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超・殺人事件―推理作家の苦悩 (新潮文庫)
・東野 圭吾
【新潮社】
発売日: 2004-04
参考価格: 460 円(税込)
販売価格: 460 円(税込)
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・東野 圭吾
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カスタマー平均評価: 4.5
文学界を舞台としたブラック・ユーモアが炸裂! 本作は、短編小説8作からなります。
いずれも、推理小説の執筆事情を垣間見せながら、
強烈なブラック・ユーモアをかましていく快作であり、
著者が今やこの分野の第一人者とも言えることから、妙に説得力があります。
ちなみに、「黒笑小説」の文壇モノの短編を読んでいても感じたのですが、
江戸川乱歩賞受賞後、「秘密」のスマッシュ・ヒットまで共に不遇を囲ったからでしょうか、
登場人物の描き方を通して、著者の編集者に対する愛情が伝わってきます。
反面、巻末の短編で「ショヒョックス」に翻弄される姿を描くことで、
評論家に対する恨み(笑)を晴らしているようにも…。
おもしろい! 推理作家の目線で、小説を楽しめる作品。一章の超税金対策殺人事件は、特に自虐的な要素とブラックユーモアがきいていて、非常に面白い。
超理系殺人事件では、物語をすこぶる理系で責めておいて、わかったふりをした読者を脾肉る。だから、最初に読み飛ばせといっただろうと。超犯人あて小説事件では、出版関係者に毒を吐いているが嫌味がないから、ヤラレタ!という程度でニヤリとさせられる。
これまでの東野作品は、筆者と読者という風に二人称で楽しめた。だが本書は、次元も目線も、主人公すら自在に変えてより複雑に楽しめる。要所には伏線を張って、ギャグに変えてしまうし、東野圭吾の引き出しの多さを体験できる。他作から入ると、ある意味裏切られた感はあるだろう。だが、結局、東野圭吾はなんて頭のキレる作家なんだろうと、改めて尊敬する一作。
よくわからない 初めて読んだ東野圭吾作品。「容疑者X」が話題になっているので、本屋のランキングで上位に並んでいたこともあり購入。推理小説なのか、ギャグ小説なのか、想定してる読者層はどこなのか、全然わからない。
おもしろくないか、と問われればおもしろくないこともない。が、たぶん2回は読まない。私の好みにあわないだけかもしれないが、評判高い作者だけに大きく肩すかしをくらった気分。
あくまで暇つぶしの娯楽作品として☆3つ。それ以外なら☆ひとつ。
超・出版界批判 映画、ドラマ化の常連となりすっかりベストセラー作家となった東野さんの超ブラックユーモア短編集。
とにかく面白い!税金対策のための涙ぐましい(そしておかしい)努力、大作と印象づけるための紙面稼ぎと表現の水増し(こんな作品たくさんありますね・・・)、割と本格派の犯人あて、「本の批評なんて、よくも悪くもどうとでも書ける」ことを証明し、批評家をおちょくる超読書機械のお話などなど。どの作品も「そうそう!」と共感し、笑ってしまう作品ばかりだ。
アマゾンのレビューも「おべんちゃら」モードから「酷評」モードで書かれたものまでいろいろありますが、本作品はおべんちゃらでなく、大おすすめの作品です。東野ファンはもちろん、ミステリー好きならクスリとすること間違いなし!
東野圭吾のユーモア おもしろかった。東野圭吾の才能はすごいと思う。 主に通勤の電車の中で読んだので、笑いをこらえるのに苦労した。
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一夢庵風流記 (新潮文庫)
・隆 慶一郎
【新潮社】
発売日: 1991-09
参考価格: 780 円(税込)
販売価格: 780 円(税込)
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・隆 慶一郎
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カスタマー平均評価: 5
?雲の彼方に?外伝!? 一気に読んでしまいました。。
この作品は花の慶次?雲の彼方に?の原作で知られていますが、大筋では同じものの、
マンガの方は原先生オリジナルの登場人物やストーリーが展開されていたのだと判り、
改めて先生の脚色の素晴らしさを実感しました。
本題ですが、風流記は、マンガを先に読んだ人(殆どだと思いますが)からすると、
花の慶次?外伝?という感じがすると思います。
単純にマンガを字だけにした、と思っていたら大間違い。
マンガを読み切って、あぁもっと慶次の逸話に触れたい!という人にはまさにオススメです。
原先生の絵の印象が強いだけに、風流記を読んでいても情景がイメージしやすく、
小説嫌いの人にも是非一度読んで欲しい一冊です。
おもしろい 花の慶次を読んで原作がこの本だと知りました。数年前から気になっていましたが最近パチンコで花の慶次が話題でこの本の事を思い出して購入しました。この本を読む前に別の前田慶次郎の本を読みましたが、良く調べてたけど歴史書の引用が多くなんかイマイチで納得できなかったのですが、この本を読むと満足しました。花の慶次との違いも分かり前田慶次郎の魅力と凄さも文章力で充分に伝わってきます。本当に買ってよかったです。
男も惚れる英雄像 前田慶次ほど、資料の乏しさの割りに有名な人物はいないのではないでしょうか。
僅かな資料からでも窺える、その男っぷりが傑出しているからに違いありません。
誰よりも強く、優しく、誰にも媚びないその刹那的な生き方は、全ての男の憧れ
であり、夢を具現化したヒーローそのものです。
あまりの痛快ぶりに、正直どこまで史実なのかわかりませんが、全て本当であって
欲しいものです。そうでなくとも夢を見るには十分な作品でありますが。
原作より先に漫画「花の慶次」を読みましたが、印象は変わりませんでした。
どうしても原哲夫の絵が頭に浮かびますが、それだけうまく原作を生かしたと
いうことでしょう。
冷静に考えてみれば、前田慶次は小説的にも稀にみる強烈なキャラクターです。
これほど強いキャラクターもそうはお目にかかれませんね。
「花の慶次」の原作本・・・非常に読みやすい名文です 原哲夫さんの傑作「花の慶次」の原作本です。
購入するとまず最初に驚くのは本の分厚さ。
しかも今の文庫本とは違って大活字版じゃないのに半端じゃない厚さ。
そしてもっと驚くのはその読みやすさと光景がまざまざと浮かび上がる描写力です。
文章のリズムが軽快にして深遠。名文です。
漫画の慶次と寸分変わらない生き様の慶次郎がそこにありました。
逆に言えば隆慶一郎さんの原作と慶次郎に惚れこんだ原哲夫さんが
ご自分の美しい画に写し取ったのが「花の慶次」という作品だったのかもしれません。
歴史小説はとっつきにくいからと敬遠されている戦国ファンも
是非一度手に取ってお読みください。
絶対引き込まれる事、まちがいなし!!
こんな男に惚れないわけがない ひょうきんでイタズラ好きだが賢く、情け深い。しかし合戦では悪鬼羅刹の様な戦いぶりを見せるほど強く、勇敢である。物語に登場する人物のほとんどは慶次郎の魅力にやられてしまう。伽姫の「変な人なの、でも大好き!」に対して骨が「私だってそうですよ」と返したときは自分も「私だってそうですよ!」と言ってしまった。正に理想の男であり、読み終わるころには誰もが慶次郎に惚れているはずである。
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とある魔術の禁書目録(インデックス)〈8〉 (電撃文庫)
・鎌池 和馬 ・灰村 キヨタカ
【メディアワークス】
発売日: 2006-01
参考価格: 557 円(税込)
販売価格: 557 円(税込)
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・鎌池 和馬 ・灰村 キヨタカ
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カスタマー平均評価: 3.5
予想より面白かった 今回の主人公はテレポート少女白井です。上条にはあまり期待しない方がいいです。
ですがアレなイメージのあった白井は予想以上の活躍でした。風紀委員の貫禄ですね。
3巻以来彼にマジ惚れの美琴(男を魅せた3巻の彼や5巻も考えれば当然ですが)はまたデレデレなのかと思えば、
さすが超電磁砲の「お姉様」です。カッコよかった。
何より2人の友情はとてもよかったです。やるときはやるんですね。
そして「彼」も登場です。あの事件以来どうなったのかがわかりますよ。
で、悪い点。1つめは単なる僕の希望ですけど・・
・上条にはもう少し活躍してほしかった。必死に頑張って彼のところに来た「彼女」のためにも。後日談は笑えましたが。
・なんか露出がやたら多い気がします。明らかにこんなにいらないでしょ。
・白井がタフすぎますよ。あんた上条ですか(笑)
とりあえずほぼ一気に数時間で4?8巻を読了 読む人間として、このとある魔術の禁書目録(インデックス) (電撃文庫)シリーズはとりあえずここで一区切りです。一気読みしてみたところ、正に流し読みして文章の間違いまでを笑う本であると認識しました。これの認識は間違いなしです。さて、これからどうなるのでしょ? 見方として立つ天草式、インデックスの唯一のお友達、その他伏線がどう消化されるのか見所です。
しかし今巻はそんな期待を全く放置して間奏曲といった趣で、白井黒子風紀委員としてのお話。お約束で怪我してのた打ち回って、一寸言葉が多過ぎたり足りなかったりしています。まあ、面白いからいいのだけれど相変わらず駄文だ。ここから先はアニメになるか否か怪しいところだし、買うか否か考えもの。気分的には錬金術の世界とかを読んで楽しんだ方が有益であろうか? ―――等々思うところである。
蓋しこの作家、無駄にルビが多い。そしてルビが欲しいところにルビが無い。全然痒いところに手が届いていない。半端なことは止めれ。
黒子が主役 当麻が前面に出てこないと、気の抜けたコーラめいています(黒子ファンの方、ごめんなさい)。
まあそんなことはどうでもよく(よくないが)。
P247から始まるラフ画集が一番重要です。詳細は灰村キヨタカ氏の公式ウェブサイトでも閲覧できますが、ここでしか見れないモノもありますから。
……セーラー服姿の「鈴科百合子」て。いろんな意味で学園都市最強なお方だなあ。
主役は黒子 御坂美琴を「お姉さま」と慕う、空間移動能力を持つ少女、白井黒子。彼女は、都市の治安を守る『風紀委員』である。黒子が珍しく、美琴に放課後付き合ってもらえた、大事なその時に電話がかかり...
今まで、脇役だった黒子が主役の巻です。外伝じゃないの?という感じですが、一応、主人公の当麻もちょい役で出てきます。表紙のイラストが、7巻に引き続きピンク色の女の子二人で、一体これは何の本だ?という感じですが、黒子が、当麻なみに熱くなってます。そこまでしないといけないの?という気もしますが、その辺は、このシリーズ通してなので、OKなんでしょう。ただ、ちょっと黒子を見直すかも...
ただのお姉様好きでは終わらせない 表紙イラストの通り、主人公がすり替わっている1冊でした。ただの女子学園モノに終わらせず、そこに臨場感ある戦闘を組み合わせてくるところにキャラクタを甘やかさず成長を見つめる作者が垣間見えます。とはいえシリアスの合間に、挟み込んでくるメインでいてゲストなキャラ達が雰囲気を和らげてくれますが、ただいるだけではなくしっかり活躍するという、飾りは出さない方針は貫かれていたりして、過去の話のフォローでありながら、それだけで終わらせない所がいいですね。
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どちらかが彼女を殺した (講談社文庫)
・東野 圭吾
【講談社】
発売日: 1999-05
参考価格: 620 円(税込)
販売価格: 620 円(税込)
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・東野 圭吾
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カスタマー平均評価: 4
開けちゃいました・・・。 この本を買う前に読んだ「名探偵の掟」で、どうせ読者も本気で推理なんかしてなくて、最後に種明かしされるのを読んで分かったような気になっているというようなセリフがあり、それを踏まえてこの小説は真剣に読んでいないと犯人が分からないということだったので、絶対に自力で解いてやろうと思って読んでいたのですが、結局どっちか分からず、袋とじ(ココにほとんど答えのヒントがのっている)開けちゃいました(^^;
前編を通して真剣にどっぷりハマって読んでしまい、とても楽しめました。通勤・通学時間なんかではなく休みの日に一気に読んでもらいたい小説です。
犯人を当てるのは読者 シンプルな推理小説である。容疑者は二人。ある女性が殺され、その親友と元恋人が容疑者となる。男と女。どちらにも動機はある。そして、犯人を見つける手がかりとなる物証も提示される。真犯人はどちらか。
私はこの本を読んで、アガサ・クリスティーの「ひらいたトランプ」を思い出した。おなじみ、名探偵エルキュール・ポアロが活躍する。ある部屋で、一人の男が殺される。容疑者はたった4人。トランプのブリッジをやっていた人々が容疑者となる。ポアロは、そのブリッジの記録を見て、その進行の仕方から人々の心理を読み、見事に真犯人を見つけ出す。状況や推理の仕方は違うが、的確で論理的な推理によって読者が真犯人にたどり着けるという点では共通するものがある。また、「ひらいたトランプ」で容疑者を少なくしたのは、読者に対する挑戦だと思われる。ずばりと真犯人を当ててみろと。
驚いたことに、この小説では最後まで犯人の名は明かされない。推理のためのヒントは巻末にあるが、それがなければ犯人を当てることは難しいだろう。上質のフーダニットと言える。
一度目の読後にも楽しみが残る読書好き・推理好きにはたまらない ただいま一度目の読後です。
袋とじの解説も読みましたが、まだ犯人が分からない状態。
(ニブイですかね…?)
そして、それがとっても嬉しいのです。
というのも、普通、読み応えのある作品って、
読み終えるのが悲しくて仕方ないから。
「もう終わってしまう?!!」と惜しみながら読み終えるのが常です。
こんな風に、読み終えてなお、二度目を読む楽しみを残した推理小説に
わたしははじめて出会いました。
読み終えてなお、ワクワクさせる、すごい小説!
二度目を読み終えたらまたレビューを書きます!
犯人を推理するのは読者自身 読んでいる最中は加賀恭一郎vs和泉康正の対峙に見ごたえを感じつつ楽しんで読んでいましたが、「加賀恭一郎シリーズの1つ」という前知識しか持たずに読み始めたため、最後、犯人が明かされないまま終わったとき、ただ「何これ?」という印象しかありませんでした。
つまり今まで何冊もの推理小説を読み、自分なりに展開を推理しながら読んでいたつもりでも、実は「最後になれば、犯人を明かしてくれる」という考えの下、ストーリーに身をまかせていただけにすぎなかったのですね。
しかしこれは、犯人をつきとめるのは、加賀恭一郎ではなく読者。つまり、読みながら細部に注意を払い、自分で推理をしていく小説。
そして袋とじに、犯人をつきとめるにあたり、重要なヒントが解説されています。
ただこの袋とじ、「手引き」という割には非常に回りくどいため、読んだ瞬間に「そうか!」と、ストンと腑に落ちたかのごとくわかるものではありませんでした。
考えても見ればこの袋とじは「種明かし」ではなくあくまで「ヒント」。だから答えをそのままズバリ書くわけにもいかなかったのでしょうし、おそらく他にはないこの形式を手がけた段階で、東野氏自身も手探り状態だったのではないかとも考えられますが、同形式の『私が彼を殺した』では、袋とじの手引きはよりわかりやすさが向上していると思ったため、星を-1とせていただきました。
そんなわけで私、袋とじを読んだあと、何度も本文と解説を行ったり来たり。こんなに脳を使ったのは何年ぶり(何十年ぶり?)だろうか、という状況。
でも他にはないこのような形式、私はわりと気に入りました。また出して欲しいです。
どちらかが彼女を殺した 最後までモヤモヤするおはなし 因みにうちは分からなかった 謎解き好きなら解いてみな(・∀・)アラヨット
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ダ・ヴィンチ・コード(上) (角川文庫)
・ダン・ブラウン
【角川書店】
発売日: 2006-03-10
参考価格: 580 円(税込)
販売価格: 580 円(税込)
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・ダン・ブラウン
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カスタマー平均評価: 4
映画を見てから読んだので、わかりやすかった。 いつもどちらを先にするか(見てからか読んでからか)、悩むところですが見てからが正解でした。だいぶ難しいかも・・・でも読んで良かった。
ダ・ヴィンチ・コード もう私のレビューを読む人は、ダ・ヴィンチ・コードの内容を大体はご存知だろう。
これより、はるか昔に書かれたダ・ヴィンチ・レガシーをご存知?
読み比べてみてください。
ダ・ヴィンチ・レガシーの方が面白い。
あっと驚く駄本 パックツアーでルーブルに行った時に印象に残った部屋がこの本の最初に出てくるので、旅先で買って読みました。映画の画面を文字化したような文章で、文章に魅力がありません。また、パレスチナでイエスの子供を身ごもったマグダラのマリアがマルセイユで出産するとか、その子がゲルマン人のメロビング朝の先祖になるといった内容は、全然真実味が感じられません。欧米には色々な伝承があるのかもしれませんが。また、最後の晩餐のヨハネが女性であるというのも、ダヴィンチの絵に他にも女性的な男性像があることから、あまり説得力がありません。この本を買って読んだのは金と(貴重な旅先の)時間の無駄であり、ベストセラーには用心しなければと思いました。レビューの分母が多いので心おきなく評価させていただきます。
ミステリー作品としてもエンタテイメント作品としても楽しめる 久々に、「ハリー・ポッター」以外の海外の作品を読んだが、とても面白い。キリスト教にまつわる話なので、あまり感情移入ができない分、娯楽作品として読めた本である。
暗号の解読や謎の解明、ちりばめられた雑学、そしてキー・ストーンを求める「導師」の正体等、ミステリー作品としてもエンタテイメント作品としても楽しめる良作である。ただ、これらの話がすべて真実だとすると、キリスト教圏の人々にとっては結構衝撃的なないようだなぁ。
虚実合わせたうまいストーリー 上中下巻と聞いてボリューム多そうだなと思ってちゅうちょしてたんですが、
いざ本を手にとってみると、1冊あたりは300ページ無い感じで、通勤時間に読むのには
手頃なサイズでした。
話もスイスイ進んでいくので、上巻はあっという間に読んでしましました。
巻頭カラーで作中に出てくる絵画の写真が出てくるのがいいですね。
私は映画を既に見ていたので、話にすーっと入っていけたんですが、キリスト教がテーマなので
なじみがない方は、映画も合わせて見るといいかも知れません。
どちらが先でなきゃいけないってことはないと思います。
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[ 新書 ]
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世界奇食大全 (文春新書)
・杉岡 幸徳
【文藝春秋】
発売日: 2009-06
参考価格: 872 円(税込)
販売価格: 872 円(税込)
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・杉岡 幸徳
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カスタマー平均評価: 5
奇食の文化がわかる、正統的なグルメ本 カンガルー、サソリ、馬のたてがみ、土のスープ、昆虫、熟成30年のなれずしといった伝統的な奇食から、みかんご飯、シュールストレミング(世界で一番くさい食べ物)、味噌カレー牛乳ラーメン、パイナップル茶漬け、サルミアッキ(世界で一番まずい飴)、アブサン(幻覚をもたらす酒)、漬け物ステーキ、納豆コーヒーゼリーサンド……まで、世界中の変わった食べ物をまんべんなく紹介している。
単なるイカモノの本ではなく、「なぜこんな食べ物があるのか」という文化的背景もよくわかる。味の表現も非常に繊細かつ巧みで、読んでいて実際に食べたような気にさせられる。
文章はウィットに富み、ところどころで笑いを誘われた。奇食好きだけではなく、普通のグルメ愛好家にもお勧めしたい、正統的なグルメ本だ。
奇食本の決定版! この本は世界中の変わった食べ物の情報を紹介するだけでなく、著者が実際に食べ、その文化的背景についても触れた楽しめ、かつ頷ける一冊です。奇祭について著書を手がけてきた著者が新境地を開いた一冊で、知的好奇心も満たしてくれる決定版です!
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[ 新書 ]
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わかったつもり 読解力がつかない本当の原因 (光文社新書)
・西林 克彦
【光文社】
発売日: 2005-09-20
参考価格: 735 円(税込)
販売価格: 735 円(税込)
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・西林 克彦
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カスタマー平均評価: 4.5
文章を誤読する、話を理解できない。そこには理由がある。 著者の西村氏は、「わかったつもり」から生じる誤読。「読解力がつかない本当の原因」を、著者のいう認知心理学を応用し、小学生の「こくご」教科書から大学入試現代文問題まで素材にし、「わかったつもり」になり理解に至らない仕組みを解き明かします。
個人の楽しみとしての気軽な読書であれば、「理解」「誤解」「わかったつもり」「読解力」にそれほど拘らなくても実害は個人内部のものであり社会との関係を生じませんが、社会性を持つ時と場と対象によっては、読解力の無さは読み手の評価を下げ人間としての評価にも影響します。
本書は、「楽しく読む」には適しませんが、行きつ戻りつ読み終える一冊には適していると思います。
あまりにひかれる文章ではありませんでした 普段本を読んでる時に「わかったつもり」になって読み飛ばしてしまい、後々になって、「あれ、あの本の内容どういうのだっけ?」っていう経験は誰にでもあるはず・・・。
小学生の国語の教科書の例から検証を始めていて最初はとても分かりやすいが、だんだんと長く難解な文章に移っていくにつれ、読むのが苦痛になってしまいました(笑)強い意欲があれば読みきれると思うけどね・・・。
「わかったつもり」の気付き方・気付かせ方 『「わかる」のしくみ―「わかったつもり」からの脱出』の続刊です。
本書は、「わかる」「わかったつもり」の定義を復習した後、「わかった
つもり」の状態を解消する(気付かせる)方法を具体的に紹介しています。
「わかる」の定義
・文脈があり、部分同士の関連がつく(規定でも、仮説でも)
「わかったつもり」の定義
・後から考えて不十分だというわかり方
「わかったつもり」の気付き方・気付かせ方
・関連の矛盾を指摘する
・文脈や関連について確認・質問する
・他の文脈を考えてみる
「わかったつもり」は自覚するのが一番良い。しかし、すべての物事で
「わかったつもり」とすると自信喪失してしまうかもしれません。
また、指摘や確認・質問も逃げ場が無いまで詰めてしまうと逆効果に
なる場合もあります。うまく気付かせたり、気付きたいものですね。
論理的で実用的です。 小学校の国語の教科書にかかれている文書を読んで「わかった」と思ってしまうが、その「わかった」状態に著者はいろいろ文章を分析する道具を投げかけてくる。
疑問をもって再度読み直すと、その道具を使って見落としていた内容や見誤りを発見でき、あぁ「わかったつもり」だったのか...と納得させられてしまう。
論理的な「文脈」や「スキーマ」などの定義された道具を使って、「わかったつもり」のしくみと対処法、そして読解力をつけるツボを示す。と言った内容。
また、言い出したらきりのない「読みを深める」や文章の自由度についても論及しているところもよい。
主観的でない内容ですので、試験やビジネスなど実用的な場面で実力を発揮するのではないでしょうか。社会生活での正確な読解力はメリットですからね。
ただ、この枠組みを当てはめて読むスピードを何処まで訓練できるかと言うところがキモか。
読解できないのは「わかったつもり」のせい 読解力がつかない真の原因は「わかったつもり」にある。
「わからない」状態は乗り越えるべきものであり、何らかの努力を導き出す。
一方、「わかったつもり」は乗り越えるべきものではないので、そのままである。
しかし、理解できているかというと不完全な理解である。
なかなか面白い着眼点である。
「わかったつもり」は文脈の不十分な読み込みだけにとどまらない。それだけなら問題は簡単である。ただ読み込めばよいのだから。
真に問題となるのは文脈、全体の雰囲気、スキーマといった、本来ならば読みを深めるために有益であるはずの仕組みである。
このような細かい分析こそが真の読解力の向上に繋がるのであろう。
「わかったつもり」へ誘導してしまう仕組みはすべて情報を効率的に取り込むための仕組みである。ただ単にすべての文章を丹念に分析していては時間がかかりすぎるし、結果的に理解が不十分になってしまう。
なにが「わかったつもり」の罠への誘いとなるのか、自分は「わかったつもり」になってしまっていないかを頭の片隅に置きながら読解を進めていくのが正しい姿なのであろう。
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[ 文庫 ]
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ダ・ヴィンチ・コード(下) (角川文庫)
・ダン・ブラウン
【角川書店】
発売日: 2006-03-10
参考価格: 580 円(税込)
販売価格: 580 円(税込)
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・ダン・ブラウン
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カスタマー平均評価: 4
さて、やっと最後。 ダ・ヴィンチ・コードよりもはるか昔に書かれた本を知っていますか?
「ダ・ヴィンチ・レガシー」です。
よく研究されよく練られたダ・ヴィンチ・コードより面白い。
映画や本をあまりしらない人は、ダ・ヴィンチ・コードより劣ると言う。
読んでみられてから判断してください。
あいかわらずうまい! 上中下巻、おもしろくて一気に読みました。
下巻もスピーディーに展開します。
最後の礼拝堂での謎のあたりは、謎の大きさの割には、
謎を解いた後主人公たちが淡々としている気がします。
ことの重大さぐあいが、あれ?こんなもの?と思ってしまいました。
最後のオチはうまいなぁと感心しました。
扱い方がうまいと思いました。 何か新しいことを教えてもらえるのかと思って読んだのですが、そう言う意味ではちょっとがっかりでした。荒俣さんだって書いてたし。テンプル騎士団のことは解って書いていたのかなあ。でも、料理の仕方が抜群にうまいと思いました。黒幕やヒロインの秘密は、直ぐにバレるように書いてありましたけど、キモは聖盃の位置ですよね。ちゃんと読んでいれば解るように書いてあったのに、考えずに答えを読んで失敗でした。もっと楽しめたのに。これ実は推理小説として楽しめるんですよね。でも、それはさておき、危機また危機の展開をしっかり楽しめました。マイケルクライトンもそうだけど、使い古されたテーマを、もっとおもしろく書けるって、それはそれですごいと思いました。
知的好奇心をくすぐられる作品としても、十分に楽しめるものであった 2005年度版このミス10 4位。
2004年文春ミステリーベスト10 1位。
ある作品がベストセラーになってから読む場合、期待が大きすぎるせいか拍子抜けすることが多いのだが、この作品の場合違った。「キリスト教」の造詣の深い人が読めば感想が異なるのかもしれないが、少なくとも私にとっては、ミステリーとしても、知的好奇心をくすぐられる作品としても、十分に楽しめるものであった。
おもしろかったんですが… 上・中・下と一気に読みました。話題の本だけあって、なかなかおもしろかったです。
ただ、前半に「この人が黒幕かもしれない」と思っていた人たちの存在感がどんどん薄れていったので、最後に黒幕がわかった時には「やっぱり…」という感じでした。ソフィーの家族の秘密もほぼ想像通りでしたし。
エンディングも「え?いつの間に謎を解いたの?」とあっけにとられてしまいました。あそこまで引っ張ったからには最後まで丁寧に書いてほしかった、というのが正直な感想です。
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百寺巡礼〈第10巻〉四国・九州 (講談社文庫)
・五木 寛之
【講談社】
発売日: 2009-06-12
参考価格: 590 円(税込)
販売価格: 590 円(税込)
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・五木 寛之
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カスタマー平均評価: 5
お遍路と仏像発見の旅(最終巻) 五木寛之の『百寺巡礼』も第十巻でいよいよ完結した。全巻揃えることに越したことはないが、自分の必要なものをまずは手に入れたいだろう。普通は自分の住んでいる地域を優先するのではなかろうか。
本巻は四国「霊山寺」「善通寺」、九州「富貴寺」「羅漢寺」「観世音寺」「梅林寺」「本妙寺」「興福寺」「崇福寺」「人吉別院」の十ヶ寺である。
四国はわずか二ヶ寺。八十八ヶ所の第一番札所霊山寺。
日本全国には、さまざまな巡礼コースがあるが、「遍路」と特別な言い方をするのは、この四国八十八ヶ所だけだ。「生きづらい時代に遍路は増える」とみる。心の中にさまざまな葛藤を抱いて旅に出るのであろうと推し量る。
総本山善通寺(第七十五番札所)では、樹齢千数百年のクスノキに驚いている。数少ない本人の写真を掲載がある。「空海の誕生を目撃しているのではなかろうか」と感慨に耽っている。
「善通寺を訪ねてみて、この土地の文化の深さや、歴史の重さをあらためて考えずにはいられなかった」(84頁)を見て、五木さんはさすが見る目があるなあと感心させられた。
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[ 文庫 ]
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関ヶ原〈下〉 (新潮文庫)
・司馬 遼太郎
【新潮社】
発売日: 1974-06
参考価格: 700 円(税込)
販売価格: 700 円(税込)
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・司馬 遼太郎
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カスタマー平均評価: 5
涙なしには読めない下巻最終章 関ヶ原を読む事により 石田三成という人間を少しだけ知る事ができたように思います。関ヶ原の戦いで破れた光成が唯一信じた義という信念が当時の武士の中には無く、これを農民与次郎大夫の中に見つける。その時の光成の心を思うと涙がでます。そして、この小説のクライマックス 黒田如水と初芽との会話が光成の関ヶ原における役目を、秀吉亡きあとの豊臣家のあり方を全て物語っていると思います。関ヶ原の戦いで小早川が西軍を裏切らなかったとしても、たとへ西軍が家康を破ったとしてもおそらく徳川家の天家は変わらなかったでしょう。ただし、光成が関ヶ原の戦いで家康と堂々と戦い負けて行ったことで豊臣家が滅びて行くけじめを天下に示す事ができたと思うのです。
20万人が雌雄を決する最終巻 東軍諸将が功を争うように次々と城を陥とし、家康もようやく江戸を立ちあっという間に岐阜に現われます。間者も放たない三成はこの行軍スピードに驚き狼狽します。そして籠城策をとらずに関ヶ原の地で大会戦に臨みます。その数、両軍合わせて20万。
関ヶ原では、東西各諸将の戦いぶりや死にゆく様が淡々と描かれます。三成が下痢を催してしまうのも哀れを誘いますが、なんといっても見所は小早川秀秋の裏切り。後世までその代名詞として語り継がれることになる裏切りは、一進一退の攻防だった戦いの行方を決定することになりました。
また、敗戦が確定的になった後の三成の行動も印象的です。あえて腹を切らず、家康打倒への思いだけで生き続けようとする執念、捕縛されてから処刑までの間の高潔な立ち振る舞いは、それまでの三成の印象を少し変えてくれる感じがします。
全編を通して、出てくる大名とそれぞれのエピソードも多く、秀吉の死から関ヶ原までの時期をざっと一眺めするには、司馬本のなかでも最適の作品です。登場する大名に個別にスポットをあてた司馬作品もあるので(黒田如水「播磨灘物語」長曽我部盛親「夏草の賦」など…)、興味のあるかたは連読するとより楽しめると思います。
「欣求浄土厭離穢土」VS「大一大万大吉」 最高に面白い物語。
余りにもリアルで、こんにちも人の心の様子は変わらず、
現在の世相と身の周りのことになぞらえ、
気持ちがグッと沈む。
なぜだろう。
とにかく「ものを考えさせる」物語である。
「べきだろうという観念論」(本文から)の危うさを思う。
最終章で初芽、如水に語らせるところがにくい。
意外な読後の爽快感! 既に、誰もが知っている関ヶ原の合戦の勝敗、その裏に数々の裏切りがあったということ。そして、それらは、家康を筆頭とする東軍陣営の老獪さから出ていること。これらは、小説を読むに際しては、いかにも面白くなさそうな題材なのですが、結果的には、大変面白く読めました。
その理由としては、「利」と「義」という対立軸を据えて、この合戦が描かれていることがあるのではないかと思います。即ち、人間は「利」で動くものだとの判断で、豊臣方の大名たちを切り崩した家康。いや、人間は「義」で動くものだと最後まで信じ、結果的には、諸大名の裏切りで敗れてしまった三成。
確かに、関ヶ原の決戦は、家康側の勝利に終わりましたが、最後まで「義」を貫いて死んでいった三成、勝利に加担したものの裏切った結果、後味の悪さを残した諸大名を見ると、人間、いかに生きるべきかまでを考えさせえてくれる本でした。
三成ならずして 三成は、義をたてに最後まで正々堂々と戦います。
一方の家康は、三成の義を利用して謀反を正当化していく。
三成が極めて有能で、義に忠実だったからこそ、
家康の対極となり、謀略にことごとく嵌っていく。
三成ならずして家康の天下はなかった。
そんな三成を見事に描ききっています。
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