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文学・評論

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予知夢 (文春文庫) とある魔術の禁書目録(インデックス)〈5〉 (電撃文庫) 全一冊 小説 上杉鷹山 (集英社文庫) ダ・ヴィンチ・コード(中) (角川文庫) 私が彼を殺した (講談社文庫) こころ (集英社文庫) 関ヶ原〈中〉 (新潮文庫) 博士の愛した数式 (新潮文庫) 項羽と劉邦〈中〉 (新潮文庫) 不実な美女か貞淑な醜女(ブス)か (新潮文庫)
予知夢 (文春文庫) とある魔術の禁書目録(インデッ.. 全一冊 小説 上杉鷹山 (集英.. ダ・ヴィンチ・コード(中) (.. 私が彼を殺した (講談社文庫) こころ (集英社文庫) 関ヶ原〈中〉 (新潮文庫) 博士の愛した数式 (新潮文庫) 項羽と劉邦〈中〉 (新潮文庫) 不実な美女か貞淑な醜女(ブス)..

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予知夢 (文春文庫)

[ 文庫 ]
予知夢 (文春文庫)

・東野 圭吾
【文藝春秋】
発売日: 2003-08
参考価格: 530 円(税込)
販売価格: 530 円(税込)
予知夢 (文春文庫)
東野 圭吾
カスタマー平均評価:  4
超常現象を科学と論理で紐解く
名前の予知、ドッペルゲンガー、ポルターガイスト、火の玉、死の予知、 全5編を収録したガリレオシリーズの短編集、第二弾。 超常現象を論理的・物理学的に説明することで、 その裏に潜む真相やトリックを暴いていく新感覚のミステリー。   前作の「探偵ガリレオ」と比較すると、 内容が物理学の応用トリックから超常現象にシフトしているため、 身近で理解しやすいものになり、さらに読みやすくなっている。 展開方法も物理学的というよりも論理的な方向にシフトしていて、 推理小説的な面白味が増している。 とても面白い小説です。
「探偵ガリレオ」に引き続き
 ドラマ「ガリレオ」映画「容疑者Xの献身」を見たあと、原作「探偵ガリレオ」を読み、「予知夢」にようやく入ることができた。    感想は「探偵ガリレオ」に書いたこととほとんど変わらない。  本作品を読んで改めて思ったことは、まず「やっぱり刊行順」に読まなければいけないということ。  次に、「やっぱりドラマが始まる前に読むべきだったかもしれない」ということ。  ドラマと原作では状況設定や動機なども大きく違うことが多いのだが、それでもドラマの場面がちらついて集中できないことがあった。  さあ、次は「容疑者Xの献身」にようやく入れる。  いまから楽しみだ。
オカルトを科学主義で論破。ただし、若干の余韻あり。
本作は、「探偵ガリレオ」の続編短編集であり、 殺人事件の捜査に取り組む草薙刑事の耳に入った、 あるいは、彼自身が体験した、およそ常識では考えられない現象を、 お馴染み湯川「ガリレオ」准教授が軽快にさばいていくというものです。 本作の底流に一貫して流れるのは、 現象を冷静に分析せよというメッセージであり、 科学主義はそのツールとして用いられます。 例えば、印象的だったのは、「霊視る」における超常現象の解読です。 我々の思い込みや思慮の浅さが「超常現象」なるものを作り出していないか。 もっとも、終章の「予知る」は、実に意味深な幕切れを迎えており、 著者の懐の深さや遊び心を感じさせます。
ドラマ『ガリレオ』シリーズを観よう!
この書と、前作『探偵ガリレオ』を、徹底解体し、愉快なドラマ『ガリレオ』が誕生した。 草薙警部の代わりに、可愛い柴崎コウが新米女性刑事として、福山雅治演じる湯川学と組んで難事件に取り組んでいく。 快適なテンポと内容の分かり易さは、この小説を凌駕している。 ドラマ『ガリレオ』を観た者としては、ドラマのために書かれた小説と思ってしまう。 ドラマと小説を比較するのは、まことに贅沢な遊びである。 手抜き無く、思いっきりふくらませたドラマ『ガリレオ』をご覧になることをお薦めする。 本当に面白いのだから。 福山と柴崎の魅力が最高に引き出されていることを保証する。
失望した
科学トリックを最初に考えてそれに話をつけくわえた感じ。トリックもストーリーも面白みはない。よくないミステリー作品の評価に、こういうトリックを考えつきました、というレポートのような作品、というのがあるが、このシリーズの短篇はまさにそれ。肝心の科学トリックも、本当に実現可能なの、というものがいくつもあり小説としての質を落としている。

とある魔術の禁書目録(インデックス)〈5〉 (電撃文庫)

[ 文庫 ]
とある魔術の禁書目録(インデックス)〈5〉 (電撃文庫)

・鎌池 和馬 ・灰村 キヨタカ
【メディアワークス】
発売日: 2005-04
参考価格: 599 円(税込)
販売価格: 599 円(税込)
とある魔術の禁書目録(インデックス)〈5〉 (電撃文庫)
鎌池 和馬
灰村 キヨタカ
カスタマー平均評価:  3.5
うーん・・・・
5巻まで読めば面白くなる そういう声はよく聞きますが、本音でいいでしょうか? ぶっちゃけ騙されました。5巻のレビューなので以下の巻の感想を書くのを控えますが、この巻は確かにマシな部類でしょう。一巻ぐらいの面白さはありました しかし、ここにたどり着くまでがひどすぎる。そしてこの巻で匙を投げました。 僕の倫理感ではこれ以上の不自然さに耐えられそうにありません。 この類のキャラはむしろ好物のはずなんだけど、おかしいなあ・・・生理的に受け付けませんでした。軸がぶれすぎてちょっと読んでいられない本でした
「優しさ」によって変われた「一方通行(アクセラレータ)」という新たなヒーローの誕生
「絶対能力(レベル6)シフト計画」によって1万人以上の「妹達(シスターズ)」を虐殺してきたアクセラレーターにスポットが当たります。 彼は前回の敗北によって「自分の何かが変わった」と漠然と感じますがそれが何なのかまでは解かりません。 それは一人の少女との出会いにより初めて理解することが出来ました。 「自分は誰も殺したくはなかった、と常に思っていたのだと」いうことに。 その少女をめぐり錯綜する状況の下アクセラレータは自分の命をかけることになります。 そして彼は変わりました。 「たとえ自分がどれだけのクズであろうとこれ以上他の人間を殺していい理由にはならない」と叫びます。 一人の科学者がそんな彼をこう解析します。 「彼は甘い自分を捨てることができた。それは今までの自分を、人生そのものを放棄することに他ならない。それは彼が持つ「優しさ」による「優しい選択」だったのだ」と。 彼の物語はこの後も続いていきますが、この大きな「人生の分岐点」を無視することは出来ません。 TVアニメで感銘を受けた方も是非読んでみてください。
作家は成長する
とある魔術の禁書目録(インデックス)〈4〉 (電撃文庫)よりは文章がまともになっている。しかし相変わらず駄文である。内容については、とある一日(8月31日)の出来事をほぼ時系列にまとめた緩慢な中篇といったところ。個人的な楽しみどころアニメ版の18話に収まる御坂美琴との偽装デートの話。これからの展開に期待します。希望としては涼宮ハルヒの憂鬱 (角川スニーカー文庫)のように二年も三年もフリーズしないこと。
4巻から、ヒーロー・ヒロインが錯綜
・1巻:ヒーロー、上条当麻。ヒロイン、インデックス。 ・2巻:ヒーロー、上条当麻。ヒロイン、姫神秋沙。 ・3巻:ヒーロー、上条当麻。ヒロイン、御坂美琴。 ・4巻:ヒーロー、神裂火織・土御門元春。ヒロイン、上条当麻(笑)。 5巻は、ヒーローが一方通行でヒロインが打ち止めです。海原光貴?闇咲逢魔?誰ですかそれは。 上条の影が薄く、一方通行の存在が濃い作品(あくまで印象面ですが)。だからあーだこーだいうわけではなく、一方通行がイカしているので問題なし。 つーかですね、5巻まで購入してしまったなら、多少つまらない巻があろうが最終巻まで買い続けるしか道はないのですよ。
凄く深い内容
とある魔術の禁書目録は最近知って、今かなりはまっている作品です。 短期間に五冊も小説読んだのは初めてです。そのくらい素晴らしい内容です。 妙なくらい評価が低いですが、正直自分には理解できません。 特にこの作者はいろんな心理描写を書くのが好きなようで、その内容は圧巻です。 特にこの五巻は凄く深い。この巻の主人公は一方通行だと言っても過言ではないです。 短編が四つ重なって一つの本になっているわけですが、一方通行編は傑作だと思います。 余りにも強すぎる力に自分の人生を狂わされ、またその力で罪を重ねてきた一方通行。 自分が救いようの無いクズだと自覚していて・・誰も傷つけたくないから絶対を求め、しかし誰かに救って欲しくて・・。 行き着いたのが、誰かを救えば自分も救われるんじゃないかという甘い考え。 一万人も殺した殺人鬼でも誰かを救いたいという気持ちが、一人の少女を救う。 一方通行の心の闇の深さと哀れさ、悲しさ・・短編なのにすべて詰まってます。 これを傑作といわずなんと言うのか・・。 この部分は是非アニメ化して貰いたい。

全一冊 小説 上杉鷹山 (集英社文庫)

[ 文庫 ]
全一冊 小説 上杉鷹山 (集英社文庫)

・童門 冬二
【集英社】
発売日: 1996-12
参考価格: 1,000 円(税込)
販売価格: 1,000 円(税込)
全一冊 小説 上杉鷹山 (集英社文庫)
童門 冬二
カスタマー平均評価:  4
上杉鷹山の「愛」と「徳」。
組織変革とは?自己変革とは? 藩政改革を通して、人間心理の描写が鮮やかに描かれています。 上杉鷹山の「愛」と「徳」でもったリーダーシップに 魂を激しく揺さぶられました。 心の教えを与えてくれた一冊。 温故知新。 名著です。
読みやすさで★5
江戸中期といえば、世の中にはまだ民主主義という思想は存在すらしていなかった時代。 そんな時代に上杉治憲は「民こそ国の宝であり、藩や藩士のために民がいるのではなく、民のために藩があるのだ。」と言い切っている。この考え方が後に内村鑑三より代表的日本人として紹介され、アメリカ大統領のケネディが「最も尊敬する日本人は?」とインタビューされた時に「上杉鷹山」と言わしめたという。 治憲は藩の最高権力者でありながら最初から最後まで優しさと誠実さを貫いていた。目的は藩民が豊かになることと決めて、それが最後までブレなかったのが凄いと思った。 特に衝撃的かつ印象に残ったところは、改革派の中心人物であり最大の功労者だった家臣の竹俣当綱(たけのまたまさつな)が、権力の魔性にとりつかれて堕落してしまったところだ。やはりどんな世界にいてもそうなのだと思うが、大きな功績をあげた人物が賞賛され、まわりからチヤホヤされはじめると、よほど自分を律していないと慢心して堕落してしまうんだろう。そして一度堕落してしまった人間は自分の地位や財産等がすべてなくなるまで目が覚めないのかもしれない。 小説も読みやすく、入り込みやすい。キャラクターもそれぞれ個性的で面白くて、とにかく一気に読めました。お薦めです。
上司のかがみ、いや、人間のかがみ
 現在の日本のとは違い、身分制度の厳しかった江戸時代。上杉鷹山という人は、地方の最高権力者である藩主であるにもかかわらず、たいそう腰が低い。常に周りの人の気持ちを考え、自分に非があると認めれば、誰に対してもすぐに謝罪の言葉が口をつく。日本の為政者がほんの少しでも見習ってくれれば、今の世の中も少しはよくなるであろう。  小説であるからには作者の創作の部分もあるが、読み終えるまでに何度か胸が熱くなった。600ページ以上にもわたる長編であるが、大いに読む価値のある作品といえよう。
清流政治の光と影
財政的に壊滅的な状態であった米沢藩に養子として迎えられた名君上杉鷹山公の藩政改革をたどった名著である。  アメリカ合衆国第35代大統領ジョン・F・ケネディや第42代ビル・クリントンが「日本の政治家の中で最も尊敬する人物」として挙げている。  封建社会の中で武士階級の農業を奨励するなど、当時の「常識」にとらわれず、「武士」「農民」といった垣根を越えて、民主的で清廉潔白な政治姿勢を貫いた。  名君として評価される事が多いが、後継者育成に失敗したことと、あまりにも清流過ぎて、いつの世にも存在する、泥をかぶらざるを得ない者たちにとっては大変厳しいものであったことを見逃してはならない。  現に旧体制派とは何度も衝突し、収拾がつかず旧臣に切腹を命じる羽目にもなっている。   理想的な社会では、「闇」はあってはならないのかもしれないが、現実問題、時には「清濁併せ呑む」ということも必要なのかもしれないとも感じた。     リーダーが偉大すぎると他の者たちの力が育たず、リーダーを欠いたときに大変なことになるということもよくあらわされている。  政治家・経済・福祉関係者には是非読んでもらいたい。 なせばなる、 なさねば成らぬ何事も、 成らぬは人の為さぬなりけり。 ちなみにこの有名な言葉は彼の言である。
この本に怒り
「上杉鷹山」をもっと知りたいと思いこれを購入した。 藤沢周平「漆の実のみのる国」がきっかけで、その後同著者「上杉鷹山」本数冊&司馬遼太郎著書を既に読み漁っていた。 ・藤沢周平著:「漆の実のみのる国」・「一夢の敗北」・「逆軍の旗」内“幻にあらず” ・司馬遼太郎著:「幕末」内”奇妙なり八郎” さて、この著者 童門冬ニによる「上杉鷹山」は如何なるものか? 読み始めて数行で “がっかり”してしまった。 「これを読み続けなければならないのか・・・」 藤沢ファン、司遼ファンなら皆同意見であろう。 この著者は「歴史小説家」ではないのだ。著者を否定するわけではないが、「歴史小説」を好んで読む人間の心をまったく解かっていない。こういう人が「1歴史人物をまとめて書きました」と言う本。 さて、その理由だ、 本を読み初め、頭の中が江戸時代に行き没頭しているにも拘らず、 「今で言うなら・・・・、余談だが・・・・、」と、この時代の藩政を全て現代の政治・経済・行政にそれこそご丁寧に置き換えてくれるのだ。「興ざめ」もいいところ。いい加減にして欲しい。しかも最悪は、アメリカのケネディ大統領まで引っ張ってきては引用してきてしまう。 しかし、久々に頭にきた本であった。 このレビューに不快を感じる方がいると思うが、悪気はありません。 ただ私は、純粋に歴史小説を読みたかったのだ。現代の政治・行政に置き換え比較し、注釈を入れるようなことのない、純粋な歴史小説を。 時代小説ファンならこの気持ちを解かっていただけると思います。

ダ・ヴィンチ・コード(中) (角川文庫)

[ 文庫 ]
ダ・ヴィンチ・コード(中) (角川文庫)

・ダン・ブラウン
【角川書店】
発売日: 2006-03-10
参考価格: 580 円(税込)
販売価格: 580 円(税込)
ダ・ヴィンチ・コード(中) (角川文庫)
ダン・ブラウン
カスタマー平均評価:  4.5
風潮?
出版社、配給会社の宣伝もあって人気がでたダ・ヴィンチ・コード。 私は、期待して本、映画を見ましたが、面白くなかったです。
最後の晩餐
3冊一緒に買って、通勤かばんに入れておいたので、 通勤途中に、上巻を読み終わってうずうずするということが なくて助かりました。 それぐらい、すいすい読めるし、続きが気になる程おもしろいです。 誰もが一度は見たことがある有名な絵画から、こんなおもしろい謎解きを 作る作者に脱帽です。 上巻を持ち歩くときは、いつ読み終わってもいいように本巻も一緒に持っていくことを オススメします。
モナリザ
この本のおかげでダンブラウン作品にはまりました。 キリスト教徒ではないので聖書やキリスト教史のことには全く詳しくありませんが そんなわたしでも十分世界に入り込めて一気に3巻読破してしまいました。
女性こそ読むべき本かな
…と感じた。いや僕はアジア男なんで無縁すけど。 不当な女性蔑視は本当ねっこから洗脳されてたのかも。 イブの原罪ねつぞう?イエスの恋人への中傷。名画に隠された物語? 魔女狩りジャンヌもカワイソ。ホント念入りだなーこの洗脳は。 レッテル貼りは、古代政治からの常套手段だったんだな。 僕は映画を観た後に読んだので、上巻は飛ばし読みすれば良かった。 中巻55章ティービング話からが、圧倒的に面白い。好奇心ビンビンだ。 銀行の車で英国紳士の屋敷に逃げ込む場面、ここから読めば良かった。 頭から順番通りでなきゃ気がすまない、自分の性分が恨めしかった。 まあフィクションだからどこまで信じてよいか判断つかないが、もっと 歴史が知りたくなった。歴史に関心を持つキッカケとしては面白い本だ。 少なくとも、マリアに対する古来よりの中傷には、根拠が無いようだ。 本書はその迷信を覆してくれた、これだけでも僕にとっては、大きかった。 PS●女性に薦める伝説→騎士道物語 ガウェインの結婚
知的好奇心をくすぐられる作品
2005年度版このミス10 4位。 2004年文春ミステリーベスト10 1位。 ある作品がベストセラーになってから読む場合、期待が大きすぎるせいか拍子抜けすることが多いのだが、この作品の場合違った。「キリスト教」の造詣の深い人が読めば感想が異なるのかもしれないが、少なくとも私にとっては、ミステリーとしても、知的好奇心をくすぐられる作品としても、十分に楽しめるものであった。

私が彼を殺した (講談社文庫)

[ 文庫 ]
私が彼を殺した (講談社文庫)

・東野 圭吾
【講談社】
発売日: 2002-03
参考価格: 730 円(税込)
販売価格: 730 円(税込)
私が彼を殺した (講談社文庫)
東野 圭吾
カスタマー平均評価:  4
うまくヒントが隠されていた
3人の容疑者の視点で順番に描かれる物語で、誰が犯人でもおかしくない展開にすぐに引き込まれた。注意深く読んでいたのだが、一度読んだだけでは犯人は分からなかった。解説を参考に再度読み直して、ようやく犯人が分かったのだが、本当にうまくヒントが隠されていた。事件の真相も楽しめたのだが、純粋に穂高を愛していたと思っていた美和子が、彼を愛する女を演じていたというのも驚きだった。
自分で推理することに楽しみを見出せる人にお薦め
『どちらかが彼女を殺した』の読者が自分で犯人を推理する形式が大変気に入ったため、こちらも続けて読んでみました。 今回は『どちらかが?』と同形式だと知っていたため、最初から気合を入れて隅々までチェックを入れつつ読んではいましたが、やはり袋とじ解説なしで自分でトリックを見破るのはお手上げでした。 容疑者が3人に増え、難易度は『どちらかが?』に比べ、格段にアップ。とはいえ、袋とじ解説は『どちらかが?』よりもこちらの方がわかりやすかったように思います。 単純に事件→解決を第三者として読むのもいいけど、読者が自分で犯人を推理する形式にもたまには挑戦してみたいという方には、ぜひお薦めです。
自分で推理してみたい方への最高のプレゼント
本作は、ある作家の殺人事件を巡り、 3人の被疑者の心理描写と、犯行を決意してもおかしくはない動機の所在が、 それぞれの1人称の文体でじっくりと描かれます。 この辺は恋愛を巡る切なかったり苦かったりの経験等も語られていて、 なかなか読み応えがあります。 もっとも神林貴弘だけは終始気持ち悪く思えてなりませんでしたが…。 そして真打登場=東野作品にお馴染みの加賀刑事です。 相変わらずの鋭い着眼に基づくアリバイ崩しで、 おざなりに済まされようとしていた事件の解決が一気に進んでいきます。 しかし…、真犯人は誰だったのか。 著者はメモを取ってじっくり推理を楽しんでもらうことを意図して、 本作を執筆しておられます。行き届いたサービス精神です! 反面、私のような、すぐ答えを求める怠惰な読者はお呼びでなかったようです(涙)
3人の犯人
小説の構成が斬新。3人の視点で、かわるがわる物語が語られる。そして、容疑者が皆一様に「わたしが彼を殺した」と、言うのだから。 前作?「どちらかが彼女を殺した」よりも推理レベルがアップした感じ。それぞれの思惑とか心情とかが 相俟って、内容的にも前作より楽しめる。3人の言葉の中に隠されていた真実が次第に見えてくる。 読後、あなたはちゃんと真相を語れますか?
前作よりもレベルアップしたフーダニットの本格推理小説がここに!
 本書の装丁は緑の表紙に何本かの白いゆりの花が束ねられており、なかなか美しい。東野氏が勝ち取ったといわれる直木賞受賞作『容疑者Xの献身』の表紙装丁も、黒の表紙の赤い薔薇というコントラストで心を揺さぶった。たしか装丁は作者自身が選定しているということだから、かなりのこだわりをもっているのだろう。むろん両作品の装丁の関係性を多くの読者は意識することはないであろうが。  本書のような読者に犯人探しを課す作品は前作『どちらかが彼女を殺した』に続いて二作目だ。容疑者は一人増し3人になる。しかし私はその容疑者の一人は当初から犯人ではない(いやあってほしくない)と思いながら読んでいた。その結果は各々の読者に委ねることにするが、前作が大学院修士課程レベルであれば、本作品は間違いなく博士課程レベルの高い質を誇るものだ。丹念に読んだが、犯人は絞れず「解説」を読んでも分からないという締まりのない閉じ方だった。とはいえ、それは前作で体験済みであるので、さほど驚かない。本書を読み終えて、即座に犯人のめぼしがつき、かつそれを論理的に説明できた読者は少ないのではないか(私自身の負け惜しみを含む)。作者のいわば容赦のない要求がかえって痛快に思えた。  本書は加賀恭一郎シリーズの一作品に数えられている。今回も彼の地道な捜査とそれに基づく緻密な推理能力に感嘆した。しかし彼の登場は190頁以降で、「加賀百万石の加賀です」というセリフとともに登場する。大学生時代を描いた初登場作品『卒業』では二年連続して剣道の学生チャンピオンになっているが、その後の作品ではあまり言及されていない。刑事としての高い捜査能力は『眠りの森』や『悪意』といった諸作品から明らかである以上、彼の人間としての素性をもっと知りたいと私は思っている。ということは、ひとまず『赤い指』を読む必要があるか。「フーダニット」の世界を自ら堪能できる貴重な作品であった。

こころ (集英社文庫)

[ 文庫 ]
こころ (集英社文庫)

・夏目 漱石
【集英社】
発売日: 1991-02-20
参考価格: 320 円(税込)
販売価格: 320 円(税込)
こころ (集英社文庫)
夏目 漱石
カスタマー平均評価:  4.5
今さらながら、読んで良かった。
『こころ』を読んだのは、中学生のとき以来だろうか。 そのときは、国語の授業の一環として語彙を暗記したり、 「ここで先生はなにを言いたかったのでしょうか」 といった類の意味(心理?)解釈を 定期テストの対策として勉強した覚えがある。 有名な作家で有名な作品。その他にはとりわけ印象には残らなかった。 日本の近代文学が何となく肌に合わなくて、食わず嫌いをしていたが、 今さらながら読んでみて、なぜ素通りしていたのだろうと思った。 同時に、中学生のときにわかるはずがないと思った。 いや、国語の学習教材としても使われて、 現時点で(恐らくこれからも)読んでもまた理解の仕方や感じ方が違う。 この作品が時代ごとに読みつがれている理由の一つだろうか。 今だと、漱石の上品な文体に感じ入るだけでなく、 ある程度理性的にも理解できる。 漱石は近代的な人間の内面を鋭く描写したという定式的な解釈がある。 それ自体は間違ったものではないとは思う。 だが、実際に読むと、漱石や先生はそういったところに入ったまま、 そういったところを突き抜けた地点で表現(解釈)するという ある種の矛盾を両立させているように見える。すごく中立的に。 そのためだろうか。本書は重いテーマではあってもとても読みやすい。 深淵だけど寛容。奥深いが間口は広い。 『こころ』は岩波、新潮、角川、集英社と多くの出版社から出されている。 本屋では同時に手に取ってみて、紙質、字体、装丁、解説など 比べてみるのも楽しみの一つになる…かもしれない。
FRAGILE
心理描写に長けている作品。人間の繊細な心情、 特に繊細な感覚な登場人物とも言えますし、 共通項を見出せます。FRAGILE =人間とも感じる。 登場人物の出会いは、唐突のように思うし、 それが人生とでも思います。 作品全体の雰囲気が静寂と脆さを醸し出し、 最後の遺書の部分は、詳細かつ独自の誠実さを 感じます。 今回、集英社文庫を買い、この表紙も興味深く 内容の一つのエッセンスとなっていると思います。 後、300円代で買えるというのは、非常に お得な一冊と感じます。
夏目漱石
人間の心の闇を遺書のような手紙で伝える“先生” スタンダード文学「こころ」がこんなに 怖ろしい内容だとは。。。 下手なホラーよりぞっとするかも(T_T) 表紙イラスト「DEATH NOTE」小畑健
品切れ時には注意!
作品内容はとても良いです。 なので表紙についてアドバイス。 各社から「こころ」は出ていますが、集英社刊行のはデスノートの小畑氏イラストのものがあります。 品切れ時、表紙には拘らないようです。 絵で集英社にしようと思っている方はご注意ください。
超難読本
久しぶりに改めて読んでいますが、難読本だといえます。 文章はそれほどかっちりしたわけでなく、どちらかといえばアバウト。 行間を読むほど、心理描写を読み込みすぎてかえって、糸がからまったようになります。 どう解釈をするのかは自由だけれども、 1)さらっと文章をひろっていく読み方 2)人物に憑依していく読み方 3)放棄しながら眺める読み方 これで変わってくると思います。 私は、2)に近い読み方をしていると思うので、「先生」の異常性にどっぷりつかりこんでいます。 「こころ」は、普遍的で解決のできない難しいテーマ。 果たして読者は傍観者になりきれるのか、涙を流してともに痛みを分かちあえるのか、批判的になるのか。 自己の人間性を詰問されるかのような作品です。 超難読本。

関ヶ原〈中〉 (新潮文庫)

[ 文庫 ]
関ヶ原〈中〉 (新潮文庫)

・司馬 遼太郎
【新潮社】
発売日: 1974-06
参考価格: 740 円(税込)
販売価格: 740 円(税込)
関ヶ原〈中〉 (新潮文庫)
司馬 遼太郎
カスタマー平均評価:  4.5
関ヶ原に関わる諸大名のエピソードに触れる第2巻
家康の誘いにのり、いよいよ三成が伏見城を攻めで、関ヶ原決戦にむけた天下分け目の戦いの火蓋が切って落とされます。 東軍(家康がた)は、その周到な準備の甲斐あって、かの有名な小山での軍議で、秀吉恩顧の大名をことごとく味方につけることに成功。家康が各大名の性格を熟知したうえで、巧妙に心理的な仕掛けをして自分優位の状況にもっていく様子がひとつの見所になっています。 また、本巻では、関ヶ原に参加した主な諸大名について、それぞれ項をたてて、東西いずれに属すかを決めるまでの様子やエピソードを紹介していきます。その描写はさながら、関ヶ原参戦大名のカタログのようで歴史好きにはたまらないでしょう。名前をあげれば、毛利輝元、吉川広家、安国寺恵瓊、細川忠興&ガラシャ、島津義弘、長曽我部盛親、黒田長政&如水、小早川秀秋、…などなど錚々たる面々。それぞれにドラマがあって楽しめます。興味ない人にとっては全くつまらん名前の羅列なのでしょうが…。 最終巻に向けて、主なプレイヤーの紹介のような雰囲気のある第2巻です。
「世間は、欲望と自己保存の本能でうごいている」(本文から)
島左近、宇喜多秀家、上杉景勝、直江兼続、鳥居元忠、長束正家、大谷吉継、 細川忠興、長曾我部盛親、小早川秀秋、藤原惺窩、島津惟新入道、相良頼房、 黒田如水、福島正則、真田昌幸、堀尾忠氏、山内一豊などなど、 「関ヶ原」の役者がどんどん現れる。 一人ひとりが丁寧に、個性的に描かれている。 敵か見方か半信半疑、誰もが己を考える。 「義」であろうが、「利」であろうが、 己である。 とても面白い。
各大名の動静と、それへの働きかけが現代ビジネスにも通じます
文字通り、天下分け目の戦いとなった「関ヶ原」の戦いについての文庫3分冊の2冊目です。 これまで、この本を敬遠してきた理由として、もともと家康があまり好きでなかったこともあるのですが、歴史の本で、勝敗がわかっている関ヵ原の戦いについて、ある種、チャンバラ小説的に、長々と書かれているのを読ませられるのもいやだなあと思っていたことがあります。 ただ、実際には、関ヶ原の戦いに至るまでの、各大名の思惑と動静、それら各大名に対する家康側、三成側の働きかけが、小説の中心となっています。従って、第2巻目になっても、戦いの場面は出てきません。 確かに、大人の家康陣営に対し、三成の働きかけは、幼稚な所があるのですが、ある意味、その巧拙は、現代のビジネスに通じるところもあり、人心を掌握するためにはいかにすべきかという観点から、面白く読めました。
家康の底力
関ヶ原の戦いの勝負の分かれ目として、よく小早川の裏切りの時点が取り上げられる。 確かにその通りなのだが、それは形として現れた段階であって、その因は、この中巻で語られる決戦前の謀略にこそある。 徳川家康の底力が発揮される、ある意味、もっとも家康らしい部分が語られている。 武断派である加藤清正、福島正則など、いわゆる七将による三成襲撃から、家康が反三成勢力を次々と取り込んでいく政治的駆け引きが描かれる。
歴史&司馬遼太郎好きになれた本。
この本を読んで歴史が好きになりました。登場人物一人一人が詳しく書かれておりどんどんひきこまれていきました。とても面白いです。

博士の愛した数式 (新潮文庫)

[ 文庫 ]
博士の愛した数式 (新潮文庫)

・小川 洋子
【新潮社】
発売日: 2005-11-26
参考価格: 460 円(税込)
販売価格: 460 円(税込)
博士の愛した数式 (新潮文庫)
小川 洋子
カスタマー平均評価:  4.5
柔らかい愛の物語
80分しか記憶の持たない数学者「博士」の元へ派遣された家政婦の「私」と 博士にあだ名を付けられた息子「ルート」の柔らかい関係をつづった物語。 毎日、「はじめまして」から始まる関係の不思議さと悲しさ。 時代から切り離された博士の何年もの時間の重さ。 それをいたわる、私とルートの優しさ。 数学を語る博士のいきいきとした説明に数学の持つ美しさを感じる。 友愛数という名称や、説明に、チャーミングな感覚すら覚えた。 心理的にも大人の常識や、義姉の存在などがあるし、80分しか記憶が持たないという物理的な制約があるので明確な形は持たないが、 博士の数学の説明に耳を傾ける私の姿には、尊敬の他にも、静かな静かな恋愛感情があったのではないかと思う。 子供であるルートにとっては心理的に、大人の事情は関係なくよりシンプルに、博士は、友達であり、先生であり、父親であったんだろうと思う。 ルートの成長した姿にそう感じた。 優しい人間関係に心打たれる。
「ああ、静かだ」
 事故の後遺症で80分しか記憶が持たない数学博士と、その博士の元に派遣された家政婦親子のふれあいを描いた詩のような小説です。  記憶が持たないがために起こる色々な齟齬を主人公の家政婦が上手く乗り越え、博士との会話を楽しみはじめる様子。  家政婦の一人息子を√と名づけ、愛情をそそぐ博士の様子。  それらが、博士の語る数学の式を織り込んできれいな文で綴られています。  博士が一人で暮らす寂しい印象の離れの一軒屋。  主人公が家政婦としてやってきてから清潔感がもどり、家政婦の息子が訪ねてくるようになると賑やかになり、読んでいるとホッとした気分になってきます。  愛情をそそがれて喜ぶ子供と、愛情をそそぐことを喜ぶ老人の姿に読んでいて暖かい気分になれます。  難解な数学の問題を解いたあとに「ああ、静かだ」とつぶやく博士の様子がとても印象的です。  
胸にじわっとくるのもありよね。ちょっとしんみりしたい、本。
透明な、あまりに透明な。 本当にスイマセン、小川洋子さんという名前があまりに平凡で逆に覚えられず、 そんなこんなでしかも映画化? 売れちゃうとね、あまのじゃくでね、遠ざかっちゃうんですのよ。 まぁいいか、そのうちご縁があれば読むだろう。くらいに思っていた。 薬指の標本と並べて、一気に読んだ。 あぁ、コトバがたらない。 ほんわりした温かい光の差し込む、ほこりっぽい小さな部屋に毛布を持ち込んで、 ひざを抱えて本を読む、ほっぺたの真っ赤な女の子のイメージ。 なんだそりゃ。 でも、そうなんだってば。 ストーリーを説明したら、多分3行で終わってしまう。 80分しか記憶の持たない教授と、お手伝いさんと息子の物語。 エンドも明らかに見えているし、散りばめられたエピソードもタイガースのそれ以外は、もうまっこう予定の範囲内。 だのに、なぜかこの話は、多分自分でも気づいていない、自分の一番シアワセな心象風景を、 むんずと掴んでつきつけてくるような、気がついたらすっげぇ素直になっちゃって自分でもびっくり、 そんなシアワセな驚きに満ちている。
やさしい気持ちになりました。
矛盾点が気になりながらも、最後までゆったりした気持ちで読める小説でした。 博士の優しさが親子を癒していて、親子の優しさが博士を支えていて、 間を取り持つ数学と野球?? 必要以上の起承転結を求めない私にとって、 この独特の空気感としみわたる優しさがとても心地よかったです。
陳腐
全体的にほのぼのした話で、80分しか記憶が持たない数学オタク教授という、 ちょっと目先の変わった設定があるおかげで、 いかにも今受けしそうな本だけど、私からすれば非常に陳腐な本。 一言でいえば、起承転結がない本。 だから、つまらない。 延々、数学話で引っ張る。 はじめは「へぇー」と思うけど、同じネタを繰り返されても・・・。

項羽と劉邦〈中〉 (新潮文庫)

[ 文庫 ]
項羽と劉邦〈中〉 (新潮文庫)

・司馬 遼太郎
【新潮社】
発売日: 1984-09
参考価格: 620 円(税込)
販売価格: 620 円(税込)
項羽と劉邦〈中〉 (新潮文庫)
司馬 遼太郎
カスタマー平均評価:  5
劉邦もなかなか可愛いかな
劉邦はまれにみる長者だ。 長者とは人を包容し,人のささいな罪や欠点を見ず,その長所や功績をほめて(途中略)その人物に接するなんとも言えぬ大きさと温かさを感じる存在を言う。劉邦にはそういうものがあった。言いかえれば,劉邦の持ち物はそれしかない。(本文より一部抜粋)  このような大アホの劉邦にきちがいじみた大馬鹿項羽。この二人が天下を争ったのはよほど中国のその時代に人物が居なかったのか? しかし,この劉邦の性格が簫何を張良をそして韓信を引きつけ天下を取っていく。孔明とまで行かないまでも張良いいね。考えるに劉氏というのはそういう血族なのか 劉備にしても劉邦にしても自分には突出した才能が無いのにね。まあ 優れた部下を手に入れ使いこなすのもすごい才能であることは確かだけどね。 さあて下巻を読むぞ。
(おれは、つまらぬ男だな)劉邦 本文から
歴史に偉人を期待するのはなぜだろうか、 勧善懲悪などありえないと思いながら、 完璧な人格など絵空事だと知りながら、 偉業を称え人を崇めたくなる心の悲しさ。 この本新聞記事のルポ物を読むようだ。 勿論著者の類まれな推理と想像の「物語り」なのだが。 とにかくおもしろい。 常識を疑い、「考え」をより深めてくれる。
役者は揃った
 この物語の面白さは項羽と劉邦以外の個性豊なキャラクターたちである。その一人一人だけでも主人公としてやって行けそうである。
 いよいよ本官では項羽と劉邦の本格的な対決が始まる。圧倒的に項羽の圧勝である。
 しかし多くのキャラクターたちは劉邦を愛し、劉邦のために尽くす。結論から言うと劉邦は多くの部下に恵まれ勝利を得るのだが、そこから人材論、組織論を語る上で得られる教訓は多い。
四面楚歌
項羽は楚の人でした。当然ながら項羽軍は楚出身兵が多く、又項羽自身も楚人を重用します。決着のつかない劉邦、項羽の戦いは常に項羽が攻め、劉邦が逃げる構図です。劉邦は自らの弱さを知っているため逃げるときに必ず食糧の在り処に逃げ込みます。劉邦は穀倉のある山に登って項羽と対峙します。項羽は劉邦を挑発し引っ張り出して遂に強弩が劉邦を捉えます。運よく一命を取り留めた劉邦ですが余りの項羽の強さに一人で山をおり逃げてしまいます。ところが優勢な項羽軍は食糧が尽きていました。休戦となり陣形を崩した項羽軍を劉邦は約束を破り追撃します。項羽はたちまち劉邦を撃破。逃げ込んだ城で劉邦は巨大勢力となった韓信らに広大な地域を与えることを条件に援軍を要請し、形勢は逆転。食料のなくなった項羽軍から兵が次第にいなくなってゆきます。一夜明けてみると項羽軍の立てこもる城の周りで楚の歌が湧き上がっていました。そのとき項羽は悟ります。二人の英雄の勝負は遂に終わりが来ます。その最後は壮絶なものでした。中国古典「史記」を現代に甦らせた大作。読み終えてしばし陶然となるような強烈なドラマでした。
背水の陣
劉邦は後に漢を起こし、高祖と呼ばれます。項羽と共に秦反乱軍にいますが項羽と比較すると圧倒的に小さい存在でした。反乱軍の中心は軍神のごとき項羽です。項羽が秦の強兵にてこずっている間に劉邦が秦の都を落としてしまいました。項羽はこれに激怒。劉邦は命乞いをし、一命をとりとめますが与えられた土地が「漢」でした。漢は殆ど島流しのような場所でした。しかし劉邦はそこから自らを漢軍と名乗り今度は項羽軍に挑みます。劉邦は戦えば必ず負ける将でした。何度も急死に一生を得ます。しかし、部下には好かれています。一方項羽は神の如き強者でありながら天下を平定できません。これがこの物語のテーマとなっています。劉邦の部下に韓信がいます。項羽の軍にいたのですが起用されないまま、失意のうちに劉邦に仕えます。劉邦も韓信の才能は分からないのですが、別の部下から諭されて重用します。その韓信こそが項羽にも匹敵するやも分からぬ名将でした。「背水の陣」の故事はこの韓信の立てた作戦に由来します。負け続けながらも、部下のアイデアを最大限に起用しながらなんとか耐え忍んでゆく劉邦。なぜ劉邦は漢を起こせたのか?項羽でなくなぜ劉邦が?古典を読むような面白さです。

不実な美女か貞淑な醜女(ブス)か (新潮文庫)

[ 文庫 ]
不実な美女か貞淑な醜女(ブス)か (新潮文庫)

・米原 万里
【新潮社】
発売日: 1997-12
参考価格: 540 円(税込)
販売価格: 540 円(税込)
不実な美女か貞淑な醜女(ブス)か (新潮文庫)
米原 万里
カスタマー平均評価:  5
「古典的な詩と物語」の復権を
 以下のような箇所が心に残った。英検、TOFICなどが普及し、大学入試でも時事的な説明文ばかりが取り上げられている昨今に、「古典的な詩と物語」の復権を説き、現代の「時事的説明文」偏重の風潮に警鐘をならしてくれる本書がもっと読まれることを切に願う。 ●通訳者は「交通整理」する=異なる言語間で「同じ文脈」を整える p.224 ●通訳者は文学・哲学・箴言・警句を押さえておくこと=ヨーロッパ圏ならギリシャ神話、聖書、イソップ物語。英語圏ならシェークスピア、バイロン、キーツ、ロシア語ならトルストイ、チェーホフ… p. 185 『私は通訳の最中、会議のテーマのいかんにかかわらず、幾度となくまさにいくつもの詩作品の一節に助けられてきた」「遠い昔に覚えた詩の一節の言い回しが助け船になってくれる」 p. 80 ●イメージしやすいものは覚えやすい(『家なき子』の主人公のレミが文章を覚えるのに描かれている情景をイメージ化するということを語るエピソードを引用)p. 134 ●結論を先に言うこと(「通訳者からのお願い」というリーフレットから)p. 231
洗練されたやさしさのようなもの
ロシア語通訳者、米原さんの通訳についてのお話。 通訳という職業について、意識したことがなかったため、 非常に興味深く読めました。 通訳者について、いくつかの小話を交えてどのような職業なのか、 ということを綴られているのですが。 その中でも、ソ連の1990年当時の外務大臣、シェワルナーゼさんの 辞任演説に関するお話がとても印象に残ります。 シェワルナーゼさんはグルジア人のため、 非常にグルジア訛りのきついロシア語を話すらしく。 「独裁がやってくる」という演説を、 興奮しながら、グルジア訛り丸出しで。 演説を行ったらしいのです。 テレビで同時通訳をしていた米原さんは。 通訳者として、訛りを削ぎ落とし。 通訳したらしいのですが、訛りを削ぎ落とすことで、 シェワルナーゼさんが伝えたかった、 悲しみという感情も削ぎ落としてしまった、 というお話。 通訳者に与えられた時間はあまりに短く。 米原さんの通訳への決断は苦渋の選択で あったことが想像されます。 以下のような一文があります。 「ロシアのように、バルトやコーカサスなどが  かつて併合した国々の言語は決して学ぼうとしない  くせに、その国の人たちのロシア語が訛っていると  言っては馬鹿にする人の多い国。」 これは米原さんが言語について、言語が その民族のアイデンティティの拠り所である、 といった内容を書いている箇所です。 この本は、全体としては、通訳という職業について ユーモアを交えて書かれてありますが。 ロシアを中心としていろいろな文化の国の方と 交流してきたからこその。 米原さんのやさしさのようなものが、 何気ないこの一文の中に含まれている気がしました。 アメリカのような多民族国家に行くと。 民族間の差別意識が強いことを感じます。 でも、個人的には、差別意識が強いからこそ、 そこから生まれてくる洗練された やさしさのようなものも生まれてくるのだと思います。 米原さんもそういう種類のやさしさを 持っている方なのだろうなと思いました。
人間を人間たらしめるのは言葉だから。
「愛の法則」を読んで感動したので「嘘つきアーニャの真っ赤な真実」を読んで更に感動、そして次に読んだ本がこれ。 タイトルにすごく惹かれるでしょ?男ならば。でもこの本のレーマ(テーマの誤植じゃないよ。テーマとレーマの違いはこの本を読んだらわかります)は至って真面目。 言葉をなりわいとする通訳と翻訳。その違い。訳者と役者の違いと同一性。方言と標準語、それぞれの活きる場面・・・等々、「はじめに言葉があった」人間の生業を時にはユーモラスに、時にはお色気たっぷりに、時には至極真面目に活写する。 すばらしい本だった。 「人間」というものを知りたい皆さん、是非読んでみてください。
一つのロシア語同時通訳バブルの総決算
 本書は、米原万里の作家としての実質的なデビュー作である。  絶妙なタイトルは、本編の内容を期待させるが、裏切られること無く堪能できる。  同時通訳者が日頃如何なるストレスに晒されているのか、依頼者か、通訳の対象としてのスピーカー・原発言者か、聴衆か、はたまた実は他言語の通訳者か。  本書によって明かされる、言語の背景をも含めた文化の衝突と相克が、生きた人の現場の右往左往と突発的な自体に遭遇した場合の人間のある種漫画的な突破力・瞬発力を含め、「事件は現場で起こっている。しかし、基礎と蓄積と閃きが無ければ事件は解決しない。」と思わせる。   同時通訳業界のイメージが、読書前と様変わりし「斬った張った」の世界であると認識された。  しかし、いま新規に本書のような内容が編まれるすれば、通訳業界のクライアントは許すのだろうか?
浮気性の美人と堅い醜女とは、翻訳論?
優れたエッセイ、文化論です。「通訳者の資質とは?」これを、しっかりを思い知らせてくれます。通訳になりたかったわたしは、これを読んで、あっさりあきらめました。優れた素質と、途方もない努力なしには、通訳という職業は存在し得ない。しかし、通訳する本人と会って10時間、殺したくなるほど憎くなったりすることも、あるそうです。 ユニークな文化論として、あなたに一読をお勧めします。

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 更新日 2009年7月8日(水)  ※ 表示価格は更新時のものです!      メール      相互リンク