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恋愛脳―男心と女心は、なぜこうもすれ違うのか (新潮文庫) 愛情鎖縛―二重螺旋〈2〉 (キャラ文庫) 光の帝国―常野物語 (集英社文庫) 今日の芸術―時代を創造するものは誰か (光文社文庫) 今日はぐっすり眠りたい。 (幻冬舎文庫) ナイチンゲールの沈黙(上) (宝島社文庫 C か 1-3 「このミス」大賞シリーズ) ガン病棟のピーターラビット (ポプラ文庫) チャイルド44 上巻 (新潮文庫) ノルウェイの森〈下〉 (講談社文庫) とある魔術の禁書目録(インデックス)〈6〉 (電撃文庫)
恋愛脳―男心と女心は、なぜこう.. 愛情鎖縛―二重螺旋〈2〉 (キ.. 光の帝国―常野物語 (集英社文.. 今日の芸術―時代を創造するもの.. 今日はぐっすり眠りたい。 (幻.. ナイチンゲールの沈黙(上) (.. ガン病棟のピーターラビット (.. チャイルド44 上巻 (新潮文.. ノルウェイの森〈下〉 (講談社.. とある魔術の禁書目録(インデッ..

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恋愛脳―男心と女心は、なぜこうもすれ違うのか (新潮文庫)

[ 文庫 ]
恋愛脳―男心と女心は、なぜこうもすれ違うのか (新潮文庫)

・黒川 伊保子
【新潮社】
発売日: 2006-02
参考価格: 380 円(税込)
販売価格: 380 円(税込)
恋愛脳―男心と女心は、なぜこうもすれ違うのか (新潮文庫)
黒川 伊保子
カスタマー平均評価:  4
恋愛本の原点は、ロボットの対話機能(人工知能)研究だったとは
本書の「結び」で、男性脳と女性脳が存在することに気が付いたのは、人工知能(AI)の研究に携わった時で、ロボットの対話機能を開発していた時だと告白していて驚いた。 改めてプロフィールを拝見して、黒川伊保子氏の執筆、ビジネス活動の原点がAI研究にあったのだと認識して全てが腑に落ちた。 本書を読んでいると、男性脳と女性脳は永遠に理解し合えないような気持ちになっていた。 しかも黒川伊保子氏は、男性脳に少し批判的なコメントを付け加えて女性読者を惹きつけ、一方で男性読者には女性脳に好かれる為のアドバイスを与える巧みな筆使いである。 結局のところ、お互いに理解できないことがあっても男女脳がすれ違うものだと理解することが幸せな生き方である。
手に取って、損はなし!
書き手主観の恋愛体験が全体を通して多少入っているにせよ、私は嫌味に感じたりすることはありませんでした。解説書というよりは、個人の体験を通して説明を工夫しようとしている、男女の脳差について書かれたエッセイです。 恋愛について悩む時に手に取って、相手の行動に理解を示すための一助とする分には大変オススメできる本です。個体差はあれど、絶対的な脳の機能について知る事で、自分の心の平穏が保たれるならよいことだと思います。特に相手に会えなくて不安なとき。良い結果も、残念な結果も逢えば解決できることも多い。逢えない時間にふとよぎる「心配」に利く一冊です。 私にとっては発見も多く、コストパフォーマンスの高い一冊でした。
パートナーにも読ませたい1冊
男性と女性の脳の構造の違いが引き起こす、思考回路・思考方法の違いについて解説した本ですが、具体例満載で小難しいことはひとつも書いてありません。 その具体例とは、著者と息子、そして夫との日常の出来事で、読み飛ばすのがもったいないと感じるほど、みずみずしくて豊かな時間が伝わってくる上質のエッセイになっています。茶目っ気たっぷりで、鋭い視点を持つ著者の人柄も伝わり、読んでいてとても楽しかった。 男と女がなぜすれ違うのか、読みながら思い当たることがありすぎて、何度苦笑したことか・・・。パートナーと読めば、お互いの理解がより深まるかもしれません。
「セックス・アンド・ザ・シティ」を彷彿とさせるエッセイ部分が魅力
 朝日新聞の紹介に引かれて、即買って読んだ。本書の出だしのエッセイ部分はSex and the city のキャリーのモノローグのように軽快で小気味いいが、中盤の一般論になるといきなりしらけた。特に気になった問題点は 1.科学的論拠を示さないまま、断定的な話し方で進めてしまっ   たこと(読者層の見誤り?)   2.女性=女性脳の持ち主、男性=男性脳の持ち主 と関係を固定化してしまったこと。 の2点だったのでは? どんなに「典型的な男性脳」の持ち主でも、「自分を失うような恋愛」に溺れるような「例外的経験」をすることもあるはずだ。そのようなダイナミックな変化を変数に入れれば、もっと説得的になったのではないだろうか?  私はこの人のプライベートなエッセイが好きだ。一方、論理的なところは今ひとつだ。本当は、星の数は3,8ぐらいで決して4には届かない感じなのだが、「男性脳」である時間が比較的長い私は、ついついこの作者に甘くなってしまうようである。 また、他の本が出たら買うかって? ?たぶん、ね。
スリリングな文体に乾杯!
著者の黒川さんは「純粋な女性脳」の持ち主。 「純粋な男性脳」の持ち主である【私の大好きなひと】とのやりとりが秀逸です。 まず先に結論ありきであり、科学的な論文と考えて読むと肩透かしを食らったような、単なるのろけ話に思えなくもありませんが・・読み物としては一級だと思います。 もともとロボットに人間と自然に会話させるプログラム(人工知能)を研究していたころ、男性の会話と女性の会話に、まったく相容れないものを発見してしまう・・というのが黒川さんの原点だそうです。コンピュータ・プログラムを組み立てるような緻密な論理のアタマとビビッドな感性がシームレスの文体は、好き嫌いが別れるかもしれませんが、スリリングで新しく、それだけでも読む価値があります。 男女の間には、どうしようもなく深くて長い川があります(BYのさかあきゆき)。それをのり越えるには、言葉による相互理解が難しいだけに、肌と肌のふれあいは必須なのです。 男子にとっても、(おそらく)女子にとっても納得の一冊、おすすめします。

愛情鎖縛―二重螺旋〈2〉 (キャラ文庫)

[ 文庫 ]
愛情鎖縛―二重螺旋〈2〉 (キャラ文庫)

・吉原 理恵子
【徳間書店】
発売日: 2002-06
参考価格: 600 円(税込)
販売価格: 600 円(税込)
愛情鎖縛―二重螺旋〈2〉 (キャラ文庫)
吉原 理恵子
カスタマー平均評価:  4.5
二重螺旋2
前作の続き。実の兄弟にもかかわらず肉体関係を要求してくる兄・雅紀を心では拒絶しながらも体で応えてしまう主人公・尚人。
今回は尚人の学園生活や雅紀の仕事の様子も描かれ、すっかり存在を忘れてしまっていた(私だけ?)父親の現状や、雅紀と母親の情事を知って出て行ってしまった姉・サヤカも再登場。
前作では語りつくせなかった人間関係が見えてくる。
読み進めるうちに、彼らの父親や家族を崩壊させた原因でもある不倫相手に対して怒りを覚えてくる読者も多いはずである。

前回同様、感情移入させるような文章はさすが!!といえるし、次の展開が気になるので一気に読めるのは確か。
しかし前作が衝撃的なストーリーだっただけに、今回は補填的なイメージを抱いてしまったのも事実。
「二重螺旋・完全版」として楽しめるのではないでしょうか?
買って損はないはずです。
まさに2人の世界・・・
「二重螺旋」「愛情鎖縛」と2冊続けて読みたい本ですね。
吉原理恵子さん独特の表現と話の運び方で、気がついたら話の中に入りこんでいました。
兄である雅紀との関係に戸惑い・拒絶を覚えつつも惹きずられていく尚人。
絶対的な存在感を持ち、尚人への異常なほどの執着を抱く雅紀。
雅紀が誰より尚人のことだけを大切にしていることが分かる1冊でした。

そして、あまりの格好よさに、雅紀に惚れました。
これから2人がどうなってゆくのかがとても気になります。
禁忌の向こう側の闇
 兄弟相姦という禁断の一線を越えた雅紀と尚人。尚人の何とかその一線の向こうの闇に呑まれまいとするあがきもむなしく、兄雅紀の着実な導きと巧みに張り巡らされた罠によって光は遠のくばかり。読んでいて、前作以上の恐怖に身を削いでゆかれるよう。その闇を取り巻く人間模様も少しづつ変化がみられ、ますます目の離せない展開。尚人の友人桜坂や雅紀の高校時代の友人霧原など今後の活躍の楽しみな登場人物もでてきて、つづきが待ち遠しくてたまらない!


光の帝国―常野物語 (集英社文庫)

[ 文庫 ]
光の帝国―常野物語 (集英社文庫)

・恩田 陸
【集英社】
発売日: 2000-09
参考価格: 520 円(税込)
販売価格: 520 円(税込)
光の帝国―常野物語 (集英社文庫)
恩田 陸
カスタマー平均評価:  4
不思議な本
初めて読んだ恩田陸の作品で、その後何冊か読んだ中でも最も好きな作品。 読みやすく、入り込みやすい。 不思議な現実感があって、本当にこういう人たちがいるように感じてしまう。 ちょっとした気分転換にオススメ
本家本元は『ポーの一族』(?)
作者は萩尾望都ファンで、とくに本書は『ポーの一族』に似ているという話を以前から聞いていて、一度読んでみたいと思っていましたが、今回読んでみて、成程、部分的には確かに似ていると思いました。 似ていると思ったのは「手紙」という話で、いろんな時代にあちらこちらの場所に出没するツル先生が、果たして同一人物だろうかという話ですが、これは『ポーの一族』の「ランプトンは語る」にそっくりです。 「いったい、日本中、どれだけの場所でこの先生は草履を履いて校長をしていたのだろう。」(「手紙」より) 「世界のどれほどの地域、どれほどの年代にわたって、偶然にもエドガー・ポーツネルという名が書類にちゃんと記されているのか?」(「ランプトンは語る」より) この相似は決して偶然ではなく、作者は『SF Japan』06年秋号での萩尾望都との対談で、「私は『ポーの一族』のなかで、とりわけ「ランプトンは語る」が好きなんです。」と語っていることからも、「手紙」の設定や上記文章の相似は、「ランプトン?」を意識してのものであるのが明らかです。 また、「常野(TOKONO)一族」の母音も「ポーの(POONO)一族」とまったく同じです。 ただ、似ているのはここまでで、後はそれほど似ているとの感じはありません。 本書の中核は表題作「光の帝国」で、これは超感動作で、この話だけでも本書を読む価値はあろうというものです。 逆に他の話は今ひとつというか、中途半端な感じのものが多いのですが、「常野物語」というシリーズのようなので、本書の中の話の大半が序章のようなもので、これから物語が膨らんでいくのでしょうね。何にしても、続きもまた読んでみたいシリーズです。
続きが読みたい
 不思議な能力を持った常野の人々にまつわる連作短編集。とはいっても、一話一話に終わりはなく、次を感じさせる構成になっています。何でも記憶できる春田一家、先のことが分かる美那子、200年も校長をやっているツル先生、自分の”飛ぶ”力を思い出した亜希子、裏返すか裏返されるかの戦いを続ける瑛子。これら、常野一族の能力はなんのためにあるのか。これから彼らはどう生きていくのか。話はどんどん広がりそうで、この先ずっとシリーズ化してほしいなあと思うような作品でした。  タイトルにもなっている「光の帝国」の章では、悲しい出来事に思わず涙ぐんでしまいましたが、最後の「国道を降りて・・・」は、常に在野にあれとあちこちに散らばっていった常野の人々が、これから徐々に居場所を求めて集結しそうな気配を感じさせるとともに、過去と現在がつながる不思議な因縁に少し心があたたまりました。最後は清々しい終わり方で、私まで心穏やかな常野の人々とふれあったような不思議な感覚が残りました。  恩田陸の作品は、いつもジャンル分けができないなあと思いますが、これもそうですね。ファンタジーという一言ではくくれない、奥の深い作品なんです。何度も読み返したくなる、ステキな作品でした。
ひそやかに生き、つないできた特殊な能力を持つ常世の人々を描いた短編集
一つ一つの物語は短くて、時系列に並んでいるわけではないので、人物とその能力、物語同士のつながりの把握のため二度読み直しました。世界の端々でそれぞれの物語や生活を持つ常野の血をひく人々が、知らず共通した何かに大きな仕事に向かっているという大きなくくりの中、彼らの壮絶で悲しい過去と謎が解き明かされてゆくのですが、わたしは表題の「光の帝国」と不思議な一家とこころある先生との交流があたたかい「大きな引き出し」が好きでした。それから、何十年も校長先生をしているツル先生が見殺し(ではないけれど)にしてしまった子供たちとの邂逅が描かれる「国道を降りて…」も。常野の人々は遠くの音を聞き分けたり、知識を際限なく覚えたり…といった特化した能力を持っているのですが、多くのファンタジーのように不死身でも、一般よりも丈夫なわけでもなく、ある意味では一般の人々と同じです。彼らは、静かに目立つことをせずに暮らしていても、しらず見出され、一部の目立つ能力のおかげで、ひどいめにあったり阻害される可能性を持ち続けています。常野の人々はいつのまにか、わたしの住む世界のある人々と次第にかさなってゆきました。すべてを読んだ後で、「光の帝国」の中の「お祈り」を読むとすべてが凝縮されたものを見たような気持ちになりました。苦渋の中の自己肯定の継続という難しいことをしてきた常野のこどもたちには頭がさがる思いでした。はじめは、「光の帝国」のあまりの辛さに安全さを感じないと書いたのだけれど、それをがんばって読んだあとには贈り物をもらった気持ちになりました。
いつかこの場所へ
もしかしたら、自分の居場所はほかにあるのではないか。今ここではなく、どこか遠くに。子どもの頃、そんなファンタジーを持ったことはありはしないか。 なにか特別な力を与えられ、なにか特別な運命の元に呼ばれ、なにか特別な使命を背負い、なにか特別な仲間と出会い、なにか特別な私が生まれる。 しかし、少数派であるというだけで「特別」になってしまう側から見ると、迫害される悲しみがあるかもしれぬ。ただ当り前に生まれただけであるのに、特別なものを勝手に用意されてしまって。 そんな葛藤を織り込みながらも、すっきりと淡く優しく儚げに、幻が田舎の風景に描き足されていくと、とても魅力的な人々が透けて見えてくる。 常野の一族の伝説や噂話のような、遠くのほうに位置する物語から始まり、読み進むにつれて、少しずつ、どのような一族であるのかがわかるような順序で収められている。 読み終えて思う。光の帝国は子どもたちの帝国。子どもが子どもらしく、その子らしく過ごせる、そんな世界であるのではないか、と。 読み終えたときは、きっと少しきれいな顔になれるだろう。

今日の芸術―時代を創造するものは誰か (光文社文庫)

[ 文庫 ]
今日の芸術―時代を創造するものは誰か (光文社文庫)

・岡本 太郎
【光文社】
発売日: 1999-03
参考価格: 520 円(税込)
販売価格: 520 円(税込)
今日の芸術―時代を創造するものは誰か (光文社文庫)
岡本 太郎
カスタマー平均評価:  4.5
古さと新しさ
社会的政治的な本だ。 時代の影響だが著者の認識にはマルクス主義の臭いがある。 内容は古いような新しいような、 普遍的な要素と時代的な要素が入り混じってる。 官僚制が支配する近代社会に対して人々はどのように対峙すればよいのか、 というポジションが著者の根本にある。 だが、現在は50年前とは異なる状況がある。 官僚制が支配の道具であることは変わらないが、 究極の官僚機構とも言えるコンピューターネットワークが幅広く人々の隅々まで普及した時代に、 官僚制からの逃避を訴えてもあまり説得力がない。 むしろそれそれをどう使うかを問うのが今の方向に思う。 また、自由を使いこなせる人がいる一方で、 自由に振り回されるだけの人も多いことも知られている。 精神の自由さは、確かに大きな価値ではあるけれど、 それもいくつかある大きな価値観のうちの一つにすぎず、 自由が犠牲にする取り返しのつかないものが世の中にざらにあることも認識されてきた。 今の日本人にとって、「すでにかなり自由だけどだから何なの?」とか、 「自由だけど幸せではない」、「自由だけど何をすればいいのか分からない」、 そんな不満の方が現代的に思える。 その一方で、前衛芸術の美術史における位置付けを、明白に語っている部分は説得力が高い。 言い方は微妙に違うが、モダンアートでは、技術の巧拙と芸術的価値を分離する試みがなされており、 それがヘタクソに見えるピカソのキュビズムとか、 アンリ・ルソー、セザンヌ、ゴッホなどが高評価される理由だという。
芸術3原則について
『人生を変えた本』なんて言葉をたまに聞くけれど、本に人生を、生き方を変えるほどの力はない。少し前まで僕はそう感じていた。 しかしこの本を読み終えた今、感動したとか、面白かったとかそんな一時的な心の変化ではない、もっと『生にのぞむ姿勢』のようなものを教わったように感じている。 この本についてよくとりあげられる芸術の3原則、『うまくあってはならない、心地よくあってはならない、きれいであってはならない』 この言葉を本当に理解している人はどれくらいいるだろう。 多くの人はこの言葉を額面どおり受け取っているのかもしれないが、太郎さんは額面どおりの意味でこの言葉を発しているのではないと思う。 『うまい』とか『きれい』とかいうのは社会で一般的に良しとされている、いわば自分の外にある価値基準だ。 この3原則で太郎さんが言わんとしているのは、そうした『自分の外にある基準』に沿う形で芸術を創造しようとするな、ということではないかと思う。 この本は『芸術』について語っているけれど、太郎さんの中で『芸術』とは『人生』そのものだ。 人は育つにつれ無意識に、社会で認められている価値観に染まり、その価値観に沿う形でうまく、きれいに生きようとする。しかし実際はそううまくは生きられない自分に直面し劣等感を抱きがちだ。 太郎さんはこの本の中で 『うまく生きようとか、きれいに生きようとかするな。そのままの自分で真正面ぶつかっていけ』と言っているように思うのだ。 芸術3原則をそう解釈したとき、僕は初めて、『自分の人生を生きる』ことの意味を理解したように感じた。
輝いてますか?ということ。
   本書を読んでまず驚くのはその「明快さ」だ。  岡本太郎というと、なにか話の通じないおかしな人という印象があるが、 僕たちが記憶している像は、あれは完全なポーズだったのではないかと思える。 全体としては、なぜ「ぼくらも芸術すべきなのか」 について言及した本。 社会論や文化論、児童心理学、絵画教育についてはやはり多少の古さや こじつけを感じるが、論理を邪魔するものではないし、読むべきはそこではない。 「芸術する覚悟」 気概を持って創作していた岡本太郎というひとを知るのに良い本。 彼の姿勢は純粋ですがすがしい。 今(2008年)から50年も前に社会に対して コレだけの威を張れるのは彼だけだっただろう。 ただ、僕も長年絵を描いて、現在仕事にしている身としては、 そんなしんどい覚悟を皆がすべきとは思わない。 でもそれは「芸術する生き方」のススメであり、 その意識を持つ事は芸術家(職業的)でなくとも可能で、 確かに、そこには、輝きがあるんだ。
芸術の伝道師
 「芸術は爆発だ!」という名言でもお馴染みの、日本一有名な芸術家?岡本太郎による著作。反骨精神の塊のような著者が、芸術について非常にわかりやすい言葉で、熱く語りかけている。  本書の内容は以下の宣言に要約される。  今日の芸術は  ・「うまくあってはいけない」  ・「きれいであってはけない」  ・「ここちよくあってはいけない」  わざと逆説的に言い切ることにより聴衆の注意を引いてから、その内容について詳しく解説する点からは、生前にも見られた各種メディアへのアピールのうまさを連想させる。内容的には、芸術というのは自己革命であり、客観的に存在するものではなく、発見するものであるという点には大いに賛同するものの、「芸術」と「芸道」を比較・批判している箇所などかなり思い込みの激しい内容が見られるのは気に掛かる。  読み終わってみると、実は大した内容を論じているわけではないのだが、その語り口には圧倒されるほどの勢いが感じられ、芸術を志そうとする者を奮い立たせる力は持っているような気がする。  そもそも、岡本太郎の魅力とは、一体なんだろうか?その理論や作品にあるというよりは、過剰なまでの人間的「勢い」にあるように思われる。どこに向かって走っているのかはよく分からないが、とにかくものすごい勢いで猛進している「暴走列車」?  私にはその作品の素晴らしさがよく分からないだけとも言えるが、個人的に彼の魅力をひとつ指摘するなら、何よりパフォーマンス(プレゼンテーション)のうまさを挙げるべきだろう。もしかすると、「芸術の伝道師」という肩書がふさわしいのかも?
セックスピストルズ
全てをぶち壊しにして「また一から始めようぜ、俺たち」とか。 この本のすごいところは誰にでもわかるような言葉で繰り返し繰り返し、それも力強くメッセージを投げとるとこやと思う。「なんでわからへんねん!」みたいな苛立ちすらも感じるぐらい終始一貫しとる。 それが奇才だの天才だの言われた、なにせとにかく常人離れしたおっさんのようなイメージのある岡本太郎さんから投げられとんねんから。「俺もお前も何も違うとこないぞ!」という。 優しさに満ち溢れた本です。 芸術という言葉を他の身近な言葉に置き換えて読んでもいけます。 芸術論を超えてしまった芸術書。 芸術を志さない人でも同じ温度で感じられれると思います

今日はぐっすり眠りたい。 (幻冬舎文庫)

[ 文庫 ]
今日はぐっすり眠りたい。 (幻冬舎文庫)

・細川 貂々
【幻冬舎】
発売日: 2009-04
参考価格: 520 円(税込)
販売価格: 520 円(税込)
今日はぐっすり眠りたい。 (幻冬舎文庫)
細川 貂々
カスタマー平均評価:   0

ナイチンゲールの沈黙(上) (宝島社文庫 C か 1-3 「このミス」大賞シリーズ)

[ 文庫 ]
ナイチンゲールの沈黙(上) (宝島社文庫 C か 1-3 「このミス」大賞シリーズ)

・海堂 尊
【宝島社】
発売日: 2008-09-03
参考価格: 500 円(税込)
販売価格: 500 円(税込)
ナイチンゲールの沈黙(上) (宝島社文庫 C か 1-3 「このミス」大賞シリーズ)
海堂 尊
カスタマー平均評価:  3
ファンタジー?
「バチスタ」の詳細な医療現場の記述とスペクタクルな展開に 惚れて読んだ第2作だったがいきなり作風が変わったかのような内容だった。 ファンタジー過ぎて求めていたものとのギャップが大きかった。 ミステリーとしても十分な内容ではない。
日本医療の問題点の提示
本書は著者の前作『チーム・バチスタの栄光』と同じく,東城大学医学部付属病院で繰り広げられるメディカルミステリーである. 今回の舞台は,小児科病棟で,レティノブラストーマ(網膜芽腫)と呼ばれる小児の眼球に発生する癌を患った少年と歌声に不思議なパワーを秘めた看護師・浜田小夜を中心にストーリーが展開していく.前作でおなじみの同大神経内科学教室の田口公平と厚生労働省の白鳥圭輔も登場している.今回,田口は癌を患った小児のメンタルケア,白鳥は地域医療の予備調査という形で登場している.うだつのあがらない田口と傍若無人の白鳥は,本作でも健在だが,前作と比べると,その存在意義は少し薄くなっている(特に白鳥). 本作では犯人が分かりやすいので,ミステリー小説という面からは,少々物足りないが,前作と同様,小説という形で,日本の医療の問題点を一般の人に提示するというのは分かりやすく,効果が上がるものと思われる.今後も著者の作品を読むのが楽しみである.
海堂さんの作品はやはり面白い。
『チームバチスタの栄光』の海堂 尊の2作目。 前作に負けず劣らずの面白さでした。 ストーリーは一作一作で完結しているもののメインの登場人物はそのままなのでテレビドラマのような感覚で楽しめると思います。
大ヒットの次回作は二度目のデートに似て。
チーム・バチスタを読んだあと。 正直、逡巡はあった。 あまりに面白かったデビュー作の次は、そう、二度目のデートにも似ている。 嬉しいような、でも、なんだかちょっとだけういういしさがないような・・あれ、違う? ページを開いてちょっとびっくり。 田口先生ではないの?看護師さんが主役? ちょっとさびしかったけれど、でも途中からやっぱり出てくる田口先生。あぁよかった。 そうしてまたまた出てくる出てくる、個性たっぷりのメンバーたち。 死にかけの歌姫、アクの強い警察の役人、ひねくれた14才。 前回は影に隠れていた看護師さんたちの世界があざやかに切り取られる。 医者の世界もなんのその、権謀術数・人心掌握・毀誉褒貶。 あぁ、でも一部の人には怒られるかもしれないけれど、どうも女子の目線で書かれる小説って、感情的でいただけない。 思い入れが強くて気持ちでつっ走って、他人の目を気にして・・ぶっちゃけ、いらつく。 もちろん場面の転換で田口先生の目線に戻りもするのだが・・ なので前作よりも少しだけ、評価は低めで。
ナイチンゲールの沈黙 - 我慢して読み終えました
医師が第三者機関の役人と、入院患者に関係する殺人事件を解明する物語。 がんばって最後まで読みました。早い段階で話の落ちの予想がついてしまいます。 全登場人物がひねくれたような、自分に酔ったようなせりふしか言いません。 別名、別名、とやたら別名が出てくるのも苦手でした。

ガン病棟のピーターラビット (ポプラ文庫)

[ 文庫 ]
ガン病棟のピーターラビット (ポプラ文庫)

・中島 梓
【ポプラ社】
発売日: 2008-08
参考価格: 567 円(税込)
販売価格: 567 円(税込)
ガン病棟のピーターラビット (ポプラ文庫)
中島 梓
カスタマー平均評価:  5
「生死一如」
「アマゾネスのように」は闘病記らしい作品でしたが、こちらは闘病期間中のエッセイ集と言った趣があります。 更に言えば、その文章には「死」を意識した冷徹さがあります。 乳がんから17年後に再発したすい臓がん、そして肝臓への転移が、この作品を書かせているのでしょう。 「宗哲さんのこと」と言うこの本の中では異質な章があります。禅僧宗哲との出会いと、その哲学に感銘した作者の心境が書かれています。それこそが、今作者の置かれた状況に一番マッチした感慨なのでしょう。そして、その心情が、溢れんばかりにこの本を満たしています。 作者のデビュー当時からのファンとしては、「何もせずにいれば、『あと半年、いやそこまでもたないかもしれない』」とか、「末期ガン患者」と言う言葉は、聞きたくなかった言葉です。 いつまでも元気で「グイン・サーガ」を完結させて欲しいし、「グイン後伝」も書いて欲しいと思います。 「ヤーンのみ手」にお任せするのではなく、もっと生きて私たちを楽しませて欲しいと思います。 「あとがき」の壮絶な文章に言葉を失いました。
闘病中の方にも読めると思います
作家、評論家の他に多岐にわたる楽器演奏、ライブ活動、脚本家としてマルチな才能を持つ著者は、 17年前の乳がんとは別のがんを発症、手術することになった。 この本は、がんの発見から手術、入院から、退院して体からすべての管がぬけるまでの闘病と心に映る事象を綴ったエッセイ。わかっているつもりだった「死」と隣り合わせになってみて初めて意識した「死」と「生」。 一歩はなれた所で自分を見つめる中島だからこそ、同じ病で悩む患者の助けになると思う。
巨星の思いを
かの手塚治虫から「今世紀最高のクリエイター」と激賞された著者。そのような識者・実作者の推薦など不要なほど、世界でもっとも長く面白く熱い小説を書いた人として著者自身の輝きで世界の文学史に屹立している偉大な作家・評論家の、二冊目の闘病記です。 必ず来る「死」について「覚悟」を持つことができたからガンになって幸運だったと言い切る著者の強さ。 あまりにも透明で静かな文体は、既に幽冥境を異にした吹き抜ける風のようで逆に読者が不安になります。これだけのパワーのある方に残された時間に限界が見え始めたことの残酷さ。 あと百年でも二百年でも著者には生きて本を書いていてほしい。できるものなら自分の寿命を差し上げたい。それができない無力な自分に、できることは何だろうと問いかけなおす素晴らしいきっかけになりました。 限りある命をどのように燃やして生きるのか。 時代の先端を疾走してきた著者の、メッセージを皆さんで受け止めてほしい、切にそう思いました。 先生。ついにその境地にまで赴かれてしまったのですね。
この人にしか書けない闘病記
栗本薫氏の作品はグインサーガが始まった時から、中島梓氏名義のものも「文学の輪郭」から読みつづけてきた。 多作かつ人気シリーズをかかえる著者が、病気発症・宣告・ガンセンター入院・そして大手術・・予後を、淡々とときにはユーモアをかんじさせる筆致で描いている。ガン体質をみとめ、病気を明晰な視点でとらえ、物故した禅僧や父親の想い出を織り交ぜつつ。 書き手の勇気が、重く深刻にならざるを得ない闘病記にさわやかな読後感をあたえる。 「二十年の寿命を貰えるなら、二十年分書きつづけよう・・」の一文に、長大なサーガの行く末を案じてしまう読み手へのつよいメッセージが感じられた。物語を書きつづけることを運命づけられた著者にしか書けない闘病記であるとおもった。 表題・・、なぜピーターラビットなのか?わかった時しずかな感動がひろがる。

チャイルド44 上巻 (新潮文庫)

[ 文庫 ]
チャイルド44 上巻 (新潮文庫)

・トム・ロブ スミス
【新潮社】
発売日: 2008-08-28
参考価格: 740 円(税込)
販売価格: 740 円(税込)
チャイルド44 上巻 (新潮文庫)
トム・ロブ スミス
Tom Rob Smith
カスタマー平均評価:  4
読後感は良い
読後感が素晴らしいので、どうしても高評価をつけてしまいがちだが、読んでいる間の嫌な気持ちについて触れないわけにはいけない。 子供の連続殺人どころではない、地獄のようなスターリン弾圧の中でイジメ抜かれる主人公の一家の描写を読んでいる間は、とても気分が暗くなったし、その気分の落ち込みは本当の歴史を知る上で役に立っているのならともかく、作者の想像をなぞる役にしか立っていないような気がした。 スターリン体制下のソヴィエト体制側の人々の描き方があまりにも醜い。 実際に歴史的事実はあるのだと思うが、実在の歴史上の国家を外国人が描くのであれば、その心理描写についても、それなりの根拠が必要になるのではないか。つまり、本当にソヴィエトの体制側の人間の心理を知らないのであれば、悪意に満ち満ちた人間描写は不当となると思うのだ。 私はこの本を書いた当時、26?28才であった作者がソヴィエトの体制側の人間の心情を理解しているとは思えない。
驚愕の展開!
本作は、暗い話やグロテスクな殺人の描写が続いて、ダークな気持ちにはなるが、最終的にはハッピーエンドになるので安心して読んで欲しい。本作の舞台はスターリン体制下のソ連で、主人公は国家保安省の捜査官レオ・デミドフだ。上巻の1/3くらいまでは、まったく物語のつながりが見えず、流れを読めるようになってくるまでは読み進めるのに時間がかかった。後半まで、プロローグが一体なんの話をしているのかさっぱり訳がわからなかった。その後、一気に20年後の1953年にとび、物語の本編が始まる。主人公のレオと妻のライーサが窮地に立たされるあたりからだんだんと物語に引きずり込まれ、その先は一気に読み進めてしまった。レオが自身の立場を危ぶめながらも、少年少女の連続殺人事件の捜査にどんどん深く関わるうちに次から次へと謎が明らかになり、全ての話が繋がっていく。ラストの展開はまさに「驚愕の」という感じだ。 私自身が歴史に疎いため、物語の舞台となっているスターリン体制下のソ連を想像するのが難しかったが、途中で投げ出すことなど出来ないほどに重厚で面白い作品だった。 著者の次回作にも期待しています。
おもしろい!特に、上巻。
おもしろい! 飢えに苦しむソビエトの片田舎の一風景から始まります。 その描写も、え!?猫を捕まえて食べるの?!という場面ながら、 罠をしかける子ども二人の描写がとても興奮する。 この最初の描写が、後へと続く大事な描写になるとは。 20年後、刑法も、刑事訴訟法も、憲法も、自由を守るものではないソビエト。 人が簡単に逮捕され、有罪判決で処刑される現実。 お互いが密告におびえ、監視しあう、夫婦、同僚、上司でさえも。 足下の安全はまったく薄氷を踏むのと同じ。 そんな描写がリアルです。 そこで生きる主人公レオ。犯罪があることを否定はできず、立ち上がります。
期待はずれ
前評判が良かったので、期待して読みましたが、期待はずれでした。なぜ、これだけ売れているのかよく分かりません。
フラッシュバック
この小説を読んでいる途中で突然フラッシュバック現象を感じました。自分の幼少期がフラッシュバックしたわけではなく、主人公の幼少期の映像が脳裏に「バッ」「バッ」とフラッシュのようにありありと甦るのです。これはすごい。なるほど、映画化が予定されるわけです。 上下二巻は結構ボリュームがあり、読み始めるまでに躊躇がありましたが、食いついてしまえばあとは作者の思うつぼです。 作者は、がんじがらめな関係性の中でしか成立し得ない人間存在の息苦しさを緻密に描きだしています。 人間は独立した存在ではなく、その起源からしてすでに他者に依存しています。どんなに強がってみたところで、すべての人間は母親から生まれてくるしかないのです。 この世で初めて出会う他者である母親や父親との関係性、兄弟との関係性、恋人や配偶者との関係性、コミュニティとの関係性、そして国家との関係性。 様々なしがらみの中で生きる辛さは現代日本社会の閉塞感に通じるものもあるように感じました。 思考しているのは自分です。そして、自分以外はすべて他者です。他者との関係構築につまづくと、自我を維持するのは困難になります。自分はたった一人ですが、他者は無限に存在するのですから。 他者との関係性という多面体をサスペンスという媒体を用いて見事に描き切り、しかも破綻をきたしていない。作者の力量に感心するのみです。

ノルウェイの森〈下〉 (講談社文庫)

[ 文庫 ]
ノルウェイの森〈下〉 (講談社文庫)

・村上 春樹
【講談社】
発売日: 1991-04
参考価格: 490 円(税込)
販売価格:
ノルウェイの森〈下〉 (講談社文庫)
村上 春樹
カスタマー平均評価:  4
年末読書三昧
約20年ぶりの再読。本書は恋愛小説として読まれているのであろうか。結局ワタナベ君は緑さんとうまく行ったのであろうか?本書の最後にも出てこないし、現在のワタナベ君の記述にも出てこない。ワタナベ君の周りは「死」であふれている。これでもか、というくらい「死」が出てくる。その「死」から受ける、彼の喪失感が物語の根本をなしていると思う。その喪失感に対抗することなく、喪失感が彼を運ぶまま、生きているのではないか。この物語の中に、ワタナベ君の意思を感じるところが少ない。彼は意思を持たず、まわりに迎合することなく、生きている。この生き様は覚悟のいる生き様である。キズキ君が亡くなったあと、彼はこの生き様を選んだのである。 大学入学前に読んだのにも関わらず、私はこんな生活をしなかった。いやできなかった。そこまでの覚悟は無かったし、一個人として自立していなかった。本書を再読して思ったことは、恋愛小説というよりは、青春時代をいかにして生きるか、を皆に問いかけている物語だと思う。その問いかけに対して僕たちの生き様が答えとなるのである。
何も残らない
残念ながら何も心に残りませんでした。 官能小説と恋愛小説の境目のような感じがしました。 今まで男性作家の恋愛の話はあまり読んだことがないので、 男性側から見た恋愛はこういうものなのかなとも思いました。
青くさくて、感傷的すぎる。記憶ってそんなもの
村上春樹って名前がやたらと一人歩きしいるが、私は村上春樹の本ほど予備知識なしに読んだ方が断然楽しめるものはないと思う。 事実、私は恥ずかしながら中学生まで外国文学しか読まない西洋コンプレックスばりばりの文学少女だったので、たまたま家にある『ノルウェイの森』を読んだとき、村上春樹なんて名前まったく知らなかったし、これがベストセラーなんてことも知らなかった。 だから、よく見る評価で“これがベストセラー?”とか“これが純文学?”とか“これがノーベル賞候補の作家?”とか書いてあるととても違和感を感じる。 そういう先入観なしに読んだら、ビックリするくらい自分の中にスルスル入ってくる奇妙な小説なのに・・・・。これはまぁ人それぞれだろうけど、私は少なくともこの露悪的なほど感傷的で理不尽な小説に物凄く感動したのを覚えている。 死人が多いとか、整合性がないとか、そんなこと他の小説でも山程あるし、性描写も特に過激だとは思わなかった。そんなことよりも、ただただ胸が痛くなった。 直子はキヅキや姉の亡霊に囚われ続けていて、本当に人を愛せなくなっていたのかもしれない。そんな静かな生を感じさせる直子を、唯一救えたかもしれないワタナベ君が、鮮やかな生を感じさせる緑に惹かれていく過程。そして直子やキズキが何故死ななければいけなかったのかの徹底した"分からなさ"は、この奇妙なストーリーだからこそリアルに浮かび上がってきて、痛々しい。 人の記憶なんて不確かなものが多い。事実、自分の胸にしまっている大切な記憶や思い出を掘り起こしたら、『ノルウェイの森』の様に奇妙で生々しいものが出来上がってしまうんじゃないかと思う。私は、この小説はワタナベ君が直子のことを忘れないために、書いた小説なのだと思う。 だからこそこれ以上ない位感傷的なのだ。大人になるとよくわかるけど、過去の記憶を思い返すときほど感傷に耽ることはないのだから。実際にあの時の中に身をおいていたころ、自分がどれ程青くさくて愚かなのか分かっている人はいない。
読むほどに深く理解できる作品です
 小説の中に何度か登場するトーマス・マンの「魔の山」の中で主人公が向かったサナトリウムと、「ノルウェイの森」の主人公ワタナベ君が向かった「阿美寮」が重なる。対象が異性・同性の違いことあれ人里離れた山奥で暮らす、病的な人物たちを描く。  ただ、ノルウェイの森に出てくるレイコさんや直子は正常と病との間にいる。どちらも過去を引きずりながら精一杯生きようとする。  「ノルウェイの森」を読むのはこれで3度目。20代の頃は主人公な直子の気持ちが良く分かった。30になって読むと、レイコさんの気持ちが良く分かるし、2人を慮ったやさしさと気配りのうまさを特に感心して読んだ。読むほどに深く理解できる作品です。
不可解から深い感動へ
本の虫だった子供のころにはじめて読んで、まるでワタナベ君に愛着がわかず、親近感も持てず、全然わからなかった。わからない上に、自分のものの見方がわからなくなり、現実にどう対応していいかわからなくなり、自分はおかしくなったのかと思った。セックスの描写にも頭がパンク状態だった。 再び読むのが怖かったが、本は捨て(られ)ずに押入れに入れていた。 それから20年近くたって再び読んだ。じっくり向かい合って。 ・・・・・・胸が苦しいほど没頭した。 今になってこんなに面白く大好きな本になるとはなんとも不思議。 ワタナベ君は、私が子供の時には未知で不気味な人だったが、今は、そうなりたかったような、そして自分はなれなかった冷めてゆるぎない自分を持った憧れの姿になっていた。

とある魔術の禁書目録(インデックス)〈6〉 (電撃文庫)

[ 文庫 ]
とある魔術の禁書目録(インデックス)〈6〉 (電撃文庫)

・鎌池 和馬 ・灰村 キヨタカ
【メディアワークス】
発売日: 2005-07
参考価格: 599 円(税込)
販売価格: 599 円(税込)
とある魔術の禁書目録(インデックス)〈6〉 (電撃文庫)
鎌池 和馬
灰村 キヨタカ
カスタマー平均評価:  4
純粋に「楽しめた」ストーリー
非常に肩の力を抜いて読むことが出来ました。 5巻辺りからそういう感触はあったのです。 この巻で鍵を握るのは「風斬氷華」という一人の転入生。 彼女は「禁書目録(インデックス)」の初めての友達。 ・・・・・・・・・・・・・・ 全て事件が解決した時、彼女は今にも「学園都市」という世界から消えて無くなりそうでした。 自身の存在。 自身の能力。 守りたかった「初めての友達」。 守れた「初めての友達」。 思い返す「全て初めてだった一日」。 失ったもの。 失う者。 それは「初めての友達」。 「何故?」と彼女は当麻に問い続けます。 その「幻想」が迎えに来るまで。 私はこういうストーリーには弱いですね。 別にお涙頂戴のつもりで作者が書いているとは思えないです。 純粋に生まれた作品。 だからこそすぅーっと心に染み込んできました。 風斬氷華という確かな存在の確かな「想い」が。
びっくり
そりゃこの巻買って表紙やカラーページを見たときは「うわぁ・・」と思いましたよ。 こういうのはもういい加減やめてと言いたかったです。 正直これまでのは3巻と5巻以外微妙でした。まぁ1巻は良い部分もありましたけど けどこの巻はかなり良かったです。 序盤はヒきましたけど、それ以上に終盤がとてもよかったです。 ただやや長すぎると思う人もいるかもしれませんね。 ☆5の理由として、終盤では感動させられました。とても良い話だったです。 そして賛否両論の主人公上条。批判する方には 説教くさいとか話長いとか言われてますが(僕は3巻の彼を見て好きになりました)、 今回の彼については断言できます。とてもカッコいいです。
この巻から読んでみるのもありかもしれない
稚拙な文章表現がこの作者の欠点でしたが、この巻以降随分、印象が変わってきたと思います。地下街での戦闘シーンは圧巻です。 小萌先生、黒子といったサブキャラクターも生き生きと魅力的に描かれています。そして特筆すべきは、今まで何もできないお姫様(?)のインデックスが、無敵とも思われる巨大なモンスター相手に魔術の知識で立ち向かっていくのです。若干唐突な印象ではありましたが・・・ 一方で、本巻のヒロインともいうべき風斬の描き方に中途半端な印象は否めませんでした。普通の女の子が普通でない自分に気づいたとき、それにどう向き合うだろうか、普通の女の子は即座に「自分は化け物」と結論付けはしないだろう。「実は普通ではなかった女の子」このキャラクターの練りこみに少々つめの甘さと消化不良を感じてしまい、ラストは若干白けてしまいました。 相変わらず魅せるキャラクター、それに加ええてパワーアップした情景描写、主人公のユニークな日常は読んでいてとても楽しい。風斬周辺にもう一捻りあれば満天でありました。
作家は成長している
 とある魔術の禁書目録(インデックス)〈5〉 (電撃文庫)よりも文章がましになっていると思います。しかし相変わらず駄文です。駄文ぶりも嗤えます。それから、僅少であはありますが字句の意味を遣い違えているところが鼻につきますね。  この巻の物語が今後いったいどういう展開を見せるのか、どういう伏線になるのか気になるところ。アニメ版では精々この第六巻無い次第七巻まででとまるで小なぁ。残念残念。アニメ版第二期を見たいなぁと思います。そして、希望としては現行の最新刊であるとある魔術の禁書目録(インデックス)〈15〉 (電撃文庫)か16巻まで、或はとある魔術の禁書目録(インデックス)SS〈2〉 (電撃文庫)あたりまではアニメにして欲しいなぁと思うところ。しっかりアニメにして、オリジナルの不出来なところを修正して欲しいですな。―――アニメから入ったものはこういうのです。
8/31→9/1
学園都市の新学期初日。それは、上条当麻のとびきり不幸で、長ーい長ーい夏休み最終日の続きにふさわしく、魔術や超能力がらみの事件にがっちり巻き込まれるいちにちなのでした。 まず、上条君、タフだねぇ。それと、前巻とあまり間をおかずに読むと良いと思います。翌日の話なので。ていうか、上条君休みなしだし。8/31→9/1で。中身は、今回も、おいおいおい...っと突っ込みたくなりますが、少しまとまってきたような気もします。でかい話につながるようですし、インデックスも少し活躍始めてますし。しかし、最後はどうなって終わるんだろう?ちょっと気になります。

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 更新日 2009年7月8日(水)  ※ 表示価格は更新時のものです!      メール      相互リンク