政婦)及び脳の構造(例、左脳と右脳の接続のよしあし)などにより、男性は、空間の把握に優れ、同時に複数のことができず、言語能力が相対的に低く、女性は、空間把握能力におとり、言語能力にたけ、同時に複数のことができる、など、さまざまな研究に基づいた、男女の違いについて、かかれている。女性とうまくやっていく助けになったことは、暫しある、という点でお勧めできる。まあ、女性とつきあっていれば、自然と気付くことでもあるが・・・。
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[ 文庫 ]
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ウィトゲンシュタイン『論理哲学論考』を読む (ちくま学芸文庫)
・野矢 茂樹
【筑摩書房】
発売日: 2006-04
参考価格: 1,260 円(税込)
販売価格: 1,260 円(税込)
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・野矢 茂樹
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カスタマー平均評価: 4.5
非常に明快な論考の解説書 『論考』についてのこれほど明快な本はなかった。
あまりによく解るので、不安になることもある。『論考』は難解さで知られおり、Fregeは論考を読んで理解できないと告白し、Russellは『論考』を読んで感銘を受けて序文を書いたが、WittgensteinはRussellの理解は正しくないと言っている。RussellやFregeのような論理学史上最高の頭脳たちが理解できなかったことを私がこれほどはっきりわかるのだろうか。
野矢氏によれば、内的形式、論理形式、対象の内的性質、対象の形式、対象の論理形式などの用語は全て同じものである。こう断言してもらうと確かに理解しやすい。しかしWittgensteinは異常なくらいに言語を吟味したはずなので、言い切って良いのかどうか。
Russellのパラドックスの解決に関する部分は面白かったが、命題の定義域と値域を明確にすることでパラドックスを解消するという方法はあまりにナイーブで、Wittgensteinがこのように考えたとは思いにくい。この方法は数学を専門とする人ならすぐに理解できるから、Russellが反論の文章を書いているはずである。
また野矢氏はWittgensteinにとっての神の問題の重要さを書いていない。Wittgensteinにとっては、宗教と神の問題は一生を通じて重くのしかかっていた。そして、『論考』のテーマには深く宗教が関わっている。野矢氏の関心は宗教にはないとしても、この点は見過ごしにできない。
明快な解説に喝采を送りながらも、このような疑問に囚われつつ読んだ。そうして読んでいるうちに、『論考』の理解においては、まず野矢氏のようにある程度割り切って明快さを求め、大枠をつかんでから細部をもっと精密に読むという方法が一番優れているかもしれないと考えるようになった。このことで論考は手の届く書物となるのだから。
ただの解説本ではない ウィトゲンシュタインの『論理哲学論考』を読む助けになってくれる本ですが、ただの解説本ではありません。著者独自の解釈をわかりやすく説明してくれています。
原書の『論理哲学論考』を読んだことがありますが、後期の『哲学探究』なども読みたくなりました。
ところどころ、反論したくなる箇所がありました。しかし、哲学の本を読んでいて反論したくなるのは、そこで扱われている問題が魅力的なものだからにほかならないと思います。
野矢茂樹の教師としての姿が明確に打ち出されています。 8章まで読んだ感想です。
無理に「論理」で「未来」を構築しようとしている印象を持ちました。
(ここでいう「論理」はいわゆる論理、A∧Bとか、A∨Bといったもの)
「論理」は絶対であって、万人に共通するものという考えが
支配しているようです。
そして、「論理」の真偽を問う方向に読解が進みます。
このような「論理」を尊重した読解の結果、
「強いア・プリオリ」「弱いア・プリオリ」といった
『論理哲学論考』にない概念が登場してきます。
そして、「論理」的ゆえ、妙に頭が疲れます。
「1 世界は成立していることがらの総体である。」
「3 事実の論理像が思考である。」
「4 思考とは有意味な命題である。」
「5・123 神がある命題を真とする世界を創造するならば、同時に神はまた、その命題から帰結するすべての命題が真となる世界をも創造するのである。…」
といった『論考』のテーゼからすると、
論理は現在のことがらに対して何事かを語るための操作であり、
今、現在ある世界についての「歴史」を語るための操作であるように思われます。
したがって、いわゆる「論理」については、
「7 語りえぬものについては、沈黙せねばならない。」
と言えると思います。
と、ここまでは本書を叩いておいて、
ここからは持ち上げる方向で…
7章までの部分は非常に『論考』が整理されていて、
入門書としてはよいものであると考えられます。
また、時折面白い表現があって、ちょっと笑ってしまいました。
たとえば、「である」調の文章の中に、突然、
「ここまで、よろしいだろうか。」(p.136)
という文章が出てきます。
このあたりに、教師としての野矢茂樹の姿がはっきりと表れていて、
彼の「教えたい」という意欲が明確に伝わってきます。
時を忘れて読み込んでしまいました 「論考」の目的は、思考の限界を確定させることだと冒頭で著者は述べています。
なんて魅力的なテーマなのだろうと、その部分を読んだとき多大な期待感を抱いていたのですが、その期待を超える内容が本書には詰め込まれていました!!ウィトゲンシュタインが提示する様々な概念や解釈に感動すると同時に、それに対して所々抱く疑問をすぐ解消してくれる、痒いところに手が届くような野矢先生の解説にもまた大満足です☆
ただ、論理学の素養が皆無である私としては、第四章「これでラッセルのパラドクスは解決する」と、第六章「命題の構成可能性と無限」は理解不能で読み飛ばしてしまったのですが、そうだとしても本書に対する全体的な理解にはほとんど支障は無いと思います!部分的に難解な箇所に遭遇することがあるとは思いますが、是非へこたれることなく、最後まで読みきってしまいましょう!!
是非、『論考』を感じたい方へ。 面白かった・・・この一週間、早朝、仕事の合間、通勤の電車の中等、とにかく本書を読むために時間に貪欲になっていた。今読み終えて『論考』が私には生き生きとして映る。『論考』の諸命題に潜む意義、あるいは『論考』それ自体にウィトゲンシュタインが付与した意義。原文からはこれらを解釈することはとても難しい。そのためには信頼できる一つの解釈を基準として予め持つことが有益である。本書はそれを提供してくれる。『論考』の基本構図を繰り返し提示してくれるため自然と『論考』のエッセンスについての一つの解釈が定着する。そればかりか、本書は読んでいてとても楽しい。著者の率直な立場の説明と誠実な姿勢に緊張をほぐされ、また時にはさまれる冗談に一人読者としてニヤついてしまったり。ところどころ解釈に疑問を持ったところもあったが、それもまた本書が良書であることのあらわれでもあろう。 本当に面白かった。著者に御礼を申し上げたいくらいである。
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[ 文庫 ]
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失敗のメカニズム―忘れ物から巨大事故まで (角川ソフィア文庫)
・芳賀 繁
【角川書店】
発売日: 2003-07
参考価格: 660 円(税込)
販売価格: 660 円(税込)
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・芳賀 繁
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カスタマー平均評価: 4
気軽に読める入門書 この本は2つのエディションがあるのですが,角川ソフィア文庫のものは値段が安く,文庫サイズとあって気軽に読むことができます.非常にコストパフォーマンスに優れた入門書であると思います.
漠然と認知や人間工学などに興味がある方にとっては非常に心強い本だと断言できます.この分野全体を見渡すことができ,より興味ある分野へ進むのがいいでしょう.
内容としては非常に読みやすいです.事例が豊富に用いられているために現実味がわいてくるつくりに好感を覚えました.
私が読んできた安全工学,人間工学,認知科学を扱った内容の中では非常に平易で,万人に薦められる本だと感じました.
興味があるのであれば,ぜひ読んでみることをオススメします.
平易な専門書 一般書というよりは、平易な専門書。 人間はなぜミスを犯すかということを、 現象、知覚、認知、環境、デザインなどの観点から多角的に述べている。 一方で、ヒューマンエラーを抑制するためにどのような策が挙げられるかについて述べ、その効果について検討を行っている。
読者がどのような立場にいようと、この書を一度読んでおくことで、様々なミスが何に起因するかを理解することが出来る。一方で、ミスが行ったとき、どこに主たる問題点があったのかを切り分けて考えられるようになる。分かりにくい部分があっても、文中に多く含まれている図や自分チェックシートなどが理解を助けるため、読み逃しのようなエラーもなるべく減らせるような配慮もある。
万人にお勧めできる至極の一冊。
読みやすい入門書だが、やや物足りない 広い内容を扱っている点や、身近な具体例が多く登場する点で人間工学や安全工学分野の入門書として非常に読みやすい一冊だ。 動作のスキーマが形成されて、無意識に動作が行われる話や、動作をアフォードする形状などの話題は一般読者でも興味深く読めることと思う。 章末に参考文献リストがあるのも入門者向けには親切だ。章末に章毎のまとめ(失敗事例のメカニズムと改善指針など)でもあればさらに役立つ啓蒙書となっただろう。 テーマが幅広い分、ボリュームは少な目なので、物足りない気がする読者は参考文献リストに従って関連の本を数冊読んでみることだ。
「ミス」を起こしやすい人へこの1冊 私たちは、いくつもの失敗を重ねながら生活しているが、 この本は「交通事故」といった身近な事故から、「航空機事故」 といった重大な事故まで多くの事例を挙げて、失敗を知り、 それを防ぐためのポイントが図表やグラフを交えて数多く載せられている。 「ミス」をしないと思う人、「ミス」を起こしやすいと思う人への1冊である。
「ミス」を起こしやすい人へこの1冊 私たちは、いくつもの失敗を重ねながら生活しているが、 この本は「交通事故」といった身近な事故から、「航空機事故」 といった重大な事故まで多くの事例を挙げて、失敗を知り、 それを防ぐためのポイントが図表やグラフを交えて数多く載せられている。 「ミス」をしないと思う人、「ミス」を起こしやすいと思う人への1冊である。
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[ 新書 ]
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自殺の心理学 (講談社現代新書)
・高橋 祥友
【講談社】
発売日: 1997-03
参考価格: 735 円(税込)
販売価格: 735 円(税込)
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・高橋 祥友
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カスタマー平均評価: 4.5
自殺防止マニュアル入門 タイトルから、実際に自殺をした人(する人)の心理的な面にスポットを当てた内容かと思ったのだけれど、そうではなくて、自殺をしそうな人の周りの人間が、どのようにしてそれを発見・防止できるかという内容であった。
タイトルは「自殺防止マニュアル」ぐらいでいいのでは??
自殺が善いとか悪いとか、そういう話は全くでてこない。
自殺は完全にダメだという前提で話は進んでいく。それが当たり前なのかもしれないが、あんまり面白くない。
いや、自分が勝手に違う内容を期待しただけなんですが。
結局は、うつ病の本となる 私自身がうつ病を患っており、
下手な行動に出ない様に、反面教師という意図で、
この本を購入しました。
事例が多いので非常に解りやすいのですが、
過去に散々、うつ病に関する本を読んでいる私には、
「結局、うつ病の本と同じだ…」
と言う感想が強かったです。
鬱病の知識など持っていない方々には、
解りやすい一冊だと思います。
こんな本初めて 大学で心理学を専攻しています。推薦図書の中に変わった本を見つけて、読みました。こんな本は初めてです。自殺予防を正面から取り上げた本。目からウロコ
2時間で学ぶ自殺予防の基礎知識 ゼミで講師から「2時間で学ぶ自殺予防の基礎知識」と紹介されたが、自殺予防についてまず何かを知りたいと思う人には絶好の入門書。精神医学や心理学の教科書には自殺や自殺予防についてはほんの少しばかり型通り触れられているだけだから。
「危機」の意味とは 自殺が今まさに起きようとしている状況は、危機であると同時に、これまで隠されていた問題が外に向かってようやく明らかになった時であり、救いの手を差し伸べる絶好のチャンス、という発想は私にはこれまでありませんでした。自殺予防についての基礎知識を得たい人には最初にお薦めの本。
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[ 新書 ]
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感じない子どもこころを扱えない大人 (集英社新書)
・袰岩 奈々
【集英社】
発売日: 2001-07
参考価格: 693 円(税込)
販売価格: 693 円(税込)
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・袰岩 奈々
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カスタマー平均評価: 4
その通り!だけど・・だから・・。 正に現代の子育ての行き詰まり、問題点を探り当てていると思います。
読者は思い当たるところがあるのだと思います。
だから初版から7年以上も過ぎてなお、売れ続けているのだと思います。
新書の本を読んでいてよく感じることですが、
切口やタイトルで読者の不安をあおっておきながら(たぶん売れるように・・)
結局、その指摘された問題の対応策が示されていないものが多いなあと。
この本にはその辺りも書かれていますが、もう一つ物足りませんかねえ。
私のおすすめはフォーカシング関係の本です。
特にこの本がおすすめ!
こころの天気を感じてごらん―子どもと親と先生に贈るフォーカシングと「甘え」の本
ぜひ、読んでみてください。
ネガティブな気持ちと向き合う ストレス社会の中で、いかにポジティブに自分を見失わずに生きるかなど様々な本があふれる中でこの本は「自分のネガティブな気持ちを認めることの大切さ」を説いています。以前に子供教育関連の仕事をしていたこともあり、親から子への影響力の怖さは目の前で見てきました。「大人に余裕があってこその子育て」と理解していても今の日本の社会システムでは正直大人も自分自身のことで精一杯だと思われます。自分の心や他人の心を知る難しさを実感させてくれる良書だと思います。ぜひ読んで見てください!
教育者の方は読んでおいた方が良い 子どもと、いかにしてコミュニケーションを
とっていくか、ということをテーマに書かれている。
非常に読みやすく、理論としても筋が通っている。
コミュニケーション技術は、現代では必須の能力になりつつあるが、
ビジネスだけでなく、親や教育者の方も身につけておくべき技術の
ように感じる。
「こころの力」を育てる・・・を見て購入したが。 帯にあった、『「こころの力」を育てる』と、目次を見て購入しました。
私は、現代の子どものこころの問題や、それを支える大人のコミュニケーションや
こころの問題の本だと思ったのですが、この本ははっきり言って、「教育専門書」です。
なので、私のような、子どもの親でもない、教育者でもない人間が読んでも
あまり役に立つ記述はありません。
他の方のレビューにあるように、教育書としてはいいのですが、
一般的なコミュニケーションを扱った本や、一般的な心理学の本ではないので、
それを念頭に購入の際考えた方がいいと思います。
私もまえがきを読んでから、買うべきでした。
でも、私が人の親になるまで、とっておきたいです。
教育従事者必読 少年犯罪や社会問題で、親の子への関わり方が取りざたされている。親が自分の子に与える影響は多大であり、親は自分の責任の重さをもっと知るべきである。教育現場では「生徒理解」と称して、子どもの心を把握し、的確に対応していくことが重視されている。そういった立場にある方には、ぜひ読んでほしい一冊である。
内容は難解でなく、文体も大変易しい。
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[ 文庫 ]
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「ミス」をきっぱりなくす本 (成美文庫)
・海保 博之
【成美堂出版】
発売日: 2005-06
参考価格: 550 円(税込)
販売価格: 550 円(税込)
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・海保 博之
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カスタマー平均評価: 4.5
タイトルはハウツー本。 タイトルはハウツー本であるが、良い意味で裏切られた。
人間として何が大切なのかがこの本に載っている。
幸せに生きるための一助となる本である。
印象に残った言葉、二つ。 大義を前提とした失敗、それこそが重要なのだ、そんな言葉が印象に残った。私がレビューを書く大義は(こんなことを言ったら、笑われるに違いないのだが)、 今は敵対している者同士が、いつかは和解する、今は理解し合えない者同士が、いつかは理解し合える社会、世界が誕生してほしい、という願いである。小義(、そんな言葉は辞書にはないが、私の義、とでもいうべきか)としては、理解されにくい、私という存在が、誰か一人にでも理解されてほしいものだ、というわがままな、いや、自分を大事にするがためにひき起こされた願望のためである。
私は役立たずな人間である。何度も生まれてこなければよかった、と思った。今でも、よく、思う。ここで、本書で印象に残った言葉を、もう一つ挙げよう。生き物は進化の過程で、余計な機能は、ことごとく退化させてきた。しかし人間がなすミス、ヒューマン・エラーは、今なお根絶される気配がない。よって、ヒューマン・エラーは、それなりに役に立つものなのだ、というものだ。
私自身は確かに役に立てないかもしれない。私は自身を何にたとえよう。曲芸師の助手にたとえよう。私は、にんじんやら、大根やら、トマトやらを、曲芸師に向かって投げる。曲芸師は、それを、白鳥、蝶々、たんぽぽ、とさまざまな形にスパンスパンと切り分ける。野菜は、でたらめな言葉たち、曲芸師は、私が書いた一連のレビュー、これを読んでくださった皆さんのことである。私は生意気ながら(?)、皆さんに期待をこめて、レビューを書いているのだ。
失敗グセをなくすために うっかりミスを連発して、このままではいけないというときに読んだ。
失敗とはどのようにしておきるのか、失敗をどうとらえるのか、そして失敗をどう成功に変えていくのかという、ミスに対する意識を変えることができる本だと思う。
自分がした失敗を、自分でどのように考え、自分のものにしていくかが大切なのだ。それに気づかなければ、いつまでも同じ失敗を繰り返す「失敗グセ」がなくならないだろう。
言われればそのとおりなんだけど、言葉として読むことで失敗の大切さについて気づくことのできる本でした。
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[ 文庫 ]
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最終戦争論 (中公文庫BIBLIO20世紀)
・石原 莞爾
【中央公論新社】
発売日: 2001-09
参考価格: 580 円(税込)
販売価格: 580 円(税込)
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・石原 莞爾
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カスタマー平均評価: 4.5
明晰な戦史分析と、宗教的世界観の断絶 まず、前半。戦史分析に基づいた最終戦争の予見の明晰さに驚く。実際の第二次大戦は彼の予想・意図に反した着地をしてしまったが、その後60年経って成立しつつある地政学的な再ブロック化や、テロ/ゲリラ戦の拡大といった事象に、彼のビジョンの反響を読み取ることは現代でも可能だろう。
一方、後半で熱く展開される、国柱会信仰と天皇制ナショナリズム、そして独自の世界最終戦争ビジョン(「王道vs覇道」)が融合された論の運びがキテレツなことは否めない。(教祖・田中智学を本化上行菩薩の生まれ変わりとして語り、仏陀入滅からの必然的歴史として皇国による最終戦争論を位置付ける。)ただ、当時この団体は結構信者が多くて、政界にも進出していたポピュラーな団体だったことは、留意すべきだろう。例えば、宣伝用語「八紘一宇」はこの教祖による造語である。
ここ10年程、じわじわとメディアやネットで再評価されている感がある石原莞爾だが、彼がどんな思考と信仰を持っていた人間だったのかがよく分かる本なので、是非自分の目で確かめてほしい。「旧陸軍というドロドロした官僚組織の中で、もし石原が東条に負けていなかったら」という「もし」を考える人は多いと思う。そんな人にこそ、この本の鋭さとヤバさを味わってほしい。
まずはじっくり読む意味がある 戦争や歴史についてさまざまな意見があるだろう。しかし日本人として真剣に戦争を考えた人物、歴史的な満州事変を実行した人物の書いた本である。じっくり読む必要・価値がある。読み終わってみれば、石原も時代の空気に大きくとらわれていたことがよくわかる。
第一次大戦後のドイツに留学しおそらくは世界的な終末論や次の戦争に関する議論が大きく彼に影響したのだろう。また戦前の独特の日本の独りよがりの考え方。
それに賛成する人は今少ないだろう。今から見れば稚拙さが目立つ議論だ。しかしそれでも読む価値がある。間違いなく石原はもっとも独創的な日本人の一人である。
最終戦争論の現代における意義 第2次世界大戦がヨーローッパで勃発した頃、近い将来に世界がひとつになるための最終決戦が起こるはずだという、石原莞爾の予言を収めた本だ。今から読むと、当然、当たらなかったもの、それはどうかと思うようなものもあるが、大変参考になる点もいくつかある。
将来は世界中の成層圏を無着陸で飛びまわれる飛行機が発明され、それと同時に一瞬にして大都市を壊滅できるような最終兵器が開発される。その時こそ2大強国が最終決戦を経て、世界の統一が成されるというものだ。
無着陸飛行機での戦争というのは当たらなかったが、大陸間弾道弾の登場はまさに、石原莞爾が述べるところの最終兵器である。そして最終戦争は世界強国のうち、東亜と米州との戦いになるだろうと述べている。ソ連は内部崩壊するだろうと語り、これは当たった。
最終決戦に際しては、人口の半分が死に絶えるかもしれない。その際、消耗戦に耐えられる国が勝つと石原は言う。
日本は太平洋戦争で負けた。しかしドイツのように祖国を徹底的に破壊され、多くの人的被害を受けるまでには至らなかった。日本は国力を温存できた。表面上は負けたが、真の敗者ではないことは、その後の日本の発展を見れば自明だ。これらを踏まえて、日本の方向性を長期的視野で考えることが大切だろう。
戦争、とゆーのではなくて。 この人の慧眼は、まさに北と南、あるいは西洋と東洋、その環境下での「人間のできかた」の違いに着目し、
説いている点にあると思います。「戦争論」とは名付けているものの、私は文化人類学的な書だと理解しました。
世界から争いがなぜ絶えぬのか。その理解に、ひとつの指標を与えてくれます。
「天皇バンザイ」的な発言もありますが、それは時節柄のせいでしょう。彼はそんな小さな人物じゃない。
繰り返しますが、戦争論なんて捉えるべきではない、今も人類を導き得る指標だと思います。
めっちゃオススメです。
歴史の残酷さを思う 本書は、まさに大東亜戦争開戦のわずか一年前に出版されたものであるそこでは、太平洋を挟んだ日米決戦は数十年以内に起こるであろうから、その日のために日本は経済的、社会体制的、軍事的に準備せよといったことが書かれているしかし現実は日本にそのような猶予を与えることはなかったそして石原ら戦前の社会改革思想家の理想は敗戦と日本人だけでも310万人の死者を生む無惨な結果に終わったと言わざるをえない(彼等の理想は戦後、岸信介らをリーダーとしてある程度実現したが)しかし、本書が全く無意味かというとそうではない一見エキセントリックとも思える第五章の日蓮宗の教義をもふくめ、ここで書かれていることは、戦前の(そして戦後から現代をも含めて)日本の政治指導者たちの行動原理の大きな一部を形成しているのだそういった意味でも本書は現代日本人必読の書と言えるのかもしれない
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[ 文庫 ]
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色彩論 (ちくま学芸文庫)
・J.W.V. ゲーテ
【筑摩書房】
発売日: 2001-03
参考価格: 1,575 円(税込)
販売価格: 1,575 円(税込)
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・J.W.V. ゲーテ ・Johann Wolfgang Von Goethe
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カスタマー平均評価: 5
ゲーテの科学的洞察 この本は、ゲーテの思索を示した本である。色彩論もさることながら、彼の哲学的思想はすばらしい。
散文的になっている文章にもゲーテの広範な才知が表されている。小説家であり、また科学者でもあったゲーテは、その類まれなる才知をこの本に残した。
理論的に物理現象を解明する、これは今においては通説だが、昔はどうも違ったらしい。このゲーテの本を昔の物理学者は「ゲーテには数学的知識がない」と、嘲笑し、罵倒したらしい。しかし彼の理論的体系からなる物理的現象の解明は的を射ている。
実験物理と理論物理、この双方がなければ物理学は成り立たない。このことから言って、彼の色彩論は的を射ていると言えるだろう。
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