前回同様、感情移入させるような文章はさすが!!といえるし、次の展開が気になるので一気に読めるのは確か。しかし前作が衝撃的なストーリーだっただけに、今回は補填的なイメージを抱いてしまったのも事実。「二重螺旋・完全版」として楽しめるのではないでしょうか?買って損はないはずです。 まさに2人の世界・・・「二重螺旋」「愛情鎖縛」と2冊続けて読みたい本ですね。吉原理恵子さん独特の表現と話の運び方で、気がついたら話の中に入りこんでいました。兄である雅紀との関係に戸惑い・拒絶を覚えつつも惹きずられていく尚人。絶対的な存在感を持ち、尚人への異常なほどの執着を抱く雅紀。雅紀が誰より尚人のことだけを大切にしていることが分かる1冊でした。
そして、あまりの格好よさに、雅紀に惚れました。これから2人がどうなってゆくのかがとても気になります。 禁忌の向こう側の闇 兄弟相姦という禁断の一線を越えた雅紀と尚人。尚人の何とかその一線の向こうの闇に呑まれまいとするあがきもむなしく、兄雅紀の着実な導きと巧みに張り巡らされた罠によって光は遠のくばかり。読んでいて、前作以上の恐怖に身を削いでゆかれるよう。その闇を取り巻く人間模様も少しづつ変化がみられ、ますます目の離せない展開。尚人の友人桜坂や雅紀の高校時代の友人霧原など今後の活躍の楽しみな登場人物もでてきて、つづきが待ち遠しくてたまらない!